JP3936146B2 - 震動ドリル - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の切替機構により、スピンドルに回転のみ行わせるドリルモードと、スピンドルに回転に加えて震動を発生させる震動モードとを選択可能とした震動ドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の震動ドリルを図9に示す。震動ドリル40において、ハウジング41には、モータ駆動で回転するスピンドル42がボールベアリング43によって軸支され、ハウジング41の前方(図の右側)に突出している。このスピンドル42は、ハウジング41内で軸方向に前後移動可能に設けられると共に、コイルバネ44により、外装したワッシャー45がボールベアリング43に当接する前進位置(中心線の上側)へ付勢されるもので、後端部に、後面に歯47,47・・を形成した第1カム46が一体に外装されている。又、スピンドル42の後端は、ハウジング41内を前後に仕切るカムハウジング48に把持される第2カム49に遊挿され、第1カム46の歯47を、第2カム49の前面に形成した歯50,50・・に対向させている。
【0003】
一方、ハウジング41内でスピンドル42の後方には、スピンドル42の軸線と直交状に規制部材としてのチェンジピン51が回動可能に装着され、このチェンジピン51の側面には、前方へ向けた際にスピンドル42の後端と対向する切除部52が形成されている。よって、チェンジピン51の頭部に設けたレバー部53による回転操作で切除部52を前方に位置させると(第1の位置)、スピンドル42の後方を開放してその後退を許容するため、スピンドル42先端のドリルチャック54に装着したビットを被加工材等に押し当てると、スピンドル42が後退して第1カム46の歯47,47・・を第2カム49の歯50,50・・に噛合させる(中心線の下側)ため、スピンドル42が回転すると、第1、第2カム46,49の歯47,50同士の干渉によってスピンドル42に震動が加わる震動モードとなる。一方、チェンジピン51の切除部52を後方に位置させると(第2の位置)、チェンジピン51の切除部52のない側面がスピンドル42の後端に対向するため、スピンドル42の後退が規制され、ビットを被加工材等に押し当てても、第1、第2カム46,49の歯47,50同士は接触せず、スピンドル42は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0004】
又、図10は他の形態を示すものであるが、モード切替構造のみ説明する。この震動ドリル60において、ハウジング61内で同じく前後移動可能且つ前進位置への付勢状態で軸支されるスピンドル62の後方には、図11に示すように、規制部材として平板状のチェンジプレート63が、スピンドル62の軸線と直交状に、且つ両端をハウジング61に貫通させて左右へスライド可能に収納されており、チェンジプレート63の前面には、スピンドル62の後端が進入可能な凹部64が形成されている。よって、この構造においても、凹部64がスピンドル62の真後ろに位置するチェンジプレート63の第1の位置では、スピンドル62の後退を許容するため、第1カム65と第2カム66同士を噛合させ、スピンドル62に回転及び震動が発生する震動モードとなる。一方、凹部64がスピンドル62の真後ろから退避したチェンジプレート63の第2の位置では、チェンジプレート63の凹部54のない平面がスピンドル62の後退を規制するため、第1、第2カム65,66同士は接触せず、スピンドル62は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の形態のものは、チェンジピン51がスピンドル42の直ぐ後ろにあって、レバー部53がその真上に位置することとなるため、チェンジピン51の操作場所が構造上決まってしまい、チェンジピン51を操作しやすい位置に配置できない。又、ハウジング41内でこのように決定されるチェンジピン51の配置スペースが小さい場合は、スペース確保のために逆にハウジング41を大型化せざるを得なくなってしまう。
一方、後者の形態のものも、前者と同様に構造上操作場所が決まってしまう不都合があるのに加えて、チェンジプレート63の両端をハウジング61の左右から突出させる構造であるから、シール性が低下してオイル等の洩れが生じるおそれがある。
【0006】
そこで、請求項1に記載の発明は、モード切替に係る操作場所の自由度を高めることで、モード切替を良好な操作性で実現可能とし、而も好適なシール性も維持できる震動ドリルを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、規制部材の移動操作を、規制部材より後方でハウジングに設けられる切替部材と、その切替部材と規制部材との間にあって、切替部材の操作に伴って規制部材を移動させる連係機構とによって行うことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モード切替に係る操作性をより良好とするために、切替部材を回動可能に設けられる切替ダイヤルとし、連係機構を歯車伝達機構としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モード切替に係る操作性をより良好とするために、切替部材を左右へスライド可能に設けられる切替レバーとし、連係機構をリンク機構としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《形態1》
図1は、震動ドリルの一部縦断面図で、震動ドリル1において、ハウジング2に内蔵されるモータ3の出力軸4は、ハウジング2の前方(図の右側)に突出して、ハウジング2先端のボールベアリング5に軸支されるスピンドル6と一体の第1カム7と噛合し、スピンドル6を回転させる。第1カム7の後面には複数のカム歯8,8・・が形成されている。又、スピンドル6は、ハウジング2内で軸方向へ前後移動可能に設けられて、その後端は、出力軸4を軸支してハウジング2内を前後に仕切るカムハウジング9に把持される第2カム10に遊挿され、第2カム10の前面に形成したカム歯11,11・・を第1カム7のカム歯8,8・・に対向させている。よって、スピンドル6は、第1カム7がボールベアリング5に当接する前進位置(図1の実線で示す位置)と、第1カム7のカム歯8,8・・が第2カム10のカム歯11,11・・と当接する後退位置(図1の二点鎖線で示す位置)との間で前後移動可能となる。12は、スピンドル6の先端に固着されるドリルチャックである。
【0009】
一方、カムハウジング9には、スピンドル6の後方で規制部材としてのチェンジピン13がスピンドル6と直交状で回動可能に装着されている。このチェンジピン13は、下方部分をスピンドル6の後方軸線上に位置させて、その下方部分に、前方へ向けた際にスピンドル6の後端と対向する切除部14を形成している。スピンドル6の後端には、後方へ開口する有底孔15が形成され、その有底孔15内に、コイルバネ16を介してスチールボール17が後方へ付勢状態で収容されているため、後方へ突出するスチールボール17がチェンジピン13の下方部分に当接することで、逆にスピンドル6はコイルバネによって常態では前進位置に付勢されることとなる。
又、カムハウジング9には、チェンジピン13の上方部分の一部を後方に露出させる開放部18が形成され、その開放部18内でチェンジピン13には、図2にも示すように、外周に複数の歯20,20・・を形成した扇状の中間ギヤ19がピン21によって直交状に連結されている。更に、ハウジング2の上方において中間ギヤ19の後方には、円盤状の切替ダイヤル22が回動可能に装着され、切替ダイヤル22の下部に、略半周に亘って歯24,24・・を形成したギヤ部23が一体に形成されて、歯24,24・・が中間ギヤ19の歯20,20・・と噛合している。
【0010】
よってここには、連係機構として、切替ダイヤル22を回転させると、ギヤ部23の回転に伴ってこれと噛合する中間ギヤ19がチェンジピン13と共に回転する歯車伝達機構が形成されることとなる。即ち、図1及び図2(A)に示す切替ダイヤル22の位置では、同図(B)のように中間ギヤ19が後方右寄りに位置してチェンジピン13は切除部14が前方に向く第1の位置となる。ここから切替ダイヤル22を図3(A)のように左へ90°回転させると、同図(B)のように切除部14は右回りで略45°移動し、更に切替ダイヤル22を図4(A)のように左へ90°回転させると、同図(B)のようにチェンジピン13は更に右回りで略45°回転し、切除部14を後方右寄りに移動させて切除部14のない側面を前面に向ける第2の位置となる。
尚、チェンジピン13には、中間ギヤ19の取り付け部分の上下に当たる位置でリング状の凹溝25,25が周設されると共に、各凹溝25にOリング26が外装されて、カムハウジング9における開放部18でのシール性を確保している。
【0011】
以上の如く構成された震動ドリル1においては、切替ダイヤル22の回転操作によりチェンジピン13を第1の位置に回転させ、図2のように切除部14を前方に位置させると、スピンドル6の後方を開放してスピンドル6の後退を許容する。よって、ドリルチャック12に装着したビットを被加工材に押し当てると、スピンドル6はコイルバネ16の付勢に抗して後退し、第1カム7のカム歯8,8・・を第2カム10のカム歯11,11・・に噛合させる。よって、モータ3が駆動してスピンドル6が回転すると、第1カム7の回転に伴うカム歯8,11同士の干渉によってスピンドル6に震動が発生する震動モードとなる。
一方、図2の状態から切替ダイヤル22を180°回転させ、図4のようにチェンジピン13を第2の位置に回転させて切除部14を後方右寄りに位置させると、チェンジピン13の切除部14のない側面がスピンドル6の後端際に位置してスピンドル6の後退を規制するため、ビットを被加工材に押し当てても、スピンドル6は後退せず、第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士も接触しない。よって、スピンドル6は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0012】
このように上記形態1によれば、チェンジピン13の回転を、切替ダイヤル22と、切替ダイヤル22のギヤ部23と中間ギヤ19とからなる歯車伝達機構とによって行う構造としたことで、切替ダイヤル22の位置設定に自由度が得られ、後方(作業者の手元寄り)に位置させればモード切替操作が楽に行える。又、ハウジング2内でもモータ3上部の比較的スペースの広い場所に切替ダイヤル22を設置して、スピンドル6近くの比較的狭い場所にはチェンジピン13のみ設ければ足りるから、ハウジング2が大型化することもない。更に、チェンジピン13に外装するOリング26,26によってカムハウジング9より前方部分のシール性を維持でき、ハウジング2から突出させる必要がなくなるため、オイル洩れ等のおそれも生じない。
特に、上記形態1では、切替ダイヤル22及び歯車伝達機構の採用によって、ギヤ部23や中間ギヤ19の径やギヤ比等の設定により、切替ダイヤル22の僅かな操作でチェンジピン13を所定の向きに回転させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【0013】
尚、上記形態1では、チェンジピン13の中間ギヤ19を直接切替ダイヤル22のギヤ部23に噛合させているが、両者の間に別のギヤを一又は複数設けて、切替ダイヤル22の位置を更に後方へ移動させることも可能である。又、中間ギヤ19は扇状に限らず、円盤状のギヤであっても差し支えない。
【0014】
《形態2》
次に本発明の他の形態を説明する。尚、形態1と同じ符号は同じ機能を有する部品又は部分であるため、重複する説明を省略する。
図5において、ハウジング2の上面には、切替ダイヤルに代えて、切替レバー30が左右へスライド可能に設けられ、切替レバー30の下方には、切替レバー30よりやや後方で回動軸33がハウジング2内で軸支され、自由端を前方へ向けた第1リンク32が設けられている。この第1リンク32は、その上面で中間部分に突設した第1ピン34が、切替レバー30の下面で前後方向に形成した長孔31内に遊挿して、切替レバー30と連結されており、切替レバー30の左右のスライドに伴って回動軸33を中心に左右へ旋回することとなる。又、第1リンク32の自由端には、第2ピン35が上方へ突設され、その第2ピン35に、第1リンク32より短い第2リンク36が、その一端に形成された長孔37に第2ピン35を遊挿させることで回動可能に連結されている。この第2リンク36は、他端にスリット38を形成し、そのスリット38内にチェンジピン13の上方部分に形成した二面幅部39を嵌合させてチェンジピン13と連結されるものである。
【0015】
よってここには、連係機構として、切替レバー30をスライドさせると、第1リンク32が旋回し、これと連結される第2リンク36を介してチェンジピン13が回転するリンク機構が形成されることとなる。即ち、図6(A)に示す切替レバー30の右端位置では、同図(B)のように第1リンク32が右側の旋回位置にあってチェンジピン13は切除部14を前方に向ける第1の位置となる。ここから切替レバー30を図7(A)のように中央へスライドさせると、同図(B)のように切除部14は右回りで略45°移動し、更に切替レバー30を図8(A)のように左端へスライドさせると、同図(B)のように第1リンク32は左側の旋回位置にあって、チェンジピン13は更に右回りで略45°回転し、切除部14を後方右寄りに移動させて切除部14のない側面を前面に向ける第2の位置となる。
【0016】
以上の如く構成された震動ドリル1においては、切替レバー30のスライド操作によりチェンジピン13を第1の位置に回転させ、図5及び図6のように切除部14を前方に位置させると、スピンドル6の後方を開放してスピンドル6の後退を許容する。よって、ビットを被加工材に押し当てると、スピンドル6はコイルバネ16の付勢に抗して後退し、形態1と同様に第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士を噛合させる。よって、モータ3が駆動してスピンドル6が回転すると、カム歯8,11同士の干渉によってスピンドル6に震動が発生する震動モードとなる。
一方、図5及び図6の状態から切替レバー30を左端へスライドさせ、図8のようにチェンジピン13を切除部14が後方右寄りに移動する第2の位置に回転させると、チェンジピン13の切除部14のない側面がスピンドル6の後退を規制するため、ビットを被加工材に押し当てても、スピンドル6は後退せず、第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士は接触しない。よって、スピンドル6は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0017】
このように上記形態2においても、チェンジピン13の回転を、切替レバー30と、第1、第2リンク32,36からなるリンク機構とによって行う構造としたことで、切替レバー30を後方(作業者の手元寄り)に位置させることができ、モード切替操作が楽に行える。又、ハウジング2内でもモータ3上部の比較的スペースの広い場所に切替レバー30を設置して、スピンドル6近くの比較的狭い場所にはチェンジピン13のみ設ければ足りるから、ハウジング2が大型化することもない。更に、Oリング26,26によってカムハウジング9より前方部分のシールは維持できるから、オイル洩れ等のおそれも生じない。
又、上記形態2でも、切替レバー30及びリンク機構の採用により、切替レバー30の僅かなスライド操作でチェンジピン13を所定の向きに回転させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【0018】
尚、上記形態2においても、第1、第2リンクの長さを変えたり、リンクの数を増やしたりすることで、切替レバーを更に手元寄りに設けることができる。又、第1リンクは、切替レバーの後方に旋回中心を設けているが、切替レバーの前方で第1リンクの中心を軸着して揺動可能とし、一端を切替レバーに、他端を第2リンクに夫々連結する構造とすれば、切替レバーの位置を上記形態2よりも後方に設定可能となる。更に、第2リンクをなくして、第1リンクを直接チェンジピンに連結しても良い。
【0019】
そして、形態1ではギヤを、形態2ではリンクを夫々利用しているが、例えば、形態2の第1リンクの自由端に歯を形成して、これを形態1の中間ギヤと噛合させたり、或いはリンク自体をなくして、切替レバーの下部で前方側縁にラックを形成して、これを形態1の中間ギヤと噛合させたりする等の設計変更も可能である。
又、規制部材としてはチェンジピンに限らず、図10で示したチェンジプレート(但し両端はハウジングから突出させない。)を用いて、歯車伝達機構の適用ではチェンジプレートの後面に設けたラックに最終ギヤを噛合させたり、リンク機構の適用ではチェンジプレートの後面に最終リンクの前端を回動可能に枢着したりすることで、上記形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、規制部材の移動操作を、前記切替部材と連係機構とによって行うことで、切替部材の位置設定に自由度が得られ、後方に位置させればモード切替操作が楽に行える。又、ハウジング内でもモータ上部の比較的スペースの広い場所に切替部材を設置して、スピンドル近くの比較的狭い場所には規制部材のみ設ければ足りるから、ハウジングが大型化することもない。更に、規制部材をハウジングから突出させる必要がないため、オイル洩れ等のおそれも生じない。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切替部材を切替ダイヤルとし、連係機構を歯車伝達機構としたことで、切替ダイヤルの僅かな操作で規制部材を所定の位置に移動させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切替部材を切替レバーとし、連係機構をリンク機構としたことで、切替レバーの僅かな操作で規制部材を所定の位置に移動させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形態1の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図2】(A)震動モードでの切替ダイヤルの位置を示す説明図である。
(B)震動モードでのギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図3】(A)図2から90°回転させた切替ダイヤルの説明図である。
(B)切替ダイヤルの回転に伴うギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図4】(A)ドリルモードでの切替ダイヤルの位置を示す説明図である。
(B)ドリルモードでのギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図5】形態2の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図6】(A)震動モードでの切替レバーの位置を示す説明図である。
(B)震動モードでの各リンクの位置を示す説明図である。
【図7】(A)切替レバーを中央にスライドさせた状態の説明図である。
(B)切替レバーのスライドに伴う各リンクの位置を示す説明図である。
【図8】(A)ドリルモードでの切替レバーの位置を示す説明図である。
(B)ドリルモードでの各リンクの位置を示す説明図である。
【図9】従来の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図10】従来の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図11】A−A線断面図である。
【符号の説明】
1・・震動ドリル、2・・ハウジング、6・・スピンドル、7・・第1カム、9・・カムハウジング、10・・第2カム、13・・チェンジピン、14・・切除部、19・・中間ギヤ、22・・切替ダイヤル、23・・ギヤ部、26・・Oリング、30・・切替レバー、32・・第1リンク、36・・第2リンク。
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の切替機構により、スピンドルに回転のみ行わせるドリルモードと、スピンドルに回転に加えて震動を発生させる震動モードとを選択可能とした震動ドリルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の震動ドリルを図9に示す。震動ドリル40において、ハウジング41には、モータ駆動で回転するスピンドル42がボールベアリング43によって軸支され、ハウジング41の前方(図の右側)に突出している。このスピンドル42は、ハウジング41内で軸方向に前後移動可能に設けられると共に、コイルバネ44により、外装したワッシャー45がボールベアリング43に当接する前進位置(中心線の上側)へ付勢されるもので、後端部に、後面に歯47,47・・を形成した第1カム46が一体に外装されている。又、スピンドル42の後端は、ハウジング41内を前後に仕切るカムハウジング48に把持される第2カム49に遊挿され、第1カム46の歯47を、第2カム49の前面に形成した歯50,50・・に対向させている。
【0003】
一方、ハウジング41内でスピンドル42の後方には、スピンドル42の軸線と直交状に規制部材としてのチェンジピン51が回動可能に装着され、このチェンジピン51の側面には、前方へ向けた際にスピンドル42の後端と対向する切除部52が形成されている。よって、チェンジピン51の頭部に設けたレバー部53による回転操作で切除部52を前方に位置させると(第1の位置)、スピンドル42の後方を開放してその後退を許容するため、スピンドル42先端のドリルチャック54に装着したビットを被加工材等に押し当てると、スピンドル42が後退して第1カム46の歯47,47・・を第2カム49の歯50,50・・に噛合させる(中心線の下側)ため、スピンドル42が回転すると、第1、第2カム46,49の歯47,50同士の干渉によってスピンドル42に震動が加わる震動モードとなる。一方、チェンジピン51の切除部52を後方に位置させると(第2の位置)、チェンジピン51の切除部52のない側面がスピンドル42の後端に対向するため、スピンドル42の後退が規制され、ビットを被加工材等に押し当てても、第1、第2カム46,49の歯47,50同士は接触せず、スピンドル42は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0004】
又、図10は他の形態を示すものであるが、モード切替構造のみ説明する。この震動ドリル60において、ハウジング61内で同じく前後移動可能且つ前進位置への付勢状態で軸支されるスピンドル62の後方には、図11に示すように、規制部材として平板状のチェンジプレート63が、スピンドル62の軸線と直交状に、且つ両端をハウジング61に貫通させて左右へスライド可能に収納されており、チェンジプレート63の前面には、スピンドル62の後端が進入可能な凹部64が形成されている。よって、この構造においても、凹部64がスピンドル62の真後ろに位置するチェンジプレート63の第1の位置では、スピンドル62の後退を許容するため、第1カム65と第2カム66同士を噛合させ、スピンドル62に回転及び震動が発生する震動モードとなる。一方、凹部64がスピンドル62の真後ろから退避したチェンジプレート63の第2の位置では、チェンジプレート63の凹部54のない平面がスピンドル62の後退を規制するため、第1、第2カム65,66同士は接触せず、スピンドル62は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の形態のものは、チェンジピン51がスピンドル42の直ぐ後ろにあって、レバー部53がその真上に位置することとなるため、チェンジピン51の操作場所が構造上決まってしまい、チェンジピン51を操作しやすい位置に配置できない。又、ハウジング41内でこのように決定されるチェンジピン51の配置スペースが小さい場合は、スペース確保のために逆にハウジング41を大型化せざるを得なくなってしまう。
一方、後者の形態のものも、前者と同様に構造上操作場所が決まってしまう不都合があるのに加えて、チェンジプレート63の両端をハウジング61の左右から突出させる構造であるから、シール性が低下してオイル等の洩れが生じるおそれがある。
【0006】
そこで、請求項1に記載の発明は、モード切替に係る操作場所の自由度を高めることで、モード切替を良好な操作性で実現可能とし、而も好適なシール性も維持できる震動ドリルを提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、規制部材の移動操作を、規制部材より後方でハウジングに設けられる切替部材と、その切替部材と規制部材との間にあって、切替部材の操作に伴って規制部材を移動させる連係機構とによって行うことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モード切替に係る操作性をより良好とするために、切替部材を回動可能に設けられる切替ダイヤルとし、連係機構を歯車伝達機構としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モード切替に係る操作性をより良好とするために、切替部材を左右へスライド可能に設けられる切替レバーとし、連係機構をリンク機構としたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
《形態1》
図1は、震動ドリルの一部縦断面図で、震動ドリル1において、ハウジング2に内蔵されるモータ3の出力軸4は、ハウジング2の前方(図の右側)に突出して、ハウジング2先端のボールベアリング5に軸支されるスピンドル6と一体の第1カム7と噛合し、スピンドル6を回転させる。第1カム7の後面には複数のカム歯8,8・・が形成されている。又、スピンドル6は、ハウジング2内で軸方向へ前後移動可能に設けられて、その後端は、出力軸4を軸支してハウジング2内を前後に仕切るカムハウジング9に把持される第2カム10に遊挿され、第2カム10の前面に形成したカム歯11,11・・を第1カム7のカム歯8,8・・に対向させている。よって、スピンドル6は、第1カム7がボールベアリング5に当接する前進位置(図1の実線で示す位置)と、第1カム7のカム歯8,8・・が第2カム10のカム歯11,11・・と当接する後退位置(図1の二点鎖線で示す位置)との間で前後移動可能となる。12は、スピンドル6の先端に固着されるドリルチャックである。
【0009】
一方、カムハウジング9には、スピンドル6の後方で規制部材としてのチェンジピン13がスピンドル6と直交状で回動可能に装着されている。このチェンジピン13は、下方部分をスピンドル6の後方軸線上に位置させて、その下方部分に、前方へ向けた際にスピンドル6の後端と対向する切除部14を形成している。スピンドル6の後端には、後方へ開口する有底孔15が形成され、その有底孔15内に、コイルバネ16を介してスチールボール17が後方へ付勢状態で収容されているため、後方へ突出するスチールボール17がチェンジピン13の下方部分に当接することで、逆にスピンドル6はコイルバネによって常態では前進位置に付勢されることとなる。
又、カムハウジング9には、チェンジピン13の上方部分の一部を後方に露出させる開放部18が形成され、その開放部18内でチェンジピン13には、図2にも示すように、外周に複数の歯20,20・・を形成した扇状の中間ギヤ19がピン21によって直交状に連結されている。更に、ハウジング2の上方において中間ギヤ19の後方には、円盤状の切替ダイヤル22が回動可能に装着され、切替ダイヤル22の下部に、略半周に亘って歯24,24・・を形成したギヤ部23が一体に形成されて、歯24,24・・が中間ギヤ19の歯20,20・・と噛合している。
【0010】
よってここには、連係機構として、切替ダイヤル22を回転させると、ギヤ部23の回転に伴ってこれと噛合する中間ギヤ19がチェンジピン13と共に回転する歯車伝達機構が形成されることとなる。即ち、図1及び図2(A)に示す切替ダイヤル22の位置では、同図(B)のように中間ギヤ19が後方右寄りに位置してチェンジピン13は切除部14が前方に向く第1の位置となる。ここから切替ダイヤル22を図3(A)のように左へ90°回転させると、同図(B)のように切除部14は右回りで略45°移動し、更に切替ダイヤル22を図4(A)のように左へ90°回転させると、同図(B)のようにチェンジピン13は更に右回りで略45°回転し、切除部14を後方右寄りに移動させて切除部14のない側面を前面に向ける第2の位置となる。
尚、チェンジピン13には、中間ギヤ19の取り付け部分の上下に当たる位置でリング状の凹溝25,25が周設されると共に、各凹溝25にOリング26が外装されて、カムハウジング9における開放部18でのシール性を確保している。
【0011】
以上の如く構成された震動ドリル1においては、切替ダイヤル22の回転操作によりチェンジピン13を第1の位置に回転させ、図2のように切除部14を前方に位置させると、スピンドル6の後方を開放してスピンドル6の後退を許容する。よって、ドリルチャック12に装着したビットを被加工材に押し当てると、スピンドル6はコイルバネ16の付勢に抗して後退し、第1カム7のカム歯8,8・・を第2カム10のカム歯11,11・・に噛合させる。よって、モータ3が駆動してスピンドル6が回転すると、第1カム7の回転に伴うカム歯8,11同士の干渉によってスピンドル6に震動が発生する震動モードとなる。
一方、図2の状態から切替ダイヤル22を180°回転させ、図4のようにチェンジピン13を第2の位置に回転させて切除部14を後方右寄りに位置させると、チェンジピン13の切除部14のない側面がスピンドル6の後端際に位置してスピンドル6の後退を規制するため、ビットを被加工材に押し当てても、スピンドル6は後退せず、第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士も接触しない。よって、スピンドル6は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0012】
このように上記形態1によれば、チェンジピン13の回転を、切替ダイヤル22と、切替ダイヤル22のギヤ部23と中間ギヤ19とからなる歯車伝達機構とによって行う構造としたことで、切替ダイヤル22の位置設定に自由度が得られ、後方(作業者の手元寄り)に位置させればモード切替操作が楽に行える。又、ハウジング2内でもモータ3上部の比較的スペースの広い場所に切替ダイヤル22を設置して、スピンドル6近くの比較的狭い場所にはチェンジピン13のみ設ければ足りるから、ハウジング2が大型化することもない。更に、チェンジピン13に外装するOリング26,26によってカムハウジング9より前方部分のシール性を維持でき、ハウジング2から突出させる必要がなくなるため、オイル洩れ等のおそれも生じない。
特に、上記形態1では、切替ダイヤル22及び歯車伝達機構の採用によって、ギヤ部23や中間ギヤ19の径やギヤ比等の設定により、切替ダイヤル22の僅かな操作でチェンジピン13を所定の向きに回転させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【0013】
尚、上記形態1では、チェンジピン13の中間ギヤ19を直接切替ダイヤル22のギヤ部23に噛合させているが、両者の間に別のギヤを一又は複数設けて、切替ダイヤル22の位置を更に後方へ移動させることも可能である。又、中間ギヤ19は扇状に限らず、円盤状のギヤであっても差し支えない。
【0014】
《形態2》
次に本発明の他の形態を説明する。尚、形態1と同じ符号は同じ機能を有する部品又は部分であるため、重複する説明を省略する。
図5において、ハウジング2の上面には、切替ダイヤルに代えて、切替レバー30が左右へスライド可能に設けられ、切替レバー30の下方には、切替レバー30よりやや後方で回動軸33がハウジング2内で軸支され、自由端を前方へ向けた第1リンク32が設けられている。この第1リンク32は、その上面で中間部分に突設した第1ピン34が、切替レバー30の下面で前後方向に形成した長孔31内に遊挿して、切替レバー30と連結されており、切替レバー30の左右のスライドに伴って回動軸33を中心に左右へ旋回することとなる。又、第1リンク32の自由端には、第2ピン35が上方へ突設され、その第2ピン35に、第1リンク32より短い第2リンク36が、その一端に形成された長孔37に第2ピン35を遊挿させることで回動可能に連結されている。この第2リンク36は、他端にスリット38を形成し、そのスリット38内にチェンジピン13の上方部分に形成した二面幅部39を嵌合させてチェンジピン13と連結されるものである。
【0015】
よってここには、連係機構として、切替レバー30をスライドさせると、第1リンク32が旋回し、これと連結される第2リンク36を介してチェンジピン13が回転するリンク機構が形成されることとなる。即ち、図6(A)に示す切替レバー30の右端位置では、同図(B)のように第1リンク32が右側の旋回位置にあってチェンジピン13は切除部14を前方に向ける第1の位置となる。ここから切替レバー30を図7(A)のように中央へスライドさせると、同図(B)のように切除部14は右回りで略45°移動し、更に切替レバー30を図8(A)のように左端へスライドさせると、同図(B)のように第1リンク32は左側の旋回位置にあって、チェンジピン13は更に右回りで略45°回転し、切除部14を後方右寄りに移動させて切除部14のない側面を前面に向ける第2の位置となる。
【0016】
以上の如く構成された震動ドリル1においては、切替レバー30のスライド操作によりチェンジピン13を第1の位置に回転させ、図5及び図6のように切除部14を前方に位置させると、スピンドル6の後方を開放してスピンドル6の後退を許容する。よって、ビットを被加工材に押し当てると、スピンドル6はコイルバネ16の付勢に抗して後退し、形態1と同様に第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士を噛合させる。よって、モータ3が駆動してスピンドル6が回転すると、カム歯8,11同士の干渉によってスピンドル6に震動が発生する震動モードとなる。
一方、図5及び図6の状態から切替レバー30を左端へスライドさせ、図8のようにチェンジピン13を切除部14が後方右寄りに移動する第2の位置に回転させると、チェンジピン13の切除部14のない側面がスピンドル6の後退を規制するため、ビットを被加工材に押し当てても、スピンドル6は後退せず、第1カム7と第2カム10とのカム歯8,11同士は接触しない。よって、スピンドル6は回転のみ行うドリルモードとなる。
【0017】
このように上記形態2においても、チェンジピン13の回転を、切替レバー30と、第1、第2リンク32,36からなるリンク機構とによって行う構造としたことで、切替レバー30を後方(作業者の手元寄り)に位置させることができ、モード切替操作が楽に行える。又、ハウジング2内でもモータ3上部の比較的スペースの広い場所に切替レバー30を設置して、スピンドル6近くの比較的狭い場所にはチェンジピン13のみ設ければ足りるから、ハウジング2が大型化することもない。更に、Oリング26,26によってカムハウジング9より前方部分のシールは維持できるから、オイル洩れ等のおそれも生じない。
又、上記形態2でも、切替レバー30及びリンク機構の採用により、切替レバー30の僅かなスライド操作でチェンジピン13を所定の向きに回転させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【0018】
尚、上記形態2においても、第1、第2リンクの長さを変えたり、リンクの数を増やしたりすることで、切替レバーを更に手元寄りに設けることができる。又、第1リンクは、切替レバーの後方に旋回中心を設けているが、切替レバーの前方で第1リンクの中心を軸着して揺動可能とし、一端を切替レバーに、他端を第2リンクに夫々連結する構造とすれば、切替レバーの位置を上記形態2よりも後方に設定可能となる。更に、第2リンクをなくして、第1リンクを直接チェンジピンに連結しても良い。
【0019】
そして、形態1ではギヤを、形態2ではリンクを夫々利用しているが、例えば、形態2の第1リンクの自由端に歯を形成して、これを形態1の中間ギヤと噛合させたり、或いはリンク自体をなくして、切替レバーの下部で前方側縁にラックを形成して、これを形態1の中間ギヤと噛合させたりする等の設計変更も可能である。
又、規制部材としてはチェンジピンに限らず、図10で示したチェンジプレート(但し両端はハウジングから突出させない。)を用いて、歯車伝達機構の適用ではチェンジプレートの後面に設けたラックに最終ギヤを噛合させたり、リンク機構の適用ではチェンジプレートの後面に最終リンクの前端を回動可能に枢着したりすることで、上記形態1,2と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、規制部材の移動操作を、前記切替部材と連係機構とによって行うことで、切替部材の位置設定に自由度が得られ、後方に位置させればモード切替操作が楽に行える。又、ハウジング内でもモータ上部の比較的スペースの広い場所に切替部材を設置して、スピンドル近くの比較的狭い場所には規制部材のみ設ければ足りるから、ハウジングが大型化することもない。更に、規制部材をハウジングから突出させる必要がないため、オイル洩れ等のおそれも生じない。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切替部材を切替ダイヤルとし、連係機構を歯車伝達機構としたことで、切替ダイヤルの僅かな操作で規制部材を所定の位置に移動させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、切替部材を切替レバーとし、連係機構をリンク機構としたことで、切替レバーの僅かな操作で規制部材を所定の位置に移動させることができる。従って、モード切替に係る操作性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形態1の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図2】(A)震動モードでの切替ダイヤルの位置を示す説明図である。
(B)震動モードでのギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図3】(A)図2から90°回転させた切替ダイヤルの説明図である。
(B)切替ダイヤルの回転に伴うギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図4】(A)ドリルモードでの切替ダイヤルの位置を示す説明図である。
(B)ドリルモードでのギヤ部と中間ギヤとの位置を示す説明図である。
【図5】形態2の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図6】(A)震動モードでの切替レバーの位置を示す説明図である。
(B)震動モードでの各リンクの位置を示す説明図である。
【図7】(A)切替レバーを中央にスライドさせた状態の説明図である。
(B)切替レバーのスライドに伴う各リンクの位置を示す説明図である。
【図8】(A)ドリルモードでの切替レバーの位置を示す説明図である。
(B)ドリルモードでの各リンクの位置を示す説明図である。
【図9】従来の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図10】従来の震動ドリルの一部縦断面図である。
【図11】A−A線断面図である。
【符号の説明】
1・・震動ドリル、2・・ハウジング、6・・スピンドル、7・・第1カム、9・・カムハウジング、10・・第2カム、13・・チェンジピン、14・・切除部、19・・中間ギヤ、22・・切替ダイヤル、23・・ギヤ部、26・・Oリング、30・・切替レバー、32・・第1リンク、36・・第2リンク。
Claims (3)
- ハウジングに、軸方向へ前後移動可能且つ前進位置への付勢状態でスピンドルを軸支すると共に、前記スピンドルの後方に、切除部を形成した規制部材を、前記切除部が前記スピンドルの後方に対向する第1の位置と、前記切除部が前記スピンドルの後方から離反する第2の位置との間で任意に移動可能に設け、前記第1の位置では、前記スピンドルの後退を許容して前記スピンドルに設けた第1カムを前記ハウジング内に設けた第2カムと噛合させて、前記スピンドルに回転に伴って震動を発生させ、前記第2の位置では、前記スピンドルの後退を規制して前記第1カムと第2カムとの噛合を阻止し、前記スピンドルに回転のみ行わせる震動ドリルであって、
前記規制部材の移動操作を、前記規制部材より後方で前記ハウジングに設けられる切替部材と、その切替部材と前記規制部材との間にあって、前記切替部材の操作に伴って前記規制部材を移動させる連係機構とによって行うことを特徴とする震動ドリル。 - 切替部材が回動可能に設けられる切替ダイヤルであり、連係機構が歯車伝達機構である請求項1に記載の震動ドリル。
- 切替部材が左右へスライド可能に設けられる切替レバーであり、連係機構がリンク機構である請求項1に記載の震動ドリル。
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