JPH0896226A - 自動取引装置の媒体量群管理方法 - Google Patents

自動取引装置の媒体量群管理方法

Info

Publication number
JPH0896226A
JPH0896226A JP25763494A JP25763494A JPH0896226A JP H0896226 A JPH0896226 A JP H0896226A JP 25763494 A JP25763494 A JP 25763494A JP 25763494 A JP25763494 A JP 25763494A JP H0896226 A JPH0896226 A JP H0896226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
medium
automatic transaction
amount
replenishment
transaction device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25763494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3055859B2 (ja
Inventor
Hideto Koike
秀人 小池
Shinya Kamagami
信也 鎌上
Haruo Kimura
晴雄 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP25763494A priority Critical patent/JP3055859B2/ja
Publication of JPH0896226A publication Critical patent/JPH0896226A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055859B2 publication Critical patent/JP3055859B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 システム全体の媒体量を過不足なく適切に管
理する。 【構成】 自動取引装置に設けられた入出金金庫13A
〜13Dの媒体の数量を監視する。そして、入出金金庫
13Cが補充開始量に達したとき、補充命令が発せられ
る。補充回収用金庫21は自己の収容媒体が不足する場
合、必要補充量以上を余剰分として収容する入出金金庫
13Bから媒体を回収し、これを入出金金庫13Cに補
充する。1個の入出金金庫から回収しただけでは不足す
る場合、複数個の入出金金庫から媒体を回収し、必要補
充量の媒体を得て該当する入出金金庫13Cに収容す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数台の自動取引装置
に収容された媒体の数量をそれぞれ適切に管理するよう
に媒体補充回収機を設け、群全体として媒体の効率的な
運用管理を行う自動取引装置の媒体量群管理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、銀行の預貯金を管理する自動取
引装置は、顧客の要求に従って現金の入金処理や出金処
理を自動的に行う。銀行には、通常多数の自動取引装置
が据え付けられており、これらはそれぞれ独自に顧客の
要求に従った取引を実行する。この場合に、各自動取引
装置にはそれぞれ予め一定量の現金が収容され準備され
ているが、現金の引出しや預入れ等の取引が繰り返され
ると、これらが増減する。現金の引出し要求があったと
き、必要量の現金が金庫に格納されていない自動取引装
置は処理が中断するおそれがあり、また入金取引が連続
したために収容能力を超えて入金があると、やはり取引
を一時停止して係員による処置が必要となる。このよう
な自動取引装置の動作停止や係員による煩雑な管理業務
を自動化するために、補充回収用の現金を搭載し、複数
の自動取引装置の間を走行して任意の自動取引装置に紙
幣等の媒体を補充したり、別の任意の自動取引装置から
紙幣等の媒体を回収する機能を持つ媒体補充回収機を備
えたシステムが開発されている(特公平6−36229
号公報、特開昭62−31493号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上の従来
の自動取引装置の媒体量群管理方法には次のような解決
すべき課題があった。多数の自動取引装置が並べて据え
付けられていても、各自動取引装置に収容された媒体が
それぞれ顧客との取引内容に応じてばらばらに増減す
る。そして、ある自動取引装置は媒体が不足し、ある自
動取引装置は媒体が過剰に収容されるといった自体が生
じる。このような場合に、媒体補充回収補充機に十分な
量の媒体を用意し、要求に応じてその媒体を補充しある
いは十分な収容能力を持たせ、随時媒体を回収するとい
った制御を行うと、媒体補充回収機に大量の媒体を用意
し、更に媒体補充回収機自体を大型にしなければならな
くなる。これでは、運用するために必要な媒体量が増加
し、銀行等の預貯金を管理する現金の自動取引システム
では極めて不経済である。逆に、媒体補充回収機の能力
が小さいと、係員が頻繁に媒体補充回収機へ媒体を補充
したり、あるいは媒体補充回収機から媒体を取り除くと
いった作業が要求され、自動取引装置の取引が停止する
ケースが増加し、省力化の要求にも反する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の課題を解
決するため次の構成を採用する。媒体回収のための最初
の発明では、複数台の自動取引装置と、これらの自動取
引装置の間を走行し、任意の自動取引装置に横付けし
て、当該自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の
補充回収を実行する媒体補充回収機を設ける。媒体補充
回収機を制御する集中制御部は、各自動取引装置の入出
金金庫に収容された媒体の数量に対し、媒体補充回収機
から自動取引装置へ媒体を補充するべき状態の数量とし
て補充開始量を設定して、各自動取引装置の入出金金庫
に収容された媒体の現在数量を監視して、いずれかの自
動取引装置の媒体の現在数量が補充開始量に達したとき
は、媒体補充回収機に媒体補充命令を発する。媒体補充
回収機に当該自動取引装置に補充するだけの必要補充量
の媒体が収容されていないとき、別の自動取引装置のう
ちで、必要補充量の媒体を回収しても補充開始量に達し
ないものから、媒体を回収して、媒体の現在数量が補充
開始量に達した自動取引装置に媒体を補充する。
【0005】次の発明では、複数台の自動取引装置と、
これらの自動取引装置の間を走行し、任意の自動取引装
置に横付けして、当該自動取引装置の入出金金庫に収容
された媒体の補充回収を実行する媒体補充回収機を設け
る。媒体補充回収機を制御する集中制御部は、各自動取
引装置の入出金金庫に収容された媒体の数量に対し、媒
体補充回収機から自動取引装置へ媒体を補充するべき状
態の数量として補充開始量を設定して、各自動取引装置
の入出金金庫に収容された媒体の現在数量を監視して、
いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が補充開始量
に達したときは、媒体補充回収機に媒体補充命令を発す
る。いずれの媒体補充回収機にも当該自動取引装置に補
充するだけの必要補充量の媒体が収容されていないとき
であって、別の自動取引装置のうちで、補充開始量以上
の媒体を収容し、かつ、必要補充量の媒体を回収すると
補充開始量を下回るものが複数台あるとき、各自動取引
装置ごとに、補充開始量以上の媒体が残される範囲で媒
体を回収して、必要補充量の媒体を媒体補充回収機に回
収した後に、補充要求のあった自動取引装置に媒体を補
充する。
【0006】回収のための最初の発明は、複数台の自動
取引装置と、これらの自動取引装置の間を走行し、任意
の自動取引装置に横付けして、当該自動取引装置の入出
金金庫に収容された媒体の補充回収を実行する媒体補充
回収機を設け、媒体補充回収機を制御する集中制御部
は、各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数
量に対し、自動取引装置から媒体補充回収機に媒体を回
収するべき状態の数量として回収開始量を設定し、各自
動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の現在数量を
監視する。いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が
回収開始量に達したときは、媒体補充回収機に媒体回収
命令を発し、媒体補充回収機に当該自動取引装置から必
要回収量の媒体を回収するだけの収容余地が残されてい
ないとき、別の自動取引装置のうちで、必要回収量の媒
体を補充しても回収開始量に達しないものに、媒体を補
充した後、媒体の現在数量が回収開始量に達した自動取
引装置から媒体を回収する。
【0007】回収のための次の発明は、複数台の自動取
引装置と、これらの自動取引装置の間を走行し、任意の
自動取引装置に横付けして、当該自動取引装置の入出金
金庫に収容された媒体の補充回収を実行する媒体補充回
収機を設け、媒体補充回収機を制御する集中制御部は、
各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数量に
対し、自動取引装置から媒体補充回収機に媒体を回収す
るべき状態の数量として回収開始量を設定し、各自動取
引装置の入出金金庫に収容された媒体の現在数量を監視
する。いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が回収
開始量に達したときは、媒体補充回収機に媒体回収命令
を発し、媒体補充回収機に当該自動取引装置から回収す
るだけの収容余地が残されていないとき、いずれの媒体
補充回収機にも当該自動取引装置に補充するだけの必要
補充量の媒体が余剰分として収容されていないときであ
って、別の自動取引装置のうちで、回収開始量以下の媒
体を収容し、かつ、必要回収量の媒体を補充すると回収
開始量を上回るものが複数台あるとき、各自動取引装置
ごとに、回収開始量以下の媒体が収容される範囲で媒体
を補充して、必要回収量の媒体を媒体補充回収機から補
充した後に、回収要求のあった自動取引装置から媒体を
回収する。
【0008】また、別の発明では、媒体補充回収機に自
動取引装置に対して補充すべき必要補充量の媒体が収容
されてなく、かつ、いずれの自動取引装置からも媒体補
充回収機へ媒体の回収が不可能な場合であって、いずれ
かの自動取引装置から媒体補充要求があったときには、
媒体補充回収機と自動取引装置とを管理制御する集中制
御部は、システム全体のニアエンド状態を表示する。
【0009】同様の別の発明では、媒体補充回収機に自
動取引装置から媒体を回収して収容する余地がなく、か
つ、いずれの自動取引装置へも媒体補充回収機から媒体
の補充が不可能な場合であって、いずれかの自動取引装
置から媒体回収要求があったときには、媒体補充回収機
と自動取引装置とを管理制御する集中制御部は、システ
ム全体のニアフル状態を表示する。
【0010】
【作用】この方法では、自動取引装置に設けられた入出
金金庫の媒体の数量を監視する。そして、入出金金庫が
補充開始量に達したとき、補充命令が発せられる。補充
回収用金庫は自己の収容媒体が不足する場合、必要補充
量以上を余剰分として収容する入出金金庫から媒体を回
収し、これを入出金金庫に補充する。1個の入出金金庫
から回収しただけでは不足する場合、複数個の入出金金
庫から媒体を回収し、必要補充量の媒体を得て該当する
入出金金庫に収容する。
【0011】媒体の回収は現時点の媒体の収容量が最大
のものから行う。また、自動取引装置ごとに補充開始量
が任意に設定されているときに、この補充開始量と現時
点の媒体の収容量との差が最大のもの、即ち余剰分が最
も多いものから順に回収を行う。
【0012】媒体の回収命令が発せられた場合には、媒
体補充回収機にその回収の余地がない場合、予め媒体を
別の自動取引装置の入出金金庫に補充した後で媒体の回
収を行う。媒体の補充は現時点の媒体の収容量が最小の
ものに対して行う。回収開始量が自動取引装置ごとに任
意に設定されている場合には、現時点の媒体の収容量と
回収開始量との差が最も大きいもの、即ち最も収容能力
のあるものに媒体を補充する。媒体を補充した場合に、
回収開始量に達するものばかりである場合には、少量ず
つ媒体を分散して補充し、媒体補充回収機に回収の余地
を作る。
【0013】自動取引装置に必要補充量の媒体を補充す
るために、別の自動取引装置から必要補充量の媒体を回
収する場合、その別の自動取引装置には補充開始量に所
定のマージンを加算した安全値を設定する。回収処理の
場合には、安全値に達しない範囲で別の自動取引装置に
媒体を補充して、これらの装置がすぐに回収必要量に達
しないようにする。少しずつ回収して集めた媒体を補充
命令のあった自動取引装置の入出金金庫に補充するよう
な場合、媒体の余剰分が多い自動取引装置から順に媒体
を回収し、別の自動取引装置が早く媒体補充量に達する
のを防止する。
【0014】媒体を別の自動取引装置から回収して補充
命令のあった自動取引装置に補充する場合や、その逆に
媒体を別の自動取引装置に補充してから回収命令のあっ
た自動取引装置から媒体を回収するような場合、媒体補
充回収機は自動取引装置の間を行き来する。このとき、
このような補充作業を速やかに終了させるため、走行距
離を比較して一連の補充回収処理を実行するために必要
な全走行距離が最も短くなるようにルートを選択して媒
体の補充回収を行う。
【0015】予め設定した媒体の補充開始量や回収開始
量あるいは安全値等を考慮すると、媒体の補充回収がで
きない場合、そのマージンや補充回収開始量を変更して
可能な限り自動取引装置の取引を止めることなく群管理
を行う。それでも補充命令や回収命令が発せられた装置
に対し、その要求に応えることができない場合には、そ
の装置の取引を停止させる。なお、システム全体として
媒体量が減少した場合にはニアエンド状態を表示し、全
体として媒体量が基準を超えた場合にはニアフル状態を
表示し、係員による媒体の補充や回収作業を促す。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は、本発明の媒体量群管理方法実施例を示
す説明図である。この図に示した本発明の方法を説明す
る前に、まず本発明を実施するためのシステム全体につ
いてその概略構成を説明する。図2は、本発明のシステ
ム外観斜視図である。ここには、例えば4台の自動取引
装置1が据え付けられている。これらの装置は、例えば
紙幣や硬貨を金庫に収容して、顧客と入出金取引を行う
ための装置である。これらの装置に紙幣や硬貨等の媒体
を補充しあるいは自動取引装置1から媒体を回収するた
めに媒体補充回収機2が設けられている。媒体補充回収
機2の中にも媒体を収容する金庫が格納されている。そ
して、これらの媒体を適切に運用し自動取引装置1と媒
体補充回収機2の動作を制御するために、図に示す集中
制御部3が設けられている。この集中制御部3は、係員
が集中操作部8を操作すると、その操作結果を表示部9
に表示しながら各種の処理を実行する。なお、必要に応
じてこのような処理結果がプリンタ10に出力される。
【0017】一方、媒体補充回収機2は、自動取引装置
1の背面に配置された軸5とレール6に沿って自由に移
動する。そして、媒体の補充あるいは回収が必要となっ
た自動取引装置1に横付けされ、図示しない搬送路接続
機構を用いて媒体補充回収機2と自動取引装置1との間
の搬送路を接続する。これによって、媒体の補充あるい
は回収処理が実行される。
【0018】この図2のA−A線に沿う断面図を図3に
示す。図3は、主として媒体の搬送路等を説明するため
の説明図である。図に示すように、自動取引装置1には
顧客が入出金取引を実行する場合に、媒体を投入しある
いは媒体を取り出す入出金口11が設けられている。そ
して、その内部には自動入出金のための装置が格納され
ている。この装置は、認識部12、入出金金庫13、リ
ジェクトカセット14、表裏反転部15等を備えてい
る。そして、媒体補充回収機2との接続のためにアダプ
タ16が装着されている。なお、自動取引装置1の内部
機構は搬送路31により相互に接続され、媒体が所定の
経路を搬送される構成となっている。
【0019】媒体補充回収機2には、補充回収用金庫2
1と、リジェクトカセット22及び認識部23が設けら
れている。補充回収用金庫21は後で説明するように、
2台の金庫21a,21bから成る。この内部機構の相
互間は搬送路32により接続され、所定の経路で媒体が
搬送される。なお、自動取引装置1と媒体補充回収機2
とは、媒体の補充回収動作の際、接続点33により接続
され、互いにその搬送路が接続されている。自動取引装
置1の認識部12は、搬送された媒体の真偽を判別して
その金種等を認識するための部分である。入出金金庫1
3は、例えば3台の金種別カセット13a,13b,1
3cとから構成され、このうちの金種別カセット13a
には万券、金種別カセット13bには千券が収容される
ものとする。認識部12で鑑別された紙幣は、その金種
に応じてこれらの金種別カセット13aや13bに選別
されて収容される。金種別カセット13cは、そのいず
れかを収容したり別の目的に使用されたりする。
【0020】リジェクトカセット14は、汚れのひどい
紙幣や破損した紙幣、重送等の搬送異常を生じた紙幣等
を搬送して収容するカセットである。表裏反転部15
は、紙幣を収容したり排出したりする場合に、予め紙幣
の表裏を取り揃えるための部分で、ここには一定量の紙
幣が一時的に蓄積される構成となっている。アダプタ1
6は、媒体補充回収機2の搬送路32と自動取引装置1
の搬送路31との間を接続するためのもので、図の断面
図矢印に示すように一定の方向へ紙幣等の媒体を搬送す
るベルト等を収容した箱から構成される。
【0021】媒体補充回収機2には、この断面から見た
状態では上下2台の補充回収用金庫21A,21Bが格
納されている。また、これらの下にリジェクトカセット
22が設けられている。ここには媒体補充回収機2の側
で管理する汚れたり破損したり搬送異常を生じた媒体が
収容される。認識部23は、補充回収用金庫21A,2
1Bから取り出された媒体の鑑定や金種の認識を行う部
分で、その機能は自動取引装置1に設けられた認識部1
2と同様である。
【0022】以上の構成によって、自動取引装置1の入
出金金庫13に収容した媒体が減少したときは、媒体補
充回収機2の補充回収用金庫21Aあるいは21Bから
媒体を搬送路32,31を介して送り込み補充する。な
お、図3の断面では上下2台の補充回収用金庫21A,
21Bが現れているが、この実施例では、例えば4個の
金庫が縦2段、横2列で媒体補充回収機2に格納され、
それぞれ同一の手順で搬送路32を介して媒体の補充回
収ができる構成となっている。また、媒体の補充回収は
入出金金庫13の各金種別カセット単位で行われる。即
ち、例えば千券万券毎にそれぞれ一定の数量の管理が行
われる。
【0023】一方、自動取引装置1の入出金金庫13に
必要以上の媒体が収容された場合には、媒体補充回収機
2に対し搬送路31,32を介して媒体が搬送され、い
ずれかの補充回収用金庫21に回収され収容される。図
2に示した集中制御部3は、各自動取引装置1から入出
金金庫13に収容された媒体の数量について定期的に通
知を受け、この通知から各自動取引装置1の動作状況を
把握し、適当なタイミングで媒体補充回収機2を走行さ
せて媒体の補充あるいは回収処理を実行させる。
【0024】再び図1に戻って、本発明の媒体量群管理
方法の具体的な内容を説明する。この図には、例えば管
理対象となった自動取引装置4台のそれぞれの入出金金
庫13A〜13Dが図示されている。また、これらに媒
体を補充回収する媒体補充回収機の補充回収用金庫21
がその下側に表示されている。これらの媒体量は、常に
集中制御部3が監視している。そして、必要に応じて自
動取引装置や媒体補充回収機に対し補充命令、回収命令
等を発する。
【0025】なお、入出金金庫13A〜13Dには、そ
れぞれこれ以上媒体の収容量が減少したら出金の取引を
中止する量として下限値K1と、収容量が増加したら入
金の取引を中止する量として上限値K2が設定されてい
る。また、媒体量が回収開始量K4に達した場合には、
必要回収量が算出され、この算出された量の媒体が入出
金金庫から回収される。ここで、必要回収量は例えば、
現在の媒体の収容量M−(回収開始量K4+補充開始量
K3)/2といった値として算出される。
【0026】ここで、集中制御部3が各自動取引装置の
入出金金庫13A〜13Dに収容された媒体の現在数量
を監視し、そのいずれかが補充開始量に達した場合に
は、媒体補充回収機に対し補充命令を発する。媒体補充
回収機は補充回収用金庫21に必要補充量の媒体が収容
されていれば、それを該当する例えばこの図に示す入出
金金庫13Cに補充する。しかしながら、補充回収用金
庫21を十分小型なものにし、更に運用のための媒体量
を十分少なく設定しようとすれば、補充回収用金庫21
に必要補充量Xの媒体が収容されていないことも多い。
【0027】この場合には、本発明ではいずれかの自動
取引装置の入出金金庫に十分な余剰分の媒体が収容され
ているときに、これを回収して補充のために使用する。
具体的には、自動取引装置の入出金金庫から必要補充量
の媒体を回収してもその補充開始量に達しないものを検
出する。なお、この必要補充量Xも必要回収量と同様に
して算出されるが、自動取引装置毎に状況に応じて増減
される。この図の例では、入出金金庫13Bには十分な
媒体が収容されており、これから必要補充量Xの媒体を
補充回収用金庫21に回収する。そして、その後必要補
充量Xの媒体を入出金金庫13Cに補充する。
【0028】図4には、このような本発明の方法の具体
的な動作フローチャートを示す。ステップS1におい
て、自動取引装置への媒体の補充命令が発せられると、
ステップS2において、媒体補充回収機は必要補充量X
の検出を行う。この必要補充量Xは、全ての自動取引装
置に対して一定であってもよい。しかしながら、後で詳
しく説明するように、例えば銀行に多数の自動取引装置
を据え付けた場合、その据え付け位置によって取引量が
統計的に異なることがある。また、自動取引装置の機種
や機能が異なる場合には、取扱い媒体量も異なる。従っ
て、この必要補充量Xは自動取引装置ごとに任意に設定
されていて構わない。このために、このステップS2に
おいて、補充回収用金庫は自動取引装置から直接この必
要補充量Xを問い合わせるかあるいは集中制御部3から
その情報を受け入れる。
【0029】そして、ステップS3において、自己の媒
体容量Yを検出する。ステップS4では、必要補充量X
と自己の媒体容量Yとを比較している。そして、自己の
媒体容量Yが十分多ければそのままステップS8に飛
び、要求のあった自動取引装置に必要補充量Xを補充す
る。しかしながら、媒体が不足する場合にはステップS
5に移り、各自動取引装置の媒体の収容量を検出する。
次に、ステップS6で、各収容量を比較し、最大のもの
を判定する。例えば、この場合に、各自動取引装置の媒
体収容量を検出し、十分な媒体の余剰分を持つ自動取引
装置を発見したら、直ちにその装置から媒体を回収し、
必要補充量の媒体を得るようにして差し支えない。
【0030】しかしながら、媒体を最も多く収容するも
のを判定し、この図のステップS7に示すように、最大
の収容量のものから必要補充量Xの媒体を回収するよう
にすれば、自動取引装置の媒体収容量が均一化される。
しかも、補充命令のあった自動取引装置に対し必要補充
量の媒体を供給したために、今度はその自動取引装置が
補充開始量に達するといったケースも極力予防できる。
このようにして、必要補充量Xの媒体を媒体補充回収機
が回収すると、ステップS8に移り、要求のあった自動
取引装置に必要補充量Xを補充する。
【0031】次に、自動取引装置の群管理を行うため
に、それぞれ使用条件や性能等の異なる自動取引装置に
対し、上記のような上限値、下限値、補充開始量、回収
開始量等を個別に設定した場合の管理データテーブルに
ついて説明する。図5には、群管理データテーブル説明
図を示した。この群管理データテーブルは、図1に示す
集中制御部3等に設けられる。図に示すように、入出金
金庫13には、それぞれ下限値K1、上限値K2、補充
開始量K3及び回収開始量K4が設定される。これら
は、先に説明したように、自動取引装置の据え付け場所
やその機能等からこれまでの実績を元に任意に自由に設
定して差し支えない。例えば、銀行の入口に近い利用度
の高い自動取引装置では、補充開始量は高めに、回収開
始量は低めに設定する。
【0032】また、先に説明したように、他の自動取引
装置に媒体を補充するために媒体が回収されると、今度
はその自動取引装置がすぐに補充開始量に達するといっ
たような場合も生じる。そこで、マージンY1を設定
し、補充開始量K3にマージンY1を加算した安全値K
5を設定する。この安全値K5以上、媒体が収容されて
いる場合、その分媒体の収容量M−K5を余剰分とし、
他の自動取引装置の運用のために回すといった管理が最
も実用的な管理といえる。回収の場合も同様で、回収開
始量K4からマージンY2を差し引いた安全値K6を設
定し、この安全値K6を超えるまで媒体の補充をしない
ように制御する。
【0033】図6に、補充動作変形例説明図を示す。例
えば、この図に示すように、ある自動取引装置の入出金
金庫13Cが補充開始量K3に達したとき、他の自動取
引装置の入出金金庫13A,13B,13Dは、いずれ
も単独では必要補充量の補充ができるだけの余剰分がな
い場合を考える。このような場合には、この図に示すよ
うに、複数の自動取引装置から余剰分の媒体を少しずつ
回収し、その合計が必要補充量Xに達するようにして補
充動作を実行する。このとき、各自動取引装置からは図
5に示した安全値K5を下回らない範囲で媒体を回収す
る。なお、この場合にも、余剰分の多いものから順に媒
体を回収していくと、各自動取引装置の媒体の収容量が
平均化される。
【0034】図7には、補充動作変形例フローチャート
を示す。このフローチャートには、上記の実施例を具体
的にステップごとに示した。なお、このフローチャート
において、その上部に図示したように、媒体の収容量M
(これは現在の入出金金庫に収容された媒体の量である
が)から補充開始量K3と安全値Y1を加算したものを
差し引いた値が他の自動取引装置へ提供できる余剰分P
となる。
【0035】即ち、ステップS1において、このPを各
自動取引装置ごとに算出する。そして、Pが最大の装置
をステップS2において判定し、ステップS3におい
て、最大のPのもから余剰分Pの媒体を回収する。ここ
で、補充回収用金庫に回収された媒体の総量をZとお
き、これを初めに初期化しておき、Pを加算する。そし
て、そのZが必要補充量Xより大きいかどうかをステッ
プS5において判断する。もし、必要補充量に達しない
場合には、ステップS1に戻り、他の自動取引装置から
余剰分Pを回収する処理を行う。そして、Zが必要補充
量Xを超えた時点で処理を終了し、その後は図4で説明
したと同様の要領で補充命令のあった自動取引装置に対
し媒体を補充する。
【0036】上記実施例では、媒体を補充する動作を中
心に説明を行った。しかしながら、媒体を回収する動作
も同様に行うことができる。図8は、補充動作と回収動
作の比較説明図である。この図の(a)、(b)、
(c)は既に説明した媒体の補充動作であって、(a)
は自動取引装置1Cに対し自動取引装置1Aから回収し
た媒体を補充する例を示している。また、(b)は自動
取引装置1Cに対し必要補充量の補充を行う場合に、自
動取引装置1Aと1Bとを比較し、媒体量の多いものあ
るいは余剰分の多いものから必要補充量の媒体を回収し
て補充する例を示している。(c)は1台の自動取引装
置から回収しただけでは必要補充量の媒体が得られない
場合、2台の自動取引装置1A,1Bから必要補充量の
媒体を回収して自動取引装置1Cに補充する例を示して
いる。
【0037】一方、(d)、(e)、(f)は、それぞ
れ回収動作の説明図である。これは、補充動作と丁度対
応するため、図4に示したような具体的なフローチャー
ト等の図示は省略するが、(d)の例では、まず媒体補
充回収機が自動取引装置1Aに対し必要回収量の媒体を
補充する。そして、媒体補充回収機に必要回収量の媒体
を回収するだけの収容余地を作る。こうして、自動取引
装置1Cから必要回収量の媒体を回収する。
【0038】また、(e)の例では、媒体収容量を自動
取引装置1A,1Bについて比較し、自動取引装置1B
の方が少ない場合に、これに必要回収量の媒体を補充
し、収容余地を空けた後、自動取引装置1Cから必要回
収量の媒体を回収する。また、(f)は、2以上の自動
取引装置に適当な量だけ媒体を補充し、収容余地を空け
て自動取引装置1Cから媒体を回収する。従って、図の
(a)と(d)、(b)と(e)、(c)と(f)は、
それぞれ対応した動作となる。このようにして、補充動
作のみならず回収動作においても、本発明の思想が効果
的に利用される。
【0039】図9に、媒体補充回収機の移動距離説明図
を示す。上記のような媒体補充回収要求が発生した場合
に、媒体補充回収機2は複数台の自動取引装置1A,1
B,1C,1Dの間を走行し、媒体を回収したり補充し
たりする作業を繰り返し、媒体量の調整を行う。しかし
ながら、このような作業はできるだけ迅速に行わなけれ
ばならない。従って、例えば自動取引装置1Cに対する
媒体の補充要求があった場合に、他の自動取引装置1
A,1B,1Cのいずれもが十分な媒体を収容している
とき、最も走行距離の短いルートを選択することが好ま
しい。
【0040】例えば当初、この図に示すように媒体補充
回収機2が位置している場合に、予めこの媒体補充回収
機2と各自動取引装置1A〜1Dの間の距離や自動取引
装置相互間の中心線の距離を測定する。この距離は媒体
補充回収機2から自動取引装置1Aまでの間をT1、自
動取引装置1Bまでの間をT2、自動取引装置1Dまで
の距離をT3とする。また、媒体補充要求のあった自動
取引装置1Cと自動取引装置1Aとの間の距離をU1、
1Bとの間をU2、1Dとの間の距離とU3とする。図
1に示した媒体補充動作を実行する場合、自動取引装置
1Aから補充用の媒体を回収する場合、図の(1)に示
すT1+U1の距離を媒体補充回収機2が走行すること
になる。自動取引装置1Bが対象となる場合には、
(2)に示すT2+U2が走行距離となる。自動取引装
置1Dが対象となる場合、(3)に示すT3+U3が走
行距離となる。
【0041】これらの合計の走行距離を比較し、これが
最短になるように対象となる自動取引装置を選定する。
このようにすることによって、可能な限り速やかに媒体
の補充回収処理が行われる。複数の自動取引装置から媒
体を回収して1台の自動取引装置に媒体を補充するよう
な場合にも同様の要領で走行距離を計算し最短のものを
見つける。この場合、どのような順番に媒体の回収を行
って、最後に目的とする自動取引装置に媒体を補充すれ
ばよいかは、その全ての組み合せを算出して比較すれば
よい。このような計算は極めて短時間に行うことができ
るため、媒体補充回収機が走行開始準備の段階で結論を
得ることが可能である。
【0042】なお、複数の別の自動取引装置から回収し
た媒体の数量を全て加算したとしても、上記必要補充量
Xに達しないような場合がある。このような場合には、
図5において説明したマージンY1を適当により少ない
値に変更して媒体の回収を行うようにする。即ち、補充
開始量K3を下回った自動取引装置のみが更に媒体残量
の減少を続け、係員がニアエンドの対処を行う前に出金
取引不能とならないように、集中制御部3からの指示に
より、予め設定されている各自動取引装置の安全値K5
及び補充開始量K3の値を、これからそれぞれ所定量
(例えばK5−K3の量)を差し引いた値に再設定す
る。これにより、媒体補充回収機には他の自動取引装置
から媒体を回収することが可能となり、必要に応じて再
設定された補充開始量K3を下回る自動取引装置に補充
することが可能となる。このようにすることによって、
可能な限り媒体を融通し、各自動取引装置の媒体の円滑
な運用を図る。
【0043】しかしながら、複数の自動取引装置から回
収した媒体の量を加算しても必要補充量に達しないよう
な場合には、媒体補充命令の対象となった自動取引装置
の媒体排出取引を停止させることが好ましい。なお、媒
体排出取引のみを停止させればよく、媒体を受け入れる
取引は続行してよい。媒体を大量に受け入れる取引が行
われれば、自動的にその自動取引装置の媒体排出取引も
可能となる。また、これによって、一定の取引が制限さ
れるものの極力自動取引装置自身の取引停止を防止し、
顧客の便宜等を図る。
【0044】また、いずれかの自動取引装置の媒体排出
取引が停止された後に、別の自動取引装置から媒体補充
回収機に順次媒体を回収し、これが必要補充量を超えた
場合には、その必要補充量の媒体を該当する自動取引装
置に補充する。こうして、媒体排出取引を再開させるこ
とができる。
【0045】図10には、ニアエンド状態説明図を示
す。各種の媒体管理を実行しても、なお例えば各自動取
引装置による媒体排出取引がより多く行われた場合、シ
ステム全体としてトータル媒体量が減少することがあ
る。この場合には、媒体補充回収機自身に係員によって
媒体の補充を行う必要がある。本発明においては、この
ような状態、即ち、システムのニアエンドを以下のよう
に検出し処理する。
【0046】即ち、図10において、顧客への出金処理
により入出金金庫13Dの媒体量が補充開始量K3以下
となり、媒体補充要求を出した場合であって、媒体補充
回収装置の補充回収用金庫21に当該自動取引装置への
必要補充量が収納されていない場合であり、かつ、他の
自動取引装置の入出金金庫13A〜13Cのいずれも、
安全値K5に対して余剰媒体がないときは、媒体補充回
収機は媒体補充のための処理を行うことができなくな
る。このときには、本システムはシステム全体のニアエ
ンド状態を検出し、この場合に、集中制御部3はニアエ
ンド状態を表示部9に表示するとともに、ブザー等図示
せぬ警報手段にて係員に早急な対処を促す。
【0047】更に、このニアエンドを検出・表示した
後、係員による媒体補充回収機への媒体の補充を待って
もよいが、本システムではこの後に、先に説明した補充
動作の変形例を取り入れ次のような制御を行う。即ち、
補充開始量K3を下回った自動取引装置の入出金金庫1
3Dのみが更に媒体残量の減少を続け、係員がニアエン
ドの対処を行う前に出金取引不能とならないように、集
中制御部3からの指示により、予め設定されている各自
動取引装置の安全値K5及び補充開始量K3の値を、こ
れらにそれぞれ所定量(例えばK5−K3の量)を差し
引いた値に再設定する。これにより、媒体補充回収機は
他の自動取引装置の入出金金庫13A〜13Cから媒体
を回収することが可能となり、必要に応じて再設定され
た補充開始量K3を下回る自動取引装置に補充すること
が可能となる。これにより、係員による補充が行われる
までの間、より多くの自動取引装置の運用を続けること
が可能となる。
【0048】図11には、ニアフル状態説明図を示す。
各種の媒体管理を実行しても、なお例えば各自動取引装
置による媒体入金取引がより多く行われた場合、システ
ム全体としてトータル媒体量が増加することがある。こ
の場合には、媒体補充回収機自身から係員によって媒体
の回収を行う必要がある。本発明においては、このよう
な状態、即ち、システムのニアフルを以下のように検出
し処理する。
【0049】即ち、図11において、顧客からの入金処
理により入出金金庫13Dの媒体量が回収開始量K4以
上となり、媒体回収要求を出した場合であって、媒体補
充回収装置の補充回収用金庫21が当該自動取引装置か
ら余剰媒体を回収するだけのスペースがない場合であ
り、かつ、他の自動取引装置の入出金金庫13A〜13
Cのいずれも、安全値K6に対して余剰スペースがない
ときは、媒体補充回収装置は媒体回収のための処理を行
うことができなくなる。このときには、本システムはシ
ステム全体のニアフル状態を検出し、この場合に、集中
制御部3はニアフル状態を表示部9に表示するととも
に、ブザー等図示せぬ警報手段にて係員に早急な対処を
促す。
【0050】更に、このニアフルを検出・表示した後、
係員による媒体補充回収機からの媒体の回収を待っても
よいが、本システムではこの後、先に説明した補充動作
の変形例を取り入れ次のような制御を行う。即ち、回収
開始量K4を上回った入出金金庫13Dのみが更に媒体
残量の増加を続け、係員がニアフルの対処を行う前に入
金取引不能とならないように、集中制御部3からの指示
により、予め設定されている各自動取引装置の安全値K
6及び回収開始量K4の値を、これらにそれぞれ所定量
(例えばK4−K6の量)を加えた値に再設定する。こ
れにより、媒体補充回収機は各自動取引装置の入出金庫
13A〜13Cへ媒体を補充することが可能となり、必
要に応じて再設定された回収開始量K4を上回る自動取
引装置から回収することが可能となる。これにより、ニ
アエンド検出の場合と同様、係員による回収が行われる
までの間、より多くの自動取引装置の運用を続けること
が可能となる。
【0051】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記実施例では、現金自動取引装置等の管理について説明
したが、これは有価証券、その他各種の多量の媒体を複
数の自動取引装置によって管理するものに応用すること
ができる。また、実施例では、紙幣のように複数金種を
扱う場合について詳述していないが以下のように取り扱
うことができる。即ち、紙幣の補充回収の要否は千円
券、万円券枚に管理し、いずれかの金種紙幣の補充回収
要を検出した場合に、これまで説明したように紙幣の補
充回収をして群管理を行う。ただし、いずれかの金種紙
幣の補充回収要を検出した場合に他の金種紙幣について
も補充回収が必要である場合には、該金種紙幣について
も併せて補充回収を行う。更に、実施例では、補充開始
量や回収開始量等の設定、管理を集中制御部で集中的に
行うようにしたが、これらは各自動取引装置で個別に設
定、管理するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明した本発明の自動取引装置の媒
体量群管理方法は、自動取引装置の入出金金庫に収容さ
れた媒体の現在収容量を監視して、いずれかの装置が補
充回収量に達したとき補充命令を発し、別の自動取引装
置から必要補充量の媒体を回収して補充回収量に達した
装置に媒体を補充するようにしたので、システム全体と
して各自動取引装置が媒体を融通しあい、少ない媒体量
で多数の装置の群管理が可能となる。この場合に、必要
補充量の媒体を回収しても補充回収量に達しないものが
複数あるときは、現時点の媒体の収容量が最大のものか
ら媒体を回収したり、現時点の媒体の収容量と自動取引
装置ごとに任意に設定された補充回収量との差が最大の
ものから回収するようにすれば、各自動取引装置の媒体
収容量又は余剰量の平均化が可能となる。
【0053】また、1台の自動取引装置からの回収で
は、必要補充量の媒体が得られない場合、複数の自動取
引装置の余剰分を集めて補充するようにし、複数の自動
取引装置間での媒体の融通が可能になる。また、媒体を
融通する場合に、所定のマージンを補充開始量に加算し
た安全値を設定し、その安全値を基準に回収を行うこと
によって過剰な回収を防ぎ、安定な運用を可能にする。
また、必要に応じて、この安全値や補充回収開始量を設
定変更することにより少しでも他の自動取引装置の取引
停止を防止することができる。また、このような媒体の
補充や回収のために、媒体補充回収機が走行する場合、
その走行距離を短くするようにして短時間に補充回収処
理を終了させることができる。媒体回収の場合も同様の
要領で管理を行うことができる。
【0054】また、媒体補充回収機に自動取引装置に対
して補充すべき必要補充量の媒体が収容されてなく、か
つ、いずれの自動取引装置からも媒体補充回収機へ媒体
の回収が不可能な場合に、いずれかの自動取引装置から
媒体補充要求があったときに、システム全体のニアエン
ドを検出するようにしたので、例えば、各自動取引装置
及び補充回収装置の各紙幣収容量をもとに、各種演算に
よりシステムのニアエンドを検出するような場合に対
し、本願の場合は、ニアエンド検出用の特別の検出アル
ゴリズムを設けることなく、前述のように、通常の媒体
管理アルゴリズムの中で一定の条件の場合にニアエンド
を検出するようにして、処理アルゴリズムの簡素化が図
れる。
【0055】また、ニアエンド検出・表示後に更に、各
種基準値を下げることにより、係員による媒体補充装置
への補充がなされるまでの間、なるべく多くの自動取引
装置の稼動を継続させることが可能となり、顧客へのサ
ービスの向上が図れる。更に、各自動取引装置の媒体収
容量が増加した場合の処理においても、上記と同様に、
ニアフルの検出処理のアルゴリズムの簡素化及び顧客へ
のサービスの向上が図れる。また、各自動取引装置の媒
体量を監視し、システム全体のニアエンド状態やニアフ
ル状態を表示して係員による媒体の補充回収を促す管理
も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の媒体量群管理方法説明図である。
【図2】本発明のシステム外観斜視図である。
【図3】媒体の搬送路説明図である。
【図4】本発明の方法の動作フローチャートである。
【図5】群管理データテーブル説明図である。
【図6】補充動作変形例説明図である。
【図7】補充動作変形例フローチャートである。
【図8】補充動作と回収動作の比較説明図である。
【図9】媒体補充回収機の移動距離説明図である。
【図10】ニアエンド状態説明図である。
【図11】ニアフル状態説明図である。
【符号の説明】
3 集中制御部 13A〜13D 入出金金庫 21 補充回収用金庫 X 必要補充量

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の自動取引装置と、これらの自動
    取引装置の間を走行し、任意の自動取引装置に横付けし
    て、当該自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の
    補充回収を実行する媒体補充回収機を設け、 前記媒体補充回収機を制御する集中制御部は、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数
    量に対し、媒体補充回収機から自動取引装置へ媒体を補
    充するべき状態の数量として補充開始量を設定して、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の現
    在数量を監視して、 前記いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が前記補
    充開始量に達したときは、前記媒体補充回収機に媒体補
    充命令を発し、 前記媒体補充回収機に当該自動取引装置に補充するだけ
    の必要補充量の媒体が収容されていないとき、 別の自動取引装置のうちで、必要補充量の媒体を回収し
    ても前記補充開始量に達しないものから、媒体を回収し
    て、媒体の現在数量が前記補充開始量に達した自動取引
    装置に媒体を補充することを特徴とする自動取引装置の
    媒体量群管理方法。
  2. 【請求項2】 前記別の自動取引装置のうちで、必要補
    充量の媒体を回収しても前記補充開始量に達しないもの
    が複数あるときは、それらの自動取引装置のうちで、現
    時点の媒体の収容量が最大のものから媒体を回収するこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法。
  3. 【請求項3】 前記別の自動取引装置のうちで、必要補
    充量の媒体を回収しても前記補充開始量に達しないもの
    が複数あるときは、それらの自動取引装置のうちで、現
    時点の媒体の収容量と、各自動取引装置ごとに任意に設
    定された補充開始量との差が最大のものから、媒体を回
    収することを特徴とする請求項1記載の自動取引装置の
    媒体量群管理方法。
  4. 【請求項4】 複数台の自動取引装置と、これらの自動
    取引装置の間を走行し、任意の自動取引装置に横付けし
    て、当該自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の
    補充回収を実行する媒体補充回収機を設け、 前記媒体補充回収機を制御する集中制御部は、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数
    量に対し、媒体補充回収機から自動取引装置へ媒体を補
    充するべき状態の数量として補充開始量を設定して、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の現
    在数量を監視して、 前記いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が前記補
    充開始量に達したときは、前記媒体補充回収機に媒体補
    充命令を発し、 前記媒体補充回収機に、当該自動取引装置に補充するだ
    けの必要補充量の媒体が収容されていないときであっ
    て、 別の自動取引装置のうちで、補充開始量以上の媒体を収
    容し、かつ、前記必要補充量の媒体を回収すると前記補
    充開始量を下回るものが複数台あるとき、 各自動取引装置ごとに、補充開始量以上の媒体が残され
    る範囲で媒体を回収して、前記必要補充量の媒体を媒体
    補充回収機に回収した後に、前記補充要求のあった自動
    取引装置に媒体を補充することを特徴とする自動取引装
    置の媒体量群管理方法。
  5. 【請求項5】 複数台の自動取引装置と、これらの自動
    取引装置の間を走行し、任意の自動取引装置に横付けし
    て、当該自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の
    補充回収を実行する媒体補充回収機を設け、 前記媒体補充回収機を制御する集中制御部は、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数
    量に対し、自動取引装置から媒体補充回収機に媒体を回
    収するべき状態の数量として回収開始量を設定し、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の現
    在数量を監視して、 前記いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が前記回
    収開始量に達したときは、前記媒体補充回収機に媒体回
    収命令を発し、 前記媒体補充回収機に当該自動取引装置から必要回収量
    の媒体を回収するだけの収容余地が残されていないと
    き、 別の自動取引装置のうちで、前記必要回収量の媒体を補
    充しても前記回収開始量に達しないものに、媒体を補充
    した後、媒体の現在数量が前記回収開始量に達した自動
    取引装置から媒体を回収することを特徴とする自動取引
    装置の媒体量群管理方法。
  6. 【請求項6】 前記別の自動取引装置のうちで、必要回
    収量の媒体を補充しても前記回収開始量に達しないもの
    が複数あるときは、それらの自動取引装置のうちで、現
    時点の媒体の収容量が最小のものに媒体を補充すること
    を特徴とする請求項5記載の自動取引装置の媒体量群管
    理方法。
  7. 【請求項7】 前記別の自動取引装置のうちで、必要回
    収量の媒体を補充しても前記回収開始量に達しないもの
    が複数あるときは、それらの自動取引装置のうちで、現
    時点の媒体の収容量と、各自動取引装置ごとに任意に設
    定された回収開始量との差が最大のものに、媒体を補充
    することを特徴とする請求項5記載の自動取引装置の媒
    体量群管理方法。
  8. 【請求項8】 複数台の自動取引装置と、これらの自動
    取引装置の間を走行し、任意の自動取引装置に横付けし
    て、当該自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の
    補充回収を実行する媒体補充回収機を設け、 前記媒体補充回収機を制御する集中制御部は、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の数
    量に対し、自動取引装置から媒体補充回収機に媒体を回
    収するべき状態の数量として回収開始量を設定し、 前記各自動取引装置の入出金金庫に収容された媒体の現
    在数量を監視して、 前記いずれかの自動取引装置の媒体の現在数量が前記回
    収開始量に達したときは、前記媒体補充回収機に媒体回
    収命令を発し、 前記媒体補充回収機に当該自動取引装置から回収するだ
    けの収容余地が残されていないときであって、 別の自動取引装置のうちで、回収開始量以下の媒体を収
    容し、かつ、前記必要回収量の媒体を補充すると前記回
    収開始量を上回るものが複数台あるとき、 各自動取引装置ごとに、回収開始量以下の媒体が収容さ
    れる範囲で媒体を補充して、前記必要回収量の媒体を媒
    体補充回収機から補充した後に、前記回収要求のあった
    自動取引装置から媒体を回収することを特徴とする自動
    取引装置の媒体量群管理方法。
  9. 【請求項9】 任意の自動取引装置に対する媒体補充命
    令を受けた媒体補充回収機が、 別の自動取引装置から前記必要補充量の媒体を回収して
    も、当該別の自動取引装置の媒体量が、前記補充開始量
    に、所定のマージンを加算した安全値を下回らない場合
    に、その自動取引装置から媒体を回収することを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の自動取引装置の媒体量群
    管理方法。
  10. 【請求項10】 別の自動取引装置から前記必要補充量
    の媒体を回収すると、前記補充開始量に所定のマージン
    を加算した安全値を下回るとき、この安全値に達しない
    範囲で前記媒体を回収し、 さらに別の自動取引装置から同様にして媒体を回収する
    動作を繰り返して、前記必要補充量の媒体を媒体補充回
    収機に回収した後、 その自動取引装置に必要補充量の媒体を供給することを
    特徴とする請求項9記載の自動取引装置の媒体量群管理
    方法。
  11. 【請求項11】 媒体補充回収機への回収を許容する媒
    体の余剰分が、複数の自動取引装置にあるときであっ
    て、これらの複数の自動取引装置から媒体を回収して、
    他の自動取引装置に補充する場合に、 各自動取引装置の媒体の余剰分を比較して、 この余剰分が多いものから順に、媒体を回収して、媒体
    補充回収機に必要補充量の媒体を回収することを特徴と
    する請求項4記載の自動取引装置の媒体量群管理方法。
  12. 【請求項12】 媒体補充回収機へ媒体補充命令又は媒
    体回収命令があった場合に、 媒体補充回収機と各自動取引装置との間の距離を比較し
    て、全走行距離が最短になるようにルートを選択して媒
    体補充回収することを特徴とする請求項4又は8記載の
    自動取引装置の媒体量群管理方法。
  13. 【請求項13】 自動取引装置から必要補充量が回収で
    きない場合には、自動取引装置の前記マージンもしくは
    前記補充開始量をより少ない値に変更して、媒体の回収
    を行うことを特徴とする請求項1または請求項4記載の
    自動取引装置の媒体量群管理方法。
  14. 【請求項14】 複数の別の自動取引装置から回収した
    媒体の数量を加算しても、前記必要補充量に達しないと
    きは、 その媒体補充命令の対象となった自動取引装置の媒体排
    出取り引きを停止させることを特徴とする請求項4記載
    の自動取引装置の媒体量群管理方法。
  15. 【請求項15】 いずれかの自動取引装置の媒体排出取
    り引き停止後に、別の自動取引装置から媒体補充回収機
    に回収した媒体数量が前記必要補充量を越えたときは、
    媒体排出取り引きを停止した当該自動取引装置に、必要
    補充量の媒体を補充して、その媒体排出取り引きを再開
    させることを特徴とする請求項14記載の自動取引装置
    の媒体量群管理方法。
  16. 【請求項16】 前記媒体補充回収機に自動取引装置に
    対して補充すべき必要補充量の媒体が収容されてなく、
    かつ、いずれの自動取引装置からも媒体補充回収機へ媒
    体の回収が不可能な場合であって、いずれかの自動取引
    装置から媒体補充要求があったときには、前記媒体補充
    回収機と自動取引装置とを管理制御する集中制御部は、
    システム全体のニアエンド状態を表示することを特徴と
    する請求項4記載の自動取引装置の媒体量群管理方法。
  17. 【請求項17】 前記媒体補充回収機に自動取引装置か
    ら媒体を回収して収容する余地がなく、かつ、いずれの
    自動取引装置へも媒体補充回収機から媒体の補充が不可
    能な場合であって、いずれかの自動取引装置から媒体回
    収要求があったときには、前記媒体補充回収機と自動取
    引装置とを管理制御する集中制御部は、システム全体の
    ニアフル状態を表示することを特徴とする請求項8記載
    の自動取引装置の媒体量群管理方法。
JP25763494A 1994-09-27 1994-09-27 自動取引装置の媒体量群管理方法 Expired - Fee Related JP3055859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25763494A JP3055859B2 (ja) 1994-09-27 1994-09-27 自動取引装置の媒体量群管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25763494A JP3055859B2 (ja) 1994-09-27 1994-09-27 自動取引装置の媒体量群管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0896226A true JPH0896226A (ja) 1996-04-12
JP3055859B2 JP3055859B2 (ja) 2000-06-26

Family

ID=17308969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25763494A Expired - Fee Related JP3055859B2 (ja) 1994-09-27 1994-09-27 自動取引装置の媒体量群管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055859B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050982A (ja) * 2002-05-20 2003-02-21 Ntt Data Corp Icカード
WO2010004640A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 グローリー株式会社 貨幣入出金処理システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050982A (ja) * 2002-05-20 2003-02-21 Ntt Data Corp Icカード
WO2010004640A1 (ja) * 2008-07-10 2010-01-14 グローリー株式会社 貨幣入出金処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3055859B2 (ja) 2000-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100924254B1 (ko) 현금 관리 시스템
KR100293173B1 (ko) 지폐 입금 및 출금장치
JPH1116030A (ja) 自動取引装置
JPH0896226A (ja) 自動取引装置の媒体量群管理方法
JP3934278B2 (ja) 在高管理システム及び記録媒体
JP3075553B2 (ja) 自動取引装置の媒体量制御システム
JP3296753B2 (ja) 自動取引装置管理システムの自動復旧方法
JP2532672B2 (ja) 現金入出金装置
JP3611946B2 (ja) 自動取引装置の群管理システム
JP3015257B2 (ja) 自動機群管理方法及び管理システム
JP3068769B2 (ja) 自動取引システム
JPH10283425A (ja) 自動取引装置の精査システム
JP3108604B2 (ja) 自動取引装置群管理システムの媒体補充方法および自動取引装置群管理システム
JPH0720789Y2 (ja) 紙幣取扱装置
JP3011365B2 (ja) 自動機管理装置
JPH07160929A (ja) 現金管理機能付き自動支払い機
JPH0962932A (ja) 自動機群管理システム
JP3097946B2 (ja) 自動取引装置群管理方法と群管理システム
JP2002092316A (ja) 現金自動払出し・預入れ機の格納現金の管理システム
JP2004213289A (ja) 自動機の紙幣処理装置、及び紙幣処理方法
JPH09282527A (ja) 自動機群管理システム
JP3829000B2 (ja) 現金自動入出金装置
JP2544444B2 (ja) 現金自動取扱い装置の運用方法
JPH08297778A (ja) 自動取引装置の媒体量制御システム
JPH08101947A (ja) 自動取引装置の運用資金調整方法及びシステム

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees