WO2023062770A1 - 信号処理回路および受信装置 - Google Patents

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Abstract

ハーモニックリジェクションミキサにおいて、ローカル信号の生成に必要なクロック周波数を低減させる。 N-1台(Nは2より大きい偶数)の変換器は、高周波信号を、それぞれ所定の振幅を有するN-1組の電流信号に変換する。ローカル信号生成部は、環状に接続されたN台のフリップフロップを備える。このローカル信号生成部は、N-1組のローカル信号を生成する。N-1台の混合器は、N-1組の電流信号とN-1組のローカル信号とをそれぞれ混合する。N台のフリップフロップは、モード信号に応じて、一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する。

Description

信号処理回路および受信装置
 本技術は、受信装置に関する。詳しくは、受信信号に対してローカル信号を混合させて中間周波数信号を生成する信号処理回路に関する。
 テレビチューナ受信機は、例えば46MHzから866MHzの周波数帯を受信する。このとき、例えば800MHzを受信する際に、中間周波数4MHzを加えた804MHzの局部発振信号が用いられるが、ミキサーの非線形性に起因して、その3倍の周波数帯の2.412GHzに高調波成分が発生するおそれがある。これにより、無線LANの2.4GHz帯において混信が発生し、妨害信号となることが懸念される。このような高調波成分を抑制するために、ハーモニックリジェクションミキサ(HRM:Harmonic Rejection Mixer)が利用されている。
 ハーモニックリジェクションミキサでは、使用される局部発振信号の出力波形を正弦波に近づけることにより、奇数次の高調波成分を抑制できることが知られている。しかしながら、受信周波数が高くなって局部発振信号が高くなると、デバイスのプロセス限界を超えてしまい、位相精度が低下して高調波成分を効果的に抑制できなくなるおそれがある。そこで、受信周波数帯域に応じて局部発振信号の位相差の数を可変にする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012-165097号公報
 上述の従来技術では、受信周波数帯域に応じて局部発振信号の位相差の数を可変にして、合成されるIQ信号の正弦波形状を変化させている。この従来技術では、発振部において生成される局部発振信号の位相差の数は固定されており、その中から受信周波数帯域に応じて必要な局部発振信号を選択している。そのため、高周波数帯においては高速なクロック信号が必要となり、消費電力が増加するとともに、デバイスのプロセス限界を超えるおそれが生じ得る。
 本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、ハーモニックリジェクションミキサにおいて、ローカル信号(局部発振信号)の生成に必要なクロック周波数を低減させることを目的とする。
 本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、高周波信号をそれぞれ所定の振幅を有するN-1組(Nは2より大きい偶数)の電流信号に変換するN-1台の変換器と、環状に接続されたN台のフリップフロップを備えてN-1組のローカル信号を生成するローカル信号生成部と、上記N-1組の電流信号と上記N-1組のローカル信号とをそれぞれ混合するN-1台の混合器とを具備し、上記N台のフリップフロップは、モード信号に応じて一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する信号処理回路および受信装置である。これにより、N台のフリップフロップのうち本来のフリップフロップとしての動作を行う数をモード信号に応じて変更して、混合器による合成波形の形状を切り換えるという作用をもたらす。
 また、この第1の側面において、上記ローカル信号生成部は、N/2組の上記ローカル信号を出力するN/2台の第1のフリップフロップとN/2組の上記ローカル信号を出力するN/2台の第2のフリップフロップとを上記N台のフリップフロップとして備え、上記第1および第2のフリップフロップから出力されるN組の上記ローカル信号のうちN-1組の上記ローカル信号を出力するようにしてもよい。
 また、上記N/2台の第1のフリップフロップの各々は、入力された信号をクロックに従って保持してその保持内容を出力し、上記N/2台の第2のフリップフロップの各々は、入力された信号を上記クロックに従って保持してその保持内容を出力する第1のモードと、入力された信号をそのまま出力する第2のモードとを上記モード信号に応じて切り替えるようにしてもよい。
 また、上記モード信号は、受信周波数の上限の半分以下であって、かつ、受信周波数の上限の七分の一より大きい所定の周波数を上記第1のモードと上記第2のモードとの境界としていずれかのモードを示すようにしてもよい。
 また、上記ローカル信号生成部は、上記第1のフリップフロップと上記第2のフリップフロップとをそれぞれ縦続接続した複数のフリップフロップブロックを環状に接続したものであってもよい。
 また、上記N組のローカル信号の各組は、互いに180度異なる位相を有する2つの信号の組であってもよい。
 また、上記N組のローカル信号は、上記モード信号に応じた数の位相を有するローカル信号であってもよい。
本技術の実施の形態における受信装置の一構成例を示す図である。 本技術の実施の形態におけるRFフロントエンド110の回路構成例を示す図である。 本技術の実施の形態の第1のモードにおけるローカル信号の混合の態様例を示す図である。 本技術の実施の形態の第2のモードにおけるローカル信号の混合の態様例を示す図である。 本技術の実施の形態におけるローカル信号生成部140の一実装例を示す図である。 本技術の実施の形態におけるフリップフロップブロック143の回路構成例を示す図である。 本技術の実施の形態におけるフリップフロップブロック143と混合器131との間の接続部148による接続関係例を示す図である。 本技術の実施の形態におけるフリップフロップ141から出力されるローカル信号の組と混合器131との関係例を示す図である。 本技術の実施の形態の第1のモードにおける混合部130による合成波形の例を示す図である。 本技術の実施の形態の第2のモードにおける混合部130による合成波形の例を示す図である。 本技術の実施の形態における高調波の次数と振幅との関係例(0°および45°)を示す図である。 本技術の実施の形態における高調波の次数と振幅との関係例(22.5°および67.5°)を示す図である。
 以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
 1.実施の形態(受信装置)
 2.実装例(ローカル信号生成部)
 <1.実施の形態>
 [受信装置]
 図1は、本技術の実施の形態における受信装置の一構成例を示す図である。
 この受信装置は、受信回路100および復調回路200を備えている。受信回路100は、アンテナ101と、RFフロントエンド110と、変換部120と、混合部130と、ローカル信号生成部140と、IF増幅部160とを備える。
 アンテナ101は、所定の変調方式により変調された受信信号RFを受信するものである。このアンテナ101が受信した受信信号RFは、RFフロントエンド110に供給される。
 RFフロントエンド110は、予め設定された特定の周波数帯域の受信信号RFを選択して通過させるものである。例えば、後述するように、共振器やフィルタが、RFフロントエンド110として用いられる。このRFフロントエンド110を通過した受信信号RFは、変換部120に供給される。
 ローカル信号生成部140は、混合部130において局部発振信号として用いられるローカル信号LOを生成するものである。ローカル信号LOは、それぞれ特定の位相を有する複数組の信号である。ローカル信号LOの各組は、例えば、互いに位相が180度異なる正相信号および逆相信号からなる差動信号である。このローカル信号生成部140によって生成されたローカル信号LOは混合部130に供給される。
 変換部120は、RFフロントエンド110を通過した受信信号RFを電圧信号から電流信号に変換するトランスコンダクタンスアンプ(VI変換器)である。この変換部120は、後述するように、ローカル信号の位相の数に合わせて複数のGMセルを備える。
 混合部130は、変換部120からの受信信号RFの電流信号と、ローカル信号生成部140からのローカル信号LOとを混合するミキサである。この混合部130は、混合して得られた信号のそれぞれを合成し、中間周波数信号IFとしてIF増幅部160に供給する。
 IF増幅部160は、混合部130からの中間周波数信号IFを増幅するものである。このIF増幅部160は、増幅した中間周波数信号IFを復調回路200に供給する。
 復調回路200は、受信回路100からの中間周波数信号IFを復調するものである。この復調回路200は、例えば、中間周波数信号IFをベースバンド信号に復調する。
 [RFフロントエンド]
 図2は、本技術の実施の形態におけるRFフロントエンド110の回路構成例を示す図である。
 このRFフロントエンド110は、差動増幅器111と、共振器112および113と、スイッチ114と、バッファ115と、フィルタ116とを備える。
 差動増幅器111は、アンテナ101が受信した受信信号RFを増幅するアンプである。
 共振器112および113は、差動増幅器111によって増幅された受信信号RFからそれぞれ特定の周波数帯の信号を抽出するLC共振回路である。ここでは一例として、共振器112において46乃至250MHzの低周波数帯の信号を抽出し、共振器113において250乃至866MHzの高周波数帯の信号を抽出することを想定する。この場合、共振器112のインダクタ117および118のインダクタンスは例えば82nH(ヘンリー)であり、共振器113のインダクタ119のインダクタンスは例えば7.5nHであることが想定される。
 RFフロントエンド110をLSIチップにより実現する場合、これらインダクタ117乃至119は、オンチップではチップ面積を占有してしまうため、ディスクリート部品として実装することが望ましい。これにより、チップ面積を狭小化して、受信装置の小型化を実現することができる。一方、選択度特性を担保するために、後述するように、ローカル信号LOの位相数の増加を図る。
 スイッチ114は、共振器112および113の何れかの信号を切り換えるスイッチである。これにより、スイッチ114は、低周波数帯または高周波数帯の信号を切り換える。
 バッファ115は、スイッチ114からの信号を増幅する2段のバッファである。
 フィルタ116は、バッファ115において増幅された信号から高調波信号を除去するパッシブフィルタである。このフィルタ116を通過した信号は変換部120に供給される。
 [ローカル信号の混合]
 図3および図4は、本技術の実施の形態におけるローカル信号の混合の態様例を示す図である。図3は、ローカル信号として7つの位相の信号を用いた第1のモードの例である。図4は、ローカル信号として3つの位相の信号を用いた第2のモードの例である。
 上述の変換部120は、7つのGMセル121を備える。GMセル121の各々は、RFフロントエンド110を通過した受信信号RFを電圧信号から電流信号に変換する際、三角関数固有の重み付けを行う。すなわち、7つのGMセル121のうち中央のGMセルの振幅を「1.00」として、その両隣のGMセルの振幅を「0.923」(=cos(22.5°))とする。また、さらにその外側のGMセルの振幅を「0.707」(=cos(45°))とする。また、さらにその外側のGMセルの振幅を「0.382」(=cos(67.5°))とする。
 上述の混合部130は、7つの混合器131を備える。混合器131の各々は、GMセル121からの受信信号RFとローカル信号生成部140からのローカル信号とを混合する。7つの混合器131の出力を合成したものが中間周波数信号IFとしてIF増幅部160に供給される。
 ローカル信号生成部140は、8つのフリップフロップ141と、クロック供給部149と、接続部148とを備える。8つのフリップフロップ141は環状に接続され、それぞれのフリップフロップ141の出力が接続部148に供給される。接続部148は、8つのフリップフロップ141からの8組のローカル信号のうち7組のローカル信号を7つの混合器131にそれぞれ供給する。クロック供給部149は、8つのフリップフロップ141の各々のクロック端子にクロック信号を供給する。
 フリップフロップ141の各々は、1組の入力端子および1組の出力端子を備え、互いに180度異なる位相を有する差動信号を1組の入力および出力の信号とする。これにより、8つのフリップフロップ141から8組のローカル信号が出力されるが、混合器131は7つであるため、8組のローカル信号のうち7組のローカル信号が7つの混合器131に供給される。
 この実施の形態において、8つのフリップフロップ141は、全てが本来のフリップフロップとして動作する第1のモード(図3)と、1つ置きのフリップフロップ141が単なるバッファとして動作する第2のモード(図4)とを備える。すなわち、第1のモードにおいては、環状に接続される8つのフリップフロップ141の全てが、入力された信号をクロック信号に従って保持して、順次その保持内容を出力する。
 一方、第2のモードにおいては、8つのフリップフロップ141は4つの第1のフリップフロップと4つの第2のフリップフロップとが交互に環状に接続されて構成される。そして、第1のフリップフロップは、本来のフリップフロップとして動作し、入力された信号をクロック信号に従って保持して、順次その保持内容を出力する。また、第2のフリップフロップは、入力された信号を保持することなく、そのまま出力を行う。これにより、第2のモードにおいては、8つのフリップフロップ141のうちの半分の4つのフリップフロップ141により動作したものと同様のふるまいを示す。
 すなわち、第1のモードにおいては、7組のローカル信号は、22.5°毎に増加するように分配される。一方、第2のモードにおいては、7組のローカル信号は、45°刻みで増加するように分配される。ただし、第2のモードにおいて、4つの第2のフリップフロップの出力は、各々の前段の4つの第1のフリップフロップと同じものとなる。
 ここで、一般化するために、フリップフロップ141の数をN(Nは2より大きい偶数)とすると、第1のフリップフロップの数はN/2、第2のフリップフロップの数もN/2である。また、変換部120のGMセル121の数はN-1、混合部130の混合器131の数もN-1である。そして、N-1台のGMセル121からのN-1組の電流信号とN-1組のローカル信号とを、N-1台の混合器131で混合する。
 [モード信号]
 第1のモードおよび第2のモードの何れにより動作するかは、モード信号に応じて決定される。第1のモードと第2のモードの切り換えの目安となる周波数として、例えば、「受信周波数の上限/2」以上において第2のモードとして動作させることにより、消費電流を適切に低減することができる。一方、「受信周波数の上限/7」以下においては、7次のノイズが帯域内に混在するおそれがあるため、第1のモードとして動作させることが望ましい。
 上述の例のように46乃至866MHzを受信周波数帯とした場合、例えば412.5MHzを境界として、第1のモードと第2のモードを切り換えることが想定される。
 <2.実装例>
 [ローカル信号生成部]
 図5は、本技術の実施の形態におけるローカル信号生成部140の一実装例を示す図である。
 この例では、ローカル信号生成部140は、4つのフリップフロップブロック143と、インバータ144とを備える。フリップフロップブロック143の各々は、上述のフリップフロップ141に相当するものを2つずつ格納したものである。
 フリップフロップブロック143は、入力端子DおよびDX、第1出力端子LBおよびLBX、第2出力端子QおよびQX、クロック端子CLKAおよびCLKB、および、モード入力端子MODEを備える。
 入力端子DおよびDXは、差動信号が入力される端子であり、互いに180度位相が反転した信号が入力される。第1出力端子LBおよびLBXは、1段目の差動信号を出力する端子であり、互いに180度位相が反転した信号が出力される。第2出力端子QおよびQXは、2段目の差動信号を出力する端子であり、互いに180度位相が反転した信号が出力される。
 クロック端子CLKAは、第1のモードとして動作する際のクロック信号が入力される端子である。クロック端子CLKBは、第2のモードとして動作する際のクロック信号が入力される端子である。モード入力端子MODEは、第1のモードおよび第2のモードの何れにより動作するかを示すモード信号が入力される端子である。
 インバータ144は、クロック信号CLKBを反転して、4つのフリップフロップブロック143のうち1つおきに供給するものである。
 [フリップフロップブロック]
 図6は、本技術の実施の形態におけるフリップフロップブロック143の回路構成例を示す図である。
 このフリップフロップブロック143は、伝達ゲート部310および330と、状態保持部320および340と、ブロック制御部350とを備える。
 伝達ゲート部310は、入力端子DおよびDXの入力信号を状態保持部320に伝達するか否かを制御するものである。状態保持部320は、伝達ゲート部310から伝達された信号を、状態として保持するものである。この状態保持部320の保持状態は、第1出力端子LBおよびLBXから出力される。
 伝達ゲート部330は、状態保持部320の保持状態を状態保持部340に伝達するか否かを制御するものである。状態保持部340は、伝達ゲート部330から伝達された信号を、状態として保持するものである。この状態保持部340の保持状態は、第2出力端子QおよびQXから出力される。
 ブロック制御部350は、クロック端子CLKAおよびCLKB、および、モード入力端子MODEの信号に応じて、伝達ゲート部310および330に分配するクロック信号を制御するものである。このブロック制御部350は、セレクタ351および352と、インバータ353乃至355とを備える。
 セレクタ351および352は、モード入力端子MODEのモード信号に応じて、クロック信号を選択する選択器である。すなわち、セレクタ351は、モード信号が第1のモードを示している場合にはクロック端子CLKAの信号をクロック信号CLK1として選択し、モード信号が第2のモードを示している場合にはクロック端子CLKBの信号をクロック信号CLK1として選択する。セレクタ352は、モード信号が第1のモードを示している場合にはクロック端子CLKAの反転信号をクロック信号CLK2として選択し、モード信号が第2のモードを示している場合にはハイレベル信号をクロック信号CLK2として選択する。
 クロック信号CLK1は伝達ゲート部310の接地側トランジスタのゲートに供給され、クロック信号CLK1の反転信号CLK1Xは伝達ゲート部310の電源側トランジスタのゲートに供給される。これにより、第1のモードにおいてはクロック信号CLKAに従って入力端子DおよびDXの入力信号を状態保持部320に伝達し、第2のモードにおいてはクロック信号CLKBに従って入力端子DおよびDXの入力信号を状態保持部320に伝達する。
 クロック信号CLK2は伝達ゲート部330の接地側トランジスタのゲートに供給され、クロック信号CLK2の反転信号CLK2Xは伝達ゲート部330の電源側トランジスタのゲートに供給される。これにより、第1のモードにおいてはクロック信号CLKAの反転信号に従って状態保持部320の保持状態を状態保持部340に伝達し、第2のモードにおいては状態保持部320の保持状態を常に状態保持部340に伝達する。
 これにより、フリップフロップブロック143は、第1のモードにおいては2段のフリップフロップ141として動作する。一方、第2のモードにおいては1段のフリップフロップ141とバッファとして動作する。
 図7は、本技術の実施の形態におけるフリップフロップブロック143と混合器131との間の接続部148による接続関係例を示す図である。
 この例では、7つの混合器131を区別するために混合器131-1乃至7と呼称する。中央の混合器131-4に、位相0°のローカル信号の組(LO_0°およびLO_180°)を供給する。そして、混合器131-3には、位相22.5°のローカル信号の組(LO_22.5°およびLO_202.5°)を供給する。また、混合器131-2には、位相45°のローカル信号の組(LO_45°およびLO_225°)を供給する。また、混合器131-1には、位相67.5°のローカル信号の組(LO_67.5°およびLO_247.5°)を供給する。
 一方、混合器131-5には、位相157.5°のローカル信号の組(LO_157.5°およびLO_337.5°)を供給する。また、混合器131-6には、位相135°のローカル信号の組(LO_135°およびLO_315°)を供給する。また、混合器131-7には、位相112.5°のローカル信号の組(LO_112.5°およびLO_292.5°)を供給する。
 なお、位相90°のローカル信号の組(LO_90°およびLO_270°)は何れの混合器131にも供給されない。
 [ローカル信号の位相]
 図8は、本技術の実施の形態におけるフリップフロップ141から出力されるローカル信号の組と混合器131との関係例を示す図である。
 上述のように、4つのフリップフロップブロック143から8組のローカル信号が出力され、そのうち7組が7つの混合器131にそれぞれ供給される。第1のモードにおいては、混合器131に供給されるローカル信号の各組は、22.5°ずつの位相差を有する。一方、第2のモードにおいては、混合器131に供給されるローカル信号の各組は、45°ずつの位相差を有する。
 図9は、本技術の実施の形態の第1のモードにおける混合部130による合成波形の例を示す図である。図10は、本技術の実施の形態の第2のモードにおける混合部130による合成波形の例を示す図である。
 この実施の形態では、モード信号により第1のモードおよび第2のモードの何れか一方が選択される。第1のモードではローカル信号の各組が22.5°ずつの位相差を有し、第2のモードではローカル信号の各組が45°ずつの位相差を有する。したがって、第1のモードの方がより正弦波に近い合成波形を出力することができ、これにより7次や9次など高次の高調波成分を抑制することができる。
 ただし、第1のモードでは、高速なクロックが必要になるため、高周波数帯では対応できなくなるおそれがある。そこで、高周波数帯についてはRFフロントエンド110の選択度特性を利用することとして、第2のモードにより受信を行う。これにより、ローカル信号生成部140の消費電力を低減することができる。一方、低周波数帯では高次の高調波を除去するために、第1のモードにより受信を行う。
 この実施の形態では、第1のモードおよび第2のモードの何れにおいても7つのGMセル121を常に動作状態とすることができる。一般に、雑音はGMセルの総和のルートに反比例することが知られている。そのため、GMセル121を全て動作状態にすることが望ましい。この実施の形態では、全周波数帯域においてGMセル121を常に動作状態とすることができるため、混合部130の雑音特性および利得特性を向上させることができる。
 [高調波特性]
 図11および図12は、本技術の実施の形態における高調波の次数と振幅との関係例を示す図である。図11は0°および45°の位相のローカル信号を想定したものであり、図12は22.5°および67.5°の位相のローカル信号を想定したものである。
 ここで、縦軸は、基本波を差動信号として1に規格化したときの振幅を示している。また、横軸は、高調波の次数を示している。このとき、3次および5次については、0°および45°の合成結果においてキャンセルされ、22.5°および67.5°の合成結果においてもキャンセルされている。
 また、7次、9次、11次および13次については、0°および45°と22.5°および67.5°との間で逆位相となっており、これを利用することにより、高次の高調波を除去できることがわかる。
 このように、本技術の実施の形態では、モード信号に応じてフリップフロップ141の半数をバッファとして動作させるように切り換えることにより、ローカル信号の位相の数を切り換えることができる。これにより、受信する周波数帯によって高調波の除去作用とクロック周波数との適切なバランスを担保することができる。
 なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
 なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
 なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)高周波信号をそれぞれ所定の振幅を有するN-1組(Nは2より大きい偶数)の電流信号に変換するN-1台の変換器と、
 環状に接続されたN台のフリップフロップを備えてN-1組のローカル信号を生成するローカル信号生成部と、
 前記N-1組の電流信号と前記N-1組のローカル信号とをそれぞれ混合するN-1台の混合器とを具備し、
 前記N台のフリップフロップは、モード信号に応じて一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する
信号処理回路。
(2)前記ローカル信号生成部は、N/2組の前記ローカル信号を出力するN/2台の第1のフリップフロップとN/2組の前記ローカル信号を出力するN/2台の第2のフリップフロップとを前記N台のフリップフロップとして備え、前記第1および第2のフリップフロップから出力されるN組の前記ローカル信号のうちN-1組の前記ローカル信号を出力する
前記(1)に記載の信号処理回路。
(3)前記N/2台の第1のフリップフロップの各々は、入力された信号をクロックに従って保持してその保持内容を出力し、
 前記N/2台の第2のフリップフロップの各々は、入力された信号を前記クロックに従って保持してその保持内容を出力する第1のモードと、入力された信号をそのまま出力する第2のモードとを前記モード信号に応じて切り替える
前記(2)に記載の信号処理回路。
(4)前記モード信号は、受信周波数の上限の半分以下であって、かつ、受信周波数の上限の七分の一より大きい所定の周波数を前記第1のモードと前記第2のモードとの境界としていずれかのモードを示す
前記(3)に記載の信号処理回路。
(5)前記ローカル信号生成部は、前記第1のフリップフロップと前記第2のフリップフロップとをそれぞれ縦続接続した複数のフリップフロップブロックを環状に接続したものである
前記(2)または(4)に記載の信号処理回路。
(6)前記N組のローカル信号の各組は、互いに180度異なる位相を有する2つの信号の組である
前記(1)から(5)のいずれかに記載の信号処理回路。
(7)前記N組のローカル信号は、前記モード信号に応じた数の位相を有するローカル信号である
前記(1)から(6)のいずれかに記載の信号処理回路。
(8)アンテナによる受信信号を受けて高周波信号を生成する高周波信号処理部と、
 前記高周波信号をそれぞれ所定の振幅を有するN-1組(Nは2より大きい偶数)の電流信号に変換するN-1台の変換器と、
 環状に接続されたN台のフリップフロップを備えてN-1組のローカル信号を生成するローカル信号生成部と、
 前記N-1組の電流信号と前記N-1組のローカル信号とをそれぞれ混合して中間周波数信号を生成するN-1台の混合器と、
 前記中間周波数信号を増幅する増幅部と、
 前記増幅された中間周波数信号を復調する復調回路とを具備し、
 前記N台のフリップフロップは、モード信号に応じて一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する
受信装置。
 100 受信回路
 101 アンテナ
 110 RFフロントエンド
 111 差動増幅器
 112、113 共振器
 114 スイッチ
 115 バッファ
 116 フィルタ
 117~119 インダクタ
 120 変換部
 121 GMセル
 130 混合部
 131 混合器
 140 ローカル信号生成部
 141 フリップフロップ
 143 フリップフロップブロック
 144 インバータ
 148 接続部
 149 クロック供給部
 160 IF増幅部
 200 復調回路
 310、330 伝達ゲート部
 320、340 状態保持部
 350 ブロック制御部
 351、352 セレクタ
 353~355 インバータ

Claims (8)

  1.  高周波信号をそれぞれ所定の振幅を有するN-1組(Nは2より大きい偶数)の電流信号に変換するN-1台の変換器と、
     環状に接続されたN台のフリップフロップを備えてN-1組のローカル信号を生成するローカル信号生成部と、
     前記N-1組の電流信号と前記N-1組のローカル信号とをそれぞれ混合するN-1台の混合器とを具備し、
     前記N台のフリップフロップは、モード信号に応じて一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する
    信号処理回路。
  2.  前記ローカル信号生成部は、N/2組の前記ローカル信号を出力するN/2台の第1のフリップフロップとN/2組の前記ローカル信号を出力するN/2台の第2のフリップフロップとを前記N台のフリップフロップとして備え、前記第1および第2のフリップフロップから出力されるN組の前記ローカル信号のうちN-1組の前記ローカル信号を出力する
    請求項1記載の信号処理回路。
  3.  前記N/2台の第1のフリップフロップの各々は、入力された信号をクロックに従って保持してその保持内容を出力し、
     前記N/2台の第2のフリップフロップの各々は、入力された信号を前記クロックに従って保持してその保持内容を出力する第1のモードと、入力された信号をそのまま出力する第2のモードとを前記モード信号に応じて切り替える
    請求項2記載の信号処理回路。
  4.  前記モード信号は、受信周波数の上限の半分以下であって、かつ、受信周波数の上限の七分の一より大きい所定の周波数を前記第1のモードと前記第2のモードとの境界としていずれかのモードを示す
    請求項3記載の信号処理回路。
  5.  前記ローカル信号生成部は、前記第1のフリップフロップと前記第2のフリップフロップとをそれぞれ縦続接続した複数のフリップフロップブロックを環状に接続したものである
    請求項2記載の信号処理回路。
  6.  前記N組のローカル信号の各組は、互いに180度異なる位相を有する2つの信号の組である
    請求項1記載の信号処理回路。
  7.  前記N組のローカル信号は、前記モード信号に応じた数の位相を有するローカル信号である
    請求項1記載の信号処理回路。
  8.  アンテナによる受信信号を受けて高周波信号を生成する高周波信号処理部と、
     前記高周波信号をそれぞれ所定の振幅を有するN-1組(Nは2より大きい偶数)の電流信号に変換するN-1台の変換器と、
     環状に接続されたN台のフリップフロップを備えてN-1組のローカル信号を生成するローカル信号生成部と、
     前記N-1組の電流信号と前記N-1組のローカル信号とをそれぞれ混合して中間周波数信号を生成するN-1台の混合器と、
     前記中間周波数信号を増幅する増幅部と、
     前記増幅された中間周波数信号を復調する復調回路とを具備し、
     前記N台のフリップフロップは、モード信号に応じて一部のフリップフロップにおいて入力された信号をそのまま出力する
    受信装置。
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JP2004179841A (ja) * 2002-11-26 2004-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 混合回路とこれを用いた高周波信号受信装置
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