JP2575390Y2 - ドット・タイプのカラー陰極線管用偏向ヨーク装置 - Google Patents

ドット・タイプのカラー陰極線管用偏向ヨーク装置

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JP2575390Y2
JP2575390Y2 JP1992073720U JP7372092U JP2575390Y2 JP 2575390 Y2 JP2575390 Y2 JP 2575390Y2 JP 1992073720 U JP1992073720 U JP 1992073720U JP 7372092 U JP7372092 U JP 7372092U JP 2575390 Y2 JP2575390 Y2 JP 2575390Y2
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JP
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deflection yoke
ray tube
cathode ray
yoke device
aberration correction
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丈弘 山口
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ドット・タイプのカ
ラー陰極線管のための偏向ヨーク装置に関し、特にその
コマ収差補正コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のカラー陰極線管の構成図で
ある。これはファンネル部1とフェースパネル部2とか
らなる。前記ファンネル部1はネック部1a、コーン部
1b、ファンネル本体部1cより構成される。ファンネ
ル本体部1cは高圧アノードボタン1dを有する。ネッ
ク部1aとコーン部1bとの間にはネックシールライン
1eと呼ばれる部分がある。これはネック部1aとコー
ン部1bとのつなぎ目であり、ガラス肉厚がやや薄く、
強度が他の部位に比べて弱い。フェースパネル部2はフ
ァンネル部1にフリット封止されている。このようにし
てガラスバルブ20が形成されている。また、上記ネッ
ク部1aには三本の電子銃3が封入されている。フェー
スパネル部2の周面には防爆特性を保証するために防爆
バンド4が巻きつけられ、四隅にはガラスバルブ20を
図示しない筐体に懸架するために掛止部4aが一体に
けられている。また、前記高圧アノードボタン1dのま
わりのファンネル本体部1cには絶縁のためのシリコン
樹脂膜5が塗布されている。更に、ファンネル本体部1
cの外表面には陰極線管に静電容量を付加するために導
電膜6が塗布されている。この導電膜6は通常、黒鉛に
よって形成されている。陰極線管の管軸28はネック1
aの中心軸線と一致する。
【0003】以上のように構成された陰極線管に偏向ヨ
ーク装置7が図5に示すように装着されている。偏向ヨ
ーク装置7はコーン部1bとネック部1aの間の位置に
取り付けられていて電子ビームを偏向させるようになっ
ている。この偏向ヨーク装置7は図6に示すように水平
偏向コイル7a(内側のために見えない、図1参照)
と、垂直偏向コイル7bと、これらを巻くための偏向ヨ
ーク本体部とから基本的に出来ている。この偏向ヨーク
本体部は偏向コイルの前方折り返し部をカバーするため
の偏向ヨーク本体前方成形部7cと、偏向コイルの後方
折り返し部をカバーするための偏向ヨーク本体後方成形
部7dを有している。更に、図6に示すように偏向ヨー
ク装置7はコマ収差補正コイル7eを含んでいる。この
コマ収差補正コイル7eは偏向ヨーク本体後方成形部7
dの後方壁に装着されている。なお、図示のコマ収差補
正コイル7eは上下に設けられているが、左右に取り付
けられている場合もある。
【0004】次に動作について説明する。図7に示すよ
うにネック部1aに設けられている電子銃3から電子ビ
ームが出射されると、この電子ビームは偏向ヨーク装置
7により所望量偏向されてフェースパネル部2の内面に
形成された蛍光面13に当って、光を発するようになっ
ている。この際、インライン配列の3電子銃の故に、中
央の電子銃から出るセンタービーム11と両側の電子銃
から出るサイドビーム12はフェースパネル2の周辺に
行く程一致しなくなるのを、一対のコマ収差補正コイル
7eにより補正している。このコマ収差補正コイル7e
は、センタービーム11をX軸より上部に偏向させる時
にはより上へ予め偏向させ、X軸より下部に偏向させる
時にはより下へ予め偏向させることによりサイドビーム
12と一致するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来の偏向ヨーク装置
7のコマ収差補正コイル7eはミスコンバーゼンスを解
消して、シャドウマスク10の一個の穴を三本のビーム
11,12が通過するようにしているが、これら三本の
ビーム11,12がそれぞれの蛍光体B,G,Rに射突
している状態を詳細に観察してみると、図8に示す如く
センタービーム11はG蛍光体に少し下ぎみで当ってお
り、それで隣接するR,B蛍光体を少し発光させる傾向
があり、色純度を劣化させているのである。なぜ、この
ようになるかと言えば、図7に誇張して示すように、コ
マ収差補正コイル7eがセンタービーム11をサイドビ
ーム12より前に偏向させ始めており、ビーム軌道が横
方向から見て実線の軌道と破線の軌道で示すように一致
せず、異なる仰角でシャドウマスクの一個の穴を通過す
るからである(上方向から見ると、勿論ビーム軌道は三
本ある:また蛍光面の下方部ではセンタービーム11は
G蛍光体に少し上ぎみに当る)。このようなことは普通
のテレビジョン受像機などでは問題にしなくてもよい
が、ドット・タイプの高解像度のカラー陰極線管では改
善すべき問題点となるのである。
【0006】本考案は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、コマ収差補正コイル7eにてミス
コンバーゼンスを補正することにより発生するセンター
ビームとサイドビームの軌道の差をなくし、シャドウマ
スクの一個の穴を通過して蛍光面に到達する三本の電子
ビームの照射区域がVの字、あるいは逆Vの字になら
ず、横一直線になるようにする偏向ヨーク装置を得るこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案による偏向ヨーク
装置は、コマ収差補正コイルを偏向ヨーク本体後方成形
より蛍光面側に装着させたことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】本考案による偏向ヨーク装置では、コマ収差補
正コイルが、従来の装着位置よりも前方に移動している
ために、センタービームの予偏向点が前方へ移動してサ
イドビームの偏向点に近くなり、従って、コマ収差の補
正を行っても、センタービームとサイドビームの軌道に
差が生じず、色純度特性が向上するのである。
【0009】
【実施例】実施例1. 以下、この考案による偏向ヨーク装置の一実施例を図1
について説明する。図において、7は偏向ヨーク装置、
7aは水平コイル、7bは垂直コイル、7cは偏向ヨー
ク本体前方成形部、7dは偏向ヨーク本体後方成形部、
7eはコマ収差補正コイルである。このコマ収差補正コ
イル7eは偏向ヨーク本体後方成形部7dの前方壁に装
着されている。すなわち従来のコマ収差補正コイルの位
置よりも前方に本考案のコマ収差補正コイル7eは配置
されている。なお、コマ収差補正コイル7eの装着位置
は少なくとも偏向ヨーク本体後方成形部7dの前方壁よ
り蛍光面側である。
【0010】本考案の偏向ヨーク装置7は図2に示すよ
うに陰極線管に従来と同様に装着される。このようにし
て構成されたドット・タイプのカラー陰極線管では、コ
マ収差補正コイル7eが従来のものより前方へつまりフ
ェースパネル2に近い位置にあるため、コマ収差補正コ
イル7eによりミスコンバーゼンスを補正すべくセンタ
ービーム11を偏向をしても、その作用の中心は前方に
移動して偏向ヨークの垂直偏向コイル7bにより発生す
る主偏向磁界に近い所(あるいは一致)に来るため、セ
ンタービーム11とサイドビーム12の軌道が、図7に
示すビーム軌道差よりも少なくなって、図2に示す如
く、より一致するようになる。したがって、シャドウマ
スク10の一個の穴を通過した三本のビーム11,12
は図3に示すようにほぼ横一直線上に配置されることに
なり、特にサイドビーム12の色純度裕度が従来の偏向
ヨーク装置を使用した場合に比べ改善することができ
る。
【0011】このようにコマ収差補正コイル7eの取り
付け位置を垂直偏向磁界の中心へ近づける(あるいは一
致させる)ことにより、シャドウマスク10の一個の穴
を通過してフェースパネル2の蛍光面に達する三本のビ
ーム11,12の配置を一直線上になすことができ、カ
ラー陰極線管の色純度裕度を大きくすることができる。
【0012】実施例2. 本考案の他の実施例を説明する。コマ収差補正コイル7
eを垂直偏向コイル7bの主偏向磁界の中心に一致させ
るために、垂直偏向コイル7bが設けられるコアー7g
上にコマ収差補正コイル7eをあらかじめ設けておき、
その上に垂直偏向コイル7bを設けてもよい。
【0013】また、図示の偏向ヨーク装置ではコマ収差
補正コイル7eは中央水平面をはさんで上下一対に設け
られているが、中央垂直面をはさんで左右一対に設けら
れてもよい。
【0014】
【考案の効果】以上のように、この考案ではコマ収差補
正コイル7eを垂直偏向コイル7bの主偏向磁界の中心
の近傍に配置させるように構成したので、シャドウマス
ク10の一個の穴を通過した三本の電子ビーム11,1
2はフェースパネルの蛍光面上で横一直線上に並び、色
純度裕度の大きいカラー陰極線管が得られるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向ヨーク装置の一実施例を示す概略
外観図である。
【図2】本発明の偏向ヨーク装置を使用したドット・タ
イプのカラー陰極線管の電子ビーム軌道を示す垂直断面
図である。
【図3】図2のフェースパネル2の内面の蛍光面におい
て電子ビームが射突している状態を拡大して示す図であ
る。
【図4】一般的な陰極線管本体を示す概略側面図であ
る。
【図5】従来の偏向ヨーク装置を取り付けた陰極線管を
示す概略側面図である。
【図6】図5に示された偏向ヨーク装置を拡大して示す
概略外観図である。
【図7】図5の偏向ヨーク装置を使用したドット・タイ
プのカラー陰極線管の電子ビーム軌道を示す垂直断面図
である。
【図8】図7のフェースパネル2の内面の蛍光面におい
て電子ビームが射突している状態を拡大して示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ファンネル部 2 フェースパネル部 3 電子銃 7 偏向ヨーク装置 7a 水平偏向コイル 7b 垂直偏向コイル 7c 偏向ヨーク本体前方成形部 7d 偏向ヨーク本体後方成形部 7e コマ収差補正コイル 10 シャドウマスク 11 センタービーム 12 サイドビーム

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インライン配列の3電子銃を有するドッ
    ト・タイプのカラー陰極線管のための偏向ヨーク装置
    あって、陰極線管ネック部中心線に関して対称な位置に
    配置され、センタービームを予め偏向させる二つのコマ
    収差補正コイルを具備した偏向ヨーク装置において、上
    記二つのコマ収差補正コイルの取付け位置を、少なくと
    も偏向ヨーク本体後方成形部より蛍光面側に配置したこ
    とを特徴とするドット・タイプのカラー陰極線管用偏向
    ヨーク装置。
JP1992073720U 1992-10-22 1992-10-22 ドット・タイプのカラー陰極線管用偏向ヨーク装置 Expired - Lifetime JP2575390Y2 (ja)

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JPH0638149U JPH0638149U (ja) 1994-05-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000028570A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Collet de deviation et tube cathodique couleurs comprenant ledit collet de deviation

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6039742A (ja) * 1983-08-12 1985-03-01 Hitachi Ltd 偏向ヨ−ク
JP3074456U (ja) * 2000-06-30 2001-01-19 有限会社弘先堂印刷 運動用具のグリップエンド用張り付け具

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