JP4053865B2 - 電動工具 - Google Patents

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JP4053865B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊星歯車減速機構を利用して出力軸の回転速度を3段に切替可能とした電動ドライバやドライバドリル等の電動工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電動ドライバでは、ハウジング内に収容したモータのトルクを、インターナルギヤ内で公転する複数の遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリアとを軸方向に複数配列してなる遊星歯車減速機構を介して減速し、ハウジング先端のスピンドルに伝達可能となっている。
このような電動ドライバにおいては、スピンドルの回転速度を3段に切替可能とした変速機構を具備したものが知られている。具体的には特許文献1に示すように、遊星歯車減速機構内の2つのインターナルギヤを、夫々軸方向へ前後移動可能に設けて、各インターナルギヤの位置をハウジング外部から操作部材で切り替えることで、遊星歯車とキャリアとの一体回転と別体回転とを組み合わせて、スピンドルの回転速度を3種類に選択可能としたものである。
【0003】
【特許文献1】
米国特許第6431289号明細書(図23〜図25)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1のような変速機構においては、回転速度の切替に係る操作部材を、ハウジングの周方向に回転させて1速〜3速を選択する構造であるから、操作しづらい上、1速から3速、或いは3速から1速へ切り替える際には、必ず間の2速に一旦切り替えないと3速或いは1速へ切り替えられないため、切替の応答性が悪く、操作性の低下に繋がっていた。
【0005】
そこで、発明は、3段の変速機構の切替操作を、良好な操作性で行うことができる電動工具を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の第1発明は、遊星歯車減速機構内に、2つのキャリアの回転速度を変更可能な変速機構を設けて、前後方向へスライド可能な2つの切替部材によって各キャリアごとに回転速度を切替可能とする一方、ハウジング外部から前後方向へスライド操作可能な操作部材を設けて、その操作部材に前後方向へ形成した左右一対のスライド溝内に、切替部材と一体に設けた連結体を夫々前後移動可能に挿入して連結体の前後に弾性体を配すると共に、連結体への弾性体の当接位置を規制する規制部を、スライド溝同士で前後に異なるように設けて、操作部材のスライド位置に伴い連結体への弾性体の当接状態を変更することで、両切替部材の前後位置を組み合わせてスピンドルの回転速度を3段に切替可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、変速機構を簡単に形成するために、変速機構を、回転可能且つ軸方向へ前後移動可能に設けられた少なくとも1のインターナルギヤを切替部材に連結したものとし、切替部材のスライドに伴うインターナルギヤの前進位置で、内周側の遊星歯車とその前段のキャリアとに同時に噛合して両者を連結し、後退位置で、前段のキャリアと離反してハウジングと係合する構成としたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2の目的に加えて、変速機構を簡単に形成するために、変速機構を、少なくとも1のインターナルギヤを、軸方向に並設されて夫々単独で回転可能な一組のインターナルギヤとすると共に、各インターナルギヤ内で夫々公転する前後の遊星歯車を、1つのキャリアに夫々単独で回転可能に同軸で軸支させて、前後の遊星歯車に、その前段の前記出力軸またはキャリアが同時に噛合可能としたものとし、切替部材が、一組のインターナルギヤの外周にあって、その前後位置によって一組のインターナルギヤの一方と係合してその回転を規制する構成としたものである。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項に記載の第2発明は、遊星歯車減速機構の1のインターナルギヤを、回転可能且つ軸方向へ前後移動可能に設けて、1のインターナルギヤに、前後方向へスライド及び左右方向へ回転可能で、且つハウジング外部から操作可能な切替リングを連結して、その切替リングのスライドに伴う1のインターナルギヤの後退位置では、1のインターナルギヤを内周側の遊星歯車とその前段のキャリアとに同時に噛合させて両者を連結し、前進位置では、1のインターナルギヤを前段のキャリアから離反させてハウジングと係合させる一方、遊星歯車減速機構の他の1のインターナルギヤを、軸方向に並設されて夫々単独で回転可能な一組のインターナルギヤとすると共に、各インターナルギヤ内で夫々公転する前後の遊星歯車を、1つのキャリアに夫々単独で回転可能に同軸で軸支させて、前後の遊星歯車に、その前段の出力軸またはキャリアが同時に噛合可能とし、一組のインターナルギヤの外周に、前後位置によって一組のインターナルギヤの一方と係合してその回転を規制可能なボールを設けて、そのボールを、ハウジングの内周面と切替リングとの何れか一方に前後方向へ形成された長溝と、他方に設けられ、切替リングの前後移動及び回転に応じてボールを前後位置へ移動させるガイド溝とに跨って嵌合させて、切替リングの前後位置または回転位置により、切替リングとボールとの前後位置を組み合わせてスピンドルの回転速度を3段に切替可能としたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
《形態1》
まず、第1発明に対応する形態1を説明する。図1は、電動工具の一例である電動ドライバの一部縦断面図で、電動ドライバ1は、ハウジング2に収容したモータ3の前方(図1の右側)に、筒状の第1ギヤケース4と、スピンドル6を軸支する第2ギヤケース5とを内設し、両ギヤケース内に遊星歯車減速機構7を設けてなる。遊星歯車減速機構7は、夫々複数の遊星歯車を支持する第1キャリア8から第3キャリア10までの3つのキャリアを軸方向に3段連設してなり、第1キャリア8の遊星歯車をモータ3の出力軸3aに嵌着されたピニオン11に噛合させ、第3キャリア10をスピンドル6と一体に連結することで、出力軸3aのトルクを減速してスピンドル6に伝達可能としている。
【0010】
但し、ここでのピニオン11は、後方が大径となる2段径に形成されており、ここに噛合する遊星歯車も、径が異なる小歯車12と大歯車13とが夫々単独で回転可能に第1キャリア8へ同軸で支持されて、夫々小歯車12がピニオン11の大径側と、大歯車13が小径側と夫々噛合している。また、遊星歯車が公転する1段目のインターナルギヤも、小歯車12が公転する第1インターナルギヤ14と、大歯車13が公転し、第1インターナルギヤ14よりも内径が大きい第2インターナルギヤ15との一組となって前後に並設されている。両インターナルギヤ14,15は、出力軸3aを軸支して第1ギヤケース4の後方を閉塞するキャップ16前面に固定されたワッシャー17と、前側の大歯車13の前面際で第1ギヤケース4に固定されたワッシャー18との間で軸方向への移動を規制されて夫々単独で回転可能となっている。さらに、第1,第2インターナルギヤ14,15の外周には、図2,3に示すように複数の歯19,19・・が等間隔で周設されている。
【0011】
20は、歯19を含む第1、第2インターナルギヤ14,15よりも大径の第1切替リング(切替部材)で、図3に示すように、前方へ延設された3つのガイド片21と第1ギヤケース4の内面に形成された第1凹部22aとの嵌合によって回転を規制され、第1ギヤケース4の内面の凸部4aと、キャップ16との間で軸方向へ移動可能に設けられる。また、第1切替リング20には、周方向へ等間隔に3つのボール23,23・・が嵌着されて、第1切替リング20のスライドに伴い、各ボール23が、第1インターナルギヤ14または第2インターナルギヤ15の何れかの外周で歯19,19間に噛合可能となっている。すなわち、第1切替リング20のスライド位置の選択により、第1,第2インターナルギヤ14,15の何れか一方の回転を規制可能としたものである。
【0012】
そして、第1切替リング20の前方で第3インターナルギヤ26には、同じく切替部材としての第2切替リング24が外装されている。この第2切替リング24は、ワッシャー18の前方で前後移動可能に設けられ、図2〜4にも示すように、外周側に形成された突条24aと、第1ギヤケース4内面の第2凹部22bとの嵌合によって回転を規制される。第3インターナルギヤ26とは、半径方向へ等間隔に設けられた3つのピン27,27・・の先端を、第3インターナルギヤ26の外周に形成したリング溝28に挿入することで、第3インターナルギヤ26の回転を許容しつつ軸方向への移動が一体となっている。但し、第3インターナルギヤ26の外周でリング溝28の前方には、複数の歯29,29・・が等間隔で周設されて、前進位置では、第1ギヤケース4の内面に形成された係合歯30,30・・と係合して第3インターナルギヤ26は回転を規制され、内周側で遊星歯車25,25・・のみを公転させる。一方、後退位置では、遊星歯車25と共に、内周側で第1キャリア8の外周に形成された歯31,31・・とも噛合して、第1キャリア8と遊星歯車25とを一体回転させるようになっている。
【0013】
一方、ハウジング2と第1ギヤケース4との間には、操作部材となる切替プレート32が配される。この切替プレート32は、図4に示すように、ハウジング2の内面に形成された凹溝33内に前後へスライド可能に設けられ、下面側に、左右一対のスライド溝34,34を前後方向に形成している。各スライド溝34内には、第1切替リング20の後端上面に突設された連結体としての第1突起35と、第1切替リング20の上側で後方へ延長させた突条24aの後端上面に突設された、同じく連結体としての第2突起36とが、夫々第1ギヤケース4に前後方向へ形成されたスリット44を貫通して挿入している。また、各スライド溝34内においては、各突起35,36の前後に弾性体としてのコイルバネ37,37が収容されると共に、各突起35,36のみが通過可能で、前後のコイルバネ37,37の前後端が当接する規制部となる狭小部38が形成されている。なお、両狭小部38,38は、互いに前後方向へ位置をずらせて形成されている。
【0014】
また、切替プレート32の左右両端には、前後方向の切り込み39によって左右方向に弾性を付与されたクリック片40が夫々形成されて、その中央に突設した突起41が、ハウジング2の凹溝33の左右でクリック片40,40に対向して突設された位置決め片42の両端と、その中央の凹部43との3箇所のうち何れかに係止または嵌合可能となっている。
すなわち、ここではクリック片40が位置決め片42の後方で係止する後退位置(図4)と、位置決め片42の凹部43に嵌合する中立位置(図5)と、位置決め片42の前方で係止する前進位置(図6)とを選択可能としたものである。
【0015】
ここで、切替プレート32の各スライド位置とそれに伴う第1突起35(第1切替リング20)、第2突起36(第2切替リング24)との連動関係を具体的に説明する。なお、切替プレート32の上面中央には、操作突起45が形成されて、ハウジング2の外部へ突出していることから、操作突起45を利用してハウジング2外部から切替プレート32をスライド操作可能となる。
【0016】
まず、切替プレート32が図4の後退位置にあると、コイルバネ37で挟持される第1突起35はキャップ16に当接してスリット44の後端で停止する。これはスライド溝34における狭小部38の位置となる。一方、第2突起36は、スライド溝34内では狭小部38の前方に移動して前側のコイルバネ37の付勢を受け、後側のコイルバネ37は狭小部38の後方で規制されて第2突起36に当接しないため、第1突起35と同様に後退し、キャップ16に当接してスリット44の後端で停止する。
これら両突起35,36の移動によって、第1、第2切替リング20,24を後退位置に位置させる。よって、第1切替リング20のボール23は、後方の第1インターナルギヤ14の外周に噛合して、第1インターナルギヤ14のみの回転を規制する。また、第3インターナルギヤ26も後退位置にあって、第1キャリア8と遊星歯車25とに噛合して両者を一体化させる(3速)。
【0017】
次に、切替プレート32が図5の中立位置では、第1突起35は前後のコイルバネ37,37に挟持されることで前方へ移動する。よって、第1切替リング20も前進してボール23が第2インターナルギヤ15の外周にのみ噛合する。一方、第2突起36は、後側のコイルバネ37から付勢されず、前側のコイルバネ37にのみ後方へ付勢されることになるため、切替プレート32がスライドしてもスライド溝34内で狭小部38に戻るだけで図4と位置は変わらない。よって、第1キャリア8と遊星歯車25との一体化はそのままである(2速)。
【0018】
そして、切替プレート32が図6の前進位置では、第1突起35は、狭小部38の後方へ移動して、後側のコイルバネ37に付勢されることになるが、第1切替リング20は第1ギヤケース4の凸部4aに当接して前進が規制されるため、図5と位置は変わらず、第2インターナルギヤ15との噛合はそのままである。一方、第2突起36は、前後のコイルバネ37,37の挟持によって前方へ移動する。よって、第2切替リング24と共に第3インターナルギヤ26も前進して、外周の歯29を第1ギヤケース4の係合歯30に係合させると共に、第1キャリア8と離反して内周側で遊星歯車25のみと噛合する(1速)。
【0019】
次に、クラッチ機構について説明する。
3段目に位置する第4インターナルギヤ46は、第2ギヤケース5内で回転可能に設けられて、第4インターナルギヤ46の前面には、第2ギヤケース5を貫通するピン47,47が当接している。このピン47が、第2ギヤケース5に螺合されたスプリングホルダ48との間に介在された弾性手段としてのコイルバネ49によって後方へ付勢されていることから、第4インターナルギヤ46は、コイルバネ49に付勢されるピン47との係合でその回転を規制されることになる。すなわち、ネジの締め終わり等でスピンドル6への負荷が高まってコイルバネ49の付勢で設定されるクラッチ作動トルクを超えた際に、第4インターナルギヤ46がその前面でピン47を乗り越えさせて空転し、スピンドル6へのトルク伝達を遮断するものである。
なお、第2ギヤケース5には、回転によってスプリングホルダ48を軸方向へネジ送りするチェンジリング50が外装されている。このチェンジリング50の回転に伴うスプリングホルダ48のネジ送りで、コイルバネ49の付勢力を変化させてクラッチ作動トルクを調整可能としている。
【0020】
以上の如く構成された電動ドライバ1においては、操作突起45を利用して切替プレート32を図4の3速位置にスライドさせると、前述のように、第1切替リング20、第2切替リング24共に後退位置に移動して、第1インターナルギヤ14の回転を規制すると共に、第1キャリア8と遊星歯車25とを一体化させる。よって、この状態でモータ3を駆動させると、出力軸3aの回転はピニオン11から小歯車12に伝わり、第1インターナルギヤ14内で小歯車12を公転させるため、第1キャリア8がその公転と同調して回転する。第1キャリア8と遊星歯車25は第3インターナルギヤ26によって一体に連結されているから、第1キャリア8と共に遊星歯車25と第2キャリア9とが一体に回転し、次段の遊星歯車25を介して第3キャリア10を回転させ、第3キャリア19と一体のスピンドル6を回転させる。
【0021】
次に、切替プレート32を図5の2速位置にスライドさせると、前述のように、第1切替リング20のみが前方位置に移動して、今度は第2インターナルギヤ15の回転を規制する。よって、モータ3が駆動すると、出力軸3aの回転はピニオン11から大歯車13に伝わり、第2インターナル15内で大歯車13を公転させて、第1キャリア8を同調して回転させる。第1キャリア8以降のトルク伝達は3速位置と同様であるが、ここではピニオン11の小径部が大歯車13を公転させることで、第1キャリア8の回転速度は遅くなるため、3速よりもスピンドル6の回転速度は遅くなる。
【0022】
そして、切替プレート32を図6の1速位置にスライドさせると、前述のように、第2切替リング24のみが前方位置に移動して第3インターナルギヤ26を前進させ、第1キャリア8との噛合を解除させて第1ギヤケース4の係合歯30に係合させる。よって、モータ3が駆動すると、出力軸3aの回転はピニオン11から大歯車13に伝わり、第2インターナル15内で大歯車13を公転させて第1キャリア8を回転させる。第1キャリア8と遊星歯車25との一体化は解かれているから、第1キャリア8の回転に伴い、遊星歯車25が第3インターナルギヤ26内で公転して第2キャリア9を同調して回転させる。第2キャリア9以降のトルク伝達は2速位置と同様であるが、ここでは第1キャリア8の回転が遊星歯車25によって減速されるため、第2キャリア9の回転速度は遅くなって第3キャリア9に伝わるため、2速よりもスピンドル6の回転速度は遅くなる。
【0023】
このように、上記形態1の電動ドライバ1によれば、操作突起45による切替プレート32の前後へのスライド操作で3段変速の切り替えが可能となると共に、1速−3速間も直接切り替えできるから、切替操作に係る操作性が良好となる。
なお、切替プレート32に設ける弾性体としては、コイルバネ以外に、ゴムや板バネ、プレートと一体に設けた弾性片等も採用可能である。
【0024】
なお、上記形態1では、並設される一組の第1、第2インターナルギヤ14,15と第1切替リング20とを1段目に、スライドする第3インターナルギヤ26と第2切替リング24とを2段目に配置しているが、これと逆に、第3インターナルギヤ26側を1段目に、第1、第2インターナルギヤ14,15側を2段目に配置しても良い。この場合、第1キャリア8の出力側が小歯車及び大歯車に応じた2段径となる。
また、第1、第2インターナルギヤ14,15と係合する切替部材も、リング体を用いるのに限らず、インターナルギヤの外周に係合して回転規制可能であれば、半円状や周方向に短い円弧状、さらには一つのキー部材等のスライド体を用いて、切替プレートでスライドさせることもできるし、ボールに代えて突起や突条を一体に突設することもできる。
【0025】
《形態2》
次に、第2発明に対応する形態2を説明する。なお、上記形態1と同じ構成部は同じ符号を付して重複する説明を省略する。
図7はドライバドリル1aの一部縦断面図で、まずここでの第4インターナルギヤ46は、第1ギヤケース4と第2ギヤケース5との間で軸方向へ移動可能に設けられており、後退位置では、内周際の後端に形成された歯51と、第1ギヤケース4の前端に形成された歯52とが噛合して、第4インターナルギヤ46の回転を規制可能となっている。また、第4インターナルギヤ46と第1ギヤケース4との間には、モード切替リング53が回転可能に設けられている。このモード切替リング53は、後端面に突設した突起54と、第1ギヤケース4の前端面に形成した凹部55とが嵌合する後退位置と、突起54が第1ギヤケース4の前端面に乗り上がる前進位置との間を回転操作可能で、後退位置では、コイルバネ49により後方へ付勢される第4インターナルギヤ46と第1ギヤケース4とを噛合させ、前進位置では、第4インターナルギヤ46を第1ギヤケース4から離反させるものである。
【0026】
よって、モード切替リング53を後退位置へ回転操作すると、第4インターナルギヤ46の回転がロックされ、スピンドル6への負荷にかかわらずトルク伝達がなされるドリルモードとなる。一方、モード切替リング53を前進位置へ回転操作すると、第4インターナルギヤ46の回転ロックが解除されて、コイルバネ49による付勢力で回転規制され、スピンドル6への負荷が当該付勢力を超えると第4インターナルギヤ46を空転させてスピンドル6へのトルク伝達を遮断するドライバモードとなる。なお、コイルバネ49は、第2ギヤケース5に立設されたリブ56によって、ドライバモードで第4インターナルギヤ46と共に前進するピン47に初めて付勢力が加わるように、その後端位置を規制されている。
【0027】
そして、遊星歯車減速機構7において、変速機構の切替に用いられる一方の切替部材としての切替リング57は、第1、第2インターナルギヤ14,15に外装されると共に、第1ギヤケース4内で回転可能且つ軸方向へ移動可能に収容され、前端内周側では、ピン27を介して第3インターナルギヤ26が軸方向への移動が一体となるように連結されている。
【0028】
一方、第1、第2インターナルギヤ14,15の外周で噛合する3つのボール23,23・・は、ここでは他方の切替部材となり、第1ギヤケース4の内周面で軸方向に形成された長溝58内を前後移動可能な状態で切替リング57に保持されるが、切替リング57におけるボール23の保持部分は、ボール23が遊挿するガイド溝59に形成されている。このガイド溝59は、図8に示すように、切替リング57の軸方向に形成されてボール23が移動可能な第1溝60と、第1溝60の前端と連続してそこから周方向の右側へ伸び、同じくボール23が移動可能な第2溝61と、第1溝60の前端と連続してそこから周方向の左側で斜め後方に向かって形成され、同じくボール23が移動可能な第3溝62とからなる三つ又状を呈している。このボール23が転動する長溝58とガイド溝59とが本発明の案内手段に相当し、これによってボール23は切替リング57と連結されることになる。
【0029】
なお、切替リング57の後端外周面には、操作突起63が突設されて、第1ギヤケース4の上方に形成された開口64と、ハウジング2に形成されたスリットとを貫通してハウジング2の外部へ突出している。開口64は、後述する切替リング57の操作に伴う操作突起63の移動を許容する大きさで形成されており、スリットは、操作突起63の操作の目安と誤操作防止のために、ボール23が第1溝60内に位置する切替リング57の位置で操作突起63が前後移動できる第1スリット65と、その第1スリット65の後端で連続する左右方向の第2スリット66とからなるT字状となっており、各スリットの端部が速度に対応する位置となっている(図8(A)上部に概略で示す)。
また、図8(A)〜(C)は、夫々第1ギヤケース4部分の横断面及び縦断面を示すものであるが、両図の間には、変速切替に伴うボール23とガイド溝59との位置関係をわかりやすくするために両者のみを取り出して示している。
【0030】
以上の如く構成されたドライバドリル1aは、図8(A)のように、操作突起63を第1スリット65の前端へ操作して切替リング57を前方へ移動させると、前進したガイド溝59がボール23を第1溝60の後端に位置させて長溝58の前端へ移動させ、ボール23を第2インターナルギヤ15の外周に噛合させる。同時に、切替リング57と連結される第3インターナルギヤ26も前進して、第1ギヤケース4の係合歯30に係合して内周側で遊星歯車25のみを公転可能とする。よって、この状態でモータ3を駆動させると、出力軸3aの回転はピニオン11から大歯車13に伝わり、第2インターナルギヤ15内で大歯車13を公転させるため、第1キャリア8がその公転と同調して回転する。第1キャリア8と遊星歯車25とは別体であるから、第1キャリア8の回転に伴い、遊星歯車25が第3インターナルギヤ26内で公転して第2キャリア9を同調して回転させる(1速)。
【0031】
次に、この1速位置から操作突起63を第1スリット65の後端へ戻して第2スリット66の左側へL字状に操作する(同図(B))。すると、切替リング57と共にガイド溝59も後退して左回転するため、ボール23は相対的に第1溝60の先端に移動してから第2溝61内に進入する。このようにガイド溝59が移動しても、ボール23の位置は変わらないため、第2インターナルギヤ15の回転規制はそのままであるが、切替リング57の後退と共に第3インターナルギヤ26が後退して第1キャリア8と遊星歯車25とを連結する。よって、この状態でモータ3を駆動させると、出力軸3aの回転が大歯車13から第1キャリア8に伝わるのは1速と同じであるが、第1キャリア8と遊星歯車25は第3インターナルギヤ26によって一体に連結されているから、第1キャリア8と共に遊星歯車25と第2キャリア9とが一体に回転し、次段の遊星歯車25を介して第3キャリア10を回転させ、第3キャリア19と一体のスピンドル6を回転させる。よって、1速よりも回転速度が速い2速となる。
【0032】
そして、この2速位置から操作突起63を第2スリット66の右端へ操作する(同図(C))。すると、切替リング57と共にガイド溝59も右回転するため、ボール23は第2溝61の基端に戻ってそのまま第3溝62に進入し、第3溝62の傾斜によって長溝58の後端へ案内される。よって、ボール23は第1インターナルギヤ14の外周に噛合する。切替リング57の前後位置は変わらないため、第3インターナルギヤ26は第1キャリア8と遊星歯車25と連結されたままである。この状態でモータ3を駆動させると、出力軸3aの回転はピニオン11から小歯車12に伝わり、第1インターナルギヤ14内で小歯車12を公転させるため、第1キャリア8がその公転と同調して回転する。第1キャリア8と遊星歯車25とは連結されているから、第1キャリア8と共に遊星歯車25と第2キャリア9とが一体に回転し、次段の遊星歯車25を介して第3キャリア10を回転させ、第3キャリア19と一体のスピンドル6を回転させる。このように第1キャリア8が小歯車13の公転と同調する分、2速よりも回転速度が速い3速となる。
【0033】
なお、1速から3速への切替は、操作突起63を第1スリット65の前端から一旦後端へ戻して第2スリット66の右端へ操作すれば、同様に切替リング57が後退して右回転し、ボール23を第3溝62の案内で長溝58の後端へ導くと共に、第3インターナルギヤ26を後退させて第1キャリア8と遊星歯車25とを連結させる。また、2速から1速、3速から1速、3速から2速への切替も同様に、夫々操作突起63を一旦第1スリット65と第2スリット66との連結部(両スリットの交点)に戻してから所定の位置へ操作すればよい。
【0034】
このように、上記形態2のドライバドリル1aによれば、操作突起63による切替リング57の前後及び左右へのスライド操作で3段変速の切り替えが可能となると共に、1速−3速間も直接切り替えできるから、切替操作に係る操作性が良好となる。
なお、上記形態2では、第1ギヤケース4の内面にボール23が前後移動する長溝58を、切替リング57にガイド溝59を設けているが、これを逆にして、第1ギヤケース4の内面にガイド溝を、切替リングに長溝を設けても、同様に切替リングの前後及び左右の回転位置でボール23の前後位置への案内は可能である。
【0035】
そして、上記形態では、遊星歯車減速機構内で1のインターナルギヤを前後移動可能に、隣接する一組のインターナルギヤの一方を切替部材で回転ロックする構造として変速機構を形成しているが、一組のインターナルギヤを1つにして、夫々のインターナルギヤを前後移動可能としてキャリアと遊星歯車との一体化を切り替えるようにしたり、逆に隣接するインターナルギヤを二組にして、前後でインターナルギヤの回転ロックを選択するようにしたりすることで、変速機構を形成しても差し支えない。
【0036】
【発明の効果】
発明によれば、操作部材の前後へのスライド操作または切替部材の前後及び左右へのスライド操作で3段変速の切り替えが可能となると共に、1速−3速間も直接切り替えできるから、切替操作に係る操作性が良好となる。
請求項2及び3に記載の発明によれば、請求項の効果に加えて、変速機構が簡単に形成可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】形態1の電動ドライバの一部縦断面図である。
【図2】A−A線断面図である。
【図3】B−B線断面図である。
【図4】切替プレートによる変速機構の切替動作を示す説明図である(3速)。
【図5】切替プレートによる変速機構の切替動作を示す説明図である(2速)。
【図6】切替プレートによる変速機構の切替動作を示す説明図である(1速)。
【図7】形態2のドライバドリルの一部縦断面図である。
【図8】(A)切替リングによる変速機構の切替動作を示す説明図である(1速)。
(B)切替リングによる変速機構の切替動作を示す説明図である(2速)。
(C)切替リングによる変速機構の切替動作を示す説明図である(3速)。
【符号の説明】
1・・電動ドライバ、2・・ハウジング、3・・モータ、4・・第1ギヤケース、5・・第2ギヤケース、6・・スピンドル、7・・遊星歯車減速機構、12・・小歯車、13・・大歯車、14・・第1インターナルギヤ、15・・第2インターナルギヤ、20・・第1切替リング、23・・ボール、24・・第2切替リング、26・・第3インターナルギヤ、32・・切替プレート、35・・第1突起、36・・第2突起、46・・第4インターナルギヤ、57・・切替リング、59・・ガイド溝、60・・第1溝、61・・第2溝、62・・第3溝。

Claims (4)

  1. ハウジング内に収容したモータの出力軸と前記ハウジングの先端に設けたスピンドルとの間に、インターナルギヤ内で公転する遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリアとを少なくとも3段連結してなる遊星歯車減速機構を介在させた電動工具であって、
    前記遊星歯車減速機構内に、2つのキャリアの回転速度を変更可能な変速機構を設けて、前後方向へスライド可能な2つの切替部材によって前記各キャリアごとに回転速度を切替可能とする一方、前記ハウジング外部から前後方向へスライド操作可能な操作部材を設けて、その操作部材に前後方向へ形成した左右一対のスライド溝内に、前記切替部材と一体に設けた連結体を夫々前後移動可能に挿入して前記連結体の前後に弾性体を配すると共に、前記連結体への前記弾性体の当接位置を規制する規制部を、前記スライド溝同士で前後に異なるように設けて、前記操作部材のスライド位置に伴い前記連結体への前記弾性体の当接状態を変更することで、前記両切替部材の前後位置を組み合わせて前記スピンドルの回転速度を3段に切替可能としたことを特徴とする電動工具。
  2. 変速機構が、回転可能且つ軸方向へ前後移動可能に設けられた少なくとも1のインターナルギヤを切替部材に連結したものであり、前記切替部材のスライドに伴う前記インターナルギヤの後退位置で、内周側の遊星歯車とその前段のキャリアとに同時に噛合して両者を連結し、前進位置で、前記前段のキャリアと離反してハウジングと係合する請求項に記載の電動工具。
  3. 変速機構が、少なくとも1のインターナルギヤを、軸方向に並設されて夫々単独で回転可能な一組のインターナルギヤとすると共に、各インターナルギヤ内で夫々公転する前後の遊星歯車を、1つのキャリアに夫々単独で回転可能に同軸で軸支させて、前記前後の遊星歯車に、その前段の前記出力軸またはキャリアが同時に噛合可能としたものであり、切替部材が、前記一組のインターナルギヤの外周にあって、その前後位置によって前記一組のインターナルギヤの一方と係合してその回転を規制する請求項1又は2に記載の電動工具。
  4. ハウジング内に収容したモータの出力軸と前記ハウジングの先端に設けたスピンドルとの間に、インターナルギヤ内で公転する遊星歯車と、その遊星歯車を支持するキャリアとを少なくとも3段連結してなる遊星歯車減速機構を介在させた電動工具であって、
    前記遊星歯車減速機構の1のインターナルギヤを、回転可能且つ軸方向へ前後移動可能に設けて、前記1のインターナルギヤに、前後方向へスライド及び左右方向へ回転可能で、且つ前記ハウジング外部から操作可能な切替リングを連結して、その切替リングのスライドに伴う前記1のインターナルギヤの後退位置では、前記1のインターナルギヤを内周側の遊星歯車とその前段のキャリアとに同時に噛合させて両者を連結し、前進位置では、前記1のインターナルギヤを前記前段のキャリアから離反させて前記ハウジングと係合させる一方、
    前記遊星歯車減速機構の他の1のインターナルギヤを、軸方向に並設されて夫々単独で回転可能な一組のインターナルギヤとすると共に、各インターナルギヤ内で夫々公転する前後の遊星歯車を、1つのキャリアに夫々単独で回転可能に同軸で軸支させて、前記前後の遊星歯車に、その前段の前記出力軸またはキャリアが同時に噛合可能とし、
    前記一組のインターナルギヤの外周に、前後位置によって前記一組のインターナルギヤの一方と係合してその回転を規制可能なボールを設けて、そのボールを、前記ハウジングの内周面と切替リングとの何れか一方に前後方向へ形成された長溝と、他方に設けられ、前記切替リングの前後移動及び回転に応じて前記ボールを前後位置へ移動させるガイド溝とに跨って嵌合させて、前記切替リングの前後位置または回転位置により、前記切替リングとボールとの前後位置を組み合わせて前記スピンドルの回転速度を3段に切替可能としたことを特徴とする電動工具。
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