JP3055859B2 - 自動取引装置の媒体量群管理方法 - Google Patents

自動取引装置の媒体量群管理方法

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JP3055859B2
JP3055859B2 JP25763494A JP25763494A JP3055859B2 JP 3055859 B2 JP3055859 B2 JP 3055859B2 JP 25763494 A JP25763494 A JP 25763494A JP 25763494 A JP25763494 A JP 25763494A JP 3055859 B2 JP3055859 B2 JP 3055859B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の自動取引装置
に収容された媒体の数量をそれぞれ適切に管理するよう
に媒体補充回収機を設け、群全体として媒体の効率的な
運用管理を行う自動取引装置の媒体量群管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、銀行の預貯金を管理する自動取
引装置は、顧客の要求に従って現金の入金処理や出金処
理を自動的に行う。銀行には、通常多数の自動取引装置
が据え付けられており、これらはそれぞれ独自に顧客の
要求に従った取引を実行する。この場合に、各自動取引
装置にはそれぞれ予め一定量の現金が収容され準備され
ているが、現金の引出しや預入れ等の取引が繰り返され
ると、これらが増減する。現金の引出し要求があったと
き、必要量の現金が金庫に格納されていない自動取引装
置は処理が中断するおそれがあり、また入金取引が連続
したために収容能力を超えて入金があると、やはり取引
を一時停止して係員による処置が必要となる。このよう
な自動取引装置の動作停止や係員による煩雑な管理業務
を自動化するために、補充回収用の現金を搭載し、複数
の自動取引装置の間を走行して任意の自動取引装置に紙
幣等の媒体を補充したり、別の任意の自動取引装置から
紙幣等の媒体を回収する機能を持つ媒体補充回収機を備
えたシステムが開発されている(特公平6−36229
号公報、特開昭62−31493号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の従来
の自動取引装置の媒体量群管理方法には次のような解決
すべき課題があった。多数の自動取引装置が並べて据え
付けられていても、各自動取引装置に収容された媒体が
それぞれ顧客との取引内容に応じてばらばらに増減す
る。そして、ある自動取引装置は媒体が不足し、ある自
動取引装置は媒体が過剰に収容されるといった事態が生
じる。このような場合に、媒体補充回収機に十分な量の
媒体を用意し、要求に応じてその媒体を補充しあるいは
十分な収容能力を持たせ、随時媒体を回収するといった
制御を行うと、媒体補充回収機に大量の媒体を用意し、
更に媒体補充回収機自体を大型にしなければならなくな
る。これでは、運用するために必要な媒体量が増加し、
銀行等の預貯金を管理する現金の自動取引システムでは
極めて不経済である。逆に、媒体補充回収機の能力が小
さいと、係員が頻繁に媒体補充回収機へ媒体を補充した
り、あるいは媒体補充回収機から媒体を取り除くといっ
た作業が要求され、自動取引装置の取引が停止するケー
スが増加し、省力化の要求にも反する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するため次の構成を採用する。第1の発明は、補充及
び回収すべき媒体の収容されている複数の自動取引装置
の各収容されている媒体の現在の数量を集中制御部にて
監視し、いずれかの自動取引装置の媒体が排出されて補
充開始量となると、集中制御部から媒体補充回収機に媒
体補充命令を送って該媒体補充回収機を補充の開始すべ
き自動取引装置まで移動させ、該媒体補充回収機から該
自動取引装置に必要補充量の媒体を補充する自動取引装
置の媒体量群管理方法において、集中制御部は、媒体補
充回収機の収容している媒体量が必要補充量より少な
く、かつ他の複数の自動取引装置の全てがそれぞれ必要
補充量の媒体回収が不能であると判断すると、媒体補充
回収機に、少なくとも二以上の他の自動取引装置からそ
れぞれ補充開始量以上の媒体を残して媒体を回収させる
と共に、補充の開始すべき自動取引装置に該媒体補充回
収機から媒体を補充させることを特徴とするものであ
る。
【0005】 上記発明において、集中制御部に、媒体補
充回収機に二以上の他の自動取引装置から媒体を必要補
充量になるまで回収させ、該回収の終了後に必要補充量
の媒体を一括して補充の開始すべき自動取引装置に補充
させてもよい。また、上記発明において、集中制御部
に、他の自動取引装置から、補充開始量に安全値を加算
した量の媒体を残して媒体を媒体補充回収機に回収させ
てもよい。
【0006】 また、上記発明において、集中制御部に、
二以上の他の自動取引装置の回収可能な総媒体量が必要
補充量に満たないと、各他の自動取引装置に設定した補
充開始量及び安全値の少なくとも一方を小さい量に設定
変更させてもよい。上記発明において、集中制御部に、
二以上の他の自動取引装置の各回収可能な媒体量を判定
し、該媒体量の大きい順に該他の自動取引装置から媒体
を回収させてもよい。
【0007】 更に、上記発明において、集中制御部に、
媒体補充回収機の各他の自動取引装置までの移動距離を
判定し、総移動距離を最小とする順に該各他の自動取引
装置まで媒体補充回収機を移動させて媒体を回収させて
もよい。また、上記発明において、集中制御部に、他の
自動取引装置の回収可能な総媒体量が必要補充量に満た
ないと、補充の開始すべき自動取引装置の媒体排出取り
引きを停止させてもよい。
【0008】 上記発明において、各他の自動取引装置に
その後に媒体が取り込まれると、媒体補充回収機に回収
させて該回収した総媒体量が必要補充量より大きくなる
と、集中制御部に該媒体補充回収機から停止させた補充
の開始すべき自動取引装置に必要補充量の媒体を補充さ
せ、該自動取引装置の媒体排出取り引きを再開させても
よい。
【0009】 上記発明において、集中制御部に、他の自
動取引装置の回収可能な総媒体量が必要補充量に満たな
いと、システムのニアエンド状態を表示させてもよい。
【0010】 次に、他の発明は、補充及び回収すべき媒
体の収容されている複数の自動取引装置の各収容されて
いる媒体の現在の数量を集中制御部にて監視し、いずれ
かの自動取引装置の媒体が取り込まれて回収開始量とな
ると、集中制御部から媒体補充回収機に媒体回収命令を
送って該媒体補充回収機を回収の開始すべき自動取引装
置まで移動させ、該媒体補充回収機により該自動取引装
置から必要回収量の媒体を回収する自動取引装置の媒体
量群管理方法において、集中制御部は、媒体補充回収機
が必要回収量の媒体の回収が不能で、かつ他の複数の自
動取引装置の全てがそれぞれ必要回収量の媒体補充が不
能であると判断すると、媒体補充回収機から、少なくと
も二以上の他の自動取引装置にそれぞれ回収開始量以下
で媒体を補充させると共に、媒体補充回収機に回収の開
始すべき自動取引装置から媒体を回収させることを特徴
とするものである。
【0011】 上記発明において、集中制御部に、媒体補
充回収機から二以上の他の自動取引装置に必要回収量の
回収が可能となるまで媒体を補充させ、該補充の終了後
に媒体補充回収機に、回収の開始すべき自動取引装置の
必要回収量の媒体を回収させてもよい。
【0012】 また、上記発明において、集中制御部に、
媒体補充回収機から他の自動取引装置に回収開始量から
安全値を減算した量以下で媒体を補充させてもよい。
【0013】 更に、上記発明において、集中制御部に、
二以上の他の自動取引装置へ補充可能な総媒体量が必要
回収量より小さいと、各他の自動取引装置に設定した回
収開始量及び安全値の少なくとも一方を大きい量に設定
変更させてもよい。
【0014】 上記発明において、集中制御部に、二以上
の他の自動取引装置の各補充可能な媒体量を判定し、該
媒体量の大きい順に該他の自動取引装置に媒体を補充さ
せてもよい。また、上記発明において、集中制御部に、
媒体補充回収機の各他の自動取引装置までの移動距離を
判定し、総移動距離を最小とする順に該各他の自動取引
装置まで媒体補充回収機を移動させて媒体を補充させて
もよい。
【0015】 更に、上記発明において、集中制御部に、
各他の自動取引装置の補充可能な総媒体量が必要回収量
に満たないと、回収の開始すべき自動取引装置の媒体取
込み取り引きを停止させ、システムのニアフル状態を表
示させてもよい。そして、上記発明において、各他の自
動取引装置からその後に媒体が排出されて補充可能な総
媒体量が必要回収量になると、集中制御部に媒体補充回
収機から各他の自動取引装置に必要回収量の媒体を補充
させ、かつ媒体補充回収機に停止させた回収の開始すべ
き自動取引装置から必要回収量の媒体を回収させ、該自
動取引装置の媒体取込み取り引きを再開させてもよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の媒体量群管理方法実施例を示
す説明図である。この図に示した本発明の方法を説明す
る前に、まず本発明を実施するためのシステム全体につ
いてその概略構成を説明する。図2は、本発明のシステ
ム外観斜視図である。ここには、例えば4台の自動取引
装置1が据え付けられている。これらの装置は、例えば
紙幣や硬貨を金庫に収容して、顧客と入出金取引を行う
ための装置である。これらの装置に紙幣や硬貨等の媒体
を補充しあるいは自動取引装置1から媒体を回収するた
めに媒体補充回収機2が設けられている。媒体補充回収
機2の中にも媒体を収容する金庫が格納されている。そ
して、これらの媒体を適切に運用し自動取引装置1と媒
体補充回収機2の動作を制御するために、図に示す集中
制御部3が設けられている。この集中制御部3は、係員
が集中操作部8を操作すると、その操作結果を表示部9
に表示しながら各種の処理を実行する。なお、必要に応
じてこのような処理結果がプリンタ10に出力される。
【0017】一方、媒体補充回収機2は、自動取引装置
1の背面に配置された軸5とレール6に沿って自由に移
動する。そして、媒体の補充あるいは回収が必要となっ
た自動取引装置1に横付けされ、図示しない搬送路接続
機構を用いて媒体補充回収機2と自動取引装置1との間
の搬送路を接続する。これによって、媒体の補充あるい
は回収処理が実行される。
【0018】この図2のA−A線に沿う断面図を図3に
示す。図3は、主として媒体の搬送路等を説明するため
の説明図である。図に示すように、自動取引装置1には
顧客が入出金取引を実行する場合に、媒体を投入しある
いは媒体を取り出す入出金口11が設けられている。そ
して、その内部には自動入出金のための装置が格納され
ている。この装置は、認識部12、入出金金庫13、リ
ジェクトカセット14、表裏反転部15等を備えてい
る。そして、媒体補充回収機2との接続のためにアダプ
タ16が装着されている。なお、自動取引装置1の内部
機構は搬送路31により相互に接続され、媒体が所定の
経路を搬送される構成となっている。
【0019】媒体補充回収機2には、補充回収用金庫2
1と、リジェクトカセット22及び認識部23が設けら
れている。補充回収用金庫21は後で説明するように、
2台の金庫21a,21bから成る。この内部機構の相
互間は搬送路32により接続され、所定の経路で媒体が
搬送される。なお、自動取引装置1と媒体補充回収機2
とは、媒体の補充回収動作の際、接続点33により接続
され、互いにその搬送路が接続されている。自動取引装
置1の認識部12は、搬送された媒体の真偽を判別して
その金種等を認識するための部分である。入出金金庫1
3は、例えば3台の金種別カセット13a,13b,1
3cとから構成され、このうちの金種別カセット13a
には万券、金種別カセット13bには千券が収容される
ものとする。認識部12で鑑別された紙幣は、その金種
に応じてこれらの金種別カセット13aや13bに選別
されて収容される。金種別カセット13cは、そのいず
れかを収容したり別の目的に使用されたりする。
【0020】リジェクトカセット14は、汚れのひどい
紙幣や破損した紙幣、重送等の搬送異常を生じた紙幣等
を搬送して収容するカセットである。表裏反転部15
は、紙幣を収容したり排出したりする場合に、予め紙幣
の表裏を取り揃えるための部分で、ここには一定量の紙
幣が一時的に蓄積される構成となっている。アダプタ1
6は、媒体補充回収機2の搬送路32と自動取引装置1
の搬送路31との間を接続するためのもので、図の断面
図矢印に示すように一定の方向へ紙幣等の媒体を搬送す
るベルト等を収容した箱から構成される。
【0021】媒体補充回収機2には、この断面から見た
状態では上下2台の補充回収用金庫21a,21bが格
納されている。また、これらの下にリジェクトカセット
22が設けられている。ここには媒体補充回収機2の側
で管理する汚れたり破損したり搬送異常を生じた媒体が
収容される。認識部23は、補充回収用金庫21a,2
1bから取り出された媒体の鑑定や金種の認識を行う部
分で、その機能は自動取引装置1に設けられた認識部1
2と同様である。
【0022】以上の構成によって、自動取引装置1の入
出金金庫13に収容した媒体が減少したときは、媒体補
充回収機2の補充回収用金庫21aあるいは21bから
媒体を搬送路32,31を介して送り込み補充する。な
お、図3の断面では上下2台の補充回収用金庫21a,
21bが現れているが、この実施例では、例えば4個の
金庫が縦2段、横2列で媒体補充回収機2に格納され、
それぞれ同一の手順で搬送路32を介して媒体の補充回
収ができる構成となっている。また、媒体の補充回収は
入出金金庫13の各金種別カセット単位で行われる。即
ち、例えば千券万券毎にそれぞれ一定の数量の管理が行
われる。
【0023】一方、自動取引装置1の入出金金庫13に
必要以上の媒体が収容された場合には、媒体補充回収機
2に対し搬送路31,32を介して媒体が搬送され、い
ずれかの補充回収用金庫21に回収され収容される。図
2に示した集中制御部3は、各自動取引装置1から入出
金金庫13に収容された媒体の数量について定期的に通
知を受け、この通知から各自動取引装置1の動作状況を
把握し、適当なタイミングで媒体補充回収機2を走行さ
せて媒体の補充あるいは回収処理を実行させる。
【0024】再び図1に戻って、本発明の媒体量群管理
方法の具体的な内容を説明する。この図には、例えば管
理対象となった自動取引装置4台のそれぞれの入出金金
庫13A〜13Dが図示されている。また、これらに媒
体を補充回収する媒体補充回収機の補充回収用金庫21
がその下側に表示されている。これらの媒体量は、常に
集中制御部3が監視している。そして、必要に応じて自
動取引装置や媒体補充回収機に対し補充命令、回収命令
等を発する。
【0025】なお、入出金金庫13A〜13Dには、そ
れぞれこれ以上媒体の収容量が減少したら出金の取引を
中止する量として下限値K1と、収容量が増加したら入
金の取引を中止する量として上限値K2が設定されてい
る。また、媒体量が回収開始量K4に達した場合には、
必要回収量が算出され、この算出された量の媒体が入出
金金庫から回収される。ここで、必要回収量は例えば、
現在の媒体の収容量M−(回収開始量K4+補充開始量
K3)/2といった値として算出される。
【0026】ここで、集中制御部3が各自動取引装置の
入出金金庫13A〜13Dに収容された媒体の現在数量
を監視し、そのいずれかが補充開始量に達した場合に
は、媒体補充回収機に対し補充命令を発する。媒体補充
回収機は補充回収用金庫21に必要補充量の媒体が収容
されていれば、それを該当する例えばこの図に示す入出
金金庫13Cに補充する。しかしながら、補充回収用金
庫21を十分小型なものにし、更に運用のための媒体量
を十分少なく設定しようとすれば、補充回収用金庫21
に必要補充量Xの媒体が収容されていないことも多い。
【0027】この場合には、本発明ではいずれかの自動
取引装置の入出金金庫に十分な余剰分の媒体が収容され
ているときに、これを回収して補充のために使用する。
具体的には、自動取引装置の入出金金庫から必要補充量
の媒体を回収してもその補充開始量に達しないものを検
出する。なお、この必要補充量Xも必要回収量と同様に
して算出されるが、自動取引装置毎に状況に応じて増減
される。この図の例では、入出金金庫13Bには十分な
媒体が収容されており、これから必要補充量Xの媒体を
補充回収用金庫21に回収する。そして、その後必要補
充量Xの媒体を入出金金庫13Cに補充する。
【0028】図4には、このような本発明の方法の具体
的な動作フローチャートを示す。ステップS1におい
て、自動取引装置への媒体の補充命令が発せられると、
ステップS2において、媒体補充回収機は必要補充量X
の検出を行う。この必要補充量Xは、全ての自動取引装
置に対して一定であってもよい。しかしながら、後で詳
しく説明するように、例えば銀行に多数の自動取引装置
を据え付けた場合、その据え付け位置によって取引量が
統計的に異なることがある。また、自動取引装置の機種
や機能が異なる場合には、取扱い媒体量も異なる。従っ
て、この必要補充量Xは自動取引装置ごとに任意に設定
されていて構わない。このために、このステップS2に
おいて、媒体補充回収機は自動取引装置から直接この必
要補充量Xを問い合わせるかあるいは集中制御部3から
その情報を受け入れる。
【0029】そして、ステップS3において、自己の媒
体容量Yを検出する。ステップS4では、必要補充量X
と自己の媒体容量Yとを比較している。そして、自己の
媒体容量Yが十分多ければそのままステップS8に飛
び、要求のあった自動取引装置に必要補充量Xを補充す
る。しかしながら、媒体が不足する場合にはステップS
5に移り、各自動取引装置の媒体の収容量を検出する。
次に、ステップS6で、各収容量を比較し、最大のもの
を判定する。例えば、この場合に、各自動取引装置の媒
体収容量を検出し、十分な媒体の余剰分を持つ自動取引
装置を発見したら、直ちにその装置から媒体を回収し、
必要補充量の媒体を得るようにして差し支えない。
【0030】しかしながら、媒体を最も多く収容するも
のを判定し、この図のステップS7に示すように、最大
の収容量のものから必要補充量Xの媒体を回収するよう
にすれば、自動取引装置の媒体収容量が均一化される。
しかも、補充命令のあった自動取引装置に対し必要補充
量の媒体を供給したために、今度はその自動取引装置が
補充開始量に達するといったケースも極力予防できる。
このようにして、必要補充量Xの媒体を媒体補充回収機
が回収すると、ステップS8に移り、要求のあった自動
取引装置に必要補充量Xを補充する。
【0031】次に、自動取引装置の群管理を行うため
に、それぞれ使用条件や性能等の異なる自動取引装置に
対し、上記のような上限値、下限値、補充開始量、回収
開始量等を個別に設定した場合の管理データテーブルに
ついて説明する。図5には、群管理データテーブル説明
図を示した。この群管理データテーブルは、図1に示す
集中制御部3等に設けられる。図に示すように、入出金
金庫13には、それぞれ下限値K1、上限値K2、補充
開始量K3及び回収開始量K4が設定される。これら
は、先に説明したように、自動取引装置の据え付け場所
やその機能等からこれまでの実績を元に任意に自由に設
定して差し支えない。例えば、銀行の入口に近い利用度
の高い自動取引装置では、補充開始量は高めに、回収開
始量は低めに設定する。
【0032】また、先に説明したように、他の自動取引
装置に媒体を補充するために媒体が回収されると、今度
はその自動取引装置がすぐに補充開始量に達するといっ
たような場合も生じる。そこで、マージンY1を設定
し、補充開始量K3にマージンY1を加算した安全値K
5を設定する。この安全値K5以上、媒体が収容されて
いる場合、その分媒体の収容量M−K5を余剰分とし、
他の自動取引装置の運用のために回すといった管理が最
も実用的な管理といえる。回収の場合も同様で、回収開
始量K4からマージンY2を差し引いた安全値K6を設
定し、この安全値K6を超えるまで媒体の補充をしない
ように制御する。
【0033】図6に、補充動作変形例説明図を示す。例
えば、この図に示すように、ある自動取引装置の入出金
金庫13Cが補充開始量K3に達したとき、他の自動取
引装置の入出金金庫13A,13B,13Dは、いずれ
も単独では必要補充量の補充ができるだけの余剰分がな
い場合を考える。このような場合には、この図に示すよ
うに、複数の自動取引装置から余剰分の媒体を少しずつ
回収し、その合計が必要補充量Xに達するようにして補
充動作を実行する。このとき、各自動取引装置からは図
5に示した安全値K5を下回らない範囲で媒体を回収す
る。なお、この場合にも、余剰分の多いものから順に媒
体を回収していくと、各自動取引装置の媒体の収容量が
平均化される。
【0034】図7には、補充動作変形例フローチャート
を示す。このフローチャートには、上記の実施例を具体
的にステップごとに示した。なお、このフローチャート
において、その上部に図示したように、媒体の収容量M
(これは現在の入出金金庫に収容された媒体の量である
が)から補充開始量K3と安全値Y1を加算したものを
差し引いた値が他の自動取引装置へ提供できる余剰分P
となる。
【0035】即ち、ステップS1において、このPを各
自動取引装置ごとに算出する。そして、Pが最大の装置
をステップS2において判定し、ステップS3におい
て、最大のPのもから余剰分Pの媒体を回収する。ここ
で、補充回収用金庫に回収された媒体の総量をZとお
き、これを初めに初期化しておき、Pを加算する。そし
て、そのZが必要補充量Xより大きいかどうかをステッ
プS5において判断する。もし、必要補充量に達しない
場合には、ステップS1に戻り、他の自動取引装置から
余剰分Pを回収する処理を行う。そして、Zが必要補充
量Xを超えた時点で処理を終了し、その後は図4で説明
したと同様の要領で補充命令のあった自動取引装置に対
し媒体を補充する。
【0036】上記実施例では、媒体を補充する動作を中
心に説明を行った。しかしながら、媒体を回収する動作
も同様に行うことができる。図8は、補充動作と回収動
作の比較説明図である。この図の(a)、(b)、
(c)は既に説明した媒体の補充動作であって、(a)
は自動取引装置1Cに対し自動取引装置1Aから回収し
た媒体を補充する例を示している。また、(b)は自動
取引装置1Cに対し必要補充量の補充を行う場合に、自
動取引装置1Aと1Bとを比較し、媒体量の多いものあ
るいは余剰分の多いものから必要補充量の媒体を回収し
て補充する例を示している。(c)は1台の自動取引装
置から回収しただけでは必要補充量の媒体が得られない
場合、2台の自動取引装置1A,1Bから必要補充量の
媒体を回収して自動取引装置1Cに補充する例を示して
いる。
【0037】一方、(d)、(e)、(f)は、それぞ
れ回収動作の説明図である。これは、補充動作と丁度対
応するため、図4に示したような具体的なフローチャー
ト等の図示は省略するが、(d)の例では、まず媒体補
充回収機が自動取引装置1Aに対し必要回収量の媒体を
補充する。そして、媒体補充回収機に必要回収量の媒体
を回収するだけの収容余地を作る。こうして、自動取引
装置1Cから必要回収量の媒体を回収する。
【0038】また、(e)の例では、媒体収容量を自動
取引装置1A,1Bについて比較し、自動取引装置1B
の方が少ない場合に、これに必要回収量の媒体を補充
し、収容余地を空けた後、自動取引装置1Cから必要回
収量の媒体を回収する。また、(f)は、2以上の自動
取引装置に適当な量だけ媒体を補充し、収容余地を空け
て自動取引装置1Cから媒体を回収する。従って、図の
(a)と(d)、(b)と(e)、(c)と(f)は、
それぞれ対応した動作となる。このようにして、補充動
作のみならず回収動作においても、本発明の思想が効果
的に利用される。
【0039】図9に、媒体補充回収機の移動距離説明図
を示す。上記のような媒体補充回収要求が発生した場合
に、媒体補充回収機2は複数台の自動取引装置1A,1
B,1C,1Dの間を走行し、媒体を回収したり補充し
たりする作業を繰り返し、媒体量の調整を行う。しかし
ながら、このような作業はできるだけ迅速に行わなけれ
ばならない。従って、例えば自動取引装置1Cに対する
媒体の補充要求があった場合に、他の自動取引装置1
A,1B,1Cのいずれもが十分な媒体を収容している
とき、最も走行距離の短いルートを選択することが好ま
しい。
【0040】例えば当初、この図に示すように媒体補充
回収機2が位置している場合に、予めこの媒体補充回収
機2と各自動取引装置1A〜1Dの間の距離や自動取引
装置相互間の中心線の距離を測定する。この距離は媒体
補充回収機2から自動取引装置1Aまでの間をT1、自
動取引装置1Bまでの間をT2、自動取引装置1Dまで
の距離をT3とする。また、媒体補充要求のあった自動
取引装置1Cと自動取引装置1Aとの間の距離をU1、
1Bとの間をU2、1Dとの間の距離とU3とする。図
1に示した媒体補充動作を実行する場合、自動取引装置
1Aから補充用の媒体を回収する場合、図の(1)に示
すT1+U1の距離を媒体補充回収機2が走行すること
になる。自動取引装置1Bが対象となる場合には、
(2)に示すT2+U2が走行距離となる。自動取引装
置1Dが対象となる場合、(3)に示すT3+U3が走
行距離となる。
【0041】これらの合計の走行距離を比較し、これが
最短になるように対象となる自動取引装置を選定する。
このようにすることによって、可能な限り速やかに媒体
の補充回収処理が行われる。複数の自動取引装置から媒
体を回収して1台の自動取引装置に媒体を補充するよう
な場合にも同様の要領で走行距離を計算し最短のものを
見つける。この場合、どのような順番に媒体の回収を行
って、最後に目的とする自動取引装置に媒体を補充すれ
ばよいかは、その全ての組み合せを算出して比較すれば
よい。このような計算は極めて短時間に行うことができ
るため、媒体補充回収機が走行開始準備の段階で結論を
得ることが可能である。
【0042】なお、複数の別の自動取引装置から回収し
た媒体の数量を全て加算したとしても、上記必要補充量
Xに達しないような場合がある。このような場合には、
図5において説明したマージンY1を適当により少ない
値に変更して媒体の回収を行うようにする。即ち、補充
開始量K3を下回った自動取引装置のみが更に媒体残量
の減少を続け、係員がニアエンドの対処を行う前に出金
取引不能とならないように、集中制御部3からの指示に
より、予め設定されている各自動取引装置の安全値K5
及び補充開始量K3の値を、これからそれぞれ所定量
(例えばK5−K3の量)を差し引いた値に再設定す
る。これにより、媒体補充回収機には他の自動取引装置
から媒体を回収することが可能となり、必要に応じて再
設定された補充開始量K3を下回る自動取引装置に補充
することが可能となる。このようにすることによって、
可能な限り媒体を融通し、各自動取引装置の媒体の円滑
な運用を図る。
【0043】しかしながら、複数の自動取引装置から回
収した媒体の量を加算しても必要補充量に達しないよう
な場合には、媒体補充命令の対象となった自動取引装置
の媒体排出取引を停止させることが好ましい。なお、媒
体排出取引のみを停止させればよく、媒体を受け入れる
取引は続行してよい。媒体を大量に受け入れる取引が行
われれば、自動的にその自動取引装置の媒体排出取引も
可能となる。また、これによって、一定の取引が制限さ
れるものの極力自動取引装置自身の取引停止を防止し、
顧客の便宜等を図る。
【0044】また、いずれかの自動取引装置の媒体排出
取引が停止された後に、別の自動取引装置から媒体補充
回収機に順次媒体を回収し、これが必要補充量を超えた
場合には、その必要補充量の媒体を該当する自動取引装
置に補充する。こうして、媒体排出取引を再開させるこ
とができる。
【0045】図10には、ニアエンド状態説明図を示
す。各種の媒体管理を実行しても、なお例えば各自動取
引装置による媒体排出取引がより多く行われた場合、シ
ステム全体としてトータル媒体量が減少することがあ
る。この場合には、媒体補充回収機自身に係員によって
媒体の補充を行う必要がある。本発明においては、この
ような状態、即ち、システムのニアエンドを以下のよう
に検出し処理する。
【0046】即ち、図10において、顧客への出金処理
により入出金金庫13Dの媒体量が補充開始量K3以下
となり、媒体補充要求を出した場合であって、媒体補充
回収装置の補充回収用金庫21に当該自動取引装置への
必要補充量が収納されていない場合であり、かつ、他の
自動取引装置の入出金金庫13A〜13Cのいずれも、
安全値K5に対して余剰媒体がないときは、媒体補充回
収機は媒体補充のための処理を行うことができなくな
る。このときには、本システムはシステム全体のニアエ
ンド状態を検出し、この場合に、集中制御部3はニアエ
ンド状態を表示部9に表示するとともに、ブザー等図示
せぬ警報手段にて係員に早急な対処を促す。
【0047】更に、このニアエンドを検出・表示した
後、係員による媒体補充回収機への媒体の補充を待って
もよいが、本システムではこの後に、先に説明した補充
動作の変形例を取り入れ次のような制御を行う。即ち、
補充開始量K3を下回った自動取引装置の入出金金庫1
3Dのみが更に媒体残量の減少を続け、係員がニアエン
ドの対処を行う前に出金取引不能とならないように、集
中制御部3からの指示により、予め設定されている各自
動取引装置の安全値K5及び補充開始量K3の値を、こ
れらにそれぞれ所定量(例えばK5−K3の量)を差し
引いた値に再設定する。これにより、媒体補充回収機は
他の自動取引装置の入出金金庫13A〜13Cから媒体
を回収することが可能となり、必要に応じて再設定され
た補充開始量K3を下回る自動取引装置に補充すること
が可能となる。これにより、係員による補充が行われる
までの間、より多くの自動取引装置の運用を続けること
が可能となる。
【0048】図11には、ニアフル状態説明図を示す。
各種の媒体管理を実行しても、なお例えば各自動取引装
置による媒体入金取引がより多く行われた場合、システ
ム全体としてトータル媒体量が増加することがある。こ
の場合には、媒体補充回収機自身から係員によって媒体
の回収を行う必要がある。本発明においては、このよう
な状態、即ち、システムのニアフルを以下のように検出
し処理する。
【0049】即ち、図11において、顧客からの入金処
理により入出金金庫13Dの媒体量が回収開始量K4以
上となり、媒体回収要求を出した場合であって、媒体補
充回収の補充回収用金庫21が当該自動取引装置から
余剰媒体を回収するだけのスペースがない場合であり、
かつ、他の自動取引装置の入出金金庫13A〜13Cの
いずれも、安全値K6に対して余剰スペースがないとき
は、媒体補充回収は媒体回収のための処理を行うこと
ができなくなる。このときには、本システムはシステム
全体のニアフル状態を検出し、この場合に、集中制御部
3はニアフル状態を表示部9に表示するとともに、ブザ
ー等図示せぬ警報手段にて係員に早急な対処を促す。
【0050】更に、このニアフルを検出・表示した後、
係員による媒体補充回収機からの媒体の回収を待っても
よいが、本システムではこの後、先に説明した補充動作
の変形例を取り入れ次のような制御を行う。即ち、回収
開始量K4を上回った入出金金庫13Dのみが更に媒体
残量の増加を続け、係員がニアフルの対処を行う前に入
金取引不能とならないように、集中制御部3からの指示
により、予め設定されている各自動取引装置の安全値K
6及び回収開始量K4の値を、これらにそれぞれ所定量
(例えばK4−K6の量)を加えた値に再設定する。こ
れにより、媒体補充回収機は各自動取引装置の入出金庫
13A〜13Cへ媒体を補充することが可能となり、必
要に応じて再設定された回収開始量K4を上回る自動取
引装置から回収することが可能となる。これにより、ニ
アエンド検出の場合と同様、係員による回収が行われる
までの間、より多くの自動取引装置の運用を続けること
が可能となる。
【0051】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記実施例では、現金自動取引装置等の管理について説明
したが、これは有価証券、その他各種の多量の媒体を複
数の自動取引装置によって管理するものに応用すること
ができる。また、実施例では、紙幣のように複数金種を
扱う場合について詳述していないが以下のように取り扱
うことができる。即ち、紙幣の補充回収の要否は千円
券、万円券枚に管理し、いずれかの金種紙幣の補充回収
要を検出した場合に、これまで説明したように紙幣の補
充回収をして群管理を行う。ただし、いずれかの金種紙
幣の補充回収要を検出した場合に他の金種紙幣について
も補充回収が必要である場合には、該金種紙幣について
も併せて補充回収を行う。更に、実施例では、補充開始
量や回収開始量等の設定、管理を集中制御部で集中的に
行うようにしたが、これらは各自動取引装置で個別に設
定、管理するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明の自動取引装置の媒
体量群管理方法は、1台の自動取引装置からの回収で
は、必要補充量の媒体が得られない場合、複数の自動取
引装置の余剰分を集めて補充するようにし、システム全
体として各自動取引装置が媒体を融通しあい、少ない媒
体量で多数の装置の群管理が可能となる。
【0053】また、媒体を融通する場合に、所定のマー
ジンを補充開始量に加算した安全値を設定し、その安全
値を基準に回収を行うことによって過剰な回収を防ぎ、
安定な運用を可能にする。また、必要に応じて、この安
全値や補充回収開始量を設定変更することにより少しで
も他の自動取引装置の取引停止を防止することができ
る。また、このような媒体の補充や回収のために、媒体
補充回収機が走行する場合、その走行距離を短くするよ
うにして短時間に補充回収処理を終了させることができ
る。媒体回収の場合も同様の要領で管理を行うことがで
きる。
【0054】また、媒体補充回収機に自動取引装置に対
して補充すべき必要補充量の媒体が収容されてなく、か
つ、いずれの自動取引装置からも媒体補充回収機へ媒体
の回収が不可能な場合に、いずれかの自動取引装置から
媒体補充要求があったときに、システム全体のニアエン
ドを検出するようにしたので、例えば、各自動取引装置
及び媒体補充回収機の各紙幣収容量をもとに、各種演算
によりシステムのニアエンドを検出するような場合に対
し、本願の場合は、ニアエンド検出用の特別の検出アル
ゴリズムを設けることなく、前述のように、通常の媒体
管理アルゴリズムの中で一定の条件の場合にニアエンド
を検出するようにして、処理アルゴリズムの簡素化が図
れる。
【0055】また、ニアエンド検出・表示後に更に、各
種基準値を下げることにより、係員による媒体補充回収
への補充がなされるまでの間、なるべく多くの自動取
引装置の稼動を継続させることが可能となり、顧客への
サービスの向上が図れる。更に、各自動取引装置の媒体
収容量が増加した場合の処理においても、上記と同様
に、ニアフルの検出処理のアルゴリズムの簡素化及び顧
客へのサービスの向上が図れる。また、各自動取引装置
の媒体量を監視し、システム全体のニアエンド状態やニ
アフル状態を表示して係員による媒体の補充回収を促す
管理も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体量群管理方法説明図である。
【図2】本発明のシステム外観斜視図である。
【図3】媒体の搬送路説明図である。
【図4】本発明の方法の動作フローチャートである。
【図5】群管理データテーブル説明図である。
【図6】補充動作変形例説明図である。
【図7】補充動作変形例フローチャートである。
【図8】補充動作と回収動作の比較説明図である。
【図9】媒体補充回収機の移動距離説明図である。
【図10】ニアエンド状態説明図である。
【図11】ニアフル状態説明図である。
【符号の説明】
3 集中制御部 13A〜13D 入出金金庫 21 補充回収用金庫 X 必要補充量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−62092(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 補充及び回収すべき媒体の収容されてい
    る複数の自動取引装置の前記各収容されている媒体の現
    在の数量を集中制御部にて監視し、前記いずれかの自動
    取引装置の媒体が排出されて補充開始量となると、前記
    集中制御部から媒体補充回収機に媒体補充命令を送って
    該媒体補充回収機を前記補充の開始すべき自動取引装置
    まで移動させ、該媒体補充回収機から該自動取引装置に
    必要補充量の媒体を補充する自動取引装置の媒体量群管
    理方法において、 前記集中制御部は、 前記媒体補充回収機の収容している媒体量が前記必要補
    充量より少なく、かつ他の前記複数の自動取引装置の全
    てがそれぞれ前記必要補充量の媒体回収が不能であると
    判断すると、 前記媒体補充回収機に、少なくとも二以上の前記他の自
    動取引装置からそれぞれ前記補充開始量以上の媒体を残
    して媒体を回収させると共に、 前記補充の開始すべき前記自動取引装置に該媒体補充回
    収機から媒体を補充させることを特徴とする自動取引装
    置の媒体量群管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法において、 前記集中制御部は、前記媒体補充回収機に前記二以上の
    他の自動取引装置から媒体を前記必要補充量になるまで
    回収させ、該回収の終了後に前記必要補充量の媒体を一
    括して前記補充の開始すべき自動取引装置に補充させる
    ことを特徴とする自動取引装置の媒体量群管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動取引装置の媒
    体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記他の自動取引装置から、前記補
    充開始量に安全値を加算した量の媒体を残して媒体を前
    記媒体補充回収機に回収させることを特徴とする自動取
    引装置の媒体量群管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3記載の自動取引装置の媒
    体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記二以上の他の自動取引装置の回
    収可能な総媒体量が前記必要補充量に満たないと、各他
    の自動取引装置に設定した前記補充開始量及び前記安全
    値の少なくとも一方を小さい量に設定変更することを特
    徴とする自動取引装置の媒体量群管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3記載の自動取引装
    置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記二以上の他の自動取引装置の各
    回収可能な媒体量を判定し、該媒体量の大きい順に該他
    の自動取引装置から媒体を回収させることを特徴とする
    自動取引装置の媒体量群管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2又は3記載の自動取引装
    置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記媒体補充回収機の前記各他の自
    動取引装置までの移動距離を判定し、総移動距離を最小
    とする順に該各他の自動取引装置まで前記媒体補充回収
    機を移動させて媒体を回収させることを特徴とする自動
    取引装置の媒体量群管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法において、 前記集中制御部は、前記他の複数の自動取引装置の回収
    可能な総媒体量が前記必要補充量に満たないと、前記補
    充の開始すべき自動取引装置の媒体排出取り引きを停止
    させることを特徴とする自動取引装置の媒体量群管理方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法において、 前記各他の自動取引装置にその後に媒体が取り込まれる
    と、前記媒体補充回収機に回収させて該回収した総媒体
    量が前記必要補充量より大きくなると、前記集中制御部
    は該媒体補充回収機から前記停止させた補充の開始すべ
    き自動取引装置に前記必要補充量の媒体を補充させ、該
    自動取引装置の媒体排出取り引きを再開させることを特
    徴とする自動取引装置の媒体量群管理方法。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法において、 前記集中制御部は、前記他の複数の自動取引装置の回収
    可能な総媒体量が前記必要補充量に満たないと、システ
    ムのニアエンド状態を表示することを特徴とする自動取
    引装置の媒体量群管理方法。
  10. 【請求項10】 補充及び回収すべき媒体の収容されて
    いる複数の自動取引装置の前記各収容されている媒体の
    現在の数量を集中制御部にて監視し、前記いずれかの自
    動取引装置の媒体が取り込まれて回収開始量となると、
    前記集中制御部から媒体補充回収機に媒体回収命令を送
    って該媒体補充回収機を前記回収の開始すべき自動取引
    装置まで移動させ、該媒体補充回収機により該自動取引
    装置から必要回収量の媒体を回収する自動取引装置の媒
    体量群管理方法において、 前記集中制御部は、 前記媒体補充回収機が前記必要回収量の媒体の回収が不
    能で、かつ他の前記複数の自動取引装置の全てがそれぞ
    れ前記必要回収量の媒体補充が不能であると判断する
    と、 前記媒体補充回収機から、少なくとも二以上の前記他の
    自動取引装置にそれぞれ前記回収開始量以下で媒体を補
    充させると共に、 前記媒体補充回収機に前記回収の開始すべき前記自動取
    引装置から媒体を回収させることを特徴とする自動取引
    装置の媒体量群管理方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の自動取引装置の媒体
    量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記媒体補充回収機から前記二以上
    の他の自動取引装置に前記必要回収量の回収が可能とな
    るまで媒体を補充させ、該補充の終了後に前記媒体補充
    回収機に、前記回収の開始すべき自動取引装置から前記
    必要回収量の媒体を回収させることを特徴とする自動取
    引装置の媒体量群管理方法。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11記載の自動取引装
    置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記媒体補充回収機から前記他の自
    動取引装置に前記回収開始量から安全値を減算した量以
    下で媒体を補充させることを特徴とする自動取引装置の
    媒体量群管理方法。
  13. 【請求項13】 請求項10又は12記載の自動取引装
    置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記二以上の他の自動取引装置へ補
    充可能な総媒体量が前記必要回収量より小さいと、各他
    の自動取引装置に設定した前記回収開始量及び前記安全
    値の少なくとも一方を大きい量に設定変更することを特
    徴とする自動取引装置の媒体量群管理方法。
  14. 【請求項14】 請求項10又は11又は12記載の自
    動取引装置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記二以上の他の自動取引装置の各
    補充可能な媒体量を判定し、該媒体量の大きい順に該他
    の自動取引装置に媒体を補充させることを特徴とする自
    動取引装置の媒体量群管理方法。
  15. 【請求項15】 請求項10又は11又は12記載の自
    動取引装置の媒体量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記媒体補充回収機の前記各他の自
    動取引装置までの移動距離を判定し、総移動距離を最小
    とする順に該各他の自動取引装置まで前記媒体補充回収
    機を移動させて媒体を補充させることを特徴とする自動
    取引装置の媒体量群管理方法。
  16. 【請求項16】 請求項10記載の自動取引装置の媒体
    量群管理方法において、 前記集中制御部は、前記各他の自動取引装置の補充可能
    な総媒体量が前記必要回収量に満たないと、前記回収の
    開始すべき自動取引装置の媒体取込み取り引きを停止さ
    せ、システムのニアフル状態を表示させることを特徴と
    する自動取引装置の媒体量群管理方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の自動取引装置の媒体
    量群管理方法において、 前記各他の自動取引装置からその後に媒体が排出されて
    補充可能な総媒体量が前記必要回収量になると、前記集
    中制御部は前記媒体補充回収機から前記各他の自動取引
    装置に前記必要回収量の媒体を補充させ、かつ前記媒体
    補充回収機に前記停止させた回収の開始すべき自動取引
    装置から前記必要回収量の媒体を回収させ、該自動取引
    装置の媒体取込み取り引きを再開させることを特徴とす
    る自動取引装置の媒体量群管理方法。
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