JPH0696310B2 - インク媒体 - Google Patents

インク媒体

Info

Publication number
JPH0696310B2
JPH0696310B2 JP60289882A JP28988285A JPH0696310B2 JP H0696310 B2 JPH0696310 B2 JP H0696310B2 JP 60289882 A JP60289882 A JP 60289882A JP 28988285 A JP28988285 A JP 28988285A JP H0696310 B2 JPH0696310 B2 JP H0696310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
magnetic
transfer
medium
ink medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60289882A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62148281A (ja
Inventor
克守 武居
均 福島
康平 岩本
吉孝 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP60289882A priority Critical patent/JPH0696310B2/ja
Publication of JPS62148281A publication Critical patent/JPS62148281A/ja
Publication of JPH0696310B2 publication Critical patent/JPH0696310B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、少くとも熱エネルギー供給手段と、磁気吸引
力発生手段の何れか一方、或は両方を用い、可視像を形
成させる印写装置に用いるインク媒体に関する。
〔従来の技術〕 小型・低価格のノンインパクトプリンティング方式とし
て、磁気インクを用いたものが数多く発案されている。
例えば特開昭52−96541にある方式は、熱供給手段とは
別に設けられた磁気吸引手段によって、熱像に対応する
該インクに磁気吸引力を作用させ、転写させるものであ
る。
この方式に用いられるインク媒体としては、特開昭59−
36596がある。このインク媒体は、基材と該基材に保持
された熱塑性を示す磁気インクから成り、該磁気インク
に含まれる磁性体粒子は、黒色酸化鉄粉、カルボニル鉄
粉、ニッケル粉等の磁性粒子であった。すなわち、第6
図に示す如く、基材61の片面に、熱可塑性樹磁気インク
層62を均一に設けた構造をしていた。63は、磁性粒子で
ある。
このインク媒体を用いた印写方法を次に示す。
すなわち、第3図に示す如く、サーマルヘッド31、イン
ク媒体32、被転写紙35、磁石36の順に設置し、インク媒
体の熱可塑性磁気インク34はサーマルヘッドによるベー
スフィルム33面よりの熱印加時(ヘッド直下)において
被転写紙と接触させ、溶融した該インクを被転写紙に接
融させた後、インク媒体を被転写紙に接着させた後、イ
ンク媒体を被転写紙から引き剥がし、インク転写させる
ものである。更に、磁気吸引力により、溶融したインク
の被転写紙への接触確率を高める作用、及びインク媒体
引き剥がし時に、紙への転写率を高める作用を付加し、
平面平滑性が劣るラフペーパーにも高品位に文字・画像
を印写できるように発案されたものである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、前述の従来技術では、インク媒体引き剥がし時
において、転写されるべき記録部のインクが、ベースフ
ィルム、及び非記録部のインクと接触しているため、一
担溶融し、被転写紙に接着した記録部のインクをベース
フィルムと共に被転写紙から剥ぎ取る力が働き、転写不
良が起きる要因となっていた。
すなわち、前述の従来技術を含む一般の熱転写記録のイ
ンク媒体においては、第4図においてインク媒体引き剥
がし時に記録部のインクを被転写紙に転写させる為の促
進力となるFA(インク−被転写紙間接着力)、及びF
B(インク凝集力)と、転写を妨げる力、FC(インク−
ベースフィルム間接着力)、及びFD(記録部インク−非
記録部インク間結合力)の間に、 FB,FA≫FC,FDの関係が常に成立する場合、転写は完全
に行なわれる。
尚、図中、41はベースフィルム、42は記録部インク、43
は非記録部インク、44は被転写紙である。
また前述の従来技術のインク媒体を使用した印写方法で
は、インク溶融時に、記録部のインクが磁気吸引力によ
り、被転写紙方向に吸引されるため、被転写紙への接触
確率が増し、すなわち、第4図中の、FAを増大させるこ
とにより、ある程度は転写効率を上げる効果はあった。
しかし、相変わらず、インク媒体引き剥がし時におい
て、ベースフィルム−インク−被転写紙が接着している
ため、第4図中、FCやFDが存在する。よって、特に表面
平滑性が非常に悪い被転写紙に転写させる場合は、FA
FCまたは、FA<FDの場合が発生し、転写不良を起こすと
いう問題点を有していた。
そこで本発明は、このような問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、表面平滑性が
非常に悪い被転写紙、または、インクとの親和性があま
り高くないフィルムへも、非常に高品質な文字・画像を
印写可能なインク媒体を提供するところにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のインク媒体は、少くとも、耐熱性の支持層と、
強磁性体微粒子を含有する熱可塑性磁気インク層で構成
されるインク媒体において、該インク層の表面が凸凹構
造を有することを特徴とする。
更には、磁気インク層の表面の凸凹の平均ピッチが、5
μm〜150μmであり、平均高さが1μm〜20μmであ
ることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の上記の構成によれば、次のような作用を有す
る。
すなわち、第5図において、熱供給手段51より、インク
媒体52に与えられた熱エネルギーが、支持層54から磁気
インク層55に伝わり、記録部のインク56が熱的に活性化
される。一方、磁気吸引手段53により、記録部のインク
には、磁気吸引力(F)が働き、吸引される。吸引によ
り、該インクが変形、更には飛翔する過程を、第5図
(b)及び第5図(c)に示す。
印写装置としては、このインクの変形、または飛翔が起
こり安いことが、マージンマップにつながり、更には、
印写品質も高いものが得られる。
インクの変形に対してなされる仕事は、インクの示面張
力をγとし、変形により増加した表面積を△sとする
と、W(仕事)=γ・△Sで表わされる。
すなわち、第5図(a)から第5図(b)のインク変形
によって、増加した表面積を△S1、第5図(b)から
第5図(c)のインク変形による表面積増加分を△S2
とすると、なされる仕事のトータルは、W=(△S1
△S2)・γとなる。
本発明のインク媒体では、この仕事量を低減することが
できる。
すなわち、第1図(a)、第1図(b)、第1図(c)
に示す構造を有するインク媒体を使用した場合、表面が
凸凹構造になっているため、前述の第5図(a)から第
5図(b)へのインク変形の過程を省略することがで
き、すなわち前述の△S1=0となる。よって、インク
変形・飛翔に要する仕事量が低減される。
第1図において、11は支持層、12は磁気インク層、Aは
凸凹の平均ピッチ、Bは凸凹の平均高さである。
〔実施例〕
本実施例における、インク媒体の主要断面図を第1図
(a)、及び第1図(b)、及び第1図(c)に示す。
支持層11は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、等の
耐熱性フィルムが望ましい。支持層の厚さは、1μm〜
10μmが望ましい。
磁気インク12のバインダーとしては、ワックス、ポリマ
ーを主成分とする、熱塑性温度が50℃〜250℃のもの
で、成分としては、パラフィンワックス、マイクロクリ
スタリンワックス、カルナバワックス、α−オレフィン
・無水マレイン酸共重合物、酸化ワックス、ポリエチレ
ンワックス、脂肪酸アミド、脂肪酸エステル、エチレン
−酢ビ共重合物、エチレン−エチルアクリレート、ジス
テアリルケトン等の熱可塑性物質が望ましい。
熱可塑性樹磁気インクに含有する強磁性体材料として
は、マグネタイト、Mn−Znフェライト、Ni−Znフェライ
ト、ガーネット類、Fe,Co,Ni等の金属或いは合金の磁性
体微粒子であり、粒子サイズは、10Å〜10,000Å、望ま
しくは500Å〜5,000Åである。磁気インク層の塗布量
は、5g/m2〜30g/m2が望ましい。
また凸凹の平均ピッチ(A)は、熱素子の配列ピッチと
同程度か、あるいは、それよりも短くする必要がある。
すなわち、高解像度を要求される印写方法に使用する場
合、5μm〜150μmであることが望ましい。
また、凸凹の高さは、表面積を大きくするために、一定
の塗布量に対しては、高くする方が良いが、支持層から
の熱伝導効率を下げない程度にすることが必要であり、
1μm〜20μmであることが望ましい。
実施例1. 本実施例によるインク媒体の構造は、第1図(a)に示
すものである。支持層は、厚さ4μmのPETフィルムを
用いた。磁気インク層は、次に示す組成のインクを、グ
ラビアホットメルト法で、塗布量が、15g/m2になるよう
にコートし、形成した。
〔磁気インク組成〕
1.マグネタイト 50wt% 2.α−オレフィン・無水マレイン酸 共重合物 10wt% 3.パラフィンワックス 30wt% 4.エチレン−エチルアクリレート 共重合物 5wt% 5.染料 5wt% 表面の凸凹形状は、凸凹平均ピッチが50μm、凸凹平均
高さが5μmとした。
上記のインク媒体を用い、インク転写を行なった。印写
方法の構成図を第2図に示す。
21はサーマルヘッド(解像度180DPI)、22は本実施例の
インク媒体、25はPETフィルム、26は磁気インクであ
る。23は被転写紙(ベック平滑度1秒)、24は磁気吸引
手段としての電磁石ヘッドである。
インク転写の条件は、0.7mJ/dot、電磁石の起磁力NIは
3,000とした。
転写効率の評価は、サーマルヘッドの熱素子面積分のイ
ンク(熱素子面積×インク厚)量に対して、被転写紙に
転写したインク量を百分率で表わした。結果は表1に示
す。
実施例2. 本実施例によるインク媒体の構造は、第1図(b)に示
すものである。支持層及び磁気インクは実施例1と同様
なものを用いた。
表面の凸凹形状は、凸凹平均ピッチが、60μm、凸凹平
均高さは20μmとした。
インク転写方法及び条件は実施例1)と同様に行なっ
た。
実施例3. 本実施例によるインク媒体の構造は、第1図(c)に示
すものである。支持層及び磁気インクは、実施例1と同
様なものを用いた。
磁気インク層は、グラビア−オフセットホットメルト法
でコートした後に、表面が凸凹形状をもつホットロール
でプレスし、表面の凸凹が形成されるように製造した。
表面の凸凹平均ピッチは、30μm、凸凹平均高さは10μ
mとした。
転写方法及び条件は、実施例1と同様であった。
比較例 本比較例におけるインク媒体の構造は、第6図に示すも
のである。支持層及び磁気インクは、実施例1と同様で
ある。
磁気インク層は、グラビア−オフセットホットメルト法
で形成した。すなわち、表面の凸凹平均高さはゼロで、
平滑になるようにコートした。
転写方法、及び条件は実施例1と同様であった。
〔発明の効果〕 以上に述べたように、本発明によれば、磁気インク層の
表面が凸凹構造を有しているため、一定の磁気吸引力に
対して、インクを変形、あをいは飛翔させるのに要する
仕事量が少なくて済むため、従来の平滑な構造のものに
比べて、転写効率を非常に高めることが可能である。
よって、転写再現性が良くなるため、平滑性の悪い被転
写紙にも、高解像度で高品質な、文字・画像を印写する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b),(c)は本発明のインク媒体の
主要断面図を示す。 第2図は本実施例の印写方法の構成図を示す。 第3図は、従来のインク媒体を用いた、従来の印写方法
を示す図。 第4図は、一般の熱転写方式におけるインク媒体引き剥
がし時のインクに作用する各種力を示す図。 第5図(a),(b),(c)は、従来のインク媒体
の、インク転写時における、インク変形の過程を示す
図。 第6図は、従来のインク媒体の断面図を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少くとも、耐熱性の支持層と、強磁性体微
    粒子を含有する熱可塑性磁気インク層で構成されるイン
    ク媒体において、該磁気インク層の表面が凸凹構造を有
    することを特徴とするインク媒体。
  2. 【請求項2】磁気インク層の表面の凸凹の平均ピッチ
    が、5μm〜150μmであり、平均高さが、1μm〜20
    μmであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のインク媒体。
JP60289882A 1985-12-23 1985-12-23 インク媒体 Expired - Lifetime JPH0696310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60289882A JPH0696310B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 インク媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60289882A JPH0696310B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 インク媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62148281A JPS62148281A (ja) 1987-07-02
JPH0696310B2 true JPH0696310B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=17748990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60289882A Expired - Lifetime JPH0696310B2 (ja) 1985-12-23 1985-12-23 インク媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696310B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5296541A (en) * 1976-02-09 1977-08-13 Canon Inc Recorder
JPS57174296A (en) * 1981-04-21 1982-10-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Heat transfer magnetic recording medium
JPS59224393A (ja) * 1983-06-04 1984-12-17 Canon Inc 感熱転写材およびこれを用いる感熱転写記録方法
JPS60220789A (ja) * 1984-04-18 1985-11-05 Seiko Epson Corp 熱転写インクシ−ト
JPS60253589A (ja) * 1984-05-31 1985-12-14 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 感熱転写記録媒体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5296541A (en) * 1976-02-09 1977-08-13 Canon Inc Recorder
JPS57174296A (en) * 1981-04-21 1982-10-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Heat transfer magnetic recording medium
JPS59224393A (ja) * 1983-06-04 1984-12-17 Canon Inc 感熱転写材およびこれを用いる感熱転写記録方法
JPS60220789A (ja) * 1984-04-18 1985-11-05 Seiko Epson Corp 熱転写インクシ−ト
JPS60253589A (ja) * 1984-05-31 1985-12-14 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 感熱転写記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62148281A (ja) 1987-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6325063A (ja) 印写方法
JPH0696310B2 (ja) インク媒体
JP2696935B2 (ja) 熱転写記録媒体
US4769649A (en) Imprinting apparatus
JPS62244682A (ja) インク媒体
JPS63252774A (ja) 磁気インク媒体
JP2905976B2 (ja) プリンター用インク媒体
JPS59224393A (ja) 感熱転写材およびこれを用いる感熱転写記録方法
JPS6313781A (ja) 磁気インク媒体
JPS625863A (ja) 印写装置
JPH01114476A (ja) インク媒体
JPS6353087A (ja) インク媒体
JPH0197657A (ja) 印写装置
JPS62288079A (ja) インク媒体
JPH02200488A (ja) 熱転写記録媒体
JPS62149489A (ja) 熱可塑性磁性インク媒体
JPS62148269A (ja) 印写方法
JPH01286883A (ja) インク媒体
JPS62299351A (ja) 印写装置
JPS62170353A (ja) 印写装置
JPH02103182A (ja) 感熱転写記録媒体
JPS6346275A (ja) インク媒体
JPS6313767A (ja) 印写方法
JPH0450190B2 (ja)
JPH0214155A (ja) 印写装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term