JP4364175B2 - 乗算器及びこれを用いる無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗算器及びこれを用いる無線通信装置に関する。
2005年現在の無線通信分野においては、送信すべき信号を振幅と位相の両方について変調する方式が多く採用されている。このため一般に送信機においては直交変調器が用いられ、受信機においては直交復調器が利用されている。
一般的な直交変調器は、例えば特許文献1(特許第3360912号公報)に記載されているように、2つの乗算器によって同相(in-phase)信号(I信号という)及び直交相(quadrature-phase(信号)(Q信号という)と呼ばれる2つの変調信号をそれぞれ互いに90°異なる位相を持つ2つのローカル信号と乗算し、各乗算器の出力信号を加算した結果を被変調信号として出力する。I信号をI(t)、Q信号をQ(t)とし、2つのローカル信号をcosωt及びsinωtとすると、直交変調器から出力される被変調信号は、次式で表される。
Figure 0004364175
一方、直交復調器は直交変調器と逆の処理を行う。すなわち、一般的な直交復調器は例えば特許文献2(特許第3545615号公報)に記載されているように、2つの乗算器によって式(1)に示したような被変調信号に対して互いに90°異なる位相を持つ2つのローカル信号を乗算することにより、
Figure 0004364175
を得る。各乗算器の出力信号を低域通過フィルタに通して高周波成分を除去した後、適当な利得で増幅することにより、元のI信号I(t)及びQ信号Q(t)を得ることができる。
実際には、直交変調器及び直交復調器ともに出力に含まれる不要信号が少なくなるように、乗算器にダブルバランスミキサが一般に用いられる。このためベースバンド信号には、プラス信号とマイナス信号を組み合わせた差動形式が用いられる。
特許第3360912号公報 特許第3545615号公報
従来の直交変調器及び直交復調器では、不要信号の出力を避けるためにI信号及びQ信号に対応してそれぞれ差動回路を用いる必要があり、トランジスタ、抵抗及びキャパシタなどのアナログ素子の数が増大する。この結果、無線通信装置を集積回路化する場合、半導体チップ上での直交変調器及び直交復調器の占有面積が大きくなってしまう。半導体微細加工技術の進展により、半導体チップの単位面積当たりのコストが上昇してきていることを考慮すると、直交変調器や直交復調器といった個々の機能要素の占有面積を小さくすることは重要な課題である。
また、従来の直交変調器及び直交復調器ではI信号及びQ信号に対応してそれぞれ個別の乗算器を用いるため、I信号利得とQ信号利得は必ずしも一致しない。このため変調誤差や復調誤差が発生し、通信品質を劣化させる原因となる。
本発明は、必要な回路素子の数を削減し、かつ誤差要因を少なくできる乗算器及びこれを用いる無線通信装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点による乗算器は、少なくとも一つの被変調信号を受ける第1入力端子と、120°の位相差を有する3相ローカル信号をそれぞれ受ける第2入力端子と、前記被変調信号と前記3相ローカル信号の各々との乗算を行って3つの出力信号を得る乗算ユニット、及び前記出力信号をそれぞれ取り出す3つの出力端子を具備する。
本発明の第2の観点による乗算器は、第1極性信号及び第2極性信号を持つ差動の被変調信号を受ける第1入力端子と、120°の位相差を有する3相ローカル信号をそれぞれ受ける第2入力端子と、前記第1極性信号と前記3相ローカル信号の各々との乗算及び前記第2極性信号と前記ローカル信号の各々との乗算を行って3つの出力信号を得る乗算ユニット、及び前記出力信号をそれぞれ取り出す出力端子を具備する。
本発明の第3の観点による乗算器は、3つの変調信号をそれぞれ受ける第1入力端子と、120°の位相差を有する3相ローカル信号をそれぞれ受ける第2入力端子と、前記変調信号の各々と前記3相ローカル信号の各々との乗算を行って少なくとも一つの出力信号を得る少なくとも一つの乗算ユニット、及び前記出力信号を取り出す少なくとも一つの出力端子を具備する。
本発明の第4の観点による乗算器は、前記3相ローカル信号を生成するローカル信号生成器をさらに具備する。前記ローカル信号生成器は、例えば(a)基準ローカル信号を受けて前記3相ローカル信号を生成するポリフェーズフィルタ、(b)3つの安定状態をそれぞれ有し、入力される基準クロック信号の1サイクル毎に安定状態を循環的に遷移するように構成された第1の3安定ラッチ回路及び第2の3安定ラッチ回路を含む3分周器、あるいは(c)3相ローカル発振器により実現される。
本発明の第5の観点では、被変調信号を受信する受信ユニットと;第1の観点に係る乗算器と前記3相ローカル信号を生成するローカル信号生成器を含み、前記乗算器から前記被変調信号を復調したベースバンド信号を出力する復調器;及び前記ベースバンド信号を復号する復号ユニットを具備する無線通信装置を提供する。
本発明の第6の観点では、前記変調信号を生成する変調信号生成ユニットと;第2の観点に係る乗算器と前記3相ローカル信号を生成するローカル信号生成器を含み、前記乗算器から前記変調信号を変調した被変調信号を出力する変調器;及び前記被変調信号を送信する送信ユニットを具備する無線通信装置を提供する。
さらに、本発明の第7の観点では、3以上の奇数の安定状態をそれぞれ有し、入力されるクロック信号の1サイクル毎に安定状態を循環的に遷移するように構成された第1の奇安定回路及び第2奇安定回路を含む分周器を提供する。
本発明によれば、120°の位相差を有する3相ローカル信号を用いることにより、単一の乗算器で複素数の信号(I信号及びQ信号)を扱うことができる。従って、乗算器を用いて無線通信装置の復調器や変調器を実現する場合、回路素子の数を削減して半導体チップ上の占有面積を節約でき、低コスト化が可能となる。また、本発明に係る乗算器はI信号及びQ信号に対して共通でよいため、I信号利得とQ信号利得が一致し、誤差要因が少なくなるので、復調精度及び変調精度を確保しやすい。
以下、図面を参照しながら本発明の幾つかの実施形態について詳細に説明する。なお、本発明の実施形態に係る乗算器は、一つの乗算器でベクトル信号、すなわち振幅と位相の両方の情報を含む信号を扱うことができるため、以下ではベクトル乗算器と称する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るベクトル乗算器を示している。このベクトル乗算器は、RF入力端子10、LO入力端子11,12及び13、N型MOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)M0,M1,M2及びM3、負荷抵抗R1,R2及びR3、出力端子14,15及び16を有する。トランジスタM0,M1,M2及びM3と負荷抵抗R1,R2及びR3により、乗算ユニットが形成される。
RF入力端子10にはトランジスタM0のゲート端子が接続される。トランジスタM0のソース端子はグラウンドGNDに接続される。入力端子11,12及び13には、それぞれトランジスタM1,M2及びM3のゲート端子が接続される。トランジスタM1,M2及びM3のドレイン端子は、出力端子14,15及び16にそれぞれ接続されると共に、負荷抵抗R1,R2及びR3をそれぞれ介して電源Vddに接続される。トランジスタM1,M2及びM3の共通ソース端子はトランジスタM0のドレイン端子に接続される。
RF入力端子10には、振幅または位相が変調された無線周波数(RF)信号である電圧信号が入力される。RF信号はトランジスタM1によって電流信号に変換される。LO入力端子11,12及び13には、120°の位相差を持つ3相ローカル信号がそれぞれ入力される。3相ローカル信号の各々は、正弦波信号でもよいが、デューテイ比が1/3の方形波信号であってもよい。
図1のベクトル乗算器を復調器として用いる場合、RF端子10にRF信号として次式に示されるような被変調信号(変調された信号)が入力される。
Figure 0004364175
ここで、I(t)は同相信号(I信号)を表し、Q(t)は直交相信号(Q信号)を表す。
一方、ローカル入力端子11,12及び13には、次式に示されるような3相ローカル信号が入力される。
Figure 0004364175
図1のベクトル乗算器では、式(4)の被変調信号と式(5)の3相ローカル信号との乗算が行われる。このとき出力端子14,15及び16に得られる出力信号の低周波成分は、次式で与えられる。
Figure 0004364175
式(6)より、I信号I(t)については、出力端子14からの出力信号を低域通過フィルタに通すことにより取り出すことができる。Q信号Q(t)については、出力端子15及び16からの出力信号をそれぞれ低域通過フィルタに通した後、アナログ回路またはディジタル回路からなる演算器によって、以下の計算を行えばよい。
Figure 0004364175
図2は、図1のベクトル乗算器を用いた復調器の例であり、ベクトル乗算器の出力端子14,15及び16に低域通過フィルタ17,18及び19の入力が接続される。低域通過フィルタ17の出力からI信号を取り出すことができる。低域通過フィルタ18及び19の出力に演算器(この例では減算器)20が接続されており、減算器20の出力からQ信号を取り出すことができる。
従来の直交復調器では、Iチャネル用及びQチャネル用にそれぞれ乗算器が用いられている。これに対し、本実施形態に係るベクトル乗算器は、3つのローカル入力端子11,12及び13と3つの出力端子21,22及び23を有するため、単独で複素数の情報を持つ信号、すなわちI信号及びQ信号を出力できる。また、従来の直交復調器では入力される被変調信号をIチャネル用乗算器とQチャネル用乗算器に分配する回路を必要としたのに対して、本実施形態に係るベクトル乗算器はこのような分配回路を必要としない。これらのことから、本実施形態に係る乗算器は半導体チップ上の占有面積が小さくなり、それだけ安価に復調器を実現できる。
さらに、本実施形態に係るベクトル乗算器はIチャネル用、Qチャネル用にそれぞれ乗算器を用いる場合と比較してI信号利得とQ信号利得の差のような誤差要因が少ないので、復調精度を確保しやすい。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るベクトル乗算器であり、差動RF信号(被変調信号)の入力に対応している。トランジスタM0a,M0b,M1a,M1b,M2a,M2b及びM3a,M3bと負荷抵抗R1,R2及びR3により乗算器ユニットが形成される。RF入力端子10A及び10Bには、トランジスタM0a及びM0bのゲート端子がそれぞれ接続される。トランジスタM0a及びM0bのソース端子は、共にグラウンドGNDに接続される。入力端子11には、トランジスタM1a及びM1bのゲート端子が共通に接続される。入力端子12には、トランジスタM2a及びM2bのゲート端子が共通に接続される。入力端子13には、トランジスタM3a及びM3bのゲート端子が共通に接続される。
トランジスタM1a及びM3bのドレイン端子は、出力端子14に共通に接続されると共に、共通の負荷抵抗R1を介して電源Vddに接続される。トランジスタM2a及びM1bのドレイン端子は、出力端子15に接続されると共に、共通の負荷抵抗R2を介して電源Vddに接続される。トランジスタM3a及びM2bのドレイン端子は、出力端子16に接続されると共に、共通の負荷R3を介して電源Vddに接続される。トランジスタM1a,M2a及びM3aの共通ソース端子はトランジスタM0aのドレイン端子に接続され、トランジスタM1b,M2b及びM3bの共通ソース端子はトランジスタM0aのドレイン端子に接続される。
RF入力端子10A及び10Bに、差動RF信号の第1極性信号及び第2極性信号が入力され、第1極性信号及び第2極性信号はそれぞれトランジスタM0a及びM0bにより電流信号に変換される。トランジスタM0a及びM0bを流れる電流信号は、ローカル入力端子11,12及び13に入力される120°の位相差を持つ3相ローカル信号によって切り替えられ、周波数変換を受ける。3相ローカル信号には、デューテイ比が1/3の方形波信号が用いられる。従って、ローカル入力端子11,12及び13の電位は時間変化に伴って順次変化する。
ここで、例えばローカル入力端子11の電位が高い期間では、トランジスタM1a及びM1bがオンになるため、出力信号はトランジスタM1a及びM1bが接続されている出力端子14及び15から差動信号として出力される。同様に、ローカル入力端子12の電位が高い期間では、トランジスタM2a及びM2bがオンになるため、出力信号は出力端子15及び16から差動信号として出力される。ローカル入力端子13の電位が高い期間では、トランジスタM3a及びM3bがオンになるため、出力信号は出力端子14及び16から差動信号として出力される。
このように3相ローカル信号によって、差動出力信号が出力される出力端子が切り替えられつつ、復調が行われる。図1に示したベクトル乗算器がシングルエンド信号を3つの出力端子のうちの1つの端子から切り替えて出力するのに対して、図3のベクトル乗算器は差動信号を3つの出力端子のうちの2つの端子から出力する。
<3相ローカル信号生成器について>
次に、3相ローカル信号生成器について説明する。図4は、差動入力信号を120°の位相差を持つ3相ローカル信号に変換する3相ポリフェーズフィルタの例である。従来の直交復調器では、ローカル信号の生成に4相ポリフェーズフィルタが用いられている。4相ポリフェーズフィルタでは、差動入力信号を90°の位相差を持つ4相ローカル信号に変換する。4相ローカル信号の各々の位相のローカル信号は抵抗とキャパシタの直列回路によって生成され、抵抗とキャパシタの接続点から取り出される。一方、120°の位相差を持つ3相ローカル信号の生成には、4相ポリフェーズフィルタにおけるキャパシタに代えて図4に示すように抵抗とキャパシタの直列回路を用いる。
図4において、入力端子21-23間及び入力端子22−23間に図示しないローカル発振器からの差動信号の原ローカル信号が入力され、1段目の3組の直列回路の両端に与えられる。直列回路の各々は2つの抵抗と1つのキャパシタを含み、2つの抵抗の接続点から120°の位相差を持つ信号がそれぞれ出力される。1段目の3組の直列回路から出力される信号は、さらに2段目の3組の直列回路の両端に与えられる。同様に2段目の直列回路の各々も2つの抵抗と1つのキャパシタからなり、2つの抵抗の接続点24,25及び26から120°の位相差を持つローカル信号がそれぞれ出力される。図4は2段ポリフェイズ回路の例であるが、4相ポリフェーズフィルタと同様、多段接続によって誤差が小さい周波数範囲を拡大することができる。
このようにポリフェーズフィルタを用いることにより、既存の単相ローカル発振器を利用して容易に3相ローカル信号を生成することが可能になる。
図5は、3相ローカル信号生成器の他の例として3分周器を示している。一般に、従来のn分周器では2進カウンタに原クロック信号を入力し、カウンタの出力値と分周数nを比較し、カウンタ出力値がnより大きい場合にカウンタをリセットすることでn分周を実現していた。直交変復調器に与える90°の位相差を持つローカル信号を生成するためローカル信号生成器は、2分周器や4分周器により実現される。2分周器や4分周器では2進カウンタの繰り返し周期を利用して、カウンタ出力値がn(2または4)より大きい場合に自己リセットを行うができるため、リセットパルスを発生するための比較器は不要である。
一方、分周器を用いて3相ローカル信号を生成するためには3分周器が必要であり、その場合にはカウンタの出力と分周比を比較する比較器を用いてリセットパルスを生成する必要がある。リセットパルスを用いると、リセットパルス幅(カウンタをリセットするために必要な時間)だけ3相ローカル信号のパルス幅が誤差を生じる。3相ローカル信号のような時間軸を3等分する3つの信号を発生するには、3つの信号を生成する仕組みが同じであることが好ましい。
図5の分周器では、ディジタル回路でよく利用されている2安定(bi-stable)ラッチ回路ではなく、二つの3安定(tri-stable)ラッチ回路31及び32を用いている。2安定ラッチ回路は、2出力のうちの一方が高レベルまたは低レベルとなる。これに対し、3安定ラッチ回路は3出力のうちの1出力だけが高レベルで2出力が低レベルとなるか、もしくは1出力だけが低レベルで2出力が高レベルとなる。
3安定ラッチ回路31はマスタ側、3安定ラッチ回路32はスレイブ側として動作を行う。3安定ラッチ回路31及び32はリング状に接続される。すなわち、マスタ側3安定ラッチ回路31の3出力はスレイブ側3安定ラッチ回路32の3入力に与えられ、スレイブ側3安定ラッチ回路32の3出力はマスタ側3安定ラッチ回路31の3入力に与えられる。スレイブ側3安定ラッチ回路32の3出力から、3相ローカル信号が出力される。
3安定ラッチ回路31及び32は、ローカル信号周波数fLOの3倍の周波数を持つクロック信号33が与えられることによって動作を行う。クロック信号33が高レベルから低レベルに変わるとき、マスタ側3安定ラッチ回路31の状態がスレイブ側3安定ラッチ回路32にコピーされる。逆に、クロック信号33が低レベルから高レベルに変わるとき、スレイブ側3安定ラッチ回路32の状態がマスタ側3安定ラッチ回路31にコピーされる。
ここで、図5に示すようにスレイブ側3安定ラッチ回路32の3出力を一つずらしてマスタ側3安定ラッチ回路31の3入力にフィードバックすることで、状態を遷移させることができる。3安定ラッチ回路31及び32の各々の3入力を図で上から第1入力、第2入力及び第3入力とし、3安定ラッチ回路31及び32の各々の3出力を図で上から第1出力、第2出力及び第3出力とする。このとき3安定ラッチ回路31の第1出力、第2出力及び第3出力は、それぞれ3安定ラッチ回路32の第1入力、第2入力及び第3入力に与えられる。一方、3安定ラッチ回路32の第1出力、第2出力及び第3出力は、それぞれ3安定ラッチ回路31の第2入力、第1入力及び第3入力に与えられる。
このようにすることで3安定ラッチ回路31及び32はクロック信号33の1周期毎に状態が1つずつ遷移し、3状態を繰り返し遷移するので、クロック信号33を3分周した3相クロック信号が3安定ラッチ回路32の出力に得られる。
このように3分周器を用いて3相ローカル信号生成器を構成すると、ポリフェーズフィルタのようなフィルタを用いた場合に比較して、3相ローカル信号の位相誤差の小さい周波数範囲を広くとることができる。
図6は、3安定ラッチ回路の一例の回路図である。この例はNAND型であり、NAND回路41,42及び43としてクロック信号が低レベルのときは出力が高インピーダンスになるクロックドNAND回路を用いている。NAND回路41,42及び43の各々は他の2つのNAND回路の出力を入力している。出力バッファとして、通常のインバータとクロック信号33により制御されるクロックドインバータを組み合わせた回路を用いている。NAND回路41,42及び43を図6のように組み合わせると、安定状態になるのは3出力のうちの1出力だけが低レベルの場合のみである。NAND回路に代えてNOR回路を用いた場合は、逆に1出力だけが高レベルになる。3分周器は、NANDでもNORでも利用できる。また、NANDとNORを組み合わせることも可能である。その場合は図6の出力バッファのインバータを一つ省略することができる。
図5では3分周器について示したが、3以上の奇数の分周比を有する分周器にも拡張できることは容易に類推できる。3以上の奇数の安定状態をそれぞれ有し、入力される基準クロック信号の1サイクル毎に安定状態を循環的に遷移するように構成された第1の奇安定ラッチ回路及び第2の奇安定ラッチ回路を用いることにより、3以上の奇数の分周比を有する分周器を実現できる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係る無線通信装置の受信側(無線受信機)のブロック図であり、ベクトル乗算器を用いて実現される復調器を含む。RF信号を受信するアンテナ1から出力される受信信号は、高周波フィルタ52によって大まかなチャネル選択がなされた後、低雑音増幅器53に入力される。低雑音増幅器53の出力信号は、復調器54に入力される。
復調器54は、例えば図1または図3に示したベクトル乗算器55と図5に示した3分周器56を有する。復調器54の3分周器56には、図5中に示したクロック信号33として受信信号周波数の3倍の周波数のローカル信号が入力される。復調器54からは、出力信号として直流近辺の3相ベースバンド信号が現れる。通常のダイレクトコンバージョン受信機と同様、ベースバンドフィルタ57によって復調器54の出力信号から必要な周波数成分が選択的に取り出される。ベースバンドフィルタ57の出力信号は、可変利得増幅器58によってアナログ−ディジタル変換に適した振幅の信号に増幅された後、アナログ−ディジタル変換器59に入力される。アナログ−ディジタル変換器59からは、3相のディジタルベースバンド信号が出力される。3相ディジタルベースバンド信号は、例えば通常のI及びQの2相ディジタルベースバンド信号に変換された後、図示しないベースバンド処理部に送られ、復号がなされる。
従来のダイレクトコンバージョン受信機はI信号及びQ信号をそれぞれ差動信号として扱っていたのに対し、図7の受信機ではI信号及びQ信号をまとめて一組の3相信号として取り扱う。従来のダイレクトコンバージョン受信機では、I信号及びQ信号の伝達ために4本の信号線が必要であったのに対して、図7の無線受信機では必要な信号線は3本に減る。必要な信号線数の減少に伴い、回路に必要な素子数も減少する。例えば、ベースバンドフィルタ57、可変利得増幅器58及びアナログ−ディジタル変換器59に必要な数は、単純計算で3/4に減少する。
前述したようにベクトル乗算器を用いた復調器54は従来の直交復調器と比較して素子数が少なく、従って半導体チップ上においてより小さい占有面積で実現可能である。さらに図7の無線受信機は、上述のように復調器54以降のベースバンドフィルタ57、可変利得増幅器58及びアナログ−ディジタル変換器59の素子数を削減できるため、より小さい面積の半導体チップに集積することが可能となる。半導体チップの面積削減によって無線通信装置の製造コストが小さくなることは言うまでもない。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係るベクトル乗算器を示している。このベクトル乗算器は、変調入力端子61,62及び63、LO入力端子64,64及び65、NMOSトランジスタM11,M12,M13,M14,M15及びM16、負荷回路を形成するインダクタ67及びキャパシタ68、及び出力端子69を有する。トランジスタM11,M12,M13,M14,M15及びM16と負荷回路によって乗算ユニットが形成される。
変調入力端子61,62及び63には、トランジスタM11,M12及びM13のゲート端子がそれぞれ接続される。ローカル入力端子64,65及び65には、トランジスタM14,M15及びM16のゲート端子がそれぞれ接続される。トランジスタM11,M12及びM13とトランジスタM14,M15及びM16とはそれぞれ縦続接続されており、トランジスタM11,M12及びM13はグラウンドGNDに接続され、トランジスタM14,M15及びM16のドレイン端子は負荷回路に共通に接続される。トランジスタM14,M15及びM16のドレイン端子と負荷回路との共通接続点に、出力端子69が接続される。
変調入力端子61,62及び63には、変調信号である電圧信号が入力される。変調信号はトランジスタM11,M12及びM13によって電流信号に変換される。LO入力端子11,12及び13には、120°の位相差を持つ3相ローカル信号がそれぞれ入力される。3相ローカル信号の各々は、正弦波信号でもよいが、デューテイ比が1/3の方形波信号であってもよい。
図8のベクトル乗算器を変調器として用いる場合、変調入力端子61,62及び63に次式に示される変調信号(変調する信号)が入力される。
トランジスタM11,M12及びM13は、式(8)の変調信号の各々によって制御される電流信号を発生する。
一方、ローカル入力端子64,65及び66には次式に示される120°の位相差を持つ3相ローカル信号がそれぞれ入力される。3相ローカル信号の各々は、正弦波信号でもよいが、デューテイ比が1/3の方形波信号であってもよい。
Figure 0004364175
トランジスタM14a,M14b及びM14cは、式(9)の3相ローカル信号の各々によって制御される
このときインダクタ67とキャパシタ68からなる負荷回路では、変調入力端子61,62及び63の各々に入力される式(8)の直交変調信号とローカル入力端子64,65及び66の各々に入力される式(9)の3相ローカル信号との積の電流信号が加算される。従って負荷回路の出力端子69には、従来の直交変調器の出力信号と同様に、I信号I(t)とQ信号Q(t)を含む振幅及び位相が変調された次式に示す被変調信号が得られる。
Figure 0004364175
図8のベクトル乗算器は、図4に示した3相ポリフェーズフィルタ、または図5に示した3分周器を用いた3相ローカル信号発生器と組み合わせることで、ローカル信号がシングルエンドの場合でも差動の場合にも対応可能である。
従来の直交変調器では、Iチャネル用及びQチャネル用にそれぞれ乗算器が用いられている。これに対し、本実施形態に係るベクトル乗算器は、3つの変調入力端子61,62及び63と3つのローカル入力端子64,65及び66を有するため、単一の乗算器で振幅と位相の両方に変調を施すことができる。従って、本実施形態に係るベクトル乗算器は半導体チップ上の占有面積が小さくなり、それだけ安価に復調器を実現できる。
さらに、本実施形態に係るベクトル乗算器はIチャネル用、Qチャネル用にそれぞれ乗算器を用いる場合と比較してI信号利得とQ信号利得の差のような誤差要因が少ないので、変調精度を確保しやすい。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係るベクトル乗算器を示している。図8のベクトル乗算器はシングルエンド出力形式であるのに対して、図9のベクトル乗算器は差動出力形式である。このために本実施形態における乗算ユニットは、第1極性の出力信号を得る第1乗算ユニットと第2極性の出力信号を得る第2乗算ユニットを含む。
第1乗算ユニット及び第2乗算ユニットの各々は、図8中に示した乗算ユニットと同様である。すなわち、第1乗算ユニットはNMOSトランジスタM11a,M12a,M13a,M14a,M15a及びM16a、負荷回路を形成するインダクタ67a及びキャパシタ68aを有する。第2乗算ユニットはNMOSトランジスタM11b,M12b,M13b,M14b,M15b及びM16b、負荷回路を形成するインダクタ67b及びキャパシタ68bを有する。トランジスタM14a,M15a及びM16aのドレイン端子とインダクタ67a及びキャパシタ68aの負荷回路との共通接続点に出力端子69aが接続され、トランジスタM14b,M15b及びM16bのドレイン端子とインダクタ67b及びキャパシタ68bの負荷回路との共通接続点に出力端子69bが接続される。
変調入力端子61にはトランジスタM11a及びM12bのゲート端子が接続され、変調入力端子62にはトランジスタM12a及びM13bのゲート端子が接続され、変調入力端子63にはトランジスタM13a及びM11bのゲート端子が接続される。ローカル入力端子64にはトランジスタM14a及びM14bのゲート端子が接続され、ローカル入力端子65にはトランジスタM15a及びM15bのゲート端子が接続され、ローカル入力端子66にはトランジスタM16a,M16bのゲート端子が接続される。
このように第1乗算ユニット及び第2乗算ユニットは、いずれも変調入力端子61,62及び63に入力される変調信号と、LO入力端子64,64及び65に入力される3相ローカル信号との乗算を行うが、乗算対象の変調信号とローカル信号の組み合わせが第1乗算ユニットと第2乗算ユニットとで異なっている。
このような構成により、図8のベクトル乗算器は入力される3つの変調信号のうちの一つを3相ローカル信号に従って選択的に負荷回路へ出力する回路であるのに対して、図9のベクトル乗算器は入力される3つの変調信号のうちの2信号の差成分を高周波の差動信号として出力端子69a及び69bから取り出す。
変調器の出力信号を受取る後段回路の入力形式は、シングルエンド入力と差動入力が考えられるが、後段回路がシングルエンド入力の場合は図8のベクトル乗算器が適しており、シングルエンド入力の場合は図9のベクトル乗算器が適している。図8の変調器と同様、図9の変調器も図4に示したポリフェーズフィルタ、または図5に示した分周器と組み合わせることで、3相ローカル信号が差動信号の場合にも変調器を実現可能である。
(第6の実施形態)
図10は、本発明の第6の実施形態に係る無線通信装置の送信側、すなわち無線送信機のブロック図であり、図8または図9に示したベクトル乗算器を用いて実現される変調器を含む。入力される3相のディジタル変調信号70は、ディジタル−アナログ変換器71によってそれぞれアナログ信号(アナログ変調信号)に変換される。ディジタル−アナログ変換器71から出力されるアナログ変調信号は、ベースバンドフィルタ72(例えば、低域通過フィルタ)により高域側の不要信号成分が除去された後、復調器73に入力される。
変調器73は、図8または図9に示したベクトル乗算器74と図5に示した3分周器75を有する。3分周器75は、基準ローカル信号を120°位相が異なる3つの方形波信号である3相ローカル信号に変換してベクトル乗算器74に供給する。ベクトル乗算器74は、ベースバンドフィルタ72からの3相のアナログ変調信号と3分周器75からの3相ローカル信号の複素乗算を行い、直交変調された被変調信号を出力する。変調器74から出力される被変調信号は、高周波フィルタ(例えば、帯域通過フィルタ)76により高調波成分が除去される。高周波フィルタ76の出力信号は、電力増幅器77により必要な電力まで増幅された後、アンテナ78に供給される。これによって、アンテナ78からRF信号が送信される。
変調器73はベクトル乗算器74を用いているため、従来の直交変調器を用いる場合と比較して回路素子数が少なく、また容易に高い変調精度を得ることができる。さらに、従来の直交変調器ではI信号とQ信号を共に差動信号とすると4相の信号を必要としたのに対して、ベクトル乗算器74は3相信号を利用するので、特に前段のベースバンドフィルタ72の回路素子数が削減でき、安価に実現することが可能となる。
(第7の実施形態)
図11は、本発明の第7の実施形態に係る無線通信装置(無線送受信機)のブロック図であり、ベクトル乗算器をそれぞれ用いた復調器及び変調器を含む。受信側について説明すると、アンテナ101がRF信号を受信して得られる受信信号は、高周波フィルタ102(例えば、帯域通過フィルタ)によって大まかなチャネル選択がなされた後、低雑音増幅器103に入力される。
低雑音増幅器103の出力信号は、図1または図3に示したベクトル乗算器104に入力される。ベクトル乗算器104には、3相ローカル信号生成器105から3相ローカル信号が供給される。ベクトル乗算器104と3相ローカル信号生成器105により復調器が構成され、ベクトル乗算器104の出力には直流近辺の3相ベースバンド信号が現れる。
通常のダイレクトコンバージョン受信機と同様、ベースバンドフィルタ106(例えば、低域通過フィルタ)によってベクトル乗算器104の出力信号から必要な周波数成分が選択的に取り出される。ベースバンドフィルタ106の出力信号は、可変利得増幅器107によってアナログ−ディジタル変換に適した振幅の信号に増幅された後、アナログ−ディジタル変換器108に入力される。アナログ−ディジタル変換器108から、3相のディジタルベースバンド信号が出力される。
3相ディジタルベースバンド信号は、3相/2相変換器109によって2相信号、すなわち通常のI及びQの2相ディジタルベースバンド信号に変換される。3相/2相変換器109は、入力された3相ディジタルベースバンド信号v10,v11,v12を例えば式(11)のようにI1及びQ1の2相ディジタルベースバンド信号に変換する。
Figure 0004364175
2相ディジタルベースバンド信号は、ベースバンド処理部110に送られる。ベースバンド処理部110では、2相ディジタルベースバンド信号を復号して受信データ121を得る。
次に、送信側について説明すると、ベースバンド処理部110からは送信データ122に従って生成されるI及びQの2相ディジタルベースバンド信号が出力される。2相ディジタルベースバンド信号は、2相/3相変換器111によって3相のディジタルベースバンド信号に変換される。2相/3相変換器111は、入力されたI2及びQ2の2相ディジタルベースバンド信号を例えば式(12)のように3相ディジタルベースバンド信号v20,v21,v22に変換する。
Figure 0004364175
3相ディジタルベースバンド信号は、ディジタル−アナログ変換器112によってそれぞれアナログ信号(アナログ変調信号)に変換される。
ディジタル−アナログ変換器112から出力されるアナログ変調信号は、ベースバンドフィルタ113(例えば、低域通過フィルタ)により高域側の不要成分が除去され、さらに可変利得増幅器114によって適当な振幅にまで増幅された後、図8または図9に示したベクトル乗算器115に入力される。ベクトル乗算器115には、3相ローカル信号生成器105から3相ローカル信号が供給される。ベクトル乗算器115と3相ローカル信号生成器105により変調器が構成され、ベクトル乗算器115から高周波の被変調信号が出力される。
ベクトル乗算器115から出力される被変調信号は、高周波フィルタ(例えば、帯域通過フィルタ)116により高調波成分が除去される。高周波フィルタ116の出力信号は、電力増幅器117により必要な電力まで増幅された後、アンテナ101に供給される。これによって、アンテナ101からRF信号が送信される。
3相ローカル信号生成器105は、図4に示したようなポリフェーズフィルタあるいは図5に示したような3分周器でもよいが、例えば図12に示すような3相発振器を用いることもできる。図12の3相発振器は、NMOSトランジスタM21,M22及びM23が縦続接続され、終段のトランジスタM23の出力から初段のトランジスタM21の入力に帰還が施されている。トランジスタM21,M22及びM23の共通ソース端子には電流源CSが接続される。
トランジスタM21,M22及びM23のドレイン端子には、インダクタL21とキャパシタC21からなる負荷回路、インダクタL22とキャパシタC22からなる負荷回路及びインダクタL23とキャパシタC23からなる負荷回路がそれぞれ接続されている。トランジスタM21,M22及びM23の各々のドレイン端子から、3相ローカル信号が出力される。
図12の3相発振器を用いて電圧制御発振器(VCO)を製作し、通常の単相発振器と同様にフェーズロックループ(PLL)によりVCOの発振周波数を制御することで、より正確な周波数の3相ローカル信号を得ることもできる。
このように送信側の復調器及び受信側の変調器にベクトル乗算器を用いることにより、乗算器を2組ずつ用いる従来の直交変調器、直交復調器を含む無線通信装置と比較して回路素子数を削減でき、それだけ低コストで同等の機能の無線通信装置を提供することが可能となる。さらに、3相ローカル信号生成器に3相発振器を用いると、分周器などが不要となり、さらに小型化かつ低コスト化ができる。
以上の説明では無線通信装置に用いられるベクトル乗算器について述べたが、本発明の実施形態に係るベクトル乗算器は無線通信のみならず、有線通信の分野、あるいはその他のアナログ信号処理の分野において復調、変調あるいは周波数変換を行うような用途にも応用することができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るベクトル乗算器の回路図 図1のベクトル乗算器を含む復調器の回路図 本発明の第2の実施形態に係るベクトル乗算器の回路図 3相ローカル信号発生器の一例である2相−3相変換ポリフェーズフィルタの回路 3相ローカル信号発生器の他の例である3分周器のブロック図 図5中の3安定ラッチ回路の回路図 本発明の第3の実施形態に係る無線通信装置の受信側(無線受信機)のブロック図 本発明の第4の実施形態に係るベクトル乗算器の回路図 本発明の第5の実施形態に係るベクトル乗算器の回路図 本発明の第6の実施形態に係る無線通信装置の送信側(無線送信機)のブロック図 本発明の第7の実施形態に係る無線通信装置(無線送受信機)のブロック図 図11中の3相ローカル信号生成器に用いられる3相発振器の一例の回路図
符号の説明
10,61−63・・・RF入力端子;
11−13,64−66・・・ローカル入力端子;
14−16,69,69a,69b・・・出力端子;
M1−M3,M1a−M3a,M1a−M3,M11−M16,M11a−M16a,M11b−M16b・・・トランジスタ;
R1−R3・・・負荷抵抗;
67,67a,67b・・・インダクタ;
68,68a,68b・・・キャパシタ;
51・・・アンテナ;
52・・・高周波フィルタ;
53・・・低雑音増幅器;
54・・・復調器;
55・・・ベクトル乗算器;
56・・・3分周器;
57・・・ベースバンドフィルタ;
58・・・可変利得増幅器;
59・・・アナログ−ディジタル変換器;
71・・・ディジタル−アナログ変換器;
72・・・ベースバンドフィルタ;
73・・・変調器;
74・・・ベクトル乗算器;
75・・・3分周器;
76・・・高周波フィルタ;
77・・・電力増幅器;
78・・・アンテナ;
101・・・アンテナ;
102・・・RFフィルタ;
103・・・低雑音増幅器;
104・・・ベクトル乗算器;
105・・・3相ローカル信号生成器;
106・・・ベースバンドフィルタ;
107・・・可変利得増幅器;
108・・・アナログ−ディジタル変換器;
109・・・3相/2相変換器;
110・・・ベースバンド処理部;
111・・・2相/3相変換器;
112・・・ディジタル変換器;
113・・・ベースバンドフィルタ;
114・・・可変利得増幅器;
115・・・ベクトル乗算器;
116・・・高周波フィルタ;
117・・・電力増幅器。

Claims (5)

  1. 3つの変調信号をそれぞれ受ける3つの第1入力端子と;
    120°の位相差を有する3相ローカル信号をそれぞれ受ける3つの第2入力端子と;
    前記変調信号の各々と前記3相ローカル信号の各々とをある組み合わせで乗算し、当該乗算により得られる3つの積の信号を加算して第1極性の第1出力信号を得る第1の乗算ユニットと;
    前記変調信号の各々と前記3相ローカル信号の各々とを前記組み合わせとは異なる組み合わせで乗算し、当該乗算により得られる3つの積の信号を加算して第2極性の第2出力信号を得る第2の乗算ユニット;及び
    前記第1出力信号を取り出す第1出力端子及び前記第2出力信号を取り出す第2出力端子を具備し、
    前記第1乗算ユニット及び第2乗算ユニットの各々は、前記変調信号の各々によってそれぞれ制御される3つの第1トランジスタと、前記第1トランジスタの各々と縦続接続され、前記3相ローカル信号の各々によってそれぞれ制御される3つの第2トランジスタと、前記第1トランジスタに共通に接続された負荷とをそれぞれ有し、前記第1出力端子は前記第1乗算ユニットの前記第1トランジスタと前記負荷との共通接続点に接続され、前記第2出力端子は前記第2乗算ユニットの前記第1トランジスタと前記負荷との共通接続点に接続される乗算器。
  2. 前記3相ローカル信号を生成するローカル信号生成器をさらに具備する請求項1記載の乗算器。
  3. 前記ローカル信号生成器は、基準ローカル信号を受けて前記3相ローカル信号を生成するポリフェーズフィルタを含む請求項記載の乗算器。
  4. 前記ローカル信号生成器は、3つの安定状態をそれぞれ有し、入力される基準クロック信号の1サイクル毎に安定状態を循環的に遷移するように構成された第1の3安定ラッチ回路及び第2の3安定ラッチ回路を含む請求項記載の乗算器。
  5. 前記変調信号を生成する変調信号生成ユニットと;
    請求項1乃至4のいずれか1項記載の乗算器と前記3相ローカル信号を生成するローカル信号生成器を含み、前記乗算器から前記変調信号を変調した被変調信号を出力する変調器;及び
    前記被変調信号を送信する送信ユニットを具備する無線通信装置。
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