JP2000348642A - カラー受像管装置 - Google Patents
カラー受像管装置Info
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- JP2000348642A JP2000348642A JP11156979A JP15697999A JP2000348642A JP 2000348642 A JP2000348642 A JP 2000348642A JP 11156979 A JP11156979 A JP 11156979A JP 15697999 A JP15697999 A JP 15697999A JP 2000348642 A JP2000348642 A JP 2000348642A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カラー受像管の奥行きが短くできるように、
主偏向ヨークと補助偏向装置とが一体に組み立てられた
偏向ヨーク装置の長さを短くする。 【解決手段】 電子ビームが照射されるカラー蛍光体ス
クリーンを有するカラー受像管、電子ビームの水平及び
垂直偏向用磁界を発生する主偏向ヨーク5と、複数の補
助コイルを有し、主偏向ヨークの機能を補助する補助偏
向装置71とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置、
及び複数の補助コイルと重なる位置で補助偏向装置71
の外周を締め付け、偏向ヨーク装置をカラー受像管のネ
ック部1に固定するネックバンド30を備えたものであ
る。
主偏向ヨークと補助偏向装置とが一体に組み立てられた
偏向ヨーク装置の長さを短くする。 【解決手段】 電子ビームが照射されるカラー蛍光体ス
クリーンを有するカラー受像管、電子ビームの水平及び
垂直偏向用磁界を発生する主偏向ヨーク5と、複数の補
助コイルを有し、主偏向ヨークの機能を補助する補助偏
向装置71とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置、
及び複数の補助コイルと重なる位置で補助偏向装置71
の外周を締め付け、偏向ヨーク装置をカラー受像管のネ
ック部1に固定するネックバンド30を備えたものであ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は主偏向ヨークと補
助偏向装置とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置が
装着されたカラー受像管装置に関し、特に電子ビームを
偏向させるための感度を低下させることなく管軸方向長
さを短縮した偏向ヨーク装置が装着されたカラー受像管
装置に関するものである。
助偏向装置とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置が
装着されたカラー受像管装置に関し、特に電子ビームを
偏向させるための感度を低下させることなく管軸方向長
さを短縮した偏向ヨーク装置が装着されたカラー受像管
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばカラーディスプレイ装置に
使用されるカラー受像管(以下、CRTと記す)の大型
化,広角化,フラット化が進み、さらに、液晶ディスプ
レイなどの薄型モニタの出現により、CRTの奥行き
は、さらに短くすることが要求されている。CRTの全
長を短くするためには、偏向ヨークの全長も短くしなけ
ればならない。一方、CRTに用いられる偏向ヨークに
は、より高品質なコンバーゼンス,低歪み等の性能が強
く求められるようになってきた。そこで、補助偏向装置
を用いることが一般的になってきた。なお、補助偏向装
置とは、主偏向ヨークで調整できなかった部分のコンバ
ーゼンス,歪みを部分的又は全体的に補正する偏向装置
のことを言う。
使用されるカラー受像管(以下、CRTと記す)の大型
化,広角化,フラット化が進み、さらに、液晶ディスプ
レイなどの薄型モニタの出現により、CRTの奥行き
は、さらに短くすることが要求されている。CRTの全
長を短くするためには、偏向ヨークの全長も短くしなけ
ればならない。一方、CRTに用いられる偏向ヨークに
は、より高品質なコンバーゼンス,低歪み等の性能が強
く求められるようになってきた。そこで、補助偏向装置
を用いることが一般的になってきた。なお、補助偏向装
置とは、主偏向ヨークで調整できなかった部分のコンバ
ーゼンス,歪みを部分的又は全体的に補正する偏向装置
のことを言う。
【0003】一般に、セルフコンバーゼンス型の偏向ヨ
ークは、水平偏向磁界分布をピンクッション型に、また
垂直偏向磁界分布をバレル型に設定すると共に、水平偏
向磁界と垂直偏向磁界の偏向ヨークの中心軸方向の偏向
中心位置を調節することにより、良好なコンバーゼンス
を実現している。しかしながら、水平偏向コイル及び垂
直偏向コイルをサドル型に構成した場合、水平偏向コイ
ルの内側に位置する垂直偏向コイルの偏向中心位置を調
節することは極めて困難であり、また、垂直偏向磁界の
電子銃側への広がりも少ない。そこで、偏向ヨークのネ
ック側にコンバーゼンス補正用の補助偏向装置を設け、
これに垂直偏向電流を通電することで、垂直偏向磁界の
中心位置を調節することが行われている。
ークは、水平偏向磁界分布をピンクッション型に、また
垂直偏向磁界分布をバレル型に設定すると共に、水平偏
向磁界と垂直偏向磁界の偏向ヨークの中心軸方向の偏向
中心位置を調節することにより、良好なコンバーゼンス
を実現している。しかしながら、水平偏向コイル及び垂
直偏向コイルをサドル型に構成した場合、水平偏向コイ
ルの内側に位置する垂直偏向コイルの偏向中心位置を調
節することは極めて困難であり、また、垂直偏向磁界の
電子銃側への広がりも少ない。そこで、偏向ヨークのネ
ック側にコンバーゼンス補正用の補助偏向装置を設け、
これに垂直偏向電流を通電することで、垂直偏向磁界の
中心位置を調節することが行われている。
【0004】この種の補助偏向装置を設けた偏向ヨーク
として、例えば特開平5−183920号公報に示され
たものがある。図8は、この補助偏向装置付偏向ヨーク
を装着したCRTの概略を示す側面図、図9は図8の補
助偏向装置付偏向ヨークの部分を示した断面図、図9は
補助偏向装置とその補正状況とを説明する説明図であ
る。図8及び図9において、1はネック部、2は管軸、
3はファンネル部、5は主偏向ヨークで、コアー4,主
コイル6及び主コイル成形品8からなっている。7はコ
ンバーゼンス補正用の補助偏向装置、11はホルダーを
示している。
として、例えば特開平5−183920号公報に示され
たものがある。図8は、この補助偏向装置付偏向ヨーク
を装着したCRTの概略を示す側面図、図9は図8の補
助偏向装置付偏向ヨークの部分を示した断面図、図9は
補助偏向装置とその補正状況とを説明する説明図であ
る。図8及び図9において、1はネック部、2は管軸、
3はファンネル部、5は主偏向ヨークで、コアー4,主
コイル6及び主コイル成形品8からなっている。7はコ
ンバーゼンス補正用の補助偏向装置、11はホルダーを
示している。
【0005】補助偏向装置7は、図10に示すような、
4個のコイル9とこのコイル9と位置をずらせて配置さ
れた4個のコイル9’とからなっている。図10(a)
は、3本の電子ビーム13,15,17に対し、赤−青
y誤差(y非点収差誤差)を補正する状況を示し、図1
0(b)は、3本の電子ビーム13,15,17に対
し、赤−青x誤差(x非点収差誤差)を補正する状況を
示している。これらの補正は、電流方向を逆向きにする
ことにより、それぞれ反対向きの補正が可能である。3
0は、偏向ヨークをCRTに固定するネックバンドであ
る。なお、偏向ヨークは、ネックバンド30がホルダー
11を締めつけることにより、ホルダー11がCRTに
密着し、固定されるものである。また、ネックバンド3
0は補助偏向装置7から外れた管端部側でホルダー11
を締めつけている。
4個のコイル9とこのコイル9と位置をずらせて配置さ
れた4個のコイル9’とからなっている。図10(a)
は、3本の電子ビーム13,15,17に対し、赤−青
y誤差(y非点収差誤差)を補正する状況を示し、図1
0(b)は、3本の電子ビーム13,15,17に対
し、赤−青x誤差(x非点収差誤差)を補正する状況を
示している。これらの補正は、電流方向を逆向きにする
ことにより、それぞれ反対向きの補正が可能である。3
0は、偏向ヨークをCRTに固定するネックバンドであ
る。なお、偏向ヨークは、ネックバンド30がホルダー
11を締めつけることにより、ホルダー11がCRTに
密着し、固定されるものである。また、ネックバンド3
0は補助偏向装置7から外れた管端部側でホルダー11
を締めつけている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のカラー受像管装
置は、上記のように構成されたコンバーゼンス補正用の
補助偏向装置を有する偏向ヨーク装置が装着されている
ので、良好なコンバーゼンスが得られている。しかし、
補助偏向装置7から外れた所でネックバンドを締めつけ
ているので、偏向ヨーク装置の全長が長くなっている。
冒頭で述べたようにCRTの奥行きは、市場要求により
短くしなければならない。CRTの全長を短くするため
には、それに伴って偏向ヨーク装置の全長も短くしなけ
ればならない。所が主偏向ヨークを短くすると磁界強度
が弱まり、電子ビームを偏向させるための感度(以下、
偏向感度という)が低下し、回路構成や消費電力に影響
が生じるという問題があった。また、主偏向ヨークの長
さを短くしたことによる影響を軽減するために、主偏向
ヨークの長さを短くできない場合は、補助偏向装置を短
くすることにより、偏向ヨークの全長を縮めることにな
る。しかし、この場合でも、補助偏向装置の偏向感度が
弱くなり、やはり回路構成や消費電力への影響が生じる
という問題があった。
置は、上記のように構成されたコンバーゼンス補正用の
補助偏向装置を有する偏向ヨーク装置が装着されている
ので、良好なコンバーゼンスが得られている。しかし、
補助偏向装置7から外れた所でネックバンドを締めつけ
ているので、偏向ヨーク装置の全長が長くなっている。
冒頭で述べたようにCRTの奥行きは、市場要求により
短くしなければならない。CRTの全長を短くするため
には、それに伴って偏向ヨーク装置の全長も短くしなけ
ればならない。所が主偏向ヨークを短くすると磁界強度
が弱まり、電子ビームを偏向させるための感度(以下、
偏向感度という)が低下し、回路構成や消費電力に影響
が生じるという問題があった。また、主偏向ヨークの長
さを短くしたことによる影響を軽減するために、主偏向
ヨークの長さを短くできない場合は、補助偏向装置を短
くすることにより、偏向ヨークの全長を縮めることにな
る。しかし、この場合でも、補助偏向装置の偏向感度が
弱くなり、やはり回路構成や消費電力への影響が生じる
という問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ネックバンドが、複数の補助コ
イルと重なる位置で補助偏向装置の外周を締めつけ、偏
向ヨーク装置をカラー受像管のネック部に固定すること
により、主偏向ヨーク及び補助偏向装置の偏向感度を下
げることなく、全長を短縮した偏向ヨーク装置が装着さ
れたカラー受像管装置を得ることを目的とする。
ためになされたもので、ネックバンドが、複数の補助コ
イルと重なる位置で補助偏向装置の外周を締めつけ、偏
向ヨーク装置をカラー受像管のネック部に固定すること
により、主偏向ヨーク及び補助偏向装置の偏向感度を下
げることなく、全長を短縮した偏向ヨーク装置が装着さ
れたカラー受像管装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラー受
像管装置は、電子ビームが照射されるカラー蛍光体スク
リーンを有するカラー受像管、電子ビームの水平及び垂
直偏向用磁界を発生する主偏向ヨークと、複数の補助コ
イルを有し、主偏向ヨークの機能を補助する補助偏向装
置とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置、及び複数
の補助コイルと管軸方向において重なる位置で補助偏向
装置の外周を締め付け、偏向ヨーク装置をカラー受像管
のネック部に固定するネックバンドを備えたものであ
る。
像管装置は、電子ビームが照射されるカラー蛍光体スク
リーンを有するカラー受像管、電子ビームの水平及び垂
直偏向用磁界を発生する主偏向ヨークと、複数の補助コ
イルを有し、主偏向ヨークの機能を補助する補助偏向装
置とが一体に組み立てられた偏向ヨーク装置、及び複数
の補助コイルと管軸方向において重なる位置で補助偏向
装置の外周を締め付け、偏向ヨーク装置をカラー受像管
のネック部に固定するネックバンドを備えたものであ
る。
【0009】また、補助偏向装置が、ネック部の外径よ
り僅かに大きい内径の筒状体と、この筒状体の外側面に
所定の高さ突出させて設けられると共に、頂部がネック
バンドに内接できるように形成された複数のリブと、筒
状体の外側面に沿わせ、且つリブの高さ以内に収まるよ
うに巻かれた複数の補助コイルとで構成され、ネックバ
ンドが、複数のリブの各頂部を締め付けているものであ
る。さらに、複数の補助コイルが、それぞれスパイラル
状に巻かれているものである。また、ネックバンドに、
複数の補助コイルの磁界により渦電流が発生するのを阻
止する渦電流発生阻止手段が設けられているものであ
る。さらに、渦電流発生阻止手段が、補助コイルの磁界
による磁力線が集中して通る位置にあけられた複数の孔
で構成されているものである。さらにまた、渦電流発生
阻止手段が、環状のほぼ全周に渡って形成されたスリッ
トで構成されているものである。
り僅かに大きい内径の筒状体と、この筒状体の外側面に
所定の高さ突出させて設けられると共に、頂部がネック
バンドに内接できるように形成された複数のリブと、筒
状体の外側面に沿わせ、且つリブの高さ以内に収まるよ
うに巻かれた複数の補助コイルとで構成され、ネックバ
ンドが、複数のリブの各頂部を締め付けているものであ
る。さらに、複数の補助コイルが、それぞれスパイラル
状に巻かれているものである。また、ネックバンドに、
複数の補助コイルの磁界により渦電流が発生するのを阻
止する渦電流発生阻止手段が設けられているものであ
る。さらに、渦電流発生阻止手段が、補助コイルの磁界
による磁力線が集中して通る位置にあけられた複数の孔
で構成されているものである。さらにまた、渦電流発生
阻止手段が、環状のほぼ全周に渡って形成されたスリッ
トで構成されているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は実施の形態
1の概略を示す断面図、図2は実施の形態1におけるコ
イルボビンを示す斜視図図である。図3は実施の形態1
における補助偏向装置を示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図である。図4はコイルボビンとホルダー
とを一体に固定する仕方を説明する説明図である。図1
において、図9と同一符号を付した部分は同一又は相当
部分を示している。71は実施の形態1の補助偏向装置
である。なお、実施の形態1が従来例と異なる点は、従
来例が補助偏向装置から外れた所でネックバンドを締め
つけているのに対し、実施の形態1は補助偏向装置の部
分で締め付けている点である。また、補助偏向装置の構
造も異なっている。
1の概略を示す断面図、図2は実施の形態1におけるコ
イルボビンを示す斜視図図である。図3は実施の形態1
における補助偏向装置を示す図で、(a)は正面図、
(b)は側面図である。図4はコイルボビンとホルダー
とを一体に固定する仕方を説明する説明図である。図1
において、図9と同一符号を付した部分は同一又は相当
部分を示している。71は実施の形態1の補助偏向装置
である。なお、実施の形態1が従来例と異なる点は、従
来例が補助偏向装置から外れた所でネックバンドを締め
つけているのに対し、実施の形態1は補助偏向装置の部
分で締め付けている点である。また、補助偏向装置の構
造も異なっている。
【0011】図2及び図3において、20はコイルボビ
ンで、ネック部の外周より僅かに大きい内径を有する筒
状体20aと、筒状体20aの外側面に設けられたリブ
23a〜23q及びリブ24とからなっている。また、
図示のように2個のリブ(例えば23a,23b)の間
にリブ24が配置されている。さらに、これらのリブと
一体で、筒状体20aの径方向に突出した突起片20b
が成形されている。リブ24は、ネックバンド30用の
リブであり、それぞれの頂部にネックバンド30をあて
がって、締めつけることにより、補助偏向装置はネック
部に固定される。なお、リブ24の頂部は、ネックバン
ド30に内接できるように形成されている。リブ23は
コイル用のリブであり、コイルは後述するように、2個
のリブをガイドとすることにより筒状体20aの外側面
に沿ってスパイラル状に巻かれている。なお、リブ24
の高さの方が、リブ23の高さより高く設定されている
ので、ネックバンド30で締めつけても、コイルに対す
る構造的な影響は生じない。また、リブ24の付け根に
は、切り欠き部24aが設けてある。従って、ネック部
外周には均等に締め付け力が作用し、良好な固定状態が
得られる。
ンで、ネック部の外周より僅かに大きい内径を有する筒
状体20aと、筒状体20aの外側面に設けられたリブ
23a〜23q及びリブ24とからなっている。また、
図示のように2個のリブ(例えば23a,23b)の間
にリブ24が配置されている。さらに、これらのリブと
一体で、筒状体20aの径方向に突出した突起片20b
が成形されている。リブ24は、ネックバンド30用の
リブであり、それぞれの頂部にネックバンド30をあて
がって、締めつけることにより、補助偏向装置はネック
部に固定される。なお、リブ24の頂部は、ネックバン
ド30に内接できるように形成されている。リブ23は
コイル用のリブであり、コイルは後述するように、2個
のリブをガイドとすることにより筒状体20aの外側面
に沿ってスパイラル状に巻かれている。なお、リブ24
の高さの方が、リブ23の高さより高く設定されている
ので、ネックバンド30で締めつけても、コイルに対す
る構造的な影響は生じない。また、リブ24の付け根に
は、切り欠き部24aが設けてある。従って、ネック部
外周には均等に締め付け力が作用し、良好な固定状態が
得られる。
【0012】次に、4極水平偏向補助コイル21と4極
垂直偏向補助コイル22について説明する。4極水平偏
向補助コイル21は、1番目のリブ23aと4番目のリ
ブ23dに巻回され、次に巻方向を変え23e,23h
に巻回される。同じように23i,23lに巻回され、
23m,23qに巻回される。また、4極垂直偏向補助
コイル22は、23p,23bに巻回され、次に巻方向
を変え23c,23fに巻回される。同じように23
g,23jに巻回され、23k,23nに巻回される。
なお、上述のように、リブ24の高さの方が、リブ23
の高さより高いので、ネックバンド30と筒状体20a
との間に空間が形成され、この部分をコイル用のスペー
スとして利用できる。従って、4極の水平及び垂直偏向
補助コイル21,22のz軸長(管軸方向の長さ)を長
くすることができる。
垂直偏向補助コイル22について説明する。4極水平偏
向補助コイル21は、1番目のリブ23aと4番目のリ
ブ23dに巻回され、次に巻方向を変え23e,23h
に巻回される。同じように23i,23lに巻回され、
23m,23qに巻回される。また、4極垂直偏向補助
コイル22は、23p,23bに巻回され、次に巻方向
を変え23c,23fに巻回される。同じように23
g,23jに巻回され、23k,23nに巻回される。
なお、上述のように、リブ24の高さの方が、リブ23
の高さより高いので、ネックバンド30と筒状体20a
との間に空間が形成され、この部分をコイル用のスペー
スとして利用できる。従って、4極の水平及び垂直偏向
補助コイル21,22のz軸長(管軸方向の長さ)を長
くすることができる。
【0013】補助コイルによるビームの偏向は、図3に
示すようなφ方向とz方向の大きさが大きいときと半径
Rが小さいとき、感度がよくなる特性がある。このこと
からもネックバンド30の径を大きくして、ネックバン
ド30と筒状体20aとの間にスペースを形成し、この
部分に補助コイルを巻回することにより、補助コイル2
1,22のz軸長を長くすることは、偏向感度を高め
て、小さな消費電力で所定の補正を行うことを可能にす
る。
示すようなφ方向とz方向の大きさが大きいときと半径
Rが小さいとき、感度がよくなる特性がある。このこと
からもネックバンド30の径を大きくして、ネックバン
ド30と筒状体20aとの間にスペースを形成し、この
部分に補助コイルを巻回することにより、補助コイル2
1,22のz軸長を長くすることは、偏向感度を高め
て、小さな消費電力で所定の補正を行うことを可能にす
る。
【0014】次に、上記の補助偏向装置と主偏向ヨーク
とを一体にする組み立て方を、図4に基づいて説明す
る。図4は補助偏向装置のコイルボビンと主偏向ヨーク
のホルダーとを一体に固定するやり方を説明する説明図
である。なお、図4はコイルボビンとホルダーとの一体
化に関係する部分を詳細に図示し、他の部分は簡略化し
て図示してある。コイルボビンとホルダーとの一体化の
ために、コイルボビン20の突起片20bには、図2,
図3に示すように透孔20cが設けてある。また、ホル
ダー11には爪11aが設けてある。このように構成さ
れているので、透孔20cに爪11aを嵌め込むことに
より、コイルボビンとホルダーとは一体化される。この
一体化により補助偏向装置と主偏向ヨークも一体化され
る。なお、11bは水平偏向コイル成形品、11cは垂
直偏向コイル成形品である。
とを一体にする組み立て方を、図4に基づいて説明す
る。図4は補助偏向装置のコイルボビンと主偏向ヨーク
のホルダーとを一体に固定するやり方を説明する説明図
である。なお、図4はコイルボビンとホルダーとの一体
化に関係する部分を詳細に図示し、他の部分は簡略化し
て図示してある。コイルボビンとホルダーとの一体化の
ために、コイルボビン20の突起片20bには、図2,
図3に示すように透孔20cが設けてある。また、ホル
ダー11には爪11aが設けてある。このように構成さ
れているので、透孔20cに爪11aを嵌め込むことに
より、コイルボビンとホルダーとは一体化される。この
一体化により補助偏向装置と主偏向ヨークも一体化され
る。なお、11bは水平偏向コイル成形品、11cは垂
直偏向コイル成形品である。
【0015】なお、図4において20dは、コイルの引
出線の端末をからげて処理するためのカラゲピンであ
る。このカラゲピン20dをコイルボビン20に設ける
ことにより、補助コイルの引出線の端末処理が容易にな
る。なお、図2,図3では、カラゲピン20dの図示を
省略してある。図5は補助偏向装置をネックバンド30
で締めつけた状態を示す側面図である。図5では、ネッ
ク部1,ファンネル部3及び主偏向ヨークの図示を省略
しているが、上述のように補助偏向装置と主偏向ヨーク
とは一体に組み立てられているので、補助偏向装置をネ
ックバンド30によりネック部1に固定することによ
り、偏向ヨーク装置はCRTに固定される。以上説明し
たように、上記実施の形態1によれば、ネックバンド3
0が、複数の補助コイル21,22と管軸方向において
重なる位置で補助偏向装置の外周を締めつけているか
ら、補助偏向装置の偏向感度を下げることなく、偏向ヨ
ーク装置の長さを短くできる。また、偏向ヨーク装置の
長さを縮める必要がなければ、補助偏向装置の偏向感度
を、さらに上げることができる。
出線の端末をからげて処理するためのカラゲピンであ
る。このカラゲピン20dをコイルボビン20に設ける
ことにより、補助コイルの引出線の端末処理が容易にな
る。なお、図2,図3では、カラゲピン20dの図示を
省略してある。図5は補助偏向装置をネックバンド30
で締めつけた状態を示す側面図である。図5では、ネッ
ク部1,ファンネル部3及び主偏向ヨークの図示を省略
しているが、上述のように補助偏向装置と主偏向ヨーク
とは一体に組み立てられているので、補助偏向装置をネ
ックバンド30によりネック部1に固定することによ
り、偏向ヨーク装置はCRTに固定される。以上説明し
たように、上記実施の形態1によれば、ネックバンド3
0が、複数の補助コイル21,22と管軸方向において
重なる位置で補助偏向装置の外周を締めつけているか
ら、補助偏向装置の偏向感度を下げることなく、偏向ヨ
ーク装置の長さを短くできる。また、偏向ヨーク装置の
長さを縮める必要がなければ、補助偏向装置の偏向感度
を、さらに上げることができる。
【0016】実施の形態2.実施の形態1によるネック
バンドの構造であると、図6に示すように磁力線51
は、ネックバンド30に対して垂直に通っているため、
矢印50で示すような渦電流が、ネックバンド内に発生
する。この渦電流は磁力線51を中心に矢印50のよう
に円軌道を描き、磁界の中心に近いほど渦電流は大きく
なる。また、この渦電流は磁界強度を弱める方向に働く
ため、補助コイルの偏向感度を弱めてしまう。そこで、
この渦電流を軽減するために、実施の形態2では図7
(a)に示すように、磁界が通過する部分に、補助コイ
ルの中心の位置と孔の中心とが、ほぼ一致するように孔
30aを開けて、渦電流の発生を防いでいる。孔30a
の形状は、ネックバンド30の強度が保たれる範囲で、
大きくすることが必要である。
バンドの構造であると、図6に示すように磁力線51
は、ネックバンド30に対して垂直に通っているため、
矢印50で示すような渦電流が、ネックバンド内に発生
する。この渦電流は磁力線51を中心に矢印50のよう
に円軌道を描き、磁界の中心に近いほど渦電流は大きく
なる。また、この渦電流は磁界強度を弱める方向に働く
ため、補助コイルの偏向感度を弱めてしまう。そこで、
この渦電流を軽減するために、実施の形態2では図7
(a)に示すように、磁界が通過する部分に、補助コイ
ルの中心の位置と孔の中心とが、ほぼ一致するように孔
30aを開けて、渦電流の発生を防いでいる。孔30a
の形状は、ネックバンド30の強度が保たれる範囲で、
大きくすることが必要である。
【0017】また、ネックバンド30の強度が、偏向ヨ
ークを支持するのに十分であれば、図7(b)で示すよ
うに、ほぼ全周に渡ってスリット30bを設ければ、渦
電流防止効果が一層向上する。このような構造にするこ
とにより、渦電流の流れが阻止されるので、磁界強度が
弱められることが無く、補助コイルの偏向感度が渦電流
により弱められることが防止される。
ークを支持するのに十分であれば、図7(b)で示すよ
うに、ほぼ全周に渡ってスリット30bを設ければ、渦
電流防止効果が一層向上する。このような構造にするこ
とにより、渦電流の流れが阻止されるので、磁界強度が
弱められることが無く、補助コイルの偏向感度が渦電流
により弱められることが防止される。
【0018】
【発明の効果】この発明は以上説明したとおり、電子ビ
ームが照射されるカラー蛍光体スクリーンを有するカラ
ー受像管、電子ビームの水平及び垂直偏向用磁界を発生
する主偏向ヨークと、複数の補助コイルを有し、主偏向
ヨークの機能を補助する補助偏向装置とが一体に組み立
てられた偏向ヨーク装置、及び複数の補助コイルと管軸
方向において重なる位置で補助偏向装置の外周を締め付
け、偏向ヨーク装置をカラー受像管のネック部に固定す
るネックバンドを備えたものであるから、補助偏向装置
の偏向感度を下げることなく、偏向ヨーク装置の長さを
短くできる。また、カラー受像管の奥行きを短くするこ
とが可能になる。
ームが照射されるカラー蛍光体スクリーンを有するカラ
ー受像管、電子ビームの水平及び垂直偏向用磁界を発生
する主偏向ヨークと、複数の補助コイルを有し、主偏向
ヨークの機能を補助する補助偏向装置とが一体に組み立
てられた偏向ヨーク装置、及び複数の補助コイルと管軸
方向において重なる位置で補助偏向装置の外周を締め付
け、偏向ヨーク装置をカラー受像管のネック部に固定す
るネックバンドを備えたものであるから、補助偏向装置
の偏向感度を下げることなく、偏向ヨーク装置の長さを
短くできる。また、カラー受像管の奥行きを短くするこ
とが可能になる。
【0019】さらに、ネックバンドに、複数の補助コイ
ルの磁界により渦電流が発生するのを阻止する渦電流発
生阻止手段が設けられているものであるから、渦電流に
より磁界強度が弱められることが防止される。従って、
補助偏向装置の偏向感度の低下が防止できる。
ルの磁界により渦電流が発生するのを阻止する渦電流発
生阻止手段が設けられているものであるから、渦電流に
より磁界強度が弱められることが防止される。従って、
補助偏向装置の偏向感度の低下が防止できる。
【図1】 実施の形態1の概略を示す断面図である。
【図2】 実施の形態1におけるコイルボビンを示す斜
視図図である。
視図図である。
【図3】 実施の形態1における補助偏向装置を示す正
面図及び側面図である。
面図及び側面図である。
【図4】 コイルボビンとホルダーとを一体に固定する
状態を説明する説明図である。
状態を説明する説明図である。
【図5】 補助偏向装置をネックバンドで締めつけた状
態を示す側面図である。
態を示す側面図である。
【図6】 ネックバンドに発生する渦電流を説明する説
明図である。
明図である。
【図7】 実施の形態2におけるネックバンドを示す側
面図及び斜視図である。
面図及び斜視図である。
【図8】 補助偏向装置付偏向ヨークを装着したCRT
の概略を示す側面図である。
の概略を示す側面図である。
【図9】 図7の補助偏向装置付偏向ヨークの装着部分
を示した断面図である。
を示した断面図である。
【図10】 補助偏向装置のコイルとそのコイルによる
補正状況とを説明する説明図である。
補正状況とを説明する説明図である。
【符号の説明】 1 ネック部、3 ファンネル部、5 主偏向ヨーク、
71 補助偏向装置、30 ネックバンド。
71 補助偏向装置、30 ネックバンド。
Claims (6)
- 【請求項1】 電子ビームが照射されるカラー蛍光体ス
クリーンを有するカラー受像管、 電子ビームの水平及び垂直偏向用磁界を発生する主偏向
ヨークと、複数の補助コイルを有し、上記主偏向ヨーク
の機能を補助する補助偏向装置とが一体に組み立てられ
た偏向ヨーク装置、 及び上記複数の補助コイルと管軸方向において重なる位
置で上記補助偏向装置の外周を締め付け、上記偏向ヨー
ク装置を上記カラー受像管のネック部に固定するネック
バンドを備えたカラー受像管装置。 - 【請求項2】 補助偏向装置が、ネック部の外径より僅
かに大きい内径の筒状体と、この筒状体の外側面に所定
の高さ突出させて設けられると共に、頂部がネックバン
ドに内接できるように形成された複数のリブと、上記筒
状体の外側面に沿わせ、且つ上記リブの高さ以内に収ま
るように巻かれた複数の補助コイルとで構成され、 上記ネックバンドが、上記複数のリブの各頂部を締め付
けていることを特徴とする請求項1記載のカラー受像管
装置。 - 【請求項3】 複数の補助コイルが、それぞれスパイラ
ル状に巻かれていることを特徴とする請求項1又は請求
項2記載のカラー受像管装置。 - 【請求項4】 ネックバンドに、複数の補助コイルの磁
界により渦電流が発生するのを阻止する渦電流発生阻止
手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれか一項記載のカラー受像管装置。 - 【請求項5】 渦電流発生阻止手段が、補助コイルの磁
界による磁力線が集中して通る位置にあけられた複数の
孔で構成されていることを特徴とする請求項4記載のカ
ラー受像管装置。 - 【請求項6】 渦電流発生阻止手段が、ほぼ全周に渡っ
て形成されたスリットで構成されていることを特徴とす
る請求項4記載のカラー受像管装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11156979A JP2000348642A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | カラー受像管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11156979A JP2000348642A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | カラー受像管装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000348642A true JP2000348642A (ja) | 2000-12-15 |
Family
ID=15639523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11156979A Pending JP2000348642A (ja) | 1999-06-03 | 1999-06-03 | カラー受像管装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000348642A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030094644A (ko) * | 2002-06-07 | 2003-12-18 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 |
-
1999
- 1999-06-03 JP JP11156979A patent/JP2000348642A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030094644A (ko) * | 2002-06-07 | 2003-12-18 | 삼성전기주식회사 | 편향요크 |
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