JP3937976B2 - 画像処理プログラム、プリンタドライバ、画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

画像処理プログラム、プリンタドライバ、画像処理装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理プログラム、および、その画像処理プログラムを備えるプリンタドライバ、画像処理装置および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタなどの画像形成装置においては、インクジェットプリンタのみならず、レーザプリンタによっても、色彩の豊かなカラー画像を形成できるものが普及しつつある。
【0003】
そのため、企業の会議やプレゼンテーションなどにおいても、カラープリンタによって作成され的確に色分けされた資料に基づいて、迅速かつ効率的なディスカッションができるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、会議やプレゼンテーションなどにおいて、カラープリンタを用いて色分けした資料を作成し、それを配布しても、色覚障害者にとっては、却って識別しにくい場合を生ずる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、色覚障害者にとっても、わかりやすい画像を形成することのできる画像処理プログラム、および、その画像処理プログラムを備えるプリンタドライバ、画像処理装置および画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の実行による画像領域の抽出を報知するための報知手段と、前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、抽出手段によって色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出されると、色覚障害者が識別しにくい画像領域の画像データは、画像処理手段によって色覚障害者が識別しやすい画像データに処理される。これにより、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を形成することができる。
また、コンピュータが報知手段として機能されることによって、色覚障害者にとって識別しにくい画像領域が抽出されたことが報知されるので、その後に、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段と、前記画像処理手段を実行させるか否かを選択するための画像処理選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0009】
このような構成によると、抽出手段によって色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出されると、色覚障害者が識別しにくい画像領域の画像データは、画像処理手段によって色覚障害者が識別しやすい画像データに処理される。これにより、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を形成することができる。
また、コンピュータが画像処理選択手段として機能されることによって、画像処理手段の実行の有無を選択することができる。したがって、画像処理手段を実行しないで対応できる場合には、画像処理手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止し、処理の効率化を図ることができる。一方、画像処理手段を実行しないと対応できない場合には、画像処理手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記抽出手段の実行による画像領域の抽出を報知するための報知手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、コンピュータが報知手段として機能されることによって、色覚障害者にとって識別しにくい画像領域が抽出されたことが報知されるので、その後に、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記画像処理選択手段における選択を記憶するための記憶手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、記憶手段が画像処理選択手段における選択を記憶するので、特定の色覚障害者が反復して使用する場合において、毎回選択や入力する手間を省略させることができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データを処理することを特徴としている。
【0015】
このような構成によると、画像処理手段によって、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データが処理されるので、識別しにくい境界部分を認識させることができ、色覚障害者にとって、識別しやすい画像を形成することができる。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像を処理することを特徴としている。
【0017】
このような構成によると、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、境界部分における少なくとも一方の色の画像が処理されるので、識別しにくい境界部分を、互いに隣り合う各色の輝度に対応させて、よりはっきりと識別させることができる。そのため、色覚障害者 にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合に、前記境界部分における少なくとも一方の色を、黒色に処理することを特徴としている。
【0019】
このような構成によると、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合には、境界部分における少なくとも一方の色が黒色に処理されるので、輝度の大きい境界部分を、よりはっきりと識別させることができる。そのため、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの色相を処理することを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色の画像データの色相が処理されるので、互いに隣り合う各色の画像データを、色相の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0022】
また、請求項9に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量を処理することを特徴としている。
【0023】
このような構成によると、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量が処理されるので、互いに隣り合う各色の画像データを、黄色量の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0024】
また、請求項10に記載の発明は、コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域において色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、当該互いに隣り合う各色の境界部分における少なくとも一方の色の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
【0025】
このような構成によると、抽出手段によって色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出されると、画像処理手段によって、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データが処理されるので、識別しにくい境界部分を認識させることができ、色覚障害者にとって、識別しやすい画像を形成することができる。
しかも、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、境界部分における少なくとも一方の色の画像が処理されるので、識別しにくい境界部分を、互いに隣り合う各色の輝度に対応させて、よりはっきりと識別させることができる。そのため、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0026】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合に、前記境界部分における少なくとも一方の色を、黒色に処理することを特徴としている。
【0027】
このような構成によると、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合には、境界部分における少なくとも一方の色が黒色に処理されるので、輝度の大きい境界部分を、よりはっきりと識別させることができる。そのため、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0028】
また、請求項12に記載の発明は、請求項項5、6、7、10および11のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色を、互いに隣り合う各色とは異なる他の色に処理することを特徴としている。
【0029】
このような構成によると、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色が、互いに隣り合う各色とは異なる他の色に処理されるので、識別しにくい境界部分をはっきりと識別させることができ、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0030】
また、請求項13に記載の発明は、請求項項5、6、7、10、11および12のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像を、形成しないように画像データを処理することを特徴としている。
【0031】
このような構成によると、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色の画像が形成されないので、着色剤の消費を低減しつつ、色覚障害者にとって識別しやすい画像を形成することができる。
【0032】
また、請求項14に記載の発明は、請求項5、6、7、10および11のいずれかに記載の発明において、前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの輝度を処理することを特徴としている。
【0033】
このような構成によると、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色の画像データの輝度が処理されるので、互いに隣り合う各色の画像データを、輝度の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0034】
また、請求項15に記載の発明は、コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させ、前記画像処理手段は、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量を処理することを特徴としている。
【0035】
このような構成によると、抽出手段によって色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出されると、画像処理手段によって、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データが処理されるので、識別しにくい境界部分を認識させることができ、色覚障害者にとって、識別しやすい画像を形成することができる。
しかも、画像処理手段によって、境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量が処理されるので、互いに隣り合う各色の画像データを、黄色量の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
また、請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15のいずれかに記載の発明において、前記抽出手段を実行させるか否かを選択するための抽出選択手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
このような構成によると、コンピュータが抽出選択手段として機能されることによって、抽出手段の実行の有無を選択することができる。つまり、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、抽出手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。一方、色覚障害者を考慮する必要がある場合には、抽出手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
また、請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のいずれかに記載の発明において、色覚障害の種類および/または程度を入力させるための入力項目を表示させる入力項目表示制御手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
このような構成によると、コンピュータが入力項目を表示させる入力項目表示制御手段として機能されることによって、色覚障害の種類および/または程度を入力できるので、対象となる色覚障害者の種類および/または程度に対応したより適切な処理をすることができる。
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記画像処理手段は、前記入力項目に入力された色覚障害の種類および/または程度に基づいて、画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像に処理することを特徴としている。
このような構成によると、画像領域の画像データが入力項目に入力された色覚障害の種類および/または程度に対応したより適切な画像データに処理される。そのため、対象となる色覚障害者にとって、よりわかりやすい画像を形成することができる。
また、請求項19に記載の発明は、請求項16または17に記載の発明において、前記抽出選択手段における選択、および/または、前記入力項目に入力された色覚障害の種類および/または程度を、記憶するための記憶手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
このような構成によると、記憶手段が、抽出選択手段における選択、および/または、色覚障害の種類および/または程度を記憶するので、特定の色覚障害者が反復して使用する場合において、毎回選択や入力する手間を省略させることができる。
また、請求項20に記載の発明は、請求項1ないし19のいずれかに記載の発明において、前記抽出手段は、画像を形成するための画像データのうち、赤系色の画像データと緑系色の画像データとが隣接しており、かつ、前記赤系色の画像データの輝度と前記緑系色の画像データの輝度とが同程度の画像領域を、色覚障害者が識別しにくい画像領域として抽出することを特徴としている。
このような構成によると、少なくとも、色覚障害者の大半を占める、赤と緑とを識別しにくい第1色覚障害者および第2色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。そのため、これら第1色覚障害者および第2色覚障害者にとって、わかりやすい画像を形成することができる。
また、請求項21に記載の発明は、請求項1ないし20のいずれかに記載の発明において、前記画像データは色データを含んでおり、前記画像データが含む色データに基づいて、前記画像データの輝度を決定する輝度決定手段としてコンピュータを機能させることを特徴としている。
このような構成によると、コンピュータが輝度決定手段として機能されることによって、画像データが含む色データに基づいて、画像データの輝度が決定される。そのため、各色の輝度が確実に決定されるので、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0036】
また、請求項22に記載の発明は、プリンタドライバであって、請求項1ないし21のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、画像形成装置に接続された端末装置にて起動され、前記画像形成装置によって記録媒体上に画像を形成させることを特徴としている。
【0037】
このような画像処理プログラムを備えるプリンタドライバであれば、抽出手段によって抽出された画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることで、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を記録媒体上に形成することができる。
【0038】
また、請求項23に記載の発明は、画像処理装置であって、請求項1ないし21のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、この画像処理プログラムに基づいてカラー画像データを処理することを特徴としている。
【0039】
このような画像処理装置を備えれば、抽出手段によって抽出された画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることで、色覚障害者にとって、わかりやすいカラー画像を形成することができる。
【0040】
また、請求項24に記載の発明は、画像形成装置であって、請求項1ないし218のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、この画像処理プログラムに基づいてカラー画像データを処理することを特徴としている。
【0041】
このような画像処理プログラムを備えれば、抽出手段によって抽出された画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることで、色覚障害者にとって、わかりやすいカラー画像を形成することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ1の一実施形態を示す要部側断面図である。図1において、このカラーレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するための給紙部4や、給紙された記録媒体としての用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
【0043】
給紙部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一方側端部に設けられる給紙ローラ7(以下、このカラーレーザプリンタ1において、給紙ローラ7が設けられる側を後側、後述する転写ローラ18が設けられる側を前側とする。)と、給紙パス8と、給紙パス8において、給紙ローラ7に対して用紙3の搬送方向下流側(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単に、上流側または下流側という場合がある。)に設けられる搬送ローラ9と、給紙パス8において、搬送ローラ9に対し用紙3の搬送方向下流側に設けられるレジストローラ10とを備えている。
【0044】
給紙トレイ6は、上面が開放されたボックス形状をなし、用紙3が積層される用紙押圧板11を備えている。用紙押圧板11は、給紙ローラ7に対して遠い方の端部において揺動可能に支持されることによって、給紙ローラ7に対して近い方の端部が上下方向に移動可能とされ、また、その裏側から図示しないばねによって上方向に付勢されている。
【0045】
そして、用紙押圧板11上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板11の裏側から図示しないばねによって給紙ローラ7に向かって押圧され、給紙ローラ7が回転されることによって、給紙パス8に1枚毎に給紙される。
【0046】
給紙パス8は、給紙ローラ7が配置される上流側端部から、上方に向かって一旦反転され、給紙トレイ6の上方において、後側から前側に向かって略平坦状に延び、後側から上方に向かって屈曲するように延び、転写位置(後述する転写ローラ18および第1中間転写体支持ローラ34の対向部分)を通過して、その下流側端部が、後述する定着部20に至る経路として形成されている。
【0047】
搬送ローラ9およびレジストローラ10は、給紙パス8に臨むように、後側と前側とにそれぞれ配置されている。
【0048】
そして、給紙ローラ7によって給紙パス8に給紙された用紙3は、一旦反転された後、搬送ローラ9によって、後側から前側に向かうようにして、レジストローラ10に搬送され、その後、レジストローラ10によってレジスト後に転写位置に搬送される。
【0049】
また、このカラーレーザプリンタ1の給紙部4は、さらに、はがきなどの任意のサイズの用紙3が積層されるマルチパーパストレイ12と、マルチパーパストレイ12上に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス給紙ローラ13とを備えている。
【0050】
マルチパーパストレイ12は、給紙パス8における給紙ローラ7と搬送ローラ9との間に臨むように、本体ケーシング2の後側において、前側が下向きとなる傾斜状に設けられている。また、マルチパーパス給紙ローラ13は、マルチパーパストレイ12と対向する上方に配置されている。
【0051】
そして、マルチパーパストレイ12上の最上位にある用紙3は、マルチパーパス給紙ローラ13が回転されることによって、給紙パス8に1枚毎に給紙される。給紙パス8に給紙された用紙3は、上記と同様に、搬送ローラ9からレジストローラ10に搬送され、レジスト後に、転写位置に搬送される。
【0052】
画像形成部5は、スキャナユニット14、複数(4つ)の現像カートリッジ15、感光ベルト機構部16、中間転写ベルト機構部17、転写ローラ18、スコロトロン型帯電器19および定着部20などを備えている。
【0053】
スキャナユニット14は、本体ケーシング2内における給紙パス8の上方であって、中間転写ベルト機構部17の下方に配置され、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー21、レンズ22、反射鏡23および24を備えている。そして、このスキャナユニット14では、レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームを、矢印で示すように、ポリゴンミラー21、レンズ22、反射鏡23および24の順に透過あるいは反射させて、後述する感光ベルト機構部16の感光ベルト32の表面上に、高速走査にて照射させている。
【0054】
4つの現像カートリッジ15は、各色毎に、イエローのトナーが収容されるイエロー現像カートリッジ15Y、マゼンタのトナーが収容されるマゼンタ現像カートリッジ15M、シアンのトナーが収容されるシアン現像カートリッジ15Cおよびブラックのトナーが収容されるブラック現像カートリッジ15Kのそれぞれが、本体ケーシング2内の後側において、上下方向において下から互いに所定の間隔を隔てて並列状に順次配置されている。
【0055】
各現像カートリッジ15は、それぞれ、現像ローラ25、層厚規制ブレード26、供給ローラ27およびトナー収容室28を備えており、現像ローラ25を後述する感光ベルト32の表面に接触または離間させることができるように、図示しない現像カートリッジ接離機構によって水平方向に移動可能に構成されている。
【0056】
各トナー収容室28内にはイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色の正帯電性の非磁性1成分のトナーが収容されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、略球形をなし、流動性が極めて良好である。なお、このようなトナーには、各色に対応した着色剤やワックスなどが配合されるとともに、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されており、その粒子径は、約6〜10μm程度とされている。
【0057】
各現像カートリッジ15において、供給ローラ27と現像ローラ25とは、そのそれぞれがある程度圧縮されるような接触状態で回転可能に設けられており、現像ローラ25は、図示しないメインモータによって、その回転方向が、後述する感光ベルト32と接触する接触部分(ニップ部分)において、下から上に回転(時計方向に回転)駆動するように構成されている。また、現像ローラ25には、現像バイアスが印加されている。
【0058】
また、層厚規制ブレード26は、供給ローラ27の下方であって、現像ローラ25における感光ベルト32と対向する反対側の表面を押圧するように設けられている。
【0059】
そして、トナー収容室28に収容されているトナーが、供給ローラ27の回転によって現像ローラ25に供給される。このとき、トナーは、供給ローラ27と現像ローラ25との間で正の極性に摩擦帯電され、さらに、現像ローラ25上に供給されたトナーは、現像ローラ25の回転に伴って、層厚規制ブレード26と現像ローラ25との間に進入し、一定の厚さの薄層として現像ローラ25上に担持される。
【0060】
感光ベルト機構部16は、4つの現像カートリッジ15の前側側方に配置され、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yと対向する感光体支持ローラ30と、この感光体支持ローラ30の垂直方向上方で、最上位に位置するブラック現像カートリッジ15Kと対向する感光体駆動ローラ31と、これら感光体支持ローラ30および感光体駆動ローラ31の間に巻回されるエンドレスベルトからなる感光ベルト32とを備えている。この感光ベルト32は、その表面に有機感光体からなる感光層を備えており、すべての現像ローラ25と対向接触できるように、上下方向に配置されている。
【0061】
そして、この感光ベルト機構部16では、感光体駆動ローラ31に、図示しないメインモータからの動力が伝達されることにより、感光体駆動ローラ31が回転駆動(反時計方向に回転駆動)され、感光体支持ローラ30が従動(反時計方向に従動)されることにより、感光ベルト32が、これら感光体支持ローラ30および感光体駆動ローラ31の間を周回移動(反時計方向に周回移動)するように構成されている。
【0062】
これによって、感光ベルト32は、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yの現像ローラ25から最上位に位置するブラック現像カートリッジ15Kの現像ローラ25に向けて移動、つまり、各現像ローラ25と接触する接触部分(ニップ部分)において、各現像ローラ25と同一方向に、感光ベルト32が上向きに移動される。
【0063】
中間転写ベルト機構部17は、スキャナユニット14の上方であって、感光ベルト機構部16の前側側方に配置され、中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35と、カーボンなどの導電性粒子を分散した導電性のポリカーボネートやポリイミドなどの樹脂からなるエンドレスベルトからなる中間転写ベルト36とを備えている。
【0064】
中間転写体駆動ローラ33は、感光ベルト32および中間転写ベルト36を挟んで感光体駆動ローラ31と対向配置されている。第1中間転写体支持ローラ34は、中間転写体駆動ローラ33に対して、斜め前側下方に配置され、後述する転写ローラ18と中間転写ベルト36を挟んで対向配置されている。第2中間転写体支持ローラ35は、中間転写体駆動ローラ33の下方であって、第1中間転写体支持ローラ34に対して後側側方に配置されている。そして、これら中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35が、略三角形状に配置され、その周りに中間転写ベルト36が巻回されている。
【0065】
そして、この中間転写ベルト機構部17では、中間転写体駆動ローラ33に、図示しないメインモータからの動力が伝達されることにより、中間転写体駆動ローラ33が回転駆動(時計方向に回転駆動)され、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35が従動(時計方向に従動)されることにより、中間転写ベルト36が、これら中間転写体駆動ローラ33、第1中間転写体支持ローラ34および第2中間転写体支持ローラ35の間を周回移動(時計方向に周回移動)するように構成されている。
【0066】
これによって、中間転写ベルト36は、中間転写体駆動ローラ33において、感光ベルト32と対向接触し、その接触部分(ニップ部分)において、感光ベルト32と同方向に移動される。
【0067】
転写ローラ18は、中間転写ベルト36の表面と接触するように、中間転写ベルト機構部17の第1中間転写体支持ローラ34と中間転写ベルト36を挟んで対向配置されており、中間転写ベルト36との接触部分(ニップ部分)において、中間転写ベルト36と同方向に回転(反時計方向に回転)するように構成されている。なお、この転写ローラ18は、図示しない転写ローラ接離機構によって、用紙3にカラー画像を転写する時には、中間転写ベルト36と接触する接触位置に移動され、転写しない時には、中間転写ベルト36から離間する離間位置に移動されるように構成されている。
【0068】
また、転写ローラ18は、図示しないメインモータによって駆動され、転写バイアスが印加されるように構成されている。
【0069】
スコロトロン型帯電器19は、感光ベルト32の表面と接しないように、所定間隔を隔てて配設されており、感光ベルト32の移動方向における感光体支持ローラ30の近傍上流側に設けられている。このスコロトロン型帯電器19は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ベルト32の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
【0070】
そして、感光ベルト32の表面は、スコロトロン型帯電器19により一様に正帯電された後、スキャナユニット14からのレーザービームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
【0071】
次いで、静電潜像が形成された感光ベルト32に、特定の現像カートリッジ15の現像ローラ25を、図示しない現像カートリッジ接離機構によって接触させることにより、感光ベルト32上に、その特定の現像カートリッジ15に収容される単色のトナー画像が形成される。感光ベルト32上に形成された単色のトナー画像は、次いで、中間転写ベルト36と対向した時に、その中間転写ベルト36に転写され、その中間転写ベルト36において順次重ね合わされることにより、カラー画像が形成される。
【0072】
すなわち、たとえば、まず、図示しない現像カートリッジ接離機構によって、最下位に位置するイエロー現像カートリッジ15Yを水平方向前方に移動させて、イエロー現像カートリッジ15Yの現像ローラ25を、静電潜像が形成される感光ベルト32に接触させるとともに、マゼンタ現像カートリッジ15M、シアン現像カートリッジ15Cおよびブラック現像カートリッジ15Kを水平方向後方に移動させて残りの現像ローラ25を感光ベルト32から離間させることにより、イエロー現像カートリッジ15Yに収容されるイエローのトナーによって感光ベルト32上にイエローのトナー画像が形成され、次いで、感光ベルト32の移動により、そのイエローのトナー画像が中間転写ベルト36と対向した時に、その中間転写ベルト36に転写される。
【0073】
次いで、上記と同様にして、再び感光ベルト32上に静電潜像が形成される一方で、各現像カートリッジ15を、図示しない現像カートリッジ接離機構によって、水平方向に適宜移動させることにより、下から二番目に位置するマゼンタ現像カートリッジ15Mの現像ローラ25を感光ベルト32に接触させるとともに、残りの現像ローラ25を離間させることにより、マゼンタ現像カートリッジ15Mに収容されるマゼンタのトナーによって感光ベルト32上にマゼンタのトナー画像が形成されると、そのマゼンタのトナー画像は、中間転写ベルト36と対向した時に、既にイエローのトナー画像が転写されている中間転写ベルト36上に重ねて転写される。
【0074】
このような同様の動作が、シアン現像カートリッジ15Cに収容されるシアンのトナーおよびブラック現像カートリッジ15Kに収容されるブラックのトナーによって繰り返され、これによって、中間転写ベルト36上にカラー画像が形成される。
【0075】
そして、このようにして中間転写ベルト36上に形成されたカラー画像は、用紙3が中間転写ベルト36と、接触位置に移動される転写ローラ18との間を通る間に、その用紙3に一括転写される。
【0076】
定着部20は、転写ローラ18の上方であって、給紙パス8の下流側端部に配置されており、加熱ローラ41と、その加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42と、搬送ローラ43とを備えている。加熱ローラ41は、金属製で加熱のためのハロゲンランプを備えており、用紙3上に転写されたカラー画像を、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させるようにしている。
【0077】
そして、このように定着部20においてカラー画像が熱定着された用紙3は、搬送ローラ43によって、排紙パス44に送られ、排紙パス44の下流側端部に設けられる排紙ローラ45によって、本体ケーシング2の上部に形成される排紙トレイ46上に排紙される。
【0078】
図2は、このカラーレーザプリンタ1が接続される端末装置としてのパーソナルコンピュータ51を備えるコンピュータシステム50を示すブロック図であり、図3は、このパーソナルコンピュータ51において、プリンタドライバを起動させるための階層構造を示すブロック図である。
【0079】
パーソナルコンピュータ51には、装置の制御を実施するCPU52と、そのCPU52内に、制御プログラムが格納されるROM53と、ワークメモリが格納されるRAM54と、電源が切断されても情報が記憶された状態で残る記憶手段としてのNVRAM55とが備えられている。パーソナルコンピュータ51には、CD−ROM56を装填再生するためのCD−ROM再生装置57、CRT58、キーボード59、CRT58の画面内での各種操作を行なうためのマウス60、オペレーションシステム(OS)62やアプリケーションソフトウェア63やプリンタドライバ64がインストールされるハードディスク40、および、各種外部機器とパーソナルコンピュータ51を接続するためのインターフェイス61が備えられており、それらがそれぞれCPU52と接続されている。このパーソナルコンピュータ51は、このインターフェイス61を介してカラーレーザプリンタ1に設けられているインターフェイスと接続されることによって、カラーレーザプリンタ1と接続されている。
【0080】
そして、このコンピュータシステム50では、CD−ROM再生装置57に、カラーレーザプリンタ1に送信する印刷ジョブを作成するための画像処理プログラムを備えるプリンタドライバ64が記録されているCD−ROM56が装填されると、ハードディスク40にそのプリンタドライバ64がインストールされ、図3に示すように、所定のオペレーションシステム(OS)62上でプリンタドライバ64が起動可能な状態となる。
【0081】
そして、本実施形態では、このようにして起動されるプリンタドライバ64に、通常プリンタドライバ64として設定されている印刷制御コマンド(すなわち、アプリケーションソフトウェア63上で作成されたオペレーションシステム62に準じたデータ形式の文字や図形からなる画像データをカラーレーザプリンタ1が受信できる、たとえば、ページ記述言語(PDL)からなる画像データに変換して、カラーレーザプリンタ1に送信する画像処理プログラム)の他に、色覚障害者にとっても、わかりやすい画像を形成するための画像処理プログラムとして、色覚障害対応モードが設定されている。
【0082】
次に、このプリンタドライバ64の色覚障害対応モードについて詳述する。
【0083】
たとえば、ユーザが、会議やプレゼンテーションに使用する画像をアプリケーションソフトウェア63を用いて作成した後、印刷する場合において、色覚障害者にとっても、識別しやすいように印刷したい場合には、まず、プリンタドライバ64のプロパティを表示させる。プリンタドライバ64のプロパティを表示させるには、アプリケーションソフトウェア63上から印刷実行ウィンドウ(図示せず)を選択し、表示された印刷実行ウィンドウ上からプロパティを選択する公知の操作方法に従えばよい。
【0084】
このようにして、プリンタドライバ64のプロパティが選択されると、たとえば、図4に示すプロパティウィンドウ65が表示される。
【0085】
プロパティウィンドウ65には、たとえば、「情報」ダイアログ、「詳細」ダイアログ、「共有」ダイアログ、「用紙」ダイアログ、「グラフィックス」ダイアログ、「デバイスオプション」ダイアログ、「両面印刷」ダイアログおよび「色覚」ダイアログなど、複数のダイアログが備えられており、任意のダイアログ画面をクリックして選択することにより、所定のダイアログを最前面にて表示させて、各種設定ができるようになっている。この図4においては、色覚ダイアログ66が最前面に表示されている。
【0086】
色覚ダイアログ66には、色覚障害者にとってわかりやすい画像を形成するための色覚障害対応モードを選択できる抽出選択手段としての色覚障害対応モードチェックボックス67が備えられている。
【0087】
そして、色覚障害者にとっても識別しやすいように印刷したい場合には、この色覚障害対応モードチェックボックス67にチェックを入れる。
【0088】
この色覚障害対応モードチェックボックス67にチェックを入れると、後述するプリンタドライバ64のページ処理において、図5のフロー図で示される色覚障害対応モードの処理が実行される。これによって、色覚障害者に対応した適切な処理を達成することができる。一方、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、色覚障害対応モードチェックボックス67のチェックを外せばよい。これによって、色覚障害対応モードが選択されず、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。
【0089】
また、色覚ダイアログ66には、入力項目表示制御手段としての、色覚の種類を入力するための「色覚の種類」として表示される色覚種類設定ボックス68と、色覚の程度を入力するための「色覚の程度」として表示される色覚程度設定ボックス69とが備えられている。
【0090】
色覚種類設定ボックス68は、たとえば、3種類の色覚障害に関する情報が入力できるように設定されている。より具体的には、赤色を識別するのが困難な「第1色覚障害」、緑色を識別するのが困難な「第2色覚障害」、青色を識別するのが困難な「第3色覚障害」の3種類の色覚障害を選択することができるように、それぞれに対応するチェックボックスが備えられている。たとえば、「第1色覚障害」のチェックボックス68aがチェックされると第1色覚障害が選択され、「第2色覚障害」のチェックボックス68bがチェックされると第2色覚障害が選択され、さらに、「第3色覚障害」のチェックボックス68cがチェックされると第3色覚障害が選択される。
【0091】
色覚程度設定ボックス69は、色覚障害の程度が入力できるように設定されている。より具体的には、色覚障害の程度が、たとえば、「強度」、「中度」、「弱度」の3段階に分けられており、それぞれに対応するチェックボックスが備えられている。たとえば、「強度」のチェックボックス69aがチェックされると強度が選択され、「中度」のチェックボックス69bがチェックされると中度が選択され、さらに、「弱度」のチェックボックス69cがチェックされると弱度が選択される。
【0092】
より具体的には、たとえば、色覚種類設定ボックス68において「第1色覚障害」のチェックボックス68aがチェックされて第1色覚障害が選択され、色覚程度設定ボックス69において「強度」のチェックボックス69aがチェックされると、色覚の種類および程度が、強度第1色覚障害と設定される。この後、色覚ダイアログ66内に設けられたOKボタン66yをクリックすると、色覚障害対応画像処理が実行され、色覚障害対応モードの選択、および、色覚種類設定ボックス68および色覚程度設定ボックス69において入力された色覚に関する情報が、NVRAM55に記憶される。NVRAM55に記憶された色覚に関する情報は、後述する色覚画像処理における基準として参照される。そのため、対象となる色覚障害者の種類および程度に対応した、適切かつわかりやすい画像を形成することができる。
【0093】
また、色覚障害対応モードの選択および色覚に関する情報は、色覚ダイアログ66を表示させることによって、随時、変更することができる。色覚障害対応モードの選択および色覚に関する情報を変更した後は、変更後の色覚障害対応モードの選択および色覚に関する情報が、NVRAM55に記憶される。
【0094】
このようにして、色覚障害対応モードの選択、および、入力した色覚に関する情報を、NVRAM55に記憶させるようにすれば、特定の色覚障害者が反復して使用する場合に、使用時において、毎回、色覚障害対応モードの選択や色覚に関する情報を選択して入力する手間を省くことができる。
【0095】
なお、色覚ダイアログ66の入力操作においては、色覚の種類を入力してから、色覚の程度を入力するようにしてもよいし、色覚の程度を入力してから色覚の種類を入力するようにしてもよい。また、色覚の程度が不明である場合には、色覚の種類を入力して、色覚の程度を入力しなくても、画像処理プログラムの処理が実行される。
【0096】
そして、このような色覚ダイアログ66で各種設定がなされた後、印刷処理を実行させると、図5に従ったページ処理が開始される。
【0097】
なお、印刷処理の実行は、色覚ダイアログ66を終了した後に、印刷実行ウィンドウ(図示せず)において、印刷ページ範囲や、印刷枚数などを設定した後、印刷実行のための「OK」ボタンをクリックする公知の操作方法に従えばよい。
そして、印刷処理が実行されると、印刷実行ウィンドウで設定された1つのジョブにおける、1ページごとに、図5に示すページ処理が開始される。
【0098】
すなわち、ページ処理が開始されると、まず、現在のページ番号が認識された(S1)後、アプリケーションソフトウェア63によって作成された画像がカラーレーザプリンタ1において印刷可能な画像データに変換される画像データ処理が行なわれる(S2)。このデータ処理では、上記したように、画像をページ記述言語(PDL)に変換する処理が行なわれる。
【0099】
次いで、このような画像データ処理が行なわれた後、色覚障害対応モードが選択されているか否かが判断される(S3)。色覚障害対応モードが選択されていない場合(S3:NO)、すなわち、上記の図4において、色覚障害対応モードチェックボックス67がチェックされていない場合には、色覚障害対応モードの処理が行なわれることなく、そのまま、通常の印刷モードでインターフェイス送信処理(S9)がなされる。
【0100】
一方、色覚障害対応モードが選択されている場合(S3:YES)、すなわち、上記の図4において、色覚障害対応モードチェックボックス67がチェックされている場合には、作成された画像データの中に、色覚障害者が識別しにくい画像領域が含まれているかが判断され、含まれている場合には、その画像領域の画像データが抽出される画像データ抽出処理が行なわれる(S4)。
【0101】
すなわち、画像領域の画像データの抽出処理は、色覚障害対応モード中の抽出手段としての抽出プログラムによって処理される。
【0102】
抽出プログラムでは、まず、画像データの中に、文字データと図形データとが含まれているか、含まれている場合には、文字データと図形データとが重なっているか、重なっている場合には、その互いに重なった境界部分において、色覚障害者が識別にしくい色が使用されているかが順次判断される。
【0103】
そして、互いに重なった境界部分において、色覚障害者が識別しにくい色が使用されている場合には、その境界部分を含む画像領域を、色覚障害者が識別しにくい画像領域として抽出し(S5:YES)、たとえば、図6に示すように、報知手段としてポップアップ表示する(S6)。一方、そのような画像領域が抽出されない場合(S5:NO)には、そのまま、インターフェイス送信処理がなされる(S9)。
【0104】
この抽出プログラムの抽出は、たとえば、色覚種類設定ボックス68において「第1色覚障害」のチェックボックス68aまたは「第2色覚障害」のチェックボックス68bがチェックされている場合であって、画像データのうち、赤系色の画像データと緑系色の画像データとが隣接しており、かつ、赤系色の画像データの輝度と緑系色の画像データの輝度とが同程度の画像領域がある場合には、その画像領域を色覚障害者が識別にくい画像領域として抽出する。
【0105】
より具体的には、通常、画像データは、1つのピクセル毎にR(赤)、G(緑)、B(青)の色データを有しており、その色が、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の混合色で表現されている。そして、各ピクセルにおいて、これらR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色の階調が変更されることによって、ユーザの視覚で認識される多様な色が実現されている。なお、R(赤)、G(緑)、B(青)の3原色は、それぞれ、たとえば256階調、すなわち、0〜255階調のレベルを有している。
【0106】
そして、抽出プログラムの処理では、まず、画像データの全ピクセルについて、赤系色か緑系色か、あるいは、それ以外の系統色であるかに区分される。
【0107】
すなわち、たとえば、1つのピクセルについて、R(赤)の階調の値が最も大きく、G(緑)およびB(青)のそれぞれの階調の値が、R(赤)の階調の値よりも小さい場合において、R(赤)と2番目に大きい階調の値をもつものとの階調値の差が、2番目に大きい階調の値を有するものと3番目の階調の値を有するものとのそれぞれの階調値の差よりも大きい場合には、そのピクセルの色は、赤系色と判断される。
【0108】
また、たとえば、1つのピクセルについて、G(緑)の階調の値が最も大きく、R(赤)およびB(青)のそれぞれの階調の値が、G(緑)の階調の値よりも小さい場合において、G(緑)と2番目に大きい階調の値をもつものとの階調値の差が、2番目に大きい階調の値を有するものと3番目の階調の値を有するものとのそれぞれの階調値の差よりも大きい場合には、そのピクセルの色は、緑系色と判断される。
【0109】
また、上記の判断において、赤系色および緑系色のいずれにも属さない場合には、それ以外の系統色であると判断される。
【0110】
次いで、このようにして区別された赤系色のピクセルと、緑系色のピクセルの隣接部分の有無が判断され、隣接部分がある場合には、それら隣接している赤系色のピクセルの輝度と緑系色のピクセルの輝度とが同程度であるか否かが判断される。
【0111】
各ピクセルの輝度は、色覚障害対応モード中の輝度決定手段としての輝度決定プログラムの処理により決定され、たとえば、下記式に従って、R(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれが有する輝度の値に係数s、t、uを乗じてその和をとることにより決定され、その程度が0〜255のレベルに区分される。
【0112】
輝度X = sR+tG+uB
ここで、各係数s、t、uの値は、たとえば、s:0.30、t:0.59、u:0.11とし、各係数s、t、uの総和は、1とする。
【0113】
このような輝度決定プログラムの処理によれば、各色の輝度を確実に決定することができる。
【0114】
そして、色覚程度設定ボックス69において、たとえば、「弱度」のチェックボックス69cがチェックされている場合には、隣接する赤系色の輝度と緑系色の輝度との差が、たとえば、20以内であれば、その隣接部分が、色覚障害者が識別しにくい部分であるとして抽出される。
【0115】
また、色覚程度設定ボックス69において、たとえば、「中度」のチェックボックス69bがチェックされている場合には、隣接する赤系色の輝度と緑系色の輝度との差が、たとえば、40以内であり、また、たとえば、「強度」のチェックボックス69aがチェックされている場合には、隣接する赤系色の輝度と緑系色の輝度との差が、たとえば、60以内であれば、それぞれ、その隣接部分が、色覚障害者が識別しにくい部分であるとして抽出される。
【0116】
これによって、色覚障害者の色覚障害の程度に対応した適切な後の処理を実現することができ、後の処理において、少なくとも色覚障害者の大半を占める、赤と緑とを識別しにくい第1色覚障害者および第2色覚障害者にとってわかりやすい画像を形成することができる。
【0117】
そして、このようにして、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合(S5:YES)には、図6に示すように、その画像領域がCRT58の画面上にポップアップ表示される(S6)。
【0118】
これにより、画像データから、色覚障害者の識別しにくい画像領域が抽出され、その抽出された画像領域が報知されることによって、色覚障害者に対応した適切な処理を行なうことができる。
【0119】
図6は、ポップアップ表示されたCRT58の画面(ポップアップ画面70)の一例を示す概略図である。
【0120】
図6において、たとえば、このポップアップ画面70には、印刷領域を示すプレビュー画面71と、設定エリア72とが表示されている。
【0121】
プレビュー画面71は、たとえば、ユーザがアプリケーションソフトウェア63によって作成した画像を印刷した場合に、どのように印刷されるかを事前にプレビューするための表示部分である。
【0122】
このプレビュー画面71には、画像データの印刷可能領域であるプレビュー領域73内に、ユーザがアプリケーションソフトウェア63を用いて作成した、文字データ74や図形データ75が表示されており、色覚障害者が識別しにくい部分が、たとえば、矢印76などによって指示されている。
【0123】
設定エリア72には、色覚障害者の識別しにくい画像領域が、作成した画像中に存在することが、メッセージによって示されており、その下に、後述する色覚障害対応画像処理を行なうか否かを選択可能な、画像処理選択手段としての処理実行ボタン77が表示されている。
【0124】
表示されるメッセージは、たとえば、「この矢印が示す部分に、色覚障害者の方が識別しにくい部分があります。」等といった報知表示であり、ユーザは、色覚障害者が識別しにくい画像領域があるということを、一見して認識できるように表示されている。
【0125】
処理実行ボタン77は、たとえば、「はい」および「いいえ」の2つの選択が行なえるようになっており、この2つの選択肢に対して、それぞれ2つのチェックボックスが対応して設けられている。すなわち、「はい」のチェックボックス77yがチェックされると、後述する色覚障害対応画像処理の実行が選択され、「いいえ」のチェックボックス77nがチェックされると、後述する色覚障害対応画像処理を実行しないことが選択される。
【0126】
そして、たとえば、「はい」のチェックボックス77yをチェックした後、プレビュー画面71内に設けられたOKボタン78をクリックすると、色覚障害対応画像処理が実行され、この選択がNVRAM55に記憶される。一方、「いいえ」のチェックボックス77nをチェックした後、プレビュー画面71内に設けられたOKボタン78をクリックすると、色覚障害対応画像処理が実行されず、この選択がNVRAM55に記憶される。
【0127】
また、この色覚障害対応画像処理の実行の有無について、NVRAM55に記憶された情報は、プレビュー画面71を表示させることによって、随時、変更することができる。色覚障害対応画像処理の実行の有無についての情報を変更した後は、その変更後の色覚障害対応画像処理の実行の有無についての情報が、NVRAM55に記憶される。
【0128】
このように、処理実行ボタン77において、色覚障害対応画像処理の実行の有無を選択できるようにすれば、色覚障害対応画像処理の実行をしないで対応できる場合には、「いいえ」のチェックボックス77nをチェックして、色覚障害対応画像処理を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる。また、色覚障害対応画像処理の実行をしないと対応できない場合には、「はい」のチェックボックス77yをチェックして、色覚障害対応画像処理の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0129】
また、このような処理実行ボタン77による選択も、上記した色覚障害対応モードチェックボックス67の選択や、色覚種類設定ボックス68、色覚程度設定ボックス69の設定と同様に、NVRAM55に記憶されるので、特定の色覚障害者が反復して使用する場合において、毎回選択や入力する手間を省略させることができる。
【0130】
そして、処理実行ボタン77が選択された後に、OKボタン78をクリックすると、色覚障害対応画像処理の実行が選択されている場合(S7:YES)には、色覚障害対応モード中の画像処理手段としての色覚障害対応プログラムが起動され、色覚障害対応画像処理が開始される(S8)。これによって、色覚障害者が識別しにくい画像領域の画像データが、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理される。その結果、色覚障害者にとってわかりやすい画像を形成することができる。
【0131】
一方、色覚障害対応画像処理を実行しないことが選択されている場合(S7:NO)には、そのままインターフェイス送信処理がなされる(S9)。
【0132】
次に、画像処理プログラムの処理について詳述する。この処理では、たとえば、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データにおいて、その境界部分の少なくとも一方の色が、互いに隣り合う各色とは異なる他の色に処理される。
【0133】
より具体的には、この処理では、たとえば、図7に示すように、その文字データ74と図形データ75とが、両方ともに濃い色、たとえば、濃い赤系色の文字データ74と、濃い緑系色の図形データ75とによって画像データが形成されている場合には、それぞれの文字データ74および図形データ75のうちの、いずれか一方の境界部分の画像が形成されない、すなわち、白い用紙3に印刷する場合には、境界部分が白い縁取り部分80となる処理(縁取り処理)が実行される。
【0134】
これによって、文字と図形との境界領域を明確に分離することができ、色覚障害者であっても、文字データ74と図形データ75との見分けをつけやすくすることができる。また、この処理では、一方の色の画像が形成されないので、その色のトナーの消費を低減することができる。なお、白い縁取り部分80を表示するために必要なドット数は、カラーレーザプリンタ1の解像度に応じて、適宜選択される。
【0135】
なお、濃い色であるか否かは、上記した輝度決定プログラムの処理により判断され、たとえば、隣接する2つの色が、ともに127以下である場合には、両方ともに濃い色であると判断され、上記の白い縁取り部分80を形成する縁取り処理が実行される。
【0136】
また、色覚障害者が識別しにくい画像領域の画像データが、たとえば、図8に示すように、その文字データ74と図形データ75とが、両方ともに薄い色、たとえば、薄い赤系色の文字データ74と、薄い緑系色の図形データ75とによって画像データが形成されている場合には、上記の白い縁取り部分80を、少なくとも一方の画像の境界部分に形成しても識別しにくいため、その文字データ74および図形データ75のうちの、いずれか一方の境界部分が黒い縁取り部分80となる処理(縁取り処理)が実行される。これによって、文字と図形との境界領域を明確に分離することができ、色覚障害者であっても、文字データ74と図形データ75との見分けをつけやすくすることができる。また、この処理では、一方の色の画像の境界部分が黒色に形成されるので、輝度の大きい境界部分をよりはっきりと識別させることができる。なお、黒い縁取り部分80を表示するために必要なドット数は、カラーレーザプリンタ1の解像度に応じて、適宜選択される。
【0137】
なお、薄い色であるか否かは、上記した輝度決定プログラムの処理により判断され、たとえば、隣接する2つの色が、ともに128以上である場合には、両方ともに薄い色であると判断され、上記の黒い縁取り部分80を形成する縁取り処理が実行される。
【0138】
そして、上記の処理によれば、互いに隣り合う各色の輝度が、ともに所定の値(たとえば、128)以上である場合には、境界部分における少なくとも一方の色が黒色で縁取りされ、互いに隣り合う各色の輝度が所定の値(たとえば、127)以下である場合には、境界部分における少なくとも一方の色が白色で縁取りされるので、画像データの輝度に基づいて、境界部分をよりはっきりと識別させることができる。したがって、色覚障害者であっても、より一層認識しやすい画像を形成することができる。
【0139】
また、上記の説明では、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、色覚障害者が識別しにくい画像領域の画像データの境界部分を白または黒色に変更したが、この色覚障害対応画像処理においては、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、その境界部分の輝度または色を変更してもよいし、その境界部分を含む文字データ74または図形データ75のすべての輝度または色を変更してもよい。これによっても、色覚障害者が、はっきりと画像データを識別することができる。
【0140】
より具体的には、たとえば、図9(a)に示すように、画像データを形成する文字データ74および図形データ75の両方が濃い色彩、たとえば、文字データ74が濃い赤色であって、図形データ75が濃い緑色であるような場合には、図9(b)に示すように、文字データ74を、濃い赤色から薄い赤色に変更する。
これによって、文字データ74および図形データ75の境界部分を際立たせることができる。すなわち、このような処理によれば、色覚障害者が識別しにくい、互いに隣り合う各色の画像データの輝度が変更されるので、輝度の相違により、色覚障害者であっても容易に画像を識別することができる。
【0141】
また、図10(a)に示すように、画像データを形成する文字データ74および図形データ75の両方が薄い色彩、たとえば、文字データ74が薄い赤色であって、図形データ75が薄い緑色であるような場合には、図10(b)に示すように、文字データ74を、薄い赤色から、薄い赤色および薄い緑色ではないその他の濃い色(たとえば、濃い青色など)に変更する。これによって、文字データ74および図形データ75の境界部分を際立たせることができる。すなわち、このような処理によれば、色覚障害者が識別しにくい、互いに隣り合う各色の画像データの色相が変更されるので、色相の相違により、色覚障害者であっても容易に見分けのつきやすい画像を形成することができる。
【0142】
さらには、このようないずれか一方の色相を変更する処理においては、色を全く異なる色に変更するのではなく、いずれか一方の黄色量を変更してもよい。より具体的には、たとえば、図11(a)に示すように、画像データを形成する文字データ74および図形データ75の両方が濃い色、たとえば、文字データ74が濃い赤色であって、図形データ75が濃い緑色であるような場合には、図11(b)に示すように、文字データ74の色の黄色量を増加させることによって、文字データ74の色相を変更する。これによって、文字データ74の輝度を変更前の状態から向上させることができる。そのため、文字データ74および図形データ75の境界部分を際立たせることができる。したがって、互いに隣り合う各色の画像データを、黄色量の変更により容易に識別させることができるので、色覚障害者であっても見分けのつきやすい画像を形成することができる。
【0143】
なお、図9、図10および図11では、文字データ74の輝度、色相および黄色量のうちのいずれかについて、文字データ74のすべてを変更したが、図形データ75のすべてを変更してもよいし、文字データ74と図形データ75との境界部分のいずれか一方のデータのみを変更してもよい。
【0144】
また、上記の実施形態においては、画像データに含まれる文字データ74を薄い色から濃い色に変更したが、図形データ75を薄い色から濃い色に変更してもよい。さらに、上記の実施形態においては、画像データに含まれる文字データ74を濃い色から薄い色に変更したが、図形データ75を濃い色から薄い色に変更してもよい。
【0145】
また、上記の実施形態においては、文字データ74の黄色量を増加したが、図形データ75の黄色量を増加させてもよく、さらには、文字データ74または図形データ75のいずれかの黄色量を減少させてもよい。
【0146】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、その他の形態においても実施することができる。すなわち、以上の説明では、本発明の画像形成装置を、いわゆる中間転写方式のカラーレーザプリンタ1を例にとって説明したが、本発明の画像形成装置は、これに限らず、いわゆるタンデム方式のカラーレーザプリンタであってもよく、さらには、インクジェットカラープリンタであってもよい。
【0147】
また、以上の説明では、色覚障害対応モードをプリンタドライバ64に搭載したが、色覚障害対応モードは、プリンタドライバ64以外のソフトウェアや画像処理装置に搭載してもよい。さらに、以上の説明では、プリンタドライバ64をパーソナルコンピュータ51にインストールして、そのパーソナルコンピュータ51からカラーレーザプリンタ1を制御したが、たとえば、カラーレーザプリンタ1のCPUで、色覚障害対応モードが実行可能となるようにセットアップして、カラーレーザプリンタ1の操作パネル上で色覚障害対応モードの操作を行なってもよい。
【0148】
また、以上の説明では、プリンタドライバ64がページ記述言語(PDL)に基づいて作動するものとして説明したが、GDI(Graphics Device Interface)に基づいて作動するものであってもよい。なお、この場合には、上記の処理が終了した後に、プリンタドライバ64において、RGBデータがトナーの色に対応するYMCKデータに変換される。
【0149】
さらに、以上の説明では、RGB表色系を色データとして有する画像データを例にとって説明したが、La表色系を色データとして有する画像データについても同様の処理を適用することができる。また、以上の説明では、主として、第1色覚障害者および第2色覚障害者にとって、識別しやすい画像処理について説明したが、第3色覚障害者にとって、識別しやすい画像処理についても、上記と同様の処理を適用することができる。
【0150】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、画像データから抽出された色覚障害者の識別しにくい画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができ、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を形成することができる。また、色覚障害者にとって識別しにくい画像領域が抽出されたことが報知されるので、その後に、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0151】
請求項2に記載の発明によれば、画像データから抽出された色覚障害者の識別しにくい画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができ、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を形成することができる。また、画像処理手段を実行しないで対応できる場合には、画像処理手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理 の増加を防止し、処理の効率化を図ることができる一方、画像処理手段を実行しないと対応できない場合には、画像処理手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0152】
請求項3に記載の発明によれば、色覚障害者にとって識別しにくい画像領域が抽出されたことが報知されるので、その後に、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0153】
請求項4に記載の発明によれば、特定の色覚障害者が反復して使用する場合において、毎回選択や入力する手間を省略させることができる。
【0154】
請求項5に記載の発明によれば、識別しにくい境界部分を識別させることができ、色覚障害者にとって、識別しやすい画像を形成することができる。
【0155】
請求項6に記載の発明によれば、識別しにくい境界部分を、互いに隣り合う各色の輝度に対応させて、よりはっきりと識別させることができる。
【0156】
請求項7に記載の発明によれば、輝度の大きい境界部分を、よりはっきりと認識させることができ、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0157】
請求項8に記載の発明によれば、互いに隣り合う各色の画像データを、色相の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0158】
請求項9に記載の発明によれば、互いに隣り合う各色の画像データを、黄色量の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0159】
請求項10に記載の発明によれば、画像データから抽出された色覚障害者の識別しにくい画像領域について、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができ、色覚障害者にとって、識別しにくい境界部分を、互いに隣り合う各色の輝度に対応させて、よりはっきりと識別させることができる。
【0160】
請求項11に記載の発明によれば、輝度の大きい境界部分を、よりはっきりと認識させることができ、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0161】
請求項12に記載の発明によれば、識別しにくい境界部分をはっきりと識別させることができ、色覚障害者にとって、より一層識別しやすい画像を形成することができる。
【0162】
請求項13に記載の発明によれば、着色剤の消費を低減しつつ、色覚障害者にとって識別しやすい画像を形成することができる。
【0163】
請求項14に記載の発明によれば、互いに隣り合う各色の画像データを、輝度の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0164】
請求項15に記載の発明によれば、画像データから抽出された色覚障害者の識別しにくい画像領域について、互いに隣り合う各色の画像データを、黄色量の相違により容易に識別させることができ、色覚障害者にとって、識別しやすい画像を形成することができる。
【0165】
請求項16に記載の発明によれば、色覚障害者を考慮しなくてよい場合には、抽出手段を実行しないことを選択することによって、余分な処理の増加を防止して、処理の効率化を図ることができる一方、色覚障害者を考慮する必要がある場合には、抽出手段の実行を選択することによって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
【0166】
請求項17に記載の発明によれば、対象となる色覚障害者の種類および/または程度に対応したより適切な処理をすることができる。
【0167】
請求項18に記載の発明によれば、対象となる色覚障害者にとって、よりわかりやすい画像を形成することができる。
請求項19に記載の発明によれば、特定の色覚障害者が反復して使用する場合において、毎回選択や入力する手間を省略させることができる。
請求項20に記載の発明によれば、少なくとも、色覚障害者の大半を占める、赤と緑とを識別しにくい第1色覚障害者および第2色覚障害者に対応した適切な処理をすることができる。
請求項21に記載の発明によれば、各色の輝度が確実に決定されるので、色覚障害者にとって、より識別しやすい画像を形成することができる。
【0168】
請求項22に記載の発明によれば、色覚障害者に対応した適切な処理をすることができるプリンタドライバによって、色覚障害者にとって、わかりやすい画像を記録媒体上に形成することができる。
【0169】
請求項23に記載の発明によれば、画像処理プログラムを備えた画像処理装置によって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることで、色覚障害者にとって、わかりやすいカラー画像を形成することができる。
【0170】
請求項24に記載の発明によれば、画像処理プログラムを備えた画像形成装置によって、色覚障害者に対応した適切な処理をすることで、色覚障害者にとって、わかりやすいカラー画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像形成装置としての、カラーレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】 図1に示すカラーレーザプリンタが接続されるコンピュータシステムを示すブロック図である。
【図3】 図2に示すコンピュータにおいて、プリンタドライバを起動させるための階層構造を示すブロック図である。
【図4】 図2に示すCRTに表示されるプリンタドライバのプロパティウィンドウを示す図である。
【図5】 プリンタドライバのページ処理示すフロー図である。
【図6】 図2に示すCRTの画面のポップアップ表示の一例を示す概略図である。
【図7】 縁取り処理後の画像データの一例(白い縁取り処理)を示す図である。
【図8】 縁取り処理後の画像データのその他の例(黒い縁取り処理)を示す図である。
【図9】 画像データ処理の一例を示す図であって、(a)は、輝度を変更する前の画像データ(濃い色の場合)を示し、(b)は、輝度を変更した後の画像データを示す。
【図10】 画像データ処理のその他の例を示す図であって、(a)は、色相を変更する前の画像データ(薄い色の場合)を示し、(b)は、色相を変更した後の画像データを示す。
【図11】 画像データ処理のその他の例を示す図であって、(a)は、色相を変更する前の画像データ(濃い色の場合)を示し、(b)は、色相を変更した後の画像データを示す。
【符号の説明】
1 カラーレーザプリンタ
3 用紙
51 パーソナルコンピュータ
55 NVRAM
64 プリンタドライバ
65 プロパティウィンドウ
66 色覚ダイアログ
67 色覚障害対応モードチェックボックス
68 色覚種類選択ボックス
69 色覚程度選択ボックス
70 ポップアップ画面
80 縁取り部分

Claims (24)

  1. コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、
    前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段の実行による画像領域の抽出を報知するための報知手段と、
    前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させる、画像処理プログラム。
  2. コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、
    前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段と、
    前記画像処理手段を実行させるか否かを選択するための画像処理選択手段としてコンピュータを機能させる、画像処理プログラム。
  3. 前記抽出手段の実行による画像領域の抽出を報知するための報知手段としてコンピュータを機能させる、請求項に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記画像処理選択手段における選択を記憶するための記憶手段としてコンピュータを機能させる、請求項2または3に記載の画像処理プログラム。
  5. 前記画像処理手段は、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分の画像データを処理することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  6. 前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像を処理することを特徴とする、請求項5に記載の画像処理プログラム。
  7. 前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合に、前記境界部分における少なくとも一方の色を、黒色に処理することを特徴とする、請求項6に記載の画像処理プログラム。
  8. 前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの色相を処理することを特徴とする、請求項5に記載の画像処理プログラム。
  9. 前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量を処理することを特徴とする、請求項8に記載の画像処理プログラム。
  10. コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、
    前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域において色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の輝度に基づいて、当該互いに隣り合う各色の境界部分における少なくとも一方の色の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させ る、画像処理プログラム。
  11. 前記画像処理手段は、互いに隣り合う各色の輝度が所定の輝度以上である場合に、前記境界部分における少なくとも一方の色を、黒色に処理することを特徴とする、請求項10に記載の画像処理プログラム。
  12. 前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色を、互いに隣り合う各色とは異なる他の色に処理することを特徴とする、請求項5、6、7、10および11のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  13. 前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像を、形成しないように画像データを処理することを特徴とする、請求項5、6、7、10、11および12のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  14. 前記画像処理手段は、前記境界部分における少なくとも一方の色の画像データの輝度を処理することを特徴とする、請求項5、6、7、10および11のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  15. コンピュータに画像データを処理させるための画像処理プログラムであって、
    前記画像データから、色覚障害者が識別しにくい画像領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段の実行によって、色覚障害者が識別しにくい画像領域が抽出された場合に、その画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像データに処理する画像処理手段としてコンピュータを機能させ、
    前記画像処理手段は、色覚障害者が識別しにくい互いに隣り合う各色の境界部分における少なくとも一方の色の画像データの黄色量を処理することを特徴とする、画像処理プログラム。
  16. 前記抽出手段を実行させるか否かを選択するための抽出選択手段としてコンピュータを機能させる、請求項1ないし15のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  17. 色覚障害の種類および/または程度を入力させるための入力項目を表示させる入力項目表示制御手段としてコンピュータを機能させる、請求項1ないし16のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  18. 前記画像処理手段は、前記入力項目に入力された色覚障害の種類および/または程度に基づいて、画像領域の画像データを、色覚障害者が識別しやすい画像に処理することを特徴とする、請求項17に記載の画像処理プログラム。
  19. 前記抽出選択手段における選択、および/または、前記入力項目に入力された色覚障害の種類および/または程度を、記憶するための記憶手段としてコンピュータを機能させる、請求項16または17に記載の画像処理プログラム。
  20. 前記抽出手段は、画像を形成するための画像データのうち、赤系色の画像データと緑系色の画像データとが隣接しており、かつ、前記赤系色の画像データの輝度と前記緑系色の画像データの輝度とが同程度の画像領域を、色覚障害者が識別しにくい画像領域として抽出することを特徴とする、請求項1ないし19のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  21. 前記画像データは色データを含んでおり、前記画像データが含む色データに基づいて、前記画像データの輝度を決定する輝度決定手段としてコンピュータを機能させる、請求項1ないし20のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  22. 請求項1ないし21のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、画像形成装置に接続された端末装置にて起動され、前記画像形成装置によって記録媒体上に画像を形成させることを特徴とする、プリンタドライバ。
  23. 請求項1ないし21のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、この画像処理プログラムに基づいてカラー画像データを処理することを特徴とする、画像処理装置。
  24. 請求項1ないし21のいずれかに記載の画像処理プログラムを備え、この画像処理プログラムに基づいてカラー画像データを処理することを特徴とする、画像形成装置。
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