JP3939925B2 - 偏向ヨーク及びそれを用いたカラー受像管装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、テレビジョン受像機やコンピュータディスプレイ等に用いられるカラー受像管(以下、「CRT」と表記する。)に装着される偏向ヨーク、及び当該偏向ヨークを用いたCRT装置に関し、特に偏向ヨークの構造に関する。
背景技術
従来から、インライン型のCRTに装着されるセルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークとして用いられるものに、ベンドアップレスタイプと称されるものがある。以下、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造について説明する。図1は、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造を模式的に示す概略断面図である。
同図に示されるように、ベンドアップレスタイプの偏向ヨーク6は、絶縁枠13の内周面に沿って装着されるサドル型の水平偏向コイル11、絶縁枠13の外周面に沿ってフェライトコア14との間に装着されるサドル型の垂直偏向コイル12を備えており、水平偏向コイル11及び垂直偏向コイル12の電子銃側ベンド部17(図中点線で囲まれた部分)が、CRTのファンネル4の外周面にほぼ沿った構造を有している。なお、同図中15は、電子銃5のメインレンズ部51から、電子ビーム射出方向やや前方の外周部に備えられ、いわゆるVCR(垂直コマ収差)や、サイドビーム(R、B)に発生する縦線横方向のミスコンバーゼンスを補正する補正コイルを表しており、図中31は、当該補正コイル15を固定するためのバックカバー、小カバーなどと称される部材(以下、「バックカバー31」という。)を表しているが、これらの働きについては後述する。
一般に、サドル型の偏向コイルはその配置位置が電子銃側に近づくほど、偏向中心が電子銃側に位置することになり、偏向感度が良化し、小電力で電子ビームを偏向させることができるため、結果として偏向パワーを省力化することができる。ベンドアップレスタイプの偏向ヨークは、例えば従来より用いられていたベンドアップタイプの偏向ヨーク、即ち、偏向コイルの電子銃側ベンド部がファンネルの外周面から外方に突き出た構造を有する偏向ヨークに比べて、偏向コイルの配置位置を、より電子銃側に近づけることができることから、上記ベンドアップタイプの偏向ヨークに比べて偏向感度が高く、偏向パワーを省力化できるという利点を有している。これらは、近年多く用いられるようになっている高偏向角のCRT装置では特に有効であり、従って高偏向角のCRT装置においては、ほとんどベンドアップレスタイプの偏向ヨークが用いられているのが現状である。
さて、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークには以上に説明したような利点があるが、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークは、その構造上、製造工程に非効率な点が生じる場合があるという問題点を有していた。
即ち、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークにおいて、補正コイル15を電子銃側ベンド部17上方に配置しようとすると、補正コイル15の固定及び位置決めのための部材を電子銃側ベンド部17の上方に大きく突出させて設けなければならない。ここで、絶縁枠13と、前記突出させる部材とを一体化して成形しようとすると、偏向ヨークの組立時には、この突出部と絶縁枠13とのすき間に挿入するようにして垂直偏向コイル12を装着しなければならず、組立が不可能、もしくは極めて非効率なものとなってしまうからである。
従って、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークにおいては、垂直偏向コイル12との干渉をさけながら補正コイル15を固定、位置決めするための部品として、図1に示したバックカバー31が用いられるのが一般的であった。バックカバー31には補正コイル15が予め装着されており、絶縁枠13に垂直偏向コイル12が装着された後に、絶縁枠13の電子銃側から差込まれることにより、補正コイル15の固定及び位置決めが行われる。
しかしながら、バックカバー31を用いてベンドアップレスタイプの偏向ヨークを製造する場合には、当該バックカバー31を別途必要とするため、その分の部品コストと、バックカバー31を取り付ける工程の増加が避けられず、製造コストの上昇を余儀なくされるという問題点が生じていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、特にベンドアップレスタイプの偏向ヨークを組み立てるに際して、組み立てを容易にすることができる他、製造コストを削減することができる偏向ヨーク、及び当該偏向ヨークを用いたCRT装置を提供することを目的としている。
発明の開示
本発明の偏向ヨークは、サドル型の水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルとが、当該水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠の内周面及び外周面に沿ってそれぞれ配設され、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部の外周面上方部位に補正コイルが設けられてなる偏向ヨークにおいて、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部よりも電子銃側後方の位置に、前記絶縁枠に対し、位置関係が固定された状態で設置部材が設けられ、前記補正コイルは、前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面に位置決めされた状態で、前記電子銃側ベンド部の外周面上方部位に設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、絶縁枠に垂直偏向コイルを装着した後に容易に補正コイルを装着することができるため、特にベンドアップレスタイプの偏向ヨークを容易に組み立てることが可能となる。
ここで、前記設置部材は、前記絶縁枠と一体に成形するようにすれば、従来用いられてきたバックカバーを用いる必要がなくなるため、部品コストが削減できる他、バックカバーを挿入する工程が不要となるため、偏向ヨークの製造コストを削減することができる。
さらに、前記補正コイルを、前記設置部材に対して着脱自在に構成すれば、補正コイルあるいは各偏向コイルに故障が発生した場合の保守に便宜である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明が適用されるCRT装置の構造の一例を示す概略断面図である。同図に示されるCRT装置1では、内面に蛍光体スクリーン面2が形成された前面パネル3とファンネル4とが外囲器を構成し、ファンネル4のネック部内に電子ビーム7を射出する電子銃5が設置されている。そして、ファンネル4のネック部に、ファンネル4の外面に沿って本発明に係る偏向ヨーク6が装着されるように構成されている。
図3は、本実施の形態における偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図、図4は、当該偏向ヨーク6の構造の概略を示す縦断面図(補正コイル15の部分については側面図)である。なお、図4に示されるCRTのファンネル4、電子銃5、及び偏向ヨーク6のフェライトコア14については、図3では図示を省略している。
本実施の形態における偏向ヨーク6は、ファンネル4の外曲面に沿って設けられたサドル型の水平偏向コイル11と、水平偏向コイル11の外側に設けられたサドル型の垂直偏向コイル12と、水平偏向コイル11と垂直偏向コイル12とを絶縁する絶縁枠13と、垂直偏向コイル12の外側に設けられたフェライトコア14と、電子銃5のメインレンズ51部分の電子ビーム射出方向やや前方の外方に設けられた補正コイル15とを含んでおり、電子銃側ベンド部17(図中点線で囲まれた部分)が、CRTのファンネル4の外周面にほぼ沿った構造を有しているベンドアップレスタイプの偏向ヨークである。
本実施の形態では、絶縁枠13の電子銃側後方部には、CRT装置1のスクリーン面と略平行な平面板16が絶縁枠13と一体となって設けられており、平面板16のスクリーン面側(以下、電子ビームの進行方向前方側を「スクリーン面側」、その逆方向を「電子銃側」と表す。「電子銃側後方部」とは、電子銃側にあって、電子銃5の先端よりも電子銃側に存在することを意味する。)に補正コイル15が固定されるように構成されている。このように平面板16のスクリーン面側に補正コイル15が位置決めされる点が本発明の骨子である。なお、本実施の形態では、絶縁枠13と平面板16とを一体に成形した。これにより、部品数を削減することができるため、製造コストの削減には好適であるが、絶縁枠13と平面板16とを別部材とし、補正コイル15の装着に先立って、例えば垂直偏向コイル12の装着前に両者を組み立てるようにしてもよい。そのようにしても、従来と比較して、偏向ヨーク6の製造が容易になるという効果は得られるからである。
本実施の形態では、補正コイル15は、スクリーン面から見て上方および下方にそれぞれ固定されるようになっており、平面板16から電子銃側ベンド部17の外周面上に突出して設けられ、かつ、平面板16と着脱自在に固定されている。
図5は、本実施の形態における補正コイル15の構造の一例を示す三面図である。補正コイル15は、両脚部を電子銃側ベンド部17に向けたフェライトからなるU字状コア22と、U字状コア22の底辺部ほぼ中央に装着されたボビン23と、ボビン23の両端部に設けられた一対のツバ部25と、U字状コア22の底辺部両端に固定された固定部材26とからなり、ボビン23には、補正コイル15を構成するために、同図5には不図示の導線が巻回される。なお、本実施の形態では、固定部材26は、プラスチックにより成形され、U字状コア22と接着剤によって固定される。
図3に戻って、本実施の形態における補正コイル15では、ツバ部25が平面板16のスクリーン側の面に当接し、補正コイル15の平面板16からの距離を規定するとともに、固定部材26の先端部分に設けられた爪部27が、平面板16の縁に設けられた長方形の切り欠き部28と係着されることにより、補正コイル15と平面板16とが固定される。図6は、この切り欠き部28と爪部27とが係着される部分の拡大図である。本実施の形態では、ツバ部25を設けることで、補正コイル15の位置決めを容易にしているが、固定部材26の材質等によっては、爪部27と切り欠き部28との係着によって補正コイル15の位置決めが可能な場合も考えられ、係る場合にはツバ部25を設ける必要がなくなる場合も考えられる。
本実施の形態における補正コイル15は、図7に示すようにU字状のフェライトコア22に導線24が巻回されたものであり、垂直偏向に同期した6極磁界を発生させて、図9にパターンが示されるVCRを最適補正するものであるとともに、他の導線をさらに巻回させて、当該導線による磁界を制御することで同一のコア22に4極磁界を発生させ、図8にパターンが示されるサイドビーム(R、B)の縦線横方向ミスコンバーゼンスを補正する働きを有するものである。この補正コイル15の作用自体については既に公知のものであるから、ここでの詳細な説明は省略するが、上記VCR及び縦線横方向ミスコンバーゼンスの両方を補正するように構成する他、一方のみを補正するように構成してもよい。
もっとも、補正コイル15としては、図10に示すようにE字状のフェライトコア29の各脚部に導線24を巻回したものを用いることもできる。このようなE字状コア29を用いた場合には、その構造の一例が図11に示されるように、スクリーン面から見て、右側及び左側に補正コイル15を装着するようにすることが好ましい。この場合も、異なる導線を同一のフェライトコア29に巻回して磁界を制御することで、前記VCR及びサイドビーム(R、B)の縦線横方向ミスコンバーゼンスをそれぞれ補正する補正コイル15を構成することができる点についてはU字状コア22を用いた場合と同様である。
さらに、図12に示すように、U字状コア22とI字状コア30とを組み合わせて補正コイル15を構成するようにしてもよい。この場合には、例えば、その構造の一例が図13に示されるように補正コイル15を装着することができる。
なお、以上に説明してきたように、平面板16の側面部に切り欠き部28を設け爪部27と係着させる構造は、本発明に係る偏向ヨーク6において、補正コイル15を平面板16に装着するための構造の一例に過ぎず、装着方法については他にも種々の方法が考えられる。例えば、図14に示されるように、平面板16に挿入孔31を設け、固定部材26の先端部分に設けられた爪部27を当該挿入孔31内周部に設けられた切り欠き部28に係着させるようにしてもよい。図15は、当該挿入孔31を設ける場合の挿入孔31周辺の拡大図である。また、爪部27を設けることなく、固定部材26の先端部分を挿入孔31に挿着するようにすることも考えられるし、挿入孔31ではなく、平面板16にスリットを設け当該スリットに固定部材26を挿着することで補正コイル15を固定することなども可能である。
また、爪部27などを設け、補正コイル15と平面板16とを着脱自在に構成することは、例えば補正コイル15若しくは偏向コイルなどの故障が発生した場合に一方のみを取りかえることが可能であるという点でCRT装置の保守には便宜であるが、上記に限定されるわけではなく、補正コイル15を装着した部材を平面板16に接着剤で接着するような構成としても構わない。そのようにしても、偏向ヨークの製造を容易にするという効果は得られるからである。
さらに、図13に示したようにI字状コア30を用いない場合でも、図I6に示されるように、平面板16において補正コイル15が装着される部分について、他の部分よりも幅を狭くすれば、平面板16の成形に用いる材料を節約することができるし、平面板16全体の大きさ自体を図示のものよりも小形とすることも勿論可能である。なお、以上に説明したような種々の変形例は、E字状のフェライトコア29を用いる場合や、I字状コア30を併用する場合などのいずれの場合にも、同様に適用することができることはいうまでもない。
次に、46〔cm〕(19インチ)、100度偏向型ディスプレイ用インライン型CRT装置に本発明を適用した一実施例について説明する。
CRTの管軸方向をZ軸、そのスクリーン面側への方向を正の方向とし、水平偏向コイル11および垂直偏向コイル12の電子銃側後端の位置をZ=0とする。垂直偏向コイル12の電子銃側ベンド部17は、Z=0〜8〔mm〕の範囲に位置するものとすると、平面板16は、例えば厚みを2〔mm〕とし、Z=−2〜0〔mm〕の位置に設置する。そして、補正コイル15を、Z=2〜4〔mm〕の範囲に固定することにより、補正コイル15は、電子銃側ベンド部17の上部に配置されることになる。
以上に説明したように、本発明の偏向ヨークを用いることにより、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークを容易に組み立てることができるようになる。また、絶縁枠13と平面板16とを一体に成形するようにすれば、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークに必要とされていた、絶縁枠13とは別部材であるバックカバーを用いることなく、従来と同様の補正コイル固定機能をもたせることが可能となる。また、固定部材26やツバ部25の大きさなどを調整することにより、補正コイル15を任意の位置に設置することができる。
なお、上記実施の形態においては、補正コイル15を固定する部材として平面板16を用いたが、これは平面板に限られるわけではなく、補正コイル15を適切な位置に固定することができるような部材であれば、どのような形状のものでも構わない。
また、上記実施の形態では、補正コイル15のコア22等と固定部材26とを接着剤で接着するようにしたが、これにも種々の変形例が考えられ、例えば、固定部材26とツバ部25、ボビン23などを一体に成形した部品とフェライトコア、導線等から補正コイル15を作製することもできる。
また、上記実施の形態においては、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークに本発明を適用した場合について詳細に説明したが、本発明の適用範囲はベンドアップレスタイプの偏向ヨークに限定されるわけではなく、本発明の手法を用いれば、ベンドアップタイプの偏向ヨークにおいても、補正コイルを平面板よりもスクリーン側に配置することが可能であり、これは補正コイルの磁界を電子銃側にもれ込ませたくない場合に有効である。
さらに、本発明の適用範囲は、セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークに限定されるわけでもない。セルフコンバーゼンス方式以外の偏向ヨークにおいても、偏向コイルの電子銃側ベンド部に何らかの補正コイルを設置する必要がある場合が考えられ、係る場合に本発明の手法を適用することは可能だからである。従って、補正コイル15についても、VCR及びサイドビームの縦線横方向ミスコンバーゼンスを補正するものに限らず、種々の補正コイルに適用することができる。
産業上の利用可能性
本発明の偏向ヨーク及びCRT装置は、特に高偏向角のCRT装置を用いる装置の製造コスト削減等に有効である。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造を示す概略断面図である。
図2は、本発明が適用されるCRT装置の構造の一例を示す概略断面図である。
図3は、本発明の一実施の形態における偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図である。
図4は、本発明の一実施の形態における偏向ヨーク6の構造の概略を示す縦断面図(補正コイル15の部分については側面図)である。
図5は、本実施の形態における補正コイル15の構造の一例を示す三面図である。
図6は、本実施の形態における偏向ヨーク6において、補正コイル15を固定する部分を示す拡大図である。
図7は、U字状コアを用いた補正コイル15による磁界の状態を表す図である。
図8は、サイドビーム(R、B)に発生する縦線横方向ミスコンバーゼンスのパターン図である。
図9は、垂直コマ収差(VCR)によるミスコンバーゼンスのパターン図である。
図10は、E字状コアを用いた補正コイル15による磁界の状態を表す図である。
図11は、E字状コアを用いた偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図である。
本発明は、テレビジョン受像機やコンピュータディスプレイ等に用いられるカラー受像管(以下、「CRT」と表記する。)に装着される偏向ヨーク、及び当該偏向ヨークを用いたCRT装置に関し、特に偏向ヨークの構造に関する。
背景技術
従来から、インライン型のCRTに装着されるセルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークとして用いられるものに、ベンドアップレスタイプと称されるものがある。以下、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造について説明する。図1は、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造を模式的に示す概略断面図である。
同図に示されるように、ベンドアップレスタイプの偏向ヨーク6は、絶縁枠13の内周面に沿って装着されるサドル型の水平偏向コイル11、絶縁枠13の外周面に沿ってフェライトコア14との間に装着されるサドル型の垂直偏向コイル12を備えており、水平偏向コイル11及び垂直偏向コイル12の電子銃側ベンド部17(図中点線で囲まれた部分)が、CRTのファンネル4の外周面にほぼ沿った構造を有している。なお、同図中15は、電子銃5のメインレンズ部51から、電子ビーム射出方向やや前方の外周部に備えられ、いわゆるVCR(垂直コマ収差)や、サイドビーム(R、B)に発生する縦線横方向のミスコンバーゼンスを補正する補正コイルを表しており、図中31は、当該補正コイル15を固定するためのバックカバー、小カバーなどと称される部材(以下、「バックカバー31」という。)を表しているが、これらの働きについては後述する。
一般に、サドル型の偏向コイルはその配置位置が電子銃側に近づくほど、偏向中心が電子銃側に位置することになり、偏向感度が良化し、小電力で電子ビームを偏向させることができるため、結果として偏向パワーを省力化することができる。ベンドアップレスタイプの偏向ヨークは、例えば従来より用いられていたベンドアップタイプの偏向ヨーク、即ち、偏向コイルの電子銃側ベンド部がファンネルの外周面から外方に突き出た構造を有する偏向ヨークに比べて、偏向コイルの配置位置を、より電子銃側に近づけることができることから、上記ベンドアップタイプの偏向ヨークに比べて偏向感度が高く、偏向パワーを省力化できるという利点を有している。これらは、近年多く用いられるようになっている高偏向角のCRT装置では特に有効であり、従って高偏向角のCRT装置においては、ほとんどベンドアップレスタイプの偏向ヨークが用いられているのが現状である。
さて、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークには以上に説明したような利点があるが、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークは、その構造上、製造工程に非効率な点が生じる場合があるという問題点を有していた。
即ち、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークにおいて、補正コイル15を電子銃側ベンド部17上方に配置しようとすると、補正コイル15の固定及び位置決めのための部材を電子銃側ベンド部17の上方に大きく突出させて設けなければならない。ここで、絶縁枠13と、前記突出させる部材とを一体化して成形しようとすると、偏向ヨークの組立時には、この突出部と絶縁枠13とのすき間に挿入するようにして垂直偏向コイル12を装着しなければならず、組立が不可能、もしくは極めて非効率なものとなってしまうからである。
従って、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークにおいては、垂直偏向コイル12との干渉をさけながら補正コイル15を固定、位置決めするための部品として、図1に示したバックカバー31が用いられるのが一般的であった。バックカバー31には補正コイル15が予め装着されており、絶縁枠13に垂直偏向コイル12が装着された後に、絶縁枠13の電子銃側から差込まれることにより、補正コイル15の固定及び位置決めが行われる。
しかしながら、バックカバー31を用いてベンドアップレスタイプの偏向ヨークを製造する場合には、当該バックカバー31を別途必要とするため、その分の部品コストと、バックカバー31を取り付ける工程の増加が避けられず、製造コストの上昇を余儀なくされるという問題点が生じていた。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、特にベンドアップレスタイプの偏向ヨークを組み立てるに際して、組み立てを容易にすることができる他、製造コストを削減することができる偏向ヨーク、及び当該偏向ヨークを用いたCRT装置を提供することを目的としている。
発明の開示
本発明の偏向ヨークは、サドル型の水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルとが、当該水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠の内周面及び外周面に沿ってそれぞれ配設され、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部の外周面上方部位に補正コイルが設けられてなる偏向ヨークにおいて、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部よりも電子銃側後方の位置に、前記絶縁枠に対し、位置関係が固定された状態で設置部材が設けられ、前記補正コイルは、前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面に位置決めされた状態で、前記電子銃側ベンド部の外周面上方部位に設けられていることを特徴としている。
この構成によれば、絶縁枠に垂直偏向コイルを装着した後に容易に補正コイルを装着することができるため、特にベンドアップレスタイプの偏向ヨークを容易に組み立てることが可能となる。
ここで、前記設置部材は、前記絶縁枠と一体に成形するようにすれば、従来用いられてきたバックカバーを用いる必要がなくなるため、部品コストが削減できる他、バックカバーを挿入する工程が不要となるため、偏向ヨークの製造コストを削減することができる。
さらに、前記補正コイルを、前記設置部材に対して着脱自在に構成すれば、補正コイルあるいは各偏向コイルに故障が発生した場合の保守に便宜である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、本発明が適用されるCRT装置の構造の一例を示す概略断面図である。同図に示されるCRT装置1では、内面に蛍光体スクリーン面2が形成された前面パネル3とファンネル4とが外囲器を構成し、ファンネル4のネック部内に電子ビーム7を射出する電子銃5が設置されている。そして、ファンネル4のネック部に、ファンネル4の外面に沿って本発明に係る偏向ヨーク6が装着されるように構成されている。
図3は、本実施の形態における偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図、図4は、当該偏向ヨーク6の構造の概略を示す縦断面図(補正コイル15の部分については側面図)である。なお、図4に示されるCRTのファンネル4、電子銃5、及び偏向ヨーク6のフェライトコア14については、図3では図示を省略している。
本実施の形態における偏向ヨーク6は、ファンネル4の外曲面に沿って設けられたサドル型の水平偏向コイル11と、水平偏向コイル11の外側に設けられたサドル型の垂直偏向コイル12と、水平偏向コイル11と垂直偏向コイル12とを絶縁する絶縁枠13と、垂直偏向コイル12の外側に設けられたフェライトコア14と、電子銃5のメインレンズ51部分の電子ビーム射出方向やや前方の外方に設けられた補正コイル15とを含んでおり、電子銃側ベンド部17(図中点線で囲まれた部分)が、CRTのファンネル4の外周面にほぼ沿った構造を有しているベンドアップレスタイプの偏向ヨークである。
本実施の形態では、絶縁枠13の電子銃側後方部には、CRT装置1のスクリーン面と略平行な平面板16が絶縁枠13と一体となって設けられており、平面板16のスクリーン面側(以下、電子ビームの進行方向前方側を「スクリーン面側」、その逆方向を「電子銃側」と表す。「電子銃側後方部」とは、電子銃側にあって、電子銃5の先端よりも電子銃側に存在することを意味する。)に補正コイル15が固定されるように構成されている。このように平面板16のスクリーン面側に補正コイル15が位置決めされる点が本発明の骨子である。なお、本実施の形態では、絶縁枠13と平面板16とを一体に成形した。これにより、部品数を削減することができるため、製造コストの削減には好適であるが、絶縁枠13と平面板16とを別部材とし、補正コイル15の装着に先立って、例えば垂直偏向コイル12の装着前に両者を組み立てるようにしてもよい。そのようにしても、従来と比較して、偏向ヨーク6の製造が容易になるという効果は得られるからである。
本実施の形態では、補正コイル15は、スクリーン面から見て上方および下方にそれぞれ固定されるようになっており、平面板16から電子銃側ベンド部17の外周面上に突出して設けられ、かつ、平面板16と着脱自在に固定されている。
図5は、本実施の形態における補正コイル15の構造の一例を示す三面図である。補正コイル15は、両脚部を電子銃側ベンド部17に向けたフェライトからなるU字状コア22と、U字状コア22の底辺部ほぼ中央に装着されたボビン23と、ボビン23の両端部に設けられた一対のツバ部25と、U字状コア22の底辺部両端に固定された固定部材26とからなり、ボビン23には、補正コイル15を構成するために、同図5には不図示の導線が巻回される。なお、本実施の形態では、固定部材26は、プラスチックにより成形され、U字状コア22と接着剤によって固定される。
図3に戻って、本実施の形態における補正コイル15では、ツバ部25が平面板16のスクリーン側の面に当接し、補正コイル15の平面板16からの距離を規定するとともに、固定部材26の先端部分に設けられた爪部27が、平面板16の縁に設けられた長方形の切り欠き部28と係着されることにより、補正コイル15と平面板16とが固定される。図6は、この切り欠き部28と爪部27とが係着される部分の拡大図である。本実施の形態では、ツバ部25を設けることで、補正コイル15の位置決めを容易にしているが、固定部材26の材質等によっては、爪部27と切り欠き部28との係着によって補正コイル15の位置決めが可能な場合も考えられ、係る場合にはツバ部25を設ける必要がなくなる場合も考えられる。
本実施の形態における補正コイル15は、図7に示すようにU字状のフェライトコア22に導線24が巻回されたものであり、垂直偏向に同期した6極磁界を発生させて、図9にパターンが示されるVCRを最適補正するものであるとともに、他の導線をさらに巻回させて、当該導線による磁界を制御することで同一のコア22に4極磁界を発生させ、図8にパターンが示されるサイドビーム(R、B)の縦線横方向ミスコンバーゼンスを補正する働きを有するものである。この補正コイル15の作用自体については既に公知のものであるから、ここでの詳細な説明は省略するが、上記VCR及び縦線横方向ミスコンバーゼンスの両方を補正するように構成する他、一方のみを補正するように構成してもよい。
もっとも、補正コイル15としては、図10に示すようにE字状のフェライトコア29の各脚部に導線24を巻回したものを用いることもできる。このようなE字状コア29を用いた場合には、その構造の一例が図11に示されるように、スクリーン面から見て、右側及び左側に補正コイル15を装着するようにすることが好ましい。この場合も、異なる導線を同一のフェライトコア29に巻回して磁界を制御することで、前記VCR及びサイドビーム(R、B)の縦線横方向ミスコンバーゼンスをそれぞれ補正する補正コイル15を構成することができる点についてはU字状コア22を用いた場合と同様である。
さらに、図12に示すように、U字状コア22とI字状コア30とを組み合わせて補正コイル15を構成するようにしてもよい。この場合には、例えば、その構造の一例が図13に示されるように補正コイル15を装着することができる。
なお、以上に説明してきたように、平面板16の側面部に切り欠き部28を設け爪部27と係着させる構造は、本発明に係る偏向ヨーク6において、補正コイル15を平面板16に装着するための構造の一例に過ぎず、装着方法については他にも種々の方法が考えられる。例えば、図14に示されるように、平面板16に挿入孔31を設け、固定部材26の先端部分に設けられた爪部27を当該挿入孔31内周部に設けられた切り欠き部28に係着させるようにしてもよい。図15は、当該挿入孔31を設ける場合の挿入孔31周辺の拡大図である。また、爪部27を設けることなく、固定部材26の先端部分を挿入孔31に挿着するようにすることも考えられるし、挿入孔31ではなく、平面板16にスリットを設け当該スリットに固定部材26を挿着することで補正コイル15を固定することなども可能である。
また、爪部27などを設け、補正コイル15と平面板16とを着脱自在に構成することは、例えば補正コイル15若しくは偏向コイルなどの故障が発生した場合に一方のみを取りかえることが可能であるという点でCRT装置の保守には便宜であるが、上記に限定されるわけではなく、補正コイル15を装着した部材を平面板16に接着剤で接着するような構成としても構わない。そのようにしても、偏向ヨークの製造を容易にするという効果は得られるからである。
さらに、図13に示したようにI字状コア30を用いない場合でも、図I6に示されるように、平面板16において補正コイル15が装着される部分について、他の部分よりも幅を狭くすれば、平面板16の成形に用いる材料を節約することができるし、平面板16全体の大きさ自体を図示のものよりも小形とすることも勿論可能である。なお、以上に説明したような種々の変形例は、E字状のフェライトコア29を用いる場合や、I字状コア30を併用する場合などのいずれの場合にも、同様に適用することができることはいうまでもない。
次に、46〔cm〕(19インチ)、100度偏向型ディスプレイ用インライン型CRT装置に本発明を適用した一実施例について説明する。
CRTの管軸方向をZ軸、そのスクリーン面側への方向を正の方向とし、水平偏向コイル11および垂直偏向コイル12の電子銃側後端の位置をZ=0とする。垂直偏向コイル12の電子銃側ベンド部17は、Z=0〜8〔mm〕の範囲に位置するものとすると、平面板16は、例えば厚みを2〔mm〕とし、Z=−2〜0〔mm〕の位置に設置する。そして、補正コイル15を、Z=2〜4〔mm〕の範囲に固定することにより、補正コイル15は、電子銃側ベンド部17の上部に配置されることになる。
以上に説明したように、本発明の偏向ヨークを用いることにより、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークを容易に組み立てることができるようになる。また、絶縁枠13と平面板16とを一体に成形するようにすれば、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークに必要とされていた、絶縁枠13とは別部材であるバックカバーを用いることなく、従来と同様の補正コイル固定機能をもたせることが可能となる。また、固定部材26やツバ部25の大きさなどを調整することにより、補正コイル15を任意の位置に設置することができる。
なお、上記実施の形態においては、補正コイル15を固定する部材として平面板16を用いたが、これは平面板に限られるわけではなく、補正コイル15を適切な位置に固定することができるような部材であれば、どのような形状のものでも構わない。
また、上記実施の形態では、補正コイル15のコア22等と固定部材26とを接着剤で接着するようにしたが、これにも種々の変形例が考えられ、例えば、固定部材26とツバ部25、ボビン23などを一体に成形した部品とフェライトコア、導線等から補正コイル15を作製することもできる。
また、上記実施の形態においては、ベンドアップレスタイプの偏向ヨークに本発明を適用した場合について詳細に説明したが、本発明の適用範囲はベンドアップレスタイプの偏向ヨークに限定されるわけではなく、本発明の手法を用いれば、ベンドアップタイプの偏向ヨークにおいても、補正コイルを平面板よりもスクリーン側に配置することが可能であり、これは補正コイルの磁界を電子銃側にもれ込ませたくない場合に有効である。
さらに、本発明の適用範囲は、セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークに限定されるわけでもない。セルフコンバーゼンス方式以外の偏向ヨークにおいても、偏向コイルの電子銃側ベンド部に何らかの補正コイルを設置する必要がある場合が考えられ、係る場合に本発明の手法を適用することは可能だからである。従って、補正コイル15についても、VCR及びサイドビームの縦線横方向ミスコンバーゼンスを補正するものに限らず、種々の補正コイルに適用することができる。
産業上の利用可能性
本発明の偏向ヨーク及びCRT装置は、特に高偏向角のCRT装置を用いる装置の製造コスト削減等に有効である。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のベンドアップレスタイプの偏向ヨークの構造を示す概略断面図である。
図2は、本発明が適用されるCRT装置の構造の一例を示す概略断面図である。
図3は、本発明の一実施の形態における偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図である。
図4は、本発明の一実施の形態における偏向ヨーク6の構造の概略を示す縦断面図(補正コイル15の部分については側面図)である。
図5は、本実施の形態における補正コイル15の構造の一例を示す三面図である。
図6は、本実施の形態における偏向ヨーク6において、補正コイル15を固定する部分を示す拡大図である。
図7は、U字状コアを用いた補正コイル15による磁界の状態を表す図である。
図8は、サイドビーム(R、B)に発生する縦線横方向ミスコンバーゼンスのパターン図である。
図9は、垂直コマ収差(VCR)によるミスコンバーゼンスのパターン図である。
図10は、E字状コアを用いた補正コイル15による磁界の状態を表す図である。
図11は、E字状コアを用いた偏向ヨーク6の構造の一例を示す斜視図である。
Claims (22)
- サドル型の水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルとが、当該水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠の内周面及び外周面に沿ってそれぞれ配設され、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部の外周面上方部位に補正コイルが設けられてなるベンドアップレスタイプの偏向ヨークにおいて、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部よりも電子銃側後方の位置に、前記絶縁枠と一体に成形された設置部材が設けられ、前記補正コイルは、前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面側であって、前記電子銃側ベンド部の外周面上方部位に、位置決め用固定部材を介して設けられていることを特徴とする偏向ヨーク。
- 前記位置決め用固定部材は、前記設置部材に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の偏向ヨーク。
- 前記補正コイルは、脚部を前記偏向コイルの電子銃側ベンド部方向に向けたコアと、当該コアに装着され導線が巻回されたボビンとを有し、前記位置決め用固定部材は、前記コアとの位置関係がほぼ固定されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の偏向ヨーク。
- 前記設置部材は切り欠きを有しており、前記位置決め用固定部材は、前記切り欠きに係着される爪部分を有していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記設置部材は板状の部材であり、前記切り欠きは前記設置部材の端縁に設けられ、前記設置部材は、前記切り欠きが設けられた部分において、他の部分よりも、その幅が狭くなるように成形されていることを特徴とする請求の範囲第5項記載の偏向ヨーク。
- 前記位置決め用固定部材は、前記設置部材に設けられた挿入孔に挿着される突起部分を有していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記位置決め用固定部材は、前記設置部材に設けられた溝部分に嵌着される嵌着部分を有していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記ボビンの両端部にはツバ部が設けられ、当該ツバ部の端部が前記設置部材と当接していることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記コアは、両脚部を前記偏向コイルの電子銃側ベンド部方向に向けたU字状コアであり、前記ボビンは、当該U字状コアのほぼ中央部に装着されることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記コアは、それぞれの脚部を前記偏向コイルの電子銃側ベンド部方向に向けたE字状コアであり、前記ボビンは、当該E字状コアのそれぞれの脚部に装着されることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 前記コアは、両脚部を前記偏向コイルの電子銃側ベンド部方向に向けたU字状コアと、その一端を前記電子銃側ベンド部方向に向けたI字状コアとを含み、前記ボビンは、前記U字状コアのほぼ中央部、及び前記I字状コアに装着されることを特徴とする請求の範囲第4項記載の偏向ヨーク。
- 内面に蛍光体スクリーン面が形成された前面パネルとファンネルとで外囲器を構成し、前記ファンネルのネック部に電子銃が設けられ、前記ファンネル外面に偏向ヨークが装着されたカラー受像管装置において、前記偏向ヨークは、サドル型の水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルとが、当該水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠の内周面及び外周面に沿ってそれぞれ配設され、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部の外周面上方部位に補正コイルが設けられてなるベンドアップレスタイプの偏向ヨークであって、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部よりも電子銃側後方の位置に、前記絶縁枠と一体に成形された設置部材が設けられ、前記補正コイルは、前記設置部材の蛍光体スクリーンと向かい合う壁面側であって、前記電子銃側ベンド部の外周面上方部位に、位置決め用固定部材を介して設けられているものであることを特徴とするカラー受像管装置。
- 前記位置決め用固定部材は、前記設置部材に対して着脱自在に構成されていることを特徴とする請求の範囲第15項に記載のカラー受像管装置。
- 前記補正コイルは、脚部を前記偏向コイルの電子銃側ベンド部方向に向けたコアと、当該コアに装着され導線が巻回されたボビンとを有し、前記位置決め用固定部材は、前記コアとの位置関係がほぼ固定されていることを特徴とする請求の範囲第15項に記載のカラー受像管装置。
- 前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面側が、平坦であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の偏向ヨーク。
- 前記設置部材は、平坦な板状であり、絶縁枠の電子銃側端部から起立した状態で絶縁枠と一体に成形されていることを特徴とする請求の範囲第21項に記載の偏向ヨーク。
- 前記位置決め用固定部材は、前記設置部材の外周縁に抱着することによって設置部材に位置決め固定する構成であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の偏向ヨーク。
- 前記位置決め用固定部材は、前記補正コイルからほぼ水平方向に互いに逆方向に延びる一対の棒部材であり、両棒部材の先端が前記設置部材の外周縁を迂回するように折曲され、折曲内面側が前記設置部材の外周縁に係合する構成であることを特徴とする請求の範囲第23項に記載の偏向ヨーク。
- 前記一対の棒部材は、基端が補正コイルのコア端面に固着され、先端がコア軸方向に沿って延びていることを特徴とする請求の範囲第24項に記載の偏向ヨーク。
- 前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面に、孔が形成され、前記位置決め用固定部材に、前記孔に係止する係止突起が設けられており、係止突起を孔に係入することにより補正コイルが位置決め固定されていることを特徴とする請求の範囲第22項に記載の偏向ヨーク。
- サドル型の水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルとが、当該水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠の内周面及び外周面に沿ってそれぞれ配設され、前記各偏向コイルの電子銃側ベンド部の外周面上方部位に補正コイルが設けられてなるベンドアップレスタイプの偏向ヨークの製造方法であって、
設置部材が一体的に成形された絶縁枠を準備する工程と、
前記絶縁枠内周側に、水平偏向コイルを配設する工程と、
前記絶縁枠外周側に、垂直偏向コイルを配設する工程と、
垂直偏向コイルを配設した後、前記補正コイルを、位置決め用固定部材を介して、前記設置部材のスクリーンと向き合う壁面に設置する工程と
を経て組み立てることを特徴とする偏向ヨークの製造方法。 - 前記補正コイルを設置する工程では、補正コイルは設置部材のスクリーンと向き合う壁面から所定の距離を置いて設置されることを特徴とする請求の範囲第27項に記載の偏向ヨークの製造方法。
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