JP3931437B2 - インクジェット記録用磁気シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、インクジェット方式により記録するための記録用シートであり、磁力によって磁石ボード等に掲示が可能になるインクジェット記録用磁気シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の磁力によって掲示が可能になる記録用磁気シートとしては、(1)スチール板に記録用の紙や合成樹脂製シートを貼り合わせ、磁石ボード等へ吸着させるものがあり、また、それ自身磁石として用いる事により掲示が可能になるものとして、(2)熱可塑性合成樹脂と高抗磁力の硬質磁性材料との混合物を射出成形加工等の方法によりシート状に成形加工し、さらに、着磁処理を施して製造した磁石シートにインキ受理層を設けたシートを貼り合わせたものをスチール板等に吸着させて用いるものとがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記(1)の場合、スチール板を用いたものは重く、柔軟性がなく、また、切断した際、切断面のスチールが露出するため、さびが発生し易く、かつ、切断部が鋭利になるため、使用者が切断部で傷を受け易い危険性があるなどの欠点があった。
【0004】
また、(2)の磁石シートを用いたものは、記録用シートの表面が磁化している事により、磁石シートを近付ける事によって、磁石シートの磁力によって、磁気カード、磁気テープ、フロッピーディスク等に記録している情報が破壊される危険があるという欠点があった。さらにプリンター内に鉄製の部品等があると、その部品に記録用シートが吸着してしまうためスムーズな印刷ができず、また、プリンターに数枚重ねてセットし、プリントする場合、記録用シートが互いに吸着する為、記録用シートの送りに支障をきたす等のプリント時のフィードに関する問題があった。また、床等に落下したとき、鉄くず、鉄粉等の微細な強磁性粉が付着し、かつ、重ね合わせるとお互いに吸着し合う為、記録面に傷が付き易いという問題も有していた。
【0005】
さらに(1)と(2)両シートに共通して、総厚が200μm以上あり、特に(1)のシートについてはスチールを含むため重く、また(2)のシートにしても(1)よりは可撓性があるものの依然として磁性層部分の厚みが厚く重いため、通常のインクジェット用印刷シートのように、汎用のプリンターで連続印刷したり、カッターで切り貼り張りしたりする用途には本来不向きであり、使用法が限られていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行なった結果、シート状基材の片面にインクジェット用受理層を設け、反対面に軟質磁性材料を含有した層を有する記録用シートを用いる事により、上記課題を解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の記録用シートは、シート状基材の片面にインクジェット用受理層、反対面に軟質磁性材料を含有した磁気層を設けることによって得ることができるが、軟質磁性材料の粉末を合成樹脂等のバインダーを用いて塗料化して、シート状の基材上に塗布することにより、全体の厚みを任意に調整する事ができ、塗布膜厚、基材厚を薄くすることで従来の磁気シートよりもさらに総厚を薄くすることが可能である。
【0008】
例えば総厚を200μm以下とすることにより、通常の印刷紙と同じように扱い、また汎用のインクジェットプリンターで紙に印刷するのと同じように印刷することが出来る。また、本発明の記録用シートにおいては、軟質磁性材料を含有した層上に保護層を設けることによって、摩擦の低下、表面の物理的強度の向上、耐薬品性等の化学的強度の向上をはかることができ、あるいは、軟質磁性材料を含有する層を隠蔽する事や、さらにその隠蔽層の上に印字する事も可能となる。
【0009】
本発明で用いる基材はシート状あるいは板状を呈しており、この基材の材料としては、例えば、銅、アルミニウム等の金属箔類もしくは、;塩化ビニル、ナイロン、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート等のプラスチック類;紙、合成紙、含浸紙、クロス紙;及びこれらの材料の複合体等が挙げられるが、これら以外であっても記録用シートの基材として必要な強度、剛性を有するものであれば、特に制限なく使用できる。
【0010】
軟質磁性材料を含有した層は、少なくとも、軟質磁性材料、結合剤樹脂からなり、必要に応じて、分散剤、硬化剤、可塑剤、帯電防止剤、潤滑剤、研磨剤、顔料、有機溶剤等を配合する。
【0011】
軟質磁性材料を含有した層に用いる軟質磁性材料としては、例えば、Ni−Znフェライト、Mn−Znフェライト、Cu−Znフェライト、Cu−Zn−Mgフェライト、Mg−Feフェライト等のフェライト粉末があげられる。
【0012】
また、Ni−Fe系磁性材料粉末(Ni−Fe−α:αはMo,Cu,Cr,Mn,Nb,Taの少なくとも1種類を含んでいる系)、Fe−Al−Si系磁性材料粉末(Fe−Al−Si−α:αはCr,Ti,Cuの少なくとも1種類を含んでいる系、もしくは、αはNb,Cr,Ni,Cu,Znの少なくとも1種類を含んでいる系)、アモルファス合金系磁性材料粉末(Fe−Si−B系;Fe−Si−B−α;αはNb,Cr,Ni,Cu,Znの少なくとも1種類を含んでいる系)などの磁性材料粉末。
【0013】
さらには、CoFeSiB系、Co−Zr−Nb系、Co−Zr−Ta系、Fe系,Fe−Si系,FeCo系,FeCoSiAl系,Fe−(Al,Ga)−(Si,Ge)系,FeGaSiRu系などの従来公知の低保磁力の軟質磁性材料粉末が使用できるが、ゴム磁石シート等の通常の磁石ボードへの吸着のしやすさから、抗磁力8kA/m以下の軟質磁性材料が好ましく、その中でも4kA/m以下がより好ましい。
【0014】
軟質磁性材料を含有した層に用いる結合剤樹脂としては、例えば、ポリエステルポリウレタン樹脂、ポリウレタンポリエーテル樹脂、ポリウレタンポリオール樹脂等のポリウレタン系樹脂、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース等のセルロース誘導体、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル酸エステル−アクリルニトリル共重合体、アクリル酸エステル−スチレン共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニルデン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、フェノキシ系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、合成ゴム系樹脂等があり、これら1種類もしくは2種類以上を適宜混合して用いることができる。
【0015】
軟質磁性材料を含有した層に使用する樹脂の量は、特に限定されるものではないが、軟質磁性材料100質量部当たり、10〜50質量部の範囲が好ましく、さらに好ましくは10〜30質量部が良い。
【0016】
軟質磁性材料と結合剤樹脂の調整には適当な溶媒、例えばメチルエチルケトン、トルエン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチル、IPA等を用い、各種混合、混練、分散機を使用することができる。例えば、2本ロールミル、3本ロールミル、ボールミル、サンドミル、ヘンシェルミキサー、プラネタリーミキサー、加圧ニーダー、エクストルダー、アトライター、高速ミキサー、ターボミキサー等が挙げられる。
【0017】
勿論、調整するに当たっては、あらかじめ予備混練を行なってから、充分な分散混練を行なって調整しても良い。
【0018】
このようにして調整した混練物は、塗料化後に塗布して乾燥させることにより軟質磁性材料を含有した層を形成することできる。この場合、磁場配向処理を施す事もできる。
【0019】
塗布方法としては、例えば、グラビアコーティング、グラビアリバースコーティング、リバースロールコーティング、ロールコーティング、ダイコーティング、ワイアーバーコーティング、ドクターブレードコーティング、ディップコーティング、エアナイフコーティング、キスコーティング、スリットコーティング、スプレーコーティング等が挙げられる。
【0020】
軟質磁性材料を含有した層の膜厚については、層中の軟質磁性材料の量が多い程磁石との吸着力が強いことから、記録用シートとしては充分な接着力が得られる範囲であれば特に限定されないが、柔軟性の付与の点から、 0.02〜1mmの範囲が好ましく、汎用プリンターでの印刷のしやすさから、さらに、0.05 mm〜0.3mm の範囲が、より好ましい。
【0021】
保護層に使用する保護剤は軟質磁性材料を含有する層を保護するものであれば、特に制限なく使用できるが、例えば、ポリウレタン系樹脂、セルロース誘導体、塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂等の樹脂が使用できる。また、保護層には、必要に応じて、分散剤、界面活性剤、硬化剤、可塑剤、帯電防止剤、潤滑剤、研磨剤、顔料、溶剤等を配合する事ができる。
【0022】
インクジェット用受理層は、水溶性樹脂を主体に構成され、必要に応じて、各種フィラー、各種界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度調整剤、PH調整剤、防カビ剤、可塑剤、水、アルコール類、有機溶剤等を配合できる。
【0023】
インクジェット用受理層に用いる水溶性樹脂としては、公知のものが使用でき、例えば、水溶性ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルメチルエーテル、ビニルメチルエーテル−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン−スチレン共重合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル等の単量体及びその他単量体から合成される水溶性アクリル樹脂、ポリアクリルアミド等のビニル樹脂、ポリエチレンオキサイド、ポリグルタミン酸等の合成樹脂を使用することができる。
【0024】
また、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース等のセルロース誘導体等の半合成樹脂も使用することができる。
【0025】
さらに、キチン、キトサン、デンプン、ゼラチン等の天然樹脂等も使用することができる。
水溶性樹脂としては以上の樹脂より適宜1種又は2種以上を使用することができる。
【0026】
また、ポリアクリル酸、ポリスチレンスルホン酸等のアルカリ金属塩等のポリアニオンの高分子電解質、あるいはポリエチレンレイミン、ポリビニルアミン、ポリアクリルアミン、ポリビニルアルキルアンモニウムハライド、ポリビニルベンジルアルキルアンモニウムハライド等のポリカチオンの高分子電解質、あるいは両性高分子電解質等も使用できる。
【0027】
インクジェット用受理層に用いるフィラーとしては、例えば、シリカ、アルミナ、ケイ酸マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、タルク、クレイ、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛等の無機フィラー、及びポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリレート等のプラスチックピグメント等があり、これら1種類もしくは2種類以上を適宜混合して用いることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明は以下の内容を包含する。すなわち
1.シート状基材の片面にインクジェット記録用受理層を設け、反対面に軟質磁性材料を含有した磁性層を設けたことを特徴とするインクジェット記録用磁気シート。
2.軟質磁性材料を含有した磁性層を、塗布工程で形成したことを特徴とする、1.記載のインクジェット記録用磁気シート。
3.インクジェット記録用受理層が顔料タイプのインク用受理層であることを特徴とする1.2.記載の記録用シート。
4.インクジェット記録用受理層が染料タイプのインク用受理層であることを特徴とする1.2.記載の記録用シート。
5.軟質磁性材料が抗磁力8kA/m以下であることを特徴とする請求項1.2.3.または、4.記載のインクジェット記録用磁気シート。
6.シート状基材の片面に軟質磁性材料を含有して成る磁性層上に少なくても、保護層を設けてなる1.2.3.4.または5.記載のインクジェット記録用磁気シート。
7.シート状基材の片面にインクジェット記録用受理層を設け、反対面に軟質磁性材料を含有した磁性層を設けたことを特徴とするインクジェット記録用磁気シートの製造方法において、該磁性層を塗布工程によって形成することを特徴とするインクジェット記録用磁気シートの製造方法。
【0029】
次に実施例をあげて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例は、好適な実施形態を具体化したものである。
【0030】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明する。実施例中、「%」及び「部」は、各々「重量%」及び「重量部」を表す。
【0031】
(実施例1)
Figure 0003931437
をボールミルに入れて、24時間分散混合して、軟質磁性材料を含有している塗布液を得た。
【0032】
前記で得た、軟質磁性塗布液を100μm厚のポリエチレンテレフタレートフィルム上にリバースコーターを使用して、0.06 mm,0.12 mm,0.16 mm,0.24 mm,0.33 mmの厚さに塗工して加熱乾燥を行い、軟質磁性材料を含有した層を得た。
【0033】
Figure 0003931437
を分散攪拌機で30分間攪拌混合して、インクジェット用受理層用塗布液を得た。次に、上記の5種類の膜厚の軟質磁性材料を含有した層を有するサンプルの反対面に前記のインクジェット用受理層用塗布液をグラビアコーターを使用して、20μmの厚さに塗工して加熱乾燥を行い、インクジェット記録用磁気シートを得た。
【0034】
(実施例2)
実施例1において、インクジェット用受理層用塗布液として、下記の水性染料タイプを用い、10μmの厚さに塗工した以外、実施例1と同様にしてインクジェット記録用磁気シートを得た。
【0035】
Figure 0003931437
を分散攪拌機で30分間攪拌混合して、水性染料タイプのインクジェット用受理層用塗布液を得た。
【0036】
(実施例3)
実施例1において、軟質磁性材料として、センダスト粉の代わりにパーマロイ粉(Fe−47Ni,Hc:2.0 kA/m 平均粒径:15μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、インクジェット記録用磁気シートを得た。
【0037】
(実施例4)
実施例2において、軟質磁性材料として、センダスト粉の代わりにパーマロイ粉(Fe−47Ni,Hc:2.0 kA/m 平均粒径:15μm)を用いた以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録用磁気シートを得た。
【0038】
(実施例5)
実施例1において、軟質磁性材料として、センダスト粉の代わりにバーメンジュール粉(Fe−50Co,Hc:8.0 kA/m 平均粒径:15μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、インクジェット記録用磁気シートを得た。
【0039】
(実施例6)
実施例2において、軟質磁性材料として、センダスト粉の代わりにバーメンジュール粉(Fe−50Co,Hc:8.0 kA/m 平均粒径:15μm)を用いた以外は実施例2と同様にして、インクジェット記録用磁気シートを得た。
【0040】
上記の各記録用シートをOA用紙(A4サイズ、B5サイズ)に切断加工して、キャノン製のインクジェットプリンター(水性顔料タイプ及び水性染料タイプのインクジェットインクを使用)に10枚セットし、画像を出力したところ、鮮明なカラー画像が得られ、かつ、連続印刷もできた。
【0041】
この場合、実施例1、3、5は水性顔料タイプのインクジェットインクを使用して、実施例2、4、6は水性染料タイプのインクジェットインクを使用した。
【0042】
また、実施例1、2、3、4、5、6で得られた記録シートは共に可撓性があり、軽量で切断面も安全、切断面のさびに関しても良好であった。
また、記録用シートの表面の磁力をガウスメーター(F.W.BELL製ハンディガウスメーター4048型)で測定した結果、1mT以下であった。これは、磁気カード等のデーターに及ぼすレベル(30〜60mT以上)に対して極めて低いレベルであった。
【0043】
また、0.8 mm厚、90cm×120cm角のマグネットシート(N極−S極間隔3mmでN−S交互に平面着磁されたシート)に実施例1〜6の記録用シートを7枚重ねで付けて掲示したところ、記録用シート全て、落下せずに保持できた。
【0044】
また、上記のマグネットシートと、5種類の磁性層膜厚を有する各記録用シートとの磁気吸着力の測定値を表1に示す。この場合の磁気的吸着力は軟質磁性材料を含有する層側の面とマグネットシートを貼り合わせた状態で平行に滑らす様にした場合の吸着力である。実施例1と2、3と4、5と6とはそれぞれ吸着力に寄与する磁性層が同一で、吸着力差が現れないことを確認済であるので、それぞれ実施例1、3、5の測定値で実施例2、4、6の測定値を代用してある。さらに、上記の記録用シートを裏面や表面で重ね合わせを行なったが、互いに着き合うことはなく、また、砂鉄等を乗せてみてもまったく吸着しなかった
【0045】
【表1】
インクジェット記録用磁気シートの磁気吸着力 単位(N/m2
Figure 0003931437
【0046】
【発明の効果】
本発明のインクジェット記録用磁気シートはシート状基材の片面に軟質磁性材料を含有した層を、反対面にインクジェット用受理層を設ける事により、汎用のインクジェットプリンターで画像等の情報を連続印刷することができ、その記録済の磁気シートを磁石板等に吸着させて掲示することが可能である。従来のスチール板を使用した記録シートに比較して、軽量化でき、かつ、安全性に優れた特性を有する。更に、それ自体が磁石である従来の記録用マグネットシートを使用した場合に比較して、表面磁力が無い事より、磁気記録媒体に対しての影響がなく、磁気カード等の磁気記録も守れるという利点を有する。鉄粉等の微細な強磁性粉が表面に吸着しない為、重ね合わせた場合でも、表面に傷が付きづらく印刷印字した情報を守れ、かつ、従来品ではなしえなかった薄膜化も実現できる。

Claims (5)

  1. シート状基材の片面にインクジェット記録用受理層を設け、反対面に軟質磁性材料を含有した磁性層を有するインクジェット記録用磁気シートであって、前記磁性層は抗磁力8kA/m以下の軟質磁性材料及び結合剤樹脂を含有した塗布液の塗布によって形成されることを特徴とするインクジェット記録用磁気シート。
  2. 前記塗布液はセンダスト粉、パーマロイ粉及びパーメンジュール粉から成る群から選ばれる一つ以上の軟質磁性材料を含有する請求項1に記載のインクジェット記録用磁気シート。
  3. 軟質磁性材料を含有した磁性層は、0.05mm〜0.3mmの範囲の膜厚を有する請求項1または2に記載のインクジェット記録用磁気シート。
  4. シート状基材の片面にインクジェット記録用受理層を設け、反対面に軟質磁性材料、及び結合剤樹脂を含有した磁性層を設けたインクジェット記録用磁気シートの製造方法であって、前記磁性層を抗磁力8kA/m以下の軟質磁性材料と、結合剤樹脂を含有した塗布液の塗工工程によって形成することを特徴とするインクジェット記録用磁気シートの製造方法。
  5. 前記塗布液はセンダスト粉、パーマロイ粉、及びパーメンジュール粉から成る群から選ばれる一つ以上の軟質磁性材料を含有する請求項4に記載のインクジェット記録用磁気シートの製造方法。
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