JP2010109716A - 信号生成回路及びその信号生成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号生成回路において、容易に、十分な出力信号レベルを確保したまま、スプリアスとなる高調波を除去し、正弦波を生成することである。
【解決手段】本発明の信号生成回路の一態様は、第1の入力信号に基づき第1の信号を出力する第1の分周器1bと、第2の入力信号に基づき第2の信号を出力する第2の分周器1bと、第1の入力信号と第2の入力信号との間に第1の位相差φを与える第1の移相器2a、2bと、第1の信号と第2の信号とを合成し、出力信号を生成する合成回路3a〜3dと、を有し、第1の移相器2a、2bは、第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分が、第1の信号と第2の信号との間で逆位相となる第1の位相差φを第1の入力信号に付加して第2の入力信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号生成回路及びその信号生成方法に関する。
通信システムでは、位相が90°ずつずれた4相のIQ信号をミキサにより周波数変換する直交変調が使用されることが多い。これらの4相のIQ信号を生成する方法としては、分周器を使用する構成がある。しかし、分周器から出力される信号は、矩形波に近いため、多くの奇数次高調波を含む。そのため、ミキサにより周波数変換する際に、所望波以外に、奇数次高調波に起因するスプリアス信号が生成される。一方、ミキサに入力する信号は、正弦波であることが望ましい。そこで、通信システムでは、不要な高調波を分周器に縦続する低域通過フィルタ、或いは、帯域通過フィルタ等により除去することが行われる。
しかしながら、高調波成分として、所望波に近接し、かつ、他の高調波に比べて大きな成分を有する3次高調波を、十分除去するためには、高性能なフィルタが必要となる。このような高性能なフィルタは、回路面積が大きく、通信システムの回路面積が大きくなる問題がある。
そこで、このような問題を解決する方法の一例が特許文献1、2に開示されている。特許文献1は、フィルタとして3次高調波周波数に減衰極を持つポリフェイズフィルタを使用する。これにより、特許文献1では3次高調波を低減する。また、特許文献2には、分周器により生成した8相(45°間隔)の信号の内3相の信号に対して重み付けを行う。そして、重み付けされた3相の信号を含む8相の信号を加算する。これにより、特許文献2では、3次と5次の高調波を抑圧する。なお、特許文献2の構成では、高調波を十分抑圧するには、高精度な重み付けが必要となる課題がある。
特開2006−310940号公報 特開2006−67520号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、フィルタが分周器の出力側に接続されるため、信号損失が問題となる。ここで、信号損失を補償するために、フィルタに縦続する増幅器を使用する場合には、高調波成分が生成されることを防ぐために、線形性の高い増幅器が必要となる課題がある。
本発明の目的は、信号の損失を防止して、十分な出力信号レベルを確保したまま、スプリアスとなる高調波を除去し、高精度な正弦波を生成ことを目的とする。
本発明の信号生成回路の一態様は、第1の入力信号に基づき第1の信号を出力する第1の分周器と、第2の入力信号に基づき第2の信号を出力する第2の分周器と、前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間に第1の位相差を与える第1の移相器と、前記第1の信号と前記第2の信号とを合成し、出力信号を生成する合成回路と、を有し、前記第1の移相器は、前記第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分が、前記第1の信号と前記第2の信号との間で逆位相となる前記第1の位相差を前記第1の入力信号に付加して前記第2の入力信号を生成する。
本発明の信号生成回路における信号生成方法の一態様は、入力信号に基づき第1の信号を生成し、前記入力信号に基づき、前記第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分の位相が前記第1の信号に対して逆位相となる第2の信号を生成し、前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して出力信号を生成する。
本発明によれば、信号生成回路において、容易に、十分な出力信号レベルを確保したまま、スプリアスとなる高調波を除去し、正弦波を生成することができる。
発明の実施の形態1
本発明の実施の形態1について、図1を使用して詳細に説明する。以下の説明では、信号生成回路が1つの半導体基板上に形成されている形態について説明するが、本発明は、信号生成回路が異なる半導体基板上に形成された各ブロックを組み合わせることで構成されているものを含むものである。また、本発明にかかる信号生成回路の一例として正弦波信号生成回路について説明する。図1は本実施の形態にかかる正弦波信号生成回路の構成図である。本実施の形態にかかる正弦波信号生成回路は、第1の分周器(例えば、2分周器1a)、第2の分周器(例えば、2分周器1b)、第1の移相器(例えば、移相器2a、2b)、及び、合成回路(例えば、加算回路3a〜3d)を有する。
2分周器1aには、入力端子4a、4bから入力信号(例えば、IN0°及びIN180°)が入力される。そして、2分周器1aは、入力信号を分周して、出力ノード5a〜5dを介して異なる4つの位相の第1の信号(図1中のOUT0°〜OUT270°)を出力する。本実施の形態では、2分周器1aの分周比が2であるため、入力信号は、所望周波数の2倍の周波数の差動信号である。また、第1の信号は、位相が90°ずつずれた4つの信号を含む。また、第1の信号は、矩形状の波形を有する信号である。
2分周器1bには、入力ノード4c、4dから入力信号(例えば、IN0°−φ及びIN180°−φ)が入力される。そして、2分周器1aは、入力信号を分周して、出力ノード5e〜5hを介して異なる4つの位相の第2の信号(図1中のOUT0°−φ/2〜OUT270°−φ/2)を出力する。本実施の形態では、2分周器1bの分周比が2であるため、入力信号は、所望周波数の2倍の周波数の差動信号である。また、第2の信号は、位相が90°ずつずれた4つの信号を含む。また、第2の信号は、矩形状の波形を有する信号である。また、第2の信号は、第1の信号に対してφ/2の位相差を有する
移相器2aは、入力端子4aと入力ノード4cとの間に設けられる。移相器2bは、入力端子4bと入力ノード4dとの間に設けられる。そして、移相器2a、2bは、それぞれ入力端子4a、4bから入力される入力信号の位相をφずらした信号を生成し、入力ノード4c、4dに出力する。つまり、移相器2a、2bにより、2分周器1aに対する入力信号と2分周器1bに対する入力信号との間には位相差φが生じる。本実施の形態にかかる信号生成回路では、この位相差φとして、第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分(例えば、3次高調波成分)が、第1の信号と第2の信号との間で互いに逆位相となる大きさの値が設定される。
加算回路3a〜3dは、それぞれ2分周器1aが出力する第1の信号と2分周器1bが出力する第2の信号とが入力される。そして、加算回路3a〜3dは、入力される第1、第2の信号を加算して、出力端子6a〜6dに出力する。なお、加算回路3a〜3dは、それぞれ第1の信号に含まれる一つの位相の信号と第1の信号の位相に対応した位相を有する第2の信号とが入力される。
続いて、移相器2a、2bの具体例、及び、加算器3a〜3dの具体例について説明する。なお、2分周器1a、1bについては、ごく一般的な構成であるため説明を省略する。
まず、移相器2a、2bの具体例について説明する。図2に移相器の一例を示す構成図を示す。図2に示す移相器は、フリップフロップ11a〜11cにより構成される3段のジョンソンカウンタである。このジョンソンカウンタは、入力ノード13a、13bから入力される動作クロック(例えば、図1に示す入力端子4a、4bから入力される入力信号)を6分周する6分周器として動作する。そのため、隣接するフリップフロップの出力ノードの信号には、60°の位相差が生じる。例えば、フリップフロップ11aの出力ノード12cの信号とフリップフロップ11bの出力ノード12bの信号との間の位相差は60°となる。従って、図1の信号生成回路において、3次高調波を除去するための位相差120°を与える場合には、2分周器1a、1bには、例えば、それぞれ、出力ノード12aと出力ノード12d、及び、出力ノード12cと出力ノード12fから出力される差動信号を入力すれば良い。
なお、図2の分周器は、6分周器として動作するため、入力ノード13a、13bには、所望周波数の12(=6×2)倍の周波数を持つ信号を他の回路から入力する必要がある。この周波数は所望周波数に対して非常に高い周波数である。しかしながら、無線周波数を生成する高周波局部発振器からの信号を分周して、低周波の4相のIQ信号を生成するシステムでは、問題とならない場合が多い。
また、移相器2a、2bには、連続的に変化する構成を使用してもよいが、図2に示すような離散的な位相差を与える分周器を使用することが好ましい。離散的な位相差を与える分周器を用いた場合、分周器の動作範囲を広帯域、且つ、離散的に位相差を与えられる。そのため、特開2006−310940号公報(特許文献1)のようにフィルタを使用する場合に比べて、広帯域な正弦波信号生成回路を実現し易い。
次に、加算回路3a〜3dとして用いられる回路の例について説明する。加算回路の一例の構成図を図3に示す。図3に示す加算回路は、増幅器7a、7bを有する。増幅器7aは、入力ノード8aを介して、例えば2分周器1aが出力する第1の信号を受ける。また、増幅器1bは、入力ノード8bを介して、例えば2分周器1bが出力する第2の信号を受ける。そして、増幅器7a、7bの出力は、ともに出力ノード9aに接続される。
また、加算回路の別の例の構成図を図4に示す。図4に示す加算回路は、増幅器7c、7d、バイアス回路10a、10bを有する。増幅器7aは、入力ノード8c及びバイアス回路10aを介して、例えば2分周器1aが出力する第1の信号を受ける。また、増幅器1bは、入力ノード8d及びバイアス回路10bを介して、例えば2分周器1bが出力する第2の信号を受ける。そして、増幅器7c、7dの出力は、ともに出力ノード9bに接続される。バイアス回路10a、10bは、例えば、キャパシタで入力される信号の直流成分をカットし、その後、抵抗を介して所望のバイアス電圧を入力される信号に重畳する回路である。図3に示す加算回路では、出力ノード9aに接続される負荷の変動、或いは、設計精度等に起因して、加算回路が完全な加算器動作とならずに出力される信号に大きな偶数次高調波が発生する場合がある。これに対して、図4に示す加算回路では、増幅器7c、7dに対して入力される信号のバイアス電圧をバイアス回路10a、10bにより外部から調整することができるため、出力端子9bにおける信号の合成での誤差を低減し、偶数次高調波を低減することができる。
続いて、本実施の形態にかかる信号生成回路の動作について説明する。まず、図5に本実施の形態にかかる信号生成回路において生成される第1の信号と第2の信号について説明する。2分周器1a、1bに入力された信号は、2分周されることで所望周波数となり、それぞれ、出力ノード5a〜5d、5e〜5hに4相の矩形波状の信号として出力される。図5に、2分周器1a、1bから出力される第1の信号(図1中のOUT0°〜OUT270°)と第2の信号(図1中のOUT0°−φ/2〜OUT270°−φ/2)とを構成する成分の位相状態を示す。
図5に示すように、所望成分である基本波は、2分周器1a、1bにおいて対応する位相の信号(例えば、OUT0°とOUT0°−φ/2)を出力する出力ノード(例えば、出力ノード5aと出力ノード5e)の間で、φ/2の位相差を有する。一方、除去対象となるスプリアスである3次高調波(3倍波成分)は、対応する位相の信号(例えば、OUT0°とOUT0°−φ/2)を出力する出力ノード(例えば、出力ノード5aと出力ノード5e)の間で、(3/2)φの位相差を有する。このように、基本波と3次高調波では、移相器2a、2bで与えられた位相差φの寄与が異なる。従って、適切な位相差φ(例えば120°)を移相器2a、2bにより与えて、対応する位相を有する第1の信号と第2の信号を加算回路3a〜3dにより合成することで、出力端子6a〜6dからは3次高調波のみが逆位相成分として除去された4相信号が出力される。
また、図6に、出力信号の構成成分の電圧振幅を計算した結果(1相のみ)を示す。なお、図6に示す例では、入力信号周波数を400MHzとし、増幅器としてCMOSインバータを用いる。また、従来例として、1つの分周器のみ(フィルタ無し)で構成された4相信号生成回路の場合の計算結果(1相のみ)を示す。図6では、横軸に出力信号の周波数を示し、縦軸に出力信号の電圧振幅の大きさを示す。図6に示すように、従来例と比べて、本発明では3次高調波成分の大きさが従来例に比べ明らかに小さくなっており、出力信号から3次高調波成分が十分除去できていることが分かる。
また、図7に、加算回路として図4に示す回路を用いバイアス調整を行った場合における出力信号の構成成分の電圧振幅を計算した結果を示す。なお、図7では、横軸に出力信号の周波数を示し、縦軸に出力信号の電圧振幅の大きさを示す。図7に示す結果より、バイアスを調整することで、出力信号の奇数次高調波に影響を与えず、出力信号の偶数次高調波を低減できていることが分かる。
上記説明より、本実施の形態にかかる信号生成回路では、入力信号を第1の分周器1aにより分周して第1の信号を生成し、入力信号を移相器2a、2bを介して第2の分周器1bに与え、第2の分周器1bにより第2の信号を生成する。このとき、移相器2a、2bは、第1の信号において除去対象となる高調波成分(例えば3次高調波)の位相が第1の信号と第2の信号との間で逆位相となる位相差を第2の分周器1bに供給する入力信号に与える。そして、第1の信号と第2の信号とを加算回路3a〜3dにより合成する。この加算回路3a〜3dによる合成処理により、除去対象となる3次高調波成分は互いに相殺されることで除去される。これにより、本実施の形態にかかる信号生成回路は、出力する出力信号から除去対象となる高調波成分を除去することができる。
このとき、本実施の形態にかかる信号生成回路は、特開2006−310940号公報(特許文献1)に記載の技術におけるフィルタを用いることがないため、信号損失は発生せず、十分な信号レベルを有する出力信号を出力することができる。なお、本実施の形態における分周器の出力に、非線形性の高い増幅器を接続した場合でも、特許文献1の場合とは異なり、高調波スプリアス信号の増大はない。また、分周器の出力で、3次高調波が逆位相となっているため、特開2006−67520号公報(特許文献2)のように高精度な重み付けをする必要はなく、出力信号を単純に加算するだけで良い。つまり、本実施の形態にかかる信号生成回路では、簡易な構成で特許文献2で示される例よりも高い精度の出力信号を得ることができる。
なお、上記説明では、正弦波を生成するために、3次高調波を抑制する例を示したが、例えば、図1の信号生成回路に、位相差φとして、72°を与えることで、5次高調波(5倍波)の信号レベルを抑圧することできる。また、上記説明では、2分周器を使用した4相信号生成の例を示したが、その他の分周数を持つ分周器を使用した多相信号生成にも適用できる。この場合、分周器の分周数をN(2以上の整数)、除去する高調波を2M+1(Mは自然数)とすると、与えるべき位相差φは、180N/(2M+1)[°]となる。また、移相器として、図2に示すジョンソンカウンタを使用する場合、カウンタにおいて必要なフリップフロップの段数は、A×(2M+1)/N(AはA×(2M+1)/Nが整数となる自然数)となる。
発明の実施の形態2
本発明の実施の形態2について、図8及び図9を使用して詳細に説明する。図8は実施の形態2にかかる信号生成回路の構成図である。図8に示すように、実施の形態2にかかる信号生成回路は、2分周器1c〜1f、移相器2c〜2h、及び、加算器3e〜3hを有する。なお、2分周器1c、1d、移相器2c、2dについては、実施の形態1にかかる信号生成回路における2分周器1a、1b、移相器2a、2bに対応するものであるため、ここでは説明を省略する。なお、実施の形態2では移相器2a、2bにより付加される位相差をφ1とする。また、図8に示す入力ノード4g、4h及び出力ノード5i〜5pは、それぞれ実施の形態1にかかる信号生成回路の入力ノード4c、4d及び出力ノード5a〜5hに対応するものである。
2分周器1eには、入力ノード4i、4jから入力信号(例えば、IN0°−φ2及びIN180°−φ2)が入力される。そして、2分周器1eは、入力信号を分周して、出力ノード5q〜5tを介して異なる4つの位相の第4の信号(図1中のOUT0°−φ2/2〜OUT270°−φ2/2)を出力する。本実施の形態では、2分周器1eの分周比が2であるため、入力信号は、所望周波数の2倍の周波数の差動信号である。また、第3の信号は、位相が90°ずつずれた4つの信号を含む。また、第3の信号は、矩形状の波形を有する信号である。
2分周器1fには、入力ノード4k、4lから入力信号(例えば、IN0°−(φ1+φ2)及びIN180°−(φ1+φ2))が入力される。そして、2分周器1fは、入力信号を分周して、出力ノード5u〜5xを介して異なる4つの位相の第2の信号(図1中のOUT0°−(φ1+φ2)/2〜OUT270°−(φ1+φ2)/2)を出力する。本実施の形態では、2分周器1bの分周比が2であるため、入力信号は、所望周波数の2倍の周波数の差動信号である。また、第4の信号は、位相が90°ずつずれた4つの信号を含む。また、第4の信号は、矩形状の波形を有する信号である。また、第4の信号は、第3の信号に対してφ1/2の位相差を有する
移相器2eは、入力端子4aと入力ノード4iとの間に設けられる。移相器2fは、入力端子4bと入力ノード4jとの間に設けられる。そして、移相器2e、2fは、それぞれ入力端子4a、4bから入力される入力信号の位相をφ2ずらした信号を生成し、入力ノード4i、4jに出力する。つまり、移相器2e、2fにより、2分周器1c、1dにより構成される第1の分周器群に対する入力信号と2分周器1e、1fにより構成される第2の分周器群に対する入力信号との間には位相差φ2が生じる。実施の形態2にかかる信号生成回路では、この位相差φ2として、第1の信号において除去対象となる第2の高調波成分(例えば5次高調波成分)が、第1の信号及び第2の信号により構成される第1の信号群と第3の信号及び第4の信号により構成される第2の信号群との間で互いに逆位相となる大きさの値が設定される。
移相器2gは、入力ノード4iと入力ノード4kとの間に設けられる。移相器2hは、入力ノード4jと入力ノード4lとの間に設けられる。そして、移相器2g、2hは、それぞれ入力ノード4i、4jから入力される入力信号の位相をφ1ずらした信号を生成し、入力ノード4k、4lに出力する。つまり、移相器2g、2hにより、2分周器1eに対する入力信号と2分周器1fに対する入力信号との間には位相差φ1が生じる。実施の形態2にかかる信号生成回路では、この位相差φ1として、第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分(例えば3次高調波成分)が、第3の信号と第4の信号との間で互いに逆位相となる大きさの値が設定される。
加算回路3e〜3hは、それぞれ2分周器1cが出力する第1の信号と、2分周器1dが出力する第2の信号と、2分周器1eが出力する第3の信号と、2分周器1fが出力する第4の信号と、が入力される。そして、加算回路3e〜3hは、入力される第1〜第4の信号を加算して、出力端子6e〜6fに出力する。なお、加算回路3e〜3hは、それぞれ第1の信号に含まれる一つの位相の信号と第1の信号の位相に対応した位相を有する第2〜第4の信号とが入力される。
ここで、加算回路3e〜3hとして用いられる加算回路の一例を図9に示す。図9に示す加算回路は、増幅器7e〜7hを有する。増幅器7eは、入力ノード8eを介して、例えば2分周器1cが出力する第1の信号を受ける。また、増幅器1fは、入力ノード8fを介して、例えば2分周器1dが出力する第2の信号を受ける。また、増幅器1gは、入力ノード8gを介して、例えば2分周器1eが出力する第3の信号を受ける。また、増幅器1hは、入力ノード8hを介して、例えば2分周器1fが出力する第4の信号を受ける。そして、増幅器7e〜7hの出力は、ともに出力ノード9cに接続される。
続いて、実施の形態2にかかる信号生成回路の動作について説明する。実施の形態2では、位相差φ1を120°、位相差φ2を72°とする。そして、2分周器1c〜1fにおいて対応する位相を有する信号を加算回路3e〜3hにより合成する。例えば、出力ノード5i、5m、5q、5uに対して出力される信号を合成した場合、出力ノード5iと出力ノード5m、及び、出力ノード5qと出力ノード5uにおける信号は、3次高調波に対して逆位相となり、出力ノード5iと出力ノード5q、及び、出力ノード5mと出力ノード5uにおける信号は、5次高調波に対して逆位相となる。
なお、位相差φ1を72°、位相差φ2を120°(又は120°)とした場合、出力ノード5iと出力ノード5m、及び、出力ノード5qと出力ノード5uにおける信号は、5次高調波に対して逆位相となり、出力ノード5iと出力ノード5q、及び、出力ノード5mと出力ノード5uにおける信号は、3次高調波に対して逆位相となる。
従って、実施の形態2にかかる信号生成回路が出力する出力信号は、3次、及び、5次高調波の2つの高調波成分が除去される。これにより、実施の形態2にかかる信号生成回路が出力する出力信号は、実施の形態1にかかる信号生成回路が出力する出力信号に比べて、より正弦波に近い信号となる。
なお、上記説明では、2分周器1fに、移相器2e、2g、及び、2f、2hを介して、2段の移相器によりに位相差φ1+φ2を有する入力信号を与えた。しかし、1つの移相器により、2分周器1fに位相差φ1+φ2を有する入力信号を与えても良い。また、ここでは、4つの出力ノード(例えば、出力ノード5i、5m、5q、5u)を一度に合成したが、合成処理を2段の回路構成により行っても良い。この場合、出力ノード5iと出力ノード5m、及び、出力ノード5qと出力ノード5uを合成した後に、合成後の2つの信号をさらに合成する。但し、その場合には、初段の加算回路からは、3次(或いは、5次)高調波が除去された矩形波ではない信号が出力されるため、2段目の加算回路には、完全な加算動作が必要とされる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
実施の形態1にかかる信号生成回路の構成図である。 実施の形態1にかかる移相器の一例を示す構成図である。 実施の形態1にかかる加算回路の一例を示す構成図である。 実施の形態1にかかる加算回路の別の例を示す構成図である。 実施の形態1における2分周器が出力する信号の位相状態を示す表である。 実施の形態1における信号生成回路が出力する出力信号に含まれる3次高調波の抑圧効果を示す計算結果である。 実施の形態1における信号生成回路が出力する出力信号に含まれる2次高調波の抑圧効果を示す計算結果である。 実施の形態2にかかる信号生成回路の構成図である。 実施の形態2にかかる加算回路の一例を示す構成図である。
符号の説明
1a〜1f 分周器
2a〜2h 移相器
3a〜3h 加算回路
4a、4b 入力端子
4c〜4l、8a〜8h、13a、13b 入力ノード
5a〜5x、9a〜9c、12a〜12f 出力ノード
6a〜6h 出力端子
7a〜7h 増幅器
10a、10b バイアス回路
11a〜11c フリップフロップ

Claims (9)

  1. 第1の入力信号に基づき第1の信号を出力する第1の分周器と、
    第2の入力信号に基づき第2の信号を出力する第2の分周器と、
    前記第1の入力信号と前記第2の入力信号との間に第1の位相差を与える第1の移相器と、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを合成し、出力信号を生成する合成回路と、を有し、
    前記第1の移相器は、前記第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分が、前記第1の信号と前記第2の信号との間で逆位相となる前記第1の位相差を前記第1の入力信号に付加して前記第2の入力信号を生成する信号生成回路。
  2. 第3の入力信号に基づき第3の信号を出力する第3の分周器と、
    第4の入力信号に基づき第4の信号を出力する第4の分周器と、
    前記第1、第2の入力信号と前記第3、第4の入力信号との間に第2の位相差を与える第2の位相器と、を更に有し、
    前記合成回路は、前記第1乃至第4の信号を合成し、
    前記第2の移相器は、前記第1の信号において除去対象となる第2の高調波成分が、前記第1の信号と前記第3、又は、第4の信号との間で逆位相となる位相差を前記第1の入力信号に付加して前記第3、第4の入力信号を生成する請求項1に記載の信号生成回路。
  3. 前記第1乃至第4の分周器は、同一の回路構成を有する請求項2に記載の信号生成回路。
  4. 前記第1乃至第4の分周器は、それぞれ、異なる位相の複数の信号を出力する請求項3に記載の信号生成回路。
  5. 前記合成回路は、少なくとも2つの増幅器回路を有し、該増幅器回路の出力端子が電気的に直接接続される請求項1乃至4のいずれか1項に記載の信号生成回路。
  6. 前記第1の移相器は、前記第1乃至第4の分周器とは異なる回路構成の第5の分周器により構成される請求項1乃至5のいずれか1項に記載の信号生成回路。
  7. 前記第1乃至第4の分周器の分周数がN(2以上の整数)であり、前記第1の高調波の次数が2M+1(Mは自然数)であり、前記第5の分周器がA×(2M+1)/N段(AはA×(2M+1)/Nが整数となる自然数)のジョンソンカウンタである請求項6に記載の信号生成回路。
  8. 入力信号に基づき第1の信号を生成し、
    前記入力信号に基づき、前記第1の信号において除去対象となる第1の高調波成分の位相が前記第1の信号に対して逆位相となる第2の信号を生成し、
    前記第1の信号と前記第2の信号とを合成して出力信号を生成する
    信号生成回路における信号生成方法。
  9. 前記入力信号に基づき、前記第1の信号において除去対象となる第2の高調波成分の位相が前記第1の信号に対して逆位相となる第3の信号を生成し、
    前記入力信号に基づき、前記第1の高調波成分の位相が前記第3の信号に対して逆位相となる第4の信号を生成し、
    前記第1乃至第4の信号を合成して出力信号を生成する
    請求項8に記載の信号生成回路における信号生成方法。
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