JPH10255689A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JPH10255689A
JPH10255689A JP5590097A JP5590097A JPH10255689A JP H10255689 A JPH10255689 A JP H10255689A JP 5590097 A JP5590097 A JP 5590097A JP 5590097 A JP5590097 A JP 5590097A JP H10255689 A JPH10255689 A JP H10255689A
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JP
Japan
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coil
bobbin
deflection yoke
speed modulation
modulation coil
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Application number
JP5590097A
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English (en)
Inventor
Masao Noguchi
正雄 野口
Hiroaki Nishino
浩章 西野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH10255689A publication Critical patent/JPH10255689A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/56Correction of beam optics
    • H01J2229/568Correction of beam optics using supplementary correction devices
    • H01J2229/5681Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
    • H01J2229/5687Auxiliary coils
    • H01J2229/5688Velocity modulation

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  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全長短縮のために電子銃の位置を偏向ヨーク
に近づけた場合でも必要な速度変調効果を得る。 【解決手段】 偏向ヨークは、ネック側成型品11、配
線用印刷基板12、補助コイル13、補助コイルの磁心
14、ネックバンド15、速度変調コイル形成用のボビ
ン16を備え、ネック側成型品11は水平偏向コイル及
び垂直偏向コイルの後方へ取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偏向ヨークに係
り、詳細には、電子ビームの速度変調を行うことによ
り、受像管スクリーン上の画像の輪郭補正を行い画質を
改善する方式において用いられる水平速度変調コイルを
改善した偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に用いられる受像機に、速度変調に
よる輪郭補正を行い画質を改善する場合、電磁偏向方式
による速度変調が実用的と考えられる。この場合、補正
信号の周波数は2MHzから3MHzと非常に高いため
に、用いられる速度変調コイルの両端の電圧も高くなり
速度変調補正に用いられる電力もかなり大きくなる。こ
のために、速度変調コイルの効率を高めることが大きな
課題となっている。
【0003】図8は、一般に用いられているインライン
型カラー受像管、偏向ヨーク、速度変調コイルの構造配
置の関係を示す図である。
【0004】図8において、1はカソード、2は第1グ
リッド、3は第2グリッド、4は第3グリッド、5は第
4グリッドを示す。また、6は偏向ヨークのコア、7は
水平偏向コイル、8はピュリティ調整マグネット、9は
コンバーゼンス補正用マグネット、10はマグネット保
持具を示す。さらに、図8に示すスケールは、ネック端
部からの距離を表している。
【0005】図9には、速度変調用の空芯サドル型の一
対の速度変調コイルを示しており、マグネット保持具1
0に設けたスリットに巻線して、図9の破線で示した受
像管ネック部に、垂直方向の磁界を発生させるように配
置する。この速度変調コイルは、管軸方向に20mmで
ネック周囲には30mmの大きさをそれぞれ有してい
る。この速度変調コイルに2MHzの一定振幅の交流電
流を流し、コイルセンター位置をネック部管軸方向に移
動させた場合のスクリーン上でのビーム偏向量を図10
に示す。
【0006】図10に示すように速度変調コイルをカソ
ード1に近づけるとビーム偏向量が急激に低下すること
がわかる。この原因としては、磁束の一部がカソード1
より後ろになり、偏向に有効な磁束が実質的に減少する
ためと、2MHzの交番磁界であるために、電子銃の電
極に渦電流が流れビーム偏向磁束が減少するためとの2
つの原因が考えられる。
【0007】これに対し、最近はテレビジョン受信機な
どの設置スペースを減らすために、ブラウン管のネック
部の長さを短くして全長をできるだけ短くする傾向が強
まっており、そのため電子銃の位置をできるだけ偏向ヨ
ーク側に設定することが多くなっている。この場合、速
度変調コイルの位置は実質的にカソード1に近づくこと
になり、上記のように速度変調に有効な磁界が減ること
により、必要な効果が得られないという問題が生じてき
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の速度変調コイル
は、以上のように構成されていたので、全長短縮のため
に電子銃の位置を偏向ヨークに近づけた場合必要な速度
変調効果が得られないという問題点があった。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、全長短縮のために電子銃の位置
を偏向ヨークに近づけた場合でも必要な速度変調効果を
得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る偏向ヨー
クは、水平偏向コイル、垂直偏向コイル及び環状のコア
を備えた偏向ヨークにおいて、水平偏向コイル及び垂直
偏向コイルの後部側に速度変調コイルを備えたことを特
徴とするものである。
【0011】請求項2に係る偏向ヨークは、速度変調コ
イルが、速度変調コイル形成用ボビンに巻線され、該ボ
ビンは該ボビンが取り付けられる成型品とは別部品で構
成されていることを特徴とするものである。
【0012】請求項3に係る偏向ヨークは、速度変調コ
イル形成用ボビンが、偏向ヨークをブラウン管に保持固
定するためのネックバンドの取り付け部に設置され、ネ
ックバンドは、速度変調コイル形成用ボビンの内側に設
置されることを特徴とするものである。
【0013】請求項4に係る偏向ヨークは、速度変調コ
イル形成用ボビンが、内周面にネックバンドの回転を規
制する突起を備えたことを特徴とするものである。
【0014】請求項5に係る偏向ヨークは、速度変調コ
イル形成用ボビンが、2分割で構成されることを特徴と
するものである。
【0015】請求項6に係る偏向ヨークは、2分割で構
成される速度変調コイル形成用ボビンが、対をなすボビ
ンとの接合部分に絶縁壁を設けたことを特徴とするもの
である。
【0016】請求項7に係る偏向ヨークは、ネックバン
ド付近に磁心が導体で構成された補助コイルを更に備
え、補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コイ
ル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心とネック
バンドとの間に所定の絶縁沿面距離を設けたことを特徴
とするものである。
【0017】請求項8に係る偏向ヨークは、ネックバン
ド付近に磁心が導体で構成された補助コイルを更に備
え、補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コイ
ル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心と速度変
調コイルとの間に所定の絶縁沿面距離を確保したことを
特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明を具体的に説明する。
【0019】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1に係る偏向ヨークの水平偏向コイル及び垂直偏向コ
イルの後方部側に速度変調コイルを構成した要部構成
図、図2はその分解斜視図である。
【0020】これらの図において、11は図示を省略し
ている偏向ヨーク本体部のネック側わたり線部を覆うと
ともに補助部品が取り付けられる基部11aと、この基
部11aからネック部の外周を取り囲むように延設され
た複数個の突出片からなる締め付け部11bを備えたネ
ック側成型品、12は基部11aに係止して保持される
配線用印刷基板、13は補助コイル、14は補助コイル
の磁心、15は締め付け部11bを締め付けて偏向ヨー
クを受像管ネック部に固定するためのネックバンド、1
6は速度変調コイル形成用のボビンであり、締め付け部
11bの外径より大きな内径を有して締め付け部11b
に遊嵌され、このボビン16に係止して保持された補助
コイル13及び磁心14を印刷基板12に取り付けるこ
とにより、ネック側成型品11に保持されている。これ
ら印刷基板12、補助コイル13、磁心14、ネックバ
ンド15及び速度変調コイル形成用ボビン16が取り付
けられたネック側成型品11は水平偏向コイル及び垂直
偏向コイル(図示省略)の後方へ取り付けられる。
【0021】すなわち、実施の形態1に係る偏向ヨーク
は、水平偏向コイル、垂直偏向コイル及び環状のコアに
加えて、水平偏向コイル及び垂直偏向コイルの後部側に
速度変調コイル(ボビン16に設けたスリットに巻線し
て形成されるものであるが、図示省略している)を備え
て構成されている。
【0022】また、偏向ヨークに取り付けられた速度変
調コイルは、成型品からなるボビン16に巻線され、該
ボビン16はボビン16が取り付けられているネック側
成型品11とは別部品で構成されている。
【0023】さらに、偏向ヨークをブラウン管に保持固
定するためのネックバンド15は、ネック側成型品11
の締め付け部11bの外周面と速度変調コイル形成用ボ
ビン16の内周面との間に設置される。
【0024】以下、上述のように構成された偏向ヨーク
の動作を説明する。
【0025】図3は、速度変調コイルを巻線するための
ボビン16に、ネックバンド15を取り付けた状態を示
す図であり、ネック側成型品11、印刷基板12、補助
コイル13及び磁心14は図示していない。
【0026】図に示すように、ネックバンド15がボビ
ン16の内側に配置されているため、偏向ヨークをブラ
ウン管に固定するためにネックバンド15を締め付けて
いった場合にも、速度変調コイル形成用ボビン16及び
本ボビン16に巻線された速度変調コイルには一切の力
が加わらず、また、偏向ヨークの固定も十分な強度で行
える。
【0027】以上説明したように、実施の形態1に係る
偏向ヨークは、水平偏向コイル及び垂直偏向コイルの後
部側に速度変調コイルを備えて構成したので、全長短縮
のために電子銃の位置を偏向ヨークに近づけた場合でも
速度変調コイルとカソードとの間に距離を保つことがで
き、必要な速度変調効果を得ることができる。
【0028】また、偏向ヨークに取り付けられた速度変
調コイルは、ボビン16に巻線され、ボビン16はボビ
ン16が取り付けられているネック側成型品11とは別
部品で構成されているので、速度変調コイルの巻線がし
やすく、自動巻線等の製造合理化が推進できる。
【0029】また、速度変調コイルが巻線されたボビン
16は、偏向ヨークをブラウン管に保持固定するための
ネックバンド15の外側に設置され、ネックバンド15
はネック側成型品11の締め付け部11b上に位置する
ように設置されるようにしたものであるので、偏向ヨー
クの全長をほとんど長くすることなくスペース効率を高
めることが可能となる。よってブラウン管の全長短縮効
果を損なうことはない。
【0030】また、速度変調コイルが巻線されたボビン
16は、ネックバンド15の外側に設置されるのでネッ
クバンド15には従来品と同じものが使用でき、また取
付強度も従来と同じものが得られる。もし、ネックバン
ド15をボビン16の外側に設置した場合には、ネック
バンド15の内径が変わるため、新規ネックバンドを起
こす必要があるとともに、ボビン16の外側からネック
バンド15を締めるために、取付強度が不安定になると
いう問題が生じる。
【0031】実施の形態2.図4はこの発明の実施の形
態2に係る偏向ヨークの構成を示す図であり、速度変調
コイル形成用ボビン16に設けたネックバンド15の回
転止めを示す説明図である。なお、実施の形態2に係る
偏向ヨークは、ネックバンド15の回転止め構造以外は
図1〜図3に示す偏向ヨークと同一の構成を有してお
り、ネック側成型品11、印刷基板12、補助コイル1
3、磁心14及びネックバンド15の図示を省略して重
複部分の説明を省略する。
【0032】図において、速度変調コイルを巻線するボ
ビン16の内側に、ネックバンド15の回転防止用突起
17を設ける。この突起17が図示省略したネックバン
ド15に設けられた貫通孔に挿入されることにより、ネ
ックバンド15の円周方向の回転が一定量に規制され
る。この突起17の先端面のブラウン管ネック部の管軸
からの半径方向の寸法は、ネック側成型品11の締め付
け部11bの外周面の半径よりも大きく、かつ、ネック
バンド15の外周面の半径よりも小さいことが必要であ
る。
【0033】以上の構成において、速度変調コイルが巻
線され、かつ、補助コイル13、磁心14及びネックバ
ンド15が取り付けられたボビン16をまず準備した
後、それを印刷基板12を介して偏向ヨークのネック側
成型品11に取り付けるという方法が簡単に行えるため
偏向ヨーク組立が効率よく行えるとともに、その場合で
もネックバンド15の回転を規制することが可能とな
る。
【0034】以上説明したように、実施の形態2に係る
偏向ヨークは、速度変調コイルが巻線されたボビン16
が、内側にネックバンド15の回転を規制する突起17
を備えているので、まずネックバンド15を内側に備え
た速度変調コイル形成用ボビン16を製作した後、それ
を偏向ヨークのネック側成型品11に取り付けるという
方法が簡単に行えるため偏向ヨーク組立が効率よく行え
るとともに、その場合でもネックバンド15の回転を規
制することが可能となる。
【0035】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3に係る偏向ヨークの分割型の速度変調コイル形成用
ボビンを示す構成図であり、速度変調コイルを巻線する
ボビンを2分割で構成した場合の例を示す。なお、実施
の形態3に係る偏向ヨークは、ボビン16が2分割構造
である以外は図1〜図4に示す偏向ヨークと同一の構成
を有しており、ボビン以外の図示を省略して重複部分の
説明を省略する。
【0036】図は、分割されたボビン16の片側だけを
示したものであり、このように分割された状態におい
て、本ボビン16に設けられたスリット23,24に速
度変調コイルが巻線される。
【0037】上記速度変調コイルが巻線されるボビン1
6は、ブラウン管ネック部の上下に構成される速度変調
コイルに合わせて、2分割で構成される。
【0038】また、上記分割されたボビン16は、組み
合わされる他方のボビン16との接合部分両端の一方に
は絶縁壁18を有しており、接合部分の他方には、上記
他方のボビン16に設けられた絶縁壁18を受けるくぼ
み19が設けられている。
【0039】すなわち、2分割されたボビン16の各々
には、組み合わせて一体化した時に、一方のボビン16
の絶縁壁18とくぼみ19が、他方のボビン16のボビ
ンのくぼみ19と絶縁壁18にそれぞれ係合するように
設けられている。
【0040】また、上記ボビン16は、速度変調コイル
を巻線する際の巻き始めと巻き終わりを繋止するための
リブ20を有している。
【0041】また、上記ボビン16は、ネックバンド1
5の幅方向の動きを規制し、ネックバンド15を取り付
ける際の支持部となるガイドリブ21を内周面に有して
いる。
【0042】さらに、接合部分両端の一方には、他方の
ボビン16と連結するための係止爪25と案内溝26を
有しており、接合部分の他方には、他方のボビン16に
設けられた係止爪25を係止するための係止部27と、
他方のボビン16に設けられた案内溝26に挿入するた
めの突出片28を有している。
【0043】以下、上述のように構成されたボビンにネ
ックバンドを組み込む方法を説明する。
【0044】図6は分割型の速度変調コイル形成用ボビ
ン16へのネックバンド15の組込みを示す説明図であ
る。
【0045】図に示すように、図5で示したボビン16
にこれと組み合わされる同一構成の他方のボビン16を
対向させ、その間にネックバンド15をはさみこむよう
にして係止爪25を係止部27に係止することにより、
一体に連結する。ネックバンド15は拡開方向の弾性を
有しており、その貫通孔15aがボビン16に設けられ
た突起17に挿通されるとともに、一対のガイドリブ2
1間に配置されて位置が規制されている。
【0046】以上説明したように、実施の形態3に係る
偏向ヨークは、速度変調コイルが巻線されるボビン16
が、ブラウン管ネック部の上下に構成される速度変調コ
イルに合わせて2分割で構成されているので、速度変調
コイルの巻線がしやすく、自動巻線及び高速巻線等の製
造合理化が推進できる。
【0047】実施の形態4.図7はこの発明の実施の形
態4に係る偏向ヨークの速度変調コイル形成用ボビン1
6に設けられた補助コイルの磁心14の収納部を示した
構成図である。なお、実施の形態4に係る偏向ヨークの
説明にあたり、図1〜図6に示す偏向ヨークと同一構成
部分には同一符号を付して重複部分の説明を省略する。
【0048】図において、速度変調コイル形成用ボビン
16の外周に袋状のスロット22を設け、補助コイルの
磁心14を、このスロット22に収納することにより、
補助コイル13がボビン16に取り付けられるように構
成されている。
【0049】これにより、実施の形態4に係る偏向ヨー
クは、ネックバンド15付近に磁心14が導体で構成さ
れた補助コイル13を備えた構成となるが、補助コイル
の磁心14の先端部をスロット22に収納しているの
で、補助コイルの磁心と速度変調コイルとの間及び補助
コイルの磁心とネックバンド15との間の絶縁沿面距離
を長くすることができる。
【0050】なお、速度変調コイルは、ボビン16の外
周面の上部及び下部に設けたスリット23、及びボビン
16の両端に設けたスリット24の内側にワイヤーを巻
線して形成される。
【0051】以上説明したように、実施の形態4に係る
偏向ヨークは、ネックバンド15付近に導体で構成され
た補助コイルの磁心14の先端部を収納し、該補助コイ
ルの磁心14とネックバンド15との間に絶縁に必要な
距離を確保したので、ネックバンド15がブラウン管の
高電圧に帯電した場合でも、ネックバンド15から速度
変調コイルに放電することが無く、放電による回路への
悪影響を抑えることが可能となる。
【0052】なお、上記各実施の形態に係る偏向ヨーク
は、一般に用いられるテレビジョン受像機用の受像管に
用いる偏向ヨークとして適用できるのは勿論のこと、水
平偏向コイル、垂直偏向コイル及び環状のコアを備えた
偏向ヨークであればどのような装置の偏向ヨークとして
も適用できることは言うまでもない。
【0053】また、上記偏向ヨークを構成する例えばネ
ック側成型品、水平及び垂直偏向コイル、補助コイル、
ネックバンド等の種類、形状、寸法などは前述した各実
施の形態に限られないことは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】請求項1に係る偏向ヨークでは、水平偏
向コイル、垂直偏向コイル及び環状のコアを備えた偏向
ヨークにおいて、上記水平偏向コイル及び垂直偏向コイ
ルの後部側に速度変調コイルを備えて構成したので、全
長短縮のために電子銃の位置を偏向ヨークに近づけた場
合でも速度変調コイルと電子銃のカソードとの間に距離
を保つことができ、必要な速度変調効果を得ることがで
きる。
【0055】請求項2に係る偏向ヨークでは、偏向ヨー
クに取り付けられた速度変調コイルは、速度変調コイル
形成用ボビンに巻線され、該ボビンは該ボビンが取り付
けられる成型品とは別部品で構成されているので、速度
変調コイルの巻線がしやすく、自動巻線等の製造合理化
を推進することができる。
【0056】請求項3に係る偏向ヨークでは、速度変調
コイル形成用ボビンは、偏向ヨークをブラウン管に保持
固定するためのネックバンドの取り付け部に設置され、
上記ネックバンドは速度変調コイル形成用ボビンの内側
に設置されるように構成したので、偏向ヨークの全長を
ほとんど長くすることなくスペース効率を高めることが
でき、ブラウン管の全長短縮効果を損なうことはない。
また、速度変調コイル形成用ボビンはネックバンドの外
側に設置されるのでネックバンドを従来品と同じものが
使用でき、また取付強度も従来と同じものが得られる。
【0057】請求項4に係る偏向ヨークでは、速度変調
コイル形成用ボビンは、内周面にネックバンドの回転を
規制する突起を備えて構成したので、ネックバンドを内
側に備えた速度変調コイルを製作した後、それを偏向ヨ
ークのネック側成型品に取り付けるという方法が簡単に
行えるため偏向ヨーク組立が効率よく行えるとともに、
ネックバンドの回転を規制することができる。
【0058】請求項5に係る偏向ヨークでは、速度変調
コイル形成用ボビンは、2分割で構成したので、速度変
調コイルの巻線がしやすく、自動巻線及び高速巻線等の
製造合理化を推進することができる。
【0059】請求項6に係る偏向ヨークでは、2分割で
構成される速度変調コイル形成用ボビンは、対をなすボ
ビンとの接合部分に絶縁壁を設けたので、ネックバンド
がブラウン管の高電圧に帯電した場合でも、速度変調コ
イルとの絶縁距離が保たれるため、ネックバンドから速
度変調コイルに放電することが無く、放電による回路へ
の悪影響を抑えることができる。
【0060】請求項7に係る偏向ヨークでは、ネックバ
ンド付近に磁心が導体で構成された補助コイルを更に備
え、該補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コ
イル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心とネッ
クバンドの間に絶縁に必要な沿面距離を確保したので、
ネックバンドがブラウン管の高電圧に帯電した場合で
も、ネックバンドから補助コイルの磁心に放電すること
が無く、放電による回路への悪影響を抑えることが可能
となる。
【0061】請求項8に係る偏向ヨークでは、ネックバ
ンド付近に磁心が導体で構成された補助コイルを更に備
え、補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コイ
ル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心と速度変
調コイルとの間に所定の絶縁沿面距離を確保したので、
ネックバンドがブラウン管の高電圧に帯電した場合で
も、ネックバンドから速度変調コイルに放電することが
無く、放電による回路への悪影響を抑えることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る偏向ヨークの
要部構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る偏向ヨークの
分解斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る偏向ヨークの
速度変調コイル形成用ボビンとネックバンドとの位置関
係を説明するための図である。
【図4】 この発明の実施の形態2に係る偏向ヨークの
速度変調コイル形成用ボビンに設けたネックバンド回転
止めを説明するための図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係る偏向ヨークの
分割型速度変調コイル形成用ボビンを示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る偏向ヨークの
分割型速度変調コイル形成用ボビンへのネックバンド組
込みを説明するための図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る偏向ヨークの
速度変調コイル形成用ボビンに設けられた補助コイル磁
心の収納部を示す図である。
【図8】 従来の受像管のネック部配置の関係を示す図
である。
【図9】 従来の空心サドル型の一対の速度変調コイル
を示す図である。
【図10】 従来の速度変調コイル位置によるビーム偏
向量を示す図である。
【符号の説明】
11 ネック側成型品、 12 配線用印刷基板、 1
3 補助コイル、 14 補助コイルの磁心、 15
ネックバンド、 16 速度変調コイル形成用ボビン、
17 回転防止用突起、 18 絶縁壁、 19 く
ぼみ、 20リブ、 21 ガイドリブ、 22 袋状
スロット、 23,24 スリット。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向コイル、垂直偏向コイル及び環
    状のコアを備えた偏向ヨークにおいて、 前記水平偏向コイル及び前記垂直偏向コイルの後部側に
    速度変調コイルを備えたことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 前記速度変調コイルは、速度変調コイル
    形成用ボビンに巻線され、該ボビンは該ボビンが取り付
    けられる成型品とは別部品で構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 前記速度変調コイル形成用ボビンは、偏
    向ヨークをブラウン管に保持固定するためのネックバン
    ドの取り付け部に設置され、 前記ネックバンドは、速度変調コイル形成用ボビンの内
    側に設置されることを特徴とする請求項2記載の偏向ヨ
    ーク。
  4. 【請求項4】 前記速度変調コイル形成用ボビンは、内
    周面にネックバンドの回転を規制する突起を備えたこと
    を特徴とする請求項2又は3の何れかに記載の偏向ヨー
    ク。
  5. 【請求項5】 前記速度変調コイル形成用ボビンは、2
    分割で構成されることを特徴とする請求項2、3又は4
    の何れかに記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】 前記2分割で構成される速度変調コイル
    形成用ボビンは、対をなすボビンとの接合部分に絶縁壁
    を設けたことを特徴とする請求項5記載の偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】 ネックバンド付近に磁心が導体で構成さ
    れた補助コイルを更に備え、 前記補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コイ
    ル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心と前記ネ
    ックバンドとの間に所定の絶縁沿面距離を設けたことを
    特徴とする請求項3記載の偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】 ネックバンド付近に磁心が導体で構成さ
    れた補助コイルを更に備え、 前記補助コイルの磁心を収納する収納部を速度変調コイ
    ル形成用ボビンに設けて、該補助コイルの磁心と前記速
    度変調コイルとの間に所定の絶縁沿面距離を確保したこ
    とを特徴とする請求項3記載の偏向ヨーク。
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