JP3924644B2 - 商品販売データ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、客用表示器に商品をアピールするための画像を動画像や静止画像で表示しかつオペレータ用表示器にそのダイジェストを表示することのできる商品販売データ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電子キャッシュレジスタ型の商品販売データ処理装置では、オペレータ(キャッシャー)がデータ入力手段(スキャナ,キーボード等)を用いて商品コードを入力すると、商品ファイルから商品販売データ(商品名,単価等)が求められ売上ファイルに登録(商品登録)される。当該客の購入品の全てについて商品登録した後に、1取引終了宣言としての締め操作をすると、商品販売データ(合計金額や釣銭額)の算出等を含む会計処理が実行される。その後に、ドロワが自動解放され金銭授受が行なわれ、釣銭がレシートとともに客に手渡される。かくして、複雑な商品販売業務を迅速かつ正確に行なえる。
【0003】
かかる商品登録,会計処理中に商品販売データを表示器に表示して、オペレータおよび客の双方が目視確認可能である。表示器には、オペレータと客が共通の1台から構成される場合と、オペレータ用表示器と客用表示器との2台から構成される場合がある。いずれの場合でも、商品販売データは、文字情報として表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、消費者に対するアピールの仕方次第でモノ(商品)の売行きが大きく左右される今日では、新聞折込広告等により不特定多数の一般消費者に商品をアピールする在来手法では、新規性が劣りかつ効果が低いとの指摘がある。また、テレビコマーシャルの場合は、アピール度が強く商品購入意欲を惹起せしめる効果が高いが、高価でありかつ放映時間の延長化は難しい。そこで、商品販売データ処理装置では、表示器の画面周辺部に文字情報(商品のコマーシャル)を表示させることが試みられているが、見難くアピール度が低い。
【0005】
かくして、客に商品のアピールを強烈に行なえる手法が模索されている。また、客に強烈なアピールを行なえかつオペレータ側から客にアピール中の商品の認識はもとより当該アピール商品についての積極的な説明や呼びかけができる手法が強く求められている。
【0006】
本発明の目的は、商品に関する客へのアピール度を強化できかつオペレータがそれを正確に認識することのできる商品販売データ処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、前記客用表示器に商品に関する複数の画像を切換表示可能に形成し、前記オペレータ用表示器に客用表示器に表示されている各画像のダイジェストを同期表示可能に形成した商品販売データ処理装置である。
【0008】
かかる発明では、客用表示器に、商品に関する複数の画像(例えば、商品A,B,Cに関するアピール画像)を動画像または静止画像として切換え表示することができる。つまり、商品A,B,Cに関して順番に切換え表示する。したがって、買物実績のある客に各商品コマーシャル等を客用表示器を介して対面表示できるから当該客へのアピール度を大幅に強化できかつ当該商品の購入意欲を一段と惹起せしめることができる。
【0009】
また、オペレータ用表示器には、客用表示器に表示されている各画像と等しくかつ縮小されたダイジェストが動画像または静止画像として同期切換え表示される。したがって、オペレータは、客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識することができるから、オペレータ側から当該客に当該商品について積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができるとともに、オペレータ用表示器にはダイジェストが表示されるので、商品販売データの表示やその確認作業にも支障が生じない。すなわち、商品に関する客へのアピール度を強化できかつオペレータがそれを正確に認識することができる。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記客用表示器に表示される前記各画像が動画像とされ、前記オペレータ用表示器に表示する各画像が客用表示器に表示されている各動画像中に含まれかつその中から選択された1または2以上の各部分である静止画像であるとともに各静止画像が当該各動画像の切換表示進行に伴い同期切換表示可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0011】
かかる発明では、客用表示器には各商品に関する情報が、例えばテレビコマーシャルの場合と同様な動画像として、切換表示される。また、オペレータ用表示器には、客用表示器に表示されている各動画像中に含まれかつその中から選択された1または2以上の各部分である静止画像が当該各動画像の切換表示の進行に伴い同期して切換表示される。
【0012】
例えば、客用表示器に表示される1つの動画像が商品Aの調理法からそれを食するところまでの一連動画像である場合に、オペレータ用表示器に表示されるダイジェストは、当該商品Aの代表的形態や一番美味そうに見える1または2以上の静止画像とされる。各静止画像は、当該商品Aの動画像の切換表示進行に対応させて同期して切換表示される。
【0013】
したがって、請求項1の発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに客に対する表示が動画像であるからアピール度をより強化でき、オペレータに対する表示は当該静止画像であるから一見して認識できるとともに、オペレータ用表示器への表示に関する制御部の負荷を軽減できる。
【0014】
また、請求項3の発明は、前記客用表示器に表示される前記各画像が元画像と当該元画像のダイジェストとを選択的に切換え表示可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0015】
かかる発明では、客用表示器に表示される静止画像または動画像が、大きな元画像と小さなダイジェストおよびこれらと逆の関係に選択的に切換えることができる。したがって、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに客用表示器に例えば商品に関する小さな動画像と商品販売データや複数の商品選択ボタン等を同一画面上に併表示させることができるから、客への商品アピールを続行しつつ、例えば客に商品選択ボタンをタッチ操作させて景品選択をしてもらうシステムの構築が容易であり、利用性を一段と高めることができる。
【0016】
さらに、請求項4の発明は、前記客用表示器に表示される前記各画像の表示領域の大きさと商品販売データの表示領域の大きさとが、当該客用表示器の全表示領域内において選択的に大小逆転切換表示可能に形成されている商品販売データ処理装置である。
【0017】
かかる発明では、商品の動画像や静止画像の表示領域と商品販売データの表示領域との大小を選択的に逆転できる。したがって、請求項1から請求項3までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに例えば待機中(客待ち時間中)は動画像を画面一杯に表示し、会計時に商品販売データ等を大きく表示させるように選択表示することができるから、客に対する便宜をより大幅に向上できる。
【0018】
さらにまた、請求項5の発明は、前記客用表示器に表示される前記各画像が商品販売データ処理中と待機中とで異なるものとされている商品販売データ処理装置である。
【0019】
かかる発明では、商品販売データ処理中は、各動画像等のダイジェストを商品販売データとともに客用表示器に併表示させ、待機中には動画像を画面一杯に大きく表示させることができる。したがって、請求項1から請求項4までの各発明の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに商品登録中,会計処理中の客に対するアピールのみならず、店内を闊歩する客や商品購入選択中の客にも商品をアピールすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本商品販売データ処理装置は、図1に示す如く、客用表示器65に複数の画像(動画像)を切換え表示可能に形成し、オペレータ用表示器61に客用表示器65に表示されている各画像の縮小版たるダイジェスト(静止画像)を客用表示器65に表示されている各画像の切換表示進行に伴って同期切換表示可能に形成されている。
【0021】
図1において、本商品販売データ処理装置は、電子キャッシュレジスタ10から形成されている。この電子キャッシュレジスタ10は、標準入力装置(キーボード43)を含むパソコン20に、外部入出力装置を接続してなる。外観を図5および図6に示す。
【0022】
パソコン20は、CPU31,ROM32,RAM33および時計回路等(図示省略)を含み制御部を構成するマザーボード30に、HDD(ハードディスク装置)41,FDD(フロッピーディスク装置)42,上記キーボード43,入出力ポート(I/O)46・47および外部(例えば、ストアコントローラ80や、これの上位機たる本部ホストコンピュータ)とデータ通信回線網45を介してデータ通信するための通信用インターフェイス(I/F)44等を接続してなる。
【0023】
入出力ポート46にはスキャナ(SCN)71およびその他の入力装置(カードリーダー等)73が接続され、入出力ポート47にはプリンタ(PNT)75およびその他の出力装置(自動開放型のドロワ,カードライター等)76が接続されている。また、制御部(30)には、各コントローラ(CONT)を介して音声出力手段(スピーカー)70,タッチパネル62および66が接続されている。
【0024】
画像表示制御装置50は、液晶表示方式の表示器60を構成するオペレータ用表示器(FIU)61および客用表示器(BIU)65に商品販売データや画像データを表示切換制御する。また、オペレータ用表示器61にタッチパネル62が取り付けられ、客用表示器65にタッチパネル66が取り付けられている。
【0025】
タッチパネル62および66は、各表示器61,65に例えば複数の商品選択ボタン(図10の65BB)を表示させ、表示された商品選択ボタンをオペレータや客がタッチ操作することにより、商品の選択入力等を可能とするために設けられている。
【0026】
HDD41には、動画像データを記憶させるための図2に示す記憶エリア41GFおよび静止画像を記憶させるための記憶エリア41GBを有する画像データファイル41Gと、図3に示す切換え動作手順データ(シーケンス)を記憶するためのシーケンスファイル41Sとが形成されている。
【0027】
すなわち、シーケンスファイル41Sには、図3に示す動画像データ番号(例えば、Dm001,Dm002,…)および静止画像データ番号(例えば、Ds0011,Ds0012,Ds002,…)が順番に記憶される。
【0028】
この動画像データ番号に対応する動画像データが、図2に示す記憶エリア41GBに記憶され、静止画像データ番号に対応する静止画像データが記憶エリア41GFに記憶される。これらの各画像データは、商品に関するコマーシャル(1),(2)とされている(図7のST13,ST16,ST19)。
【0029】
このコマーシャルの対象商品には、当該店舗等やグループ店舗等で販売中あるいは販売予定するもの(物,サービス等)のみならず、他から依頼されたものも含む。
【0030】
静止画像データは、例えば動画像データ番号“Dm001”の動画像データ中に含まれる画像の中の予め選択された1または2以上の部分画像(例えば、動画像データ番号“Dm001”の動画像データ中の静止画像でかつ静止画像データ番号“Ds0011”,“Ds0012”が付された静止画像データ)であり、動画像の切換表示進行に伴い同期切換表示可能である。
【0031】
いずれの画像データの場合も、図1のインターフェイス(I/F)44,データ通信回線網45を介して外部(ストアコントローラ80)から送信されて来たものを、画像データ記憶制御手段(CPU31,ROM32)が、画像データファイル41Gの図2に示す客用表示器65用の記憶エリア41GBおよびオペレータ用表示器61用の記憶エリア41GFにそれぞれ自動記憶する。
【0032】
なお、動画像データには、装置本体が商品販売データ中である場合に切換表示させる画像(例えば、“会計中の客に対するアピール度を高められる詳細な画像”)と,待機中の場合に表示する画像(例えば、“店内を闊歩する複数客にアピールし得る大きな画像”)との異なるものを含まれる。
【0033】
これら画像データを各表示器61,65に表示させる画像表示制御装置50は、この実施形態では、通常の商品販売データ処理中におけるCPU31の負荷を軽減可能に形成されている。つまり、動画像データおよび静止画像データを、画像表示制御装置50(53,56)内に記憶保持させかつ切換表示動作可能に形成してある。
【0034】
すなわち、画像表示制御装置50は、図4に示す如く、第1の表示制御回路51と第2の表示制御回路55と切換器67とダイジェスト作成器68と画像合成器69とから構成されている。
【0035】
第1の表示制御回路51は、PCIバスを介して転送されて来た商品販売データをメモリ53に記憶する。また、VGA回路52は、メモリ53から読み出した商品販売データをデジタル信号Sdおよびアナログ信号Saとして、出力可能に形成されている。
【0036】
デジタル信号Sdをオペレータ用表示器61に出力させる意味は、図9に示す如く文字情報が多い商品販売データ(例えば、商品名,単価,個数,合計金額等)やその他の文字情報(例えば、客用表示器65には表示させない“操作ガイダンス”等。)をより鮮明に表示させることにより、オペレータの目読および操作を容易化するためである。
【0037】
他方、アナログ信号Saを客用表示器65に出力させる意味は、動画像データ(Sdm)を変換したアナログの動画像データ(Sap)と商品販売データ(Sa)やその他の文字情報との併表示を容易化するためである。なお、上記の商品選択ボタン(65BB)やその他の情報(“操作ガイダンス”)は、商品販売データと同様に取り扱われる。つまり、第1の表示制御回路51で表示制御される。
【0038】
また、第2の表示制御回路55は、ISAバスを介して転送されて来た画像データ(動画像データおよび静止画像データ)をメモリ57に記憶する。この画像データは、圧縮されたMPEG(Moving Picture codingExperts Group)方式で、カラー動画像蓄積用符号化データとオーディオ(音)符号化データを含む。
【0039】
MPEG回路56は、メモリ57から読み出した圧縮画像データ(カラー動画像データ)を解凍してメモリ58に格納するとともに、シーケンスファイル41Sに記憶された手順にしたがって動画像データSdmをデジタル/アナログ変換器(D/A)59に出力する。この際に、音声信号Svを音声出力手段70に出力する。
【0040】
また、メモリ57から読み出した圧縮画像データ(カラー静止画像データ)を解凍してメモリ58に格納するととに、シーケンスファイル41Sに記憶された手順にしたがって静止画像データSdsをダイジェスト作成器68に出力する。
【0041】
切換器67は、切換信号Scによって、変換後のアナログ信号Sap(動画像データ)のみ、第1の表示制御回路51からのアナログ信号Sa(商品販売データ)のみ、および両者Sap,Saの3通りを選択的に切換えて客用表示器65に出力することができる。
【0042】
ダイジェスト作成器68は、予め選択された1または2以上の静止画像データSdsでかつMPEG回路56側から入力された元静止画像を縮小した静止画像(Sds)つまりダイジェストを作成する。
【0043】
画像合成器69は、VGA回路52側から入力された商品販売データ(Sd)と,ダイジェスト作成器68側から入力された静止画像データ(Sds)とを合成する。例えば図9に示す如く、オペレータ用表示器61の表示領域61A1,61A2に商品販売データ等を表示させ、かつ表示領域61A3にダイジェストを表示可能に画像合成する。
【0044】
この際の客用表示器65に表示される画像は、例えば図8に示す如く、表示領域65A1の動画像および表示領域65A2の商品販売データである。表示領域65A1に表示される動画像G1,G2は、例えばテレビコマーシャルと同じ“女優が商品を利用している一連動作画像”(G1)と,例えば“当該商品の製造工程を紹介する一連動作画像”(G2)とである。また、この実施形態では、当該商品の“見出し文字情報”(C1)および当該商品の“効能書き”(C2)も文字切換表示可能に形成されている。
【0045】
この各画像G1,G2,C1およびC2のダイジェストを、図9に示すオペレータ用表示器61の表示領域61A3に同期切換表示させるわけである。したがって、オペレータは、客用表示器65で現在流されている商品が何であるか等を明確に認識できるから、客に当該商品を積極的に勧めることができ、また客からの問合せにも迅速に応えられる。
【0046】
画像切換表示制御手段(CPU31,ROM32)は、モードスイッチを用いて選択された商品販売データ処理(商品登録,会計処理等)の実行中(図7のST10でYES)は、シーケンスファイル41Sから切換表示手順データを読込み(ST11)、画像表示制御装置50を構成する第1の表示制御回路51(メモリ53)および第2の表示制御回路55(メモリ57)に書き込む。この際の画像データは、キーボード43を用いた表示態様によって異なる。
【0047】
すなわち、併表示が選択されている場合(ST12のYES)はコマーシャル(1)および商品販売データであり、画像のみの表示が選択されている場合(ST14のYES)はコマーシャル(1)で、商品販売データのみの表示が選択されている場合(ST14のNO)は商品販売データのみである。
【0048】
いずれの場合でも、オペレータ用表示器61にダイジェストを同期切換表示すべき指令を記憶する。この書き込み終了で、制御部(30)は画像データについての各表示器61,65に対する表示制御負荷は解放され、商品販売データ処理に専念できる。
【0049】
なお、処理中でないつまり待機中(ST10のNO)は、コマーシャル(2)である(ST17,ST18)。
【0050】
かかる第1の実施形態では、画像表示制御装置50は、客用表示器65に動画像を切換表示させ、オペレータ用表示器61にダイジェスト(静止画像)を同期切換表示させる。
【0051】
すなわち、客用表示器65に動画像なる商品コマーシャル(1)と商品販売データとを切換表示しかつオペレータ用表示器61に商品販売データおよび静止画像たるダイジェストを同期切換表示するものと選択されていたとすると、第2の表示制御回路55のMPEG回路56はメモリ57に書き込まれた動画像データを解凍してメモリ58に記憶しつつ、動画像をデジタル信号Sdmとしてデジタル/アナログ変換器59に出力するとともに、静止画像をデジタル信号Sdsとしてダイジェスト作成器68に出力する。
【0052】
デジタル/アナログ変換器59から変換出力されたアナログ信号Sapは、切換器67を介して客用表示器65に出力され、図8に示す如くカラー動画像“G1,G2,C1,C2”つまり商品コマーシャル(1)を当該客用表示器65に切換表示することができる。この際、音声出力手段70から動画像に同期した音声信号Svに基づく音声(音楽,ナレータ等)が出力される。したがって、テレビコマーシャルの如く客に強烈に商品アピールできる。表示時間も長い。
【0053】
一方、ダイジェスト作成器68は、入力されたデジタル信号(静止画像データ)Sdsを縮小したダイジェスト(静止画像)を作成して、画像合成器69に出力する。かくして、オペレータ用表示器61の図9に示す表示領域61A3にコマーシャル(1)すなわち、図8の動画像(G1,G2,C1,C2)に対応する静止画像(G1d,G2d,C1d,C2d)を同期切換表示させることができる。
【0054】
また、オペレータ用表示器61の図9に示す表示領域61A1には商品販売データ(商品名,単価,金額,税)が表示され、かつ表示領域61A2には商品販売データ(合計,お預り,お釣り)が表示される。
【0055】
なお、61Sは、商品販売データ(商品名,単価,金額,税)のスクロール用スイッチである。登録商品数が多くてもその全商品について表示確認することができる。
【0056】
したがって、買物実績のある客(客用表示器65を覗く客)に各商品コマーシャル(1)を客用表示器65を介して対面表示できるのでアピール度を大幅に強化でき、商品購入意欲を惹起せしめることができる。また、オペレータ用表示器61には、客用表示器65に表示されている各動画像中の選択された部分画像と等しくかつ縮小されたダイジェスト(静止画像)が同期切換表示されるので、オペレータは客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識できる。したがって、オペレータ側から当該客に積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができる。すなわち、商品に関する客へのアピール度を強化できかつオペレータがそれを正確に認識することができる。
【0057】
また、その他の画像表示が選択されている場合には、図10に示す如く、商品(例えば、テレホンカード)を選択するための複数の商品選択ボタン65BBを商品販売データの場合と同様に切換表示させることができる。この実施形態では、商品販売データの1種類として取扱い、第1の表示制御回路51からアナログ信号Saとして入力される。
【0058】
商品販売データ処理が行なわれない待機中は、客用表示器65に図11に示すように画面一杯のコマーシャル(2)が大きく表示される。
【0059】
(第2の実施形態)
この第2の実施形態は、基本的構成・機能が第1の実施形態の場合(図1〜図3,図5〜図7)と同様であるが、画像表示制御装置50の図12に示す第2の表示制御回路55Aに画像縮小化回路68Aを設け、客用表示器65に表示される各画像が元画像(大きい画像)と当該元画像のダイジェスト(小さい画像)とを選択的に切換え表示可能に形成されている。
【0060】
すなわち、客用表示器65に表示される動画像を、縮小率切換信号によって、大きな元画像と小さなダイジェストとに選択的に切換表示させることができる。したがって、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに客用表示器65に例えば商品に関する小さな動画像と大きな商品販売データや複数の商品選択ボタン等を同一画面上に併表示できるから、客への商品アピールを続行しつつ客に景品(例えば、テレホンカード)の選択をしてもらう等のシステム構築ができ、利用性を高められる。
【0061】
(第3の実施形態)
この第3の実施形態は、基本的構成・機能が第1の実施形態の場合(図1〜図3,図5〜図7)と同様であるが、画像表示制御装置50の図13に示す第2の表示制御回路55Bに画像比率変更回路67Aを接続し、客用表示器65に表示する動画像の表示領域の大きさと商品販売データの表示領域の大きさとが、当該客用表示器65の全表示領域内において選択的に大小逆転切換表示可能に形成されている。
【0062】
すなわち、画像比率変更回路67Aにキーボード43を用いて画像比率信号Srを設定入力することにより、例えば図8に示す画像表示用の表示領域65A1の大きさと商品販売データ表示用の表示領域65A2の大きさとを、設定比率で大小逆転切換可能である。
【0063】
詳しくは、図14に示す如く、コマーシャル(1)の拡大表示が選択されている場合(ST22のNO)には、客用表示器65にコマーシャル(1)を拡大表示(ST23)し商品販売データを縮小表示(ST24)する。商品販売データの拡大表示が選択されている場合(ST22のYES)には商品販売データを拡大表示しコマーシャル(1)を縮小表示する(ST25,ST26)。
【0064】
なお、ST20,ST21,ST27,ST28,ST29は、第1の実施形態の場合(図7のST10,ST11,ST17,ST18,ST19)と同じである。
【0065】
また、設定比率の変更によって、図10に示す如く商品販売データ(商品選択ボタン65BB)を非常に大きく(動画像を非表示)にしたり、図11に示す如く動画像のみを表示領域65Aに全面的に表示(商品販売データを非表示)することができる。
【0066】
かくして、商品の動画像や静止画像の表示領域と商品販売データの表示領域との大小を選択的に逆転できるから、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏することができることに加え、さらに待機中(客待ち時間中)は動画等を画面一杯に表示し、会計時に商品販売データを大きく表示させらるから、客に対する便宜を向上できる。
【0067】
なお、以上の第1〜第3の実施形態では、客用表示器65に動画像を切換表示しオペレータ用表示器61に当該ダイジェスト(静止画像)を同期切換表示させる場合について説明したが、客用表示器65に動画像を切換表示しオペレータ用表示器61にも当該ダイジェスト(動画像)を同期切換表示させたり、客用表示器65に静止画像を切換表示しオペレータ用表示器61に当該ダイジェスト(静止画像)を同期切換表示させるように構築してもよい。
【0068】
ただし、第1〜第3の実施形態の場合のように、客用表示器65に動画像かつオペレータ用表示器61に当該ダイジェスト(静止画像)として表示させるのが、客への商品アピール度が一番高くかつオペレータの認識がし易いとともに、制御部(30)および画像表示制御回路50の負担が小さい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、客用表示器に商品に関する複数の画像を切換表示可能に形成し、オペレータ用表示器に客用表示器に表示されている各画像のダイジェストを同期切換表示可能に形成された商品販売データ処理装置であるから、買物実績のある客に各商品コマーシャル等を客用表示器を介して対面表示できる。したがって、当該客へのアピール度を大幅に強化できかつ当該商品の購入意欲を一段と惹起せしめることができる。また、オペレータ用表示器には、客用表示器に表示されている各画像と等しくかつ縮小されたダイジェストが表示される。したがって、オペレータは、客が現時点に見ている画像つまり商品に関するアピール内容を確実に認識することができるから、オペレータ側から当該客に当該商品について積極的に説明したり、客からの問いに迅速かつ正確に応答することができる。商品販売データの表示やその確認作業にも支障が生じない。すなわち、商品に関する客へのアピール度を強化できかつオペレータがそれを正確に認識することができるから、客への商品アピールを介した販売実績およびオペレータの業務効率を大幅に向上できる。
【0070】
また、請求項2の発明によれば、客用表示器に動画像が切換表示とされ、オペレータ用表示器に客用表示器に表示されている各動画像中に含まれる1または2以上の各部分画像である静止画像を当該各動画像の切換表示進行に伴い同期切換表示可能に形成されているので、請求項1の発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに客に対する表示が動画像であるからアピール度をより強化でき、オペレータに対する表示は当該静止画像であるから一見して認識できるとともに、オペレータ用表示器への表示に関する制御部の負荷を軽減できる。
【0071】
また、請求項3の発明によれば、客用表示器に表示される各画像が大きな元画像と小さなダイジェストとを選択的に切換表示可能に形成されているので、請求項1および請求項2の各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに客用表示器に例えば商品に関する小さな動画像と商品販売データや複数の商品選択ボタン等を同一画面上に併表示させることができる。したがって、客への商品アピールを続行しつつ、例えば客に商品選択ボタンをタッチ操作させて景品選択をしてもらう等のシステム構築が容易であり、利用性を一段と高めることができる。
【0072】
さらに、請求項4の発明によれば、客用表示器に表示される各画像の表示領域の大きさと商品販売データの表示領域の大きさとが、選択的に大小逆転切換表示可能に形成されているので、請求項1から請求項3までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに例えば待機中は動画像を画面一杯に表示し、会計時に商品販売データ等を大きく表示させるように選択表示することができるから、客に対する便宜をより大幅に向上できる。
【0073】
さらにまた、請求項5の発明によれば、客用表示器に表示される各画像が商品販売データ処理中と待機中とで異なるものとされているので、請求項1から請求項4までの各発明の場合と同様な効果を奏することができることに加え、さらに商品登録中,会計処理中の客に対するアピールのみならず、店内を闊歩する客や商品購入選択中の客にも商品をアピールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】同じく、画像データファイルを説明するための図である。
【図3】同じく、シーケンスファイルを説明するための図である。
【図4】同じく、画像表示制御装置を説明するための回路図である。
【図5】同じく、オペレータ用表示器側から見た外観斜視図である。
【図6】同じく、客用表示器側から見た外観斜視図である。
【図7】同じく、切換え表示動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】同じく、客用表示器の表示態様(1)を説明するための図である。
【図9】同じく、オペレータ用表示器の表示態様(1)を説明するための図である。
【図10】同じく、客用表示器の表示態様(2)を説明するための図である。
【図11】同じく、客用表示器の表示態様(3)を説明するための図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る画像表示制御装置を説明するための回路図である。
【図13】本発明の第3の実施形態に係る画像表示制御装置を説明するための回路図である。
【図14】同じく、大小逆転切換動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子キャッシュレジスタ(商品販売データ処理装置)
20 パソコン
30 マザーボード
41 HDD
41G 画像データファイル
41GB 動画像データ記憶用の記憶エリア
41GF 静止画像データ記録用の記憶エリア
41S シーケンスファイル
43 キーボード
50 画像表示制御装置
51 第1の表示制御回路
52 VGA回路
53 メモリ
55 第2の表示制御回路
56 MPEG回路
57 メモリ
58 メモリ
59 デジタル/アナログ変換器
60 表示器
61 オペレータ用表示器
62 タッチパネル
65 客用表示器
66 タッチパネル
67 切換器
67A 画像比率変更回路
68 ダイジェスト作成器
68A 画像縮小化回路
69 画像合成器
70 音声出力手段
71 スキャナ
75 プリンタ
80 ストアコントローラ
Claims (5)
- 商品販売データを表示するオペレータ用表示器と客用表示器とを有する商品販売データ処理装置において、
前記客用表示器に商品に関する複数の画像を切換え表示可能に形成し、前記オペレータ用表示器に客用表示器に表示されている各画像のダイジェストを同期表示可能に形成した商品販売データ処理装置。 - 前記客用表示器に表示される前記各画像が動画像とされ、前記オペレータ用表示器に表示する各画像が客用表示器に表示されている各動画像中に含まれかつその中から選択された1または2以上の各部分である静止画像であるとともに各静止画像が当該各動画像の切換表示進行に伴い同期切換表示可能に形成されている請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記客用表示器に表示される前記各画像が元画像と当該元画像のダイジェストとを選択的に切換え表示可能に形成されている請求項1または請求項2記載の商品販売データ処理装置。
- 前記客用表示器に表示される前記各画像の表示領域の大きさと商品販売データの表示領域の大きさとが、当該客用表示器の全表示領域内において選択的に大小逆転切換表示可能に形成されている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された商品販売データ処理装置。
- 前記客用表示器に表示される前記各画像が商品販売データ処理中と待機中とで異なるものとされている請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載された商品販売データ処理装置。
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JP (1) | JP3924644B2 (ja) |
-
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- 1998-12-04 JP JP34545598A patent/JP3924644B2/ja not_active Expired - Lifetime
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