JP3930087B2 - リッド装着装置及び固体撮像装置の製造方法 - Google Patents

リッド装着装置及び固体撮像装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置等を組立てるときに使用されるリッド装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオカメラ等の撮像手段として用いられる固体撮像装置(以下、「CCD」と称する。)は、図35に示すように、固体撮像素子を収納するパッケージ1と、このパッケージ1の開口部を閉塞する板状の透明なリッド2とを有しており、このリッド2を例えば低融点ガラスからなる接着剤でパッケージ1に接着した構造となっている。
【0003】
このようなCCDを組み立てる場合、従来はパッケージ1の開口部にリッド2を手作業でセットした後、パッケージ1およびリッド2を真空加熱炉の中で加熱し、リッド2の裏面に予め塗布された接着剤を溶融させてパッケージ1にリッド2を接着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、従来ではパッケージ1にリッド2を接着するまでに50分程度かかり、生産性が低いという難点があった。また、接着剤としての低融点ガラスをリッド2の裏面に塗布する際にリッド2の両端部をハンドリング装置で把持する必要があるため、リッド2に傷や汚れ等が生じ易いという難点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的はパッケージにリッドを自動的に且つ効率的に装着することのできるリッド装着装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための手段として、請求項に記載された発明は、架台と、この架台上に設けられた一対のガイドレールと、前記架台の一端部側に設けられ前記ガイドレール上に複数個のパッケージを搭載したパッケージ搬送ボートを供給するローダと、前記架台に設けられ前記ローダにより前記ガイドレール上に供給された前記パッケージ搬送ボートを前記架台の他端部へ所定ピッチずつ搬送するボート搬送機構と、前記架台に設けられ前記ボート搬送機構により前記ガイドレール上の所定位置に搬送された前記パッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ押上げ機構と、前記架台上に設けられ前記パッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げられた前記パッケージに紫外線硬化性の接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、前記架台上に設けられ前記接着剤塗布機構により前記接着剤が塗布された前記パッケージの所定部位に紫外線を照射する紫外線照射炉と、この紫外線照射炉と前記接着剤塗布機構との間の前記架台上に設けられ前記パッケージの所定部位に該パッケージの開口部を閉塞する透明なリッドをセットするリッドセット機構と、前記架台の他端部側に設けられ前記紫外線照射炉内を通過した前記パッケージを回収するアンローダとを具備し、前記紫外線照射炉の内部には、前記パッケージ搬送ボートに搭載された複数個のパッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ昇降機構が設けられている。
【0008】
請求項に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記紫外線照射炉は、前記ガイドレールの上方に紫外線ランプ及び前記リッドを加圧する加圧パッドを備え、前記紫外線ランプと前記ガイドレールとの間には、紫外線透過プレートが設けられ、前記加圧パッドは、前記紫外線透過プレートを貫通する軸と、この軸の下端に設けられたパッド部とを備えている。
【0012】
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記パッケージ昇降機構は、上下方向に伸縮する複数本のピストンロッドを有し、これらピストンロッドの上端には、前記パッケージを互いに交差する2つの水平軸を中心として揺動自在に支持するパッケージ支持機構が設けられている。
【0013】
請求項8に記載された発明は、請求項7に記載された発明において、前記パッケージ支持機構は、前記ピストンロッドの上端部に固定された固定ベースと、この固定ベースに枢支軸を介して揺動自在に枢支された揺動部材と、この揺動部材の両端に枢支軸を介して揺動自在に枢支された一対のサポート部材とで構成されている。
【0018】
請求項に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ボート搬送機構を駆動制御する制御手段と、前記接着剤塗布機構と前記リッドセット機構及び前記リッドセット機構と前記紫外線照射炉との間に設けられ前記パッケージ搬送ボートに搭載された前記パッケージの上下方向の傾きを光学的に検出する傾き検出機構とを具備し、前記制御手段は、前記傾き検出機構が前記パッケージの上下方向の傾きを検出したときのに基づき前記ボート搬送機構に搬送停止信号を送出する。
【0019】
請求項に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記紫外線照射炉は、前記パッケージの所定部位を前記リッドに押圧する加圧機構と、この加圧機構による加圧力を制御する加圧力可変機構とを備えている。
【0028】
請求項に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記接着剤塗布機構は、前記接着剤を吐出する接着剤ディスペンサと、この接着剤ディスペンサと一体に設けられ前記接着剤ディスペンサによる塗布位置を撮像する撮像部と、この撮像部により得られた画像に基づき前記接着剤の塗布状態の良否を判断する判断部とを備えている。
請求項7に記載された発明によれば、請求項1ないし6いずれか1に記載された装置を使ってパッケージの開口部をリッドで封着する。
請求項8に記載された発明は、架台上に設けられた一対のガイドレールの一端側に複数個のパッケージを保持したパッケージ搬送ボートをローダを用いて供給するパッケージ搬送ボート供給工程と、前記ガイドレール上に供給された前記パッケージ搬送ボートをボート搬送機構により前記ガイドレールの他端側へ向けて所定ピッチずつ搬送するボート搬送工程と、前記ガイドレール上の所定位置に前記ボート搬送機構により搬送された前記パッケージをパッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ押上げ工程と、前記パッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げられた前記パッケージに接着剤塗布機構により紫外線硬化性の接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記パッケージの所定部位に該パッケージの開口部を閉塞する透明なリッドをリッドセット機構によりセットするリッドセット工程と、紫外線照射炉の内部において、前記パッケージ搬送ボートに搭載された複数個のパッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ上昇工程と、前記接着剤が塗布された前記パッケージの所定部位に紫外線照射炉により紫外線を照射する紫外線照射工程と、前記ガイドレールの他端側に搬送され、前記紫外線照射炉内を通過した前記パッケージ搬送ボート上の前記パッケージをアンローダを用いて回収するパッケージ回収工程とを具備している。
【0030】
前記手段を講じた結果、次のような作用が生じる。すなわち、請求項に記載された発明によれば、接着剤塗布機構と紫外線照射炉との間にリッドセット機構を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。また、紫外光をパッケージの上にセットされたリッドにより多く当てることができ、パッケージに塗布された接着剤を短時間で硬化させることができる。
【0031】
請求項に記載された発明によれば、パッケージにリッドを自動的に且つ効率的に装着することができるとともに、接着剤を使用することなく加圧パッドを紫外線透過プレートに容易に取付けることができる。
【0035】
請求項に記載された発明によれば、パッケージ昇降機構は、上下方向に伸縮する複数本のピストンロッドを有し、ピストンロッドの上端には、パッケージを互いに交差する2つの水平軸を中心として揺動自在に支持するパッケージ支持機構が設けられているので、パッケージの上にセットされたリッドが紫外線透過プレートに片当りすることを防止できる。
【0041】
請求項に記載された発明によれば、パッケージの所定部位にリッドをセットする際にリッドの位置ずれを未然に防止することができる。
【0042】
請求項に記載された発明によれば、加圧力可変機構により、パッケージの所定部位をリッドに押圧する加圧機構による加圧力を制御できるので、加圧機構を取り替えることなくパッケージの種類に応じて適正な加圧力を与えることができる。
【0051】
請求項に記載された発明によれば、接着剤を吐出する接着剤ディスペンサと一体に設けられ接着剤ディスペンサによる塗布位置を撮像する撮像部を備え、この撮像部により得られた画像に基づき接着剤の塗布状態の良否を判断することができる。
請求項7に記載された発明によれば、接着剤塗布機構と紫外線照射炉との間にリッドセット機構を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。また、紫外光をパッケージの上にセットされたリッドにより多く当てることができ、パッケージに塗布された接着剤を短時間で硬化させることができる。
請求項8に記載された発明によれば、接着剤塗布工程と紫外線照射工程との間にリッドセット工程を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置の斜視図であり、同図に示すように架台11の長手方向一端部には、ローダ12が設けられている。このローダ12は複数個のパッケージ1…を搭載したパッケージ搬送ボート13 (図2及び図3参照)を架台11の上に設置された一対のガイドレール14,14上に送り出すもので、ローダ12によりガイドレール14,14上に送り出されたパッケージ搬送ボート13は、架台11の内部に設けられたボート搬送機構15(図4参照)により架台11の長手方向他端部へ所定ピッチずつ搬送されるようになっている。
【0053】
前記ボート搬送機構15は、図4に示すように架台11の上面から突出した複数の搬送アーム16…を有しており、これらの搬送アーム16…に設けられた搬送ピン17(図2及び図3参照)をパッケージ搬送ボート13に穿設された貫通孔18に嵌合させてパッケージ搬送ボート13を架台11の長手方向他端部へ所定ピッチずつ搬送するように構成されている。すなわち、このボート搬送機構15は、図4に示すように、搬送アーム16をガイドレール14,14の長手方向(図中X方向)に駆動する第1のアーム駆動部19および搬送アーム16を上下方向(図中Z方向)に駆動する第2のアーム駆動部20を備えており、これらのアーム駆動部19,20を交互に駆動してパッケージ搬送ボート13を架台11の長手方向他端部へ所定ピッチずつ搬送している。
【0054】
なお、パッケージ搬送ボート13は例えば矩形状をなす金属板の左右両端部を略直角に且つ同一方向に折曲げて形成されており、このパッケージ搬送ボート13の上面中央には、パッケージ1の位置ずれを防止する複数の矩形孔21…(図2参照)がガイドレール14,14の長手方向に所定ピッチで穿設されているとともに、パッケージ1の両側部に設けられた端子部3を収納するための複数の矩形孔(図35参照)がガイドレール14,14の長手方向に所定ピッチで穿設されている。
【0055】
また、架台11の内部には、図5に示すようにパッケージ押上げ機構22が設けられている。このパッケージ押上げ機構22はボート搬送機構15によりガイドレール14,14上の所定位置に搬送されたパッケージ1をガイドレール14,14の上方に押上げるもので、押上げ部材23と、この押上げ部材23を昇降駆動するピストンロッド24と、このピストンロッド24を上下方向に伸縮駆動するエアリンダ25とを具備して構成されている。
【0056】
一方、架台11の上には、図1に示すように接着剤塗布機構26および紫外線照射炉39がそれぞれ所定位置に設けられている。
【0057】
前記接着剤塗布機構26はパッケージ押上げ機構22によりガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1の所定部位(図17の開口部1aの周縁部)に紫外線硬化性の接着剤を塗布するもので、図2に示すように接着剤を吐出する接着剤ディスペンサ27と、この接着剤ディスペンサ27を垂直に保持する保持部材28と、この保持部材28を互いに交差(例えば直交)する水平な二方向(図中矢印X及びY方向)に走査する走査機構(図示せず)及び保持部材28を上下方向に走査する走査機構とを具備して構成されている。
【0058】
ここで、接着剤ディスペンサ27は、図6に示すように、接着剤29を収容したシリンジ30を備えている。このシリンジ30の下端には接着剤吐出口31が形成されており、本体部32に接続された加圧空気供給管33からシリンジ30に加圧空気を導入し、接着剤吐出口31を開閉するソレノイド弁34を開口すると接着剤吐出口31から接着剤29が吐出するようになっている。
【0059】
前記接着剤ディスペンサ27には、シリンジ30内に収容された接着剤29を一定温度に保つ保温装置35(図6参照)が設けられている。この保温装置35は、接着剤吐出口31を除くシリンジ30の外表面を覆うブロック状の金属カバー36を備えており、この金属カバー36に埋設されたヒータ37でシリンジ30を所定温度に加温して接着剤29を一定温度に保つように構成されている。なお、金属カバー36はセラミックからなる断熱部材38を介してディスペンサ保持部材28に固定されている。
【0060】
前記紫外線照射炉39は、図7及び図8に示すようにガイドレール14,14の上方に紫外線ランプ40を備えており、この紫外線ランプ40から紫外光を放出してパッケージ1に塗布された接着剤を硬化させる構造となっている。
【0061】
前記紫外線ランプ40とガイドレール14,14との間には、紫外線透過プレート50が設けられている。この紫外線透過プレート50は耐熱性を有する紫外線透過材料(例えば石英)で形成されており、紫外線ランプ40から放出された放出光は紫外線透過プレート50を透過してパッケージ1に照射されるようになっている。
【0062】
前記架台11の上には、図8に示すように複数本の支柱52…が立設されている。これらの支柱52…には紫外線透過プレート50が上下方向に移動可能に支持されており、紫外線透過プレート50の下方には、パッケージ搬送ボート13に搭載された複数個のパッケージ1…をガイドレール14,14の上方に押上げるパッケージ昇降機構41が設けられている。なお、紫外線透過プレート50と紫外線ランプ40との間には、紫外線ランプ40からの紫外光を遮光する開閉自在のシャッタ51(図7参照)が設けられている。
【0063】
前記パッケージ昇降機構41は、架台11の内部に設けられた後述するシリンダ機構100(図12参照)により上下方向に伸縮駆動される複数本のピストンロッド42…を備えており、これらピストンロッド42…の上端にはパッケージ支持機構43がそれぞれ設けられている。
【0064】
前記パッケージ支持機構43はパッケージ1を互いに交差(例えば直交)する2本の水平軸(図中X及びY)を中心に揺動自在に支持するもので、図9及び図10に示すようにピストンロッド42の上端部に固定された固定ベース44と、この固定ベース44に枢支軸45を介して図中X軸回りに揺動自在に枢支された揺動部材46と、この揺動部材46の両端に枢支軸47a,47bを介して図中Y軸回りに揺動自在に枢支された一対のサポート部材48a,48bとを具備して構成されている。
【0065】
また、前記紫外線照射炉39はパッケージ1の上にセットされたリッド2を加圧する複数個の加圧パッド53…(図8参照)を備えている。これらの加圧パッド53…は、図11に示すように紫外線透過プレート50を上下に貫通する軸部53aと、この軸部53aの下端に設けられた半球状のパッド部53bとからなり、軸部53aの上端部には、固定手段としての止め輪55が装着されている。なお、前記紫外線ランプ40、紫外線透過プレート50、シャッタ51および支柱52…は箱形の炉本体56内に収容されている。
【0066】
シリンダ機構100は、図12に示すように、上述したピストンロッド42に対して同軸的に配置された円筒部101と、ピストンロッド42を図12中矢印Z方向に沿って往復動させる駆動部102とを備えている。なお、ピストンロッド42の図12中下端には鍔部42aが形成されており、円筒部101の下端101aに係合するように構成されている。また、円筒部101内には、ピストンロッド42を図12中矢印Z方向に沿って円滑に往復動させるためのボールブッシュ103と、このボールブッシュ103と円筒部101の下端101aとの間に設けられた圧縮バネ104とが設けられている。なお、図12中104aは、ワッシャを示している。
【0067】
シリンダ機構100は、駆動部102によりピストンロッド42を所定位置まで押し上げることにより、圧縮バネ104の弾性力によりピストンロッド42を介してパッケージ1に対してリッド2を所定の加圧力で加圧する機能を有している。なお、パッケージ1及びリッド2の仕様が変更となり、加圧力を変更する必要がある場合には円筒部101を取り外し、圧縮バネ104を取り替える。
【0068】
前記紫外線照射炉39と接着剤塗布機構26との間には、パッケージ1の開口部1aにリッド2をセットするリッドセット機構57(図1参照)が設けられている。
【0069】
前記リッドセット機構57は、図3に示すように架台11の上方にリッド吸着ヘッド58と、このリッド吸着ヘッド58を上下方向(図中Z方向)に走査するZ方向走査機構59aと、このZ方向走査機構59aをガイドレール14,14の幅方向(図中Y方向)に走査するY方向走査機構59bとを備えており、これらのZ方向走査機構59aおよびY方向走査機構59bを駆動してパッケージ1の開口部1aにリッド2をセットするように構成されている。なお、リッド2は架台11の上に設けられたリッド供給テーブル60に載置されており、このリッド供給テーブル60の近傍には、リッド吸着ヘッド58に吸着されたリッド2の裏面にイオン化された不活性ガス(例えば窒素ガス)を吹き付ける不活性ガスブローノズル61(図3参照)が設けられている。
【0070】
また、前記リッドセット機構57は架台11の内部にパッケージ押上げ機構62(図3参照)を備えており、このパッケージ押上げ機構62でパッケージ1をガイドレール14,14の上方に押上げてパッケージ1の開口部1aにリッド2をセットするように構成されている。
【0071】
さらに、前記リッドセット機構57はパッケージ押上げ機構62によりガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1の開口部1aに窒素ガス等の不活性ガスを吹き付ける不活性ガスブローノズル63と、パッケージ1の開口部1aにセットされたリッド2に紫外線を照射する紫外線照射手段としてのライトガイドファイバ64とを備えている。なお、不活性ガスブローノズル63は乱流の発生を防ぐため、層流ノズルにて構成されている。
【0072】
前記ローダ12と接着剤塗布機構26との間の架台11上には、パッケージ搬送ボート13に搭載された複数個のパッケージ1…にイオン化された不活性ガス(例えば窒素ガス)を吹き付ける不活性ガスブロー装置65(図2参照)が設けられている。この不活性ガスブロー装置65はガイドレール14,14の上方に箱形のブローボックス66を備えており、このブローボックス66の下面に設けられた不活性ガス噴出口からイオン化された不活性ガスを吹き出すように構成されている。なお、架台11の長手方向他端部には紫外線照射炉39を通過したパッケージ搬送ボート13を回収するアンローダ67(図1参照)が設けられている。
【0073】
前記接着剤塗布機構26とリッドセット機構57およびリッドセット機構57と紫外線照射炉39との間には、傾き検出機構68,69(図2及び図3参照)が設けられている。これらの傾き検出機構68,69はパッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1の上下方向の傾きを光学的に検出するもので、ガイドレール14,14を挟んで相対向する発光素子68a,69aと受光素子68b,69bとで構成されている。
【0074】
前記ボート搬送機構15、パッケージ押上げ機構22,接着剤塗布機構26及びリッドセット機構57には、図13に示すように駆動回路70,71,72,72aを介して制御装置73が接続されている。この制御装置73はボート搬送機構15、パッケージ押上げ機構22、接着剤塗布機構26およびリッドセット機構57を駆動制御するもので、図14に示すフローチャートに基づいてボート搬送機構15、パッケージ押上げ機構22、接着剤塗布機構26およびリッドセット機構57を制御している。
【0075】
ボート搬送機構15、パッケージ押上げ機構22、接着剤塗布機構26およびリッドセット機構57の制御方法は、図14に示すようにローダ12からガイドレール14,14上にパッケージ搬送ボート13が送り出されると、制御装置73はボート搬送機構15にボート搬送信号を送出する(ステップS1)。これによりローダ12からガイドレール14,14上に送り出されたパッケージ搬送ボート13は、ボート搬送機構15により架台11の長手方向他端部へ1ピッチだけ搬送される。そして、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1がガイドレール14,14上の所定位置に達すると、制御装置73はパッケージ押上げ機構22にパッケージ上昇信号を送出する(ステップS2)。これによりパッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1は、パッケージ押上げ機構22によりガイドレール14,14の上方に押上げられる。
【0076】
また、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1がパッケージ押上げ機構22によりガイドレール14,14の上方に押上げられると、制御装置73は接着剤塗布機構26に接着剤塗布信号を送出する(ステップS3)。これにより接着剤塗布機構26が作動し、ガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1に接着剤が塗布される。そして、パッケージ1に対する接着剤の塗布が終了すると、制御装置73はガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1をパッケージ搬送ボート13上に戻すためのパッケージ下降信号をパッケージ押上げ機構22に送出する(ステップS4)。
【0077】
また、ガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1がパッケージ押上げ機構22によりパッケージ搬送ボート13上に戻されると、制御装置73はパッケージ搬送ボート13に搭載された全てのパッケージ1に接着剤が塗布されたか否かを判断し、接着剤を塗布すべきパッケージ1がある場合には、接着剤が塗布されたパッケージ1に上下方向の傾きがあるか否かを傾き検出機構68,69からの信号に基づいて判断する(ステップS5,S6)。
【0078】
ここで、接着剤が塗布されたパッケージ1に上下方向の傾きがない場合には、ステップS1に戻り、上述した制御が繰り返される。また、接着剤が塗布されたパッケージ1に上下方向の傾きがある場合には、制御装置73はボート搬送機構15にパッケージ搬送停止信号を送出してパッケージ1の搬送を停止させるとともに、図示しない表示部にエラーメッセージを表示する(ステップS7,S8)。これにより上下方向の傾きを持っているパッケージ1がリッドセット機構57へ搬送されることがないので、リッド2の位置ずれを防止することができる。
【0079】
前記の構成において、ローダ12からガイドレール14,14上に供給されたパッケージ搬送ボート13は架台11の内部に設けられたボート搬送機構15により架台11の長手方向他端部へ所定ピッチずつ搬送される。
【0080】
このとき、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1がガイドレール14,14上の所定位置に達すると、架台11の内部に設けられたパッケージ押上げ機構22が作動する。これによりパッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1はガイドレール14,14の上方に押上げられ、接着剤塗布機構26により紫外線硬化性の接着剤が開口部1aの周縁部に塗布される。
【0081】
このようにしてパッケージ1の所定部位に紫外線硬化性の接着剤が塗布されると、パッケージ押上げ機構22のピストンロッド24が下降する。これにより接着剤が塗布されたパッケージ1は、パッケージ搬送ボート13の上に戻される。そして、パッケージ押上げ機構22のピストンロッド24が下降すると、ボート搬送機構15が再び作動し、パッケージ搬送ボート13を架台11の長手方向他端部へ1ピッチ分だけ搬送する。
【0082】
また、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1がガイドレール14,14上の所定位置(リッド吸着ヘッド58の下方位置)に達すると、リッドセット機構57のパッケージ押上げ機構62が作動する。これによりパッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1は、ガイドレール14,14の上方に押上げられる。そして、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1がガイドレール14,14の上方に押上げられると、リッドセット機構57が作動し、パッケージ1の開口部1aにリッド2がセットされる。なお、このとき架台11上に設けられた不活性ガスブローノズル63から不活性ガスが噴出し、パッケージ1の内部を空気雰囲気から不活性雰囲気に置換する。また、リッドセット機構57のリッド吸着ヘッド58がリッド2を吸着すると、不活性ガスブローノズル61からイオン化された不活性ガスが噴出することによりリッド2の裏面に付着した埃や塵等の付着物が除去される。さらに、パッケージ1の開口部1aにリッド2がセットされると、リッド吸着ヘッド58に設けられたライトガイドファイバ64からリッド2に紫外光が照射される。これによりパッケージ1の開口部1aにセットされたリッド2はパッケージ1に仮止めされる。
【0083】
このようにしてパッケージ1の所定部位にリッド2がセットされると、パッケージ押上げ機構62が作動し、リッド2がセットされたパッケージ1をパッケージ搬送ボート13上に戻す。そして、ガイドレール14,14の上方に押上げられたパッケージ1がパッケージ搬送ボート13上に戻されると、ボート搬送機構15が再び作動し、パッケージ搬送ボート13を架台11の長手方向他端部へ1ピッチ分だけ搬送する。
【0084】
また、パッケージ搬送ボート13が紫外線照射炉39内に搬送されると、図示しないシャッタ開閉機構が作動し、紫外線透過プレート50と紫外線ランプ40との間に設けられたシャッタ51を格納位置へ移動させる。これにより紫外線ランプ40から放出された紫外光は、紫外線透過プレート50を透過してパッケージ1…の上にセットされたリッド2…に照射され、パッケージ1…に塗布された紫外線硬化性の接着剤が紫外光によって硬化する。
【0085】
また、パッケージ搬送ボート13が紫外線照射炉39内に搬送されると、パッケージ昇降機構41が作動し、パッケージ搬送ボート13に搭載された複数個のパッケージ1…をガイドレール14,14の上方に押上げる。このとき、紫外線透過プレート50はパッケージ1…の上昇に伴なって上方へ移動する。また、パッケージ昇降機構41によりガイドレール14,14の上方に押上げられた複数個のパッケージ1…はリッド2…を介して紫外線透過プレート50の下面に設けられた加圧パッド53…に当接する。そして、パッケージ搬送ボート13に搭載された複数個のパッケージ1…をガイドレール14,14の上方に押上げてから所定時間が経過すると、パッケージ昇降機構41のピストンロッド42…が下降する。これによりガイドレール14,14の上方に押上げられた複数個のパッケージ1…は、パッケージ搬送ボート13の上に戻される。なお、紫外線照射炉39を通過したパッケージ搬送ボート13は架台11の長手方向他端部に設けられたアンローダ67により回収される。
【0086】
上述したように、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、接着剤塗布機構26と紫外線照射炉39との間にリッドセット機構57を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージ1の所定部位にリッド2を自動的にセットすることができる。したがって、パッケージ1にリッド2を手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。
【0087】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1にイオン化された不活性ガスを吹き付ける不活性ガスブロー装置65がローダ12と接着剤塗布機構26との間の架台11上に設けられているので、パッケージ1に付着した埃や塵等の付着物を不活性ガスブロー装置65から噴出する不活性ガスで除去することができ、パッケージ1に対する接着剤の接着性を高めることができる。
【0088】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、接着剤吐出口31を除くシリンジ30の外表面を金属カバー36で覆うとともに、この金属カバー36に埋設されたヒータ37でシリンジ30を所定温度に加温することにより、シリンジ30内に収容された接着剤29を一定温度に保つことができる。これによりシリンジ30内の接着剤29が外気温の影響を受けることがなくなり、
シリンジ30の下端に設けられた接着剤吐出口31から常に一定量の接着剤29を吐出することができる。
【0089】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、紫外線透過プレート50を昇降自在に支持する複数本の支柱52…を架台11上に立設したことにより、パッケージ搬送ボート13に搭載された複数個のパッケージ1…をパッケージ昇降機構41でガイドレール14,14の上方に押上げたときに紫外線透過プレート50を紫外線ランプ40の近くまで上昇させることができる。これにより紫外線ランプ40から放出された紫外光を紫外線透過プレート50を通じてパッケージ1の上にセットされたリッド2により多く当てることができ、パッケージ1に塗布された接着剤を短時間で硬化させることができる。
【0090】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、加圧パッド53の上端に紫外線透過プレート50に形成された貫通孔を挿通して紫外線透過プレート50の上面側に突出する軸54を設け、この軸54の上端部に止め輪55を装着することにより、接着剤を使用することなく加圧パッド53を紫外線透過プレート50に取付けることができる。
【0091】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1をガイドレール14,14の上方に押上げるピストンロッド42の上端にパッケージ支持機構43を設け、このパッケージ支持機構43でパッケージ1を互いに直交する2本の水平軸を中心に揺動自在に支持することにより、パッケージ1の上にセットされたリッド2が紫外線透過プレート50の下面に片当りすることがなくなり、パッケージ1の上にセットされたリッド2を均等に加圧することができる。
【0092】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、リッド吸着ヘッド58に吸着されたリッド2の裏面にイオン化された不活性ガスを吹き付ける不活性ガスブローノズル61を架台11上に設けたことにより、リッド2の裏面に付着した埃や塵等の付着物を不活性ガスブローノズル61から噴出する不活性ガスで除去することができ、パッケージ1に対するリッド2の接着性を高めることができる。
【0093】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、パッケージ1の開口部1aに不活性ガスを吹き付ける不活性ガスブローノズル63を架台11上に設けたことにより、不活性ガスブローノズル63から噴出する不活性ガスでパッケージ1の内部を空気雰囲気から不活性ガス雰囲気に置換することができる。
【0094】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、パッケージ1の開口部1aにセットされたリッド2に紫外線を照射する紫外線照射手段としてのライトガイドファイバ64がリッド吸着ヘッド58に設けられているので、パッケージ1の開口部1aにセットされたリッド2をライトガイドファイバ64から出射する紫外光でパッケージ1に仮固定することができ、これによりパッケージ1を紫外線照射炉39へ搬送するときに生じるリッド2の位置ずれを防止することができる。
【0095】
また、本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置では、パッケージ搬送ボート13に搭載されたパッケージ1の上下方向の傾きを光学的に検出する傾き検出機構68を接着剤塗布機構26とリッドセット機構57との間に設け、この傾き検出機構68がパッケージ1の上下方向の傾きを検出したときに制御装置73からボート搬送機構15に搬送停止信号が送出されるので、パッケージ1の開口部1aにリッド2をセットするときに生じるリッド2の位置ずれを未然に防止することができる。
【0096】
図15は本発明の第2の実施の形態に係るリッド装着装置の要部を示す図である。本第2の実施の形態に係るリッド装着装置の全体構成は上述した第1実施の形態と同様であるので省略する。なお、本第2の実施の形態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、シリンダ機構100の代りにシリンダ機構110を用いた点である。
【0097】
すなわち、シリンダ機構110は、図15に示すように、上述したピストンロッド42に対して同軸的に配置された円筒部111を備えており、この円筒部111内にはボールブッシュ112を介してピストンロッド42が往復動自在に配置されている。円筒部111の図15中下方には、エアシリンダ113が配置されており、このエアシリンダ113により駆動されるロッド114に継手115を介してピストンロッド42の下端が結合されている。また、駆動部113はレギュレータ116により駆動されている。レギュレータ116はエアシリンダ113のロッド114の加圧力を調節することができる。
【0098】
このように構成されたシリンダ機構110によれば、パッケージ1とリッド2の仕様が変更になり、必要な加圧力を変更する場合には、レギュレータ116への入力電圧を調節することでエアシリンダ113の駆動力を調節でき、加圧力を調節することができる。したがって、自動かつ短時間で任意の加圧力に切り替えることが可能となり、形状の異なる多品種のパッケージ1及びリッド2に対応できる。このため、生産性を著しく向上させることができる。
【0099】
図16は、本発明の第3の実施の形態に係るリッド装着装置の要部を示す図である。本第3の実施の形態に係るリッド装着装置の全体構成は上述した第1実施の形態と同様であるので省略する。なお、本第3の実施の形態が上述した第1の実施の形態と異なる点は、接着剤塗布機構26の近傍に接着剤の塗布状態を検査する塗布状態検査機構200を設けた点及び接着剤29の代りに着色された接着剤29Aを用いた点にある。
【0100】
すなわち、塗布状態検査機構200は、上述した保持部材28に取り付けられパッケージ1の開口部1aを撮像する撮像部201と、この撮像部201からの画像を認識し、接着剤29Aの塗布状態の良否を判断する画像認識部202とを備えている。なお、画像認識部202は上述した制御装置73に接続されている。
【0101】
このように構成された塗布状態検査機構200が組み込まれたリッド装着装置においては、上述した第1の実施の形態と同様にして接着剤塗布機構26において所定の位置に接着剤29Aが塗布される。なお、図17の(a),(b)は接着剤塗布機構26により接着剤29Aが塗布された状態を示す図である。すなわち、(a)は正常に塗布された状態、(b)は「とぎれ」が発生し、塗布が不良の状態を示している。
【0102】
この後、撮像部201によりパッケージ1の開口部1aを撮像し、この画像が画像認識部202に入力される。画像認識部202においては、パッケージ1が透明であっても接着剤29Aは着色されているので、パッケージ1と区別して認識することができる。そして、パターンマッチング等により塗布状態の良否を判定する。判定結果は制御装置73に出力され、塗布状態が不良の場合には、各機構の動作を中断し、再度の接着剤塗布による修正又は不良品の排除が行われる。
【0103】
上述したように塗布状態検査機構200が組み込まれていると、接着剤29Aを塗布した時点での不良を検知することができ、後工程、すなわちリッド2の搭載を行う前に修正若しくは排除ができる。したがって、不良品の発生を未然に防止することができ、生産性を高めることができる。
【0104】
図18は、上述した第1〜第3の実施の形態の変形例を示す図である。本変形例が上述した各実施の形態と異なる点は、パッケージ1にリッド2を装着する代りに、パッケージ1に半導体素子3を搭載する点である。半導体素子3を装着する場合であっても、上述したリッド2と同様に効率よく装着を行うことができる。
【0105】
なお、本変形例においては、接着剤塗布機構26による接着剤29,29Aの塗布は図19の(a)に示すように接続部1bに塗布されることになる。この場合においても、塗布状態検査機構200による検査を行うことができ、図19の(b)に示すような「とぎれ」が発生したパッケージ1については、修正若しくは排除を行うことができる。
【0106】
図20は、本発明の第4の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構26Aを示す斜視図である。なお、本第4の実施の形態に係るリッド装着装置の全体構成は上述した第1の実施の形態と同様であるので省略する。
【0107】
接着剤塗布機構26Aは、接着剤を吐出する接着剤ディスペンサ27と、この接着剤ディスペンサ27を垂直に保持する保持部材28と、この保持部材28を互いに交差(例えば直交)する水平な二方向(図中矢印X及びY方向)に走査するとともに、保持部材28を上下方向に走査する走査機構80と、接着剤ディスペンサ27に一体的に取り付けられた撮像部300とを具備して構成されている。また、図21に示すようにパッケージ1に光を照射する照射部301が設けられ、また、撮像部300には、撮像部300からの画像を認識し、後述するように明暗差に基づいてパッケージ1の姿勢を認識するパッケージ姿勢認識部30
2が接続され、さらにパッケージ姿勢認識部302は上述した制御装置73に接続されている。
【0108】
なお、図21の(a),(b)に示すようにパッケージ1のうち1cをベース部、1dを枠部、1eを枠部1dのうちの一方の辺、1e′を他方の辺、1f,1f′を隅部とする。
【0109】
照射部301は、スポットライト301a,301bとを備え、スポットライト301aは図21の(a),(b)に示すようにパッケージ1の隅部1fに向けて枠部1dの外側から内側に向けて照射するように構成されている。なお、図21の(a)は平面図、(b)は側面図を示している。同様にスポットライト301bは隅部1f′に対して照射できるように構成されている。
【0110】
このように構成された接着剤塗布機構26Aでは、次の様にして接着剤29の塗布を行う。すなわち、保持部材28によりパッケージ1を所定の高さに位置決めした後、スポットライト301aを点灯することにより、図22に示すような影部Jがパッケージ1のベース部1cに形成される。一方、パッケージ1を撮像部300により撮像し、この画像がパッケージ姿勢認識部302に送られる。パッケージ姿勢認識部302では、例えば図22中T1に示すように一方の辺1eに沿う側のパッケージ1の明暗差を計測する。同時に図22中T2に示すように他方の辺1e′に沿う側のパッケージ1の明暗差を計測する。上述したT1,T2により最も明暗差が大きい位置τ1,τ2に基づいて、隅部1fの位置座標L1(x1,y1)が検出される。同様にして隅部1e′の位置座標L2(x2,y2)も同様にして特定し、これら隅部1f,1f′の位置座標L1,L2からパッケージ1の位置を認識することができる。
【0111】
この後、パッケージ1の正確な位置に基づいて接着剤ディスペンサ27を駆動することで、パッケージ1の所定の位置に接着剤29を塗布することができる。
【0112】
上述したように本第4の実施の形態によれば、パッケージ1の治具等を用いた位置決めを行うことなく、パッケージ1の画像に基づいてパッケージ1の位置を認識し、接着剤塗布を行うことができる。また、サイズの異なる多品種のパッケージに対して接着剤塗布を行う場合でも段取り替え等の時間のかかる作業を短縮することができ、稼動効率を向上することができる。一方、照明をあてて影部を形成させるようにしているので、パッケージ1の材質が一様のものであっても画像認識を容易に行うことができる。
【0113】
なお、隅部1fの位置のみを検出することでパッケージ1の位置を認識するようにしてもよい。また、撮像部300は、接着剤ディスペンサ27に一体に取り付けられるようにしているが、例えば接着剤ディスペンサ27の真上に配置し、撮像時には接着剤ディスペンサ27を退避させるようにしてもよい。
【0114】
図23及び図24は本第4の実施の形態の第1変形例を示す図である。図23中Gに示すように、枠部1dの側壁と頂上部との境が加工誤差によってダレが生じ、厳密に直交していない場合がある。このような場合には、誤差δが生じることで、隅部1f,1f′が正確に検出されないことがあるため、本第1変形例に示すようにして誤差を解消する。
【0115】
すなわち、隅部1fの位置が本来の位置座標L1(x1,y1)ではなく、L1′(x1′,y1′)と検出され、隅部1f′の位置が本来の位置座標L2 (x2,y2)ではなく、L2′(x2′,y2′)と検出されたとする。ここで上述したダレによる誤差δは隅部1fと隅部1f′でほぼ同様に生じていると考えられるので、これら位置座標から式(1),(2)によりパッケージ1の中心部Oの位置座標O(Ox,Oy)を求めると、ダレによる誤差が相殺される。
【0116】
Ox=(x1′+x2′)/2 …(1)
Oy=(y1′+y2′)/2 …(2)
式(1),(2)よりパッケージ1の中心部Oの位置座標O(Ox,Oy)が求められるので、パッケージ1の位置を認識することができる。
【0117】
図25は、上述した第4の実施の形態の第2変形例を示す図である。本第2変形例では、上述したダレによる誤差を解消するために、一方のスポットライト301aを照射しているときに、他方のスポットライト301bも弱く照射する。、すなわち、図25に示すようにスポットライト301aを照射することにより生ずる影の部分αのうち、スポットライト301bによりダレの部分に発生する影の部分βを消す。このような状態で撮像部300により撮像すれば、ダレ
による誤差δを解消することができ、パッケージ1の位置を正確に認識することができる。
【0118】
図26は、本発明の第5の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構26Bの要部を示す図である。なお、接着剤塗布機構26Bの主な構成は上述した接着剤塗布機構26Aと同様であるため詳細な説明は省略する。本接着剤塗布機構26Bが上述した接着剤塗布機構26Aと異なる点は、撮像部300の代りに接着剤ディスペンサ27とは別体の撮像部300a,300bが設けられている点にある。すなわち、撮像部300aはパッケージ1の隅部1f側に設けられ、撮像部300bはパッケージ1の隅部1f′側に設けられている。また、図27の(a),(b)に示すようにこれら撮像部300a,300bのベース部(基準面)1cに対する仰角θ2はスポットライト301a,301bのベース部(基準面)1cに対する仰角θ1よりも大きくなるように設置されている。
【0119】
このように構成された接着剤塗布機構26Bでは、上述した第4の実施の形態と同様にしてパッケージ1に影部Jを形成することでパッケージ1の位置を認識することができる。また、撮像部300a,300bが接着剤ディスペンサ27とは別体に設けられているため、パッケージ1の位置の認識と接着剤ディスペンサ27の駆動を同時に行うことができる。したがって、タクトタイムを短縮することができる。
【0120】
一方、図28に示すように撮像部300a,300bにより接着剤ディスペンサ27による塗布状態を観察することができるため、塗布の際の位置ずれや接着剤29の塗布幅wを検出することができる。なお、塗布幅wが所定の値以下であればシリンジ30内に接着剤29の量が少ないと判断することができる。したがって、装置を一旦止めてシリンジ30内の接着剤29の量を確認したり、接着剤29の残量にかかわらず定期的に接着剤29を補充する等の作業が不要となり、全体として製造効率を高めることができる。
【0121】
図29〜図32は上述した接着剤塗布機構26Bによるパッケージ1の水平面Hに対する傾き(姿勢)の認識原理及びそのパッケージ姿勢修正機構310を示す図である。すなわち、図29に示すようにパッケージ1が水平面Hに対して傾きを有している場合には、図30の(a),(b)に示すように影部K1,K2の形状が上述した影部Jとは異なる。したがって、影部Jを比較の基準として影部K1,K2の形状を検出することでパッケージ1の傾きが求めることができる。
【0122】
図31及び図32に示すように、パッケージ姿勢修正機構310は、パッケージ1を互いに交差(例えば直交)する2本の水平軸(図中X及びY)を中心に揺動制御するもので、ピストンロッド24の上端部に固定された固定ベース311と、この固定ベース311に駆動軸312を介して図中X軸回りに揺動制御される揺動部材313と、この揺動部材313の両端に駆動軸314a,314bを介して図中Y軸回りに揺動制御される一対のサポート部材315a,315bとを具備して構成されている。なお、パッケージ姿勢修正機構310は制御装置73に接続され、上述したパッケージ姿勢認識部302において認識されたパッケージ1の姿勢に基づいて駆動制御される。
【0123】
このように構成されていると、撮像部300a,300bにより撮像された影部K1,K2の形状に基づいてパッケージ姿勢認識部302においてパッケージ1の水平面Hに対する傾きが認識される。次にパッケージ姿勢認識部302により認識されたパッケージ1の傾きを修正する方向に制御装置73を介してパッケージ修正機構310が駆動される。このようにしてパッケージ1の姿勢を正しい姿勢に修正することができる。
【0124】
上述したように本第5の実施の形態によれば、上述した第4の実施の形態と同様の効果を得られるとともに、接着剤塗布と同時にパッケージ1の画像認識を行うことができるので、接着剤の塗布不良、塗布位置ずれ等を検知することができる。また、パッケージ1の傾きを検出することができるとともに、その修正を行うことができ、製造歩留まりを高めることができる。
【0125】
図33は、本発明の第6の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構26Cの要部を示す図である。なお、本第6の実施の形態に係る接着剤塗布機構26Cの全体構成は上述した接着剤塗布機構26とほぼ同様であるので省略する。接着剤塗布機構26Cが接着剤塗布機構26と異なる点は接着剤ディスペンサ27の近傍に撮像部320が設けられている点にある。
【0126】
撮像部320には画像認識部321が接続されており、この画像認識部321は制御装置73に接続されている。
【0127】
このように構成されていると、撮像部320により接着剤ディスペンサ27によるパッケージ1への接着剤29の塗布の状態を撮像し、画像認識部321において認識することができる。したがって、パッケージ1への塗布が所定位置から外れた場合には、画像認識部321により塗布の異常が認識され、制御装置73に信号が送られる。これにより接着剤29の塗布が中止される。
【0128】
一方、図34に示すように接着剤29の塗布幅wを検出することができるため、塗布幅wが所定の値以下であればシリンジ30内に接着剤29の量が少ないと判断することができる。したがって、装置を一旦止めてシリンジ30内の接着剤29の量を確認したり、接着剤29の残量にかかわらず定期的に接着剤29を補充する等の作業が不要となり、全体として製造効率を高めることができる。
【0129】
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0131】
【発明の効果】
請求項に係る発明によれば、接着剤塗布機構と紫外線照射炉との間にリッドセット機構を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。また、紫外光をパッケージの上にセットされたリッドにより多く当てることができ、パッケージに塗布された接着剤を短時間で硬化させることができる。
【0132】
請求項に係る発明によれば、パッケージにリッドを自動的に且つ効率的に装着することができるとともに、接着剤を使用することなく加圧パッドを紫外線透過プレートに容易に取付けることができる。
【0133】
請求項に記載された発明によれば、パッケージ昇降機構は、上下方向に伸縮する複数本のピストンロッドを有し、ピストンロッドの上端には、パッケージを互いに交差する2つの水平軸を中心として揺動自在に支持するパッケージ支持機構が設けられているので、パッケージの上にセットされたリッドが紫外線透過プレートに片当りすることを防止できる。
【0136】
請求項に記載された発明によれば、パッケージの所定部位にリッドをセットする際にリッドの位置ずれを未然に防止することができる。
【0137】
請求項に記載された発明によれば、加圧力可変機構により、パッケージの所定部位をリッドに押圧する加圧機構による加圧力を制御できるので、加圧機構を取り替えることなくパッケージの種類に応じて適正な加圧力を与えることができる。
【0146】
請求項に記載された発明によれば、接着剤を吐出する接着剤ディスペンサと一体に設けられ接着剤ディスペンサによる塗布位置を撮像する撮像部を備え、この撮像部により得られた画像に基づき接着剤の塗布状態の良否を判断することができる。
請求項7に記載された発明によれば、接着剤塗布機構と紫外線照射炉との間にリッドセット機構を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。また、紫外光をパッケージの上にセットされたリッドにより多く当てることができ、パッケージに塗布された接着剤を短時間で硬化させることができる。
請求項8に記載された発明によれば、接着剤塗布工程と紫外線照射工程との間にリッドセット工程を設けたことにより、紫外線硬化性の接着剤が塗布されたパッケージの所定部位にリッドを自動的にセットすることができる。したがって、パッケージにリッドを手作業に頼ることなく自動的に且つ効率的に装着することができ、CCDの組立効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るリッド装着装置の斜視図。
【図2】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図3】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図4】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図5】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図6】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図7】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図8】図7のA−A線に沿う断面図。
【図9】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図10】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図11】同リッド装着装置の一部を示す図。
【図12】同リッド装着装置に組み込まれたシリンダ機構を示す縦断面図。
【図13】同リッド装着装置のブロック構成図。
【図14】同リッド装着装置の作用を示す図。
【図15】本発明の第2の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれたシリンダ機構を示す縦断面図。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構を示す図。
【図17】接着剤の塗布状態の例を示す斜視図。
【図18】本発明の変形例を示す断面図。
【図19】同変形例における接着剤の塗布状態を示す斜視図。
【図20】本発明の第4の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構を示す斜視図。
【図21】同接着剤塗布機構に組み込まれたスポットライトの要部を示す図。
【図22】同スポットライトからの照射により生じた影を示す図。
【図23】パッケージの要部を示す図。
【図24】同接着剤塗布機構の第1変形例を示す図。
【図25】同接着剤塗布機構の第2変形例を示す図。
【図26】本発明の第5の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構の要部を示す図。
【図27】同接着剤塗布機構におけるカメラとスポットライトとの位置関係を示す図。
【図28】接着剤の塗布状態を示す図。
【図29】同接着剤塗布機構によるパッケージの傾きを検出するための原理を示す図。
【図30】パッケージの傾きを検出するための原理を示す図。
【図31】同リッド装着装置に組み込まれたパッケージ姿勢修正機構を示す図。
【図32】同リッド装着装置に組み込まれたパッケージ姿勢修正機構を示す図。
【図33】本発明の第6の実施の形態に係るリッド装着装置に組み込まれた接着剤塗布機構を示す図。
【図34】接着剤の塗布状態を示す図。
【図35】一般的なCCDの斜視図。
【符号の説明】
1…パッケージ
2…リッド
3…半導体素子
11…架台
12…ローダ
13…パッケージ搬送ボート
14…ガイドレール
15…ボート搬送機構
22…パッケージ押上げ機構
26…接着剤塗布機構
27…接着剤ディスペンサ
30…シリンジ
31…接着剤吐出口
36…金属カバー
37…ヒータ
39…紫外線照射炉
40…紫外線ランプ
41…パッケージ昇降機構
43…パッケージ支持機構
50…紫外線透過プレート
53…加圧パッド
57…リッドセット機構
58…リッド吸着ヘッド。
100…シリンダ機構
104…圧縮バネ
110…シリンダ機構
113…エアシリンダ
116…レギュレータ
200…塗布状態検査機構
201,300…撮像部
301,301a,301b…スポットライト
302…パッケージ姿勢認識部
202,321…画像認識部

Claims (8)

  1. 架台と、
    この架台上に設けられた一対のガイドレールと、
    前記架台の一端部側に設けられ前記ガイドレール上に複数個のパッケージを搭載したパッケージ搬送ボートを供給するローダと、
    前記架台に設けられ前記ローダにより前記ガイドレール上に供給された前記パッケージ搬送ボートを前記架台の他端部へ所定ピッチずつ搬送するボート搬送機構と、
    前記架台に設けられ前記ボート搬送機構により前記ガイドレール上の所定位置に搬送された前記パッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ押上げ機構と、
    前記架台上に設けられ前記パッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げられた前記パッケージに紫外線硬化性の接着剤を塗布する接着剤塗布機構と、
    前記架台上に設けられ前記接着剤塗布機構により前記接着剤が塗布された前記パッケージの所定部位に紫外線を照射する紫外線照射炉と、
    この紫外線照射炉と前記接着剤塗布機構との間の前記架台上に設けられ前記パッケージの所定部位に該パッケージの開口部を閉塞する透明なリッドをセットするリッドセット機構と、
    前記架台の他端部側に設けられ前記紫外線照射炉内を通過した前記パッケージを回収するアンローダとを具備し、
    前記紫外線照射炉の内部には、前記パッケージ搬送ボートに搭載された複数個のパッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ昇降機構が設けられていることを特徴とするリッド装着装置。
  2. 前記紫外線照射炉は、前記ガイドレールの上方に紫外線ランプ及び前記リッドを加圧する加圧パッドを備え、
    前記紫外線ランプと前記ガイドレールとの間には、紫外線透過プレートが設けられ、
    前記加圧パッドは、前記紫外線透過プレートを貫通する軸と、
    この軸の下端に設けられたパッド部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のリッド装着装置。
  3. 前記パッケージ昇降機構は、上下方向に伸縮する複数本のピストンロッドを有し、これらピストンロッドの上端には、前記パッケージを互いに交差する2つの水平軸を中心として揺動自在に支持するパッケージ支持機構が設けられていることを特徴とする請求項に記載のリッド装着装置。
  4. 前記ボート搬送機構を駆動制御する制御手段と、
    前記接着剤塗布機構と前記リッドセット機構及び前記リッドセット機構と前記紫外線照射炉との間に設けられ前記パッケージ搬送ボートに搭載された前記パッケージの上下方向の傾きを光学的に検出する傾き検出機構とを具備し、
    前記制御手段は、前記傾き検出機構が前記パッケージの上下方向の傾きを検出したのに基づき前記ボート搬送機構に搬送停止信号を送出することを特徴とする請求項1に記載のリッド装着装置。
  5. 前記紫外線照射炉は、前記パッケージの所定部位を前記リッドに押圧する加圧機構と、この加圧機構による加圧力を制御する加圧力可変機構とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のリッド装着装置。
  6. 前記接着剤塗布機構は、前記接着剤を吐出する接着剤ディスペンサと、
    この接着剤ディスペンサと一体に設けられ前記接着剤ディスペンサによる塗布位置を撮像する撮像部と、
    この撮像部により得られた画像に基づき前記接着剤の塗布状態の良否を判断する判断部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のリッド装着装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか1の装置を使ってパッケージの開口部をリッドで封着することを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  8. 架台上に設けられた一対のガイドレールの一端側に複数個のパッケージを保持したパッケージ搬送ボートをローダを用いて供給するパッケージ搬送ボート供給工程と、
    前記ガイドレール上に供給された前記パッケージ搬送ボートをボート搬送機構により前記ガイドレールの他端側へ向けて所定ピッチずつ搬送するボート搬送工程と、
    前記ガイドレール上の所定位置に前記ボート搬送機構により搬送された前記パッケージをパッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ押上げ工程と、
    前記パッケージ押上げ機構により前記ガイドレールの上方に押上げられた前記パッケージに接着剤塗布機構により紫外線硬化性の接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記パッケージの所定部位に該パッケージの開口部を閉塞する透明なリッドをリッドセット機構によりセットするリッドセット工程と、
    紫外線照射炉の内部において、前記パッケージ搬送ボートに搭載された複数個のパッケージを前記ガイドレールの上方に押上げるパッケージ上昇工程と、
    前記接着剤が塗布された前記パッケージの所定部位に紫外線照射炉により紫外線を照射する紫外線照射工程と、
    前記ガイドレールの他端側に搬送され、前記紫外線照射炉内を通過した前記パッケージ搬送ボート上の前記パッケージをアンローダを用いて回収するパッケージ回収工程とを具備したことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
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