JP3936269B2 - 多心光ファイバテープを分離する機構 - Google Patents

多心光ファイバテープを分離する機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、多心光ファイバテープ心線を分離する機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
光加入線路網の構築が急速に進んでおり、一般住宅に光ファイバ心線を引き込む工事が頻繁に行われている。光ケーブルの中に収容されている多心光ファイバテープ心線の中から必要な光ファイバ心線を取り出すために、活線状態で多心光ファイバテープ心線から任意の光ファイバ心線を分離する分離工具が使用され、多心光ファイバテープ心線を把持する把持治具はこのような作業時に分離工具と共に使用される必要があるが、今のところ開発されていない。
【0003】
現在のところ、作業者がクロージャ内の光ケーブルから取り出した多心光ファイバテープ心線を片手で保持し、もう一方の手で分離工具を持ち、多心光ファイバテープ心線を固定することなく、分離工具にて多心光ファイバテープ心線を挟み、多心光ファイバテープ心線に沿わせて分離工具を動かし、分離している。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−237510号公報
【特許文献2】
特開平9−105842号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、作業者が分離工具を手で持って分離作業をすると、多心光ファイバテープ心線が固定されていないため、分離工具の位置決め用の溝に正しくセットされない。この状態で、分離工具にて多心光ファイバテープ心線を挟むことにより、光ファイバ心線が断線したり、分離した光ファイバ心線にダメージを与えたりすることがある。
【0006】
また、活線状態の光ファイバ心線では、分離作業中に光ファイバ心線に曲げが発生し、光ファイバ心線の曲げロスを招き、通信障害を起こすことがある。
【0007】
また、作業者が分離工具を手で持って分離作業をすると、分離作業中に工具が開いてしまい、光ファイバ心線の長手方向で分離できない箇所が発生することがある。
【0008】
さらに、クロージャ内の作業においては、多心光ファイバテープ心線の余長が決まっており、作業を行いやすい位置まで多心光ファイバテープ心線を引き出し、分離作業を行うことができない。
【0009】
不安定なクロージャ内の作業で把持具が傾き、工具台が傾いた方向に勝手に動いてしまい、作業性が悪い。また、把持具のクランプに多心光ファイバテープ心線を把持した状態で工具台が傾いた方向に勝手に動いてしまうことにより、光ファイバテープ心線にダメージを与える可能性がある。
【0010】
この発明は上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、多心光ファイバテープ心線を作業者の手によらずに一定のテンションを与えてクランプせしめると共に多心光ファイバテープ心線を分離工具により容易かつ確実に光ファイバ心線に分離できるようにした多心光ファイバテープ心線を分離する機構を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、左右両側に立設された固定用脚部を設け、この固定用脚部上に左右方向へ延伸された可動フレームを設け、この可動フレームの両側にそれぞれ上下方向へ延伸したクランプ用固定フレームと固定フレームとを設けると共に前記クランプ用固定フレームと固定フレーム間に左右方向へ延伸されたスライドレールを設け、前記クランプ用固定フレームの上部に多心光ファイバテープを固定せしめる固定クランプを備え、前記固定フレームの内側に前記スライドレールに沿って移動可能な上下方向へ延伸したクランプ用可動フレームを設けると共に、このクランプ用可動フレームの上部に前記多心光ファイバテープを固定せしめる可動クランプを備え、前記スライドレールに沿って前記クランプ用固定フレーム前記クランプ用可動フレームとの間で往復動移動可能で、分離工具装置を上部に備えた分離工具用移動フレームを設けてなり、前記多心光ファイバテープに一定のテンションを与えるために、クランプ用可動クランプを備えた可動フレーム側にテンション装置を備えてなり、前記固定用脚部をクロージャに固定すべく前記固定用脚部に固定装置を設けると共に前記固定用脚部に対して可動フレームを前後方向へ移動可能に設けてなることを特徴とするものである。
【0012】
したがって、前記クランプ用固定フレームの上部に備えられた固定クランプに多心光ファイバテープの一端が固定されると共にクランプ用可動フレーム上に備えられた可動クランプに前記多心光ファイバテープの他端が固定される。この状態でスライドレールに沿って分離工具用移動フレームが前記クランプ用固定フレーム側からクランプ用可動フレーム側へ向けて移動されることにより、分離工具装置も一緒に固定クランプ側から可動クランプ側へ向けて移動される。その結果、分離工具装置により前記多心光ファイバテープが各光ファイバ心線に分離される。また、可動クランプを備えたクランプ用可動フレーム側にテンション装置が備えられているから、固定クランプと可動クランプとにクランプされた多心光ファイバテープに前記テンション装置により一定のテンションが与えられる。
【0013】
また、前記固定用脚部をクロージャに固定すべく前記固定用脚部に固定装置が設けられているから、作業環境を問わずに、安定した分離作業が行われる。また、前記固定用脚部に対して可動フレームが前後方向へ移動可能に設けられているから、クロージャ内のケーブル中心位置に固定クランプ、可動クランプを近づけることが可能となり、心線余長を極力抑制して分離することが可能になる。このことにより光ケーブルの光ファイバ心線引き出し長が短くなりクロージャが小型化される
【0014】
請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、請求項記載の多心光ファイバテープを分離する機構において、前記テンション装置にはロック機構が備えられいることを特徴とするものである。
【0015】
したがって、前記テンション装置にロック機構が備えられているから、このロック機構の操作で固定クランプと可動クランプとにクランプされた多心光ファイバテープ心線に一定のテンションが与えられたり、または解除したりされる。
【0016】
請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、請求項記載の多心光ファイバテープを分離する機構において、前記テンション装置がスプリングであることを特徴とするものである。
【0017】
したがって、前記テンション装置がスプリングであるから、簡単な機構で容易にテンションが与えられる。
【0018】
請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、請求項1または2記載の多心光ファイバテープを分離する機構において、前記テンション装置がマグネットであることを特徴とするものである。
【0019】
したがって、前記テンション装置がマグネットであるから、簡単な機構で容易にテンションが与えられる。
【0020】
請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、請求項1、2、3または4記載の多心光ファイバテープを分離する機構において、前記分離工具装置に工具台に乗った分離工具を押さえる工具押さえ装置を備えていることを特徴とするものである。
【0021】
したがって、前記分離工具装置に工具台に乗った分離工具を押さえる工具押さえ装置が備えられているから、この工具押さえ装置で分離工具が確実に押さえられる。その結果、作業者の手で常に押さえる必要がなくなり、分離作業が容易になる。
【0022】
請求項によるこの発明の多心光ファイバテープを分離する機構は、請求項1、2、3、4または5記載の多心光ファイバテープを分離する機構において、前記クランプ用固定フレームの内側および前記クランプ用可動フレームの内側の前記分離工具用移動フレームのストロークエンドに、前記分離工具用移動フレームをロックせしめるロック機構を備えていることを特徴とするものである。
【0023】
したがって、前記クランプ用固定フレームの内側および前記クランプ用可動フレームの内側の前記分離工具用移動フレームのストロークエンド位置に、前記分離工具用移動フレームをロックせしめるロック機構が備えられていることにより、不安定なクロージャ内の作業で把持機構が傾いても工具台が動かないので、光ファイバテープ心線にダメージを与える可能性がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1、図2、図3および図4を参照するに、多心光ファイバテープ心線を分離する機構としての把持機構1としては、左右両側に立設された断面が例えばL字形状の固定用脚部3L、3Rが設けられている。この固定用脚部3L、3R上には左右方向へ延伸された可動フレーム5が設けられている。この可動フレーム5の左右両側にはそれぞれ上下方向へ延伸した例えば逆L字形状のクランプ用固定フレーム7と上下方向へ延伸した固定フレーム9とが設けられている。前記クランプ用固定フレーム7と固定フレーム9間に左右方向へ延伸された複数のスライドレール11が上下に適宜な間隔をあけて設けられている。前記可動フレーム5は前記固定用脚部3L、3Rに対して前後方向図3および図4において左右方向へ移動可能に設けられている。
【0026】
前記クランプ用固定フレーム7の上部には例えば4心からなる多心光ファイバテープ心線Tを固定せしめる固定クランプ13が備えられている。前記固定フレーム9の内側には前記スライドレール11に沿って左右方向へ僅か移動可能で、上下方向へ延伸したクランプ用可動フレーム15が設けられていると共に、このクランプ用可動フレーム15の上部には前記多心光ファイバテープ心線Tを固定せしめる可動クランプ17が備えられている。前記スライドレール11に沿って前記クランプ用固定フレーム7と前記クランプ用可動フレーム15との間で左右方向へ移動可能で、分離工具装置19を上部に備えた例えば断面逆L字形状の分離工具用移動フレーム21が設けられている。
【0027】
この分離工具用移動フレーム21の上部に備えられた分離工具装置19をより詳細に説明すると、図4に示されているように、分離工具用移動フレーム21の上部には工具台23が設けられていると共にこの工具台23の上部にはすでに公知の上刃と下刃などからなる分離工具25が設けられている。そして、前記工具台23に分離工具25を例えばトグル機構などにより押さえる工具押さえ装置27が備えられている。
【0028】
前記可動クランプ17により多心光ファイバテープ心線Tをクランプしたときにクランプ用可動フレーム15を図1において右方向に付勢して多心光ファイバテープ心線Tに一定のテンションを与えるためにテンション装置であるスプリングとしての例えば引っ張りスプリング29が前記クランプ用可動フレーム15と前記固定フレーム9との間に設けられている。より詳細には図5(A)に示されているように、この引っ張りスプリング29をロックしたり、アンロックせしめるロック機構31が設けられている。図5(A)において、前記固定フレーム9の右側にはロックバー33が左右方向へ延伸して装着されており、このロックバー33の右端にはロック用ノブ35が設けられていると共にロックバー33の左端にはロックピン37が設けられている。前記ロックバー33の左端にはロック用孔39が形成されている。
【0029】
また、前記クランプ用固定フレーム7の内側で前記分離工具用移動フレーム21のストロークエンドすなわち、図2において前記可動フレーム5には、前記分離工具用移動フレーム21をロックせしめるロック機構としてのプランジャー41が設けられていると共に、前記分離工具用移動フレーム21の下部にはロック溝43が形成されている。また、前記クランプ用可動フレーム15の内側で前記分離工具用移動フレーム21のストロークエンドすなわち、図2において前記クランプ用可動フレーム15の内側側面には前記分離工具用移動フレーム21をロックせしめるロック機構としてのマグネット45が埋め込まれている。
【0030】
上記構成により、多心光ファイバテープ心線Tを固定して各光ファイバ心線に分離せしめる分離方法を説明すると、まず、前記クランプ用固定フレーム7の上部に備えられた固定クランプ13に多心光ファイバテープ心線Tの一端を固定せしめる。次いで、クランプ用可動フレーム15上に備えられた可動クランプ17に前記多心光ファイバテープ心線Tの他端を固定せしめる。この状態で、分離工具用移動フレーム21をスライドレール11に沿って前記クランプ用固定フレーム7側のストロークエンドに移動させると、分離工具用移動フレーム21の下部に形成されたロック溝43に前記可動フレーム5に設けられたプランジャー41がはまり込み、分離工具用移動フレーム21が一旦ロックされる。
【0031】
そして、前記分離工具装置19における分離工具25の上下刃で前記多心光ファイバテープ心線Tを把持させてた後、工具押さえ装置27で分離工具装置19を押さえる。この状態で、分離工具用移動フレーム21がスライドレール11に沿って前記クランプ用固定フレーム7側からクランプ用可動フレーム15側へ向けて移動されることにより、分離工具用移動フレーム21がアンロックされた後、分離工具装置19も一緒に固定クランプ側13から可動クランプ17側へ向けて移動される。そして、前記クランプ用可動フレーム15の内側側面に埋め込まれているマグネット45で分離工具用移動フレーム21がロックされる。その結果、分離工具25の上下刃により前記多心光ファイバテープ心線Tが各光ファイバ心線に分離されることになる。
【0032】
而して、作業者のスキルを要さず、容易に分離作業を行うことができる。また、多心光ファイバテープ心線Tと分離工具装置19の相対位置決めがされるので、ロスの発生を抑えることができ、通信障害を起こすことがなくなると共に光ファイバ心線に傷をつけることがないので、分離作業の失敗をなくすることができる。前記テンション装置がスプリングの引っ張りスプリング29であるから、簡単な機構で容易にテンションを与えることができる。
【0033】
可動クランプ17を備えた可動フレーム5にテンション装置の引っ張りスプリング29が備えられているから、固定クランプ13と可動クランプ17とにクランプされた多心光ファイバテープ心線Tに一定のテンションを与えることができる。
【0034】
また、前記テンション装置の引っ張りスプリング29にロック機構31が備えられているから、このロック機構31の操作で固定クランプ13と可動クランプ17とにクランプされた多心光ファイバテープ心線Tに一定のテンションを与えることができたり、または解除したりすることを容易に行うことができる。すなわち、図5(A)の状態において、ロックノブ35を手で持って左方へ押すとロックバー33を介してクランプ用可動フレーム15が僅か左方へ移動して図5(B)に示した状態になる。その状態で、例えばロックノブ35を反時計方向回りに90度回すと、ロックピン37がロック用孔39からでて固定フレーム9の左端に当接して引っ張りスプリング29が伸びた状態でロックされることになる。
【0035】
ロックを解除する際には上記の操作の逆動作を行うことにより、ロックノブ35を時計方向回りに90度回すと、引っ張りスプリング29の力でロックバー33が右方へ移動しロックピン37がロック用孔39に入る。その結果、図5(A)に示した状態になり、引っ張りスプリング29により可動クランプ17を備えた可動フレーム5が右方向へ付勢されて多心光ファイバテープ心線Tに一定のテンションを与えることができる。
【0036】
前記分離工具装置19には工具台23に乗った分離工具25を押さえる工具押さえ装置27が備えられているから、この工具押さえ装置27で分離工具23が押さえられる。その結果、作業者の手で常に押さえる必要をなくすることができ、分離作業を容易にすることができる。
【0037】
図6には図1に代わる他の実施の形態が示されている。図6において図1における部品と同じ部品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図6において図1における引っ張りスプリング29の代わりに引っ張りマグネット47を用いたものである。このように、引っ張りスプリング29の代わりにマグネットの引っ張りマグネット47を用いても、同様に、可動クランプ17を備えた可動フレーム5が右方向へ付勢されて多心光ファイバテープ心線Tに一定のテンションを与えることができる。そして、前記テンション装置がマグネットの引っ張りマグネット47であるから、簡単な機構で容易にテンションを与えることができる。
【0038】
図7には把持機構1をクロージャ49におけるクロージャフレーム51の前部に取り付けた状態が示されている。図7において、クロージャフレーム51の前部の下部に設けられた取付部材53に、把持機構1における前記固定用脚部3R、3Lの後端部(図7において右端部)に設けられた固定装置55としての例えばU字形状の溝57の上部部分59が挿入され、前記固定用脚部3R、3Lの下方から例えばボルト61により固定される。そして、前記固定用脚部3R、3Lに対して前記可動フレーム5が前後方向(図7において左右方向)へ移動可能に設けられているから、光ケーブルKの径に合わせて前記固定用脚部3R、3Lに対して前記可動フレーム5を前後方向へ移動させることができる。
【0039】
その結果、前記固定用脚部3R、3Lをクロージャ49のクロージャフレーム51に固定すべく前記固定用脚部3R、3Lに固定装置55が設けられているから、作業環境を問わずに、安定した分離作業を行うことができる。また、前記固定用脚部3R、3Lに対して可動フレーム5が前後方向へ移動可能に設けられているから、クロージャ49内の光ケーブル中心位置に固定クランプ13、可動クランプ17を光ケーブルKの径に合わせて近づけることを可能にすることができ、心線余長を極力抑制して分離することを可能にすることができる。このことにより光ケーブルKの光ファイバ心線引き出し長が短くなりクロージャを小型化にすることができる。
【0040】
また、前記クランプ用固定フレーム7の内側および前記クランプ用可動フレーム15の内側の前記分離工具用移動フレーム21のストロークエンドに、前記分離工具用移動フレーム21をロックせしめるロック機構としてプランジャー41、マグネット45が備えられていることにより、不安定なクロージャ49内の作業で把持機構1が傾いても工具台23が動かないので、光ファイバテープ心線Tにダメージを与える可能性をなくすることができる。
【0041】
なお、この発明は前述した実施の形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他の態様で実施し得るものである。
【0042】
【発明の効果】
以上のごとき発明の実施の形態の説明から理解されるように、請求項の発明によれば、前記クランプ用固定フレームの上部に備えられた固定クランプに多心光ファイバテープの一端が固定されると共にクランプ用可動フレーム上に備えられた可動クランプに前記多心光ファイバテープの他端が固定される。この状態でスライドレールに沿って分離工具用移動フレームが前記クランプ用固定フレーム側からクランプ用可動フレーム側へ向けて移動されることにより、分離工具装置も一緒に固定クランプ側から可動クランプ側へ向けて移動される。その結果、分離工具装置により前記多心光ファイバテープが各光ファイバ心線に分離される。また、可動クランプを備えたクランプ用可動フレーム側にテンション装置が備えられているから、固定クランプと可動クランプとにクランプされた多心光ファイバテープに一定のテンションを与えることができる。
【0043】
また、前記固定用脚部をクロージャに固定すべく前記固定用脚部に固定装置が設けられているから、作業環境を問わずに、安定した分離作業を行うことができる。また、前記固定用脚部に対して可動フレームが前後方向へ移動可能に設けられているから、クロージャ内のケーブル中心位置に固定クランプ、可動クランプを光ケーブルの径に合わせて近づけることを可能にすることができ、心線余長を極力抑制して分離することを可能にすることができる。このことにより光ケーブルの光ファイバ心線引き出し長が短くなりクロージャを小型化にすることができる
【0044】
請求項の発明によれば、前記テンション装置にロック機構が備えられているから、このロック機構の操作で固定クランプと可動クランプとにクランプされた多心光ファイバテープに一定のテンションを与えることができたり、または解除したりすることを容易に行うことができる。
【0045】
請求項の発明によれば、前記テンション装置がスプリングであるから、簡単な機構で容易にテンションを与えることができる。
【0046】
請求項の発明によれば、前記テンション装置がマグネットであるから、簡単な機構で容易にテンションを与えることができる。
【0047】
請求項の発明によれば、前記分離工具装置に工具台に乗った分離工具を押さえる工具押さえ装置が備えられているから、この工具押さえ装置で分離工具が押さえられる。その結果、作業者の手で常に押さえる必要をなくすることができ、分離作業を容易にすることができる。
【0048】
請求項の発明によれば、前記クランプ用固定フレームの内側および前記クランプ用可動フレームの内側の前記分離工具用移動フレームのストロークエンドに、前記分離工具用移動フレームをロックせしめるロック機構が備えられていることにより、不安定なクロージャ内の作業で把持機構が傾いても工具台が動かないので、光ファイバテープにダメージを与える可能性をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の把持機構の平面図である。
【図2】 図1における正面図である。
【図3】 図2におけるIII−IIIに線に沿った断面図である。
【図4】 図2におけるIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】 (A)、(B)は多心光ファイバテープ心線に一定のテンションを与えるためのロック装置の動作説明図である。
【図6】 図1に代わる他の把持機構の平面図である。
【図7】 この発明の把持機構をクロージャに取り付けた状態の側面図である。
【符号の説明】
1 把持機構(多心光ファイバテープ心線を分離する機構)
3L、3R 固定用脚部
5 可動フレーム
7 クランプ用固定フレーム
9 固定フレーム
11 スライドレール
13 固定クランプ
15 クランプ用可動フレーム
17 可動クランプ
19 分離工具装置
21 分離工具用移動フレーム
23 工具台
25 分離工具
27 工具押さえ装置
29 引っ張りスプリング(テンション装置)
31 ロックバー
33 ロック装置
35 ロックノブ
37 ロックピン
39 ロック用孔
41 引っ張りマグネット
41 プランジャー(ロック機構)
43 ロック溝(ロック機構)
45 マグネット(ロック機構)
47 引っ張りマグネット
49 クロージャ
51 クロージャフレーム
53 取付部材
55 固定装置
59 上部部分
61 ボルト

Claims (6)

  1. 左右両側に立設された固定用脚部(3L、3R)を設け、この固定用脚部(3L、3R)上に左右方向へ延伸された可動フレーム(5)を設け、この可動フレーム(5)の両側にそれぞれ上下方向へ延伸したクランプ用固定フレーム(7)と固定フレーム(9)とを設けると共に前記クランプ用固定フレーム(15)と固定フレーム(9)間に左右方向へ延伸されたスライドレール(11)を設け、前記クランプ用固定フレーム(7)の上部に多心光ファイバテープ(T)を固定せしめる固定クランプ(13)を備え、前記固定フレーム(9)の内側に前記スライドレール(11)に沿って移動可能な上下方向へ延伸したクランプ用可動フレーム(15)を設けると共に、このクランプ用可動フレーム(15)の上部に前記多心光ファイバテープ(T)を固定せしめる可動クランプ(17)を備え、前記スライドレール(11)に沿って前記クランプ用固定フレーム(7)と前記クランプ用可動フレーム(15)との間で往復動移動可能で、分離工具装置(19)を上部に備えた分離工具用移動フレーム(21)を設けてなり、前記多心光ファイバテープ(T)に一定のテンションを与えるために、可動クランプ(17)を備えたクランプ用可動フレーム(15)側にテンション装置を備えてなり、前記固定用脚部(3L、3R)をクロージャ(48)に固定すべく前記固定用脚部(3L、3R)に固定装置(55)を設けると共に前記固定用脚部(3L、3R)に対して可動フレーム(5)を前後方向へ移動可能に設けてなることを特徴とする多心光ファイバテープを分離する機構。
  2. 前記テンション装置にはロック機構(31)が備えられいることを特徴とする請求項記載の多心光ファイバテープを分離する機構。
  3. 前記テンション装置がスプリング(29)であることを特徴とする請求項1または2記載の多心光ファイバテープを分離する機構。
  4. 前記テンション装置がマグネット(47)であることを特徴とする請求項1または2記載の多心光ファイバテープを分離する機構。
  5. 前記分離工具装置(21)に工具台(23)に乗った分離工具(25)を押さえる工具押さえ装置(27)を備えていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の多心光ファイバテープを分離する機構。
  6. 前記クランプ用固定フレーム(7)の内側および前記クランプ用可動フレーム(15)の内側の前記分離工具用移動フレーム(21)のストロークエンドに、前記分離工具用移動フレーム(21)をロックせしめるロック機構(43、45)を備えていることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の多心光ファイバテープを分離する機構。
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