JP3932422B2 - 火災報知設備の中継器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災報知設備の中継器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火災報知設備は、通常、天井などに取り付けられて火災の発生を監視する火災感知器、火災が発生した際に火災感知器からの火災信号を受信して火災の発生を報知する火災受信機等を備えている。火災報知設備には、さらに中継器が設けられており、この中継器は、受信機と、火災感知器等の端末機器との間に設置され、相互間の信号のやりとりを中継するものである。
【0003】
図9は従来の中継器の取付構造を示す分解斜視図である。
図において、201は中継器で、ほぼ直方体状で、一面が開口した箱状を成す本体203を有し、本体203内には受信機と制御機器との電源兼信号線である電線の接続を行う端子台と、中継器201の動作確認灯等の表示灯と、設定変更用のジャンパー線等とを有するプリント基板(図示せず)が内装されている。中継器201の本体203へのプリント基板の取り付けは、プリント基板の四隅に設けられた孔と、それに対応して本体203の四隅に設けられた取付穴とを取付ねじで締着固定して行うようになっている。
【0004】
また、中継器201を壁面の開口等に取付固定された取付ボックス205に取付固定する際には、まず、本体203に、その開口面より大形で、本体203の開口面の前面側全体を覆う取付金具207を、取付ねじ209a、209b、209c、209dで取付固定する。そして、取付ボックス205内に予め引かれた図示しない電線を中継器201の端子台に結線した後、取付金具207の取付ボックス取付穴211a、211bと取付ボックス205のねじ穴205a、205bとを利用して取付ねじ213a、213bで取付ボックス205に取付固定する。さらに、取付ボックス205の開口面の前面全体を覆い、開口内に塵埃等が侵入するのを防ぐプレート215を、取付金具207のプレート取付穴217a、217bとプレート215の取付穴219a、219bとを利用して取付ねじ221a、221bによって取付金具207にねじ留めする。また、取付金具207及びプレート215にはそれぞれ中継器201の表示灯に対応して窓穴223a、223bが設けられており、この窓穴223a、223bを通してプレート215前方から中継器201の動作状態等を確認できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては以下のような問題点があった。
▲1▼本体203にプリント基板を取り付ける際に、プリント基板の四隅に設けられた孔と、それに対応して中継器201の本体203の四隅に設けられた取付穴とを取付ねじで締結することにより固定するようにしているので取付作業が面倒であった。
【0006】
▲2▼中継器201は、その本体203の開口面が取付金具207で覆われた状態で壁面の開口等に取付固定されているので、設置後に前面からプレート215を取り外しても、中継器201の設定状態(即ち、本体203内に設けられる設定変更のためのジャンパー線の接続状態)や端子台の電線の結線状態が目視確認できなかった。また、設置後に設定変更を行うには、まずプレート215を取り外し、続いて取付ボックス205から取付金具207ごと中継器201を取り出し、さらに四隅の取付ねじ209a、209b、209c、209dを取り外して中継器201を開封しなければならず、その手間は極めて煩雑で非常に面倒であった。また、設置後の再結線を行う場合には、中継器201を開封しなくとも本体203の側壁に設けられた図示しない切欠きから対応可能であるが、とはいうものの、プレート215の取り外し、取付ボックス205からの中継器201の取り外し作業は依然として必要で、面倒であった。
【0007】
本発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、中継器とプリント基板との取付を容易に行える火災報知設備の中継器を得ることを目的としたものである。
【0008】
また、中継器の設置後における設定状態の確認、設定変更作業、結線状態の確認、再結線作業に係る手間を軽減可能な火災報知設備の中継器を得ることを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明に係る火災報知設備の中継器は、ほぼ矩形の平面板状のプリント基板と、プリント基板が内装され、ほぼ直方体形で一面が開口した箱状を成す本体と、を有する火災報知設備の中継器において、プリント基板は、一方の一辺の両端部に設けられた嵌合部と、一方の一辺に相対する他方の一辺側の一端部に設けられた被挟持部と、他方の一辺側の他端部近傍に設けられた取付ねじの取付孔とを有し、本体は、一方の側壁に設けられ、プリント基板の嵌合部が嵌合される被嵌合部と、側壁に相対する他方の側壁の一端部の内壁に設けられ、プリント基板の被挟持部を挟持する基板挟持部と、本体の底面部であって、他方の側壁の他端部近傍に設けられ、取付ねじが螺合されて、プリント基板をねじ留めする1つの取付台とを有するものである。
【0010】
(2)本発明に係る火災報知設備の中継器は、上記(1)において、基板挟持部を、本体の開口端側に設けられた断面ほぼ直角三角形状の摺動部と、本体の底面部側に設けられた係止台座とで構成し、摺動部の底面と係止台座の上面との間隔を、ほぼプリント基板の厚さに設定したものである。
【0011】
(3)本発明に係る火災報知設備の中継器は、上記(1)又は(2)において、本体の側壁の内壁には、基板挟持部の係止台座の高さとほぼ同一高さを有する基板用台座が複数設けられているものである。
【0012】
(4)本発明に係る火災報知設備の中継器は、一面が開口した箱状を成す本体と、本体内に収納されるプリント基板とを備え、本体が壁面の開口等に取付金具により取付固定され、壁面の開口等の前面がプレートで覆われる火災報知設備の中継器であって、取付金具は、本体の開口面から外方に延出する鍔部を形成し、本体の開口面が開放された状態で本体に取付けられるものであって、一対の平面板状の金具で構成され、各々が本体の互いに対向する側壁の上端部に取り付けられて鍔部を形成するものであり、外部装置との接続用の端子台が、本体の開口面側に向くように、かつ本体の互いに対向する側壁以外の側壁近傍でプリント基板に配置されてなるものである。
【0015】
(5)本発明に係る火災報知設備の中継器は、上記(4)において、本体の開口面を覆う、ワンタッチで脱着可能なカバーを備えたものである。
【0016】
(6)本発明に係る火災報知設備の中継器は、上記(5)において、カバーにおいて端子台に対向する部分に切欠きを設けたものである。
【0017】
(7)本発明に係る火災報知設備の中継器は、上記(5)又は(6)において、カバーを透明樹脂で構成したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係る中継器の構造を示す分解斜視図である。
図において、1は中継器で、ほぼ直方体形で一面が開口した箱状をなす本体3と、本体3内に収納されるプリント基板5と、本体3の開口面を覆う脱着可能な平面板状のカバー7とから構成されている。プリント基板5には、図示しない受信機と制御機器との電源兼信号線である電線9(後述の図8参照)の接続を行う端子台51(後述の図8参照)と、中継器1の動作確認灯等の図示しない表示灯と、設定変更用の図示しないジャンパー線等が設けられている。
【0019】
図2〜図7は中継器の本体を示す図で、図2の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図、図3は図2のA−A断面図、図4は図2のB−B断面図、図5は図2のC−C断面図、図6は図2のD−D断面図、図7は図2のE−E断面図である。
つぎに、中継器1の本体3について、図1〜7を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、図1における本体3の左側を底面(又は下部)、右側を前面(又は上部)と位置づけて説明する。
【0020】
図に示すように、中継器1の本体3は、ほぼ直方体形で一面が開口した箱状を成し、側壁31aには、矩形状の貫通孔で構成される被嵌合部33a、33bが形成され、側壁31aに相対する他方の側壁31bの一端部には、プリント基板5の後述の被挟持部59を挟持する基板挟持部35が設けられている。基板挟持部35は、縦断面ほぼ直角三角形状の摺動部35aと、その摺動部35aの下方であって、水平方向に位置をずらして配設された係止台座35bとで構成され、摺動部35aの下面と係止台座35bの上面との間隔は、プリント基板5の厚さとほぼ同様に設定され、これにより本体3内にプリント基板5を安定して取付固定することができるようになっている。側壁31c、31dにもそれぞれ基板用台座37a、37b、37c、37dが形成されている。
【0021】
また、本体3の底面部であって、側壁31bと側壁31c間側の隅部には円柱状の取付台39が上方に突設して設けられ、その中央部にはプリント基板5と締結するための図示しない取付ねじが螺合される取付穴39aが設けられている。そして、被嵌合部33a、33bの内周部底面、係止台座35b及び基板用台座37a、37b、37c、37dの上面、取付台39の上面は、底面から同じ高さに位置するように設定され、プリント基板5を本体3内に安定して載置、取付固定できるようになっている。なお、基板用台座、取付台の配置及び基板用台座の数は、プリント基板5を本体3内に安定して載置、取付できれば、上述した位置及び数を設けなくてもよい。
【0022】
また、側壁31aの内壁には上下方向に延びる突条部から構成されるカバー用台座41a、41b、41c、41dが形成され、また、上端側中央部にはカバー用台座41a、41b、41c、41dの上面から所定の間隙を介してカバー係止用のカバー用突起43aが形成されている。また、側壁31bにも同様に内壁から上下方向に延びる突条部から構成されるカバー用台座41e、41f、41gが形成され、そのカバー用台座41e、41f、41gの上方には所定の間隙を介してカバー係止用のカバー用突起43b、43cが形成されている。
【0023】
さらに、側壁31c、31dにも同様のカバー用台座41h、41i、41j、41kが形成され、これら各カバー用台座41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41i、41j、41kの上面とカバー用突起43a、43b、43cの下面との間隔は、カバー7の厚さとほぼ同じに設定され、これにより本体3の開口面にカバー7を安定して脱着可能に取り付けることができるようになっている。側壁31c、31dには、それぞれプリント基板5の端子台51への電線接続用の切欠き45a、45bが形成されている。
【0024】
本体3の各コーナー部は、中空円柱状に構成され、その中空部の上端部には取付金具取付用の取付ねじ85a、85b、85c、85d(後述の図8参照)が螺合される取付金具取付穴47a、47b、47c、47dが設けられている。
【0025】
このように構成された本体3内に装着されるプリント基板5は、ほぼ矩形の平面板状を成し、四辺のうちの一辺の両端部には本体3の被嵌合部33a、33bに嵌合される嵌合部53a、53bが突設されると共に、前記一辺の両隅部には嵌合部53aと嵌合部53b間に生じた溝55と同じ深さの切欠き57a、57bが形成されている。また、前記一辺に相対する他辺側の右端部には本体3の基板挟持部35に挟持される被挟持部59が設けられるとともにその隅部には切欠き61が形成され、左端部には、具体的には本体3の取付穴39aに対向する位置には、取付穴39a用取付ねじの取付孔63が形成されている。また、被挟持部59と取付孔63との間には溝65a、65bが形成されている。これらの溝55、65a、65b及び切欠き57a、57b、61は、プリント基板5を本体3内に装着する際に、本体3内に設けられた複数のカバー用台座41a、41b、41c、41d、41e、41f、41gを避けるために設けられたものである。また、嵌合部53a、53b、被挟持部59、取付孔63は、それぞれプリント基板5と本体3との固着手段となるもので、それらがプリント基板5の互いに対向する両辺の両端部に分散配置されているので、プリント基板5を本体3に安定して取付固定することができるようになっている。
【0026】
また、このように構成された本体3の開口面に脱着可能に取り付けられる平面板状のカバー7は、透明樹脂で構成され、前面から本体3内が確認できるようになっている。また、中継器1の図示しない表示灯に対応して窓穴71a、71bが設けられており、これにより、前方から中継器1の動作状態等を視光性よく確認できる。また、プリント基板5の端子台51に対向する位置には、端子の配線状態確認用の切欠き73a、73bが形成されている。なお、カバー7は透明樹脂で構成されているため、カバー7を取り外さなくとも中継器1の設定状態(即ち、本体3内の図示しないジャンパー線等の接続状態)が確認できるようになっており、また、窓穴71a、71bや切欠き73a、73bを設けなくとも、中継器1の動作状態や配線状態等を支障なく確認することができる。また、カバー7を取り付けた状態で切欠き73a、73bを介して、端子台51に電線9を取り付けたり、取りはずしたりすることができる。
【0027】
図8は、中継器の取付構造の説明図である。
図において81は、本体3を後述の取付ボックス91に装着するための取付金具で、図に示すように平面板状で一対で構成されており、本体3の幅に相当する凹部83が形成されている。このように構成された一対の取付金具81は、互いの凹部83を相対させた状態で、本体3の開口面から外方に延出する鍔部を形成するように側壁31a、31bの上端部に当接され、凹部83の底部両端部に設けた図示しない中機器取付穴に挿通された取付ねじ85a、85b、85c、85dが本体3の取付金具取付穴47a、47b、47c、47dに螺合されることにより本体3に固着されている。このように、本実施の形態の取付金具81は、本体3の開口面の全面を覆う従来の取付金具207において、本体3及び取付ボックス91の取付用の図示しない中継器取付穴及び取付ボックス取付穴87、さらに後述のプレート101取付用のプレート取付穴89を構成するのに必要な部分を残し、それ以外の不要な部分を切り欠いた構成としたので、小型で保管しやすく、材料の点で従来のものよりも製造時のコストダウンが可能である。
【0028】
また、図8において91は中継器1が取り付けられる取付ボックスで、ほぼ直方体形で一面が開口した箱状に形成され、図示しない壁面に埋め込み固定されるものである。取付ボックス91の各周壁には挿通穴93が複数穿設されており、その各挿通穴93を通して取付ボックス91外から内部に複数の電線9が引き込まれた状態となっている。また、取付ボックス91の上端部の対角の隅部には、取付金具81の取付ボックス取付穴87に対向するねじ穴95a、97aを有する取付片95、97が一体形成されている。
【0029】
101は、取付ボックス91の開口全体を覆い、化粧枠をかねて、内部に塵埃等が侵入するのを防ぐプレートで、取付ボックス91の開口全面を覆う平面部101aの外周部から取付ボックス91側に向かって傾斜する傾斜部101bが形成された構成を成し、平面部101aには、中継器1の図示しない表示灯に対応して窓穴103a、103bが設けられており、この窓穴103a、103bから中継器1の動作状態等を確認できるようになっている。また、平面部101aには、取付金具81のプレート取付穴89に対向する取付穴105a、105bが形成されている。
【0030】
つぎに、中継器1の組立方法について説明する。
まず、端子台51と、中継器1の動作確認灯等の図示しない表示灯と、設定変更用の図示しないジャンパー線等とを、プリント基板5に導通接着する。そして、その端子台51が設けられた面を本体3の開口側に向けた状態でプリント基板5の嵌合部53a、53bを本体3の被嵌合部33a、33bに挿入し、反対側の被挟持部59を基板挟持部35の摺動部35a上を摺動させながら本体3の底面方向に押し込み、摺動部35aと係止台座35bとの間に挟持させる。これにより、プリント基板5は、本体3の基板用台座37a、37b、37c、37d、取付台39上に安定して載置される。そして、プリント基板5は取付孔63を介して、本体3の取付台39に設けた取付穴39aに図示しない取付ねじで締結固定する。このように本体3とプリント基板5とは1つの図示しない取付ねじを用いるのみで、簡単に固定することができる。また、一箇所をねじ留めして、本体3とプリント基板5とを固定するので、衝撃等により、その固定が解かれることはない。ここで、端子台51は本体3の開口面側に配置されている。
【0031】
つぎに、カバー7を、その切欠き73a、73bがそれぞれ対応する端子台51上に位置するように向きを合わせ、そして、カバー用突起43b、43cとカバー用台座41e、41f、41gとの間にカバー7の一辺側を挿入し、他辺側を本体3の底面方向に押し込んで、カバー用突起43aとカバー用台座41a、41b、41c、41dとの間に挿入する。これにより、カバー7は、本体3のカバー用台座41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h、41i、41j、41kと、カバー用突起43a、43b、43cとの間に挟持され、本体3の開口面に安定して脱着可能に取り付けられる。このようにして、中継器1が組み立てられる。なお、先にカバー用突起43aとカバー用台座41a、41b、41c、41dとの間にカバー7の他辺側を挿入して、本体3にカバー7を取り付けてもよい。
【0032】
つぎに、中継器1を壁面の開口等に取り付けられた取付ボックス91に取付固定する方法について説明する。
まず、本体3に取付金具81を装着する。すなわち、一対の取付金具81を、互いの凹部83を相対させた状態で、本体3の開口面から外方に延出する鍔部を形成するように側壁31a、31bの上端部に当接させ、凹部83の底部両端部に設けた図示しない中機器取付穴に取付ねじ85a、85b、85c、85dを挿入し、本体3の取付金具取付穴47a、47b、47c、47dにそれぞれ螺合させて本体3と取付金具81とを締着固定する。そして、取付ボックス91内の電線9を中継器1の切欠き45a、45bを介して端子台51と結線する。
【0033】
つぎに、取付金具81を利用して中継器1を取付ボックス91に装着する。すなわち、取付ボックス91の取付片95、97のねじ穴95a、97aと、取付金具81の取付ボックス取付穴87、87とを利用して取付ねじ96a、96bにより取付ボックス91に締着固定する。最後に、本体3の開口面の前面をプレート101で覆うように、取付金具81のプレート取付穴89、89とプレート101の取付穴105a、105bとを、それぞれ取付ねじ107a、107bで締着してプレート101を固定する。
【0034】
このように、本実施の形態によれば、本体3内にプリント基板5を取り付けるに際し、プリント基板5の一辺の両端部に形成した嵌合部53a、53bを本体3の被嵌合部33a、33bに挿入し、相対する他辺側を本体3の底面部側に押し込んで一端の被挟持部59を基板挟持部35に挟持させるとともに、残る一端部を取付ねじで締着固定するだけであるので、ねじ留めするのを1箇所のみとすることができ、これにより、取り付けに要する手間を軽減し、簡単且つ確実に取付固定することができる。
【0035】
また、一箇所をねじ留めして、本体3とプリント基板5とを固定するので、プリント基板5のがたつきを防止することができる。また、カバー7を側壁31aの内壁側に押しつけ、カバー7に設けた溝にドライバーや指等を挿入してカバー7を持ち上げることで、側壁31b側の係止がはずれ、その後でカバー7を側壁31b側に引けば、カバー7は取りはずすことができる。
【0036】
また、取付金具81を一対で構成し、各々を本体3の互いに対向する側壁31a、31bに、中継器1の本体3の開口面から外方に延出する鍔部を形成するように装着して本体3の開口面を覆うことなく開放した状態とし、さらに、カバー7を透明樹脂で構成したので、設置後に前面からプレート101を取り外すのみで、中継器1の設定状態(即ち、本体3内に設けられたジャンパー線等の接続状態)を確認できる。
【0037】
また、設置後に設定変更を行う場合には、プレート101を取り外してから、本体3からカバー7を取り外すのみで、図示しないジャンパー線の切断等の設定変更作業を行うこと可能なる。なお、このカバー7は、本体3に設けたカバー用台座41a、41b、41c、41d、41e、41f、41gとカバー用突起43a、43b、43cとの間に単に係止装着されており、ワンタッチで着脱できるものであるため、設定変更作業を行うに際し、従来のようにプレート215の取り外し後、四隅がねじ留めされていた取付金具207の取り外しが必要であったものと比べて格段に手間を軽減することが可能である。
【0038】
なお、カバー7は透明樹脂で構成されているため、窓穴71a、71bや切欠き73a、73bを設けなくとも、中継器1の動作状態や配線状態等を支障なく確認できる。
【0039】
なお、カバー7は透明樹脂に限られたものではなく不透明樹脂で構成しても良く、この場合においてもプレート101を取り外した後、脱着が容易なカバー7を取り外すのみで中継器1の設定状態を確認することができる。
【0040】
また、このカバー7を設けることによって、プレート101で防げなかった塵埃等の本体3内への侵入を確実に防止できる。さらに、端子台51に結線された電線9と取付金具81が短絡することがない。またさらに、作業中にカバー7上面に衝撃等を与えたとしても、本体3内部はカバー7により保護される。以上により、プリント基板5の故障等を防止できる。
【0041】
また、本体3において、端子台51を中継器1の開口面側に位置するように配置すると共に、カバー7に端子台51を外部から確認可能な切欠き73a、73bを設けたため、設置後に前面からプレート101を取り外すのみで、端子台51の電線9の結線状態を目視確認できる。また、設置後の再結線を行うには、プレート101を取り外すのみでその再結線作業を行うことが可能となり、従来と比べて手間を軽減することができる。
【0042】
なお、本実施の形態においては、一対の取付金具81を用いて鍔部を形成するようにしたが、単純に本体3の開口面に対応する開口が形成された1枚の金具で形成しても良く、何れにしても、本体1の開口面を覆うことなく、その開口面から外方に延出する鍔部、即ち本体3、取付ボックス91、プレート101との接続用のそれぞれの取付穴が形成できるものであれば良い。
【0043】
【発明の効果】
以上詳細したように、本発明によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)プリント基板の一辺の両端部に形成した嵌合部を本体の被嵌合部に挿入し、相対する他辺側を本体の底面部側に押し込んで一端の被挟持部を基板挟持部に挟持させるとともに、取付ねじでプリント基板を本体内に締着固定するようにしたので、ねじ留めするのを一箇所のみとすることができ、本体とプリント基板との取付を容易に行える。また、一箇所をねじ留めして、本体とプリント基板とを固定するので、挟持だけによるプリント基板のがたつきを防止することができる。
【0044】
(2)基板挟持部を本体の開口端側に設けられた断面ほぼ直角三角形状の摺動部と、本体の底面部側に設けられた係止台座とで構成したので、プリント基板の被挟持部を摺動部上をスライドさせることにより簡単に基板挟持部で挟持させることができ、しかも摺動部の底面と基板挟持部を構成する係止台座の上面との間隔を、ほぼプリント基板の厚さに設定したので、プリント基板を安定して取付固定することができる。
【0045】
(3)本体の側壁の内壁に、基板挟持部の係止台座の高さとほぼ同一高さを有する基板用台座を複数設けたので、プリント基板をさらに安定して取付固定することができる。
【0046】
(4)取付金具を用いて、本体の開口面から外方に延出する鍔部を形成し、本体の開口面が開放された状態で本体に取付可能としたので、プレートを取り外しただけで本体内を目視確認することができる。即ち、プレートを取り外しただけで中継器の設定状態(即ち、本体内に設けられるジャンパー線等の接続状態)の確認、設定変更作業、中継器の結線状態(即ち、本体内に設けられる外部装置接続用の端子台の接続状態)の確認、取りはずし及び再結線作業が可能となる。
また、外部装置との接続用の端子台を、本体の開口部側に向くように本体内に配置したので、プレートを取り外しただけで中継器の結線状態を確実に確認することができる。
また、取付金具を平面板状の金具で一対で構成し、各々を本体の互いに対向する側壁に取り付けて鍔部を形成したので、本体の開口面全体を覆う部材でなくとも鍔部を形成することができ、よって取付金具を小型にでき、製造時のコストダウンが可能である。
【0049】
(5)本体の開口面を覆うカバーを備えたので、塵埃等が本体内に侵入するのを防止できるなどにより、本体内に設けられるプリント基板の故障等を防止できると共に、また、カバーをワンタッチで脱着可能としたので、その脱着作業を容易とすることができる。
【0050】
(6)カバーにおいて端子台に対向する部分に切欠きを設けたので、プレートを取り外しただけで、中継器の結線状態を確認すること、また、電線の取りはずしや再結線することが可能となる。
【0051】
(7)カバーを透明樹脂で構成したので、カバーを取り外さなくとも中継器の設定状態(即ち、本体内に設けられるジャンパー線等の接続状態)の確認、中継器の結線状態(即ち、本体内に設けられる外部装置接続用の端子台の接続状態)の確認が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る中継器の構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る中継器の本体を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は側面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】図2のC−C断面図である。
【図6】図2のD−D断面図である。
【図7】図2のE−E断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る中継器の取付構造を示す分解斜視図である。
【図9】従来の中継器の取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 中継器
3 本体
5 プリント基板
7 カバー
31a〜31d 側壁
33a、33b 被嵌合部
35 基板挟持部
35a 摺動部
35b 係止台座
37a、37b、37c、37d 基板用台座
39 取付台
39a 取付穴
51 端子台
53a、53b 嵌合部
59 被挟持部
63 取付孔
73a、73b 切欠き
81 取付金具
91 取付ボックス
101 プレート
Claims (7)
- ほぼ矩形の平面板状のプリント基板と、該プリント基板が内装され、ほぼ直方体形で一面が開口した箱状を成す本体と、を有する火災報知設備の中継器において、
前記プリント基板は、一方の一辺の両端部に設けられた嵌合部と、前記一方の一辺に相対する他方の一辺側の一端部に設けられた被挟持部と、前記他方の一辺側の他端部近傍に設けられた取付ねじの取付孔とを有し、
前記本体は、一方の側壁に設けられ、前記プリント基板の嵌合部が嵌合される被嵌合部と、前記側壁に相対する他方の側壁の一端部の内壁に設けられ、前記プリント基板の被挟持部を挟持する基板挟持部と、前記本体の底面部であって、前記他方の側壁の他端部近傍に設けられ、前記取付ねじが螺合されて、前記プリント基板をねじ留めする1つの取付台とを有する火災報知設備の中継器。 - 前記基板挟持部は、前記本体の開口端側に設けられた断面ほぼ直角三角形状の摺動部と、前記本体の底面部側に設けられた係止台座とで構成され、前記摺動部の底面と前記係止台座の上面との間隔が、ほぼプリント基板の厚さに設定されてなることを特徴とする請求項1記載の火災報知設備の中継器。
- 前記本体の側壁の内壁には、前記基板挟持部の係止台座の高さとほぼ同一高さを有する基板用台座が複数設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の火災報知設備の中継器。
- 一面が開口した箱状を成す本体と、該本体内に収納されるプリント基板とを備え、該本体が壁面の開口等に取付金具により取付固定され、前記壁面の開口等の前面がプレートで覆われる火災報知設備の中継器であって、
前記取付金具は、前記本体の開口面から外方に延出する鍔部を形成し、前記本体の開口面が開放された状態で本体に取付けられるものであって、一対の平面板状の金具で構成され、各々が前記本体の互いに対向する側壁の上端部に取り付けられて前記鍔部を形成するものであり、
外部装置との接続用の端子台が、前記本体の開口面側に向くように、かつ前記本体の互いに対向する側壁以外の側壁近傍で前記プリント基板に配置されてなることを特徴とする火災報知設備の中継器。 - 前記本体の開口面を覆う、ワンタッチで脱着可能なカバーを備えたことを特徴とする請求項4記載の火災報知設備の中継器。
- 前記カバーにおいて前記端子台に対向する部分に切欠きを設けたことを特徴とする請求項5記載の火災報知設備の中継器。
- 前記カバーが透明樹脂で構成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の火災報知設備の中継器。
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