JP2905976B2 - プリンター用インク媒体 - Google Patents

プリンター用インク媒体

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JP2905976B2 JP63160655A JP16065588A JP2905976B2 JP 2905976 B2 JP2905976 B2 JP 2905976B2 JP 63160655 A JP63160655 A JP 63160655A JP 16065588 A JP16065588 A JP 16065588A JP 2905976 B2 JP2905976 B2 JP 2905976B2
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直伸 江藤
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、加熱溶融後、磁気による吸引力を利用して
転写し記録する方法に用いられるプリンター用インク媒
体に関する。
〈従来の技術〉 最近、磁気インクを用いたノンインパクトプリンティ
ング方式が数多く提案され、このノンインパクトプリン
ティング方式に使用する磁気インクが開発されている。
上記した磁気インクの一例として、例えば特開昭61−
215088号公報及び特開昭63−130387号公報に記載されて
いる。このインクは、支持層に強磁性微粒子を含む熱可
塑性磁性インク層を形成したものである。
このようにしてなるプリンター用インク媒体では、熱
可塑性磁気インクの強磁性の微粒子として磁性流体の強
磁性微粒子を用い、吸気吸引力によりインクを飛翔させ
て印字する試みがなされている。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記の両特許公開公報に記載された発明はいずれも単
一磁性粉末を分散させたプリンター用インク媒体を使用
しており、飽和磁化が大なる磁性粉末のみを分散させた
プリンター用インク媒体では、大きな磁化は得られるが
転写時に磁化が大きすぎて磁性粉末がバインダー剤を耐
熱性基材の表面に残したまま転写してしまうために転写
効率が低く、また飽和磁化が大なる磁性粉末といえば、
鉄、コバルト、ニッケルなどの金属粉末やこれら元素を
主成分とする合金であり、これらの飽和磁化は95emu/g
以上であって黒色インクとして使用するには色濃度が低
いといった問題点があった。
逆に飽和磁化が小なる磁性粉末のみをバインダー剤に
分散したプリンター用インク媒体では、十分な磁化が得
られないために数10分の1秒程度の短時間内では転写で
きず、高速印字を行なうにはより極めて大きな磁気エネ
ルギーを必要とするといった問題点があった。
そこで本発明者らは、飽和磁化の値が相違する2種類
以上の磁性粉末を使用し、1種類以上は飽和磁化が95em
u/g以上の磁性粉末としてバインダー剤に分散させてプ
リンター用インク媒体としたところ、転写効率が高くて
色濃度も高い印字が低エネルギーで短時間内で得られる
ことを見いだし本発明の完成に至った。
本発明の目的は、加熱溶融後磁気吸引力を利用して転
写し記録する方法において、表面平滑度の低い紙に対し
ても転写効率が高く鮮明な印字を高速で得ることを可能
にするプリンター用インク媒体を提供することにある。
ここにいう転写とは、プリンター用インク媒体上のイン
クが被記録紙上に付着して印字することをいい、プリン
ター用インク媒体と被記録紙とが接触していなくてもよ
い場合を含む。
〈課題を解決するための手段〉 さらに本発明を具体的に説明すると、耐熱性基材の表
面に熱可塑性磁気インク層を設けてなるプリンター用プ
リンター用インク媒体であって、上記熱可塑性磁気イン
ク層はバインダー剤と飽和磁化が相違する2種類以上の
磁性粉末を含み、上記した2種類以上の磁性粉末は、1
種以上の飽和磁化の大なる磁性粉末と、1種以上の飽和
磁化の小なる磁性粉末とからなり、前記飽和磁化の大な
る磁性粉末の飽和磁化は少なくとも95emu/g以上であ
り、前記飽和磁化の小なる磁性粉末の飽和磁化は少なく
とも90emu/g以下であり、前記飽和磁化の大なる磁性粉
末と小なる磁性粉末との飽和磁化の差は20emu/g以上で
あることを特徴とする。
〈実施例〉 以下、本発明のプリンター用インク媒体について詳し
く説明する。
第1図は、本発明のプリンター用インク媒体の使用状
態を示す拡大した断面図である。
本発明のインク媒体1は、耐熱性基材2の片面に熱可
塑性磁気インク層3を有し、耐熱性基材2の他の面に臨
ませたサーマルヘッド4により熱可塑性磁気インク層3
を局部的に加熱溶融して、加熱溶融された熱可塑性磁気
インク層3を、被記録紙5を挟んで向かい合った永久磁
石6の磁気力により吸引して被記録紙4上に転写させる
のである。
第2図は、本発明のプリンター用インク媒体1の拡大
詳細図で、基本的には耐熱性基材2の表面に熱可塑性磁
気インク層3が形成され、その熱可塑性磁気インク層3
は、飽和磁化が大なる磁性粉末3b及び飽和磁化が小なる
磁性粉末3cとバインダー剤3aとから構成され、両磁性粉
末はバインダー剤3a内に分散されている。
上記した耐熱性基材2としては、例えば厚さが1〜20
μ程度のポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリアミド等のプラスチックフィルムやセロハンあ
るいは硫酸紙、コンデンサー紙などを用いることができ
る。
耐熱性基材2の表面に形成された熱可塑性磁気インク
層3は厚さが2〜20μが望ましく、熱可塑性磁気インク
の熱塑性温度は40〜200℃の範囲が望ましい。
熱可塑性磁気インク層3を構成するバインダー剤3aと
しては、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モ
ンタンワックス、ミツロウ、ラノリンなどの天然ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
スなどの石油系ワックス、酸化ワックス、エステルワッ
クス、ポリエチレンワックスなどの合成ワックス、ラウ
リン酸、ステアリン酸、ミリスチル酸、パルミチン酸、
ベヘニン酸等の高級脂肪酸、ステアリルアルコール、ベ
ヘニルアルコールなどの高級アルコール、パルミチン酸
セチル、ステアリン酸セチル等の高級脂肪酸エステル、
ラウリル酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミドなどのアミド類、エステルガム、ロジンもしくはそ
の誘導体、フェノール系樹脂、テルペン系樹脂、キシレ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、石油系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポ
リアクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース
系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリアミド系樹
脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂、ニトリルゴ
ム、アクリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴ
ムなどのエラストマー類等が挙げられ、これらの1種も
しくは1種以上が組み合わせて用いることができる。
熱可塑性磁気インク層3を構成する磁性粉末のうち飽
和磁化が大であって95emu/g以上の磁性粉末3bとして
は、例えば鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁性元素の
金属やこれら元素を主成分とする合金などが挙げられ
る。また、飽和磁化が小なる磁性粉末3cとしては、例え
ばマグネタイト、γ−ヘマタイト、フェライトなど、
鉄、コバルト、ニッケルといった元素の酸化物などが挙
げられ、これらの飽和磁化は90emu/g以下である。
熱可塑性磁気インク層3を構成する磁性粉末の粒径は
0.1〜10μが望ましい。また熱可塑性磁気インク層3中
の磁性粉末の含有量は、常温での飽和磁化が大なる磁性
粉末3bが1〜40重量%、常温での飽和磁化が小なる磁性
粉末3cが20〜80重量%が望ましい。
熱可塑性磁気インク層3中には、インクの色濃度の調
整のために染料、顔料等の着色剤を添加することもでき
るが、前記磁性粉末が黒色である場合には染料や顔料と
添加しなくてもよい。
以下、実施例により本発明のプリンター用インク媒体
を更に具体的に説明する。
実施例1 Fe−Co合金(飽和磁化150emu/g) 15 Mn−Znフェライト(飽和磁化70emu/g) 40 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 実施例2 Fe−Ni合金(飽和磁化130emu/g) 25 マグネタイト(飽和磁化90emu/g) 30 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 実施例3 カーボニル鉄(飽和磁化190emu/g) 10 マグネタイト(飽和磁化85emu/g) 45 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 実施例4 Fe−Co合金(飽和磁化130emu/g) 20 マグネタイト(飽和磁化90emu/g) 10 マグネタイト(飽和磁化85emu/g) 25 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 比較例1 Fe−CKo合金(飽和磁化150emu/g) 55 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 比較例2 マグネタイト(飽和磁化90emu/g) 55 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 比較例3 マグネタイト(飽和磁化90emu/g) 30 マグネタイト(飽和磁化85emu/g) 25 パラフィンワックス(mp69℃) 27 カルナバワックス 15 エチレン−酢酸ビニル共重合体(酢ビ含有量28%)3 (上記した各実施例、比較例の数値は重量部) 上記した個々の実施例、比較例のインク成分を100℃
で加熱撹拌後、更にロールミルを用いて均一分散した。
得られたインクを厚さ4μのポリエステルフィルム上に
ワイヤーバーを用いて塗着し、厚さ8μのインク層を有
する本発明のプリンター用インク媒体を得た。
得られたプリンター用インク媒体を日本電気製サーマ
ルプリンターPC−PR201Tのプラテンローラー部に最大エ
ネルギー積20MGOeの永久磁石を組み込んだ記録装置を用
い、被記録紙とインク層との間隔を400μにして、印字
速度35字/秒にて印字を行った。
被記録紙には、市販のPPC用紙(ベック平滑度40秒)
とボンド紙(ベック平滑度10秒)を用いた。
そして、印字のカスレとエッジの切れを評価し、 全くカスレのないものを ◎ 殆どカスレのないものを ○ カスレが明らかに確認できるものを △ カスレが著しいものを × エッジがシャープなものを ○ エッジが鮮明でないものを △ エッジが著しく鮮明でないものを × と判定して表1に示した。
表1に記載したように実施例1〜4においてはPPC用
紙ではエッジがシャープでカスレのない鮮明な印字が得
られ、ボンド紙に対しても同様の印字が得られた。それ
に対し表1に記載したように比較例1〜3の何れにおい
てもPPC用紙、ボンド紙共に満足できる結果ではなかっ
た。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明のプリンター用インク媒体
は、熱可塑性磁気インク層中に飽和磁化が大なる磁性粉
末と飽和磁化がそれ以下の磁性粉末を含んでいるので、
感熱転写時に磁気吸引力を付与した場合、飽和磁化が大
なる磁性粉末が核となり、核の周囲にある飽和磁化が小
なる磁性粉末を連ねて、熱溶融したバインダー剤をとも
なってインク全体が短時間内に転写する。そのために本
発明のプリンター用インク媒体は被記録紙の表面状態に
左右されず、PPC用紙のような平滑な紙はもちろんボン
ド紙のように表面平滑度の低い紙にもエッジがシャープ
でカスレのない鮮明な印字が可能である。
また、本発明のプリンター用インク媒体はプリンター
用インク媒体と被記録紙が接触していなくても印字が可
能であるため、従来の熱転写に見られるような地汚れ等
の問題も発生しない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は本発明
のプリンター用インク媒体の使用状態を示す拡大した断
面図、第2図は本発明のプリンター用インク媒体の拡大
詳細図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−140885(JP,A) 特開 昭63−64596(JP,A) 特開 昭61−215088(JP,A) 特開 昭59−224393(JP,A) 特開 昭60−247593(JP,A) 特開 昭61−63494(JP,A) 国際公開87/6196(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/38 - 5/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐熱性基材の表面に熱可塑性磁気インク層
    を設けてなるプリンター用インク媒体であって、上記熱
    可塑性磁気インク層はバインダー剤と飽和磁化が相違す
    る2種類以上の磁性粉末を含み、上記した2種類以上の
    磁性粉末は、1種以上の飽和磁化の大なる磁性粉末と、
    1種以上の飽和磁化の小なる磁性粉末とからなり、 前記飽和磁化の大なる磁性粉末の飽和磁化は少なくとも
    95emu/g以上であり、 前記飽和磁化の小なる磁性粉末の飽和磁化は少なくとも
    90emu/g以下であり、 前記飽和磁化の大なる磁性粉末と小なる磁性粉末との飽
    和磁化の差は20emu/g以上であることを特徴とするプリ
    ンター用インク媒体。
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