JP3942291B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有し、外部から配信されて来た画像データに対応する動画像を表示可能な商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電子キャッシュレジスタ型の商品販売データ処理装置では、オペレータ(キャッシャー)がデータ入力手段(スキャナ,キーボード等)を用いて商品コードを入力すると、商品ファイルから商品販売データ(商品名,単価等)が求められ売上ファイルに登録(商品登録)される。当該客の購入品の全てについて商品登録した後に、1取引終了宣言としての締め操作をすると、商品販売データ(合計金額や釣銭額)の算出等を含む会計処理が実行される。その後に、ドロワが自動解放され金銭授受が行なわれ、釣銭がレシートとともに客に手渡される。かくして、複雑な商品販売業務を迅速かつ正確に行なえる。
【0003】
かかる商品登録,会計処理中に商品販売データを表示器に表示して、オペレータおよび客の双方が目視確認可能である。表示器には、オペレータと客とに共通の1台から構成される場合と、オペレータ用表示器と客用表示器との2台から構成される場合がある。いずれの場合でも、商品販売データは、文字情報として表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、消費者に対するアピールの仕方次第でモノ(商品)の売行きが大きく左右される今日では、新聞折込広告等により不特定多数の一般消費者に商品をアピールする在来手法では、新規性が劣りかつ効果が低いとの指摘がある。また、テレビコマーシャルの場合は、アピール度が強く商品購入意欲を惹起せしめる効果が高いが、高価でありかつ放映時間の延長化は難しい。そこで、商品販売データ処理装置では、表示器の画面周辺部に文字情報(商品のコマーシャル)を表示させることが試みられているが、そのコマーシャルが見難くかつ固定的であるためにアピール度が低い。
【0005】
かくして、客に鮮烈な商品のアピールを行なえる手法が模索されている。また、客に強烈なアピールを行なえかつオペレータ側から客にアピール中の商品の認識はもとより当該アピール商品についての積極的な説明や呼びかけができる手法が強く求められている。
【0006】
本発明の目的は、商品に関する客へのアピール度を強化できかつ商品販売を促進できる商品販売データ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、外部から配信されて来た商品のコマーシャルを形成する複数の画像データと切換表示手順データとを記憶可能であるとともに、記憶されている複数の画像データおよび切換表示手順データに基づき各画像を前記オペレータ用表示器および客用表示器のいずれか一方に切換表示可能かつその他方に当該画像を同期切換表示可能に形成され、前記画像データが動画像データと静止画像データとから形成され、前記客用表示器に動画像データに対応する動画像を切換表示可能かつ前記オペレータ用表示器に静止画像データに対応する静止画像を前記客用表示器に切換表示されている当該動画像に同期させて切換表示可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0008】
かかる発明では、外部(例えば、本部内のホストコンピュータ)から商品のコマーシャルを形成する複数の画像データと切換表示手順データとを受信すると、これらを例えばシーケンスファイル,画像データファイルに記憶する。そして、記憶された画像データ(例えば、動画像データ)を当該切換表示手順データに基づき例えば客用表示器に動画像として切換表示するとともに、記憶された画像データ(例えば、静止画像)を当該切換表示手順データに基づき客用表示器に切換表示されている動画像データに同期させてオペレータ用表示器に切換表示する。
【0009】
すなわち、商品に関する複数の画像(例えば、商品A,B,Cに関するアピール画像)を動画像または静止画像として切換え表示することができる。したがって、買物実績のある客に各商品コマーシャル等を客用表示器を介して対面表示できるから当該客へのアピール度を強化できる。
【0010】
また、オペレータ用表示器には、客用表示器に表示されている各画像と等しく、必要によって縮小されたダイジェストとして動画像または静止画像が同期切換え表示される。したがって、オペレータは、客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識することができるから、オペレータ側から当該客に当該商品について積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができる。
【0011】
しかも、画像データは外部から配信されて来るので、固定的でなく最新でかつタイムリーなコマーシャルを流す(表示)することができるから、客へのアピールをより大幅に強化できかつ当該商品の購入意欲を一段と惹起せしめることができるとともに、オペレータにおいても当該商品の説明を行ない易くかつ勧め易いので販売促進に極めて有効である。
【0012】
また、客用表示器には各商品に関する情報が、例えばテレビコマーシャルの場合と同様な動画像として、切換表示される。また、オペレータ用表示器には、客用表示器に表示されている各動画像中に含まれかつその中から選択された1または2以上の各部分である静止画像が当該各動画像の切換表示の進行に伴い同期して切換表示される。
【0013】
例えば、客用表示器に表示される1つの動画像が販売対象の商品Aの調理法からそれを食するところまでの一連動画像である場合に、オペレータ用表示器に表示される静止画像は、当該商品Aの代表的形態や一番美味そうに見える1または2以上の部分画像とされる。そして、各静止画像は、当該商品Aの動画像の切換表示進行に対応させて同期して切換表示される。
【0014】
したがって、さらに客に対する表示が動画像であるからアピール度をより強化でき、オペレータに対する表示は当該静止画像であるから一見して認識できるとともに、オペレータ用表示器への表示に関する制御部および切換表示装置の低容量化および表示制御負荷を軽減できる。
【0015】
請求項2の発明は、前記動画像データおよび静止画像データを別個のファイルに記憶可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0016】
かかる発明では、動画像データおよび静止画像データは別異のファイルに記憶される。したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに客用表示器およびオペレータ用表示器に対する動画像および静止画像の切替表示制御が容易であるとともに、静止画像の当該動画像に対する同期性を簡単に維持することができる。
【0017】
請求項3の発明は、前記静止画像が当該動画像中に含まれる部分画像のダイジェストとされている商品販売データ処理装置である。
【0018】
かかる発明では、例えば動画像が商品(パン)の製造工程を表す一連画像である場合に、静止画像はパンが焼きあがった状態でもっとも食欲を注ぐ動画像中の一部画像でありかつ縮小されたダイジェストである。したがって、請求項2および請求項3の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらにオペレータ用表示器にはダイジェストが表示されるので、オペレータがそれを疲れなく正確に認識することができる。また、商品販売データの表示やオペレータの操作業務にも支障が生じない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本商品販売データ処理装置は、図1〜図6に示す如く、外部(80,90)から配信されて来た商品のコマーシャルを形成する複数の画像データと切換表示手順データとをシーケンスファイル41Sおよび画像データファイル41Gに記憶可能であるとともに、記憶されている複数の画像データおよび切換表示手順データに基づき各画像をオペレータ用表示器61および客用表示器65のいずれか一方(65)に切換表示可能かつその他方(61)に当該画像を同期切換表示可能に形成されている。
【0020】
以下では、画像データを動画像データと静止画像データとから形成し、客用表示器65に動画像データに対応する動画像を切換表示可能かつオペレータ用表示器61に静止画像データに対応する静止画像を客用表示器65に切換表示されている当該動画像に同期させて切換表示可能に形成した場合、並びに静止画像が当該動画像中に含まれる部分画像を縮小化したダイジェストとした場合について、説明する。
【0021】
図1において、本商品販売データ処理装置は、電子キャッシュレジスタ10から形成されている。この電子キャッシュレジスタ10は、標準入力装置(キーボード43)を含むパソコン20に、外部入出力装置を接続してなる。外観を図5および図6に示す。
【0022】
パソコン20は、CPU31,ROM32,RAM33および時計回路等(図示省略)を含み制御部を構成するマザーボード30に、HDD(ハードディスク装置)41,FDD(フロッピーディスク装置)42,上記キーボード43,入出力ポート(I/O)46・47および外部(例えば、ストアコントローラ80や、これの上位機たる本部ホストコンピュータ90)とデータ通信回線網45,(91)を介してデータ通信するための通信用インターフェイス(I/F)44等を接続してなる。
【0023】
入出力ポート46にはスキャナ(SCN)71およびその他の入力装置(カードリーダー等)73が接続され、入出力ポート47にはプリンタ(PNT)75およびその他の出力装置(自動開放型のドロワ,カードライター等)76が接続されている。また、制御部(30)には、各コントローラ(CONT)を介して音声出力手段(スピーカー)70,タッチパネル62および66が接続されている。
【0024】
画像表示制御装置50は、表示器60を構成するオペレータ用表示器(FIU)61および客用表示器(BIU)65に商品販売データや画像データを表示切換制御する。また、オペレータ用表示器61にタッチパネル62が取り付けられ、客用表示器65にタッチパネル66が取り付けられている。
【0025】
タッチパネル62および66は、各表示器61,65に例えば複数の商品選択ボタン(図示省略)を表示させ、表示された商品選択ボタンをオペレータや客がタッチ操作することにより、商品の選択入力等を可能とするために設けられている。
【0026】
HDD41には、図2に示す切換表示手順データ(シーケンス)を記憶するためのシーケンスファイル41Sと,動画像データを記憶させるための図3に示す記憶エリア(ファイル)41GBおよび静止画像を記憶させるための記憶エリア(ファイル)41GFを有する画像データファイル41Gとが形成されている。
【0027】
すなわち、シーケンスファイル41Sには、切換表示手順データ記憶制御手段(CPU31,ROM32)によって、図2に示す切換表示手順(シーケンス番号:例えば、S001,S002,…),動画像データ番号(例えば、Dm001,Dm002,…)および静止画像データ番号(例えば、Ds0011,Ds0012,Ds002,…)が順番に記憶される(図7のST10でYES,ST11)。
【0028】
また、画像データ記憶制御手段(CPU31,ROM32)は、動画像データ番号に対応する動画像データを図3に示す画像データファイル41Gの記憶エリア41GBに記憶(ST12)し、静止画像データ番号に対応する静止画像データを記憶エリア41GFに記憶(ST13)する。これらの各画像データは、商品に関するコマーシャルとされている。なお、商品には、販売中のもの,販売予定のものや他から依頼されたものも含む。この“もの”には、サービスも含む。
【0029】
静止画像データは、例えば動画像データ番号“Dm001”の動画像データ中に含まれる画像の中の予め選択された1または2以上の部分画像(例えば、動画像データ番号“Dm001”の動画像データ中の静止画像でかつ静止画像データ番号“Ds0011”,“Ds0012”が付された静止画像データ)であり、動画像の切換表示進行に伴い同期切換表示可能である。
【0030】
すなわち、外部{(ストアコントローラ80),ホストコンピュータ90}から配信されて来た切換表示手順データおよび画像データ(動画像データと静止画像データ)を、図1のインターフェイス(I/F)44,データ通信回線網45(91)を介して受信(図7のST10でYES)すると、切替表示手順データ記憶制御手段(31,32)および画像データ記憶制御手段(31,32)が、図2のシーケンス(切換表示手順データ)ファイル41Sおよび図3に示す画像データファイル41Gの客用表示器65用の記憶エリア41GBおよびオペレータ用表示器61用の記憶エリア41GFにそれぞれ自動記憶する。
【0031】
かくして、外部(80,90…上位機)から、各店舗,各ストアコントローラ80乃至各電子キャッシュレジスタ10に、最新でかつタイムリーな商品についてのコマーシャルを適時に更新することができるわけである。
【0032】
なお、動画像データには、装置本体が商品販売データ中である場合に切換表示させる画像(例えば、“会計中の客に対するアピール度を高められる詳細な画像”)と,待機中の場合に表示する画像(例えば、“店内を闊歩する複数客にアピールし得る大きな画像”)との異なるものが含まれる。
【0033】
これら画像データを各表示器61,65に表示させる画像表示制御装置50は、この実施形態では、通常の商品販売データ処理中におけるCPU31の低容量化および表示制御負荷を軽減可能に形成されている。つまり、動画像データおよび静止画像データを、画像表示制御装置50(53,57)内に記憶保持させかつ切換表示動作可能に形成してある。
【0034】
すなわち、画像表示制御装置50は、図4に示す如く、第1の表示制御回路51と第2の表示制御回路55と切換器67とダイジェスト作成器68と画像合成器69とから構成されている。
【0035】
第1の表示制御回路51は、PCIバスを介して転送されて来た商品販売データをメモリ53に記憶する。また、VGA回路52は、メモリ53から読み出した商品販売データをデジタル信号Sdおよびアナログ信号Saとして、出力可能に形成されている。
【0036】
デジタル信号Sdをオペレータ用表示器61に出力させる意味は、図11に示す如く文字情報が多い商品販売データ(例えば、商品名,単価,個数,合計金額等)やその他の文字情報(例えば、客用表示器65には表示させない“操作ガイダンス”等。)をより鮮明に表示させることにより、オペレータの黙読および操作を容易化するためである。
【0037】
他方、アナログ信号Saを客用表示器65に出力させる意味は、動画像データ(Sdm)を変換したアナログの動画像データ(Sap)と商品販売データ(Sa)やその他の文字情報との併表示(図10を参照)を容易化するためである。なお、上記の商品選択ボタン(図示省略)やその他の情報(“操作ガイダンス”)は、商品販売データと同様に取り扱われる。つまり、第1の表示制御回路51で表示制御される。
【0038】
また、第2の表示制御回路55は、ISAバスを介して転送されて来た画像データ(動画像データ)をメモリ57に記憶する。この画像データは、圧縮されたMPEG(Moving Picture coding Experts Group)方式で、カラー動画像蓄積用符号化データとオーディオ(音)符号化データを含む。
【0039】
MPEG回路56は、メモリ57から読み出した圧縮画像データ(カラー動画像データ)を解凍してメモリ58に格納するとともに、シーケンスファイル41Sに記憶された手順にしたがって動画像データSdmをデジタル/アナログ変換器(D/A)59に出力する(図9のST40〜ST42)。また、メモリ57から読み出した圧縮画像データ(カラー静止画像データ)を解凍してメモリ58に格納するとともに、シーケンスファイル41Sに記憶された手順にしたがって静止画像データSdsをダイジェスト作成器68に出力する(ST43,ST44)。
【0040】
切換器67は、切換信号Scによって、変換後のアナログ信号Sap(動画像データ)のみ、第1の表示制御回路51からのアナログ信号Sa(商品販売データ)のみ、および両者Sap,Saの3通りを選択的に切り換えて客用表示器65に出力することができる。
【0041】
ダイジェスト作成器68は、予め選択された1または2以上の静止画像データSdsでかつMPEG回路56側から入力された元静止画像を縮小した静止画像(Sds)つまりダイジェストを作成する。
【0042】
画像合成器69は、VGA回路52側から入力された商品販売データ(Sd)と,ダイジェスト作成器68側から入力された静止画像データ(Sds)とを合成する。例えば図11に示す如く、オペレータ用表示器61の表示領域61A1,61A2に商品販売データ等を表示させ、かつ表示領域61A3にダイジェスト(静止画像)を表示可能に画像合成する。
【0043】
この際の客用表示器65に表示される画像は、例えば図10に示す如く、表示領域65A1の動画像および表示領域65A2の商品販売データである。表示領域65A1に表示される動画像G1,G2は、例えばテレビコマーシャルと同じ“女優が商品を利用している一連動作画像”(G1)と,例えば“当該商品の製造工程を紹介する一連動作画像”(G2)とである。また、この実施形態では、当該商品の“見出し文字情報”(C1)および当該商品の“効能書き”(C2)も文字切換表示可能に形成されている。
【0044】
この各画像G1,G2,C1およびC2のダイジェストを、図11に示すオペレータ用表示器61の表示領域61A3に同期切換表示させるわけである。したがって、オペレータは、客用表示器65で現在流されている商品やその他の商品が何であるか等を明確に認識できるから、客に当該商品を積極的に勧めることができ、また客からの問合せにも迅速に応えられる。
【0045】
画像切換表示制御手段(CPU31,ROM32)は、モードスイッチを用いて選択された商品販売データ処理(商品登録,会計処理等)の実行中(図8のST20でYES)は、シーケンスファイル41Sから切換表示手順データを読込み(ST21)、画像表示制御装置50を構成する第1の表示制御回路51(メモリ53)および第2の表示制御回路55(メモリ57)に書き込む。この際の画像データは、キーボード43を用いた表示選択設定態様によって異なる。
【0046】
すなわち、併表示が選択されている場合(ST22のYES)はコマーシャル(1)および商品販売データであり(ST23,ST24)、画像のみの表示が選択されている場合(ST25のYES)はコマーシャル(1)であり(ST26)、商品販売データのみの表示が選択されている場合(ST25のNO)は商品販売データのみ(ST27)である。
【0047】
いずれの場合でも、オペレータ用表示器61にダイジェストを同期切換表示すべき指令を記憶(ST30)する。この書き込み終了で、制御部(30)は画像データについての各表示器61,65に対する表示制御負荷は解放され、商品販売データ処理に専念できる。
【0048】
なお、処理中でないつまり待機中(ST20のNO)は、コマーシャル(2)である(ST28,ST29)。例えば、図12に示す全画面65Aに大きく表示される。
【0049】
かかる実施形態では、外部(80,90)から商品のコマーシャル(1)を形成する複数の画像データと切換表示手順データとを受信(図7のST10DEYES)すると、これらをシーケンスファイル41S,画像データファイル41Gに記憶する(ST11〜ST13)。
【0050】
画像表示制御装置50は、客用表示器65に動画像{コマーシャル(1)}を切換表示させ、オペレータ用表示器61にダイジェスト(静止画像)を同期切換表示させる。
【0051】
すなわち、客用表示器65に動画像なる商品コマーシャル(1)と商品販売データとを切換表示しかつオペレータ用表示器61に商品販売データおよび静止画像たるダイジェストを同期切換表示するものと選択されていたとすると、第2の表示制御回路55のMPEG回路56は、メモリ57に書き込まれた動画像データを解凍してメモリ58に記憶しつつ、動画像をデジタル信号Sdmとしてデジタル/アナログ変換器59に出力するとともに、静止画像をデジタル信号Sdsとしてダイジェスト作成器68に出力する。
【0052】
デジタル/アナログ変換器59から変換出力されたアナログ信号Sapは、切換器67を介して客用表示器65に出力され、図10に示す如くカラー動画像“G1,G2,C1,C2”つまり商品コマーシャル(1)を当該客用表示器65に切換表示することができる。この際、音声出力手段70から動画像に同期した音声信号Svに基づく音声(音楽,ナレータ等)が出力される。したがって、テレビコマーシャルの如く客に強烈に商品アピールできる。表示時間も長くできる。
【0053】
一方、ダイジェスト作成器68は、入力されたデジタル信号(静止画像データ)Sdsを縮小したダイジェスト(静止画像)を作成して、画像合成器69に出力する。かくして、オペレータ用表示器61の図11に示す表示領域61A3にコマーシャル(1)すなわち、図10の動画像(G1,G2,C1,C2)に対応する静止画像(G1d,G2d,C1d,C2d)を同期切換表示させることができる。
【0054】
また、オペレータ用表示器61の図11に示す表示領域61A1には商品販売データ(商品名,単価,金額,税)が表示され、かつ表示領域61A2には商品販売データ(合計,お預り,お釣り)が表示される。
【0055】
なお、61Sは、商品販売データ(商品名,単価,金額,税)のスクロール用スイッチである。登録商品数が多くてもその全商品について表示確認することができる。
【0056】
そして、記憶された画像データ(動画像データ)を当該切換表示手順データに基づき客用表示器65に動画像として切換表示(図8のST22)するとともに、記憶された画像データ(静止画像…ダイジェスト)を当該切換表示手順データに基づき客用表示器65に切換表示されている動画像に同期させて切換表示(ST30)する。
【0057】
すなわち、商品に関する複数の画像(例えば、商品A,B,Cに関するアピール画像)を動画像として切換え表示することができる。つまり、買物実績のある客に各商品コマーシャルを客用表示器65を介して対面表示できるから当該客へのアピール度を強化できる。また、オペレータ用表示器61には、客用表示器65に表示されている各画像と等しくかつ縮小されたダイジェストとして静止画像が同期切換え表示される。したがって、オペレータは、客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識することができるから、オペレータ側から当該客に当該商品について積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができる。
【0058】
しかも、画像データは外部(80,90)から配信されて来るので、固定的でなく最新でかつタイムリーなコマーシャルを流す(表示)することができるから、客へのアピールをより大幅に強化できかつ当該商品の購入意欲を一段と惹起せしめることができるとともに、オペレータにおいても当該商品の説明を行ない易くかつ勧め易いので販売促進に極めて有効である。
【0059】
なお、商品販売データ処理が行なわれない場合つまり待機中は、客用表示器65に図12に示すように画面一杯のコマーシャル(2)が大きく表示される。
【0060】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、外部から配信されて来た商品のコマーシャルを形成する複数の画像データと切換表示手順データとを記憶可能であるとともに、当該コマーシャルをオペレータ用表示器および客用表示器のいずれか一方に切換表示可能かつその他方に当該画像を同期切換表示可能に形成された商品販売データ処理装置であるから、買物実績のある客に各商品コマーシャル等を客用表示器を介して対面表示できるから当該客へのアピール度を強化できる。また、オペレータは、客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識することができるから、オペレータ側から当該客に当該商品について積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができる。しかも、画像データは外部から配信されて来るので、固定的でなく最新でかつタイムリーなコマーシャルを表示することができるから、客へのアピールをより大幅に強化できかつ当該商品の購入意欲を一段と惹起せしめることができるとともに、オペレータにおいても当該商品の説明を行ない易くかつ勧め易いので販売促進に極めて有効である。
【0061】
また、客用表示器に動画像を切換表示可能かつオペレータ用表示器に静止画像を前記客用表示器に切換表示されている当該動画像に同期させて切換表示可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに客に対する表示が動画像であるからアピール度をより強化でき、オペレータに対する表示は当該静止画像であるから一見して認識できるとともに、オペレータ用表示器への表示に関する制御部および切換表示装置の低容量化および表示制御負荷を軽減できる。
【0062】
請求項2の発明によれば、動画像データおよび静止画像データを別個のファイルに記憶可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに客用表示器およびオペレータ用表示器に対する動画像および静止画像の切替表示制御が容易であるとともに、静止画像の当該動画像に対する同期性を簡単に維持することができる。
【0063】
請求項3の発明によれば、静止画像が当該動画像中に含まれる部分画像のダイジェストとされているので、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらにオペレータ用表示器にはダイジェストが表示されるので、オペレータがそれを疲れなく正確に認識することができる。また、商品販売データの表示やオペレータの操作業務にも支障が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】 同じく、シーケンスファイルを説明するための図である。
【図3】 同じく、画像データファイルを説明するための図である。
【図4】 同じく、画像表示制御装置を説明するための回路図である。
【図5】 同じく、オペレータ用表示器側から見た電子キャッシュレジスタの外観斜視図である。
【図6】 同じく、客用表示器側から見た電子キャッシュレジスタの外観斜視図である。
【図7】 同じく、切換表示手順および画像データの記憶動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 同じく、切換表示制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】 同じく、切換表示動作を説明するためのフローチャートである
【図10】 同じく、客用表示器の動画像表示態様を説明するための図である。
【図11】 同じく、オペレータ用表示器の静止画像表示態様を説明するための図である。
【図12】 同じく、客用表示器の動画像拡大表示態様を説明するための図である。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(商品販売データ処理装置)
20 パソコン
30 マザーボード
41 HDD
41S シーケンスファイル
41G 画像データファイル
41GB 客用表示器用の記憶エリア(動画像ファイル)
41GF オペレータ用表示器用の記憶エリア(静止画像ファイル)
43 キーボード
50 画像表示制御装置
51 第1の表示制御回路
52 VGA回路
53 メモリ
55 第2の表示制御回路
56 MPEG回路
57 メモリ
58 メモリ
59 デジタル/アナログ変換器
60 表示器
61 オペレータ用表示器
62 タッチパネル
65 客用表示器
66 タッチパネル
67 切換器
68 ダイジェスト作成器
69 画像合成器
70 音声出力手段
71 スキャナ
75 プリンタ
80 ストアコントローラ(外部)
90 ホストコンピュータ(外部)

Claims (3)

  1. 商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、
    外部から配信されて来た商品のコマーシャルを形成する複数の画像データと切換表示手順データとを記憶可能であるとともに、記憶されている複数の画像データおよび切換表示手順データに基づき各画像を前記オペレータ用表示器および客用表示器のいずれか一方に切換表示可能かつその他方に当該画像を同期切換表示可能に形成され、前記画像データが動画像データと静止画像データとから形成され、前記客用表示器に動画像データに対応する動画像を切換表示可能かつ前記オペレータ用表示器に静止画像データに対応する静止画像を前記客用表示器に切換表示されている当該動画像に同期させて切換表示可能に形成されている商品販売データ処理装置。
  2. 前記動画像データおよび静止画像データを別個のファイルに記憶可能に形成されている請求項1記載の商品販売データ処理装置。
  3. 前記静止画像が当該動画像中に含まれる部分画像のダイジェストとされている請求項1または請求項2記載の商品販売データ処理装置。
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