JP2005118961A - ドライバドリル - Google Patents
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Abstract
【課題】 動作モードの切替操作を良好とする。
【解決手段】 インターナルギヤ13を内挿する第1ギヤケース5の前筒部14には、周方向に第2スリット24を連設した第1スリット23が形成され、各第1スリット23内には、円柱ピン25が、第1スリット23内で周方向へ移動可能に収容されている。また、前筒部14に外装されるモード切替リング26には、第3スリット27が設けられ、その端縁際の内周面には、規制部28が突設されている。この規制部28は、モード切替リング26のクラッチモードの位置では、第1スリット23内に進入して円柱ピン25の放射方向での進退動のみを許容し、ドリルモードの位置では、第1スリット23から離脱して円柱ピン25の周方向への移動を許容する位置にある。よって、ドリルモードへの切替の際には、円柱ピン25はインターナルギヤ13の突条15,15間へスムーズに嵌入する。
【選択図】 図1
【解決手段】 インターナルギヤ13を内挿する第1ギヤケース5の前筒部14には、周方向に第2スリット24を連設した第1スリット23が形成され、各第1スリット23内には、円柱ピン25が、第1スリット23内で周方向へ移動可能に収容されている。また、前筒部14に外装されるモード切替リング26には、第3スリット27が設けられ、その端縁際の内周面には、規制部28が突設されている。この規制部28は、モード切替リング26のクラッチモードの位置では、第1スリット23内に進入して円柱ピン25の放射方向での進退動のみを許容し、ドリルモードの位置では、第1スリット23から離脱して円柱ピン25の周方向への移動を許容する位置にある。よって、ドリルモードへの切替の際には、円柱ピン25はインターナルギヤ13の突条15,15間へスムーズに嵌入する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、スピンドルへのトルクの上限が設定可能なクラッチモードと、トルクを無制限に設定可能なドリルモードとの動作モードの切替が可能なドライバドリルに関する。
ドライバドリルは、ハウジングに収容されるモータと、ハウジングの先端から突出してビットを装着可能なスピンドルとの間に、遊星歯車減速機構を介在させ、モータの出力軸の回転を減速してスピンドルへ伝達可能とする一方、スピンドルへのトルクの上限が設定可能なクラッチモードと、トルクを無制限に設定可能なドリルモードとの2つの動作モードを選択可能となっている。
具体的には、例えば特許文献1に開示の技術では、遊星歯車減速機構における1のインターナルギヤを回転可能に設けると共に、そのインターナルギヤの端面に設けた突条に係合するボールを、コイルバネ等の押圧手段によってインターナルギヤ側へ押圧し、この付勢力を超える負荷がスピンドルに加わった場合には、インターナルギヤを空転させてスピンドルへのトルク伝達を遮断させるクラッチモードが得られるようになっている。なお、このクラッチ作動トルクは、コイルバネを受けるクラッチハンドルを回転させてコイルバネの圧縮量を変えることで変更可能となる。
具体的には、例えば特許文献1に開示の技術では、遊星歯車減速機構における1のインターナルギヤを回転可能に設けると共に、そのインターナルギヤの端面に設けた突条に係合するボールを、コイルバネ等の押圧手段によってインターナルギヤ側へ押圧し、この付勢力を超える負荷がスピンドルに加わった場合には、インターナルギヤを空転させてスピンドルへのトルク伝達を遮断させるクラッチモードが得られるようになっている。なお、このクラッチ作動トルクは、コイルバネを受けるクラッチハンドルを回転させてコイルバネの圧縮量を変えることで変更可能となる。
一方、遊星歯車減速機構を収容するギヤケースに形成したスリットに、ボール形状のキー部材を放射方向へ移動可能に設けて、インターナルギヤの外周に設けた係合部としてのキー溝に係合可能とすると共に、モード切替部材となるクラッチハンドルに、ギヤケースの外周に位置する突片を延設している。
よって、クラッチハンドルの回転操作により、突片がキー部材を内側に押し込んでインターナルギヤと係合させる位置を選択すれば、スピンドルへの負荷に拘わらず、インターナルギヤの回転が規制されるドリルモードとなる。すなわち、モード切替部材となるクラッチハンドルの操作により、突片がスリットから離れてキー部材の離脱を許容する第1の位置と、突片がスリットの外周にあってキー部材の離脱を規制する第2の位置とを選択することで、クラッチモードとドリルモードとを切替可能としたものである。
また、ここでは、スライド型のキー部材を設けて、ギヤケース内面とインターナルギヤ外面とに設けたキー溝に跨る差し込み位置でドリルモードを、両キー溝から離れる位置でクラッチモードを選択可能とした変更例も記載されている。
よって、クラッチハンドルの回転操作により、突片がキー部材を内側に押し込んでインターナルギヤと係合させる位置を選択すれば、スピンドルへの負荷に拘わらず、インターナルギヤの回転が規制されるドリルモードとなる。すなわち、モード切替部材となるクラッチハンドルの操作により、突片がスリットから離れてキー部材の離脱を許容する第1の位置と、突片がスリットの外周にあってキー部材の離脱を規制する第2の位置とを選択することで、クラッチモードとドリルモードとを切替可能としたものである。
また、ここでは、スライド型のキー部材を設けて、ギヤケース内面とインターナルギヤ外面とに設けたキー溝に跨る差し込み位置でドリルモードを、両キー溝から離れる位置でクラッチモードを選択可能とした変更例も記載されている。
上記ドライバドリルにおいては、クラッチモードからドリルモードへ切り替える際、インターナルギヤのキー溝がボール等のキー部材と対応する位置にない場合があり、このため、クラッチハンドルの回転操作やキー部材の差し込み操作がスムーズに行えず、操作性が悪くなっている。
そこで、本発明は、動作モードの切替操作がスムーズに行え、操作性が良好なドライバドリルを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、キー部材を、スリット内でインターナルギヤの周方向へ移動可能に設ける一方、モード切替部材に、第1の位置でスリット内に進入してキー部材のインターナルギヤ周方向への移動を規制する位置にあり、第2の位置でスリットから離脱してキー部材のインターナルギヤ周方向への移動を許容する位置にある規制部を一体に設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、規制部によるキー部材のインターナルギヤ周方向への移動規制とその解除とをスムーズに行うために、モード切替部材を、ハウジング外部から回転操作され、内周面における没入部との隣接位置でスリット側へ規制部を突設した筒状体として、内部ケースに、モード切替部材の回転に伴う規制部の移動を許容する逃げ部を、スリットと連続状に周方向へ形成したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、規制部によるキー部材のインターナルギヤ周方向への移動規制とその解除とをスムーズに行うために、モード切替部材を、ハウジング外部から回転操作され、内周面における没入部との隣接位置でスリット側へ規制部を突設した筒状体として、内部ケースに、モード切替部材の回転に伴う規制部の移動を許容する逃げ部を、スリットと連続状に周方向へ形成したものである。
請求項1に記載の発明によれば、動作モード間の切替操作がスムーズに行われ、良好な操作性が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、インターナルギヤの周方向へ移動する規制部によってキー部材の移動規制とその解除とがスムーズに行われる合理的な構成となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、インターナルギヤの周方向へ移動する規制部によってキー部材の移動規制とその解除とがスムーズに行われる合理的な構成となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、(A)は、ドライバドリルの一例を示す前端部分の縦断面図、(B)は横断面図である。ドライバドリル1は、モータ3を収容したハウジング2の前方(図1(A)の右側)に、内部ケースとなる円筒状の第1ギヤケース5を収容すると共に、第1ギヤケース5の前方に、第1ギヤケース5と略同径の大径部7とその前方の小径部8とからなる第2ギヤケース6を連結している。第1ギヤケース5と第2ギヤケース6の大径部7との内部には、インターナルギヤ内で公転可能な複数の遊星歯車を支持するキャリア10,10・・を軸方向に複数段連結してなる遊星歯車減速機構9が収容されて、1段目のキャリア10の遊星歯車11,11・・をモータ3の出力軸4に噛合させている。また、第2ギヤケース6の小径部8内には、前端に図示しないチャックを備えるスピンドル12が軸支されて、スピンドル12の後端を最終段のキャリア10と一体回転可能に連結させている。
図1において、(A)は、ドライバドリルの一例を示す前端部分の縦断面図、(B)は横断面図である。ドライバドリル1は、モータ3を収容したハウジング2の前方(図1(A)の右側)に、内部ケースとなる円筒状の第1ギヤケース5を収容すると共に、第1ギヤケース5の前方に、第1ギヤケース5と略同径の大径部7とその前方の小径部8とからなる第2ギヤケース6を連結している。第1ギヤケース5と第2ギヤケース6の大径部7との内部には、インターナルギヤ内で公転可能な複数の遊星歯車を支持するキャリア10,10・・を軸方向に複数段連結してなる遊星歯車減速機構9が収容されて、1段目のキャリア10の遊星歯車11,11・・をモータ3の出力軸4に噛合させている。また、第2ギヤケース6の小径部8内には、前端に図示しないチャックを備えるスピンドル12が軸支されて、スピンドル12の後端を最終段のキャリア10と一体回転可能に連結させている。
遊星歯車減速機構9において、最終段の遊星歯車が公転するインターナルギヤ13は、第1ギヤケース5の前筒部14内で回転可能に保持されており、その外周には、同図(B)に示すように、係合部としての軸方向の突条15,15・・が周方向へ等間隔をおいて複数個形成されている。また、インターナルギヤ13の前端にも、軸心から放射方向に突起16,16・・が形成されて、第2ギヤケース6の大径部7前方へ軸方向に遊挿された複数のピン17,17・・の後端が当接可能となっている。これらのピン17は、第2ギヤケース6の小径部8に外装されたフラットワッシャ18を介して、同じく小径部8に外装された押圧手段としてのコイルバネ19によって後方へ付勢されるもので、このコイルバネ19の付勢力によってインターナルギヤ13は押圧固定される。なお、コイルバネ19の前端を受けるバネ受けリング20は、内周側が小径部8の外周へ軸方向に形成された凹溝21に嵌合して回転不能且つ軸方向へ移動可能に設けられる一方、外周側が、小径部8へ回転可能に外装されたチェンジリング22の内周の雌ネジ部22aに螺合している。よって、チェンジリング22を回転させると、バネ受けリング20が軸方向へ前後移動してコイルバネ19の圧縮量が変化することになる。
一方、第1ギヤケース5の前筒部14には、図2に示すように、前端から後方へ軸方向に伸び、幅がインターナルギヤ13の突条15,15の中心間の距離と略等しい第1スリット23,23・・が、周方向に等間隔で3箇所形成され、各第1スリット23には、その中間部から逃げ部としての第2スリット24,24・・が、夫々同じ周方向側へ連設されている。また、各第1スリット23内には、直径が前筒部14の肉厚よりもやや大きいキー部材としての円柱ピン25が、インターナルギヤ13の周方向へ移動可能な状態で夫々収容されている。
さらに、前筒部14には、モード切替部材となる筒状のモード切替リング26が回転可能に外装されている。このモード切替リング26は、前筒部14の第1スリット23と対応する3箇所に、円柱ピン25と略同じ幅の没入部となる第3スリット27,27・・を、後端から軸方向に形成している。そして、モード切替リング26の内周面において、各第3スリット27における第2スリット24側の端縁際には、第2スリット24内に遊挿可能な規制部28が、前筒部14の肉厚を越えない長さで軸心側へ向けて突設されている。29は、モード切替リング26の外周で放射方向に突設された連結片である。
さらに、前筒部14には、モード切替部材となる筒状のモード切替リング26が回転可能に外装されている。このモード切替リング26は、前筒部14の第1スリット23と対応する3箇所に、円柱ピン25と略同じ幅の没入部となる第3スリット27,27・・を、後端から軸方向に形成している。そして、モード切替リング26の内周面において、各第3スリット27における第2スリット24側の端縁際には、第2スリット24内に遊挿可能な規制部28が、前筒部14の肉厚を越えない長さで軸心側へ向けて突設されている。29は、モード切替リング26の外周で放射方向に突設された連結片である。
また、モード切替リング26の外周には、連結片29が嵌入可能なレバー部31と、モード切替リング26の外周に沿った板状の円弧部32とからなるモード切替レバー30が設けられている。このモード切替レバー30は、レバー部31が、第2ギヤケース6の大径部7の後端に形成された窓33を貫通して外部に突出する一方、円弧部32が、大径部7の内周に凹設されたガイド溝34に嵌合して、ガイド溝34内で周方向へ移動可能となっている。よって、レバー部31を把持してモード切替レバー30を周方向にスライドさせると、モード切替リング26を同時に回転操作可能となる。なお、ここでは、モード切替レバー30が窓33の向かって右端となる図1の状態では、第1の位置となるモード切替リング26は、図3(A)にも示すように、第2スリット24の形成側と反対側で、第1スリット23と第3スリット27との端縁同士が一致すると共に、規制部28が第1スリット23内に突出して、円柱ピン25を放射方向にのみ進退動可能としている。よって、インターナルギヤ13は円柱ピン25と干渉せず、コイルバネ19の付勢によってのみ固定される(クラッチモード)。
一方、モード切替レバー30が窓33の向かって左端となる図4の状態では、第2の位置となるモード切替リング26は、図3(B)にも示すように、第3スリット27を第1スリット23から周方向へ離れさせて、第1スリット23の外周側をモード切替リング26の内面で閉塞して円柱ピン25の後退を規制する。このとき、規制部28は第1スリット23から離脱して第2スリット24内に進入するため、モード切替リング26の回転を妨げない。よって、この状態では、図4(B)に示すように、円柱ピン25は前筒部14の内周面よりも中心側に突出してインターナルギヤ13の突条15の何れかと係合することになる(ドリルモード)。
以上の如く構成されたドライバドリル1においては、モータ3が駆動して出力軸4が回転すると、出力軸4の回転が遊星歯車減速機構9を介して減速されてスピンドル12に伝わる。ここで、モード切替レバー30の操作によってクラッチモードを選択していると(図1及び図3(A))、先述のように円柱ピン25が第1ギヤケース5の第1スリット23とモード切替リング26の第3スリット27とに跨って嵌入し、前筒部14の内周面から後退してインターナルギヤ13と干渉しないため、インターナルギヤ13はコイルバネ19の付勢力によって固定される。よって、チャックに把持させたビットによりネジ締め等を行う際、スピンドル12への負荷が高まり、インターナルギヤ13を固定するコイルバネ19の付勢力を超えると、ピン17,17・・がコイルバネ19の付勢に抗して前進して突起16を乗り越え、インターナルギヤ13を空転させる。よって、スピンドル12へのトルク伝達が遮断される。
そして、モード切替レバー30を反対側へ操作してクラッチモードからドリルモードへ切り替えると(図4及び図3(B))、先述のように第3スリット27が移動してモード切替リング26の内面が円柱ピン25,25・・を前筒部14の中心側へ押し出し、インターナルギヤ13の突条15と係合させる。このとき、モード切替リング26の規制部28も第2スリット24内に移動して、円柱ピン25は第1スリット23内で前筒部14の周方向に移動可能となるから、インターナルギヤ13の突条15,15間が丁度円柱ピン25の突出方向前方にない場合でも、円柱ピン25が周方向に移動して突条15,15間に突出するため、円柱ピン25と突条15との係合はスムーズに行われる。
このドリルモードでは、円柱ピン25によってインターナルギヤ13の回転はロックされるため、スピンドル12への負荷にかかわらず出力軸4の回転がスピンドル12に伝わるトルク無制限状態となる。
このドリルモードでは、円柱ピン25によってインターナルギヤ13の回転はロックされるため、スピンドル12への負荷にかかわらず出力軸4の回転がスピンドル12に伝わるトルク無制限状態となる。
このように上記形態のドライバドリル1によれば、円柱ピン25を、第1スリット23内でインターナルギヤ13の周方向へ移動可能に設ける一方、モード切替リング26に、第1の位置で第1スリット23内に進入して円柱ピン25のインターナルギヤ13周方向への移動を規制する位置にあり、第2の位置で第1スリット23から離脱して円柱ピン25の周方向への移動を許容する位置にある規制部28を一体に設けたことで、動作モード間の切替操作がスムーズに行われ、良好な操作性が得られる。
特に、モード切替リング26を、第1ギヤケース5に外装されて回転操作され、第3スリット27に隣接する位置で軸心側へ規制部28を突設した筒状体とし、第1ギヤケース5に、モード切替リング26の回転に伴う規制部28の移動を許容する第2スリット24を、第1スリット23と連続状に周方向へ形成したことで、インターナルギヤ13の周方向へ移動する規制部28によって円柱ピン25の移動規制とその解除とがスムーズに行われる合理的な構成となっている。
特に、モード切替リング26を、第1ギヤケース5に外装されて回転操作され、第3スリット27に隣接する位置で軸心側へ規制部28を突設した筒状体とし、第1ギヤケース5に、モード切替リング26の回転に伴う規制部28の移動を許容する第2スリット24を、第1スリット23と連続状に周方向へ形成したことで、インターナルギヤ13の周方向へ移動する規制部28によって円柱ピン25の移動規制とその解除とがスムーズに行われる合理的な構成となっている。
なお、上記形態では、キー部材として円柱ピンを用いているが、このようなピン形状ではなく、スチールボール等の球体を用いることもできる。この場合はボールの形状に合わせて各スリットは軸方向に適宜短くすれば良い。
また、没入部及び逃げ部として夫々スリットを採用しているが、キー部材や規制部の移動が可能であれば凹部や凹溝に代えても差し支えない。さらに、キー部材やこれに対応するスリットや没入部等は、周方向に3個に限らず、適宜増減可能である。同様に、インターナルギヤの係合部も、突条によるものに限らず、凹溝によって形成することもできる。
また、没入部及び逃げ部として夫々スリットを採用しているが、キー部材や規制部の移動が可能であれば凹部や凹溝に代えても差し支えない。さらに、キー部材やこれに対応するスリットや没入部等は、周方向に3個に限らず、適宜増減可能である。同様に、インターナルギヤの係合部も、突条によるものに限らず、凹溝によって形成することもできる。
一方、上記形態では、スリット内でキー部材を把持するギヤケースに対してモード切替リングを外装し、モード切替リングの回転操作で動作モードの切替を可能としているが、ギヤケースの外周に、スリットの外周位置で軸方向へ移動可能で、クラッチモードとなる第1の差し込み位置ではキー部材の後退を許容し、ドリルモードとなる第2の差し込み位置ではキー部材の後退を規制する差込部を備えたスライドタイプのモード切替部材を用いて、差込部に、第1の差し込み位置でスリット内に進入して周方向の幅を狭くし、第2の差し込み位置でスリットから離脱して周方向の幅を広くする規制部を設ける構造とすることもできる。
また、図5に示すような形態も考えられる。これはモード切替に係る円柱ピンやスリットを、インターナルギヤ13及び前筒部14の周面側でなく前方側に設けたものである。よって、突条15,15・・はインターナルギヤ13の前端面で突起16の外周側に所定間隔をおいて放射方向に形成される。ここで、第1ギヤケース5の前筒部14には、インターナルギヤ13の前端面より前方位置で、軸方向と直交するリング状のフランジ部35が形成され、このフランジ部35に、円柱ピン25を収容する放射方向の第1スリット23,23・・と、その第1スリット23と連通する周方向の第2スリット24とが形成されている。そして、モード切替リング36は、フランジ部35と同形状の第2フランジ部37を有して、その第2フランジ部37に、放射方向の第3スリット27,27・・と、その第3スリット27の端縁際で第2フランジ部37の裏側に位置する規制部28とを夫々形成している。
よって、この形態においても、モード切替レバー30の操作によってクラッチモードを選択していると(図5(A))、円柱ピン25が第1ギヤケース5の第1スリット23とモード切替リング36の第3スリット27とに跨って嵌入し、フランジ部35の後面よりも前方に移動してインターナルギヤ13の突条15と干渉しないため、インターナルギヤ13はコイルバネ19の付勢力によって固定される。
そして、モード切替レバー30を反対側へ操作してクラッチモードからドリルモードへ切り替えると(図5(B))、第3スリット27が周方向へ移動してモード切替リング36の第2フランジ部37が円柱ピン25,25・・を後方側へ押し出し、インターナルギヤ13の突条15と係合させる。このとき、規制部28は第2スリット24内に移動して、円柱ピン25は第1スリット23内でフランジ部35の周方向に移動可能となるから、円柱ピン25と突条15との係合はスムーズに行われる。
そして、モード切替レバー30を反対側へ操作してクラッチモードからドリルモードへ切り替えると(図5(B))、第3スリット27が周方向へ移動してモード切替リング36の第2フランジ部37が円柱ピン25,25・・を後方側へ押し出し、インターナルギヤ13の突条15と係合させる。このとき、規制部28は第2スリット24内に移動して、円柱ピン25は第1スリット23内でフランジ部35の周方向に移動可能となるから、円柱ピン25と突条15との係合はスムーズに行われる。
なお、この形態においても、キー部材を円柱ピンから球体としたり、没入部や逃げ部をスリットから凹部や凹溝等に変更したり、各構成部の数を増減したり等の設計変更は可能である。
1・・ドライバドリル、2・・ハウジング、3・・モータ、5・・第1ギヤケース、6・・第2ギヤケース、9・・遊星歯車減速機構、12・・スピンドル、13・・インターナルギヤ、14・・前筒部、15・・突条、19・・コイルバネ、22・・チェンジリング、23・・第1スリット、24・・第2スリット、25・・円柱ピン、26,36・・モード切替リング、27・・第3スリット、28・・規制部、30・・モード切替レバー。
Claims (2)
- ハウジングに収容されるモータと、前記ハウジングの先端から突出するスピンドルとの間に、遊星歯車減速機構を介在させて、前記モータの出力軸の回転を減速して前記スピンドルへ伝達可能とする一方、
前記遊星歯車減速機構内で遊星歯車が公転する1のインターナルギヤを、前記ハウジング内で固定される内部ケースに回転可能に保持させると共に、前記インターナルギヤを押圧固定する押圧手段を設け、
さらに前記ハウジング内に、前記内部ケースに形成したスリット内に収容され、前記インターナルギヤの外面へ周方向に所定間隔をおいて形成された複数の係合部へ係合可能なキー部材と、
前記内部ケースの外側にあって前記キー部材の前記係合部からの離脱を許容する没入部を有し、前記ハウジング外部からのスライド操作により、前記没入部を前記スリットの外側に位置させて前記キー部材の離脱を許容する第1の位置と、前記没入部を前記スリットから離れさせて前記キー部材の離脱を規制する第2の位置とに移動可能なモード切替部材と、を設けたドライバドリルであって、
前記キー部材を、前記スリット内で前記インターナルギヤの周方向へ移動可能に設ける一方、前記モード切替部材に、前記第1の位置で前記スリット内に進入して前記キー部材の前記周方向への移動を規制する位置にあり、前記第2の位置で前記スリットから離脱して前記キー部材の前記周方向への移動を許容する位置にある規制部を一体に設けたことを特徴とするドライバドリル。 - モード切替部材が、ハウジング外部から回転操作され、内周面における没入部との隣接位置でスリット側へ規制部を突設した筒状体であり、内部ケースに、前記モード切替部材の回転に伴う前記規制部の移動を許容する逃げ部を、スリットと連続状に周方向へ形成した請求項1に記載のドライバドリル。
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