JP3935177B2 - 光ファイバを継ぎ合わせる際の整合と制御 - Google Patents

光ファイバを継ぎ合わせる際の整合と制御 Download PDF

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Description

本発明は光ファイバを継ぎ合わせる際の整合と制御、及び大きな張力を有する継ぎ合わせの達成に関係する。
2本の光ファイバを継ぎ合わせる時、特に互いに溶接する時には、電気アークによる溶解が用いられるが、2酸化炭素レーザーからの熱加熱光線による加熱のような他の加熱方法も溶融に使用可能である。さらに、継ぎ合わせ用の光ファイバを用意するための異なる方法の前処理が用いられ、これらの方法はポリマ被覆と他の可能な外被、及び光ファイバの表面に付着した汚れや粒子を取り除く段階を含む。125μmの標準径を有する単一モード型の光ファイバは約70−80Nの引張強さを有する。このような高い引張強さは光ファイバ間の融着継ぎ合わせでは通常達成されず、引張強さの値は以下の通りである。
Figure 0003935177

電気アークの点火によりまたは一般的に局所化域内の加熱の開始により実行される従来の継ぎ合わせ法は、ファイバの端部をそこからある距離の所に配置し、次いでファイバ端部を加熱が強化されるところへ移動し、これによりファイバ端部が解けて互いに融着し(「遠隔アーク開始法」)、非常に良好な引張強さの値を達成した継ぎ合わせを与える。このような高い引張強さの値は、水中で使用される光ファイバケーブルのファイバや、軍事応用に用いられるファイバ素子のような困難な環境条件下で使用されるファイバに特に望まれている。しかしながら、この継ぎ合わせ方法を使用すると、送信光の比較的大きく制御不能な損失または減衰が継ぎ合わせたファイバで得られる。これは、融着を実行可能とするためにファイバ端部を実際の電気アーク位置へ移動させなければならないこと、及びこの移動中に主に機械的制御と案内装置の機械的欠陥により互いのファイバ端の整合が良くなくなるまたは失われること、そして電気アーク自体からの電気的または他の力が2本のファイバ端の自由部分に影響し、従ってその本来の非影響状態から幾分曲げられるまたは偏向させられる、ことによっている。ファイバ端が互いに接触し融着が開始したとき整合誤差は10μmにも及ぶ。このような整合誤差は0.5−1dBまでの継ぎ合わせの損失を生じる。この大きさの損失は多くの応用例で受け入れられない。
公開された国際特許出願WO−A1 91/03751は上述した種類の処理、低減衰の強い継ぎ合わせを達成することを目的とした光ファイバの融着継ぎ合わせのための「遠隔アーク開始継ぎ合わせ法」を取り扱っている。最初にファイバ端が互いに接触されて横方向整合が実行される。次いで端部はその端面間で標準的には80μmの距離だけ分離されるよう移動される。次いで端面は互いに移動されて50μmの距離で7−11mA(例えばこの場合125μmの直径を有する標準形式の単一モードファイバを融着する場合)の低電流で電気アークが開始し、ファイバは低速度(200μm/s)で互いに接近する。ファイバ端が以前に設定した接触点に到達するまでこの移動は続行し、以後さらに互いに向けて短距離変位され、その後溶接電流が2秒間10−13mAに増加される。以後、ファイバ端は互いに引き離され、前の設定した接触位置を越えて変位した同じ距離に戻される。
特許出願GB−A2 271 433号はこの方法のさらに発展した形式に関係し、「往復」溶接処理を含み、この処理はその図2によるとファイバがアークからある距離のところに配置されているときに低電流の電気アークを開始し、以後ファイバを電気アークの方向に移動した後に電流を増加させる。
同様の方法は特許公報US−A5、249、247号、US−A5、195、157号及びUS−A4、735、481号に記述されている。
我々の1992年4月16日出願の以前のスウェーデン特願第9201235−0号では、ファイバ端の良好な整合を達成するために制御されたパルス化熱供給を用いて光ファイバを継ぎ合わせる際のアーク融着の制御が記述されている。
本発明の目的は、ファイバを継ぎ合わせる際の制御を提供することであり、これは大きな引張強さと低減衰を有する継ぎ合わせを生じる。
この目的は本発明により達成され、その特徴は添付の特許請求の範囲に現れている。
大きな引張強さを有する継ぎ合わせを達成するための従来公知の方法では、使用中の継ぎ合わせ装置の機械的ガイド、特にファイバ端の縦方向の機械的ガイドは相当長距離にわたって十分正確であることを想定し、またファイバ端の機械的安定性も十分高いことを想定し、ファイバ端の端面が互いに接触するところである前の十分整合した位置からこの同じ位置へ戻ることを可能とする。しかしながら、このような戻り動作で、元の整合で従来用いられているものと同じ方法でファイバ端を観察することにより能動的整合が行われる場合、またこの処理が低い溶接電流または一般的により低い強度の加熱で実行される場合、ファイバ端とその位置が容易に観察でき連続的に決定可能な時、ついで観察に従ってファイバ端を互いに対して整合位置に横方向に変位させ、横方向のファイバ端の良好な整合を融着又は溶接位置でも達成でき、ここへむけて微細整合を行った位置から短距離だけファイバのみを移動させる。この場合の整合は、ファイバ端の外面、すなわちファイバ被覆の外面を整合させることにより適切に実行される、何故なら溶接用に準備されたファイバは外部保護コーティングを常にはぎ取られており、この整合処理がファイバコアの意図した整合を発生させる、何故なら完成した継ぎ合わせで低損失を生じるのは原理的にはこの整合だからである。従って、上述した処理は、継ぎ合わせファイバの保持された高い引張強さとともに継ぎ合わせの低損失を発生する。
光ファイバの2端を互いに継ぎ合わせするために、市販の形式の自動ファイバ継ぎ合わせ装置が使用可能であるが、これは従来と同様に可動チャックのような保持変位装置を有し、このチャックは基本的に互いに平行なその長手方向にファイバ端を保持し、かつファイバ端の基本的な平行状態を保持しつつファイバ端の長手方向とこの方向に垂直な横断方向、通常互いに垂直でかつ長手方向に垂直な2方向の両方で端部を移動可能である。さらに、加熱装置、例えば電気アークを形成するドライバ回路を有する電極の形式またはレーザー源が設けられている。これらは、チャックに取り付けた光ファイバの端部の外部域がチャックのドライバ装置を駆動することにより変位可能とされる限定区域、特に第1区域へ、かつその内側へ熱を供給するよう配置されている。加えて、チャックのドライバ装置と加熱装置のドライバ装置を制御し駆動しスイッチオフする電子制御回路のような制御装置が配置されている。制御装置は継ぎ合わせ操作の前後に以下の段階が実行されるようセットまたはプログラムされている。
−−保持変位装置のドライバ装置が作動されて、保持変位装置により保持されているファイバ端の端面は加熱装置により熱が与えられる区域の中心にある互いに非常に近く対向したまたは互いに係合する第1位置に配置され、
−−以後保持変位装置のドライバ装置に信号が与えられて、端面が互いからある距離だけおいて配置されている第2位置へ、かつ端面が第1区域の外側の相当大きな距離のところで加熱装置の熱によって加熱されない位置へ有利にその長手方向のファイバ端を変位させ、
−−保持変位装置のドライバ装置は次いで第1位置へ互いに向かうファイバ端の長手方向に端面を再び移動させるよう制御され、この移動中に加熱装置のドライバ回路が第1区域へ熱を供給するため駆動され、従ってこの移動中にファイバ端の最外区域または部分、すなわちその端面の近くに配置されたファイバの部分は加熱装置により加熱される区域に徐々に入り、
−−ファイバ端が第1位置へ復帰したときに、ファイバ端の最外区域の溶融と融着継ぎ合わせを形成するためのファイバ端の互いの融着または溶接を作るため、加熱装置のドライバ回路は第1区域への加熱を増大させる又は強化させるよう制御され、
−−最後にファイバ端の加熱域が冷却して完成した継ぎ合わせを作成するよう加熱装置のドライバ回路を制御して加熱装置を終了又は中断させる。
制御回路はさらに別の段階を実行するように配置され、ファイバ端の最外部が第1加熱域に徐々に入ってきた時のファイバの端面の互いに向いた運動の間、ファイバ端の長手方向に基本的に垂直な横断方向のファイバ端の変位によりファイバ端の能動的な整合を実行するため、保持変位装置のドライバ装置を駆動し、従って、この整合後のファイバ端の長手軸は基本的に同じ線に沿って配置されているか、またはファイバ被覆の外面が十分整合している。この整合は次いで溶接又は継ぎ合わせ位置の近くにされ、溶接位置へ向けた以後の移動中ファイバの位置の横方向へは大きな偏差は発生せず、中でもファイバの端部域は既に加熱域に配置されていることに依存している。
制御回路はファイバ端を互いに整合させる過程中で変位用のドライバ装置を制御し、従って互いに向かう長手方向のファイバ端の移動速度は減少される、または互いに溶接される第1位置で端面が互いに接触する前に整合を実行する時間を作るため、この移動は一時的に中断される。
最初にファイバ端が第1位置へ移動する前または同時に、ファイバ端を横方向に変位させることによりファイバ端の整合は従来の方法でも実行可能である。
電気アーク溶接の場合、最初の加熱段階で、第1区域の電気アークからの熱は、電気アーク域に配置されているファイバ端の部分が全く溶けないような低い強度を有利に有しており、従って加熱を完全に安定に保持する間どの表面材も顕著には軟らかくならない。これはファイバ端への電気アークの安定な影響を与える。他の一般的な概観から有利にわかるように、第1加熱の間のファイバ端の内部材は溶けないでいること、すなわちファイバ端の強度がこの段階の加熱中ずっと保持されていることのみが必要である。こうしないとファイバ端は幾分曲がってしまい、溶接位置への移動中にその以前の良好な整合を緩めてしまうためこのことは重要である。
2本の光ファイバ1、1’を継ぎ合わせる際に自動継ぎ合わせ装置が用いられ、その一般的構成、特にその光学部品は図1に概略的に図示されている。継ぎ合わせ装置には、電圧が2本の電極5に与えられた時に電気アークがその間に形成される2本の溶接電極5がある。図2で、電極5の地点とその近傍の溶接に重要な区域が大きな縮尺で図示されている。互いにファイバ1、1’の2個の端面を融着する際に、両ファイバ端が互いに整合してその長手軸を同一線に沿って整合させるまたは等価的にその被覆の外面を整合させるようにファイバ端を移動させる、すなわち変位は図面に示す座標系に従うxおよびy方向で実行される。ファイバ端はまたz方向前方、すなわちファイバの長手軸に基本的には平行な方向にも移動され、これはまた電極5の点の間の接続直線3に基本的に垂直であり、移動は電気アークの中央にあるこの線の端面の位置まで続行し、従ってファイバ端はその端面を継ぎ合わせまたは溶接用の位置に配置される。
図1に特に図示されている使用されている光学装置では、互いに垂直でファイバ端の長手方向にも垂直な2方向で2本のファイバ1、1’の溶接位置を照らす2個のランプ9がある。ランプ9からの光はレンズ11により平行にされ、以後発生した平行光線は反射要素13により直角に曲げられ、ビームスプリッタ15に当たり、この場合このビームスプリッタは光線を受け取る感光素子面を含む同一のTVカメラまたはCCDカメラ17へ同一の路に沿った2本の垂直な方向からの2本の光線を集めるまたは向けるビームコレクタとして逆の意味で用いられている。TVカメラ17からそこで発生したビデオ信号は画像処理装置19に送信され、これによりファイバ端の画像はモニタまたは映像素子21上で表示可能となる。表示素子21上にはファイバ端の溶接位置が、2つの垂直方向で取られ各々の上面に配置された2個の同時部分画像として同一の画面に表示される。
継ぎ合わせ位置の画像を基に、装置19の画像処理操作が実行され、横断方向または横方向すなわちxおよびy方向の整合と電気アークの中央で互いに接触するファイバの端面の位置決めが、図4を参照して以下に簡単に説明される、画像処理装置19からドライバモータへの制御信号により自動的に実行可能である。この画像処理操作とその結果は、ファイバ端の溶接継ぎ合わせを実行し、ファイバ中の光伝搬の低減衰と高い引張強さを有する溶接継ぎ合わせを実行する制御処理で使用可能である。この処理は図3aと図3bの図面に図示され、図3aの図面ではmAで溶接電極に送られる電流が時間の関数として図示され、図3bではゼロ位置を端部の溶接位置としたz方向のファイバ端の表面の相対位置を時間の関数としてプロットしてある。
第1段階23で、望ましくは最初にxとy方向の横方向整合が、次いで電気アーク7が形成される区域に近接する位置への前方方向移動の、ファイバ端の粗い整合と位置決めが実行される。さらに、この段階の間に、端面がファイバ端の長手方向に十分垂直であるか、すなわちファイバ端の切断が正しい方法で実行されたか、またファイバ端が画像中で、例えば互いにかつ水平線のようなある種の基準線と平行なように正確に位置決めされているか、を決定するためにファイバ端の画像、特にその外観または輪郭を観察する。これは、ファイバが保持器に正しく位置決めされているか、また例えばその中で塵の粒子または同様の物体が斜めの位置を与えていないかを検査するために行われる。第1段階に続く第2段階27ではファイバ端の横方向と長手方向の両方でファイバ端の微細な位置決めが実行され、従ってz方向のファイバ端の溶接位置が正確に決定される。この位置は何らかの方法、例えばz方向の変位に対するドライバモーターの制御信号値を以後の使用のためにメモリ中に記憶することにより記憶される。
第3段階29では、ファイバ端は各ドライバモーターを作動させることによりz方向にのみ変位され、従ってファイバ端は長手方向にお互いに可能な限り離れた位置に移動される。図2に見られるように、線3の接触位置から長距離の所に端面が配置されているこの位置は、数ミリメータの距離に対応し、電気アーク7が存在する区域から十分な距離の所に両ファイバ端が配置されている。端面が互いにかつ線3からこの十分な距離のところにある時、次の段階31で電圧が電極に印加され、低電流が電極5間に流れ、電気アークが形成される。ファイバ端が電気アーク7からある距離のところに配置されている結果として、点火された時に電気アークが開始する時に電極5から飛び出す汚物と粒子がファイバ端には当たらない。もしこれらの粒子がファイバ端に当たった場合、形成される継ぎ合わせの強度を減少させる。点火が開始されると同時に、互いに向かうファイバ端の変位が、端面の以前に定めた接触点へむけて再開される。
電極5間を流れる電流は直径125μmを有する標準形式の単一モードファイバに対しては約6.5mAを含み、このオーダーの直径を有するファイバに対しては常に5−8mAの範囲にある。低すぎる電流では電気アーク7は不安定になり、さらに断続的にオンオフするようになり、これはファイバ端の位置に影響を与え、生成される継ぎ合わせの強度を著しく減少させる。さらに、ファイバ端の最外部分が電気アーク中に入った時、電流は表面材の溶解または顕著な軟化が発生しないように低くなければならない。ファイバ端ももちろんその本来の強度を保持する。
ファイバ端の最外面が互いに数マイクロメータ、例えば10μmのオーダーの短距離のところにある時、次の段階33では横方向、すなわちxとy方向の微細整合が実行され、従ってファイバ端の長手軸が同一線上に沿って位置決めされる。この過程の間で互いに向かうファイバ端の移動を一時的に停止または遅らせることが必要である。全ての時間で電気アーク7は基本的には同一の低電流を供給され、電気アークからの光とファイバ端の加熱部分から放射される光はこの低加熱電力ではファイバ端を含む区域の視覚観察またはカメラ17によるこの区域の画像検出と捕獲には干渉しない。
この後で実際の融着操作が開始可能となる。段階34で、標準的には50μmであるその端面間の少し長い距離までファイバは再び分離される。これにより電気アーク7はファイバ端の端面間でこれらを加熱するためより良好に貫通する。この後に圧縮と融着段階35が続行される。ファイバ端は依然として正確な横方向整合を有し、長手移動用のモーターのみを駆動することにより段階29、31、34と同様に互いに向けて移動する。この移動は最初段階27で正確に決定された初期の溶接位置まで行われる。同時に、図3aで37で指示される時間に、電気アーク7の電流が増加され、電気アークの内側のファイバ端の部分の溶解が開始する。ここでの電流は標準的には10−11mAで、互いに接触する可能性が非常に大きい、ファイバの端面がz方向の以前に決定された溶接位置に到達した時、図3aの38で指示する時間にさらに増加される。ここでの電流は通常の場合では約15−18mAで、この電流でファイバ端の最外部の加熱がさらに増加され、従ってファイバ端は溶けて互いに融着する。
しかしながら、互いに向かうファイバ端の移動はここでは中断されずに続行可能となり、端面材は圧縮され表面は幾分プラスチック変形される。これにより端面の発生しうる角度誤差は従来の方法で補正可能となる。この圧縮状態で適切な時間の後、電気アーク7は40に示す時間にスイッチオフされ、ファイバ1、1’の融着継ぎ合わせは冷却可能となり、継ぎ合わせは完了し、継ぎ合わせファイバは継ぎ合わせ装置から除去可能となる。
図4の概略図では、位置決めと継ぎ合わせの間ファイバ端が配置され保持される、自動形式の保持器またはチャック41のファイバ継ぎ合わせ装置が図示される。保持器41は座標軸の3方向、ランプ9の一方からの照明方向に両方とも垂直なz方向に垂直な2方向(x及びy方向)と長手方向(z方向)に平行な方向に可動である。従って保持器41は制御モーター43により図示していない適切な機械的案内部に沿って操作される。電極5、モーター43、及びランプ9への電線は電子モジュール45と各々その中のドライバ回路47、49、51から配置されている。TVカメラ17から電線が電子モジュール45中のビデオ・インターフェース53へ与えられ、ここから適切な画像信号が、図1と比較される画像処理および画像解析装置19に送られる。継ぎ合わせ過程の異なる処理段階は制御回路55、例えば適当なマイクロプロセッサの形式により制御される。従って、制御回路55は上述の処理段階を実行し、適当な移動方向にモーター43を駆動することにより互いに対してファイバ端の移動を制御し、画像処理および画像解析装置19へ信号を与えて捕獲画像の解析を開始し、互いに垂直な2方向にこれが観察可能であるような横方向のオフセットまたは変位を決定し、長手方向の端面間の距離を決定する。さらに、制御回路55はランプ9のスイッチオンとスイッチオフ、電極5へ電圧を与えるべき時と電圧を中断する時、電極間を流れる電流の大きさを制御する。
非限定的な実施例と以下の添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。
光ファイバを継ぎ合わせる際に用いられる装置の主な光学的部分の概略図である。 図1の装置の溶接電極に隣接するファイバ端の区域の側面図である。 アーク溶接で時間の関数としての2個のファイバ端間の相対距離と電気アークの電気電流の図である。 図4は光ファイバを継ぎ合わせる際に使用される装置の主な電気部分の概略図である。
符号の説明
1、1’光ファイバ
5 電極
9 ランプ
11 レンズ
13 反射素子
15 ビームスプリッタ
17 TVカメラ
19 画像処理装置
21 表示素子

Claims (18)

  1. 光ファイバが端面を有し、ファイバ端の長手方向に本質的に垂直な横断面中に延びる、光ファイバの端部を継ぎ合わせる方法において、
    前記ファイバ端の端面が互いに隣接してまたは互いに係合して対向して配置した第1位置へ、前記ファイバ端を移動する段階と、
    前記ファイバ端の端面が互いにある離れた距離のところに配置される第2位置へ前記ファイバ端をその長手方向に移動する段階と、
    以後前記ファイバ端の端面を前記ファイバ端の端面の長手方向に互いに動くように前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動し、前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、限定区域へ熱を供給し、前記限定区域は、
    前記ファイバ端が前記第1位置に配置された時に端面が存在した区域を含み
    前記ファイバ端が前記第2位置に配置された時に端面が存在した区域を含まないものであり、
    前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、前記ファイバ端の最外部の端面が加熱された前記限定区域へ徐々に入る段階と
    前記ファイバ端が前記第1位置に再び到達したときに、前記限定区域への熱供給を以後増加するかまたは強化し、前記ファイバ端の最外部の部分の溶融と互いに対する前記ファイバ端の融着を発生させ、融着継ぎ合わせを作成する段階と、
    前記加熱された部分を冷却する段階と、
    を含み、さらに、
    前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、端面が互いに向かい合って移動しかつ前記ファイバ端の最外部が加熱された前記限定区域へ徐々に入りかつ前記ファイバ端が前記第1位置へ到達する前に、前記ファイバ端の長手方向に直角な少なくとも1方向に関して前記ファイバ端の移動により前記ファイバ端の整合を実施し、従って前記ファイバ端の長手軸が基本的に同一線に沿うように位置決めする段階をさらに含む、
    光ファイバの端部を継ぎ合わせる方法。
  2. 請求項1記載の方法において、互いに対するファイバ端の整合の段階の間に、その長手方向の互いに向かうファイバ端の移動速度が減少されるか、または一時的に中断される方法。
  3. 請求項1から請求項2のうちいずれかに記載の方法において、ファイバ端が最初に前記第1位置へ移動する前またはそれと同時に、端部の長手方向に垂直な少なくとも1方向で互いに対してファイバ端の変位によりファイバ端の整合も実行され、これによりファイバ端の長手軸が実質的には同一線に沿って延びている方法。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれかに記載の方法において、前記限定区域に熱を与えることを含む段階において、少なくともファイバ端の内部材が非溶解状態に留まり、ファイバ端の剛性を保持するような低い強度で熱が前記限定区域に与えられる方法。
  5. 請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の方法において、前記限定区域に熱を与える段階において、電極間に電気アークを形成するために、電気アークが限定区域を含むように電極を配置して、電圧を2個の電極間に与える方法。
  6. 請求項5記載の方法において、電気アークを形成するため2つの電極間に与えられる電圧は、ファイバ端がファイバ端の長手方向に互いに向けて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、前記限定区域の熱供給が前記限定区域に入るファイバ端のこれらの部分を溶解するには不十分であるような方法で供給されるかまたはそのような大きさ与えられる方法。
  7. 請求項5から請求項6のうちいずれかに記載の方法において、電気アークを形成するため電極間に与えられる電圧は、ファイバ端がファイバ端の長手方向に互いに向けて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、電気アークが全ての時間で安定になるような方法で与えられるかまたはそのような電圧の大きさで与えられる方法。
  8. 請求項5から請求項7のうちいずれかに記載の方法において、電気アークを形成するため電極間に与えられる電圧は、ファイバ端がファイバ端の長手方向に互いに向けて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、電極間の電流が5と8mA間の範囲内にあるような方法で与えられるかまたはそのような電圧の大きさで与えられる方法。
  9. 請求項8記載の方法において、前記電流が実質的に6.5mAである方法。
  10. 光ファイバが端面を有し、ファイバ端の長手方向に本質的に垂直な横断面中に延びる、光ファイバの2端を継ぎ合わせる装置であって、
    基本的には互いに平行なその長手方向にファイバ端を保持し、ファイバ端の長手方向とこの方向に垂直な両方で基本的にはその平行状態を保持しつつファイバ端を変位させる保持変位装置と、
    前記保持変位装置により保持されている2本の光ファイバの最外区域または端部が前記保持変位装置により移動可能とされる限定区域へ熱を与える加熱装置と、
    前記保持変位装置と前記加熱装置の制御装置であって、
    前記保持変位装置を作動させ、前記加熱装置により熱が与えられる前記限定区域の中央で前記ファイバ端の端面が互いに対向して配置される第1位置で前記保持変位装置により保持されるファイバ端部を位置決めする段階と、
    以後前記保持変位装置を作動させ、前記限定区域の外側でかつその端面が互いにある距離のところに配置されている第2位置へその長手方向にファイバ端を移動させる段階と、
    以後、前記保持変位装置を作動させて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動し、ファイバ端の長手方向に互いに向けてファイバ端の端面を移動する間に、同時に前記加熱装置を作動させて前記限定区域に熱を供給して、ファイバ端の最外部をこの加熱域に次第に挿入する段階と、
    以後、ファイバ端が前記第1位置へ再び到達した時に、前記加熱装置を制御して、前記限定区域への加熱を増加または強化し、ファイバ端の最外部の溶解とファイバ端の互いへの溶着を実行し、溶着継ぎ合わせを形成する段階と、
    最後に前記加熱装置を制御して、加熱をスイッチオフし、前記加熱された限定区域を冷却可能とする段階とを実行し、
    前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間に、ファイバ端の最外部が加熱された前記限定区域へ徐々に入ってファイバ端が前記第1位置へ到達する前に、前記保持変位装置を作動させ、ファイバ端の長手方向に直角な少なくとも1方向に関してファイバ端を変位させることによりファイバ端の整合を行い、従って前記整合の後にファイバ端の長手軸が基本的に同一線に沿って延びるようにする段階を加えて実行する前記制御装置
    とを有する前記光ファイバの2端を継ぎ合わせる装置。
  11. 請求項10記載の装置において、前記制御装置はファイバ端の互いの整合のためその作動中に前記保持変位装置を制御するよう配置され、従ってその長手方向の互いに向かうファイバ端の輸送速度は減少されるかまたはこの移動は一時的に中断される装置。
  12. 請求項10から請求項11のうちいずれかに記載の装置において、ファイバ端が最初に前記第1位置へ移動する前またはそれと同時に、端部の長手方向に垂直な少なくとも1方向で互いに対してファイバ端を変位させることによりファイバ端の整合も実行され、これによりファイバ端の長手軸が基本的には同一線に沿って延びるよう前記制御装置は前記保持変位装置を制御するよう配置されている装置。
  13. 請求項10から請求項12のうちいずれかに記載の装置において、前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する間、少なくともファイバ端の内部材が非溶解状態に留まり及び/またはファイバ端の剛性が保持されるような強度で、前記制限区域に熱を供給する間、前記制御装置が前記加熱装置を制御するように配置される装置。
  14. 請求項10から請求項13のうちいずれかに記載の装置において、前記加熱装置は電極と前記制御装置により制御される電圧供給装置を含み、電極間に加熱される前記限定区域を含む電気アークを形成するため電極へ電圧を与える装置。
  15. 請求項14記載の装置において、前記制御装置は前記電圧供給装置を制御するよう配置され、ファイバ端の長手方向に互いに向けて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動するよう前記保持変位装置を作動させた時、ファイバ端のこれらの部分を溶解するには前記加熱された限定区域におけるファイバ端の加熱は不十分である装置。
  16. 請求項14から請求項15のうちいずれかに記載の装置において、前記制御装置は、前記保持変位装置を作動してファイバ端の長手方向に互いに向けて前記ファイバ端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動する時に、電気アークへの加熱は電気アークの安定状態を保持するのに可能なだけの小さな強度または大きさで電気アークを形成するように電圧供給装置を制御するよう配置されている装置。
  17. 請求項14から請求項16のうちいずれかに記載の装置において、前記制御装置は前記電圧供給装置を制御するよう配置され、前記保持変位装置を作動させて前記ファイバ端の端を前記第2位置から前記第1位置へ逆方向に移動させ、ファイバ端の端面が長手方向に互いに向けて移動する時に、電極間には5から8mAの電流が流れる装置。
  18. 請求項17記載の装置において、前記制御装置は前記電圧供給装置を制御するよう配置され、電極間には実質的には6.5mAの電流が流れる装置。
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