JP3934278B2 - 在高管理システム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、銀行、その他の金融機関等の店舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金等の取引を行うATM(Autmatic Tellers Machine)等の自動取引装置における在高(金種毎の現金枚数)を予測し、管理する在高管理システム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来例を説明する。従来、銀行、その他の金融機関等の店舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金等の取引を行うATMの在高(金種毎の現金枚数)を予測し、管理する在高管理システムが知られていた(特開平9−27002号公報参照)。以下、この例を従来例として、その概要を説明する。
【0003】
§1:在高管理システム全体の説明・・・図5参照
図5は従来例の説明図(その1)である。在高管理システムは、例えば、ATMにおける現金需要枚数を予測し、管理することにより、該ATMへの装填現金量の圧縮及び係員の負担軽減を図るものであり、複数台のATMと、各ATMからの取引データに基づいて在高を管理する在高管理端末とを備えている。そして、この在高管理端末が、各ATMからの取引データを蓄積する記憶部と、この記憶部に蓄積された過去の取引データに基づいて各ATMにおける指定時間内の現金需要枚数を算出し、予測する予測部等を備えている。
【0004】
図5には、例えば、銀行の一支店(営業店)についての在高管理システム全体の構成が示されており、自動機コーナ1に複数台のATM2が設置される他、ロビー5にもATM(ロビー設置機)6が設置されている。
【0005】
また、店舗内のカウンタ4の内側には、窓口の係員が扱うUBT(係員端末)7が設置される他、出納金庫8や在高管理端末9が備えられている。なお、在高管理端末9には、プリンタが接続される他、ディスプレイが備えられている。これらのATM2、6、UBT7及び在高管理端末9は、LAN10により相互に通信可能に接続されている。
【0006】
更に、LAN10にはアダプタを介して公衆回線網(例えば、ISDN)11に接続され、この公衆回線網11及びアダプタを介して、当該営業店に属する店舗外に設置されたATM12にも通信可能に接続されている。
【0007】
在高管理端末9は、LAN10や公衆回線網11を介して各ATM2、6、12からの取引データを収集し、その取引データに基づいて各ATM2、6、12に収納されている現金量に対応する在高(ここでは現金枚数)を管理している。
【0008】
なお、各ATM2、6には、現金を収納する現金カセット13が備えられている。また、ATM12内にも同様の現金カセットが備えられている。また、ATM2、6、12は、図示しないターミナルコントローラ及び図示しない専用線を介して計算機センタにおける勘定系ホストコンピュータに接続されている。
【0009】
在高管理端末9は、該在高管理端末9の全体を統括的に制御するための在高管理制御部と、在高管理ライブラリ(予測部)と、現金枚数を管理する現金枚数管理部と、自走車(自走式ロボット)の制御を行う自走車制御部と、電子ジャーナルの制御を行う電子ジャーナル制御部と、プリンタ制御部と、システムライブラリと、ハードディスク装置等を備えている。
【0010】
そして、在高管理ライブラリ(予測部)は、在高管理制御部からの指示に応じて、各ATMにおける在高算出や現金需要枚数予測を行うもので、各ATMからの取引データが収集されると、取引データをハードディスク装置に書き込む機能や、係員の画面入力処理によって予測時間が指定されると前記ハードディスク装置に蓄積されている各ATMの過去の取引データに基づいて、その予測期間内の現金需要枚数を算出し、予測する機能を持っている。
【0011】
現金枚数管理部は、各ATM内の金種毎の現金枚数や、カセットステーションが備えられている場合には、そのカセットステーション内の現状の金種毎現金枚数を管理し、必要に応じてその現金枚数をハードディスク装置内の装置情報ファイルに書き込む。取引データとしては、各ATMの制御部から定期的に吸い上げられ、在高管理ライブラリや現金枚数管理部からハードディスク装置に格納されるようになっている。
【0012】
なお、自走車システム(自走式ロボットシステム)が備えられている場合、自走車制御部は、各ATMの自動扉(後の扉)の開閉を制御する自動機制御機能や、自走車の動作を制御する自走車制御機能を有すると共に、カセットステーションが備えられている場合には、カセットステーションの動作を制御する機能を備えている。
【0013】
また、電子ジャーナル制御部は、金種毎の移動枚数を管理するためのもので、金種毎の移動枚数を電子ジャーナルとして前記在高管理端末9のハードディスク装置に保持する他、その電子ジャーナルの印刷出力指示を行う。更に、前記各ATMは、制御部を介してLAN10に接続されている。また、店舗外のATM12も、同様に制御部を介して通信網に接続されている。
【0014】
§2:在高管理端末における在高管理ライブラリ(予測部)の説明
(1) :在高管理端末9に備えられている在高管理ライブラリ(予測部)では、顧客が消費するであろう現金の需要量(現金需要枚数)を、「林式数量化理論」と呼ばれる予測方式を用いて予測している。基本的にこの予測方式では、曜日や日付などの質的データ(質的要因)から量的データ(現金需要枚数)を予測する。
【0015】
つまり、前記ハードディスク装置に蓄積された過去の取引データに基づいて、過去の現金需要枚数の総平均値を算出すると共に、現金需要枚数に影響を与え得る質的要因(曜日、日付、特定日等)毎に、各質的要因の現金需要枚数に対する影響度合いを数値化しておき、前記総平均値と各質的要因についての影響度合いの数値化データとの加算値を、現金需要枚数の予測値として算出している。
【0016】
そして、在高管理ライブラリによりハードディスク装置に蓄積された過去の取引データに基づいて各ATMにおける指定時間内の現金需要枚数が算出、予測され、その予測値に基づいて各ATMを管理する。
【0017】
(2) :在高管理ライブラリは、各ATMに対する現金補充を行う前に、今回の現金補充時刻(予測開始時刻)から次回の現金補充時刻までの間の現金需要枚数を予測し、その予測値を、各ATMに対する初期装填現金量として出力する初期予測機能を有している。
【0018】
(3) :在高管理ライブラリは、各ATMの単位時間当たりの現金需要枚数を予測して次の一括補充時刻まで現金需要枚数をリアルタイムで予測し、実際の在高とリアルタイム予測値との誤差を常時監視し、その誤差を補正する現金需要枚数若しくは現金回収枚数を算出して、在高管理端末9のディスプレイ上に表示する在高推移予測機能を有している。
【0019】
(4) :在高管理ライブラリは、前記のようにして現金需要枚数の予測を行っているが、実際にその予測値を用いて現金の補充や回収を行う場合には、予測精度を考慮して予測誤差によるATMの現金切れ休止の発生を防止すべく、現金需要枚数の予測値に安全枚数の上乗せを行っている。
【0020】
つまり、在高管理ライブラリにより算出された現金需要枚数の予測値に安全枚数を加算した現金枚数が、実際の現金補充や回収を行う際に適用される適正な現金枚数として用いられる。このような安全枚数は、銀行の通常運用では係員が過去の経験に基づいて決定されることになる。
【0021】
§3:ATMと現金の補充、還流等の説明・・・図6参照
図6は従来例の説明図(その2)である。前記各ATMは、図6に示すように、顧客が現金の挿入若しくは抜き取りを行う挿入抜取部20と、入金された現金を一時的に保持する入金プール部21と、出金すべき現金を一時的に保持する出金プール部22と、現金の表裏をターンさせるための表裏ターン部23と、ATM2内の現金を鑑別する鑑別部24と、取り忘れボックス25、リジェクトボックス26およびセパレータ27を有するフロント金庫(F金庫)28と、セパレータ29を有するリア金庫(R金庫:現金カセット)30と、フロントスタッカ(Fスタッカ)33と、ミドルスタッカ(Mスタッカ)34と、模擬券スタッカ35とを有して構成されている。
【0022】
在高管理端末9は、余剰現金を有するATMを選び出すと、そのATMに対し、回収すべき枚数を指定して回収指示を出力する。回収指示を受けたATMでは、常時脱却が可能なR金庫30に、指定枚数の現金を回収する。また、回収を行う時の条件として、R金庫30が空状態である必要があるので、R金庫30が空状態でない場合には、回収を行う前に、R金庫30内の現金をF金庫28又はスタッカ33、34に格納する。
【0023】
このような動作は、顧客がATMの操作を行っている間であっても実行できるので、ATMを休止させる必要はない。そして、ATMで回収動作を終了すると、ブザー等の鳴動等によりその旨を係員に通知する。係員は、在高管理端末9のディスプレイ上の表示を参照して、表示された指示の通りに、指定されたATMからR金庫30を抜き取り、そのR金庫30を現金補充の必要なATMに装填する。
【0024】
また、現金の補充を必要とするATMと余剰現金を保有しているATMとが判別され、余剰現金を保有しているATMから現金の補充を必要としているATMへ現金回収/補充が指示されるので、係員は、その指示に従って現金回収/補充を行う。
【0025】
更に、複数台のATMに最初に必要な枚数の現金を装填した後は、ATM群全体で現金不足になる場合以外は、ATM群内の現金を還流させることができ、余分な現金を装填しなくても済むため、ATM群における現金量をより確実に圧縮することができる。
【0026】
ところで、現金還流処理では、在高管理端末9のディスプレイ上に現金還流の指示を表示し、その表示を参照した係員の手によって、ATM群内での現金還流を行っているが、ATMの相互間で現金カセット(R金庫30)を自動的に移動させることが可能な自走車システム(自走式ロボットシステム)を備えている場合には、現金還流を自走車によって行うことができる。
【0027】
この場合、前記のような現金還流の指示をディスプレイ上に行う必要はなく、現金還流指示は自走車制御部(ロボット制御部)に送られ、この自走車制御部により自走車を制御することにより現金還流処理(現金カセット30のATM間移送及び脱着)が行われる。
【0028】
§4:自走車によるATMの現金回収/補充処理の説明・・・図7参照
図7は従来例の説明図(その3)である。図7に示したように、自走車を有するシステム(自走式ロボットシステム)では、前記ATMコーナ1の複数台のATM2(この例では、ATM1〜ATM9からなるATM群)の後面側に、各ATMに対する現金回収/補充等を自動的に行う自走車(自走式ロボット)40を備えている。
【0029】
この自走車40は、LAN10に接続される自走車無線局との間で無線通信を行い、在高管理端末9内の自走車制御部(ロボット制御部)43からの指示をLAN10及び自走車無線局を介して無線通信回線にて受信し、各ATMに対する動作を制御されるようになっている。これにより、ATM群(ATM1〜ATM9)を設置したATMコーナ1等の裏面側エリア内で各所へ移動する自走車40に対して、在高管理端末9からの指示が確実に通知される。
【0030】
また、各ATMの後面側の床上には、自走車40用の自由軌道を構成する軌道テープ(磁気テープ)41が貼設してあり、自走車40はこの軌道テープ41を検知しながら自由軌道に沿って走行、移動し、各ATMの後面側から各ATMに対する現金カセットの着脱を行うことで現金回収や現金補充動作を行う。
【0031】
また、自走車40が走行すべき床面上には、自走車40用の軌道テープ41が形成される他、この自由軌道を形成する軌道テープ41に沿って、各ATM(或いはカセットステーション)に対する自走車40の停止位置や自走車40がスイッチバック動作を行うべき分岐部を特定するための位置決めテープ(マーク用磁気テープ)42が貼設されている。
【0032】
更に、本システムは自走車40に対する現金カセットの着脱場所を規定するカセットステーションが備えられており、自走車40は各ATMの現金カセットに対して行う動作と同様にして、カセットステーションに対する現金カセットの着脱を行う。
【0033】
このカセットステーションには、現金カセットの抜き取りを規制すべく、ロック機構が備えられる他、現金カセット内の現金枚数を計数する計数機構が備えられ、その計数結果(在高情報)を、LAN10を通じて在高管理端末9へ送信することにより、在高管理端末9は、カセットステーションにおける現金カセット内の現金枚数も考慮してATM群全体の在高を確定でき、より正確な在高管理を行うことができるようになっている。
【0034】
なお、カセットステーションに、現金カセットに対する現金装填および現金カセットからの現金回収を自動的に行う現金自動装填、回収機構を備えてもよく、この場合、現金自動装填、回収機構によりATM群への現金の装填、回収を自動的に行うことが可能になる。この時、カセットステーション自体の動作や現金の自動装填、回収機構の動作は在高管理端末9の自走車制御部43からの指示(LAN10経由)により制御される。
【0035】
しかし、自動装填機が備えられている場合には、この自動装填機が、LAN10を介して在高管理端末9と通信可能に接続され、在高管理端末9からの指示に応じて所定枚数の現金を出納金庫から現金カセット28、30内に自動的に装填するようになっている。また、LAN10にステーションコントローラが接続されている。このステーションコントローラには、カセットステーション制御部、センサ監視部、外部供給電源等が接続される他、自走車の動作状態を制御するための指示を入力するための操作パネルが備えられている。
【0036】
係員は、ステーションコントローラの操作パネルを操作することにより、自走車の動作状態を制御することができる。更に、LAN10には、このシステムの状態を監視するための監視装置や、自動機ジャーナルを一括印字するための集中ジャーナル出力部が接続されている。
【0037】
このような自動装填機付きの自走車システムを備えた在高管理システムでは、次のように処理を行う。在高管理端末9は、各ATM等への補充枚数等を求め、現金補充が必要な場合には、LAN10を介して自動装填機を制御し、所定枚数の現金を出納金庫から現金カセット内に自動装填する。係員は、在高管理端末9のディスプレイ上の表示を参照し、その表示に応じて所定枚数の現金を装填された現金カセットを、自動装填機からカセットステーションへ移送し、このカセットステーションにセットする。
【0038】
その後、在高管理端末9の自走車制御部43から指示を受けた自走車が、カセットステーションから現金カセットを取り出し、現金補充等の必要なATMの位置まで自由軌道に沿って走行、移動し、その現金カセットを当該ATMに対して装填することにより、現金補充、或いは現金回収が自動的に行われる。以上のようにして現金補充或いは現金回収を終了すると、集中ジャーナル出力部から今回の処理についての自動機ジャーナルが一括印字される。
【0039】
前記自走車(自走式ロボット)40は、軌道テープ41をガイド用磁気センサにより検知しながら自由軌道としての軌道テープ41に沿って走行する自走台車と、この自走台車上に設置され各ATMの後面側から各ATMの現金カセットを着脱することにより現金回収/補充動作を行うロボット機構とから構成されている。
【0040】
また、自走車40には、自走台車及びロボット機構の動作を制御するためのパーソナルコンピュータ等が備えられると共に、このパーソナルコンピュータは、無線制御カードを介して自走線局と無線通信を行えるようになっている。自走車40は、マーク用磁気センサにより位置決めテープ42を検知することで、ATMに対する停止位置や自由軌道分岐部を特定するだけでなく、在高管理端末9の自走車制御部43から現金回収/補充動作を行うように指示されたATM(或いはカセットステーション)がどれであるかを特定している。
【0041】
なお、自走車40の底面には、左右一対の駆動輪が備えられ、この駆動輪の回転力により自走車が走行、移動するようになっている。また、自走車40の底面中心線上には、前後一対のガイド用磁気センサが備えられると共に、前記底面中心線に対して一定間隔を開けた底面直線上には前後一対のマーク用磁気センサが備えられている。
【0042】
§5:具体例による現金の回収/補充/還流等の説明・・・図8参照
図8は従来例の説明図(その4)である。図7に示した自走車を有するシステムの例において、ATMを定期点検する場合を図8に示す。例えば、ATM7が定期点検の対象となった場合、該ATM7のATM筐体44から処理装置45を外部へ引き出す。なお、処理装置45は、定期点検の対象となっている部分であり、例えば、ATM内の紙幣処理ユニット、硬貨処理ユニット、通帳プリンタユニット、カード処理ユニット、レシート・ジャーナルプリンタユニット、媒体搬送ユニットなどである。
【0043】
このように、処理装置45をATM筐体44から外部へ引き出すと、自走車40の走行路にある軌道テープ41を塞いでしまう。このため、自走車40はATM7の位置を通過できなくなる。この場合、図7に示したようにATM1〜ATM9までATMが順番に並んでいたとし、自走車40がATM6側にあったとすると、処理装置45が自走車40の走行路を塞いでいるため、自走車40はATM1〜ATM6の範囲でしか移動できなくなる。
【0044】
従って、ATM8とATM9側には自走車40が移動できなくなる。その結果、ATM8とATM9側は自走車40による現金の補充/回収処理ができなくなる。このため、従来は自走車40を休止させて現金の補充/回収処理を中止していた。なお、ATMの定期点検だけでなく、ATMの故障が発生し、その修理を行うため、ATM筐体から処理装置45を引き出した場合も前記と同様に、自走車40による現金の回収、補充処理を休止していた。
【0045】
§6:具体例による現金還流時の説明・・・図9参照
図9は従来例の説明図(その5)であり、A図は状態1、B図は状態2、C図は状態3を示す。図7に示した自走車を有するシステムの例において、ATM1〜ATM9に対して取引を行う場合の例を説明する。
【0046】
取引によりATMへ補充する現金が不足し、現金還流のみとなった場合、すなわち、自走車40に載せた現金も含め、ATM群全体での保有現金が不足し、ATM1〜ATM9内の現金のみを還流するしかできなくなった場合、次のようになる。
【0047】
在高管理端末9は、常時ATMの監視を行っており、ATM群における現金量が適正であるか否かを判定する。ATM群全体として現金量が適正でない場合には、ATM群全体として現金量が不足していると判断し、必要なだけの現金を装填するように自走車制御部43に通知する。
【0048】
この場合、在高管理端末9は、現金量の不適正なATMが存在すれば、現金不足のATMをチェックする処理を行うと共に、現金過多のATMをチェックする。そして、現金過多のATMから現金不足のATMへの現金移動が可能であるか否かを判断し、現金移動が可能であれば、現金過多のATMから現金不足のATMへ現金回収/補充処理を行うように、自走車制御部43に指示を出す。
【0049】
この指示により自走車制御部43が自走車40を制御し、該自走車40により該当するATMへの現金回収/補充処理を行うが、ATM群全体での現金が不足し、ATM1〜ATM9内の現金のみを還流するしかできなくなった場合、現金還流処理を行う。
【0050】
例えば、図9のAに示した状態1ではATM2とATM6の現金が多く、ATM3、ATM5の現金が少なくなったとする。この場合、自走車制御部43による自走車40の制御で、ATM2からATM3への現金還流、及びATM6からATM5への現金還流処理を行う。このようにしてATM群全体の現金の平準化を行い、B図の状態2のようにする。
【0051】
そして、前記状態2で更に顧客の取引が続くと、再び、ATM毎の現金に差が生じるが、現金不足のため各ATMへの現金補充はできない。従って、取引が行われるとATM群全体の在高は減少する(通常の取引では入金より出金の方が多いため)。このため、再びATM群内での現金還流処理を行い、現金の平準化を行う。
【0052】
そして、C図の状態3に示すように、ATM内の在高が、予め設定した設定枚数(例えば、30枚)以下となった時点で現金切れ(現金不足)となり、ATMを休止させる。また、各ATM内の在高は、自走車40により現金の還流処理を行うことで平準化しているため、現金切れが1台のATMで発生すると、以降、一斉に休止となってしまう。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0054】
(1) :従来、自動取引装置(例えば、ATM)の保守や故障修理等の作業中は、自走式ロボットによる現金還流処理を休止していた。このため、しばしば現金切れにより自動取引装置が休止となり、顧客に迷惑をかけるだけでなく、自動取引装置の稼働率が低下していた。また、前記自動取引装置の休止となる事態を回避するため、休止前に、係員が直接、手作業により現金補充処理を行っていた。このため、係員の手間と時間がかかっていた。
【0055】
(2) :自走車を有するシステムにおいて、ATMが定期点検や故障修理のため、自走車の走行路を塞ぐように該ATMの処理装置を引き出して作業することがしばしば発生していた。このような場合、ATMに対して自走車による現金の回収や補充ができなくなる。
【0056】
従って、このような事態になると自走車の運用を休止にしていた。このため、ATMへの現金補充等ができなくなり、一部のATMで現金切れにより運用を休止する事態が発生していた。
【0057】
(3) :自走車による現金還流処理を行うことにより、各ATMの在高は需要に応じて平準化されるが、平準化により補充する現金が不足した場合には、一斉に現金切れによるATMの休止となることがある。
【0058】
本発明は、このような従来の課題を解決し、ATM等の自動取引装置の作業中に現金切れによる自動取引装置の休止を防止すると共に、自動取引装置が現金切れにより一斉に休止する事態を回避し、自動取引装置の稼働率を向上させることを目的とする。
【0059】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理説明図である。本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0060】
(1) :各自動取引装置(例えば、ATM)からLAN10を介して取り込んだ取引データに基づき、各自動取引装置に収納されている現金に対応した在高を管理する在高管理装置9Aと、前記在高管理装置9Aからの指示に基づき、各自動取引装置に対する現金回収/補充処理を行う自走式ロボット(自走車40)を備えると共に、前記在高管理装置9Aが、各自動取引装置からの取引データを蓄積する記憶部48と、前記記憶部48に蓄積された過去の取引データに基づき、各自動取引装置における指定時間内の現金需要量を算出し、予測する予測部49と、前記現金回収/補充に関する指示に応じて、前記自走式ロボットの現金回収/補充動作を制御するロボット制御部(例えば、自走車制御部43)を備えた在高管理システムにおいて、自動取引装置群のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定して、前記限定した現金還流処理範囲で現金還流処理を行わせる現金還流制御手段(在高管理装置9Aの一部)と、在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて前記予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、自走式ロボットによる現金還流対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる現金補充制御手段(在高管理装置9Aの一部)を備えている。
【0062】
(2) :各自動取引装置からLAN10を介して取り込んだ取引データに基づき、各自動取引装置に収納されている現金に対応した在高を管理する在高管理装置9Aと、前記在高管理装置9Aからの指示に基づき、各自動取引装置に対する現金回収/補充処理を行う自走式ロボット(自走車40)を備えると共に、前記在高管理装置9Aが、各自動取引装置からの取引データを蓄積する記憶部48と、前記記憶部48に蓄積された過去の取引データに基づき、各自動取引装置における指定時間内の現金需要量を算出し、予測する予測部49と、前記現金回収/補充に関する指示に応じて、前記自走式ロボットの現金回収/補充動作を制御するロボット制御部(例えば、自走車制御部43)を備えた在高管理システムに、自動取引装置群のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定して、前記限定した現金還流処理範囲で現金還流処理を行わせる現金還流制御手段(在高管理装置9Aの一部)と、在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて前記予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、自走式ロボットによる現金還流対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる現金補充制御手段(在高管理装置9Aの一部)の機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0063】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
【0064】
(a) :自動取引装置群(例えば、ATM群)のいずれかの自動取引装置(例えば、ATM#n)を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置(例えば、ATM#n)を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域(例えば、ATM#n+1、ATM#n+2側)を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域(例えば、ATM#1、ATM#2・・・ATM#n−1側)のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲にする。そして、現金還流制御手段の制御により、前記限定した他の領域で自走式ロボットが現金還流処理を行う。
【0065】
また、在高管理装置9Aに入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて予測部49が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、現金補充制御手段は、自走式ロボットによる現金還流処理対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる制御を行う。前記のようにすれば、自動取引装置の作業中に現金切れにより自動取引装置が休止になることを防止できる。その結果、自動取引装置の稼働率を向上させることができる。
【0069】
(b) :前記記録媒体からプログラムを読み出して在高管理装置9Aの制御部(例えば、CPU)47が実行することにより次のような処理を行う。すなわち、自動取引装置群(例えば、ATM群)のいずれかの自動取引装置(例えば、ATM#n)を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域(例えば、ATM#n+1、ATM#n+2側)を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域(例えば、ATM#1、ATM#2・・・ATM#n−1側)のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定する。そして、現金還流制御手段の制御により、前記限定した他の領域で自走式ロボットが現金還流処理を行う。
【0070】
また、在高管理装置9Aに入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて予測部49が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、現金補充制御手段は、自走式ロボットによる現金還流処理対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる制御を行う。前記のようにすれば、自動取引装置の作業中に現金切れにより自動取引装置が休止になることを防止できる。
【0071】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、従来例で説明したATM(自動取引装置の一種)、在高管理端末9(前記在高管理装置9Aに対応する)、自走車40を有するシステム(自走式ロボットシステム)の構成は、以下に説明する本願発明の実施の形態でも同じなので、これらに関して従来例の図面も参照しながら説明する。但し、在高管理端末9や自走車制御部43等の制御内容は異なる。
【0072】
(例1の説明)
§1:例1の構成の説明
図2は例1の説明図である。図2に示したように、自走車を有するシステム(自走式ロボットシステム)では、ATMコーナの複数台のATM(この例では、ATM1〜ATM9からなるATM群)の後面側に、各ATMに対する現金回収/補充等を自動的に行う自走車(自走式ロボット)40を備えている。また、前記ATM群とLAN10により接続された在高管理端末9が設けられ、該在高管理端末9には、前記自走車の制御を行う自走車制御部43と、各ATMの現金需要予測を行う予測部49等が設けてある。
【0073】
前記自走車40は、LAN10に接続される自走車無線局との間で無線通信を行い、在高管理端末9内の自走車制御部(ロボット制御部)43からの指示をLAN10及び自走車無線局を介して無線通信回線にて受信し、各ATMに対する動作を制御されるようになっている。これにより、ATM群(ATM1〜ATM9)を配置したATMコーナの裏面側領域内で各所へ移動する自走車40に対して、在高管理端末9からの指示が確実に通知される。
【0074】
また、各ATMの後面側の床上には、自走車40用の自由軌道に軌道テープ(磁気テープ)41が貼設してあり、自走車40はこの軌道テープ41を検知しながら自由軌道に沿って走行、移動し、各ATMの後面側から各ATMに対する現金カセットを着脱することにより、現金回収/補充動作を行うように構成されている。
【0075】
また、自走車40が走行すべき床面上には、自走車40用の軌道テープ41が形成される他、この自由軌道を形成する軌道テープ41に沿って、各ATMに対する自走車40の停止位置や自走車40がスイッチバック動作を行うべき分岐部を特定するための位置決めテープ(マーク用磁気テープ)42が貼設されている。
【0076】
自走車40は、ATMへの現金自動装填を行う機構を備えた自動装填機付き自走車システムの例であり、在高管理端末9は各ATM等への補充枚数等を求め、現金補充が必要な場合には、LAN10を介して自動装填機を制御し、所定枚数の現金を出納金庫から現金カセット内に自動装填する機能を備えている。
【0077】
この場合、自走車40は、軌道テープ41をガイド用磁気センサにより検知しながら自由軌道としての軌道テープ41に沿って走行する自走台車と、この自走台車上に設置され各ATMの後面側から各ATMの現金カセットを着脱することにより現金回収/補充動作を行うロボット機構とから構成されている。
【0078】
また、自走車40には、自走台車及びロボット機構の動作を制御するためのパーソナルコンピュータ等が備えられると共に、このパーソナルコンピュータは、無線制御カードを介して在高管理端末9と無線通信を行えるようになっている。自走車40は、マーク用磁気センサにより位置決めテープ42を検知することで、ATMに対する停止位置や自由軌道や分岐部を特定するだけでなく、在高管理端末9の自走車制御部43から現金回収/補充動作を行うように指示されたATMがどれであるかを特定している。
【0079】
なお、自走車40の底面には、左右一対の駆動輪が備えられ、この駆動輪の回転力により自走車が走行、移動するようになっている。また、自走車40の底面中心線上には、前後一対のガイド用磁気センサが備えられると共に、前記底面中心線に対して一定間隔を開けた底面直線上には前後一対のマーク用磁気センサが備えられている。
【0080】
ところで、ATM1〜ATM9からなるATM群を設置したATMコーナーにおいて、例えば、ATM7が定期点検等の保守作業をする場合、保守員はATM7から処理装置45を引き出し作業を行う。この場合、処理装置45をATM筐体から外部へ引き出すと、自走車40の走行路にある軌道テープ41を塞いでしまう。このため、自走車40はATM7の位置を通過できなくなる。
【0081】
§2:例1の処理の説明
以下、図2を参照しながら例1の処理を説明する。例1は、定期点検や故障修理で休止とするATMを境として、ATM群を左右の領域に分割し、任意の一方のATM群の領域を自走車による現金還流処理範囲から除外し、他方のATM群の領域のみを自走車による現金還流処理範囲として処理を行う例である。
【0082】
この場合、係員が予め、ATMの保守作業や故障修理等の作業時間を在高管理端末9に入力しておき、前記予測部49で予測した現金需要量に基づき、自走車による還流対象から除外される領域のATMに、前もって現金補充をしておくことにより、ATMの作業中に現金切れによりATMが休止になることを防止する。具体的には次の通りである。
【0083】
例えば、ATMコーナーに、ATM1〜ATM9からなるATM群が設置されていたとする。このATMコーナーにおいて、例えば、ATM7が定期点検等の保守作業をする場合、保守員はATM7から処理装置45を引き出し作業を行う。この時、保守員がATM7から処理装置45を外部へ引き出して作業を行うため、該処理装置45が自走車40の走行路にある軌道テープ41を塞いでしまう。このため、自走車40はATM7の位置を通過できなくなる。
【0084】
この場合、ATM1〜ATM6からなる6台のATMの領域を自走車による現金還流処理範囲(現金還流処理対象の領域)とし、ATM8、ATM9からなる2台のATMの領域を自走車による現金還流処理範囲から除外する。このように、自走車による現金還流処理を行う範囲を限定して処理を行うが、その処理順序は次の通りである。
【0085】
▲1▼:例えば、定期点検を行う場合は、係員が定期点検に要する時間(保守作業時間)を在高管理端末9に入力し、該在高管理端末9の予測部49によりATM8、ATM9の現金需要予測値を予測する。
【0086】
▲2▼:前記予測の結果、ATM8、ATM9が、現金補充を必要とする場合は、不足分の現金枚数を補充させる。すなわち、在高管理端末9に入力された点検や修理等のために要する作業時間データを用いて予測部49が予測したATMの休止期間内に要する現金需要量に基づき、自走車40による現金還流処理範囲から除外した領域のATMに対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる。
【0087】
▲3▼:現金の補充は、在高管理端末9の指定枚数補充処理機能(従来例の機能)を使用して自走車40に各ATMへ補充させる。
【0088】
▲4▼:前記ATM8、ATM9への現金補充が終了したら、自走車40による現金還流処理範囲の変更(現金還流処理を行う範囲をATM1〜ATM6の領域に限定して行う変更情報)を在高管理端末9に設定する。
【0089】
▲5▼:保守員により、ATM7の定期点検を行う。
【0090】
▲6▼:前記ATM7の定期点検が終了したら、自走車40による還流処理範囲変更(ATM1〜ATM9の領域を現金還流処理範囲に戻す変更情報)を、在高管理端末9に設定する。
【0091】
なお、前記の例では、ATM7が定期点検を行う場合について説明したが、このような例に限らず、他の任意のATMについても前記と同様に実施することができる。また、ATMの定期点検だけに限らず、ATMの故障修理等でATMを休止にする場合も前記と同様に実施できる。
【0092】
§3:フローチャートによる例1の処理説明
図3は例1の処理フローチャートである。この処理は前記定期点検等の保守作業を行う際の処理であり、以下、図3に基づいて例1の処理を説明する。なお、S1〜S8は各処理ステップを示す。
【0093】
先ず、定期点検を行う場合は、作業対象のATMを特定し、該作業対象のATMを挟んで、その両側の領域に区分けする。例えば、作業対象のATMをATM7に特定し、該ATM7を挟んで左側の領域(図の左側)、すなわち、ATM1〜ATM6までの領域を自走車による現金還流処理範囲とし、ATM8及びATM9の領域を自走車による現金還流処理範囲から除外した領域とする。
【0094】
次に、係員が定期点検等の作業に要する時間、すなわち、保守作業時間を在高管理端末9に入力し(S1)、在高管理端末9の予測部49によりATM8、ATM9の現金需要予測値を算出し、予測する(S2)。次に、係員は、在高管理端末9の予測部49により予測した現金需要予測値を基に、ATM8又はATM9に現金補充が必要か否かを判断する(S3)。
【0095】
なお、前記現金補充は、ATM8又はATM9の現在の在高を求め、前記保守作業時間経過後までに必要とする前記現金需要予測値との差を現金補充量として求める。その結果、現金補充が必要であれば、係員は、ATM8又はATM9の補充現金枚数を在高管理端末9に入力する(S4)。この補充枚数の入力により、在高管理端末9は自走車制御部43へ指示を出し、該自走車制御部43が自走車40を制御することにより、前記ATMを休止とする前に、予め、現金補充を必要とするATMへの現金補充を行う。
【0096】
次に、係員は、自走車40による還流処理範囲(ATM1〜ATM6)を在高管理端末9へ入力する(S5)。この場合、各ATM毎に実際の在高と予測部49により得られたリアルタイムでの予測値との誤差を求め、ATM毎に求められた誤差に基づいて、現金の補充を必要とするATMと、余剰現金を保有しているATMとを判別し、前記余剰現金を保有しているATMから現金の補充を必要とするATMへの現金の回収及び補充指示を出す。
【0097】
この指示により、自走車制御部43が自走車40を制御して前記現金の回収及び補充を行う。すなわち、ATM1〜ATM6に対し、現金還流処理を行うことで、これらのATMに対し現金の平準化を行う。なお、前記S3の処理で現金補充が必要ない場合は、前記S4の処理を行うことなく、S5の処理を行う。
【0098】
次に、ATM7に対し定期点検等の保守作業を開始する(S6)。その後、ATM7の保守作業が終了するのを待ち、保守作業が終了したら(S7)、自走車40による還流処理範囲の変更を在高管理端末9に入力して、元の状態(元のATM1〜ATM9の範囲)に戻す(S8)。以上の処理により保守作業時の処理を終了する。
【0099】
(例2の説明)
§1:例2の説明
図4は例2の説明図であり、A図は状態1、B図は状態2、C図は状態3を示す。例2は、在高管理端末9が各ATM毎に実際の在高と、予測部49により得られたリアルタイムでの予測値との誤差を求め、各ATM毎に求められた誤差に基づいて、現金の補充を必要とするATMと、余剰現金を保有しているATMとを判別し、前記余剰現金を保有しているATMから現金の補充を必要とするATMへの現金の回収及び補充指示を出すことで、自走車40(自走式ロボット)による現金還流処理を行わせ、各ATMの在高を平準化させる。
【0100】
そして、取引により全ATMの保持する現金が更に減少し、一定在高以下となることでATMが休止する前に、前記自走車40へ指示を出し、該自走車40により特定のATMに現金を集約させる例である。
【0101】
すなわち、前記例1と同じATM群と自走車40を有するシステムを備え、全ATMのトータル在高が減少して、個々のATM全てに還流させる現金が不足した場合に、トータル在高に応じて現金を任意のATMに集約させ、全てのATMが一斉に休止することを防止する。具体的には次の通りである。
【0102】
前記従来例(図7参照)で説明したように、取引によりATMへ補充する現金が不足し、現金還流のみとなった場合、すなわち、自走車40に載せた現金も含め、ATM群全体での現金が不足し、ATM1〜ATM9内の現金のみを還流することしかできなくなった場合、従来は、ATM内の在高が、予め設定した設定枚数(例えば、30枚)を下回った時点で現金切れ(現金不足)となり、ATMの休止になってしまう。
【0103】
また、各ATM内の在高は、自走車40により現金の還流処理を行うことで平準化しているため、現金切れが1台のATMで発生すると、以降、一斉に休止となってしまう、という事態となる。
【0104】
そこで、本願発明の例2では、半数のATMが現金切れで休止となった時点で、特定のATMに残存現金を集約する。また、現金切れ以外で休止しているATMがあり、現金回収が可能であれば、その現金も還流させる処理を行う。
【0105】
例えば、図4のA図の状態1では、ATM1、ATM3、ATM5、ATM7、ATM9の5台のATMが現金切れにより休止したとする。この場合の現金切れは、例えば、現金(紙幣)が30枚以下になると現金切れとする。そこで、前記残存している現金を自走車40により回収して、残り2台のATM(ATM6、ATM8)へ集約する。
【0106】
この場合、ATM3、ATM5、ATM7、ATM9の残存現金を自走車40が回収し、ATM8へ補充すると共に、ATM1、ATM2、ATM4、の残存現金を自走車40が回収してATM6へ補充することで、2台のATMに集約する処理を行う。なお、ATM2、ATM4は現金切れで休止後に前記集約処理を行う。
【0107】
その後、取引によりATM6、ATM8のどちらか一方が現金切れで休止となったら、図4のBの状態2のように、休止とならない他方のATMへ集約する。例えば、ATM6が先に現金切れで休止となったら、ATM6の残存現金を自走車40により回収し、ATM8へ補充することで、図4のC図の状態3のように、最終的には1台のATM(例えば、ATM8)に集約する。なお、前記集約するATM、台数、時期等については、現金切れ休止枚数や運用形態により自由に設定可能である。
【0108】
このように、全ATMの保有する在高が減少して、個々のATM全てに還流させる現金が不足した場合に、トータル在高に応じて現金を任意のATMに集約させることで、全てのATMが一斉に休止となる事態を防止することができる。
【0109】
なお、前記例1、例2において、「現金」は紙幣を指すが、紙幣だけでなく、硬貨も含めて「現金」としても、前記と同様に実施可能である。
【0110】
(その他の説明)
§1:在高管理端末の処理プログラムと記録媒体の説明
前記在高管理端末9は、例えば、ワークステーション等の任意のコンピュータにより実現する装置である。この装置には、端末装置本体と、該端末装置本体に接続されたディスプレイ(表示装置)と、キーボードと、フロッピィディスクドライブや光ディスク等のリムーバブルディスクドライブと、ハードディスク装置等を備えている。
【0111】
また、在高管理端末9には、内部の制御や各種処理を行うCPU(制御部47)と、該CPUに内部バスを介して接続されたワークメモリ、ROM、通信制御部、インタフェース制御部等を備えている。そして、在高管理端末9が行う前記処理は、予めROMに格納しておいた在高管理用のプログラムを、CPUの制御により読み出し、該CPUが読み出して前記プログラムを実行することにより実現する処理である。
【0112】
しかし、本発明はこのような例に限らず、例えば、ハードディスク装置のハードディスク(記録媒体)に、次のようにしてプログラムを格納し、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、前記処理を行うことも可能である。
【0113】
▲1▼:他の装置で作成されたリムーバブルディスクに格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラム)を、リムーバブルディスクドライブにより読み取り、ハードディスクに格納する。
【0114】
▲2▼:LANや他の通信回線(例えば、公衆網)を介して他の装置(遠隔監視センタの遠隔監視制御装置、センタのホストコンピュータ等)から伝送されたプログラムを、通信制御部を介して受信し、そのデータをハードディスク装置のハードディスクに格納する。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0116】
(1) :従来、自動取引装置(例えば、ATM)の保守や故障修理等の作業中は、自走式ロボットによる現金還流処理を休止していた。このため、しばしば現金切れにより自動取引装置が休止となり、顧客に迷惑をかけるだけでなく、自動取引装置の稼働率が低下していた。また、前記自動取引装置の休止となる事態を回避するため、休止前に、係員が直接、手作業により現金補充処理を行っていた。このため、係員の手間と時間がかかっていた。
【0117】
しかし、本願発明によれば、従来の在高管理装置等に備えていた現金需要予測機能を活用することで、自動取引装置の作業中でも、現金切れによる自動取引装置の休止は回避できる。また、自走式ロボットによる現金還流処理を行うことができるので、係員による手作業はなくなり、処理の効率向上が可能になる。
【0118】
(2) :従来、自動取引装置(例えば、ATM)への補充現金が不足した場合には、最終的に全ての自動取引装置が一斉に休止となっていた。しかし、本願発明によれば、現金切れで休止の自動取引装置からも残存現金を回収して、自動取引装置の数を減少させ、一部の自動取引装置に現金を集約させることで、顧客へのサービス時間を可能な限り延長させることが可能になる。
【0119】
(3) :自動取引装置群(例えば、ATM群)のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定する。そして、現金還流制御手段の制御により、前記限定した他の領域で自走式ロボットが現金還流処理を行う。
【0120】
また、在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、現金補充制御手段は、自走式ロボットによる現金還流処理対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる制御を行う。前記のようにすれば、自動取引装置の作業中に現金切れにより自動取引装置が休止になることを防止できる。
【0121】
(4) :在高管理装置は、各自動取引装置毎に実際の在高と予測部により得られたリアルタイムでの予測値との誤差を求め、各自動取引装置毎に求められた誤差に基づいて、現金の補充を必要とする自動取引装置と、余剰現金を保有している自動取引装置とを判別する。
【0122】
そして、現金還流制御手段の制御により、余剰現金を保有している自動取引装置から現金の補充を必要とする自動取引装置への現金の回収及び補充指示を出すことで、自走式ロボットによる現金還流処理を行わせ、各自動取引装置の在高を平準化させる。その後、取引により全自動取引装置の保持する現金が減少し、一定在高以下となり、自動取引装置が休止する前に、現金集約制御手段の制御で、自走式ロボットにより特定の自動取引装置に現金を集約させる。
【0123】
このように、全自動取引装置の保有する在高が減少して、個々の自動取引装置全てに還流させる現金が不足した場合に、トータル在高に応じて現金を任意の自動取引装置に集約させることで、全ての自動取引装置が一斉に休止となる事態を防止することができる。
【0124】
(5) :前記記録媒体からプログラムを読み出して在高管理装置の制御部(例えば、CPU)が実行することにより次のような処理を行う。すなわち、自動取引装置群(例えば、ATM群)のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを前記自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定する。そして、現金還流制御手段の制御により、前記限定した他の領域で自走式ロボットが現金還流処理を行う。
【0125】
また、在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、現金補充制御手段は、自走式ロボットによる現金還流処理対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる制御を行う。前記のようにすれば、自動取引装置の作業中に現金切れにより自動取引装置が休止になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態における例1の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態における例1の処理フローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における例2の説明図である。
【図5】従来例の説明図(その1)である。
【図6】従来例の説明図(その2)である。
【図7】従来例の説明図(その3)である。
【図8】従来例の説明図(その4)である。
【図9】従来例の説明図(その5)である。
【符号の説明】
1 自動機コーナ
2、6、12 ATM
4 カウンタ
5 ロビー
7 UBT
8 出納金庫
9 在高管理端末
10 LAN
11 公衆網
13 カセット
20 挿入抜取部
21 入金プール部
22 出金プール部
23 表裏ターン部
24 鑑別部
25 取り忘れBOX
26 リジェクトBOX
27 セパレータ
28 F金庫(フロント金庫)
29 セパレータ
30 R金庫(リア金庫)
33 Fスタッカ(フロントスタッカ)
34 Mスタッカ(ミドルスタッカ)
35 模擬券スタッカ
40 自走車
41 軌道テープ(磁気テープ)
42 位置決めテープ(磁気テープ)
43 自走車制御部
44 ATM筐体
45 処理装置

Claims (2)

  1. 各自動取引装置からの取引データに基づき、各自動取引装置に収納されている現金に対応した在高を管理する在高管理装置と、
    前記在高管理装置からの指示に基づき、各自動取引装置に対する現金回収/補充処理を行う自走式ロボットを備えると共に、
    前記在高管理装置が、
    各自動取引装置からの取引データを蓄積する記憶部と、
    前記記憶部に蓄積された過去の取引データに基づき、各自動取引装置における指定時間内の現金需要量を算出し、予測する予測部と、
    前記現金回収/補充に関する指示に応じて、前記自走式ロボットの現金回収/補充動作を制御するロボット制御部を備えた在高管理システムにおいて、
    前記自動取引装置群のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして該自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定して、前記限定した現金還流処理範囲で現金還流処理を行わせる現金還流制御手段と、
    在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて前記予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、自走式ロボットによる現金還流対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる現金補充制御手段を備えている、
    ことを特徴とする在高管理システム。
  2. 各自動取引装置からの取引データに基づき、各自動取引装置に収納されている現金に対応した在高を管理する在高管理装置と、
    前記在高管理装置からの指示に基づき、各自動取引装置に対する現金回収/補充処理を行う自走式ロボットを備えると共に、
    前記在高管理装置が、
    各自動取引装置からの取引データを蓄積する記憶部と、
    前記記憶部に蓄積された過去の取引データに基づき、各自動取引装置における指定時間内の現金需要量を算出し、予測する予測部と、
    前記現金回収/補充に関する指示に応じて、前記自走式ロボットの現金回収/補充動作を制御するロボット制御部を備えた在高管理システムに、
    前記自動取引装置群のいずれかの自動取引装置を点検や修理等のために休止させる際、休止対象の自動取引装置を境にして該自動取引装置群を左右の領域に分割し、その任意の一方の領域を自走式ロボットによる現金還流処理範囲から除外し、他方の領域のみを自走式ロボットによる現金還流処理範囲に設定して、前記限定した現金還流処理範囲で現金還流処理を行わせる現金還流制御手段と、
    在高管理装置に入力された前記点検や修理等のために要する作業時間データを用いて前記予測部が予測した自動取引装置の休止期間内に要する現金需要量に基づき、自走式ロボットによる現金還流対象から除外した領域の自動取引装置に対し、休止とする前に、予め、不足が予想される現金を補充させる現金補充制御手段の機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。」
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