JP3941521B2 - 産業車両の標識選定装置及び産業車両 - Google Patents

産業車両の標識選定装置及び産業車両 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業車両の標識選定装置及び産業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、この種の産業車両であるフォークリフトでは、多段式のマストが車体に備えられ、フォーク等の荷役機器(アタッチメント)を有したキャリッジがマストに沿って昇降可能に設けられている。例えば棚の高所で荷取り作業や荷置き作業をする際は、運転者は荷役レバー(リフトレバー)を操作して多段式マストを油圧駆動でスライド伸長させることにより、フォーク等の荷役機器をマストに沿って上昇させ、荷役機器を棚上のパレットまたは棚面に対し所定の位置関係となるように位置合わせを行う。
【0003】
この際、運手者は高所(例えば3〜6メートル)を仰ぎ見ながらフォークがパレットの穴または棚面の少し上方位置に合ったかどうかを目で確認しつつ荷役レバーを操作する必要がある。しかし、高所を下方から仰ぎ見ながらフォークとパレット等が水平方向に位置合わせされたかを目視で判断することは困難で、熟練者でもこの位置合わせに時間を要するという問題があった。
【0004】
従来、フォークリフト等の産業車両の分野において、高所に位置するフォークの位置合わせを支援するシステムが開発されている。このシステムの一種として、例えば米国特許5586620号には、フォークを支持するキャリッジにカメラを取り付け、このカメラで撮影した画像を運転席から表示装置の画面を通して見られる技術が開示されている。この場合、カメラで撮影した高所位置の画像を表示装置の画面を通して見られるので、高所の荷役作業でも運転者はフォークの位置合せ作業を比較的簡単かつ正確に行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、カメラを備えたシステムに関連して、フォークの位置合わせのさらなる支援向上を目的とし、高所に位置するフォークの位置合わせを自動で行うフォーク位置制御機能を装備することも考えられる。この種のフォーク位置制御機能では、フォークの移動目標となる目印が複数存在する場合がある。よって、フォーク位置制御機能を用いるためには、これら複数のマークのうちどれを目標として設定するか決める必要がある。また、複数のマークのうち一つを目標として設定するとしても、その設定方法が面倒でなく、容易にできる方法であることも必要である。
【0006】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、荷役機器の位置合わせを自動で行う位置制御機能を備えた場合に、荷役対象側に設けられた標識が複数存在していても、そのうち一つの標識を荷役機器の位置合わせの際の目印として設定できる産業車両の標識選定装置及び産業車両を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明では、上下方向及び左右方向に移動可能に設けられた荷役機器の位置合わせを自動で行う位置制御機能を備えた産業車両の標識選定装置であって、前記標識選定装置は、高さ方向の位置が異なる複数の標識がある場合に、これら標識のうち一つを荷役機器の位置合わせの際の目印として設定するものであり、前記荷役機器の荷役対象を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記荷役機器を自動位置合わせする際の目印となる標識の画面座標上における位置を検出する標識位置検出手段と、自動位置合わせを行う際の前記標識のあるべき位置を移動目標点として、前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記画面座標上における前記移動目標点の位置を算出する移動目標点算出手段と、前記標識位置検出手段及び移動目標点算出手段から求まる座標位置を基に、画面座標上における前記標識と前記移動目標点との間の縦座標間距離を算出する距離算出手段と、前記撮影手段により前記標識が複数撮影された場合に、これら標識のうち前記距離算出手段により求まる2座標間の縦座標間距離が最も短い標識を、前記荷役機器の位置合わせの際の目印として設定する目標設定手段とを備えた。
【0008】
この発明によれば、標識位置検出手段によって標識位置が検出され、移動目標点算出手段によって移動目標点の位置が算出される。そして、距離算出手段により標識と移動目標点との間の縦座標間距離が算出され、縦座標間距離が最もい標識が目標設定手段によって荷役機器の位置合わせの際の目印として設定される。荷役機器の位置制御機能実行時には、目標設定手段により設定された標識を目印として荷役機器の位置合わせが行われる。従って、複数の標識が撮影手段により撮影された場合、縦座標で荷役機器に最も近いものが位置合わせの際の目印として設定されることになり、複数の標識が存在する場合であっても、そのうちの一つを位置合わせの際の目印として設定することが可能になる。また、標識の設定方法として、荷役機器を移動させる操作手段を操作することにより、操作者が意図的に任意の標識を選択できることにもなる。
【0010】
ころで、荷役機器の荷役操作として運転者が最も頻繁に行う操作は上下方向操作である。よって、標識の設定方法として荷役機器に対し縦座標が最も近い標識を目標として設定するので、荷役機器の位置合わせの目標を設定する際の動作がスムーズに行える。
【0013】
請求項に記載の発明では、請求項に記載の発明において、前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記標識の画面座標上におけるサイズを検出する標識サイズ検出手段を備え、前記移動目標点算出手段は、前記標識サイズ検出手段から求まる前記標識の画面座標上のサイズと所定の既知の値とを基に、画面座標上における前記移動目標点の位置を算出する。
【0014】
この発明によれば、標識サイズ検出手段により標識の画面座標上におけるサイズが検出される。そして、画面座標上の標識のサイズに基づき、移動目標点算出手段により移動目標点の位置が算出される。
【0015】
請求項に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明において、前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、前記移動目標点算出手段から求まる移動目標点を、前記表示手段の画面上に描画として表示する描画手段とを備え、前記距離算出手段は、前記表示手段の画面上に表示される前記標識と、前記描画手段により表示される前記描画との間の座標間距離を算出し、前記目標設定手段は、前記描画の座標位置に対して座標間距離が最も短い標識を、前記荷役機器の位置合わせの目標として設定する。
【0016】
この発明によれば、画面座標上における移動目標点の位置を示す描画が描画手段によって表示手段に表示される。そして、表示手段に表示される標識と描画との間の座標間距離が距離算出手段により算出され、その座標間距離の最も短い標識が目標設定手段によって位置合わせの目標として設定される。
【0017】
請求項に記載の発明では、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記距離算出手段は、画面座標上における前記移動目標点と前記標識との間で、前記縦座標間距離に加えて実座標間距離及び横座標間距離を算出し、複数の前記標識の一つを前記荷役機器の位置合わせの際の目印として設定する際の設定条件として、前記縦座標間距離を最優先として設定するとともに前記実座標間距離及び横座標間距離の間で前記縦座標間距離に続く優先順位を設定する優先順位設定手段を備え、前記目標設定手段は、前記優先順位設定手段によって設定された優先側の座標間距離で標識設定を行い、その優先側が同じであれば非優先側の座標間距離で標識設定処理を行う。
【0018】
この発明によれば、目標設定手段は優先順位の高い側から順に標識設定の際の条件として使用するので、優先順位を基に標識設定が行える。
【0019】
請求項に記載の発明では、請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発明において、荷役作業の作業状態を検出する作業状態検出手段と、前記作業状態検出手段の検出結果を基に、荷役作業の作業モードを設定する作業モード設定手段とを備え、前記標識位置検出手段は、複数の前記標識のうち前記作業モード設定手段により設定された作業モードに基づく標識を検出する。
【0020】
この発明によれば、作業状態検出手段により荷役作業の作業状態が検出され、その検出結果を基に作業モード設定手段によって作業モードが設定される。そして、標識位置検出手段は設定された作業モードに応じた標識のみを検出する。従って、作業モードが異なるごとに標識が存在しても、作業モードに応じた標識のみを認識可能になる。
【0021】
請求項に記載の発明では、請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発明において、前記荷役機器を動かすために駆動される少なくとも1つのアクチュエータと、前記撮影手段により撮影された画像データを基に、実座標上における前記荷役機器の位置を算出し、目標位置に対して前記荷役機器の動かすべき距離を算出するシフト量算出手段と、前記荷役機器が前記目標位置に位置するように、前記シフト量算出手段により算出された距離だけ前記荷役機器を移動させるべく前記アクチュエータを駆動する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0022】
この発明によれば、シフト量算出手段は実座標上における荷役機器の位置を算出し、目標位置に対して荷役機器の動かすべき距離を算出する。そして、荷役機器が目標位置に位置するように、シフト量算出手段により算出された距離だけ荷役機器を移動させるべく制御手段がアクチュエータを駆動することによって、荷役機器の位置合わせが自動で行われる。
【0023】
請求項7に記載の発明では、荷役機器が上下方向及び左右方向に移動可能に設けられるとともに、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の標識選定装置を備えた産業車両。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した産業車両の標識選定装置の第1実施形態を図1〜図14に従って説明する。
【0025】
図1は、フォークリフトの斜視図である。産業車両としてのリーチ型フォークリフトトラック(以下、単にフォークリフトと記す)1は、車体2の前側に左右一対のリーチレグ3を備え、リーチレグ3に沿ってマスト装置4が前後方向に移動(リーチ動作)可能となっている。車体2にはリーチシリンダ5が配設され、このリーチシリンダ5によりマスト装置4がリーチ動作される。マスト装置4は荷役機器としてのフォーク6を備え、フォーク6はマスト装置4のリーチ動作に伴い前後方向で位置調整される。
【0026】
マスト装置4はキャリッジ7を備え、キャリッジ7は左右一対のリフトシリンダ8(片側のみ図示)が駆動したときに、多段式(本例では3段式)のマスト9がスライド伸縮することで上下方向に移動する。フォーク6はキャリッジ7に取り付けられ、マスト9のスライド伸縮に伴い上下方向に位置調整される。キャリッジ7にはサイドシフタ10が配設され、サイドシフタ10はサイドシフトシリンダ11(図7参照)が駆動されることで左右方向に移動可能となっている。フォーク6は、サイドシフタ10のサイドシフトに伴い左右方向で位置調整される。また、キャリッジ7にはティルトシリンダ12(図7参照)が接続され、このティルトシリンダ12がティルト動作することによりフォーク6の傾動角が調整される。なお、各種シリンダ5,8,11,12がアクチュエータを構成する。
【0027】
各リーチレグ3には、先端部に前輪(従動輪)13aが取り付けられ、車体2には後輪(駆動輪)13bが取り付けられている。後輪13bは操舵輪を兼ねており、車体2に配備されたバッテリ2aを電源として駆動される走行用モータ14の動力により走行駆動される。車体2の後部右部分には、立席タイプの運転席15が設けられ、ハンドル16を操作することで後輪13bが操舵される。
【0028】
フォークリフト1には、高所(高揚高範囲)におけるフォーク6の位置合わせ操作を支援する荷役操作支援装置(フォーク位置決め操作支援装置)17が設けられ、この荷役操作支援装置17はサイドシフタ10の前面中央部に組み付けられたカメラ昇降装置18を備えている。カメラ昇降装置18は、撮影手段としてのカメラ(CCDカメラ)19を内蔵したカメラユニット20を備え、カメラユニット20はキャリッジ7の前面中央部に組み付けられたハウジング21内に格納される格納位置と、ハウジング21の下端から突出する下降位置との間を昇降するようになっている。カメラユニット20は、フォーク6が高所にあるときに、荷物(パレット)を取り出す荷取り作業時に格納位置に、フォーク6上に載せられた荷物を所定位置に載置する荷置き作業時に下降位置に位置するように位置調整される。
【0029】
カメラユニット20は、カメラ19の撮影部(レンズ)22から、フォーク6の前方の荷役作業エリアを撮影することが可能となっている。また、ハウジング21の前面下部には撮影窓23が形成され、この撮影窓23を通して格納位置からでも荷役作業エリアの撮影が可能である。つまり、このカメラ19によって、格納位置と下降位置の二位置からフォーク6の正面(前方)を撮影できる。また、サイドシフタ10のサイドシフト時には、フォーク6とともにカメラ昇降装置18も左右方向に移動する。
【0030】
車体2の上部を覆うルーフ24には、運転席15に立つ運転者からよく見える位置に表示手段としての表示装置(液晶ディスプレイ装置)25が取り付けられている。表示装置25の画面には、荷役作業時にカメラ19によって撮影されたフォーク6の前方のエリアの画像が映し出される。運転者は、この表示装置25の画面を見ながら荷役作業が行えるようになっている。
【0031】
図2は、カメラ19を備えたフォークリフト1で荷役作業を行うときの模式側面図である。荷26の荷役作業は、パレット27に載置された状態で行われる。また、荷26を載置するための棚28は多段構造となっており、その全長高さがフォークリフト1の高さの2倍以上のものもある。このように棚28の全長が高いと、高所に位置する棚部29で荷役作業を行うときに、運転者が運転席15から荷役作業を見ることができない場合がある。これを解消するために、カメラ19を備えたこのフォークリフト1では、カメラ19によってフォーク6の前方のエリアを撮影し、この撮影された画像を基にしてフォーク6の位置合わせを自動で行うことで荷役作業を支援している。
【0032】
図3はマルチレバーの斜視図であり、図4は同レバーの側面図である。インストルメントパネル上には、操作レバー(マルチレバー)31が設けられている。操作レバー31は、これ1つで走行操作と荷役操作の全ての操作を可能とするもので複数種類の操作部を備えている。操作レバー31は、インストルメントパネル上の所定箇所に形成されたスロット32に沿って前後方向に傾動するレバー本体33(図4参照)を有し、このレバー本体33は操作しない状態ではパネル面に対し略垂直となる中立位置にバネ(図示せず)の付勢力により復帰する。レバー本体33の上端部にはグリップ34が車幅方向に対し30度〜60度程度の角度をもって傾斜する姿勢に取付けられている。
【0033】
グリップ34の左端部には、略円筒形のノブ35が同図の矢印方向へ回転可能に設けられている。また、グリップ34の左部分前縁にシーソースイッチ36が、グリップ34の左部分背面に十字スイッチ37が、グリップ34の左部分前面に作動スイッチ38がそれぞれ設けられている。グリップ34は、運転者が右肘を付いた状態で右手により握られる。グリップ34を握った状態では、親指でノブ35と十字スイッチ37を操作でき、人差し指でシーソースイッチ36を操作でき、中指で作動スイッチ38を操作できる。
【0034】
グリップ34を握った右手でレバー本体33を前方に傾けるとフォークリフト1が前進し、レバー本体33を後方に傾けるとフォークリフト1が後進する。ノブ35に形成された突起35aを親指で上方へ押してノブ35を上側に回すとフォーク6が上昇し、親指で突起35aを下方へ押してノブ35を下側に回すとフォーク6が下降する。また、人差し指でシーソースイッチ36の前端36aを押すとマスト装置4が前方に移動し、人差し指でシーソースイッチ36の後端36bを押すとマスト装置4が後方に移動する。
【0035】
十字スイッチ37は上下・左右の4方向に操作可能になっており、上下方向の操作でマスト9のティルトを操作し、左右方向の操作でサイドシフトを操作する。親指で十字スイッチ37の上端部37aを押すとマスト9が前傾し、十字スイッチ37の下端部37bを押すとマスト9が後傾する。また親指で十字スイッチ37の右端部を押すとフォーク6が右方向に移動し、十字スイッチ37の左端部37cを押すとフォーク6が左方向に移動する。
【0036】
図5は、フォークの位置合わせを自動で行うフォーク自動位置制御についての説明図である。パレット27および棚28には、パレット27、棚28に対するフォーク6の相対位置を求めるための標識としてのマークM1,M2が付されている。つまり、パレット27の側面(正面)には、2つの差込孔27a,27aの間の中央にマークM1が付されている。一方、棚28の棚部29には、その正面中央にマークM2が付されている。ここで、パレット27に付されたマークM1と、棚28に付されたマークM2とは図形が同じであるが、白黒が反転した模様となっている。そして、フォーク6の位置合わせを自動で行うフォーク自動位置制御が実行されると、これらマークM1,M2を目標にフォーク6が自動で位置合わせされる。
【0037】
要するに、荷取り作業を行う荷取りモード時は、パレット27に付されたマークM1を目標にして、フォーク6がパレット27の差込孔27aに相対するように自動で位置合わせが行われる。また、荷置き作業を行う荷置きモード時は、棚28に付されたマークM2を目標にして、フォーク6が棚部29の棚面(荷置き面)29aの上方所定高さ(棚面29aから例えば10〜20cm上方の高さ)に位置するとともに、2つのフォーク6の中間点がマークM2と左右方向でほぼ同じ位置となるように自動で位置合わせが行われる。フォーク6の位置合わせは、リフトシリンダ8を駆動することで上下方向(同図ではz方向)に、サイドシフトシリンダ11を駆動することで左右方向(同図ではy方向)に移動させることにより行われる。
【0038】
図6は、カメラ19で撮影された映像が表示された表示装置25の画面図であり、(a)がフォーク6の位置合わせ前、(b)が位置合わせ後である。なお、同図は棚28に置かれたパレット27を取り出す荷取り作業の場合であるが、荷置き作業も同様の手順で行われる。フォーク自動位置制御時、画面40上に表示されたマークM1,M2のうち、フォーク6の位置合わせの目標として設定されたものには、略十字状のターゲット線41が描画されることで強調して表示されている。荷取りモードである図6では、マークM1がターゲット線41により強調表示されている。
【0039】
また、画面40には、マークM1,M2があるべき位置を示す移動目標点42が描画されている。そして、操作レバー31の作動スイッチ38を押してフォーク自動位置制御を実行すると、カメラ19により撮影された画像を基にしてフォーク6の自動位置合わせが実行される。即ち、画面40上でターゲット線41により強調表示されたマークM1を目標にして、移動目標点42がマークM1と一致するようにフォーク6が上下左右方向に自動でシフトされる。このシフト動作後、移動目標点42とマークM1が一致すると、フォーク6が好適な位置に配置された状態になる。なお、荷置き作業のときにはマークM2と移動目標点42とが一致した状態となる。
【0040】
図7は、荷役操作支援装置17の電気的構成図である。荷役操作支援装置17はコントローラ45を備え、このコントローラ45は画像制御部46、荷役制御部47、駆動回路48,49、ソレノイド駆動回路50を備えている。荷役制御部47には、上限位置検知スイッチ52、下限位置検知スイッチ53、マルチレバー31の各ポテンショメータ54,55およびスイッチ38,56,57、さらに揚高センサ59、作業状態検出手段としての荷重センサ60、ティルト角センサ70等が接続されている。また荷役制御部47には、駆動回路48,49を介して電動アクチュエータ61および荷役モータ(電動モータ)62がそれぞれ接続されるとともに、ソレノイド駆動回路50を介してオイルコントロールバルブ65に組付けられた各種電磁切換弁66〜69のソレノイドが接続されている。なお、荷役制御部47が作業モード設定手段と制御手段を構成する。
【0041】
荷役制御部47は、各ポテンショメータ54,55、スイッチ56,57からの信号を基に電磁切換弁66〜69の電流値制御と荷役モータ62の駆動制御を行う。荷役モータ62の作動により荷役ポンプ(油圧ポンプ)71が駆動されることでオイルコントロールバルブ65に作動油が供給される。マルチレバー31の操作信号を基にその操作に対応する各電磁切換弁66〜69が切換え制御されることにより、リフトシリンダ8、リーチシリンダ5、サイドシフトシリンダ11、ティルトシリンダ12が油圧制御され、フォーク6の昇降操作、リーチ操作、サイドシフト操作、ティルト操作が可能となっている。
【0042】
荷役制御部47は、マルチレバー操作時の荷役制御の他、カメラユニット20の昇降制御と、フォーク自動位置制御とを司る。フォーク自動位置制御は、フォーク6を一定高さ以上に上昇させて行われる高所の荷役作業を支援するためのもので、揚高センサ59により検出されたフォーク6の揚高が設定揚高(例えば約2メートル)以上にあるときに限り行われる。
【0043】
揚高センサ59は、フォーク6が設定揚高以上の高さ(揚高)にあるか否かを検出するもので、例えば設定揚高でオン・オフが切換わる揚高スイッチからなる。なお、揚高センサ59はフォーク6の揚高を連続的に検出可能なセンサであってもよい。例えば揚高センサ59として、キャリッジ7の昇降に合わせてワイヤが繰出し・巻取りされるリールの回転量を検出するリール型揚高センサや、リフトシリンダ8内の油中を伝播する超音波がピストンに反射して戻るまでの時間計測からシリンダストロークを検出する超音波式揚高センサを採用することができる。
【0044】
荷重センサ60は、フォーク6に積載された荷の重量(荷重)を検出するもので、本実施形態ではリフトシリンダ8内の油圧を検出する圧力センサからなる。荷重センサ60はフォーク6上の荷の重量に応じた電圧値の検出信号を出力する。また、ティルト角センサ70はフォーク6の水平姿勢にあるときの角度(水平角)を基準とした傾斜角を検出するもので、例えばポテンショメータからなる。
【0045】
荷役制御部47は荷重センサ60からの検出値を基に、フォーク自動位置制御の作業モードを荷取りモードと荷置きモードのうちの一方に設定する。即ち、荷役制御部47は荷重センサ60の検出値から求まる荷重が設定値以下(荷重W≦設定値W0)のとき、フォーク6上に荷が載置されていない「荷無し」と判断して作業モードを「荷取りモード」に設定する。一方、荷役制御部47は荷重センサ60の検出値から求まる荷重が設定値を超える(荷重W>設定値W0)とき、フォーク6上に荷が載置されている「荷有り」と判断して作業モードを「荷置きモード」に設定する。これにより、操作者の操作に関係なく、フォーク6上の荷重に基づき自動で作業モードが設定される。
【0046】
荷重センサ60の検出値にはキャリッジ7等の重量分も含まれるので、空荷のときの検出値またはその検出値に少し余裕をみた値が設定値W0に設定されている。例えば、パレット27のみを積んだときには「荷有り」と判定され得る設定値W0を設定することが望ましい。なお、この作業モードの設定処理は一定時間(例えば数10msec.)ごとに実行される。
【0047】
荷役制御部47はカメラユニット20の昇降制御も実行し、フォーク6上に荷が無い荷取りモードではカメラユニット20を格納位置に配置し、フォーク6上に荷が有る荷置きモードではカメラユニット20を下降位置に配置する。カメラユニット20の昇降のため駆動された電動アクチュエータ61は、カメラユニット20が上限位置に達して上限位置検知スイッチ52がオンしたときと、カメラユニット20が下限位置に達して下限位置検知スイッチ53がオンしたときに駆動停止される。
【0048】
一方、画像制御部46には入力側にカメラ19が接続され、出力側に表示装置25およびスピーカ51が接続されている。画像制御部46はカメラ19により撮影された画像を表示装置25に表示させるとともに、スピーカ51に所定の音声を報知させる。また、画像制御部46はフォーク自動位置合わせ時にフォーク6のずれ量を求めるために、カメラ19により取り込まれた画像データを基に画像処理を実行する。
【0049】
画像制御部46は表示処理部75、画像処理部76、描画手段としての描画表示部77、描画データ記憶部78および音声合成部79を備えている。表示処理部75は、カメラ19により撮影された画像が画面に映し出されるようにカメラ19から入力した映像信号を表示装置25に出力する。画像処理部76は表示処理部75から画像データを入力し、その画像データを基に画像認識処理を行い、表示装置25の画面40上(図6(a)に示す画面座標系)のマークM1,M2の座標位置を算出する。
【0050】
描画表示部77は画像処理部76の処理結果を基に、描画データ記憶部78に記憶された描画データとして画面40上にターゲット線41や移動目標点42(ともに図8及び図9参照)等の描画を表示させる。この描画表示部77は作業モードが荷取りモードのとき画面40上に「荷取りモード」と、作業モードが荷置きモードのとき「荷置きモード」とそれぞれ表示させる。また、音声合成部79は音声アナウンスなどのための音声合成処理を行ってスピーカ51に音声信号を出力する。
【0051】
画像処理部76は、画像認識処理部80、テンプレート記憶部81、画面座標位置算出部82、距離算出手段としての二座標間距離算出部83および目標設定手段としてのターゲット決定部84を備えている。このうち、画面座標位置算出部82は画面40上のマーク位置を算出するマーク位置算出部85と、画面40上の移動目標点42の位置を算出する移動目標点算出部86とからなる。なお、マーク位置算出部85が標識位置検出手段と標識サイズ検出手段を構成し、移動目標点算出部86が移動目標点算出手段に相当する。
【0052】
一方、荷役制御部47は実座標位置算出部87とずれ量算出部88とを備えている。以下、フォーク自動位置制御時に画像制御部46および荷役制御部47が行う処理内容を図8〜図13に従って説明する。なお、実座標位置算出部87とずれ量算出部88とがシフト量算出部を構成する。
【0053】
テンプレート記憶部81には、マークM1用のテンプレートT1と、マークM2用のテンプレートT2が記憶されている。即ち、図8に示すようにマークM1は同図(b)に示すパターンP1,P1を2個並べて構成され、マークM2は同図(d)に示すパターンP2,P2を2個並べて構成されている。マークとは全体の模様、パターンとはマークを構成する2つの模様を指す。パターンマッチング処理に使うテンプレートT1,T2は、パターンP1,P2と同じ模様を有する。
【0054】
2つのマークM1,M2の各パターンP1,P2は、互いに白と黒が反転した模様となっている。各パターンP1,P2は、一点を中心として放射状に真っ直ぐ延びる複数本の境界線によって白と黒に色分けされた模様である。本実施形態の各パターンP1,P2は、正方形の2本の対角線により区画された4つの領域を白と黒で色分けした模様である。但し、テンプレートの四角形の辺に相当する外形線は模様の一部ではない。
【0055】
パターンP1,P2にこの種の模様を用いることで、マークとカメラの距離の違いに応じて画面40上に映し出されるマークM1,M2の大きさが変化しても、その撮影されたパターンP1,P2の中心部分には常にテンプレートT1,T2と同サイズのパターンが存在することになる。よって、画像処理部76は1つのテンプレートT1,T2を用いただけのパターンマッチング処理によりマークM1,M2を認識できるようになっている。テンプレートT1,T1は、マークM1,M2が認識されなければならない所定サイズに設定してあり、所定距離以内で撮影されたマークM1,M2は全て認識可能となっている。
【0056】
また、図10(a)は画面上に設定された画面座標系を示す画面図であり、画面座標系では座標を画素の単位で取り扱うものとする。また、同図におけるHは表示装置25の画面40の横方向画素数であり、Vは画面40の縦方向画素数である。一方、図10(b)は実座標系を示す表示図であり、図10(a)の画面図と相似関係をとっている。
【0057】
画像認識処理部80はカメラ19により取り込んだ画像データを基に、荷取りモードのときテンプレートT1を、荷置きモードのときテンプレートT2を用いて、図9に示すように各パターンP1,P1の2箇所で画像認識処理(パターンマッチング処理)を行う。そして、画像認識処理部80は表示装置25の画面40上、つまり画面座標系におけるマークM1,M2の認識を行う。
【0058】
即ち、図10(a)に示すように作業モードが荷取りモードでマークM1が認識された場合、画像認識処理部80はマークM1を構成する2つのパターンP1,P1に対しテンプレートT1により2箇所でマッチングし、各パターンP1,P1を認識する。なお、作業モードが荷置きモードの場合も同様に、マークM2を構成する2つのパターンP2,P2に対し、テンプレートT2による2箇所マッチングによって各パターンP2,P2が認識される。
【0059】
パターン認識後、マーク位置算出部85は画面座標系における各パターンP1,P1の中心点(放射中心点)の座標(I1,J1),(I2,J2)を算出する。そして、マーク位置算出部85はこれら2つの座標値を基にマークM2の重心座標(I,J)を算出するとともに、パターンP1,P1の中心間距離Dを算出する。なお、作業モードが荷置きモードの場合もマークM1と同様の手順で、マークM2の重心座標とパターンP2,P2の中心間距離とが算出される。
【0060】
実座標位置算出部87は画面座標系の重心座標(I,J)と中心間距離Dの値を用い幾何変換を行って、図6(b)に示す実座標系(XYZ座標系)におけるカメラ19のマークMに対する3次元相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を計算する。カメラ19の座標(Xc,Yc,Zc)は次式より算出される。
Xc==−Hd/(2Dtan α) … (1)
Yc=d/D(I−H/2) … (2)
Zc=d/D(J−V/2) … (3)
ここで、「α」は図11に示すカメラ19の水平画角の2分の1、dは実座標系においてマークM1の2つのパターンP1,P1の中心間距離である。H,V,α,d値は既知の値であるため、I,J,D値を算出すれば、カメラ19の3次元相対位置座標(Xc,Yc,Zc)が求まる。この後、ずれ量算出部88は上記の(1) 〜(3) 式を用いて求めたカメラ19の相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を基に、フォーク6の位置ずれ量を算出する。そして、フォーク自動位置制御を実行するときには、荷役制御部47はずれ量算出部88で算出されたずれ量に基づきリフトシリンダ8とサイドシフトシリンダ11を駆動し、フォーク6の位置合わせを実行する。
【0061】
図12は、画面40上に同一模様のマークが表示されたときの表示装置25の画面図であり、この図では作業モードを荷取りモードに設定している。なお、同図では作業モードが荷取りモードに設定されている。表示装置25の画面40には同一画面上に2つのパレット89,90が表示されるとともに、画面40の上部に位置するパレット89に貼着されたマークMa、下部に位置するパレット90に貼着されたマークMbがそれぞれ表示されている。
【0062】
同図のように同一模様のマークが複数表示された場合、画像認識処理部80は画面40上に表示される同一模様のマークを全て認識する。本例では、画像認識処理部80はマークMa,Mbの2つをパターンマッチング処理し、各マークMa,Mbを認識する。そして、パターンマッチング処理後、マーク位置算出部85はマークMaの重心座標(p,q)と、Mbの重心座標(r,s)を算出する。
【0063】
このとき、図7に示す移動目標点算出部86は画面40上における移動目標点42の中心座標(It,Jt)を算出する。以下、その算出方法を説明すると、図13に示すようにカメラ位置C、フォーク位置F、パレット位置P、マーク重心位置(原点)Oとおく。そして、荷取り作業時にフォーク位置Fを目標位置であるパレット位置Pに位置合わせするときのベクトルFPを考えると、これらの間にはベクトルFP=ベクトルOP−ベクトルOC−ベクトルCFの関係がある。ここで、点Cと点F、点Oと点Pはそれぞれ同一鉛直線上の位置にとるものとする。ベクトルCF,OPは、それぞれカメラ位置Cとフォーク位置Fとの距離、マーク重心位置Oとパレット位置Pとの距離に相当し、共に既知情報である。
【0064】
この既知情報についてベクトルOPの成分(Xp,Yp,Zp)、ベクトルCFの成分(Xcf,Ycf,Zcf)とそれぞれおくと、フォーク6の現在位置に応じた位置として画面40上に表示される移動目標点の座標(It,Jt)は次式により求まる。なお、Yp,Zp、Ycf、Zcfは、既知の値である。
It=H/2+(Yp−Ycf)×D/d … (4)
Jt=V/2+(Zp−Zcf)×D/d … (5)
同様に、荷置き作業時を考えると、フォーク6を棚部29に対し位置合わせする棚面29aから、所定距離(10〜20cm)上方位置を荷置位置Rとおくと、ベクトルCF,ORが既知情報となる。ベクトルORは、マーク重心位置Oと荷置位置Rとの距離に相当する。この既知情報についてベクトルORの成分(Xr,Yr,Zr)、ベクトルCFの成分(Xcf,Ycf,Zcf)とそれぞれおくと、フォーク6を荷置位置Rに位置合わせするために画面40上でマークM2を移動させるべき移動目標点の座標(It,Jt)は次式により求まる。なお、Yr,Zr、Ycf、Zcfは、既知の値である。
It=H/2+(Yr−Ycf)*D/d … (6)
Jt=V/2+(Zr−Zcf)*D/d … (7)
そして、移動目標点42の中心座標(It,Jt)は上記の(4) 〜(7) 式を用いて算出される。また、移動目標点算出部86は移動目標点42の中心座標(It,Jt)の中心座標を、荷取り作業時ではデータD値を用いて(4) ,(5) 式に従い、荷置き作業時ではデータD値を用いて(6) ,(7) 式に従って算出する。移動目標点42の中心座標(It,Jt)が求まると、描画表示部77は画面40の画像上における中心座標(It,Jt)の位置に図6や図12等に示す移動目標点42を描画する。なお、移動目標点42は4つの三角形が頂点を中心を向けて等角度間隔に配置された図形として画面40上に表示され、各4頂点で囲まれた中心点が中心座標(It,Jt)となる。
【0065】
以上のように、マークMa,Mbの重心座標と移動目標点42の中心座標(It,Jt)とが求まると、二座標間距離算出部83はマークMaの重心座標(p,q)と移動目標点42の中心座標(It,Jt)との間、およびマークMbの重心座標(r,s)と移動目標点42の中心座標(It,Jt)との間における画面座標上の縦方向距離H1,H2をそれぞれ算出する。そして、ターゲット決定部84は縦方向距離H1,H2のうち距離が短い側のマーク、すなわちマークMa,Mbのうち移動目標点42に対して縦座標が一番近いマークをフォーク自動位置制御のターゲットとして決定する。なお、図13ではH1<H2の関係となっていることから、マークMbがターゲットとして認識される。
【0066】
ターゲット決定後、実座標位置算出部87はターゲットとして認識されたマークMbの画面座標系における重心座標(r,s)と中心間距離Dの値を用い幾何変換を行って、実座標系におけるカメラ19のマークMbに対する3次元相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を計算する。そして、ずれ量算出部88はこの実座標系で求めたカメラ19の相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を基にフォーク6の位置ずれ量、つまりベクトルFP(荷置き時はベクトルFR)を求める。そして、荷役制御部47はベクトルFP(FR)が「0」になるような制御量指令値をソレノイド駆動回路50に出力する。
【0067】
但し、本実施形態ではフォーク6の上下方向および左右方向についてのみ自動位置制御を行い、前後方向(リーチ方向)については運転者による手動操作に任せている。このため、荷役制御部47はベクトルFP(FR)のうちYZ成分を「0」とするよう算出したフォーク6の上下方向および左右方向の各シフト量に応じた値を、制御量指令値としてソレノイド駆動回路50に出力する。これにより、フォーク6は上下方向および左右方向については自動で位置合わせされ、画面40上では移動目標点42とマークMbとが一致した状態となる。
【0068】
従って、表示装置25の画面40に表示されたマークにおいて、画面40内の縦座標が移動目標点42に最も近いものがターゲットとして決定される構成であるので、画面40上に複数のマークが表示されたとしてもターゲットの決定が行えるようになる。つまり、画面40上にマークが複数表示されていても、画面40上では一つのマークがターゲットとして設定された状態となり、同一画面上に複数のマークが表示された場合にターゲットが決定できないような不具合が生じない。
【0069】
また、フォーク6を移動操作してカメラ19が移動していくと、それに連れてカメラ19の移動先に応じたマークにターゲットが順次移り変わる。本例ではターゲットの決定方法として、移動目標点42に対し縦座標で最も近いマークをターゲットとして決定する方法を用いているので、荷役レバーを操作してフォーク6を上下方向に移動させることで、運転者が意図的に任意のマークを選択できることにもなる。さらに、フォーク6の位置合わせとして運転者が最も頻繁に行うフォーク操作は上下方向操作であることから、ターゲットの位置合わせ動作もスムーズに行える。
【0070】
従って、この実施の形態では以下のような効果を得ることができる。
(1)表示装置25の画面40に表示されたマークにおいて、画面40内の縦座標が移動目標点42に最も近いものがターゲットとして決定される構成であるので、画面40上に複数のマークが表示されても、そのうちの一つをフォーク位置合わせのターゲットとして自動で決定できる。
【0071】
(2)ターゲットの決定方法として、移動目標点42に対し縦座標で最も近いマークをターゲットとして決定する方法を用いているので、操作レバー31を操作してフォーク6を上下方向に移動させることで、運転者が意図的に任意のマークを選択できる。特に、フォーク6の荷役作業として運転者が最も頻繁に行うフォーク操作は上下操作であることから、画面座標上の縦座標で移動目標点42に最も近いマークをターゲットとして設定することでスムーズにマーク選択ができる。
【0072】
(3)複数のマークのうち移動目標点42に最も近いものが自動的にターゲットとして設定されるので、ターゲットとして設定したいマークに対し正確に位置合わせする必要がなく、面倒さを感じることなく簡単にターゲットを決定することができる。
【0073】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図14を用いて説明する。この実施形態では、複数のマークのうちの一つをターゲットとして決定する際の決定条件が前記実施形態と異なっており、他の構成は同じであることから、同一構成部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0074】
図14は、画面40上に同一模様のマークが表示されたときの表示装置25の画面図であり、同図では図13と同様の表示がなされている。二座標間距離算出部83はマークMaの重心座標(p,q)と移動目標点42の中心座標(It,Jt)との間、およびマークMbの重心座標(r,s)と移動目標点42の中心座標(It,Jt)との間における画面座標上の実距離R1,R2をそれぞれ算出する。そして、ターゲット決定部84は実距離R1,R2のうち距離が短い側のマーク、すなわちマークMa,Mbのうち移動目標点42に対して座標距離が一番近いマークをフォーク自動位置制御のターゲットとして決定する。なお、図14ではR1<R2の関係となっていることから、マークMbがターゲットとして認識される。
【0075】
ターゲット決定後、実座標位置算出部87はターゲットとして認識されたマークMbの画面座標系における重心座標(r,s)と中心間距離Dの値を用い幾何変換を行って、図10(b)に示す実座標系(XYZ座標系)におけるカメラ19のマークMに対する3次元相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を計算する。そして、ずれ量算出部88はこの実座標系で求めたカメラ19の相対位置座標(Xc,Yc,Zc)を基にフォーク6の位置ずれ量を算出し、画面40上でマークMbと移動目標点42が一致するようにフォーク自動位置制御を実行する。
【0076】
この構成においても第1実施形態の(1)複数のマークのうちの一つをターゲットとして設定可能、(2)荷役レバーを操作して運転者が任意にマークを選択可能、(3)ターゲット決定の容易化等と同様な効果が得られる他に、次の効果が得られる。
【0077】
(4)ターゲットの決定方法として、移動目標点42に対し座標間距離が最も近いマークをターゲットとして決定する方法を用いているので、移動目標点に対し実質的に近いマークをターゲットとして決定することができる。
【0078】
なお、実施形態は前記に限定されず、例えば次の態様に変更してもよい。
○ 前記各実施形態において、複数のマークのうちの一つをターゲットとして決定する際の決定方法は、移動目標点42に対して縦座標または実座標の最も近いマークが目標として設定される方法に限定されない。例えば、図15に示すように横方向距離K1,K2のうち距離が短い側のマーク、つまりマークMa,Mbのうち移動目標点42に対して横座標が一番近いマークをターゲットとして設定してもよい。この場合、移動目標点に対し横座標が最も近いマークをターゲットとして決定することができる。
【0079】
○ 前記各実施形態において、複数のマークのうちの一つをターゲットとして決定する際には、縦座標、実座標、横座標の一つのみを判断基準とすることに限定されない。例えば、縦座標、実座標、横座標の間で優先順位を予め設定しておき、ターゲットの決定の際に優先順位の高い座標間距離が同じであれば次の順位のもので座標間距離を算出するように、優先順位の高いから順に座標間距離を算出するようにしてもよい。この場合、一つの座標間距離で判断すると、同一距離となったときに不具合が生じるが、優先順位を用いれば対処することができる。また、組み合わせとしては縦座標と実座標、縦座標と横座標、実座標と横座標、これら3つ全てなどどれを採用してもよい。なお、荷役制御部47が優先順位設定手段に相当する。
【0080】
○ 前記各実施形態において、標識はマークM1,M2であることに限らず、これ以外の模様を用いてもよい。
○ 前記各実施形態において、フォーク6の位置として画面40上に表示される移動目標点42は、画面40上のマークの重心座標と2つのパターンの中心間距離Dとを基に上記(4) 〜(7) 式から求まることに限定されない。例えば、各シリンダ5,8,11,12の駆動量を算出し、それを基にフォーク6の位置を求めて移動目標点42を算出するようにしてもよい。
【0081】
○ 前記各実施形態において、移動目標点42は必ずしも画面40上に表示される必要はなく、移動目標点42を表示させないようにしてもよい。
○ 前記各実施形態において、作業状態検出手段は荷重に応じた検出値を出力する荷重センサ60に限定されず、例えばリミットスイッチや近接スイッチ等の荷の有無を検出するセンサであってもよい。
【0082】
○ 前記各実施形態において、作業モードは荷取りモードと荷置きモードに限定されず、荷役作業、運搬作業等の各種作業において必要なモードであればどのようなものでもよい。
【0083】
○ 前記各実施形態において、操作レバーは一つでリーチ操作、リフト操作、サイドシフト操作、ティルト操作を行うことが可能なマルチレバーに限定されず、各機能ごとにリーチレバー、リフトレバー、サイドシフトレバー、ティルトレバーが設けられていてもよい。
【0084】
○ 前記各実施形態において、フォーク自動位置制御はリフトシリンダ8とサイドシフトシリンダ11を駆動して、上下左右方向で位置合わせするものに限定されない。即ち、リーチシリンダ5やティルトシリンダ12を駆動して、前後方向や傾動方向にフォーク6を自動で位置合わせしてもよい。
【0085】
○ 前記各実施形態において、アクチュエータは各種シリンダ5,8,11,12であることに限定されず、例えばモータ等の他の駆動源を採用してもよい。
○ 前記各実施形態において、産業車両はリーチ型フォークリフトトラック1に限定されず、カウンタバランス式のフォークリフトでもよい。また、荷役機器もフォーク6に限定されず、ロールクランプなどの他のものを採用してもよい。
【0086】
前記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記標識を画像認識処理する画像認識処理手段(80)を備え、前記標識位置検出手段は、前記画像認識処理の処理結果に基づき、画面座標上における前記標識の座標位置を算出し、前記移動目標点算出手段は、前記画像認識処理の処理結果に基づき、画面座標上における移動目標点の座標位置を算出する。
【0087】
(2)前記距離算出手段は、画面座標上における前記荷役機器と前記標識との間で、縦座標間距離及び実座標間距離を算出し、
複数の前記標識の一つを前記荷役機器の位置合わせの際の目印として設定する際の設定条件として、前記縦座標間距離及び実座標間距離の間で優先順位を設定する優先順位設定手段を備え、
前記目標設定手段は、前記優先順位設定手段によって設定された優先側の座標間距離で標識設定を行い、その優先側が同じであれば非優先側の座標間距離で標識設定処理を行う。この場合、縦座標間距離と実座標間距離の間で設定された優先順位に基づき、標識設定処理を実行することができる。
【0088】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、荷役機器の位置合わせを自動で行う位置制御機能を備えた場合に、荷役対象側に設けられた標識が複数存在していても、そのうち一つの標識を荷役機器の位置合わせの際の目印として設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態におけるフォークリフトの斜視図。
【図2】 フォークリフトで荷役作業を行うときの模式側面図。
【図3】 マルチレバーの斜視図。
【図4】 マルチレバーの側面図。
【図5】 フォーク自動位置制御についての説明図。
【図6】 表示装置の画面図であり、(a)がフォークの位置合わせ前、(b)が位置合わせ後である。
【図7】 荷役操作支援装置の電気的構成図。
【図8】 (a),(c)はマーク、(b),(d)はテンプレートの正面図。
【図9】 2箇所マッチングについての説明図。
【図10】 (a)は画面上に設定された画面座標系を示す画面図。(b)は実座標系を示す表示図。
【図11】 カメラ位置を求める際の算出方法を説明するための説明。
【図12】 同一模様のマークが表示されたときの表示装置の画面図。
【図13】 移動目標点を算出する計算式についての説明図。
【図14】 第2実施形態における同一模様のマークが表示されたときの表示装置の画面図。
【図15】 別例における同一模様のマークが表示されたときの表示装置の画面図。
【符号の説明】
1…産業車両としてのフォークリフト、5,8,11,12…アクチュエータを構成する各種シリンダ、6…荷役機器としてのフォーク、19…撮影手段としてのCCDカメラ、25…表示手段としての表示装置、40…画面、42…移動目標点、47…作業モード設定手段、優先順位設定手段、制御手段を構成する荷役制御部、60…作業状態検出手段としての荷重センサ、77…描画手段としての描画表示部、83…距離算出手段としての二座標間距離算出部、84…目標設定手段としてのターゲット決定部、85…標識位置検出手段と標識サイズ検出手段を構成するマーク位置算出部、86…移動目標点算出手段としての移動目標点算出部、87…シフト量算出手段を構成する実座標位置算出部、88…シフト量算出部を構成するずれ量算出部、M1,M2,Ma,Mb…標識としてのマーク、H…縦座標間距離、R…実座標間距離、K…横座標間距離。

Claims (7)

  1. 上下方向及び左右方向に移動可能に設けられた荷役機器の位置合わせを自動で行う位置制御機能を備えた産業車両の標識選定装置であって、
    前記標識選定装置は、高さ方向の位置が異なる複数の標識がある場合に、これら標識のうち一つを荷役機器の位置合わせの際の目印として設定するものであり、
    前記荷役機器の荷役対象を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記荷役機器を自動位置合わせする際の目印となる標識の画面座標上における位置を検出する標識位置検出手段と、
    自動位置合わせを行う際の前記標識のあるべき位置を移動目標点として、前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記画面座標上における前記移動目標点の位置を算出する移動目標点算出手段と、
    前記標識位置検出手段及び移動目標点算出手段から求まる座標位置を基に、画面座標上における前記標識と前記移動目標点との間の縦座標間距離を算出する距離算出手段と、
    前記撮影手段により前記標識が複数撮影された場合に、これら標識のうち前記距離算出手段により求まる2座標間の縦座標間距離が最も短い標識を、前記荷役機器の位置合わせの際の目印として設定する目標設定手段と
    を備えた産業車両の標識選定装置。
  2. 前記撮影手段により撮影された画像データを基に、前記標識の画面座標上におけるサイズを検出する標識サイズ検出手段を備え、
    前記移動目標点算出手段は、前記標識サイズ検出手段から求まる前記標識の画面座標上のサイズと所定の既知の値とを基に、画面座標上における前記移動目標点の位置を算出する請求項1に記載の産業車両の標識選定装置。
  3. 前記撮影手段により撮影された画像を表示する表示手段と、
    前記移動目標点算出手段から求まる移動目標点を、前記表示手段の画面上に描画として表示する描画手段とを備え、
    前記距離算出手段は、前記表示手段の画面上に表示される前記標識と、前記描画手段により表示される前記描画との間の縦座標間距離を算出し、前記目標設定手段は、前記描画の座標位置に対して縦座標間距離が最も短い標識を、前記荷役機器の位置合わせの目標として設定する請求項1又は2に記載の産業車両の標識選定装置。
  4. 前記距離算出手段は、画面座標上における前記移動目標点と前記標識との間で、前記縦座標間距離に加えて実座標間距離及び横座標間距離を算出し、
    複数の前記標識の一つを前記荷役機器の位置合わせの際の目印として設定する際の設定条件として、前記縦座標間距離を最優先として設定するとともに前記実座標間距離及び横座標間距離の間で前記縦座標間距離に続く優先順位を設定する優先順位設定手段を備え、
    前記目標設定手段は、前記優先順位設定手段によって設定された優先側の座標間距離で標識設定を行い、その優先側が同じであれば非優先側の座標間距離で標識設定処理を行う請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の産業車両の標識選定装置。
  5. 荷役作業の作業状態を検出する作業状態検出手段と、
    前記作業状態検出手段の検出結果を基に、荷役作業の作業モードを設定する作業モード設定手段とを備え、
    前記標識位置検出手段は、複数の前記標識のうち前記作業モード設定手段により設定された作業モードに基づく標識を検出する請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の産業車両の標識選定装置。
  6. 前記荷役機器を動かすために駆動される少なくとも1つのアクチュエータと、
    前記撮影手段により撮影された画像データを基に、実座標上における前記荷役機器の位置を算出し、目標位置に対して前記荷役機器の動かすべき距離を算出するシフト量算出手段と、
    前記荷役機器が前記目標位置に位置するように、前記シフト量算出手段により算出された距離だけ前記荷役機器を移動させるべく前記アクチュエータを駆動する制御手段と
    を備えた請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の産業車両の標識選定装置。
  7. 荷役機器が上下方向及び左右方向に移動可能に設けられるとともに、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の標識選定装置を備えた産業車両。
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