JP2002028878A - 手工具装置 - Google Patents

手工具装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ２個以上の作動モードを有し、かつ構成簡単
な手工具装置を得る。 【解決手段】 工具スピンドル３に対して直交する向き
に配置した連結スライダ４によって少なくとも２個の切
替可能な作動モード２を有する手工具装置であって、こ
の連結スライダ４を、前記工具スピンドル３のピニオン
９に掛合する傘歯ピニオン１０を、相対回転不能である
とともに、軸線方向に移動自在にした少なくとも１個の
掛合突起６によって伝動ピニオン１１に駆動連結する手
工具装置において、前記連結スライダ４によって切替可
能な第３の作動モード２ｂで前記工具スピンドル３をハ
ウジング５に保持し、この第３の作動モード２ｂに対応
する位置では前記掛合突起６をハウジング側の凹所７に
掛合させる。更に他の第４の作動モード２ｃにおいて工
具スピンドル３を自由回転可能にし、この第４の作動モ
ード２ｃに対応する位置で、掛合突起６を自由空間８で
回転可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも部分提
供に回転可能な手工具装置、例えば、２個以上の作動モ
ードを有する組み合わせハンマー装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】このような組み合わせハンマーは、回転
運動を生ずるために必須の回転駆動装置とともに、他の
駆動装置例えば、打撃駆動装置を設ける。
【０００３】第１の作動モードでは、回転駆動装置を工
具収容する工具スピンドルから切り離し、この工具スピ
ンドルを組み合わせ手工具装置のハウジングに対して相
対回転不能に連結する。
【０００４】ドイツ国特許第２７２８９６１号には、工
具スピンドルとともに移動自在であり、この工具スピン
ドルに対して相対回転不能に移動自在の切替スリーブを
設けた組み合わせ手工具装置が記載されており、この切
替スリーブはモード切替器を介して一方の端面側に移動
して回転駆動ピニオンに又は他方の端面側に移動してハ
ウジング側ピニオンに掛合し、このハウジング側ピニオ
ンに掛合することによって工具スピンドルはハウジング
に対して回転不能に保持される。
【０００５】ドイツ国特許第１９３８６６０号には、工
具スピンドルに直交する方向に配置したモード切替器に
よって移動自在の連結スライダを設け、工具スピンドル
の回転数を切り替えるドリルハンマーが記載されてお
り、ピンとして構成した掛合突起を介して選択的に２個
の互いに異なる段階的な伝動ピニオンが工具スピンドル
のピニオンに掛合する傘歯ピニオンに連結する。工具ス
ピンドルのハウジングに対する回転不能な保持はこのド
リルハンマーでは存在しない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、２個
以上の作動モードを有し、かつ構成簡単な手工具装置を
得るにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、工具スピンドルに対して直交する向きに
配置した連結スライダによって少なくとも２個の切替可
能な作動モードを有する手工具装置であって、この連結
スライダを、前記工具スピンドルのピニオンに掛合する
傘歯ピニオンを、相対回転不能であるとともに、軸線方
向に移動自在にした少なくとも１個の掛合突起によって
伝動ピニオンに駆動連結する手工具装置において、前記
連結スライダによって切替可能な第３の作動モードで前
記工具スピンドルをハウジングに保持し、この第３の作
動モードに対応する位置では前記掛合突起をハウジング
側の凹所に掛合させることを特徴とする。
【０００８】好適には、第２作動モードの他に、モード
切替器によって移動自在の組み合わせ手工具装置の連結
スライダを介して切替可能な他の第３作動モードにおい
て、工具スピンドルをハウジングに対して相対回転不能
に保持し、この第３作動モードに対応する切替位置で掛
合突起をハウジング側に設けた部分的な凹所に掛合する
ようにする。
【０００９】本発明の好適な実施例においては、更に他
の第４作動モードにおいて、この第４作動モードに対応
する切替位置では掛合突起を自由空間内で回転自在にす
ることによって、工具スピンドルを自由回転可能にす
る。
【００１０】好適な実施例においてはこの第４切替位置
を第２切替位置と第３切替位置との間に配置する。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態を示す。
【００１２】図１に示すように、工具スピンドル３の回
転及び打撃運動を部分的に生ずるための異なる作動モー
ド２を有し、完全には図示しない本発明による手工具装
置の伝動機構１に、第２作動モード２ａの他に、第３の
作動モード２ｂを設ける。図示しないモード切替器によ
り移動可能な組み合わせ手工具装置の連結スライダ４に
対するこの第３作動モード２ｂにおいては、工具スピン
ドル３はハウジング５に対して回転不能に保持され、こ
の第３作動モード２ｂにおける切替位置では掛合突起６
として構成した切替ピンが、ハウジング側に形成した部
分的凹部７に形状ロックで回転不能に固定される。第２
作動モード２ａと第３作動モード２ｂとの間における第
４作動モード２ｃに対応する切替位置では、回転する掛
合突起６を包囲する自由空間部８を構成する。連結スラ
イダ４は工具スピンドル３に対して直交する方向に配置
し、工具スピンドルに設けたピニオン９に掛合する傘歯
ピニオン１０に対して相対回転不能に連結する。掛合突
起６により、連結スライダ４は段階的に配置した伝動ピ
ニオン１１に対して相対回転不能かつ軸線方向に移動可
能に連結し、これら伝動ピニオン１１は、第１及び第２
の回転作動モードにおいて互いに異なる回転数を生ずる
よう配置する。
【００１３】図１のII‐II線上の部分断面としての図２
に示すように、形状ロックする部分的凹所７は、連結ス
ライダ４を保持する耐摩耗性の保持スリーブ１２に互い
に直径方向に対向するよう形成し、この保持スリーブ１
２はハウジング５内に形状ロックによって固定する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明による手工具装置の伝動機構部分の断
面図である。
【図２】 図１のII‐II線上の部分断面図である。
【符号の説明】
1 伝動機構 2 作動モード 3 工具スピンドル 4 連結スライダ 5 ハウジング 6 掛合突起 7 凹部 8 自由空間部 9 ピニオン 10 傘歯ピニオン 11 伝動ピニオン 12 保持スリーブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 工具スピンドル（３）に対して直交する
    向きに配置した連結スライダ（４）によって少なくとも
    ２個の切替可能な作動モード（２）を有する手工具装置
    であって、この連結スライダ（４）を、前記工具スピン
    ドル（３）のピニオン（９）に掛合する傘歯ピニオン
    （１０）を、相対回転不能であるとともに、軸線方向に
    移動自在にした少なくとも１個の掛合突起（６）によっ
    て伝動ピニオン（１１）に駆動連結する手工具装置にお
    いて、前記連結スライダ（４）によって切替可能な第３
    の作動モード（２ｂ）で前記工具スピンドル（３）をハ
    ウジング（５）に保持し、この第３の作動モード（２
    ｂ）に対応する位置では前記掛合突起（６）をハウジン
    グ側の凹所（７）に掛合させることを特徴とする手工具
    装置。
  2. 【請求項２】 更に他の第４の作動モード（２ｃ）にお
    いて前記工具スピンドル（３）を自由回転可能にし、こ
    の第４の作動モード（２ｃ）に対応する位置で、前記掛
    合突起（６）を自由空間（８）で回転可能にした請求項
    １記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記第４の作動モード（２ｃ）を第２作
    動モード（２ａ）の切替位置と第３の作動モード（２
    ｂ）の切替位置との間に配置した請求項２記載の装置。
  4. 【請求項４】 第１作動モードの切替位置及び第２作動
    モード（２ａ）の切替位置の回転作動モードでは異なる
    回転数で動作するものとした請求項１乃至３のうちのい
    ずれか一項に記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記ハウジング側の凹所（７）をハウジ
    ングに固定した保持スリーブ（１２）に形成した請求項
    １乃至４のうちのいずれか一項に記載の装置。
  6. 【請求項６】 前記切替可能な作動モード（２）は、単
    独の連結スライダ（４）により軸線方向に移動自在のモ
    ード切替器によって切替可能にした請求項１乃至５のう
    ちのいずれか一項に記載の装置。
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