JP3926845B2 - コードレスセルラーシステム - Google Patents
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Description
一般的な形態の無線通信は、ユーザの家や会社周辺での制限された距離の範囲内におけるコードレス電話ハンドセットとその関連する基地装置との間で生ずる通信である。典型的にはコードレス電話は公衆使用を避け、周波数帯域のラジオ周波数(RF)部分で動作する。また、ユーザの家や会社内で、コードレスハンドセットと関連する基地装置との間で信号が送信されればよいため、コードレス電話信号の出力は他の通信信号よりも低い。それ故、連邦通信委員会(FCC)からはコードレス電話を操作するためには何らユーザライセンスが求められていない。最終的には、通信は関連する基地装置から公衆電話ネットワークの陸上線を介して発信先まで送られる。それ故、電話の呼のコストは、公衆交換電話網(PSTN)を所有するLECにより決定される。
無線通信の他の方法は、移動局からセルラー基地局に特定の周波数帯、例えば824〜849MHzと869〜894MHzで、FCCによるライセンスの下でセルラーオペレータにより音声とデータの送信ができるよう操作される、地域セルラー通信ネットワークである。帯域は一般的にセルラー周波数内の異なる周波数帯を各々用いる送信チャンネルと受信チャンネルとに分解される。基地局か切移動局へのセルラー送信は824〜849MHzの間の周波数を占有し、各送信チャンネルは約30KHzを占有する。移動局から基地局へのセルラー受信は、一般的に869〜894MHzの間の周波数を占有し、各受信チャンネルは約30KHzを占有する。当業者に周知のように、送信及び受信帯域は各市場の2つのセルラーサービス提供者の間で分割されており、「A」及び「B」帯として参照されている。このように、各提供者はサービスを提供する416組の送信及び受信周波数チャンネルを操作している。416の通信チャンネルの組の21は通常は基地局から移動局へ制御信号を送信する制御チャンネルとして用いられ、395チャンネルだけがセルラー基地局から移動局に呼を送信するのに実際に利用される。セルラーサービス提供者は地域セルラーネットワークを介して通信することを許可された加入者をリスト化する。各加入者は地域セルラーネットワークとの通信が可能な移動局またはハンドセットを購入しなければならない。ハンドセットは製造当時電子シルアルナンバー(ESN)が割り当てられる。ESNは一般的にハンドセットのEEPROMなどの不揮発メモリに格納される。加入者は移動局を地域セルラーネットワークに登録し、移動局は該移動局がそれによってアクセスできる移動識別番号(MIN)が割り当てられる。移動局の価格が下落し、通信コストが減少するに従って、地域セルラーネットワークに加入するユーザの数は増加している。
近年セルラーネットワークでの通信とRFコードレス電話機との通信とを切り替えることのできるハンドセットが開示されている。一旦、コードレス電話機の近くにハンドセットがあれば、電話機は公衆交換電話網(RFコードレス電話機を経由)と地域セルラーネットワークの両者から呼を受信することができる。セルラー及びRFコードレス通信システムは通信に異なる周波数帯を用いるため、セルラー及びRFコードレス基地局との双方と通信可能なハンドセットは、幾つかの重要な追加のハードウェア及びソフトウェアを要求する。実際、両方のタイプの基地局と通信することができるハンドセットはコードレス周波数で通信することのできる1つの送受信機と、セルラー周波数で通信することのできる1つの送受信機と共に、各送受信機間における分離インターフェースハードウェアと、ハンドセット主制御ハードウェアと、を要求する。さらに、ハンドセット主制御ハードウェアはRFコードレス電話基地局と通信し、セルラーネットワークと通信するために必要とされる異なる通信プロトコルを認識し、それらにおいて通信することができなければならない。両方の基地局と通信するために要求される追加のハードウェアはハンドセットの大きさと重量を増加させる。さらに、追加のハードウェアは熾烈な価格競争をしている市場においてハンドセットのコストを増加させている。
発明の要旨
本発明の望ましい実施例は、コードレスセルラー基地システムを含む。コードレスセルラー基地局はここで移動局としても参照されるセルラーネットワーク互換移動機と通信することができる。コードレスセルラー基地局は副地域基地局としても参照され、望ましくは、公衆交換電話網の陸上線に接続され、陸上線番号または電話番号が割り当てられる。移動局はセルラーネットワークに登録され、移動識別番号が割り当てられる。移動局は同じセルラー周波数範囲及び通信プロトコルを用いて、通常の地域セルラー基地局及びコードレスセルラー基地局と好適に通信するこができる。移動局がセルラーネットワークと通信する時、地域セルラーサービスモードにあるものと参照される。移動局がコードレスセルラー基地局と通信する時、それはコードレスセルラー電話陸上線サービスモードにあるものと参照される。
本発明の移動局はコードレスセルラー基地局と、同じ周波数範囲及び同じ通信プロトコルを用いるセルラーネットワークの地域セルラー基地局と、好適に通信する。望ましい実施例においては、用いられる通信プロトコルはそのまま完全にここに引用により組み込まれる通信インターフェース基準、IS−136、パート1及び2と親和的である。IS−136、パート1及び2、基準は、20006 ワシントンDC N.W. ペンシルバニア アベニュー 2001の電信電話工業協会(TIA)エンジニアリング部から利用することができる。この基準は一部分においてTDMA(時分割多元接続)デジタル通信に対して規定したものであり、当業者に周知である。IS−136標準は、標準に従って製造されたどのセルラーシステムのサービスも取得できるよう、セルラー移動遠隔通信システム間の互換性を確実にするために設計されている。移動局は同一の周波数範囲及び同一の通信プロトコルを用いて、コードレスセルラー基地局及びセルラーネットワークの地域セルラー基地局と通信するので、コードレスセルラー基地局とセルラーネットワークの両者と通信するため、デジタル送受信機のような類似のハードウェアと類似のソフトウェアとを用いて移動局を製造してもよい。それ故、移動局の総寸法及び重量は、IS−136標準と互換性のある通常のセルラー電話と比して増加しない。さらに必要な追加のハードウェア及び追加のソフトウェアの量を削減することにより、望ましい実施例の移動局のコストは通常のIS−136に親和的な移動局によりもあまり高くはない。コードレスセルラー基地局は移動局と通信することができ、移動局と公衆通信交換ネットワークとの間の管路として振る舞うことができる。さらに、移動局はIS−136に親和的であるとともに、アナログ及びデジタルの地域セルの双方と通信することができるにも拘らず、移動局はデジタル制御チャンネルと対応するデジタルトラフィックチャンネルとを用いるコードレスセルラー基地局と通信することが望ましい。移動局との通信にアナログ及びデジタルのチャンネルでなくデジタルチャンネルを用いることにより、コードレスセルラー基地局を操作するために要求されるハードウェア及びソフトウェアはさらに削減され、こうして製造コストが削減される。
本発明の1つの態様においては、安全なシステムを維持するため、コードレスセルラー基地局はその動作が可能になる前にセルラーネットワークにまず登録されなければならない。望ましい実施例においては、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局にその動作のための、認証済み周波数のリストなどの動作パラメータを供給し、コードレスセルラー基地局はネットワーク認証なしでは動作しない。ネットワーク認証処理が完了した後、コードレスセルラー基地局は移動局の登録を可能にする。望ましい実施例においては、特定のコードレスセルラー基地局に対する登録権を受け取れば、移動局は自動的にコードレスセルラー基地局の付近に移動局が来た時、コードレスセルラー基地局を登録する。コードレスセルラー基地局のユーザの数が増加しているため、少なくとも幾つかのコードレスセルラー基地局が互いに近くで操作されることが起り得る。例えば隣の家に基地局が存在する場合、隣の一つは不意に意図せず他のセルラー基地局に自動的に登録することができるため、コードレスセルラー基地局の近くにきた移動局ユーザに対して自動的な登録を可能とすることは望ましくない。本発明の自動登録の特色により、コードレスセルラー基地局は特定のコードレスセルラー基地局に予め登録されたユーザに対する自動登録を好適に制限することができる。事前登録を要求することにより、常習的なユーザに対する自動登録の便利さを依然として提供しつつ、自動登録が発生する以前に近くのコードレスセルラー基地局の事故的な自動登録を回避する。加えて、移動局がコードレスセルラー基地局に事前に登録されておらず、どのチャンネルでコードレスセルラー基地局を探すかが分かっていれば、そのコードレスセルラー基地局の自動登録を行わない。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局はコードレスセルラー基地局に対する登録権が予め許諾された移動局の移動システム識別番号を格納するコードレスセルラー基地局登録リストを、メモリの半永久的な部分に維持する。各入力において、コードレスセルラー基地局登録リストはコードレスセルラー基地局に関する移動局の状態を示す状態レコードと、移動局識別番号と、を格納する。好ましくは、コードレスセルラー基地局に関し、「待機」、「活動」及び「休止」状態として参照される移動局の3つの状態がある。休止状態は既にコードレスセルラー基地局に登録された移動局が現在コードレスセルラー基地局に登録されていない旨を示す。待機状態は移動局が現在登録されコードレスセルラー基地局に登録されており、現在発呼中ではないこと、すなわち移動局はコードレスセルラー基地局を介して呼を受け取りまたは発呼することを待って「待機」していることを示している。活動状態は移動局がコードレスセルラー基地局に登録されており現在コードレスセルラー基地局により制御されて通話中であることを示している。好ましい実施例においては、10台までの移動局の状態がコードレスセルラー基地局により監視できる。
本発明の他の態様においては、現在通話に関係していない移動局が予め登録されたコードレスセルラー基地局の範囲に入ってきた時、好ましい実施例に従って、それは地域セルラーサービスモードからコードレス電話陸上線サービスモードに自動的にユーザの干渉なしに切り替わる。一旦コードレスセルラー基地局に対して移動局がコードレス陸上線サービスモードに切り替わったことを確認すると、コードレスセルラー基地局は位置更新メッセージを供給するためにセルラーネットワークと通信する。もし移動局が進行中の会話を有する場合は、移動局はコードレス電話陸上線サービスモードに切り替わる前に完了のためのコールを待ち、更新メッセージを転送するコールを送信する。
一旦セルラーネットワークが呼転送更新を受け取ると、セルラーネットワークは全ての移動局の移動識別番号に対する全ての呼をコードレスセルラー基地局に関連する陸上線番号に発送する。加えて、移動局がコードレスセルラー基地局の範囲内にある間は、移動局から生じた全ての呼はコードレスセルラー基地局を介して関連する陸上線に送信される。好ましい実施例においては、地域セルラーネットワークとコードレスセルラー基地局環境との間に通話の受け渡しがない。例えば、ある呼がコードレスセルラー基地局によって発せられ、移動局がコードレスセルラー基地局の範囲の外の領域に移動したならば、セルラーネットワークに移される代りに呼は切断される。変形実施例においては、地域セルラーネットワークとコードレスセルラー基地局環境との間の通話の受け渡しは可能にされる。例えば、コードレスセルラー基地局によって呼が発せられ、移動局がコードレスセルラー基地局の範囲の外の領域に移動したならば、その呼はコードレスセルラー基地局とその関連する陸上線からセルラーネットワークに自動的に移される。こうしてセルラーネットワークはセルラー基地局を介して呼を発送し、受け渡しが、通常のセルラーシステムにおいて実施されるよう、ユーザの移動局に対して実行される。
移動局がコードレスセルラー基地局に登録され、移動局の動作モードに無関係に移動局識別番号に対する呼を移動局のユーザが常に受け取ることを確実にする時、セルラーネットワークと通信することによって、コードレスセルラー基地局はセルラーネットワークに移動局識別番号に対する呼を何処に発送するかを好適に伝えることができる。
典型的には、移動局がコードレスセルラー基地局との接触を断つ時、コードレスセルラー基地局は、関連する陸上線番号に移動局識別番号に対する呼を転送することを取り消すため、セルラーネットワークに対しネットワーク転送取消しメッセージを送信する。コードレスセルラー基地局には、初期認証メッセージの間、ネットワークが通知されることを欲する、登録/登録解除の活動タイプが通知される。ネットワークが接触を欲する登録解除の事象のタイプの幾つかの例としては、移動局が電源オフされた時、すなわち電源低下の登録解除、またはコードレスサービスモードの手動の取消し、すなわち強制取消し解除による場合がある。電源オフ以外の理由によってコードレスセルラー基地局との接触を移動局が断つ時、移動局は典型的には地域セルラーネットワークのローカル地域セルラー基地局に登録する。一旦移動局が地域セルに登録されると、ユーザの移動識別番号に対する呼はセルラーネットワークによって直接に移動局に発送される。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局は同時に2以上の動作中の移動局を処理することができる。2つの移動局が活動中としてリストされている時、コードレスセルラー基地局は2つの移動局に対するオーディオ信号のギャップを埋め、移動局のそれぞれが通常の陸上線の拡張のように振る舞うようにする。第1の実施例においては、各移動局は陸上線の発呼者から及び他の移動局からの音声信号の和である音声信号を受信する。第2の実施例においては、コードレスセルラー基地局は、陸上線の発呼者からの音声信号と1つの移動局からの音声信号とを比較し、最も大音声のものが他の移動局に送信される。移動局のそれぞれからの音声信号は互いに足し合わされ、陸上線に送信される。こうして、陸上線の発呼者は移動局の会話の両者の足し合わせを聴き、一方、各移動局は他の移動局または陸上線の発呼者のうち信号が大音量である方のみを聴く。第3の実施例においては、コードレスセルラー基地局は移動局からの信号のいずれか最も大音量であるかを決定するための検出器を用い、最も大音量の受信信号を陸上線の発呼者に送信する。移動局のユーザは陸上線の相手方の音声を聴くことができる。しかし、彼等は他の移動局のユーザによって何がしゃべられているかを聴くことはできない。
コードレスセルラー基地局は住居や小さなオフィス環境内で動作するよう設計される。この動作中のRF環境は、潜在的には非常にノイズの多いものとなる可能性がある。何故なら、周波数の使用は地域セルラーネットワークの計画に対して明白に調整されておらず、コードレスセルラー基地局の動作のために割り当て与られた専用の周波数がないからである。コードレスセルラー基地局は地域セルラーネットワークによって使用される同一のセルラー帯に共通に存在しなければならず、地域セルラーネットワークをバックグラウンド妨害の資源と見なす。コードレスセルラー基地局は、コードレスセルラー基地局が決定できるものである限り、隣接する地域セルまたは他の隣接するコードレスセルラー基地局によって用いられている周波数を選択することによって、セルラーネットワークによる電力妨害を避けることを試みる。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局はセルラー帯の周波数をスキャンし、全ての時点においてセルラーネットワークとの通信に対する最良及びその次に良好なセルラー周波数を決定する回避機構を実行する。コードレスセルラー基地局は周期的に、コードレスセルラー基地局の認証された周波数の各々に対する受信信号強度(RSS)の測定、及び通話が進行中の時には現在動作中の周波数におけるワード誤り率(WER)の測定を行う。これは当業者に知られている測定である。コードレスセルラー基地局は格納されているスコア増加テーブルに基づいてRSS測定をスコア増加または減少値に変換する。各測定の後、現在のスコア増加/減少値は以前のスコア値を調整する。周波数に対するスコアは所与の周波数におけるノイズと妨害との和の計量基準となる。こうして、チャンネルが選択されるとすれば、スコア自身はチャンネル中に生じる現実の妨害というよりもむしろ妨害の可能性の基準となる。それ故、この文章を通じ、あるチャンネルの妨害の測定についての議論は、チャンネルが動作の為に選択されたならば、このチャンネルの妨害の可能性の測定に解釈されるべきである。こうして、妨害スコアは、高いスコアがより多い妨害を表し、低いスコアがより少ない妨害を表し、その周波数上に生ずる妨害可能性を表す。妨害が存在しない場合、測定がなされるにつれスコア値は徐々に0に向って減少する。
コードレスセルラー基地局は妨害スコア値の測定を動作周波数の選択に用いる。最も低い妨害スコアを有するものから周波数を選択することによって、かつ以下に記される適切なチャンネル放棄のしきい値を用いることによって、コードレスセルラー基地局は、公衆または民間のセルラーネットワークの近くで既に用いられ、或いは範囲内のコードレスセルラー基地局によって既に用いられている周波数での送信を避けるよう試みる。好ましくは、コードレスセルラー基地局はその初期動作周波数に最も低い妨害スコアを有する周波数を選択する。コードレスセルラー基地局10はそのバックアップ周波数に、スコアが高しきい値(Ht)より下である特定数のダウンリンク周波数を選択する。通話が進行中であるか否か、またはプライマリの移動局が登録されているか否かにしたがって、現在の動作周波数の妨害スコアが第1低しきい値(Lt)または高しきい値(Ht)より上になる場合、コードレスセルラー基地局10は以下に詳細に説明するようにその動作周波数を自動的に第1バックアップ周波数に切り替える。コードレスセルラー基地局10はまた、そのバックアップ周波数に対する妨害スコアが高しきい値(Ht)より上になるとバックアップ周波数リストからバックアップ周波数を除去する。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局は高しきい値(Ht)より下のスコア値を有する特定数の周波数を設けることを必要とする。もし十分な数の周波数が利用できない場合、コードレスセルラー基地局はセルラーネットワークに問題を通知する。1つの実施例においては、コードレスセルラー基地局が問題をセルラーネットワークに通知する時、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局に代案の認証された周波数のリストを供給する。他の実施例においては、セルラーネットワークは一時的に、必要な高しきい値(Ht)未満のスコア値を有する周波数の数を少なくする。こうして、コードレスセルラー基地局が動作を継続させることを可能とする。さらに別の実施例においては、十分でない数の周波数しか利用可能でない場合、コードレスセルラー基地局は周波数測定を継続し、十分な数のクリアな周波数が利用できるまで送信を中止する。
セルラーネットワークはまずコードレスセルラー基地局に認証メッセージ中に動作のためのセルラー帯の動作周波数のリストを供給する。1つの実施例においては、リストはセルラー帯における全ての可能な音声チャンネルを含んでいる。他の実施例においてはリストは全体のセルラー帯のうち小部分を含んでいる。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局は周期的にコードレスセルラー基地局ビジター位置登録機(CCBS VLR)に発呼する。CCBS VLRは、コードレスセルラー基地局に登録された巡回中の移動局の位置を追跡するために用いられるデータベースである。1つの実施例においては、CCBS VLRはコードレスセルラー基地局によって報告されるセルラー周波数に対する妨害スコアに関するデータを受信するための付加的な格納スペースを含んでいる。コードレスセルラー基地局から初期の呼を受信した後、セルラーネットワークは、妨害スコアデータを受信する準備がなされている旨を示すメッセージをコードレスセルラー基地局に対して送信する。次に、コードレスセルラー基地局は、全ての認証された周波数に関する全ての妨害スコアを、CCBS VLRに対しダウンロードする。CCBS VLRは妨害スコア情報をセルラーネットワークのデータ収集ノードに転送する。セルラーネットワークは、地域セルに対し動作周波数を割り当て、または再度割り当てる際の補助のために、この妨害スコアを用いる。
本発明の他の態様においては、セルラーネットワークとコードレスセルラー基地局との間の、位置更新またはネットワーク取消し処理の間等の接触中、コードレスセルラー基地局に新しい認証メッセージを送ることにより、コードレスセルラー基地局の動作パラメータを更新することができる。新しい認証メッセージはセルラーネットワークに対して送信される要求に応じて送信されてもよい。更新はコードレスセルラー基地局周辺のエリアにおけるサービスの変化に適用させ、セルラーネットワークの変化した特徴部分に従ってコードレスセルラー基地局を更新するよう、コードレスセルラー基地局の動作を修正するために有意義である。例えば、セルラーネットワークは、位置更新/呼転送の特徴部分にアクセスするためにコードレスセルラー基地局が発呼する電話番号を、一時的に変更してもよい。あるいは、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局の許される周波数を修正してもよい。
本発明の他の態様においては、セルラーネットワークが周期的にコードレスセルラー基地局の動作パラメータを変更することを可能とするために、コードレスセルラー基地局は好ましくはコードレスセルラー基地局が最後にセルラーネットワークに接触されるまでの時間をカウントダウンする予めセットされたタイマを含む。タイマが終了した時、コードレスセルラー基地局は自動的にセルラーネットワークに発呼する。好ましい実施例においては、タイマは30日間にセットされ、こうすれば、例えば登録された移動局に対する位置更新を要求するため等で、コードレスセルラー基地局がセルラーネットワークに最近30日間接触していないならば、コードレスセルラー基地局は自動的にセルラーネットワークに接触する。それに応じ、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局に新しい認証メッセージを送ることが必要かどうかを決定する。もし新しい認証メッセージが要求されれば、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局にメッセージを送信する。もし新しい認証メッセージが要求されていなければ、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局にリターンリザルトメッセージを送信する。セルラーネットワークからいずれかのメッセージを受信する際、コードレスセルラー基地局のタイマは30日に再設定される。コードレスセルラー基地局の詐欺的使用を回避するのに有用である。例えば、もし所有者がサービスに対する料金を払わず、またコードレスセルラー基地局から離れてしまって電話を使用することを止めていれば、コードレスセルラー基地局はセルラーネットワークに決して接触しないため、セルラーネットワークがコードレスセルラー基地局の動作を取り止めることは困難である。自動的接触の特徴によれば、コードレスセルラー基地局は自動的にプリセットタイマにより特定される時間内セルラーネットワークに接続する。ネットワークはもし必要であれば、不払いの顧客のコードレスセルラー基地局からの全ての動作周波数を取り除く新しい認証メッセージを送信する。こうして、コードレスセルラー基地局を動作不能にする。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局に登録されている移動局によって発呼がなされた時、コードレスセルラー基地局はまずコードレスセルラー基地局の登録テーブルに待機モートでリストされている他の移動局の1つのMINに電話番号が適合するかどうかを調べる。待機モードでリストされている移動局の1つに対するMINに電話番号が適合していれば、コードレスセルラー基地局はその移動局に選択呼出しして、2つの移動局間での内部通話を起動する。内部通話の特徴は、以下に詳細に記される。内部通話は陸上線を用いず、直接に陸上線に対して修正された電話拡張は、陸上線を介して発呼及び着呼できる。
本発明の他の態様においては、ユーザがコードレスセルラー基地局に予め登録されていない移動局を使用したい時、初期登録処理を起動するコードレスセルラー基地局の初期登録ボタンをユーザが押下する。そして、移動局のユーザは移動局がコードレスセルラー基地局にテスト登録メッセージを送信する移動局上のテスト登録機能キーを押下する。テスト登録メッセージはIS−136標準により特定されている。コードレスセルラー基地局はテスト登録メッセージが移動局から特定期間好ましくは30秒以内に受信されたかどうかを確認する。テスト登録メッセージが受信されれば、コードレスセルラー基地局は登録リストが一杯になっているか否かを決定する。追加の移動局に対して登録リストに余地がない場合、コードレスセルラー基地局は休止中の非プライマリ移動局をリストから削除する。もし休眠中である非プライマリ移動局がない場合、コードレスセルラー基地局は拒絶の旨のテスト登録応答を移動局に送信し初期登録の試みが終了される。もし追加の移動局に対する登録リストに余地があれば、コードレスセルラー基地局は移動局に許諾の旨のテスト登録応答を送信する。許諾の旨のテスト登録応答を受信する際、移動局は後に移動局に格納される工程の旨のテスト登録応答メッセージ内のコードレスセルラー基地局によって送信される1組の英文字を表示する。望ましい実施例においては、表示される英文字は「コードレス(Cordless)」の文字を形成する。この時、移動局はコードレスセルラー基地局へのコードレス登録を試みてもよい。もしユーザが登録を試みることを望むならば、移動局は登録メッセージをコードレスセルラー基地局に送信する。もし登録が望まれていないならば、何らメッセージはコードレスセルラー基地局に送信されない。一旦コードレスセルラー基地局が登録メッセージを受信すると、コードレスセルラー基地局は登録処理を完了し、移動局に登録許可メッセージを送信する。その次の自動的な登録の試みにおいては、一旦移動局がコードレスセルラー基地局の住宅システムID(RSID)を認識すると、移動局がコードレスセルラー基地局に自動的に登録されたことを示すよう「コードレス」のような格納された英文字を表示する。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局は2つの離れたアンテナ、送信(Tx)アンテナと受信(Rx)アンテナ、を用いる。望ましくは、コードレスセルラー基地局のカバーレチエリアは小さいため、送信及び受信アンテナは単純なアンテナである。望ましい実施例においては、送信アンテナ及び受信アンテナはコードレスセルラー基地局において物理的に分離されている。さらに、ディプレクサの必要を避けるため、それら信号は分離されたパスでセルラー送受信機に送信される。これにより設計を簡素化し、製造コストを削減することができる。
本発明の他の態様においては、コードレスセルラー基地局によって移動局の送信を受信し、ノイズ測定をするため単独の受信機が好適に用いられる。こうしてコードレスセルラー基地局のコストを省き、コードレスセルラー基地局のサイズを小さくする。移動局から正確に信号を受信するため、コードレスセルラー基地局の受信機の感度は周囲の環境におけるノイズを測定するための感度よりも明らかに低くてよい。移動局の送信を受信することを受信機が待機している時、より高出力の送信を受信することができるよう受信機の感度が下げられる。受信機が妨害測定を行っている時、受信機の感度は低出力送信を受信することができるよう、受信機の感度は増加される。通常の受信及び妨害測定に対し受信機の感度を変化させることによって、コードレスセルラー基地局はそれらのタスクに対して同一の受信機を好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、セルラーネットワークと公衆交換電話網とセルラーネットワーク互換の移動装置と通信する望ましい実施形態に係るコードレスセルラーシステムのブロック図である。
図2は、複数のセルラーネットワーク互換の移動装置と公衆交換電話網と通信する望ましい実施形態に係るコードレスセルラーシステムの一部ブロック図である。
図3は、望ましい実施形態に係るコードレスセルラー基地局のハードウェアのブロック図である。
図4は、フレームを受信するコードレスセルラー基地局及びフレームを送信するコードレスセルラー基地局に対するTDMA時間スロットの使用の概略図である。
図5は、望ましい実施形態に係る移動局のハードウェアのブロック図である。
図6は、移動局が通信するあるコードレスセルラー基地局に関するデータを格納する移動局のメモリ格納テーブルの概略図である。
図7は、コードレスセルラー基地局の特徴的初期認証に関連する処理を示す図である。
図8は、コードレスセルラー基地局によって維持される登録リストの概略図である。
図9は、コードレスセルラー基地局と移動局の初期登録に関連する移動局との通信を示す図である。
図10は、初期登録要求を処理するためコードレスセルラー基地局が行う工程を示すフローチャートである。
図11は、コードレスセルラー基地局への自動的な登録を試みる前にその位置を決定するための移動局が実行するステップを示すフローチャートである。
図12は、移動局のコードレスセルラー基地局への自動登録を示すフローチャートである。
図13は、コードレスセルラー基地局のネットワーク更新試行処理を示すフローチャートである。
図14aは、コードレスセルラー基地局の特徴的転送におけるネットワーク更新の一実施例に関連する工程を示す図である。
図14bは、コードレスセルラー基地局の特徴的転送におけるネットワーク更新の変形実施例に関する工程を示す図である。
図15は、コードレスセルラー基地局により用いられる移動局へ呼を転送するため、コードレスセルラー基地局とセルラーネットワークとの間の通信の概略ブロック図である。
図16は、コードレスセルラー基地局の拡張音声結合回路の一実施例を示す概略ブロック図である。
図17は、コードレスセルラー基地局の拡張音声結合回路の第2実施例を示す概略ブロック図である。
図18は、コードレスセルラー基地局の拡張音声結合回路の第3実施例を示す概略ブロック図である。
図19aは、コードレスセルラー基地局の特徴的転送におけるネットワーク取消しの一実施例に関する工程を示す図である。
図19bは、コードレスセルラー基地局の特徴的転送におけるネットワーク取消しの変形実施例に関する工程を示す図である。
図20は、ノイズと電力妨害レベルを加算したものをスコア増加に変換するために用いられる階段関数のグラフである。
図21は、時間に従った代表的な妨害スコアの変化のグラフである。
図22は、時間に従った周波数の変化の代表的スコアの図である。
好適な実施形態の詳細な説明
システム動作の一般説明
図1および図2に示す無線通信システムの好適な実施形態は、コードレスセルラー基地局10を含む。コードレスセルラー基地局はセルラーネットワーク互換型移動局12と通信可能である。コードレスセルラー基地局10は、選択的アクセス基地局とも呼ばれ、公衆交換電話網(PSTN)15上の陸上線14に接続され、陸上線識別番号(LLN)すなわち電話番号が割り当てられる。また、コードレスセルラー基地局10には、識別用に製造時に電子シリアル番号が割り当てられる。電子シリアル番号は、通常はコードレスセルラー基地局の永久メモリに記憶されるので、未認可の人物が不正に変更できないようになっている。移動局12はセルラーネットワーク16に登録され、移動局の電話番号である移動局識別番号(MIN)が割り当てられる。また、移動局には、製造時に電子シリアル番号(ESN)が割り当てられる。通常、ESNは移動局の永久メモリに記憶される。当業者には公知のように、セルラーネットワーク16は公衆交換電話網に接続され、セルラーネットワーク16の発呼者と公衆交換電話網(PSTN)15の発呼者との間で通話をルーティングする。
移動局12は、セルラーネットワーク16上のセルラー基地局18およびコードレスセルラー基地局10の両方と通信が可能である。移動局12がセルラーネットワーク16と通信中の場合は、移動局は地域セルラーサービスモードであると呼ばれる。移動局12がコードレスセルラー基地局10と通信中ならば、移動局はコードレス電話線サービスモードであると呼ばれる。
移動局12が、好適な実施形態に従って以下に詳述するように移動局がすでに登録されているコードレスセルラー基地局10の範囲内に入ると、移動局12はユーザの介入なく自動的に地域セルラーサービスモードからコードレス電話線サービスモードに切り替わる。移動局12がコードレス陸上線サービスモードに切り替わったことを移動局12がコードレスセルラー基地局10に確認すると、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16に通信して、通話転送更新メッセージを送る。通話転送更新メッセージは、セルラーネットワーク16が移動局12へのすべての着信を、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号へルーティングするよう要求する。また、移動局12がコードレスセルラー基地局10の範囲内にいる間は、移動局12からのすべての発呼は、コードレスセルラー基地局10を介して関連の陸上線14を通り、PSTN15へと送信される。好適には、地域セルラーネットワーク16環境とコードレスセルラー基地局10環境との間では、通話の受け渡しはない。例えば、コードレスセルラー基地局10を介して発呼が行われ、移動局12がコードレスセルラー基地局のセル17の範囲外へ出ると、通話はセルラーネットワーク16へ転送されずに切断される。別の実施形態では、地域セルラーネットワーク16環境とコードレスセルラー基地局10環境との間で通話の受け渡しができる。例えば、コードレスセルラー基地局10を介して発呼が行われ、移動局12がコードレスセルラー基地局のセル17の範囲外へ出ると、通話は自動的にコードレスセルラー基地局10およびその関連する陸上線14を通ってセルラーネットワーク16へ切り替えられる。セルラーネットワーク16は、その後、従来のセルラーシステムにおける隣接セル間の通話受け渡し処理と同様に、コードレスセルラー基地局10を介してユーザの移動局12へ通話をルーティングする。
一般に、移動局12がコードレスセルラー基地局10との接続を切ると、コードレスセルラー基地局10はネットワーク転送取消しメッセージをセルラーネットワーク16に送り、移動局識別番号への着信をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号に転送するのを取り消す。コードレスセルラー基地局10は、初期認証メッセージの間に、ネットワーク16がどのようなタイプの登録/登録抹消活動の通知を望んでいるかを通知される。ネットワーク16が通知を望む登録抹消イベントのタイプの例には、移動局12がオフにされた場合、つまりパワーダウン登録抹消、またはコードレスサービスモードの手動取消し、つまり強制登録抹消、等がある。移動局12がパワーオフ以外の理由でコードレスセルラー基地局10との接続を切ると、移動局12は地域セルラーネットワーク16のローカル地域セルラー基地局に登録することができる。移動局12が地域セルに登録されると、ユーザの移動識別番号への着信は、セルラーネットワーク16によって直接、移動局12へルーティングされる。
コードレスセルラー基地局
コードレスセルラー基地局(CCBS)ハードウェア
コードレスセルラー基地局10は、デジタルセルラー送受信機を使用して、陸上線14を介して移動局12と通信する。コードレスセルラー基地局は、時分割多元接続(TDMA)を利用して移動局12と通信を行う。
好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10のハードウェアは移動局に使用するハードウェアと非常に似ているが、コードレスセルラー基地局10の機能性は地域セル用の基地局に似ている。コードレスセルラー基地局と一般的な基地局との大きな違いは、コードレスセルラー基地局には好適には送受信機が1台しかなく(従って一度に1組の送受信周波数チャンネルしか使用できず)、このためデジタル通信だけをサポートする点である。このような違いのために、コードレスセルラー基地局は家庭用に適した大きさに製造できる。図3に示すように、CCBSは、マイクロプロセッサすなわちマイクロコントローラ20と、関連したメモリ記憶領域21と、ベースバンドモデム22と、セルラー送受信機23と、送信(Tx)アンテナ24と、受信(Rx)アンテナ25と、ユーザインターフェースハードウェア26と、モデム27と、スイッチ28と、標準電話インターフェースハードウェア29とを含む。プロセッサ20は、周知の態様でメモリ21、ユーザインターフェース26、モデム27、ベースバンドモデム22、およびセルラー送受信機23と通信する。プロセッサ20は、コードレスセルラー基地局ハードウェアの高周波部分の動作、すなわちベースバンドモデム22およびセルラー送受信機23の動作、を制御する。プロセッサ20はまた、通話処理タスクおよびセルラーネットワーク16との通信に関連した管理タスクの動作制御を行う。最後に、プロセッサ20はユーザインターフェース26を制御する。好適には、デジタルセルラー送受信機23とプロセッサ20とで、IS−136標準エアーインターフェース通信プロトコルを用いて移動局と通信する。関連メモリ記憶領域21は永久メモリ記憶および一時的メモリ記憶のどちらも可能である。
ベースバンドモデム22は好適にはデジタル信号プロセッサ(DSP)を用いて実現される。好適には、コードレスセルラー基地局10で使用されるベースバンドモデム22はローカルセルラー基地局18で使用されるのと同じタイプの機能を提供する。ベースバンドモデム22は、IS−136標準に従う時分割多元接続(TDMA)プロトコルを実現するために用いられる。さらに、当業者に公知のように、ベースバンドモデム22は音声信号の符号化を行い、陸上線と移動局との間でアナログ音声メッセージをデジタル圧縮符号化してセルラーチャンネルを通じてより迅速に送信できるようにする。好適な実施形態ではVSELP符号化が用いられるが、国際電気通信連合(ITU)圧縮符号化方式等の、当業者に公知の他の圧縮符号化方式を用いてもよい。ベースバンドモデム22は最後に、基地局が行う共通の信号処理機能である、ノイズ信号と音声信号とを区別する音声検出機能、および移動局12のマイクロフォンが拾い上げるエコーを軽減するエコー取消機能に関連した信号処理機能を提供する。
セルラー送受信機23は送信機(Tx)30と受信機(Rx)31とを含む。好適な実施形態ではセルラー送受信機23はデジタル送受信機である。より好適な実施形態では、デジタルセルラー送受信機23は時分割多元接続(TDMA)型送受信機である。好適には送信機30は移動局12で使用される送信機と同じである。好適には送信機の機能性は、以下に挙げる例外以外はIS−138デジタル基地局用の最低性能要求標準に従う。IS−138標準は当業者に周知の標準であり、本願に引用して援用する。IS−138標準は電信電話工業協会(TIA)エンジニアリング部門(2001 Pennsylvania Avenue,N.W.,Washington,D.C.20006)から入手可能である。第1の例外は、コードレスセルラー基地局10の出力電力は基地局周囲の狭いエリア内の移動局12とだけ通信を行うよう設計されているため、コードレスセルラー基地局は標準的セルラー基地局よりも出力電力が大幅に低いことである。好適には送信機30の出力電力は6.3mWである。別の実施形態では、送信機30の出力電力は約10mWである。送受信機のIS−138標準に対する他の例外は、コードレスセルラー基地局の周波数許容値は100万分の1.0(ppm)であり、通常、時間スロット4は同期ワードの送信時以外はサイレントである、という点である。これについては以下に詳述する。受信機31は標準的な携帯電話で使用される受信機と同じであり、コードレスセルラー基地局10の受信機31は、近隣の他の基地局信号がサーチできるように移動受信帯域における受信感度が極めて高い。有利な点は、1台の受信機を用いて移動局からの送信の受信とノイズ測定との両方ができるため、コードレスセルラー基地局の費用を削減し、かつサイズを小さくできることである。好適な実施形態では、受信機のダイナミックレンジは約70dBであり、つまり受信機は70dB以内の信号受信が可能である。移動局12からの信号を正確に受信するためには、コードレスセルラー基地局10の受信機31の感度は周囲の環境中のノイズ測定感度よりも大幅に低くなければならない。これは移動局が基地局と非常に近い所で使用されることが予想されるためである。従って、受信機31が移動局からの送信を待機している間は、受信機の感度はより高出力の送信を受信できるように低くなっている。好適な実施形態では、受信機の70dBダイナミックレンジは、移動局12からの−20dBmか−90dBmの送信を受けるようにスケーリングされる。受信機31が妨害測定を行うために待機している間は、受信機31の感度はより低出力の送信を受信できるように上げられる。好適な実施形態では、受信機31の70dBダイナミックレンジは、−46dBmから−116dBmの送信を受信できるようにスケーリングされる。他の実施形態では、CCBSは非線形フロントエンド受信機を用いてより広いダイナミックレンジを与える。当業者には理解できると考えるが、CCBSはイコライザを必要としないために、上記の好適な受信機をこの非線形フロントエンド受信機と容易に交換することができる。
デジタル送受信機23だけを用いて移動局12と通信を行うため、コードレスセルラー基地局10のハードウェアおよびソフトウェアを簡易化でき、これによりコードレスセルラー基地局10の製造費用を低減できる。IS−136標準は、デジタルチャンネル上ではTDMAデジタルモードで動作し、アナログチャンネル上ではアナログモードで動作する基地局および移動局を必要とする。デジタルチャンネル上でデジタルモードでのみ動作するコードレスセルラー基地局を提供することが好ましいが、コードレスセルラー基地局はアナログおよびデジタル両方のモードで動作できるようにしてもよい。
コードレスセルラー基地局10のカバーエリアは狭いため、送信(Tx)アンテナ24および受信(Rx)アンテナ25は簡単なアンテナである。好適な実施形態では、送信アンテナ24と受信アンテナ25とは、コードレスセルラー基地局10上で物理的に離れている別個のアンテナである。さらに、信号は別の経路を通って送受信機23に送られるため二重化器の必要がなく、これにより設計を簡易化し製造コストを下げることができる。しかし、送信および受信機能に共通のアンテナを使用することが望ましい場合もあり、この共通アンテナの実施形態では、コードレスセルラー基地局のハードウェアに二重化器が加えられる。二重化器は、周波数の異なる信号を同一のアンテナを介して同時に送受信することが可能な周知の装置である。一実施形態では、送信アンテナおよび受信アンテナはコードレスセルラー基地局の外に出ない内部アンテナである。
ユーザインターフェースハードウェア26は、キーパッド32とディスプレイ33との間をインターフェースできる。好適な実施形態では、キーパッド32は標準的電話機の20キーからなるキーパッドを含む。他の実施形態では、キーパーッド32は追加の機能キーを含んでもよい。ディスプレイ33は、好適には、各種の情報をユーザに表示できるLCDディスプレイである。簡略化した実施形態のディスプレイ33は、複数の7セグメントディスプレイ、または1つ以上の単純なLEDを含んでもよい。標準電話インターフェースハードウェア29は、当該技術分野で公知の制御信号および通信プロトコルを用いて、陸上線14およびPSTN15との通信を行うために使用される。好適には、標準電話インターフェースハードウェア29は標準的な4線/2線ハイブリッド装置を含み、コードレスセルラー基地局からの4線上の信号を陸上線通信の2線標準に変換する。さらに、電話インターフェースハードウェア29は、着信検出を行い、かつコントローラ20の命令下で加入者回線を閉じる。好適な実施形態では、PSTN15は、コードレスセルラー基地局10を標準2500シリーズ電話機と考える。従って、例えば基地局10は有利にはパルスおよびDTMFダイヤリングの両方をサポートする。コードレスセルラー基地局10はまた、データを通常の電話線を介して送信するために使用する標準データモデム27を含む。これによりコードレスセルラー基地局10と関連の陸上線14を使用する別のシステムとの間にモデムリンクを確立できる。
最後に、コードレスセルラー基地局ハードウェアは電源34を含む。電源34は、コードレスセルラー基地局10の上記の各ハードウェア要素に供給する電圧規定し調整する回路を含む。家庭の壁面のソケット等のメインソースから電力を得るために少なくとも1つの接続が確立される。電源34はまた、電池を接続し充電することが可能な別の接続を含んでもよい。
コードレスセルラー基地局の動作
図1および図2を再び参照する。コードレスセルラー基地局10は、以下に詳述する機能を支持する。ネットワーク許可処理は、コードレスセルラー基地局10とセルラーネットワーク16との通信を初期化する。ネットワーク許可処理が完了すると、コードレスセルラー基地局10は移動局12を登録してコードレスセルラー基地局10と共に使用できるようにする。移動局12を以下に詳述するようにコードレスセルラー基地局10に登録することによって、移動局12はその移動局識別番号宛ての通話を、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号で受信できる。コードレスセルラー基地局10は、一番最近コードレスセルラー基地局10との登録権を与えられた移動局12のリストを維持する。
好適な実施形態では、移動局12がある特定のコードレスセルラー基地局10の登録リストに載っている間に、移動局12がそのコードレスセルラー基地局10に近付くと、移動局12は自動的にコードレスセルラー基地局10に登録される。このように移動局12がコードレスセルラー基地局10と自動的に登録できるのは、移動局12が以下に詳述するようにコードレスセルラー基地局の近くの地域セルラーネットワークサービス16に関する情報を記憶しているためである。移動局12が、最近登録を行ったコードレスセルラー基地局10の近くの地域セルラーネットワーク16の一部に位置していると認識すると、移動局はコードレスセルラー基地局10のサーチを開始する。コードレスセルラー基地局10は、移動局12が位置を求められるように当業者には周知のデジタル制御チャンネル信号(DCCH)を常に発信している。移動局12がコードレスセルラー基地局10を発見すると、以下に詳述する自動登録処理が開始され、これにより移動局12はその移動局識別番号宛の通話をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号で受信することができる。
コードレスセルラー基地局10の有利な点は、所定時間に最大10台までの移動局12の登録をサポートできること、言い換えれば、最大10台までの移動局12がコードレスセルラー基地局10と通信して、地域セルラーネットワーク16にそれぞれの移動局12への通話をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号に転送させられることである。移動局12がコードレスセルラー基地局10に登録されているが通話中ではない場合、移動局12は「待機」状態、つまり発呼または受呼準備をして待機中であると考えられる。コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線に着信があると、コードレスセルラー基地局10はセルラー基地局18が移動局12を呼び出すのと同じ当業者に公知の呼出し方法を用いて、登録されている全ての移動局12を呼び出し、全ての移動局12が「鳴り」、着信を知らせる。着信に答えるためには、移動局のユーザの誰か一人が移動局ハンドセット12上の送信キーを押すと、そのユーザがコードレスセルラー基地局10を介して接続されて着信を受ける。移動局12が送信キーを押して着信を受けるか、または発呼を行う場合、移動局12は「活動」状態、つまり能動的に通話を処理中であると考えられる。好適な実施形態のコードレスセルラー基地局は、2台の「活動」状態の移動局をサポートできる。つまり、最大2台までの移動局がコードレスセルラー基地局10を通じて互いに通信し合うか、または陸上線上の発呼者と通信できる。このように、好適な実施形態では、着信に応答した最初の2台の移動局が着信に接続される。それ以外の移動局は締め出され、そのうちのいずれかの移動局が着信に答えようとしても、そのユーザに電話によってエラーが表示されてしまう。より多くの「活動」状態の移動局12を受け入れるために、当業者に公知のように追加の送受信機、通話処理ハードウェアおよびソフトウェアをコードレスセルラー基地局10に追加してもよい。
コードレスセルラー基地局10が2台の移動局12をサポートできる理由は、情報の送受信に1つのTDMAフレームの時間スロットを用いているためである。IS−136標準に従うと、TDMA信号は、図4に示すように時間スロット1から時間スロット6(37−42)と呼ばれる6つの時間スロットを持つ。コードレスセルラー基地局の受信時間フレーム35中で、移動局12は各時間スロット(37−42)において次のような情報を受信する。時間スロット1(37)では、コードレスセルラー基地局10は、地域セル18のデジタルセルラー基地局が移動局12からデジタル制御チャンネル(DCCH)メッセージを受信するのと同じ方法で、IS−136標準に従って移動局12からDCCHメッセージを受信する。例えば、DCCHメッセージは、移動局12がコードレスセルラー基地局10との登録の維持のためにコードレスセルラー基地局10と交換が必要な情報を含む。時間スロット2(38)および時間スロット5(41)では、コードレスセルラー基地局10は第2の移動局(MS2)から音声データを受信する。時間スロット3(39)および時間スロット6(42)では、コードレスセルラー基地局10は第1の移動局(MS1)から音声データを受信する。時間スロット4(40)では、コードレスセルラー基地局10が移動局12から受信するデータがないため、空白の時間スロットとして示す。
コードレスセルラー基地局の送信時間フレーム36では、各時間スロット37−42においてコードレスセルラー基地局10は次のような情報を送信する。時間スロット1(37)では、コードレスセルラー基地局10は、地域セルラーネットワークのデジタルセルラー基地局がデジタル制御チャンネル(DCCH)情報を送信するのと同じ方法で、IS−136標準に従ってDCCHメッセージを送信する。例えば、DCCHメッセージは、移動局12がコードレスセルラー基地局10の近くにいると認識した場合にそのコードレスセルラー基地局10との登録のために必要な情報を含む。時間スロット2(38)および時間スロット5(41)では、コードレスセルラー基地局10は第2の移動局(MS2)へ音声データを送信する。時間スロット3(39)および時間スロット6(42)では、コードレスセルラー基地局10は第1の移動局(MS1)へ音声データを送信する。デジタル制御チャンネル(DCCH)は好適にはハーフレートデジタル制御チャンネルであるため、DCCHは時間スロット4(40)では送信される必要はない。従って、通常、時間スロット4は、移動局がコードレスセルラー基地局との送信同期を補助する同期ワードだけを送信する。しかし、送信が同期している場合にコードレスセルラー基地局10が別のコードレスセルラー基地局10によって間違って検出されないという事態を避けるために、コードレスセルラー基地局10は時間スロット4で同期ワードに加えてアイドルコードをランダムに送信する。時間スロット4でアイドルコードをランダムな間隔で時々送信することによって、CCBSがこれと同期して送信を行っているコードレスセルラー基地局の1つによって検出される可能性が高まる。同期ワードを送信する以外の時間については、時間スロット4(40)は、コードレスセルラー基地局10が存在する環境に関するノイズ情報を収集するためにサイレントである。このようにランダムに選択されたフレームにおいて、コードレスセルラー基地局10は時間スロット4(40)でサイレントではなくアイドルコードを送信して、近隣のコードレスセルラー基地局10に自分の存在を知らせる。このアイドルコード送信の平均レートは、256TDMAフレームに1回から、8TDMAフレームに1回である。アイドルコードが送信されるフレームは、非決定論的方法または擬似ランダム決定方法によって選択され、異なるコードレスセルラー基地局10にはそれぞれ異なる選択パターンを与える。
移動局12がコードレスセルラー基地局10の範囲外に出ると、コードレスセルラー基地局10は、以下に詳述するように移動局12の移動局識別番号宛の着信の転送を取消すように、地域セルラーネットワーク16に自動的にメッセージを送る。好適な実施形態では、移動局12が通話中の場合は、通話は中断され、移動局12は地域セルラーネットワーク16を通じて発呼し直さなければならない。他の実施形態では、地域セルラーネットワーク16を通じて移動局12に自動的に通話を転送して通話を維持する。いずれにしても、移動局12がコードレスセルラーネットワーク16の範囲から出てしまうと、移動局12は地域セルラーネットワーク16と自動的に登録して、従来のセルラーサービス方法で着信を受ける。
移動局
移動局ハードウェア
好適な実施形態では、移動局12のハードウェアは、図5に示すように、プロセッサ46と、関連のメモリ記憶領域47と、デジタルセルラー送受信機50と、アナログセルラー送受信機52と、ユーザインターフェースハードウェア44と、ハンドセット入出力制御ロジック45と、を含む。有利には、デジタルセルラー送受信機50とアナログセルラー送受信機52とは、実際にはコードレスセルラー基地局と同様に、同一のセルラー送受信機中に組み入れられるが、理解を容易にするために、図5には2つの別個の装置を示す。プロセッサ46は上記の各要素と通信する。関連メモリ記憶領域47は、永久的および一時的メモリ記憶が可能である。デジタルセルラー送受信機50は受信機(Rx)48と送信機(Tx)49とを含む。好適な実施形態では、デジタルセルラー送受信機50は時分割多元接続(TDMA)型送受信機である。アナログセルラー送受信機52は受信機(Rx)53と送信機(Tx)54とを含む。ユーザインターフェースハードウェア50はキーパッド55とディスプレイ56との間をインターフェースできる。好適な実施形態では、キーパッド55は少なくとも標準的な電話機の20キーからなるキーパッドを含む。他の実施形態では、キーパッド55は追加の機能キーを含んでもよい。ディスプレイ56は、好適には、各種の情報をユーザに表示できるLCDディスプレイである。ディスプレイ56は、より簡略化した実施形態では、複数の7セグメントディスプレイを含んでもよい。ハンドセット入出力制御ロジック45は、当業者に公知のように、従来の移動局12のハンドセット上の標準的な電話マイクロフォンピックアップ60とスピーカ59との間をインターフェースする。好適には、移動局12は、本願に引用により援用する移動局標準に要求されるIS−137性能要求を全て満たす。IS−137標準は、電信電話工業協会(TIA)エンジニアリング部門(2001 Pennsylvania Avenue,N.W.,Washington,D.C.20006)から入手可能である。
移動局の動作
図1および図2を再び参照する。移動局12は、好適には、セルラーネットワーク16の地域セル18中でデジタルチャンネルまたはアナログチャンネルのいずれかにアクセス可能な二重モードセルラーハンドセットを含む。移動局12は、同じセルラー周波数範囲および1つの通信プロトコルを用いて、セルラーネットワーク16すなわちローカルセル18、およびコードレスセルラー基地局10と通信する。好適な実施形態では、移動局12はIS−136エアーインターフェース標準を用いて、セルラーネットワークおよびコードレスセルラー基地局10の両方と通信する。IS−136標準は、時分割多元接続(TDMA)デジタルセルラー移動電気通信システム用の互換性標準を設定し、移動局12がこの標準に従って製造されたどのセルラーシステムにおいてもサービスを受けることができるようにする。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10はIS−136標準からTDMAデジタルプロトコルだけを使用するため、移動局12はそのデジタル送受信機50(図5)だけを用いてコードレスセルラー基地局10と通信する。しかし他の実施形態では、移動局は、他の通信標準、例えばやはり電信電話工業協会(TIA)から入手可能な暫定標準PN−3388等の1.9GHz動作に従う標準に準じてもよい。
好適には、移動局12はその最後のネットワーク登録を優先し、つまり移動局12に電源が投入されると、移動局12は自動的にその最後の動作周波数に同期し、その周波数の制御チャンネルに登録を試みる。その周波数の制御チャンネルを見つけられなかった場合は、移動局は他の周波数をスキャンして最適な制御チャンネルを見つける。多くの場合、移動局はセルラーネットワーク16中の一番近い地域セルラー基地局18に登録する。以下に詳述するように地域セルラーネットワークと登録した後、移動局12が自動的に登録権を与えられているコードレスセルラー基地局10に近づくと、移動局12は自動的に地域セルラーネットワーク16との登録から外れ、コードレスセルラー基地局10に登録する。上記で簡単に述べたが、以下に詳述するように、移動局12は最近登録したコードレスセルラー基地局10が含まれるエリア中のセルラーサービスに関する情報を記憶している。このため、移動局12は現在含まれている地域セル18についての情報をたえず比較し、それが一番最近登録したコードレスセルラー基地局10の1つを含む可能性があるセルかどうかを判断する。もし移動局12が最近登録したコードレスセルラー基地局10を含む可能性のある地域セル18の中にいれば、移動局はそのコードレスセルラー基地局10の動作パラメータに関して記憶している情報を用いてコードレスセルラー基地局10の場所を突き止めようと試みる。
このように、移動局12は、最近登録した1つ以上のコードレスセルラー基地局10に関する動作周波数および他の情報の半永久的記憶専用の部分をメモリ47(図5)中に含む。好適には、移動局12は、図6に示すように以前に登録した約3機のコードレスセルラー基地局に関する情報を記憶するコードレスセルラー基地局記憶テーブル78を、EEPROM中に半永久的に保持する。現在のところ3機のコードレスセルラー基地局10の記憶が好ましいが、追加のコードレスセルラー基地局10の記憶に適したアプリケーションも可能である。一番上の行80は「プライマリ」コードレスセルラー基地局についてのデータを含む。「プライマリ」コードレスセルラー基地局とは、例えば、ユーザが最も頻繁にアクセスし、このサービスへの加入に関する請求書が送付されるユーザの自宅または職場のコードレスセルラー基地局10である。ユーザはどのコードレスセルラー基地局が「プライマリ」基地局であるかを指定する。好適な実施形態では、移動局12を最初にコードレスセルラー基地局10に登録した後、ユーザは特定のキーストローク処理、有利には移動局のキーパッドで数字の1のキーに続いて#キーを入力し、これにより現在使用中のコードレスセルラー基地局10を「プライマリ」コードレスセルラー基地局に指定することができる。第2行目および第3行目82、84は、有利には、最近使用した非プライマリコードレスセルラー基地局10のうち使用時期の新しい順に2台の基地局のデータを含む。移動局12は、一番上の行80には常にプライマリコードレスセルラー基地局10についての情報を維持する。移動局12は、それ以下の行については順序を必要に応じて入れ替えて管理し、2行目82が一番最近使用した非プライマリコードレスセルラー基地局10についてのデータを含み、3行目84がその前に使用した非プライマリコードレスセルラー基地局10についてのデータを含むようにする。
テーブル78は、水平方向に第1部分85と第2部分87とに分割される。テーブル78の第1部分85は、コードレスセルラー基地局10に関する情報、例えばコードレスセルラー基地局の識別番号、およびそのコードレスセルラー基地局10について最後にわかっている動作チャンネルおよびバックアップチャンネル等を記憶する。テーブル78の第2部分87は、コードレスセルラー基地局10が存在する地域セル18のセルラーサービスに関する情報を記憶する。
テーブル78の第1部分85は、好適には、コードレスセルラー基地局10に関する以下の情報、すなわち住宅用システムID(RSID)86と、動作チャンネルf。88と、バックアップチャンネルf1,f2,およびf390−94と、国コードCC96と、システム動作コードSOC98と、を含む。RSIDはコードレスセルラー基地局10を識別する16ビットのシリアル番号である。RSIDは、初期許可処理の間に、セルラーネットワーク16によってコードレスセルラー基地局に割り当てられる。RSID86は、IS−136標準に従ってコードレスセルラー基地局10からデジタル制御チャンネル(DCCH)を介して放送され、移動局12がコードレスセルラー基地局10を認識し、かつその基地局に登録を試みることができるようにする。移動局12は、コードレスセルラー基地局10との最初の登録後、テーブル78中にRSIDを復元し、移動局12が次にコードレスセルラー基地局10の範囲内に入った時にその基地局を突き止める補助として使用する。チャンネル情報は、現在または最後にわかっている動作チャンネルf088と、コードレスセルラー基地局10が動作し得る他の3つのチャンネルf1,f2,およびf390−94とである。これら他のチャンネルは、コードレスセルラー基地局のデジタル制御チャンネル(DCCH)が最も検出され易いチャンネルである。これらのチャンネルは、以下に詳述する処理を用いる妨害環境の測定に基づいてコードレスセルラー基地局10によって決定される。好適には、コードレスセルラー基地局10はコードレスセルラー基地局の動作用の他のチャンネル群を含む近隣リストを放送する。その後、この近隣リストは移動局によって記憶される。他の実施形態では、これらの他のチャンネルは、移動局12がコードレスセルラー基地局10に登録されている間に、コードレスセルラー基地局10からデジタル制御チャンネル(DCCH)を介して定期的に送信されるデータまたは他の配信パケットを介して、コードレスセルラー基地局10から移動局12に与えられる。国コードCC96は、コードレスセルラー基地局10が接続されている陸上線14用の国コードである。システムオペレータコードSOC98は、サービスプロバイダー用のシステムオペレータコードである。セルラーネットワークの場合は、McCawネットワークは他のサービスプロバイダーと同様に独自のコードを持つ。
国コードCC96、システムオペレータコードSOC98、およびRSID86をまとめて、以後、「拡張RSID」100と称する。好適には、移動局12が以前に登録したコードレスセルラー基地局10の場所を突き止めたかどうかを判断しようとする際、移動局12は記憶している「拡張RSID」100をコードレスセルラー基地局10から放送される拡張RSIDと比較する。好適な実施形態では、移動局12が、記憶している拡張RSID100がコードレスセルラー基地局が放送する拡張RSIDと一致するかどうか比較する際、次の規則が適用される。すなわち、移動局12がコードレスセルラー基地局10のCC96を以前に入手していなかった場合、移動局12はこれら2つのCCが公知であり一致しているとして扱う。実際には未知のCC96はワイルドカードとして扱われる。
RSID86自体ではなく拡張RSID100を使用することにより、移動局12が記憶しているのと同じRSIDを偶然保有している誤った領域中のコードレスセルラー基地局10に間違って登録しないように、より高度な保護を提供できる。例えば、米国内のあるコードレスセルラー基地局10と同一のRSID86を持つカナダの人物のコードレスセルラー基地局10に移動局12を登録しようとは思わないはずである。拡張RSID100を用いて、国コードCC96、システム動作コードSOC98およびRSID100を検査することにより、このようなエラーをなくすことができる。
テーブル78の第2部分87は、コードレスセルラー基地局10が存在する地域セル18に関する次の情報、すなわちセルのシステム識別子SID102と、セル18をさらに特徴付ける複数の公衆サービスプロファイルPSPO,PSP1,PSP2,およびPSP3 104−110と、を含む。システム識別子SID102は、コードレスセルラー基地局10が位置するセルラーネットワーク16内の都市部エリアについての識別番号である。地域セルラーネットワーク16の各都市部エリアにはそれぞれ独自のSID102が割り当てられる。移動局12はSIDを用いて、移動局12が、公知のコードレスセルラー基地局10を含む可能性のあるエリア中にいる場合を判断する。ある都市部エリア内にはその中で動作する複数のセル18が存在する場合がある。従って、さらに利用可能な情報を使用して、所望のコードレスセルラー基地局が位置するセルだけの識別を補助することが有利である。公衆サービスプロファイルは、デジタル領域セルの場合は、好適にはデジタル制御チャンネル(DCCH)のチャンネル番号、およびコードレスセルラー基地局が最後に位置していた地域セルについての8ビットデジタル認証カラーコード(DVCC)を含む。DVCCは基地局から移動局へ送られ、符号化されて符号化デジタル認証カラーコード(CDVCC)となる。このCDVCCは、8ビットのDVCCと、基地局が生成した4つの保護ビットとを含む12ビットデータフィールドである。CDVCCは、各時間スロット中に移動局と基地局との間でやりとりされる。CDVCCは、基地局と移動局との間で正しいデータが復号されていることを示すために使用される。これらの数字は当業者には周知である。アナログ地域セルの場合は、公衆サービスプロファイルは、好適には地域セル用のアナログ制御チャンネル(ACCH)番号と、コードレスセルラー基地局10が最後に位置していた地域セルについてのデジタルカラーコード(DCC)とを含む。DCCは、ある移動局が適当な基地局を捕えたことを検知するために使用される転送アナログ制御チャンネル上に、基地局から送信されるデジタル信号である。これらの番号は当業者に周知である。公衆サービスプロファイルを記憶する目的は、所望のコードレスセルラー基地局10が位置する地域セルラーサービスに関する追加情報を入手し、これによりそのコードレスセルラー基地局に対応する正しい地域セルを特定しやすくすることである。
移動局12はテーブル78のPSP104−110を満たす役割を担う。このために、好適な実施形態では、移動局12はコードレスセルラー基地局10から放送された近隣リストを受信し、この近隣リストからPSPを推測する。通常は基地局によって放送される近隣リストメッセージは、IS−136標準によって特定され、チャンネル群を好適なチャンネル群、好適でないチャンネル群、および通常のチャンネル群に指定できる。好適なチャンネルと指定されたチャンネルは、受信中の移動局の動作チャンネルをこの好適なチャンネルに切り替えさせることが可能である。好適でないチャンネルおよび通常チャンネルは、このような迅速な移動局の動作は必要としない。コードレスセルラー基地局は、この事前に規定されたIS−136に従う放送された近隣リストメッセージを利用するが、この近隣リストメッセージ上で近隣仲間(ピア)セル群の形成に関する情報を送信する代りに、コードレスセルラー基地局は、CCBSのカバーエリアに重なるセルに関するPSP情報、およびCCBSが切り替えを選択しうるバックアップチャンネルに関する情報を送信する。さらに、コードレスセルラー基地局は、バックアップチャンネルではないがCCBSが移動局に通知したいチャンネルを含んでもよい。放送される近隣リスト上で最大4つまでのPSPが送信され、好適ではないチャンネルと指定される。近隣リストのこれ以外の部分は、全て通常チャンネルとして示されるバックアップチャンネルおよびその他のチャンネルから構成される。コードレスセルラー基地局10から近隣リストを受信すると、移動局12は好適ではないチャンネルとして示されるチャンネルのPSP情報を抽出し、この情報をコードレスセルラー基地局用の記憶テーブル78に記憶する。
CCBSは次の処理を用いて、CCBSが含まれるまたはCCBS近隣の公衆セルを決定して、近隣リストメッセージ中に好適ではないチャンネルとして載せるチャンネルを決定する。CCBSはセルラースペクトル中の全てのチャンネルをスキャンし、各チャンネル毎に受信信号強度(RSS)測定を行う。CCBSはRSS測定値が最も高いチャンネルの活動を考慮し、そのチャンネルの活動が公衆デジタル制御チャンネルによるものかどうかを判断する。信号が公衆デジタル制御チャンネルによるものでない場合は、CCBSは20dBのしきい値に達するまでRSS測定値が次に高いチャンネルへと切り替えて行く。信号が公衆デジタル制御チャンネルによるものであれば、CCBSはこのチャンネルを、そのカバーエリアがCCBSを含むまたはCCBS近隣の公衆セル用の活動デジタル制御チャンネルとして記憶する。CCBSは、CCBSが含まれるまたはCCBS近隣の公衆セルについて最大4つまでの活動デジタル制御チャンネルの情報を集め、この情報を放送する近隣リストメッセージで送信する。
他の実施形態では、移動局12は、移動局が新しい地域セル18に入る度に、地域セル18についての公衆サービスプロファイルを集める。コードレスセルラー基地局10との登録時に、移動局12は、現在および以前に集めた公衆サービスプロファイル(PSP)を以前に記憶した公衆サービスプロファイルと比較し、これらの公衆サービスプロファイルの一方または両方がまだテーブル78にない場合はテーブル78を更新する。公衆サービスプロファイルを変更する理由は、サービスを提供する地域セルが変わるかもしれない場所にコードレスセルラー基地局10が位置する、つまりコードレスセルラー基地局が、最大4つの近隣セルのサービス範囲が重なり合う場所に位置するかもしれないためである。最大4つの公衆サービスプロファイルを記憶することにより、移動局12がコードレスセルラー基地局10に近付く際にどのセルが移動局12にサービスするかには関係なく、移動局12はコードレスセルラー基地局10の位置を突き止める必要があることを認識する。一番最近収集された公衆サービスプロファイルは常にPSP0として記憶される。公衆サービスプロファイルに変更があると、以前にPSP0として記憶されていた公衆サービスプロファイルはPSP1として、PSP1として記憶されていた公衆サービスプロファイルはPSP2として、という風に記憶されていく。
本願では、SID102とPSPとの組み合わせを示すために「拡張公衆サービスプロファイル」112という用語を使用する。移動局12は、PSPを検査する前に、コードレスセルラー基地局10を含む地域セル18のSIDと現在のSIDとが一致することを確認する。SIDの一致が検出されると、PSPが一致しているかどうかが検査される。拡張PSP112は、移動局12が特定のコードレスセルラー基地局10の探索を開始する前に一致しておく必要がある。例えば、移動局12は現在含まれているセルのSIDをチェックして、それを移動局12が登録しているコードレスセルラー基地局10の各SIDと比較し、公知のコードレスセルラー基地局10をもっていると思われるSIDに移動局12が含まれているかどうかを判断する。このため移動局12は、知らないSIDを持つどこか遠い町にいる間は、特定のコードレスセルラー基地局10の探索は行わない。さらに、SIDの使用によって、移動局12のユーザが別の町または州にいる間に、移動局12が間違ってコードレスセルラー基地局10に登録してしまう可能性を下げる。このリスクをさらに下げるために、好適な実施形態では、拡張PSPはコードレスセルラー基地局が含まれる国コードCCも含み、これによりSIDが一致しても移動局が違う国にいる時は、移動局がコードレスセルラー基地局を探索しないようにする。
コードレスセルラー基地局の特徴
コードレスセルラー基地局の初期許可
安全なシステムの維持のため、コードレスセルラー基地局10はまず、その使用許可のためにセルラーネットワーク16に登録する。実際には、セルラーネットワーク16は、動作用に許可された動作周波数リスト等の一定の動作パラメータをコードレスセルラー基地局10に与えるため、コードレスセルラー基地局10はネットワークの許可なしには動作できない。
好適には、顧客がコードレスセルラー基地局10を購入すると、販売者はセルラーネットワーク16に連絡して、コードレスセルラー基地局10に関するある情報、例えばコードレスセルラー基地局10の電子シリアル番号や、ユーザがコードレスセルラー基地局10を接続しようとする陸上線番号などを知らせる。販売者はまた、通話転送機能への加入のために主たるユーザの移動局12の移動識別番号(MIN)をセルラーネットワークに送ることが求められる。
コードレスセルラー基地局10が設置場所に設置されると、ユーザはコードレスセルラー基地局10をユーザの陸上線14に関連した電話ジャック58、および一般的な壁面ソケット等の電源(図示せず)に接続する。好適な実施形態では、ユーザはコードレスセルラー基地局10上のネットワーク許可機能キー62を押す。他の実施形態では、コードレスセルラー基地局10が電源に接続されると、コードレスセルラー基地局10は自動的にセルラーネットワーク許可処理を初期化する。また有利には、システムは、ネットワーク許可処理を手動で初期化する命令として、例えば4648#等の電話のキーパッド(図3)上の特定の番号および記号列を受け取る。
図7に示すように、新しいコードレスセルラー基地局10のネットワーク許可処理について説明する。自動ネットワーク許可処理が初期化されるか、または手動キーストロークコマンドが押下されると、ステップ64で、プロセッサ46はコードレスセルラー基地局(CCBS)10上の標準電話インターフェースハードウェア29を用いて、陸上線14を介してリモートネットワーク更新番号等のプリセットされたセルラーネットワーク許可電話番号に発呼する。好適には、セルラーネットワーク許可番号はコードレスセルラー基地局10の半永久的メモリに記憶される。
セルラーネットワーク(CN)16がコードレスセルラー基地局10からの発呼に応答すると、セルラーネットワーク16は、モデムセットアップステップ66で、陸上線14上でコードレスセルラー基地局10とのモデムリンクを開始する。このモデムリンクは、AT&T800トランザクション・アクセス・サービス・オプションを用いて確立することができ、または別のモデムプールによっても与えられる。コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16とのモデムリンクのセットアップを最低2度試みる。コードレスセルラー基地局10のモデム27とセルラーネットワーク16のモデム27とが同期すると、モデムリンクが確立される。モデムリンクの確立は最低2度、試行される。モデムリンクが確立されると、コードレスセルラー基地局10はステップ68で許可要求メッセージを送る。許可要求メッセージは、コードレスセルラー基地局の識別用の電子シリアル番号を含む。ネットワークは、電子シリアル番号で識別されるコードレスセルラー基地局10が、コードレスセルラー基地局の購入時にセルラーネットワークに通知された陸上線番号から発呼していることを確認する。好適には、コードレスセルラー基地局は、PSTN15からの電話線の通話番号識別(CNI)機能を利用し、受信中の通話が実際には地域セルラーシステムに記憶された陸上線14上にあることを確認する。モデムリンクが確立された陸上線番号が、記憶された陸上線番号と同じであれば、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10から初期認証メッセージ(AUTH)を受け取り、初期許可メッセージ(auth)をステップ72でコードレスセルラー基地局10に送る。
セルラーネットワーク16は、許可メッセージ中にコードレスセルラー基地局10用の一定の動作パラメータをダウンロードする。好適な実施形態では、許可メッセージは以下を含む。すなわち、(a)プライマリMIN、(b)CCBS−ID(CCBSがCCBS VLRとの今後の通信で使用するパスワード)、(c)公衆SID(SID)(該CCBSが動作すべきシステムID)、(d)住宅用SID(RSID)(該CCBSを識別する住宅用システムID)、(e)CCBS_Auth_Count(不正使用防止に使用する初期値)、(f)登録/登録抹消フラグ(CCBS VLRが通知を希望する登録および登録抹消のCCBSへの表示)、(g)許可周波数(セルラー基地局が動作許可を受けている周波数のリスト)、(h)リモートネットワーク更新番号1(RNUN1)(CCBSがCCBSとのさらなる通信用に使用する番号)、(i)リモートネットワーク更新番号2(RNUN2)(リモートネットワーク更新番号1が機能しない場合にCCBSが使用すべき別番号)、(j)LLN(該CCBSが動作すべき陸上線番号)、(k)SOC(セルラープロバイダー用のシステムオペレータコード)、(1)許可電力(許可された動作電力レベル)、(m)送信信号強度(該CCBSが動作すべき最大信号強度)、および(n)受信信号強度(該CCBSが移動セットチャンネルを考慮する最小信号強度)、である。好適な実施形態では、動作周波数はセルラースペクトル中の周波数の一部である。ただし動作周波数は、セルラースペクトル中の全周波数を含んでもよい。許可電力レベルは、CCBSの動作が許可される電力レベルである。一実施形態では、ユーザは、ユーザが受信を希望し、かつサービスレベル毎に異なる料金が課されるサービスレベルのオプションをもつ。例えば、ユーザはCCBSのカバーエリアを、狭いカバーエリア、通常のカバーエリア、または広いカバーエリアから選択することができ、各カバーエリアは対応した許可または許可電力レベルを持つ。ユーザが要求するサービスレベルに応じて、対応する許可電力レベルが許可メッセージ中でCCBSに送られる。許可ステップ(auth)の間に受信したパラメータは、コードレスセルラー基地局10のメモリに記憶され、動作に使用される。好適には、パラメータはEEPROM中に記憶される。コードレスセルラー基地局10は、ステップ74でセルラーネットワーク16に結果返送メッセージを送って、許可メッセージの受信を確認する。結果返送メッセージが受信されて初期化処理が完了すると、コードレスセルラー基地局10またはセルラーネットワーク16のいずれかがステップ76でコールを解放する(コール解放)。上記のコードレスセルラー基地局10初期化の試みのいずれか1つでも失敗すれば、初期化処理はセルラーネットワーク16によって取り消され、許可ステップは一定期間の後に再試行される。二度目の試みも失敗に終った場合は、ユーザは陸上線14上で別の発呼を行ってセルラーネットワーク16に再びコンタクトし、初期化処理をもう一度行うことを要求できる。
ネットワーク許可が完了すると、セルラーネットワーク16は、コードレスセールラー基地局の独自の識別パスワード番号の永久記録と、コードレスセルラー基地局10に関連したプライマリ移動局12の移動局ID番号と、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号とを保有する。一実施形態では、コードレスセルラー基地局10がセルラーネットワーク16とのネットワーク許可処理が成功すると、コードレスセルラー基地局10上のインジケータが光ってコードレスセルラー基地局10の使用が許可されたことを示す。
他の実施形態では、ネットワーク許可処理は上記とほぼ同じだが、ただし許可処理を開始するには、ユーザは、ユーザの標準電話陸上線14上でセルラーネットワーク許可電話番号に電話を掛け、セルラーネットワーク16にコードレスセルラー基地局10が接続している陸上線番号(LLN)を伝える。セルラーネットワーク(CN)16は、コードレスセルラー基地局10が接続されている公衆交換電話網(PSTN)15上の陸上線番号に発呼する(初期発呼)。ユーザはこの電話には応答せず、代りにコードレスセルラー基地局10上の陸上線通信ハードウェア29(図3)がこの発呼に応答できる。こうしてコードレスセルラー基地局10とセルラーネットワーク16との間に電話リンクが確立されると、モデムリンクをセットアップし、図7に示す流れに沿って上述した許可処理へと進む。
コードレスセルラー基地局の登録リスト
コードレスセルラー基地局のユーザ数が増加すると、近隣の家々にコードレスセルラー基地局10が設置されている可能性が益々高くなる。このような場合、コードレスセルラー基地局10の近くにくる全ての移動局12を自動的に登録するのは望ましくない。有利には、好適な登録方式では、コードレスセルラー基地局10は以前に登録権が与えられているユーザにのみアクセス可能である。コードレスセルラー基地局10はメモリ21(図3)の半永久的部分にコードレスセルラー基地局の登録リスト113を維持し、これはこのコードレスセルラー基地局10との登録権が以前に与えられている移動局12の移動システム識別番号を記憶する。自動登録が開始される前に移動局12の事前登録を要求することにより、使用頻度の高いユーザには自動登録の便宜を残したまま、近隣のコードレスセルラー基地局10との誤った自動登録を防止できる。
図8に示すように、コードレスセルラー基地局の登録リスト113は、好適には第1部分114と第2部分115とに分割される。コードレスセルラー基地局10との登録権が自動的に与えられる「プライマリ」移動局12の移動局識別番号MINは、リスト113の第1部分114に記憶される。プライマリユーザはコードレスセルラー基地局10の所有者であり、通常はコードレスセルラー基地局10のサービスに対する料金が課せられる人物である。コードレスセルラー基地局10に一番最近登録した「非プライマリ」移動局12の移動局識別番号MINは、リスト113の第2部分115に記憶される。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10は、有利には、コードレスセルラー基地局の登録リスト113にMINが記憶されている限られた台数の移動局12にのみ自動的に登録権を与えることができる。好適には、コードレスセルラー基地局10は、2人のプライマリユーザおよび8人の非プライマリユーザに登録権を与えることが可能である。しかし、所望する使用方法によってはユーザの数はこれより上下してもよい。
リストの第1部分114に記載されるプライマリユーザは、好適には、認可業者からの介入、または地域セルラーネットワーク16との通信がなければ変更不能である。一番最近に自動登録権を与えられた非プライマリ移動局を記載するリスト113の第2部分115は、有利には、コードレスセルラー基地局10への登録時期が近い順に維持される。従って、リスト113の第2部分115が既に満杯の場合は、リストの最後の非プライマリ移動局、つまり一番以前に自動登録を与えられた移動局がリスト113から外され、新しい移動局に自動登録権が与えられると、その移動局が第2部分115すなわち非プライマリ登録リストの一番上に置かれる。
コードレスセルラー基地局10はまた、有利には、最近自動登録権を与えられた非プライマリ移動局12を記載するリスト113の第2部分115のLCDディスプレイを提供できる。この実施形態では、ユーザはコードレスセルラー基地局上の機能キーを押して、非プライマリ移動局を記載するリスト113の第2部分115を表示する。リスト113の第2部分115が表示されると、ユーザは表示された移動局識別番号のリストをスクロールして、ユーザが削除したい番号を選択する。ユーザはその後、コードレスセルラー基地局10上の削除と書かれた機能キーを押すか、または他の実施形態では、コードレスセルラー基地局10のキーパッドから335#等のキー列を入力して、ハイライトされた番号を自動登録リスト113の第2部分115から削除できる。
入力毎に、コードレスセルラー基地局の登録リスト113は、コードレスセルラー基地局に関する移動局の状態を示すステータス記録116、および移動局識別番号の記録117を記憶する。好適には、コードレスセルラー基地局10に関する移動局12の状態は「待機」、「活動」、および「休止」状態と呼ばれる3つの状態がある。テーブル113に「D」で示す休止状態は、以前にコードレスセルラー基地局10に登録されている移動局12が現在はコードレスセルラー基地局10に登録されていないことを示す。テーブル113の「S」で示す待機状態は、移動局12が現在コードレスセルラー基地局10に登録されているが、通話中ではない、つまり移動局12が「待機状態」であり、コードレスセルラー基地局10を介して受信または発信を待機中であることを示す。テーブル113の「A」で示す活動状態は、移動局12がコードレスセルラー基地局10に登録されており、かつ現在コードレスセルラー基地局10によって制御される通話中であることを示す。先に述べたように、好適な実施形態では、最大2台までの移動局12が一度に活動状態として記載できる。
初期登録
以前にコードレスセルラー基地局10に登録されていない移動局12をユーザが使用しようとする場合、図9および図10に示すように次の初期登録処理が行われる。図9は、移動局12とコードレスセルラー基地局10との間でやり取りされるメッセージを示す。図10は、初期登録を行うためにコードレスセルラー基地局10中で発生する過程を示す。図9のステップ119において、ユーザはコードレスセルラー基地局10の初期登録ボタン111(図2)を押す。図10のフローチャートのアクションブロック120では、初期登録ボタンの押下が検知され、制御はアクションブロック121へ進む。アクションブロック121では、コードレスセルラー基地局10は新規登録(new_reg)タイマーをセットする。好適には、新規登録タイマーは30秒にセットされる。
コードレスセルラー基地局10の初期登録ボタン111の押下後、移動局12のユーザはステップ109で移動局上でテスト登録処理を起動する。好適な実施形態では、テスト登録処理は移動局12のテスト登録機能キーを押すことによって起動される。他の実施形態では、ユーザは、移動局のキーパッド上で878#等の特定のキー列を押して、移動局12のテスト登録処理を開始してもよい。テスト登録機能が開始されると、移動局12は各チャンネルの受信信号強度s〜nを測定し、その測定値を記憶する。移動局はその後、受信信号強度が一番強いチャンネルを検査して、デジタル制御チャンネル(DCCH)があるかどうかを判断する。DCCHがなければ、移動局は次に受信信号強度の強いチャンネルを検査する。DCCHがあれば、移動局はそのシステムIDがそのチャンネルを個人システムのものと識別しているかどうかを判断する。個人システムであれば、移動局は図9のステップ122でテスト登録メッセージ(TR)を送信して、その装置に登録を試みる。テスト登録メッセージはIS−136標準によって特定される。
図10の決定ブロック123で、コードレスセルラー基地局10は、移動局12からテスト登録メッセージが受信されているかどうかをチェックする。テスト登録メッセージが受信されていれば、制御は決定ブロック124へ進む。テスト登録メッセージが受信されていなければ、制御は決定ブロック125へ進み、ここでコードレスセルラー基地局は新規登録タイマー(new_reg)が期限切れしていないかどうかをチェックする。タイマーが切れていなければ、制御は決定ブロック123へ戻る。タイマーが切れていれば、初期登録の試みは終了する。
決定ブロック124では、コードレスセルラー基地局10は、図8の登録リストが満杯であるかどうかを判定する。登録リストに未だ余地がある場合は、制御はアクションブロック126へ進む。登録リストが満杯の場合は、制御は決定ブロック127へ進む。決定ブロック127では、コードレスセルラー基地局10は、登録リスト中の非プライマリ移動局12の1つが休止状態であると示されていないかどうかを判断する。非プライマリ移動局12の1つが休止状態であると示されれば、制御はアクションブロック128へ進む。休止状態であると示される非プライマリ移動局12がなければ、制御はアクションブロック129へ進む。アクションブロック129では、テスト登録拒否の応答が移動局に送られ、初期登録過程は放棄される。アクションブロック128では、非活動時間が最も長い非プライマリ移動局12が登録リストから外され、制御はアクションブロック126へ進む。好適な実施形態では、非活動時間が最も長い非プライマリ移動局は、登録リストの一番最後の非プライマリ移動局である。
アクションブロック126では、登録を要求している移動局の移動局識別番号が登録リストに加えられる。次に、アクションブロック130では、コードレスセルラー基地局10はテスト登録許可応答メッセージ(TRR)を移動局12に送り、制御は決定ブロック133へ進む。
コードレスセルラー基地局からテスト登録許可または拒否の応答を移動局に送信する様子は、図9のステップ131に示す。移動局がテスト登録拒否応答を受け取る場合、またはまったくテスト登録応答を受け取らない場合は、移動局は次に受信信号強度の強いチャンネルを検査し、上記の処理を繰り返して、そのチャンネルが個人システムのものであるかどうかを判断し、もしそうであればテスト登録メッセージ(TR)を送ってその装置に登録を試みる。
IS−136標準に従ってテスト登録許可の応答を受信すると、移動局12はテスト登録メッセージにコードレスセルラー基地局10から送信された1組の英字を表示する。好適な実施形態では、表示される英字は「cordless」であり、この時点で移動局はコードレスセルラー基地局とのコードレス登録の受理または拒否を決定できる。ユーザが登録を受理したい場合は、キーパッドの9#等の特定のキー列を押す。ユーザが登録を受理すると、移動局は図9のステップ132でコードレスセルラー基地局に登録メッセージ(R)を送信する。ユーザが登録を拒否したい場合は、ユーザはキーパッドで6#等の別の特定キー列を押すか、または他の実施形態では、どのキーも押さない。登録が拒否された場合は、コードレスセルラー基地局10にはメッセージは送られない。
一方、決定ブロック133では、コードレスセルラー基地局10は、移動局から登録メッセージが受信されたかどうかをチェックする。登録メッセージ(R)が受信されていれば、制御はアクションブロック134へ進む。登録メッセージ(R)が受信されていなければ、制御は決定ブロック135へ進み、コードレスセルラー基地局10は、new_regタイマーが切れていないかどうかをチェックする。new_regタイマーが切れていなければ、制御は決定ブロック133へ戻り、コードレスセルラー基地局は移動局からの登録メッセージ(R)の受信のチェックを続行する。コードレスセルラー基地局10が移動局12から応答を受信していない状態でnew_regタイマーが切れていれば、制御はアクションブロック136へ進み、初期登録の試みは取り消される。
アクションブロック134では、new_regタイマーが止められ、制御はアクションブロック137へ進む。アクションブロック137では、図9のステップ138に示すように、コードレスセルラー基地局は登録許可メッセージ(RA)を移動局に送り、制御はアクションブロック139へ進む。アクションブロック139では、移動局12の状態は待機モードとして更新され、初期登録処理が完了する。アクションブロック140では、コードレスセルラー基地局10は図13に関して以下に説明するネットワーク更新試行処理へ進む。
移動局12がコードレスセルラー基地局10との初期登録を完了すると、移動局12は初期登録処理を踏まずにコードレスセルラー基地局10と自動的に登録する。こうして、移動局12が好適な実施形態に従って自動登録権が与えられたコードレスセルラー基地局10の範囲内に入り、かつ移動局12が現在は通話中でない場合は、移動局12はユーザからの介入を受けることなく、自動的に地域セルラーサービスモードからコードレス電話陸上線サービスモードへと切り替わる。移動局12とコードレスセルラー基地局10との自動登録については次に詳述する。
移動局とコードレスセルラー基地局との自動登録
移動局12は、移動局12が通話中でない場合にのみ、コードレスセルラー基地局10の位置を突き止めようとする。現在通話中でない移動局12が自動登録権を与えられているコードレスセルラー基地局10の範囲内に入ると、移動局12は好適には、自動的にセルラーネットワークから登録を抜け、コードレスセルラー基地局10に登録する。コードレスセルラー基地局10は、有利には一度に2台までの移動局12と通信可能である。コードレスセルラー基地局10は、そのデジタル制御チャンネル(DCCH)が1つ以上の移動局12をサポートしているかどうかを表示する。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10は、そのデジタル制御チャンネル(DCCH)が現在サポートしている各移動局12の移動識別番号を表示する。コードレスセルラー基地局10は、移動局12からいつでも登録要求および他の正当な要求を受信する準備ができている。
一般に、コードレスセルラー基地局10との自動登録が達成可能であるかどうかは、コードレスセルラー基地局10からの送信信号の強度に左右される。好適には、コードレスセルラー基地局10は約6.3mWの信号の送信が可能である。これをコードレスセルラー基地局10の自動登録の範囲に変換すると、約500フィート〜1,000フィートとなる。登録範囲の幅は、コードレスセルラー基地局のDCCHで放送される値、天候の変化、周囲のEMI妨害、およびコードレスセルラー基地局10が位置する建物のレイアウトおよび規模、によるものである。
移動局によるコードレスセルラー基地局の位置追跡
図10に示すように、移動局12が制御チャンネルによってサービスされており、かつ現在通話中でない場合は、移動局12は新たな制御チャンネルを選択する毎にコードレスセルラー基地局10の存在をサーチする。新たなチャンネルが選択されると、決定ブロック140において、コードレスセルラー基地局は新たなデジタル制御チャンネルが選択されたかどうかをチェックする。決定ブロック140で新たなデジタル制御チャンネルが入手されていれば、制御はアクションブロック142へ進む。決定ブロック140で新たなデジタル制御チャンネルが入手されていなければ、制御は決定ブロック141へ進む。決定ブロック141で新たなアナログ制御チャンネルが入手されていれば、制御はアクションブロック142へ進む。アクションブロック141で新たなアナログ制御チャンネルが入手されていなければ、制御は決定ブロック140へ戻る。
アクションブロック142では、移動局12の現在の拡張公衆サービスプロファイルと、記憶したコードレスセルラー基地局10毎に移動局のテーブル78(図6)に記憶されている全ての拡張公衆サービスプロファイルとが比較される。アナログ制御チャンネルについては、拡張公衆サービスプロファイルは、好適には上述したようにCC、SID、ACCHチャンネル番号、および制御チャンネル用のDCCを含む。デジタル制御チャンネルについては、拡張公衆サービスプロファイルは、好適には上述したようにCC、SID、DCCHチャンネル番号、およびDVCCを含む。決定ブロック144で拡張PSPが一致すれば、制御はアクションブロック146へ進む。決定ブロック144で拡張PSPの一致がなければ、制御はアクションブロック148へ進む。
アクションブロック146では、拡張PSPが一致すると、移動局12は以前に登録したコードレスセルラー基地局10の近くにいる可能性がある。当業者に公知のように、移動局には近隣リスト(NL)と呼ばれる周波数リストがセルラーネットワーク16によって与えられる。当業者に公知のように、近隣リストは近隣のセルが動作する周波数のリストであり、現在のセルの信号強度が最適でなくなると移動局が制御用に近隣セルの選択を行うのを補助する。一般的な移動局12では、移動局は近隣リストに記載されたチャンネルをスキャンして、現在の制御チャンネルよりも強力な制御チャンネルが近隣セルのチャンネルにあるかどうかを判断する。よりクリアーなチャンネルが見つかると、移動局は自動的に新しい制御チャンネル上に「留まる」。こうして、アクションブロック146では、拡張PSPが一致すると、移動局12は有利には、コードレスセルラー基地局10のデジタル制御チャンネル(DCCH)が検出された記憶済みのプライマリおよびその他のコードレスセルラー基地局の周波数、すなわち拡張PSPの一致が検出されたテーブル78(図6)の各行のf0,f1,f2,f3を、拡張近隣リスト(ENL)を構成する近隣リスト(NL)に加える。こうして、アクションブロック148では、近隣リストの各周波数が次々にスキャンされ、よりクリアーな制御チャンネルがあるかどうかが判断される。移動局がスキャン中の近隣リストの周波数の1つにおいて、コードレスセルラー基地局のRSID等の、IS−136標準に従う個人システム識別子が検出されれば、移動局12はその制御チャンネルに同期して、それが移動局が認識する識別子かどうかをチェックする。決定ブロック150では、移動局は制御チャンネルについて入手した識別子と、スキャン中のコードレスセルラー基地局についての拡張RSIDとを比較する。上記のように、拡張RSIDは、好適には、コードレスセルラー基地局10の国コード(CC)、システムオペレータコード(SOC)、および16ビット住宅用システムID(RSID)である。拡張RSIDの一致が検出されれば、制御はアクションブロック154へ進む。拡張RSIDの一致が検出されなければ、制御はアクションブロック152へ進み、移動局は近隣リストに記載されているいずれかの周波数の信号強度がチャンネルの変更を保証するのに十分強いかどうかをチェックする。決定ブロック152でチャンネルの1つの信号強度が新しいチャンネルを選択するのに十分強ければ、制御は決定ブロック140へ戻る。決定ブロック152でチャンネルの変更を保証するのに十分強度の強いチャンネルが存在しなければ、制御はアクションブロック148へ戻り、近隣リスト中のチャンネルのスキャンが続行される。
アクションブロック154では、移動局は地域セルラーネットワークとの登録から外れる。制御はアクションブロック156へ進み、移動局は図12に関連して以下に説明するCCBS登録処理を用いて、コードレスセルラー基地局10との登録を試みる。登録がうまくいけば、移動局はコードレスセルラー基地局のデジタル制御チャンネル(DCCH)上に留まる。
コードレスセルラー基地局(CCBS)の自動登録
移動局12が、上記の処理を用いてコードレスセルラー基地局10の近くにいると判断すると、移動局12は図12に示す処理を用いてコードレスセルラー基地局10との登録を試みる。まず、決定ブロック158で、コードレスセルラー基地局10は、移動局12の移動局識別番号(MIN)とコードレスセルラー基地局10の自動登録リスト中に記憶したMINとが一致するかどうかをチェックする。移動局のMINと記憶したMINの1つとが一致すれば、制御はアクションブロック160へ進む。移動局12のMINと記憶したMINの1つとが一致しなければ、制御はアクションブロック162へ進む。アクションブロック162では、自動登録の試みが拒否され、制御はアクションブロック164へ進み、自動CCBS登録処理は終了する。
アクションブロック160では移動局12の自動登録の試みが受領される。次に決定ブロック166では、コードレスセルラー基地局10は図8の登録リストで移動局の状態をチェックする。移動局12が休止モード、つまり活動または待機モードではないと記載されていれば、制御はアクションブロック172へ進む。移動局12が休止状態ではないと記載されていれば、制御はアクションブロック168へ進む。アクションブロック168では、自動CCBS登録処理が完了したと考えられ、制御はアクションブロック170へ進んで、自動CCBS登録処理が終了する。
アクションブロック172では、移動局12の状態が待機モードとして更新される。アクションブロック174では、自動CCBS登録処理が完了したと考えられ、制御はアクションブロック176へ進む。アクションブロック176では、コードレスセルラー基地局10は、図13に関連して以下に説明するネットワーク更新試行処理に進む。
ネットワーク更新試行
図13は、コードレスセルラー基地局がセルラーネットワークにコンタクトして、最近の移動局の登録を知らせるのに用いるネットワーク更新試行処理を示す。決定ブロック190では、コードレスセルラー基地局10に関連する陸上線14の状態がチェックされ、ネットワーク通話転送処理が初期化可能かどうかを判断する。決定ブロック190で陸上線14の状態がアイドル状態であれば、制御はアクションブロック192へ進み、図14aおよび図14bに関連して説明するネットワーク通話転送処理が開始される。決定ブロック190で、陸上線14の状態がアイドルでなければ、制御は決定ブロック194へ進む。決定ブロック194では、陸上線の状態がチェックされ、通信線がビジーであるかどうかが判断される。陸上線14がビジーであれば、制御は決定ブロック195へ進む。陸上線がビジーでなければ、制御は決定ブロック196へ進む。決定ブロック196では、陸上線の状態がチェックされ、通信線が鳴っているかどうかが判定される。陸上線が鳴っていなければ、制御はアクションブロック195へ進む。陸上線が鳴っていれば、制御は決定ブロック198へ進む。決定ブロック198では、コードレスセルラー基地局の第1および第2の移動局用の音声チャンネルがチェックされ、呼出し中の通話に移動局を加える余地があるかどうかがチェックされる。もし両方のチャンネル共ビジーであれば、例えば2つの移動局間でインターコム通話が進行中であれば、制御はアクションブロック195へ進む。どちらのチャンネルもビジーでなければ、制御はアクションブロック200へ進む。アクションブロック200では、新たに加えられた移動局が当業者に公知の方法で呼び出され、ユーザが移動局12上の送信キーを押せば、現在呼び出し中の通話に加入できる。移動局が応答してもしなくても制御はアクションブロック195へ進む。
アクションブロック195では、コードレスセルラー基地局と陸上線とがどちらもフリーになりネットワーク通話転送処理を開始できるようになるまで、ネットワーク通話転送処理は待ち行列に入れられる。ネットワーク通話転送処理について、図14aおよび図14bに関連して以下に説明する。
移動局登録後
移動局12が、新規の非プライマリコードレスセルラー基地局で以前にはリストになかったコードレスセルラー基地局に登録されると、図6を再び参照して、移動局12はこのコードレスセルラー基地局10のデータを、プライマリコードレスセルラー基地局の行80のすぐ下の一番最近の非プライマリコードレスセルラー基地局の行82に置く。以前の一番最近の非プライマリコードレスセルラー基地局のデータは、その前の非プライマリコードレスセルラー基地局の行84に移される。最も古くに使用された非プライマリコードレスセルラー基地局の行、つまり以前には二番目に最近のコードレスセルラー基地局であった行は失われる場合がある。一番最近の非プライマリコードレスセルラー基地局の行82について、移動局12は移動局が登録を外れたばかりのセルラーネットワークに関するデータをテーブル78に置く。そのコードレスセルラー基地局が既にリストに含まれている場合は、新しい情報が古い行の情報と交換されるだけである。移動局12は、コードレスセルラー基地局から集めた情報を、一番最近の行のCCセルに現在の国コードを、SOCセルに現在のシステムオペレータコードを、およびSIDセルに現在のシステム識別子を入れる。さらに、上述したように、コードレスセルラー基地局10から受信した放送された近隣リストから移動局の公衆サービスプロファイルが推測される。
移動局12がコードレスセルラー基地局10に登録されると、移動局12はコードレス電話の移動局として機能し、これをコードレス電話の陸上線サービスモードで動作している、と呼ぶ。コードレスモードでは、移動局は、コードレスセルラー基地局10に接続された陸上線を介して基本および上級電話サービスを提供する。移動局は、通話待機、三者間通話、パーティーラインサービス(複数の陸上線番号が1つの陸上線にアクセスできるようにすること)、および個別呼出しサービス(着信番号に応じて呼出しパターンを変えること)等の、移動局がコードレスモードで動作する場合に地上ネットワークサービスによって提供される上級電話サービスをサポートする。
ネットワーク通話転送
移動局12がコードレスセルラー基地局10にうまく登録された後、好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16に通話転送更新メッセージを送り、登録された移動局12の移動局識別番号への全ての着信をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号にルーティングするよう要求する。上記のように、CCBS VLRは、初期許可メッセージ中で、CCBS VLRが通知を望む登録/登録抹消活動のタイプをコードレスセルラー基地局に報せる。例えば、CCBS VLRが通知を希望する登録/登録抹消の種類には、パワーダウン登録、パワーアップ登録、位置エリア、強制登録、定期的登録、登録抹消、新規システムの登録、ACCからDCCH、またはTMSIタイムアウト、等がある。CCBS VLRが位置エリアの登録を通知して欲しい場合は、図14aに示す位置更新または通話転送処理が実行される。コードレスセルラー基地局(CCBS)10は、ネットワークコンタクトコールステップ202(ネットワークコンタクト更新コール)で、記憶したリモートネットワーク更新番号をPSTN15を介してダイヤルして(コードレスセルラー基地局(CCBS)10はまずリモータネットワーク更新番号1を試し、もしこの番号がビジーの場合は、リモートネットワーク更新番号2を試す)、セルラーネットワーク(CN)16にコンタクトする。このコールに応答すると、セルラーネットワーク16はステップ206でモデムリンクをセットアップする。認証ステップ(AUTH)208では、コードレスセルラー基地局10は許可タイマーをスタートさせ、更新すべき移動システム識別番号、コードレスセルラー基地局識別番号、およびコードレスセルラー基地局認証カウントを含む認証メッセージをセルラーネットワーク16に送る。コードレスセルラー基地局認証カウントは、不正使用防止メカニズムとしてコードレスセルラー基地局10がこの陸上線番号に対して行った更新回数の実行カウントを維持する。セルラーネットワーク16は、発呼したコードレスセルラー基地局10の陸上線番号についてのPSTN15からの通話番号ID(CNI)を、セルラーネットワーク16のデータベースに記憶されたコードレスセルラー基地局10の陸上線番号と比較し、コードレスセルラー基地局10から与えられた更新すべき移動システム識別番号と、コードレスセルラー基地局識別番号と、コードレスセルラー基地局認証カウントとがセルラーネットワーク16に記憶した値と一致することを確認する。認証メッセージが処理され確認されると、ステップ210でコードレスセルラー基地局10に結果返送メッセージが送られ、コードレスセルラー基地局の認証カウントが更新される。またセルラーネットワークは、コードレスセルラー基地局10が特定の時間期間内にセルラーネットワークにメッセージを送信するかどうかを判断するために、メッセージ受信タイマーをセットする。認証メッセージが確認できない場合、つまり上記の値のいずれかが一致しない場合は、セルラーネットワーク16はモデム接続を切断し、コールを解放し、処理から離れる。
一方、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16からの結果返送メッセーの受信を待機している。認証タイマー期間内に結果返送メッセージが受信されない、またはエラー結果が受信される場合は、コードレスセルラー基地局10はエラーを処理し、特定の時間期間経過後にセルラーネットワーク16と新たな接続を試みることができる。
結果返送メッセージを受け取ると、コードレスセルラー基地局10は認証タイマーを止め、位置更新タイマーをスタートさせ、ステップ212でモデムリンクを介してセルラーネットワーク16に位置更新メッセージを送る。好適な実施形態では、位置更新メッセージは、通話を転送する登録済みの移動局12の移動局識別番号(MIN)と、コードレスセルラー基地局10が接続されている陸上線番号とを含む。セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10から位置更新情報を受信し、その情報がセルラーネットワーク16に記憶しているパラメータと一致することを確認し、メッセージ受信タイマーを止める。コードレスセルラー基地局10から受信したパラメータがセルラーネットワーク16に記憶しているパラメータと一致しない場合は、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10にエラーメッセージを送り、メッセージ受信タイマーをリセットする。メッセージ受信タイマーが切れてもコードレスセルラー基地局10からメッセージが受信されない場合は、セルラーネットワーク16は結果返送メッセージを再送し、メッセージ受信タイマーを再度リセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後にコードレスセルラー基地局10からメッセージが受信されなければ、ネットワーク16はモデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。コードレスセルラー基地局10から受信したパラメータがセルラーネットワーク16に記憶したパラメータと一致する場合は、セルラーネットワーク16は移動局に関してコードレスセルラー基地局ビジターロケーションレジスタ(CCBS VLR)に記憶した情報を更新し、ステップ214でモデムリンクを介してコードレスセルラー基地局10に結果返送メッセージを送り、情報の受理を確認する。
この間、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16からの結果返送メッセージの受信を待機している。位置更新タイマー期間内に結果返送メッセージが受信されない場合、またはエラー結果が受信された場合は、コードレスセルラー基地局10はエラーを処理し、特定の時間期間の経過後に位置更新メッセージの再送を試みることができる。コードレスセルラー基地局10が結果返送メッセージを受信すると、位置更新タイマーは止められる。セルラーネットワーク16は通話転送更新処理を終え、セルラーネットワーク16またはコードレスセルラー基地局10のどちらかがステップ220でコールを解放する(コール解放)。
図14bは、通話転送処理の他の実施形態を示し、このうちステップ202−212は図14aの処理と同じである。位置更新メッセージを受信し、メッセージ中の情報を記憶したパラメータと比較して一致が検出され、ネットワークが移動局の位置に関する情報を更新すると、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局10に更新された許可メッセージを送る必要があるかどうかをチェックする。図14aのように結果返送メッセージ214を送る代りに、セルラーネットワークが許可メッセージを送る必要がある場合は、セルラーネットワーク16は、上述した初期確認メッセージと同じく、コードレスセルラー基地局識別番号と、動作周波数を含む許可されたパラメータすなわち動作パラメータのリストとを含むコードレスセルラー基地局許可メッセージを送り、結果返送タイマーをセットする。
位置更新タイマーが切れてもセルラーネットワーク16からメッセージが受信されない場合は、コードレスセルラー基地局10は位置更新メッセージを再送し、タイマーをリセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後もセルラーネットワーク16からメッセージが受信されない場合は、コードレスセルラー基地局10はモデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。無効の許可メッセージを受信した場合は、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワークに許可エラーメッセージを送り、タイマーをリセットし、新たな許可メッセージの受信を待つことができる。
ステップ216でコードレスセルラー基地局10がモデムリンクを介して有効な許可メッセージを受信すると、コードレスセルラー基地局10はメッセージ中で受信したように動作パラメータを更新し、許可タイマーを止める。セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局許可メッセージ中でコードレスセルラー基地局の全ての動作周波数を取り除くことによって、コードレスセルラー基地局10を動作不能にできる。これは未許可のユーザのサービスを取り消す簡単な方法である。また、ネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10の動作パラメータをコードレスセルラー基地局許可メッセージで更新することができる。例えば、セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10に与えられているクリアーな周波数の数が不十分であると判断すると、コードレスセルラー基地局10の動作周波数のリストを更新できる。コードレスセルラー基地局10は、ステップ218でセルラーネットワーク16に結果返送メッセージを送って、許可メッセージの受理を確認する。結果返送タイマーが切れる前に結果返送メッセージを受信できなければ、セルラーネットワーク16はCCBS許可メッセージを再送し、結果返送タイマーをリセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後もコードレスセルラー基地局10から結果返送が受信されなければ、セルラーネットワーク16は通話転送更新を取り消し、モデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。結果返送メッセージが受信されれば、セルラーネットワーク16は通話転送更新処理を終了し、セルラーネットワーク16またはコードレスセルラー基地局10のどちらかがステップ220でコールを解放する(コール解放)。
通話転送更新過程の完了後は、セルラーネットワーク16は登録された移動局12の移動局識別番号への全ての着信を、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号にルーティングする。図15に示すように、セルラーネットワーク16は次の各コンポーネント、すなわち移動交換コンプレックス(MSC)222、ホーム位置レジスタ(HLR)224、従来のビジター位置レジスタ(VLR)226、およびコードレスセルラー基地局ビジター位置レジスタ(CCBS VLR)228に分割できる。移動交換コンプレックス222、ホーム位置レジス224、およびビジター位置レジスタ226は、当業者に公知のように標準セルラーネットワーク中に通常現存するものとほぼ同じである。本発明は、コードレスセルラー基地局(CCBS)10の制御下にある移動局の位置すなわち陸上線番号を記憶するデータベースである、CCBS VLR228を加える。
ステップ230でコードレスセルラー基地局10がセルラーネットワーク16に発呼する場合、コードレスセルラー基地局はCCBS VLR228と通信して、位置更新要求および位置更新取消し要求に関する情報を与える。位置更新要求を受信すると、CCBS VLR228は、ステップ232で移動局に関連したHLR224に未登録メッセージを送り、その特定の移動局識別番号へ通話をルーティングするための情報がこのCCBS VLR228から入手可能であることをHLR224に通知する。これに対してステップ234で、HLR224は未登録リザルト返答メッセージで応答し、位置更新メッセージを受信したことを報せる。
PSTN15上で移動局識別番号をダイヤルして発呼が行われると、ステップ236でこの発呼はMSC222へ送られる。発呼元のMSC222はステップ238で位置要求メッセージを移動局のHLR224に送る。HLR224は、移動局の位置が、以前に移動局にコンタクトしたCCBS VLR228によって制御されていることを認識する。ステップ240で、HLR224はルーティング要求メッセージを構成して、このメッセージを移動局の位置更新を伝えた未登録メッセージを以前に送ったCCBS VLR228に送る。CCBS VLR228は、コードレスセルラー基地局が接続されている陸上線のTLDNの位置を突き止め、ステップ242でこの情報をルーティング要求応答メッセージでHLR224に返送する。HLR224はルーティング情報に移動局のMINおよびESNを追加し、ステップ244で発呼元のMSC222へ位置応答メッセージを返送する。MSC222はPSTN15を介して発呼を行い、この発呼は、移動局へ通話をルーティングするコードレスセルラー基地局10の陸上線番号に配信される。ステップ246で、コードレスセルラー基地局10は以下に示すように待機モードとして記載されている移動局12を呼び出し、PSTN15は陸上線番号に取り付けられている内線電話を鳴らして、通話転送過程が完了する。2台以下の移動局が待機モードとして記載されている場合は、送信ボタンが押下されるとコードレスセルラー基地局は地域セルが移動局を呼び出すのと同じ従来の方法で、つまりデジタル制御チャンネル情報と発呼先番号情報とを与えて移動局がその着信に応答できるようにして、移動局を呼び出す。3台以上の移動局が待機モードとして記載されている場合は、どの移動局も電話機を鳴らす警報メッセージは受け取るが、これは着信に答えるためのデジタルトラフィックチャンネルは含んでいない。この場合、コードレスセルラー基地局は、送信ボタンを押す最初の移動局を聴き分ける。コードレスセルラー基地局はこの移動局に、着信に対する応答を可能にするデジタルトラフィックチャンネル情報を送る。他の実施形態では、プライマリユーザが待機モードとして記載されている場合は、着信に応答するためにプライマリユーザが常にデジタル制御チャンネル情報で呼び出され、それ以外の待機状態と記載されている移動局には警報メッセージが送られて電話機が鳴る。プライマリユーザが送信ボタンを最初に押せば、すぐに着信に応答できる。他の移動局の1つが最初に送信ボタンを押下すると、プライマリユーザは直ぐには着信に応答できない。コードレスセルラー基地局は、最初に応答した移動局にデジタルトラフィックチャンネル情報を送る。デジタルトラフィックチャンネル情報を受け取ると、その移動局が着信に応答できる。
セルラーネットワークからコードレスセルラー基地局への自動コンタクト
セルラーネットワーク16がコードレスセルラー基地局10の動作パラメータを定期的に変更できるようにするために、コードレスセルラー基地局10は、好適には、コードレスセルラー基地局10がセルラーネットワーク16に最後にコンタクトしてからの時間量をカウントダウンするプリセットタイマーを含む。タイマーが切れると、コードレスセルラー基地局10は自動的にセルラーネットワーク16にコンタクトする。好適な実施形態では、タイマーは30日間にセットされており、このため例えばコードレスセルラー基地局10が30日以内にセルラーネットワーク16にコンタクトしていなければ、登録されている移動局の位置の更新を要求するためにコードレスセルラー基地局10は自動的にセルラーネットワーク16にコンタクトする。これに応答して、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局に新しい許可メッセージを送る必要があるかどうかを判断する。新しい許可メッセージが必要な場合は、セルラーネットワークはそのメッセージをコードレスセルラー基地局に送る。新しい確認メッセージが不要な場合は、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局に結果返送メッセージを送る。セルラーネットワークからどちらかのメッセージを受信すると、コードレスセルラー基地局中のタイマーが30日間にリセットされる。この機能は以下の幾つかの理由で有利である。
第1に、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10の動作パラメータを定期的に更新して、コードレスセルラー基地局10が含まれるエリアのサービスの変更に対処できるようにし、かつセルラーネットワーク16の機能に何らかの変更が生じた場合にコードレスセルラー基地局を更新できる。例えば、セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10が位置更新/通話転送機能にアクセスするために掛ける電話番号を一時的に変更する場合がある。
また、この機能はコードレスセルラー基地局10の不正使用防止にも役立つ。例えば、所有者がサービスに対する料金を支払っておらず、かつコードレスセルラー基地局10の使用を停止しているか、または移動局を家庭専用にしているがCCBSの使用は続行している場合、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16と一度もコンタクトしたことがない可能性があるため、セルラーネットワーク16がコードレスセルラー基地局10の動作を遠隔操作で取り消すことは困難と考えられる。自動コンタクト機能があれば、セルラーネットワーク16は30日毎に自動的にコードレスセルラー基地局10にコンタクトできる。そしてネットワーク16は、料金未払いの顧客が所有するコードレスセルラー基地局から全ての動作周波数を除去する新しい許可メッセージを送って、コードレスセルラー基地局10を動作不能にできる。
発呼および受呼
図1および図2を再び参照する。登録済みの待機モードの移動局12から発呼が行われると、コードレスセルラー基地局10はセルラーからの発呼を確立するのに必要なエアーインターフェーストランザクションを処理して、この発呼を陸上線サービスに接続する。しかし発呼を陸上線14に接続する前に、コードレスセルラー基地局10は、好適には、まずその電話番号がコードレスセルラー基地局10の登録テーブル113(図8)に待機モードとして記載されている他の移動局12の1つのMINと一致するかどうかをチェックする。電話番号が待機モードの移動局12の1つのMINと一致する場合は、コードレスセルラー基地局10はその移動局12を呼び出し、2つの移動局間でインターコム会話を開始する。インターコム機能については以下に詳述する。インターコム会話は陸上線14をビジー状態にしないため、陸上線14に有線接続された内線がコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線14を介して受呼を開始できる。
移動局の1つがコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号に発呼すると、待機モードとして記載されている移動局12のみが鳴る。これには2つの理由がある。第1に、陸上線14に関連した電話機用のリング信号はPSTN15によってのみ与えられるため、コードレスセルラー基地局10はこれらの電話機を鳴らす機能を持たない。さらに、コードレスセルラー基地局10が他の陸上線の内線に発呼できるようにコードレスセルラー基地局10を設定できる(CCBSを2つの別個のPSTNラインに接続する等によって)が、これは付加価値がほとんどない割には費用が非常に高い。従ってこれは好適な実施形態とは言えない。
コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線14上に着信があると、陸上線14に接続された全ての内線が鳴り、コードレスセルラー基地局10は待機状態である登録済みの移動局12を全て呼び出す。移動局12が移動局12上の送信ボタンを押して着信に応答すると、コードレスセルラー基地局10は陸上線14と移動局12との間に音声信号を送信する。この呼び出しには、陸上線14に関連したどの内線でも、またはどの移動局12でも応答できる。
1台以上の移動局12が送信ボタンを押して着信に応答する場合、コードレスセルラー基地局10は、各移動局12が1つの「内線」として機能するように着信を橋渡しする。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10は1つの着信に対して最大2台までの移動局12の橋渡しが可能である。3台目またはそれ以上の移動局が着信に加入しようとすると、追加移動局12のコードレスセルラー基地局10へのアクセスは拒否され、着信には加えられず、待機モードのまま留まる。コードレスセルラー基地局10による着信の処理が進行中で、かつ活動状態として記載されている移動局が1台しかない場合は、待機モードの第2の移動局12がその上の送信ボタンを押して通話に加えられる。2つの通話間を橋渡しするには、図16から図18を参照して以下に詳述するように、コードレスセルラー基地局10から聞き手である移動局群12へ2つの音声信号を送信しなければならない。同じ通話に2台以上の移動局12を加入させたい場合は、当業者に公知のように、コードレスセルラー基地局10に送受信機を追加できる。
コードレスセルラー基地局上での2通話間の橋渡し
コードレスセルラー基地局CCBS10によってPSTN15上の着信に2台の移動局12が橋渡しされている場合、コードレスセルラー基地局10は通常の内線電話動作の機能性および性能に一致できる。各移動局12は、他方の移動局とPSTN15との両方から音声データ信号を受信できる。
好適な実施形態では、移動局12とPSTN15との音声信号の和が符号化されるシステムを用いる。図16に示すように、コードレスセルラー基地局(CCBS)10は、当業者に公知のように、VSELP音声符号化器(VSE)252とVSELP音声復号器(VSD)254とを含むCODEC(符復号器)250を利用する。図16では単純化して、コードレスセルラー基地局10用に2つのCODECを使用する。好適な実施形態では、CODEC250は1つだけ使用され、各移動局12との送信は時間毎にずらされるため、コードレスセルラー基地局10中の1つのCODECが両方の移動局12用に音声信号の符号化および復号ができる。好適な実施形態では、第1の移動局(MS1)からの通信すなわち音声信号は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、好適にはIS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10へ送信される。コードレスセルラー基地局10はこの信号を受信し、VSELP音声復号器(VSD)254によって音声信号に復号する。第1の移動局からの音声信号は、PSTN15から受信した音声信号と合計器256で合計され、2線/4線ハイブリッド装置(H)によって符号化される。合計した信号はその後、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に圧縮した信号に符号化され、この信号はIS−136セルラー通信プロトコルを用いて第2の移動局(MS2)へ送られる。第2の移動局はVSELP音声復号器(VSD)254を用いて、デジタル的に圧縮した信号をユーザが聴けるように可聴音声信号に復号する。こうして、第2の移動局のユーザはPSTN15および第1の移動局の両方の相手の音声を聴くことができる。
同様に、第2の移動局(MS2)からの音声通信は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10に送信される。コードレスセルラー基地局10はこの信号を受信し、VSELP音声復号器(VSD)254によって音声信号に復号する。第2の移動局からの音声信号は合計器258でPSTN15から受信した音声信号と合計され、ハイブリッド装置(H)によって符号化される。合計された信号はVSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に圧縮された信号に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いて第1の移動局(MS1)へ送信される。第1の移動局は、VSELP音声復号器(VSD)254を用いて、このデジタル的に圧縮された信号をユーザが聴けるように可聴音声信号に復号する。こうして、第1の移動局のユーザは、PSTN15と第2の移動局との両方の相手の音声を聴くことができる。第2の移動局からの音声信号は第1の移動局からの音声信号と合計され、ハイブリッド装置(H)によって符号化されてPSTN15上のユーザに配信される。
第2の実施形態では、図17に示すように、コードレスセルラー基地局10は一方の移動局からの音声信号をPSTNからの音声信号と比較し、そのうち大きい方の信号を他方の移動局に送信する。図16の実施形態と同様に、コードレスセルラー基地局は、当業者に公知のように、VSELP音声符号化器(VSE)252とVSELP音声復号器(VSD)254とを含むCODEC250を使用する。図17では単純化して、コードレスセルラー基地局10は2つのCODECを使用する。好適な実施形態では、1つのCODEC250だけが使用され、各移動局との送信は時間がずらされるため、コードレスセルラー基地局中の1つのCODECが両方の移動局用に音声信号の符号化および復号が可能である。好適な実施形態では、第1の移動局(MS1)からの通信すなわち音声信号は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10に送信される。コードレスセルラー基地局10はこの信号を受信し、VSELP音声復号器(VSD)254によって音声信号に復号する。第1の移動局からの音声信号は、音声レベル比較器(VLC)260によって、PSTN15から受信した音声信号と比較され、ハイブリッド装置(H)で符号化される。音声レベル比較器260は、2つの信号のうち大きい方の信号を選択し、スイッチ262の動作を制御して、2つの信号のうち大きい方の信号が第2の移動局(MS2)用のVSELP符号化器(VSE)250に進むことができるようにし、この信号はデジタル的に圧縮された信号に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いて第2の移動局(MS2)に送られる。第2の移動局は、デジタル的に圧縮された信号をVSELP音声復号器(VSD)254を用いてユーザが聴けるように可聴音声信号に復号する。こうして、第2の移動局のユーザは、PSTN15または第1の移動局上の相手のうち、どちらか大きい方の音声を聴くことができる。
同様に、第2の移動局(MS2)からの通信すなわち音声信号は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10へ送信される。コードレスセルラー基地局はこの信号を受信し、VSELP音声復号器(VSD)254によって音声信号に復号する。第2の移動局からの音声信号は、音声レベル比較器(VLC)260によって、PSTN15から受信した音声信号と比較され、ハイブリッド装置(H)で符号化される。音声信号比較器260は、2つの信号のうち大きい方の信号を選択し、スイッチ262の動作を制御して、2つの信号のうちの大きい方の信号が第1の移動局(MS1)用のVSELP符号化器(VSE)252へ進むことができるようにし、この信号はデジタル的に圧縮された信号に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いて第1の移動局(MS1)へ送信される。第1の移動局は、デジタル的に圧縮された信号をVSELP音声復号器(VSD)254を用いてユーザが聴けるように可聴音声信号に復号する。こうして、第1の移動局のユーザは、PSTN15または第2の移動局上の相手の音声信号のうち、どちらか大きい方の音声を聴くことができる。さらに、第2の移動局からの音声信号は、合計器264で第1の移動局から受信した音声信号と合計され、ハイブリッド装置(H)によって符号化されてPSTN15上のユーザへ配信される。こうして、PSTN15上のユーザは、どちらが大きいかに関係なく両方の移動局の音声を聴くことができる。
第3の実施形態では、図18に示すように、コードレスセルラー基地局10は、2つの移動局のうちどちらか大きい方の信号を送信している局の音声を聴き、その移動局からの音声通信を受信する。コードレスセルラー基地局10は、当業者に公知のようにVSELP音声符号化器(VSE)252とVSELP音声復号器(VSD)254とから構成されるCODEC250を使用する。好適な実施一形態では、1つのCODEC250を用いて両方の移動局の音声信号の符号化および復号を行う。好適な実施形態では、第1の移動局(MS1)からの通信すなわち音声信号は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10に送信される。同様に、第2の符号化器(MS2)からの通信すなわちアナログ音声信号は、VSELP音声符号化器(VSE)252によってデジタル的に符号化され、IS−136セルラー通信プロトコルを用いてコードレスセルラー基地局10に送信される。検出器266は、2つの信号のどちらが大きいかを判断し、その信号をVSELP音声復号器(VSD)254へ送って音声信号に復号し、ハイブリッドに送ってPSTN15上のリスナーが聴けるようにする。PSTN15からの信号はハイブリッドを通ってVSELP符号化器(VSE)252に送られ、ここで信号はデジタル的に圧縮される。VSELP符号化器(VSE)252からの信号は、IS−136セルラー通信プロトコルを用いて、第1および第2の移動局(MS1/MS2)の両方に送られる。各移動局(MS1/MS2)が信号を受信すると、移動局はデジタル的に圧縮された信号をVSELP音声復号器(VSD)254を用いて、リスナーが聴けるように可聴音声信号に復号する。こうして、第1および第2の移動局のユーザはPSTN15上の相手の音声を聴くことができるが、各移動局のユーザはもう一方の移動局のユーザの音声は聴くことができない。
インターコム機能
進行中の通話がない場合は、コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局10を介して登録済みの待機状態の移動局12を互いに接続できるインターコム機能を有する。コードレスセルラー基地局10の回路の一例として図16に示す構成を用いる場合、インターコム機能では、2台の移動局12がコードレスセルラー基地局10に接続され、PSTN15への音声接続はない。コードレスセルラー基地局10は、符号化された音声データストリームを、コードレスセルラー基地局10で復号せずに各移動局12から他方の移動局へと中継する。各移動局12は、他方の移動局12から受信した符号化された音声データをユーザが聞けるように復号する。このように、インターコム機能を使用する場合は、図16から図18に関して説明したコードレスセルラー基地局10のVSELP処理はバイパスされる。
移動局の登録抹消
移動局12は、移動局12の電源が切られると、コードレスセルラー基地局10にパワーダウン登録抹消(IS−136メッセージ)を送信する。又、移動局12は、コードレスセルラー基地局の信号が非常に弱くなった場合、つまり移動局12がコードレスセルラー基地局10範囲外に出たときや、ユーザが移動局12のキーパッドソフトキー配列を押して登録抹消を強制する場合は、コードレスセルラー基地局10から登録を外れる。上記の登録抹消要求のいずれかを受信すると、コードレスセルラー基地局10は、登録リスト(図8)中の移動局12の状態を「活動」または「待機」状態から休止状態へと更新する。さらに、コードレスセルラー基地局10は好適には、移動局識別番号(MIN)への着信を陸上線番号へルーティングすることを不能化するようにセルラーネットワーク16に通知する。移動局12はその後、当業者に公知のように、近隣セルについての受信信号強度の測定値を用いて地域セルラーネットワーク16に登録してもよい。
他の実施形態では、コードレスセルラー基地局10は、移動局12が定期的に登録するよう要求してもよい。好適な実施形態では、移動局12の登録期間はほぼ5分おきであり、つまりコードレスセルラー基地局10との接続を維持するためには移動局12は最低5分ごとにコードレスセルラー基地局10に登録しなければならない。5分間の登録期間中に移動局12の登録が検出されなければ、コードレスセルラー基地局10は上記の登録抹消処理を用いて移動局12を自動的に登録から外す。
上記のように、一般には、移動局12がコードレスセルラー基地局10とのコンタクトを切断すると、コードレスセルラー基地局10は移動局識別番号への着信をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線へ転送するのを取り消すようにCCBS VLRにネットワーク転送取消メッセージを送る。コードレスセルラー基地局10には、初期許可メッセージの間に、CCBS VLRがどのタイプの登録/登録抹消活動を通知してほしいかが知らされている。ネットワークが通知を望む可能性のある登録抹消イベントの種類には、移動局がオフにされる場合つまりパワーダウン登録抹消の場合や、コードレスサービスモードの手動取消つまり強制登録抹消が発生した場合等がある。このような特定の登録抹消イベントの一つが発生すると、コードレスセルラー基地局はネットワーク取消メッセージをCCBS VLRに送信する。コードレスセルラー基地局10が一度目の試みでは通話転送機能のネットワーク取消を完了できなければ、二度目が試行される。二度目の試みも不成功な場合は、コードレスセルラー基地局10にはそれ以上の動作は求められない。ただしこの場合、移動局12への着信は、移動局12がセルラーネットワーク16に登録して、ネットワーク16が移動局12の位置を自動的に更新し、旧通話転送メッセージを取り消すまで、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号に転送され続ける。
ネットワーク転送取消
一般には、移動局がコードレスセルラー基地局10とのコンタクトを切断すると、コードレスセルラー基地局10は、移動局識別番号への着信をコードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号へ転送するのを取り消すネットワーク転送取消メッセージをセルラーネットワーク16に送る。上述したように、CCBS VLRは、初期許可メッセージ中でコードレスセルラー基地局に、CCBS VLRがどのタイプの登録/登録抹消活動を通知してほしいのかを知らせている。
CCBS VLRに移動局の登録抹消を通知するのが適切になると、図19aに示すネットワーク転送取消処理が開始される。コードレスセルラー基地局(CCBS)10は、ネットワークコンタクトコールステップ(ネットワークコンタクトコール)268で、公衆交換電話網15を介してリモートネットワーク更新番号に発呼し(CCBS10はまずリモートネットワーク更新番号1を試し、これがビジーの場合はリモートネットワーク更新番号2を試す)、セルラーネットワーク(CN)16にコンタクトする。セルラーネットワーク16はこの発呼に応答して、ステップ272でモデムリンクをセットアップする。認証ステップ(AUTH)274では、コードレスセルラー基地局10は許可タイマーをスタートさせ、コードレスセルラー基地局識別番号および陸上線番号のコードレスセルラー基地局許可カウントを含む認証メッセージをセルラーネットワーク16に送る。認証メッセージはまた、通話転送メッセージの取消を行う移動局の識別番号を含んでもよい。移動局識別番号が含まれない場合は、セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10に現在登録されているすべての移動局に対する通話転送を取り消す。コードレスセルラー基地局許可カウントは、不正使用防止メカニズムとして、コードレスセルラー基地局10がこの陸上線番号に対して行った更新回数の実行スコアを維持する。セルラーネットワーク16は、発呼したコードレスセルラー基地局10の陸上線番号についてのPSTNからの通話番号ID(CNI)を、セルラーネットワーク16のデータベースに記憶したコードレスセルラー基地局10の陸上線番号と比較する。セルラーネットワーク16はまた、コードレスセルラー基地局10から与えられる、もし含まれているのなら更新すべき移動システム識別番号と、コードレスセルラー基地局識別番号と、コードレスセルラー基地局許可カウントとが、セルラーネットワーク16に記憶した値に一致するかどうか確認する。認証メッセージが処理され確認されると、ステップ276でコードレスセルラー基地局10に結果返送メッセージが送られ、コードレスセルラー基地局10の許可カウントが更新される。また、セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10がセルラーネットワーク16にメッセージを送ろうとしているかどうかを判断するためにメッセージ受信タイマーをセットする。認証メッセージが確認できない場合、つまり上記の値のいずれかが一致しない場合は、セルラーネットワークはモデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。
一方、コードレスセルラー基地局10は、セルラーネットワーク16からの結果返送メッセージの受信を待機している。認証タイマー期間内に結果返送メッセージが受信されない場合、またはエラー結果が受信された場合は、コードレスセルラー基地局はエラーを処理し、特定の時間期間の経過後にセルラーネットワーク16と新たな接続を試行できる。
結果返送メッセージを受信すると、コードレスセルラー基地局10は認証タイマーを止め、メッセージ受信タイマーをスタートさせ、ステップ278でコードレスセルラー基地局への通話転送を取り消すネットワーク取消メーセージをモデムリンクを介してセルラーネットワーク16に送る。好適な実施形態では、ネットワーク取消メッセージは、少なくとも、コードレスセルラー基地局10が接続される陸上線番号を含む。また、ネットワーク取消メッセージは、通話転送取消を適用する移動局の移動システム識別番号を含んでもよい。移動局識別番号が与えられない場合は、セルラーネットワーク16は指定された陸上線に接続されるコードレスセルラー基地局10がサービスするすべての移動局について通話転送機能を取り消す。セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局10からネットワーク取消メッセージを受信し、これがセルラーネットワーク16に記憶したパラメータと一致することを確認し、メッセージ受信タイマーを止める。コードレスセルラー基地局10から受信したパラメータがセルラーネットワーク16に記憶したパラメータと一致しなければ、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10にエラーメッセージ送り、メッセージ受信タイマーをリセットする。メッセージ受信タイマーが切れてもコードレスセルラー基地局10からメッセージが受信されなければ、ネットワーク16は結果返送メッセージを再送し、メッセージ受信タイマーをリセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後もコードレスセルラー基地局10からメッセージが受信されなければ、ネットワーク16はモデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。コードレスセルラー基地局10から受信したパラメータがセルラーネットワーク16に記憶したパラメータと一致する場合は、セルラーネットワーク16は、移動局の位置に関してコードレスセルラー基地局ビジター位置レジスタ(CCBS VLR)に記憶した情報を更新し、ステップ280で結果返送メッセージをコードレスセルラー基地局10にモデムリンクを介して送り、情報の受信を確認する。
一方、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16からの結果返送メッセージの受信を待機している。メッセージ受信タイマーの期間内に結果返送メッセージが受信されない、またはエラー結果が受信される場合は、コードレスセルラー基地局10はエラーを処理し、特定の時間期間の経過後に位置更新メッセージの送信を再試行できる。コードレスセルラー基地局10が結果返送メッセージを受信すると、メッセージ受信タイマーは止められる。セルラーネットワークは通話転送取消処理を終了し、セルラーネットワーク16またはコードレスセルラー基地局10のいずれかがステップ286でコールを解放する(コール解放)。
図19bは、ネットワーク転送取り消し処理の他の実施形態を示し、このうちステップ268−278は図19aの処理と同じである。ネットワーク取消メッセージを受信し、メッセージ中の情報を記憶したパラメータと比較して一致が検出され、ネットワークが移動局の位置に関する情報を更新すると、セルラーネットワークはコードレスセルラー基地局10に更新した許可メッセージを送る必要があるかどうかをチェックする。セルラーネットワークが、図19aのように結果返送メッセージを送る代わりに許可メッセージを送る必要がある場合は、ステップ282でセルラーネットワークは、上述した初期許可メッセージと同じくコードレスセルラー基地局の識別番号と動作周波数のリストとを含む許可メッセージをコードレスセルラー基地局に送り、結果返送タイマーをセットする。メッセージ受信タイマーが切れてもセルラーネットワーク16からメッセージが受信されない場合は、コードレスセルラー基地局10はネットワーク取消メッセージを再送し、タイマーをリセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後もネットワーク16からメッセージが返送されない場合は、コードレスセルラー基地局10はモデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。有効でない許可メッセージが受信された場合は、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16に許可エラーメッセージを送り、タイマーをリセットし、新たな許可メッセージの受信を待機できる。
ステップ282で、モデムリンクを介してコードレスセルラー基地局10が有効な許可メッセージを受け取ると、コードレスセルラー基地局10はメッセージで受信したようにその動作周波数を更新し、許可タイマーを止める。セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局の許可メッセージを用いて、コードレスセルラー基地局の動作許可の取り消し、またはコードレスセルラー基地局10の動作パラメータの更新ができる。ステップ284で、コードレスセルラー基地局10は結果返送メッセージをセルラーネットワーク16に送ってメッセージの受信を確認する。セルラーネットワーク16の結果返送タイマーが切れる前に結果返送メッセージが受信されない場合は、セルラーネットワーク16はCCBS許可メッセージを再送し、結果返送タイマーをリセットし、応答を待つ。二度のタイムアウト後もコードレスセルラー基地局10からメッセージが受信されなければ、セルラーネットワーク16は通話転送の更新を取り消し、モデム接続を切断し、コールを解放し、処理を離れる。結果返送メッセージを受信すると、セルラーネットワークは通話転送取消処理を終了し、セルラーネットワーク16またはコードレスセルラー基地局10のいずれかがステップ286でコールを解放する(コール解放)。
通話転送取消過程が完了すると、セルラーネットワーク16は、登録された移動局12の移動局識別番号へのどの着信も、コードレスセルラー基地局10に関連した陸上線番号へはルーティングしない。セルラーネットワーク内での取消更新処理は、通話転送の開始について図14aおよび図14bに関連して説明した方法と同じであるが、ただしCCBS VLR228はHLR224からの位置変更要求を無効にし、HLR224に移動局12への要求をすべて処理させる。
妨害の測定および回避
処理の概要
図1および図2を再び参照する。コードレスセルラー基地局10は、住宅または職場環境で動作するように設計されている。この環境は非常に騒音が大きい可能性がある。この理由は、コードレスセルラー基地局の動作に割り当てられる専用周波数スペクトルがなく、かつCCBSの周波数使用が地域セルラーネットワークの周波数使用と明確には整合していないためである。コードレスセルラー基地局10は地域セルラーネットワーク16が使用するのと同じセルラー帯域中に共存しなければならず、地域セルラーネットワーク16を背景妨害源と見なす。コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局10が判断できる限りで近隣の地域セル18または他の近隣コードレスセルラー基地局10によって使用されていない周波数を選択して、セルラーネットワーク16による電力妨害をなくそうとする。
地域セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10の動作周波数を通知されていないため、このシステムは音声または制御トラクイックをコードレスセルラー基地局が動作しているチャンネルに割り当てる場合がある。また、近くに位置する別のコードレスセルラー基地局10が同じ周波数を使用する場合もある。コードレスセルラー基地局10と地域セルラーネットワーク16との間でこのような「衝突」が発生すると、地域セルラー基地局18が優先される。
好適には、コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局10のメモリに記憶されているソフトウェア命令を用いてチャンネル選択アルゴリズムを実行する。好適には、コードレスセルラー基地局のプロセッサがこの命令に従って動作して、チャンネル選択アルゴリズムを実行する。アップリンクチャンネルとダウンリンクチャンネルとは対になって割り当てられるため、ある対がクリアかどうかを判断するには、各対のアップリンク周波数およびダウンリンク周波数の両方をモニターし続ける必要はない。好適な実施形態のチャンネル選択アルゴリズムは、セルラー帯域中のダウンリンク周波数をスキャンして、以下に詳述するように、どの場合にもコードレス動作にベストの、および次にベストのダウンリンクセルラー周波数を求める。簡潔には、コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局10に許可された各ダウンリンク周波数の受信信号強度(RSS)を定期的に測定する。また、コードレスセルラー基地局は現在のアップリンク動作周波数に対してもRSS測定を行う。最後に、通話が進行中の場合は、コードレスセルラー基地局はアップリンクワードエラーレート(WER)測定も行う。これらの測定はすべて当業者に公知である。一定の条件下では、上記の測定は、当業者に公知のIS−136MAHO測定機能を用いて移動局によっても行われる。移動局12はその測定値をコードレスセルラー基地局10に中継する。コードレスセルラー基地局10は、RSSおよびWER測定値を、記憶されたスコア増分テーブルに基づいてスコア増分値または減分値に変換する。各測定ごとに、現在のスコア増分値/減分値が以前のスコア値に加えられる。周波数のスコアはその周波数上で遭遇する妨害の量を表し、高いスコアは妨害が大きいことを、低いスコアは妨害が小さいことを表す。妨害がない場合は、より多くの測定を行うごとに、スコア値は徐々にゼロに減衰する。また、周波数に大きな妨害があると分かった場合は、その周波数は即座に考慮の対照から外され、本願に詳細に説明するスコアリングメカニズムおよびしきい値に従って、ある長い沈黙期間後にのみ再考慮される。
コードレスセルラー基地局10は、動作周波数を選択する際に妨害スコア測定値を用いる。妨害スコアが一番低い周波数群の中から周波数を選択し、かつ以下に説明する適当なチャンネル放棄しきい値を使用することによって、コードレスセルラー基地局10は、同一エリア内で公衆セルラーネットワーク16または他のコードレスセルラー基地局10によってすでに使用されている周波数上で送信を行わないようにする。好適には、コードレスセルラー基地局は、初期動作周波数として妨害スコアの最も低い周波数を選択する。コードレスセルラー基地局10は、バックアップ周波数としては、スコアが高しきい値(Ht)より下の特定数のダウンリンク周波数を選択する。好適には、通話が進行中であるかどうか、またはプライマリ移動局が登録されているかどうかによって、もし現在の動作周波数の妨害スコアが第1の低しきい値(Lt)または高しきい値(Ht)を上回る場合は、コードレスセルラー基地局10は、以下に詳述するようにその動作周波数を自動的に第1のバックアップ周波数に切り替える。コードレスセルラー基地局10はまた、妨害スコアが高しきい値(Ht)を上回る場合は、その周波数をバックアップ周波数リストから外す。コードレスセルラー基地局は、高しきい値(Ht)より下のスコア値を持つ特定数(Mとする)のダウンリンク周波数の位置を知る必要がある。十分な数の周波数が入手できない場合、つまり利用可能な周波数がM個未満の場合は、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16に問題を報告する。一実施形態では、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局に別の動作用周波数のリストを与える。他の実施形態では、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10をある時間期間の間、一時的に不能化し、その後妨害がなくなっていると思われる時点で同じ周波数で動作を可能化する。妨害測定処理の残りの部分について次に説明する。
妨害の測定
コードレスセルラー基地局10は、実行される妨害測定の回数および種類に影響するさまざまな動作モードを持つ。コードレスセルラー基地局10の使用が許可され、かつその登録済みの移動局12のどれもが通話を処理していない、つまり活動状態ではない基本動作モードでは、コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局送信時間フレーム36の時間スロット4(40)の間に妨害測定を行う。図4を参照すると、コードレスセルラー基地局10が処理中の通話がゼロまたは1つの場合、移動局は第2の移動局(DTC2)のデジタルトラクイックチャンネルに音声情報を送信しないので、受信機の時間フレーム35の時間スロット5(41)では受信機はサイレントである。さらに、送信機は送信機時間フレーム36の時間スロット4(40)では何の情報も送信せず、コードレスセルラー基地局10はそれ自体の妨害は生じないので、その環境から生じる妨害を正確に測定できる。当業者には公知のように、コードレスセルラー基地局10が独自の動作周波数上の妨害を測定する場合、コードレスセルラー基地局の受信機に特に何の送信も放送されていなければ、受信機で受信される妨害の強度が測定される。
コードレスセルラー基地局10が動作周波数以外のダウンリンク周波数の活動を測定する場合は、受信するdBm単位の信号強度(RSS)は、ノイズに妨害を加えた電力(NPIP)である。コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局のTDMA送信フレーム36の時間スロット4(40)の送信休止期間中に、ダウンリンク動作周波数、つまりセルラー基地局が移動局12との通信に使用する周波数の信号強度の測定ができる。活動中の移動局12が1台以下の場合は、コードレスセルラー基地局10は、以下に詳述するように未使用の時間スロットの間に、アップリンク動作周波数、つまりセルラー基地局が移動局12との通信に使用する周波数の受信信号強度を測定する。
コードレスセルラー基地局10が、アップリンク動作周波数についてデジタルトラフィックチャンネル(DTC)時間スロット中の信号強度およびワードエラーレート(WER)を測定する場合、RSSは所望の信号とノイズおよび妨害との両方を含む。これらの測定値に対して、コードレスセルラー基地局10はまず、測定したワードエラーレート(WER)を、当業者に公知の変換関数を用いて、等価の信号対ノイズおよび妨害比(SNIR)に変換する。SNIRが求められると、コードレスセルラー基地局10はノイズおよび妨害信号強度を次の式から推定する。
NPIP=RSS/SNIR
ここでRSSは総受信電力を示す。測定結果はノイズおよび妨害(NPIP)値の等価電力(dBm)で表される。
各種動作モードでの妨害測定
上述したように、コードレスセルラー基地局10は、実行可能な測定の回数および種類に影響する複数の異なる動作モードを持つ。各動作モード、および各モードで行われる測定の種類を次に詳述する。また、以下の表1に、全動作モードと、各モードで実行可能な測定の種類をまとめる。
サイレントモードでのコードレスセルラー基地局の測定
サイレントモードは、コードレスセルラー基地局の送信機がオフにされた場合のあらゆる状態を含む。コードレスセルラー基地局がオフになるには多くの理由があり、すなわち(1)コードレスセルラー基地局10がネットワーク送信許可を受け取っていない、(2)送信許可は受け取ったが、許容可能な動作周波数、すなわち妨害スコアがHtより下の周波数の数が不十分、(3)コードレスセルラー基地局10がその最後の動作周波数を廃棄した際に、最初に許容可能な周波数の数が不十分なことがわかった、または(4)送信許可が無効にされた、という理由による。
許可周波数リスト受信前のサイレントモード
初期許可処理中にセルラーネットワークから許可周波数を受信する前のサイレントモードでは、コードレスセルラー基地局10は妨害測定は要求されない。また、許可周波数リストを受け取っていないので、コードレスセルラー基地局10との登録を許可されている移動局12はなく、従ってどの移動局12も測定値報告の必要はない。
許可周波数リスト受信後のサイレントモード
許可周波数リスト受信後の一定期間の間、コードレスセルラー基地局10のもつ受容可能なクリアなチャンネルの数が不十分なために送信機がサイレントになる場合がある。別の場合では、最後の動作周波数を廃棄した際にコードレスセルラー基地局10のもつ受容可能なチャンネルの数が不十分なため、一時的にサイレントになる場合がある。最低一つのクリアなチャンネルがなければ、コードレスセルラー基地局10はどの移動局とも通信できないため、コードレスセルラー基地局は電話に関連した送信または受信義務をもたない。このため、コードレスセルラー基地局はすべての時間スロット1−6で妨害測定を行うことができる。妨害測定に利用可能な時間スロットが増えるため、このコードレスセルラー基地局は高速妨害測定モードであると称する。高速妨害測定モードでは、1つのTDMAフレームに一回測定するよりはるかに高速な測定速度が期待できる。さらに、このモードでは、コードレスセルラー基地局はダウンリンク周波数のみの測定を行うため、Htしきい値より下の十分な数のクリアなチャンネルを確立できる。好適な実施形態では、最初の動作が開始できるようになるまでに、コードレスセルラー基地局には妨害スコアがHtより下のチャンネルがM個必要である。Htしきい値よりもスコアが下の十分な数のクリアなチャンネルが見つかると、コードレスセルラー基地局は好適には、妨害スコアが一番低い周波数をダウンリンク動作周波数として選択し、この周波数上でDCCHの放送を開始する。この時点でコードレスセルラー基地局は許可されたモードへと移行する。
許可されたモードでのコードレスセルラー基地局の測定
送信許可を受け取ると、コードレスセルラー基地局10はまず、許可トランザクションで与えられた周波数リストを調べる。妨害の測定はこの許可された周波数の集合に限られる。このリストはセルラー周波数範囲内の全周波数を含むことに注意されたい。
動作(すなわちDCCHの送信)が許可されると、コードレスセルラー基地局10は動作モードによって複数種類の測定を行う。
活動モードの移動局がない場合
活動状態の移動局12がない場合、コードレスセルラー基地局10は、許可されたダウンリンク周波数のすべてについて以下に説明する方式を用いてダウンリンクRSS測定を行い、一方アップリンクRSS測定は現在のアップリンク周波数のみについて行う。活動モードの移動局12がない場合、DTC1またはDTC2に音声情報を送信する通話が進行していないため、コードレスセルラー基地局10は、時間スロット1でハーフレートデジタル制御チャンネルを送信し、時間スロット2,3,5および6ではアイドルコード以外の送信は要求されない。また上述したように、コードレスセルラー基地局10は送信フレームの時間スロット4では通常はサイレントなので、この間、送信機または受信機のどちらも未使用の場合は、コードレスセルラー基地局10は以下に説明するように妨害測定を行う。
好適にはコードレスセルラー基地局10は、1つのTDMAフレームにつき、時間スロット4上で、名目上一回ダウンリンク妨害測定を行う。測定対象のダウンリンク周波数は次のように選択される。すなわち(1)測定が行われる40msフレーム群の50%では、コードレスセルラー基地局10は現在のダウンリンク動作周波数を測定、(2)測定が行われる40msフレーム群の25%では、コードレスセルラー基地局10は3つのダウンリンクバックアップ周波数の1つを測定、(3)測定が行われる40msフレーム群の20%では、コードレスセルラー基地局10は許可された他のダウンリンク周波数のうちスコアが低しきい値(Lt)より下の1つの周波数を測定、(4)測定が行われる40msフレーム群の5%では、コードレスセルラー基地局10は他の許可されたダウンリンク周波数のうちスコアが低しきい値(Lt)以上の1つの周波数を測定する。
ダウンリンク動作周波数を測定すると、推定されるノイズ+妨害は、この40msTDMAフレームに利用可能な動作周波数の他のすべてのノイズ+妨害推定値に関連づけられる。最大の妨害推測推定値を使用し、その他はすべて無視する。コードレスセルラー基地局10は以下に説明するようにこの周波数にスコアを付ける。
アップリンクRSS測定は次のように行われる。受信時間スロット2、3、5および6上に活動状態の移動局がないため、コードレスセルラー基地局10はこのうち一つの時間スロットにおいて、1フレームにつき最低一回、アップリンクRSSの測定を行う。RSS測定値は、動作周波数に対する推定ノイズ+妨害信号強度として用いられる。この推定値は、動作周波数の他のノイズ+妨害推定値と比較され、一番大きい妨害推定値が求められる。コードレスセルラー基地局10は、以下に説明するようにこの周波数にスコアを付ける。
活動状態の移動局が一つの場合
1台の移動局が活動状態である一実施形態では、コードレスセルラー基地局10は現在のアップリンク周波数のみについてアップリンクRSSおよびWER測定を行い、移動局12はダウンリンクWER測定を行って、測定値をコードレスセルラー基地局へ転送する。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局はまた、以下に説明する方式を用いて、許可されたすべてのダウンリンク周波数のダウンリンクRSS測定を行う。しかし、他の実施形態では、コードレスセルラー基地局はダウンリンクRSS測定を行わなくてもよい。
コードレスセルラー基地局10は、1つのTDMAフレームにつき、時間スロット4上で、ダウンリンクRSS妨害測定を名目上一回行う。測定対象のダウンリンク周波数は次のように選択される。すなわち(1)測定が行われる40msフレーム群の50%では、コードレスセルラー基地局10は現在のダウンリンク動作周波数を測定、(2)測定が行われる40msフレーム群の25%では、コードレスセルラー基地局10は3つのバックアップダウンリンク周波数のうちの1つの周波数を測定、(3)測定が行われる40msフレーム群20%では、コードレスセルラー基地局10は他の許可されたダウンリンク周波数のうちスコアがLtより下の1つの周波数を測定、(4)測定が行われる40msフレーム群の5%では、コードレスセルラー基地局10は他の許可されたダウンリンク周波数のうちスコアがLt以上の1つの周波数を測定する。
ダウンリンク動作周波数を測定すると、推定されたノイズ+妨害は、この40msTDMAフレームに対して利用可能な動作周波数の他のすべてのノイズ+妨害測定値に関連づけられる。最大の妨害測定値を使用し、他はすべて無視する。コードレスセルラー基地局10は以下に説明するようにこの周波数にスコアを付ける。
1台の移動局12が活動状態の場合、CCBSは受信時間スロット3および6、すなわちDTC1上でデジタルトラフィックチャンネルを確立する。しかし、時間スロット2および5はなお未使用であるため、コードレスセルラー基地局10はこれら利用可能な時間スロットの一つにおいて最低1フレームに一回アップリンクRSSの測定を試みることができる。好適には、コードレスセルラー基地局のDCCHの送信による妨害を最も受けにくいのは受信時間スロット5なので、アップリンクRSS測定は受信時間スロット5の間に行われる。RSS測定値は、動作周波数に対する推定ノイズ+妨害信号強度として使用される。この推定値は、動作周波数の他のノイズ+ノイズ妨害推定値と比較され、最大の妨害推定値が求められる。
RSSアップリンク情報の測定に加えて、コードレスセルラー基地局10はまた、該移動局12から受信中のデジタルトラフィックチャンネル(DTC)についてのアップリンクWER測定を、40msTDMAフレームごとに最低一回、より好適には二回、行う。アップリンクWERとアップリンクRSS測定値とは上記の式に従って組み合わされ、動作周波数に対するアップリンクノイズ+妨害測定値となる。この推定値は、この40msTDMAフレームについて利用可能な他のすべてのノイズ+妨害推定値(移動局からの信号品質報告等)と比較され、最大の妨害推定値が求められる。コードレスセルラー基地局10は以下に説明するようにこの周波数にスコアを付ける。
コードレスセルラー基地局の移動局の一つが活動モードの場合、IS−136に従う該移動局は、CCBSの命令に従って、自身のダウンリンクMAHOのRSSおよびWER妨害測定を行う。コードレスセルラー基地局10は移動局12からこれらの測定値を受信し、以下に説明するようにスコアを付ける。
コードレスセルラー基地局10は、移動局から妨害測定値スコアを受信する以外に、移動局12との正しい通信を維持するために2秒〜10秒ごとに移動局のMAHO近隣リストを更新する。好適には、移動局のMAHO近隣リストは5秒おきに更新される。IS−136標準に記載されているように、基地局から移動局12へのデジタル制御チャンネルDCCHは、2つの制御チャンネルフォーマット、すなわち高速関連制御チャンネル(FACCH)および低速関連制御チャンネル(SACCH)フォーマットの内の1つを用いて、制御情報の送信ができる。
SACCHフォーマットは、複数のTDMAバーストから連結した12ビットフィールドの集合を用いて、通常のDTCの間に制御情報を送信する。FACCHフォーマットは、制御情報が長く、メッセージの残りの部分を送信するのに次のDTC時間スロットまで待てない場合に使用される。FACCHメッセージはデジタルトラフィックチャンネルから音声容量を取り去るため、FACCHメッセージが送信されている間の途切れがユーザにわからないように、デジタルトラクイックチャンネル上に検知可能な会話の沈黙が生じるまで、FACCHメッセージの送信を待つのが好ましい。近隣リストの更新はFACCHを使用して送信されるため、近隣リストの更新メッセージを送信する際に音声品質の劣化を最小にするためには、コードレスセルラー基地局10は(おそらくはVSELPコーデックROレベルに基づく)音声活動を検出し、会話中で沈黙期間がいつ発生するのかを決定しなければならない。近隣リスト更新メッセージは、好適には、以前のリストからのMAHO報告を受信した後の最初の機会(すなわちコードレスセルラー基地局10から移動局への音声信号中で沈黙が検出された時)に送信される。10秒以内に機会がない場合は、コードレスセルラー基地局10は無関係に近隣リスト更新メッセージを送信する。
IS−136標準では、MAHO近隣リストは、好適には、最大24のダウンリンク周波数を含む。コードレスセルラー基地局の場合は、コードレスセルラー基地局に割り当てられた許可済みのダウンリンク周波数のリストから12のダウンリンク周波数が選択される。好適な実施形態では、12のダウンリンク周波数は、コードレスセルラー基地局が選択した3つのバックアップ周波数と、コードレスセルラー基地局用に許可された残りのダウンリンク周波数のうちの9つの周波数とからなる。好適には、9つの周波数の内の7つは、スコアがLtより下の周波数から選択される。かかる周波数が7つ未満の場合は、コードレスセルラー基地局10は妨害スコアがLtより下のすべての周波数を含む。9つの周波数の残りは、現在の動作周波数以外の残りの周波数から選択される。
活動モードの移動局が2台の場合
2台の移動局12が通話に接続される(つまり2つのDTCが使用中である)状態では、コードレスセルラー基地局10は、CCBS送信フレームの時間スロット4の間に信号強度の測定ができない。この理由は、CCBS受信フレームの時間スロット5が送信時間スロット4と同時に発生し、コードレスセルラー基地局の受信機は、受信フレーム時間スロット5で第2の移動局12用の第2のデジタルトラフィックチャンネル(DTC2)の一部として使用されるためである。このモードでは、コードレスセルラー基地局は、各移動局のアップリンクWERおよびRSSのモニターだけが可能である。このため、コードレスセルラー基地局10は、2台の移動局12からのダウンリンクRSS MAHO測定値およびダウンリンクWER測定値に頼らなければならず、これには各移動局の現在の動作周波数の測定はまったく含まれない。従って、コードレスセルラー基地局10は、妨害がワードエラーレート(WER)に影響するほど大きくなければ、動作周波数の妨害のRSS測定ができない。
このように、IS−136に従えば、両方の移動局は、自身でMAHOダウンリンクRSSおよびダウンリンクWER妨害の測定を行う。コードレスセルラー基地局10は移動局12の一方からこれらの測定値を受信し、以下に説明するように測定値をスコアする。
2台の移動局12が活動状態の場合は、コードレスセルラー基地局10が自身で行うことのできる唯一の測定は、移動局12の各デジタルトラフィックチャンネル(DTC)についてのアップリンクWERおよびRSSの測定である。アップリンクWERの測定は、デジタルトラフィックチャンネル(DTC)ごとに各40msTDMAフレーにつき2回、行われる。コードレスセルラー基地局10からのアップリンクWER測定値は、一方の移動局が行ったダウンリンクRSS MAHO測定値およびダウンリンクWER測定値と組み合わされ、ダウンリンクノイズ+妨害の測定値として使用される。コードレスセルラー基地局10は以下に記載するようにこの周波数のスコアを付ける。
スコア決定
好適な実施形態では、妨害測定値はスコアの増分または減分に変換される。各周波数の妨害スコアの範囲は好適には0〜222−1である。またセルラーネットワーク16から送信される許可メッセージ中で、CCBS VLRは、コードレスセルラー基地局10に、各動作周波数の初期スコア値を与える。他の実施形態では、初期スコア値はCCBSの製造時にデフォルト値に設定される。好適な実施形態では、起動時またはリセット時に、コードレスセルラー基地局10は周波数スコアをある高しきい値(Ht)+7500に初期化する。このためこれらの周波数は当初は使用不能であるが、7500の40msTDMAフレーム群に相当する5分間、クリアな状態にとどまれば使用可能になる。その後、許可された新しい周波数のリストを受信すると、コードレスセルラー基地局10は、以前は許可されていなかった任意の周波数のスコアをHt+7500に初期化する。他の実施形態では、許可された新しい周波数リストのうちのいくつかの周波数は、事前に割り当てられた初期値と共に送信されてもよい。事前に割り当てられた初期値と共に送信される周波数は、製造時に設定された、またはCCBS VLRによって以前に与えられた初期値を無効にする。
コードレスセルラー基地局10は、ノイズ+妨害電力の等価値(単位dBm)として表した各周波数の妨害測定値を考慮し、測定したノイズ+妨害電力レベルを、図20の階段関数288を用いてスコア増分または減分に変換する。コードレスセルラー基地局10は、どのX値間で妨害測定が発生するのかを判断し、Y軸から適当な減分値または増分値を読み取る。
以下に示すように、好適な実施形態では、移動局の測定用のX値はコードレスセルラー基地局の測定用のX値とは異なる。この理由は、移動局12は家庭または職場環境から外へ移動可能であり、このように屋外に位置可能なために僅かに高いレベルの妨害を受けると考えられているためである。これに対して、コードレスセルラー基地局10は静止しており屋内にとどまるため、妨害をあまり受けないと考えられる。この差を調整するために、コードレスセルラー基地局10が検知する少ない妨害値は妨害スコア中でより大きくジャンプさせる必要がある。例えば、好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10による妨害スコア測定値−90dBmはY3レベルとなるが、移動局12による妨害スコア測定値−90dBmはY2レベルとなる。表2に、図20の好ましいX値を示す。
表に示すように、コードレスセルラー基地局のX1の値は、受信機のノイズ面から6dBm上に設定される。好適な実施形態では、受信機のノイズ面は−118dBmであるから、コードレスセルラー基地局の好適なX1の値は−112dBmとなる。
表3には、図20の好ましいY値を示す。
表中、Ymaxは、スコアのフルスケール(飽和)値を示す。好適な実施形態では、Ymaxは222−1である。移動局12が存在しかつ活動(会話)モードの場合は、Nの値はこの表ではN/2に代わる。実際これにより、コードレスセルラー基地局10と移動局12とに重みの各半分を与えることができる。
好適なY値の表に示すように、Y0およびY2の値は、問題の周波数の連続測定間の間隔に比例する。これにより測定値を正規化し、クリアな周波数のスコアについての減衰率を測定速度とは無関係にする。例えば、ある特定のスコアが飽和値に達すると、この妨害を除去するとスコアは222−1×40ms、つまり約2日間で0に減衰する。X1,X2,X3,Y0,Y2およびY3の値、ならびに階段関数288の段数は、現在のところ好ましい値である。これらの値は、周波数に大きな妨害があると分かればその周波数を即座に考慮の対象から外し、ある長いサイレント期間後にのみ新しい周波数を再び考慮するという目的を守るために、システムの実際の用途に応じて変更可能である。
コードレスセルラー基地局10は、測定した周波数の以前の妨害スコアに、Y軸から読み取った増分値または減分値を加える。Y軸の増分値の選択方法は、X3値より上の妨害は妨害スコアを大きくジャンプさせ、即座にこのチャンネルをバックアップ周波数または動作周波数のいずれにも不適当とする。一方、X3値とX2値との間の妨害は、妨害スコアを中程度にジャンプさせ、動作周波数としては不適当だが、この妨害レベルがどの程度続くかによってはバックアップ周波数として使用可能とする。X2値とX1値との間の妨害は現在のスコア値を変化させないので、チャンネルは現在の使用レベルのままである。X1値より下の妨害は、妨害スコアを減分させ、これによりバックアップ用または動作周波数としての使用の可能性をより適当とする。増分値および減分値は、同じ周波数の妨害を連続して測定することによって、スコアを即座に増大させ、コードレスセルラー基地局10に妨害を素早く警告できるように選択される。また、時々発生する本来バースト性の妨害、つまりチャンネル上で検出される場合とされない場合とがある妨害は、スコアをより緩やかに増大させるが、もし続くようならば、最終的にはチャンネルのスコアを許容不可に高くしてしまう。最後に、妨害がないまたはほとんどない場合、つまりX1値より下の場合、減分によってスコアを緩やかに0に減衰させることができる。
スコアの記憶
コードレスセルラー基地局10は、以下の表4に示すようなデータベースに各動作周波数のスコアを記憶する。コードレスセルラー基地局10は、測定間の間隔に従ってスコアの増分および減分を正規化する。従って以下の表は、以下に詳述するように、妨害スコアを正規化するために、測定間に発生するTDMAフレーム数も記憶する。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10は、セルラー周波数帯域中のアップリンク周波数とダウンリンク周波数との利用可能な416の「A」側対または「B」側対のうちの任意の周波数対で動作可能である。一実施形態では、上述したように、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10に、その中で動作するようにセルラー周波数帯域から切り取った周波数リストすなわち周波数範囲を提供する。コードレスセルラー基地局10およびその移動局12の測定能力を有効利用するためには、このように提供される周波数リストでセルラーネットワークによって許可されると、コードレスセルラー基地局10は、ネットワークから供給されるコードレスセルラー基地局10が使用を許可された周波数リストには載っていない周波数のスコアは、更新しないか、または維持する。
測定値の正規化
測定速度は時間によって均一ではないので、コードレスセルラー基地局10は、測定間の間隔に従ってスコアの増分および減分を正規化しなければならない。スコア更新過程では、コードレスセルラー基地局10は更新速度を追跡しなければならない。更新速度は、任意のある周波数について最後に妨害を測定してからの40msTDMAフレーム数Nとして表される。ある周波数の更新速度は測定源が違えば更新速度が異なる場合がある。Nの取り得る値の範囲は、以下に説明するように、測定モードによって限定される。
一般に、Nの値は、コードレスセルラー基地局10による測定、第1の移動局12による測定、および第2の移動局12による測定で異なる。Nの値は測定モードによって変化し、以下の表5に示すように計算できる。表中で使用する略語は、(1)fodはダウンリンク周波数、(2)fouは動作アップリンク周波数、(3)f1,f2およびf3は3つのバックアップ周波数、(4)nbはバックアップ周波数の数、(5)nlowは、スコアがLt未満のf0−f3以外の許可周波数の数、(6)nhighは、スコアがLt以上のf0−f3以外の許可周波数の数、を示す。
例えば、1台の移動局12が活動モード状態のコードレスセルラー基地局10が行う測定について考える(表中の第3行、第1セル参照)。この例では、コードレスセルラー基地局10は、動作周波数fodに対して2フレームごとにダウンリンク妨害を測定するが、ただし測定8回の内1回は上記に説明したようにアイドルコードの送信によってすでに占有されている。このようにダウンリンク測定が事前に占有されるため、表中の何カ所かでは、コードレスセルラー基地局10の列の除数は0.875となる。同様に、活動中の移動局が1台の場合、動作周波数fouのアップリンク妨害については、コードレスセルラー基地局10は1フレームに一回測定する。この測定は時間スロット4では発生しないためアイドル面コードの送信で事前に占有されることはなく、従ってNは1である。ダウンリンクバックアップ周波数f1-3の1つに対するダウンリンク妨害については、コードレスセルラー基地局10は平均4フレームごとに(つまり、上述したように測定フレームの25%で)測定する。このため、全バックアップ周波数を一度に測定するには4nbフレームが必要であり、時間スロット4はアイドルコードの送信によって時折占有されるため、ここでも除数は0.875を用いなければならない。測定フレームの20%では、コードレスセルラー基地局10は、スコアがLtより下の許可周波数の一つについてダウンリンク妨害の測定を行う。つまり事前占有されていない測定間の平均フレーム数は5/0.875、すなわちこれらの周波数すべてを一度測定するには5nlow/0.875フレームかかることを意味する。測定フレームの5%では、コードレスセルラー基地局10は、スコアがLt以上の許可周波数の一つに対してダウンリンク妨害を測定する。つまり事前占有されていない測定間の平均フレーム数が20/0.875、すなわちこれらの周波数すべてを一度測定するには20nhigh/0.875フレームかかることを意味する。
上記の表の第3行、第2セルには、活動(会話)モードの移動局の測定を記載する。これらの値は、連続したMAHOの各報告間が平均3秒(IS−136の許容可能な範囲は2秒〜10秒)であると仮定する。測定は次のように行われる。動作周波数のダウンリンク妨害の間接的な測定は、75フレーム(3秒)ごとに行われる。この測定に対して、コードレスセルラー基地局10は、上記の式を用いて移動局のダウンリンクWERとダウンリンクRSSの結果を組合せ、ノイズ+妨害測定値を作成する。各バックアップ周波数に対するダウンリンク妨害の直接的な測定は、75フレームごとに行われる。上述したように、ダウンリンクバックアップ周波数はすべて各MAHOリストに記載される。75フレームごとに、MAHOリストに記載された許可周波数の内、スコアがLtより下の7つの周波数のダウンリンク妨害が測定される。従って、これらの周波数を一回ずつ測定するには75nlow/7フレーム必要である。75フレームごとに、許可周波数の内、スコアがLt以上の2つの周波数のダウンリンク妨害が測定される。従って、これらの周波数を一回ずつ測定するには75nlow/2フレーム必要となる。
周波数の選択
コードレスセルラー基地局10は、その妨害スコアを入力として用いて、動作周波数またはバックアップ周波数の選択、維持、または廃棄を決定する。動作周波数またはバックアップ周波数の変更は、周波数のスコアが特定のしきい値を超えることに起因する。コードレスセルラー基地局10が使用する2つのしきい値は、高しきい値Htおよび低しきい値Ltである。好適な実施形態では、HtはYmax/2すなわち221に設定され、LtはYmax/8すなわち219に設定される。一実施形態では、低しきい値と高しきい値とは同一値に設定される。
コードレスセルラー基地局10は、上記の全周波数スコアのリストから、許容可能な最も低い周波数スコアを持つ4M、すなわちMの4倍のダウンリンク周波数のランク付けしたリストを構成する。このリストには、妨害スコアが高しきい値(Ht)より下のダウンリンク周波数だけを入れることができる。従って、条件によっては、リストに含まれる周波数は4M未満となる。好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局10はこのランク付けしたリストを2秒ごとにコンパイルし直す。
コードレスセルラー基地局10はまた、妨害スコアが低しきい値(Lt)より下の全周波数の、ランク付けしていないリストを維持する。好適な実施形態ではコードレスセルラー基地局10はこのリストを最低2秒に一度コンパイルし直す。
図21は、特定の周波数の妨害スコア290を単純化した例を示す(本例は通話状態またはプライマリ移動局がコードレスセルラー基地局に登録されているかどうか)は考慮していない)。妨害スコアがLtを上回るA点では、この周波数が動作周波数であり、かつ他のスコアがLtを下回る場合は、コードレスセルラー基地局10はこの周波数を廃棄する。妨害スコアがHtを上回るB点では、この周波数は動作周波数またはバックアップ周波数のいずれにも使用できないように無条件に拒否される。妨害スコアがHtを下回って減衰するC点では、この周波数は再びバックアップ周波数または動作周波数としての選択範囲内に入る。
動作周波数の初期選択および再選択
初期ダウンリンク動作周波数は、好適には、許可された周波数リストの内、妨害スコアの最も低い周波数、つまりランク付けされたリストの一番上に位置する周波数である。スコアがHtより小さい周波数の数がM未満の場合は、コードレスセルラー基地局10は、好適には送信を開始せず、CCBS VLRに問題を警告する。
現在のダウンリンク動作周波数のスコアが更新されるたびに、コードレスセルラー基地局10は新しいスコアを評価して、動作周波数を変更するかどうかを判断する。好適な実施形態では、動作周波数変更の法則は、プライマリ移動局が登録されているかどうか、または通話が進行中であるかどうかによっても異なる。このため、好適な実施形態では、コードレスセルラー基地局のプライマリ移動局12が活動モードまたは待機モードの場合、または登録した移動局のいずれかが通話中である場合は、コードレスセルラー基地局10は、現在の動作周波数の妨害スコアがLt以上で、かつ第1のバックアップ周波数の妨害スコアが動作周波数のスコアより低ければ、現在の動作周波数での動作を停止する。コードレスセルラー基地局のプライマリ移動局12が休止モードで、かつどのデジタルトラフィックチャンネル(DTC)も活動していない、すなわち登録した移動局のどれも通話中でない場合は、コードレスセルラー基地局10は、現在の動作周波数の妨害スコアがHt以上ならば、現在の動作周波数での動作を停止する。そうでない場合は、コードレスセルラー基地局は、プライマリ移動局のユーザがコードレスセルラー基地局に登録するか、または妨害レベルがHtを超えるまで、現在の動作周波数での動作を続ける。この機能によって、プライマリユーザの電話機は、コードレスセルラー基地局10に近づくと自動的にその位置を突き止めることができる。プライマリ移動局が登録されていない場合にコードレスセルラー基地局10が頻繁にその動作周波数を変更すると、移動局12が周波数を変更し、移動局12がコードレスセルラー基地局10との最後の登録時に記憶した動作周波数およびバックアップ周波数のリストに現在の動作周波数がない場合が生じうる。このため、プライマリ移動局には基地局10の現在の動作周波数がわからず、その新しい周波数をどこで探せばいいのかが分からないため、プライマリ移動局はコードレスセルラー基地局10の位置を自動的に突き止め、かつ移動局と登録することができない。この状況になると、ユーザは移動局から手動でテスト登録を行わなければならない。
コードレスセルラー基地局10が現在の動作周波数での動作を停止する場合、代替えとなる動作周波数は第1のバックアップ周波数f1である。コードレスセルラー基地局10が動作周波数を廃棄する時に通話が進行中の場合は、コードレスセルラー基地局10は、好適には、当業者に公知の受け渡し処理を用いて、新しい周波数への受け渡しを行う。ただし一般的な受け渡しでは、移動局をあるセルから別のセルへ切り替える。コードレスセルラー基地局が開始した受け渡しの場合は、移動局は同じセル(コードレスセルラー基地局のセル)にとどまり、その動作周波数を変更する。周波数切替の間に通話制御を行う高周波送受信機は変わらないので、送受信機が新しい周波数に同調している間に通話を失わないように、受け渡し処理は注意深く制御される。通話が進行中でない場合は、コードレスセルラー基地局10は、その動作周波数を第1のバックアップ周波数f1に変更し、上記で説明したように、次の近隣リストメッセージ中で新しい動作周波数を送信して、待機モードの移動局12に通知する。
コードレスセルラー基地局10がその動作周波数を廃棄する際に、スコアがHtより下の周波数の数がM未満の場合、コードレスセルラー基地局10は好適には、CCBS VLRにコンタクトし、CCBS VLRに動作用に十分な数のクリアなチャンネルがないことを通知する。CCBS VLRは、コードレスセルラー基地局に新しいチャンネル群またはより低いM値を送信するか、もしくは空の許可周波数リストを送って、新しい許可周波数群が与えられるまで送信を停止させる。コードレスセルラー基地局10は自身の測定を行って、新たに与えられた許可周波数のリストについての妨害スコアを維持する。スコアがHtより下の周波数の数がM以上になると、コードレスセルラー基地局10は妨害スコアがHtより下の周波数の一つで送信を開始する。
他の実施形態では、コードレスセルラー基地局10がその動作周波数を廃棄する際にスコアがHtより下の周波数の数がM未満の場合は、コードレスセルラー基地局10はDCCHの送信を停止する。コードレスセルラー基地局10は自身の測定を行って妨害スコアを維持し、スコアがHtより下の周波数の数を定期的かつ頻繁にチェックする。スコアがHtより下の周波数の数がM以上になると、コードレスセルラー基地局10は0分〜5分の間に均等に分配した待機時間をランダムに選択する。この待機時間の経過後もスコアがHtより下の周波数の数がM以上の場合は、コードレスセルラー基地局10は、好適には一番低いスコアの周波数で送信を開始する。
進行中の通信を失わないようにするために、コードレスセルラー基地局10はデジタルトラフィックチャンネル(DTC)の使用中は、一時的にM=1に設定する。通話が終了する(つまりどのDTCも未使用になる)と、コードレスセルラー基地局10はMを真の値にリセットする。コードレスセルラー基地局10が通信中に動作周波数を変更した場合は、コードレスセルラー基地局10は通話終了後、次のふくそう試験を行う。すなわち、スコアがHtより下の周波数の数がM未満の場合は、コードレスセルラー基地局10は好適にはCCBS VLRにコンタクトして、動作用に十分な数のクリアなチャンネルがないことを通知する。CCBS VLRは、コードレスセルラー基地局に新しいチャンネル群を送信するか、より低いM値を送信するか、またはコードレスセルラー基地局に空の周波数リストを送って新しい許可周波数群が与えられるまで送信を停止させる。
バックアップ周波数の初期選択および再選択
最初の選択およびその後の選択のどちらにおいても、コードレスセルラー基地局10は、コードレスセルラー基地局10のスコア表に記載した、最も許容可能な周波数のランク付けリストの一番上の2M(すなわちMの2倍)の周波数のうちから、各バックアップ周波数を同程度の確率で選択する。動作周波数はバックアップ周波数が選択される前にランク付けリストから削除される。バックアップ周波数を決定論的に選択するのではなく、選択可能な周波数リストから同程度の確率で選択する理由は、2つの隣接するコードレスセルラー基地局同士が同じバックアップ周波数群を選択しないようにするためである。最良の妨害スコアが選択された場合、2つの隣接するコードレスセルラー基地局が同じチャンネルに妨害スコア測定値を同じようにランク付けしている可能性が高い。隣接するコードレスセルラー基地局に同じバックアップ周波数が選択されていると、これらの隣接するコードレスセルラー基地局が新たな動作周波数として同じ周波数を選択し、衝突を引き起こしてしまう可能性がきわめて高い。適当な周波数のリストからバックアップ周波数を同程度の確率で選択することによって、2つの隣接するコードレスセルラー基地局が同じバックアップ周波数群を持つ確率を大幅に低くできる。バックアップ周波数の一つのスコアが更新されるごとに、コードレスセルラー基地局10は新しいスコアを評価して、このバックアップ周波数を変更すべきかどうかを判断する。あるバックアップ周波数の妨害スコアがHtより上、または全体のランク付けの中で(4M)番目より下になる場合、コードレスセルラー基地局10はこのバックアップ周波数を交換する。
バックアップ周波数を交換する際には、コードレスセルラー基地局10は、放送される近隣リストの順序を正しくするため、バックアップ周波数リスト{f1,f2,f3}の順序を維持する。交換バックアップ周波数はf3となるが、旧f3が交換されなければf2となり、旧f2が交換されなければf1となる。
スコアベースの周波数選択および再選択の例
図22に関連して以下に説明する例は、周波数選択概念をより明確にするためのものである。本例では、a,b,およびcとラベルをつけた3つの許可済み周波数が存在する。また、本例ではMは2に設定されており、このためコードレスセルラー基地局の動作を可能化するためにスコアがHt未満の2つの周波数が利用可能であり、かつコードレスセルラー基地局にはプライマリ移動局が登録されているとする。図22は、これら3つの周波数の妨害スコアと時間との関係、およびコードレスセルラー基地局の動作周波数f0およびバックアップ周波数f1,f2の選択と時間との関係を示す。最初に利用可能な周波数は(a)および(b)である。周波数(a)の方がスコアが低いので、これが動作周波数となり、(b)は第1のバックアップ周波数となる。時間t1では、周波数(c)が利用可能となり、第2のバックアップ周波数として加えられる。
時間t2では、動作周波数(a)のスコアがLtを超える。この時点で周波数(a)よりもスコアが低い第1のバックアップ周波数(b)が、新しい動作周波数となる。第2のバックアップ周波数は第1の位置へと移動し、以前の動作周波数(a)は交換用バックアップ周波数として選択される。
時間t3では、第2のバックアップ周波数(a)のスコアがHtを超えるため、バックアップ用リストから削除される。
時間t4では、周波数(b)がLtを超え、好適な実施形態では、プライマリ移動局がコードレスセルラー基地局に登録される。周波数(b)よりもスコアが低い第1のバックアップ周波数(c)が新しい動作周波数となる。間欠的な妨害または妨害の質が弱いため、以前の動作周波数(b)の妨害スコアはなおHtより下である。このため、周波数(b)は交換バックアップ周波数として選択される。
時間t5では、第1のバックアップ周波数(b)のスコアがHtを超えるため、バックアップ用リストから削除される。これにより許容可能なスコアを持つ周波数は一つだけになる。これは、Htより下の周波数の最低数(M)が2以上でなければならないという規則に反するように見えるが、この制約はコードレスセルラー基地局10が動作周波数を変更するときにだけ必要である。間欠的な妨害または弱い妨害については、連続動作時には許容可能な周波数がM−1、初期動作時には許容可能な周波数がMとなっている。こうしてコードレスセルラー基地局10は時間t5で送信を続行する。
時間t6では、周波数(a)が許容可能となり、第1のバックアップ周波数として加えられる。時間t7では、周波数(b)が許容可能となり第2のバックアップ周波数として加えられる。
クイックスタート
クイックスタート機能は、コードレスセルラー基地局が位置するエリア中でクリアなチャンネルとして知られる、セルラーネットワーク16から与えられる「クイックスタート周波数」と呼ばれるいくつかの周波数を用いて、コードレスセルラー基地局10を迅速に作動状態にする機能である。このクイックスタート周波数を使用する目的は、これらの専用周波数を用いてコードレスセルラー基地局を迅速に作動させ、その後、他チャンネルの周波数がクリアであると分かれば、基地局を他チャンネルへ移動させることである。実施形態では、これらのコードレスセルラー基地局のダウンリンク周波数は、登録されたセルラーネットワークによって別途設定され、コードレスセルラー基地局を一種の安全地帯として使用できるようにする。好適な実施形態では、初期許可メッセージ中で、コードレスセルラー基地局10に2組の周波数が送られる。第1組は、初期妨害スコアが低い「クィックスタート周波数」と呼ばれる、クリアであると分かっているセルラーネットワーク16からの短い周波数リストである。第2組は、初期妨害スコアが高い多数の周波数群である。好適には、クイックスタート周波数用の初期化スコアは、少なくとも高しきい値Htに近い。低い初期妨害スコアからスタートするため、クイックスタート周波数は、周波数がクリアなので少なくともその内の一つが高しきい値(Ht)を下回って初期動作周波数として利用可能になるまでスコアが減分して、すぐに動作周波数として使用可能となる。より好適な実施形態では、クイックスタート周波数用の初期化スコアは高しきい値Htより下なので、クイックスタート周波数のすべてが動作周波数としてすぐに利用可能になる。これら2組の周波数に加えて、セルラーネットワーク16は、コードレスセルラー基地局が動作しなければならないクリアなチャンネルの最小数Mの初期値Miを与える。初期許可メッセージ中では、Mは与えられるクイックスタート周波数の数に等しい。この方式は、高層ビル等のスペクトルがふくそうしている環境で有用である。
特定の時間期間Xの経過後、セルラーネットワーク16はコードレスセルラー基地局10をクイックスタート周波数から移動させようとする。好適な実施形態では、この時間期間Xは48時間である。Xの経過後、次のネットワーク更新(位置更新またはネットワーク取消のいずれか)の間に、セルラーネットワーク16はMをMn、つまりコードレスセルラー基地局が動作を維持するために必要なクリアな最小チャンネル数に増やす。この情報は、位置更新またはネットワーク取消工程が上記のように完了した後、セルラーネットワークからコードレスセルラー基地局10に返送される許可メッセージでコードレスセルラー基地局に与えられる。もしコードレスセルラー基地局10がこの最小限の動作周波数を持たなければ、コードレスセルラー基地局10はセルラーネットワーク16に警告メッセージを送る。この場合、セルラーネットワークは、MiがMnに増大し、かつコードレスセルラー基地局が動作用に十分な数のセルラー周波数を持つまで、コードレスセルラー基地局10が上記の両方の周波数の組で動作できるようにする。コードレスセルラー基地局10が要求された数の動作周波数を持っている場合は、セルラーネットワークは元の「クイックスタート周波数」を削除し、コードレスセルラー基地局10が残りのクリアなチャンネル上で動作できるようにする。「クイックスタート周波数」の削除は、次回のネットワーク更新時に許可メッセージを用いて行う。許可メッセージは第2の周波数の組、つまり「クイックスタート周波数」以外の周波数と、Mn−Miに等しい新しいM値とだけを含む。
ローカル周波数のモニター
上述したようにコードレスセルラー基地局は、CCBS VLRに定期的に電話をかける。好適な実施形態では、発呼後、コードレスセルラー基地局10は有利には、すべての許可周波数について上記のアルゴリズムを用いて測定した記憶済みの妨害スコアを、すべてダウンロードする。CCBS VLRは、セルラーネットワーク中のデータ収集ノード(DCN)に妨害スコア情報を転送する。
他の実施形態では、CCBS VLRは新しい許可メッセージを、位置更新情報用の電話番号ではなくてデータ収集ノードの電話番号とともにコードレスセルラー基地局に定期的に送信する。コードレスセルラー基地局は、新しい電話番号に発呼し、データ収集ノードに直接妨害データを報告する。一実施形態では、特定の時間期間後、CCBSとネットワークとの次のネットワークコンタクト時に、CCBS VLRはコードレスセルラー基地局に新しい許可メッセージを送って、その位置更新メッセージを報告する電話番号を復帰させる。他の実施形態では、データ収集ノードがコードレスセルラー基地局に新しい許可メッセージを送って、その位置更新メッセージを報告するためのCCBS VLRの電話番号を復帰させる。
有利には、セルラーネットワークはこれらの妨害スコアを用いて、CCBSを含むセルのピーク妨害期間を学習する。さらにこの妨害スコアは、地域セルに動作周波数を割り当てる、または割り当てをやり直す際に有用である。
本発明は、本発明の精神またはその本質的な特徴を逸脱しない限り他の特定の形態で実施可能である。上記の実施形態はすべて例として考慮すべきものであり、本発明を限定するものではない。従って本発明の範囲は、上記の説明ではなく添付の請求の範囲によって示される。請求の範囲の等価物の意味および範囲内の変更は、すべて本発明の範囲内とする。
Claims (7)
- PSTN線と通信し、該PSTN線から第1の通信信号を受信し、該第1の通信信号を第1の音声信号に変換する標準電話インターフェースハードウェアと、
複数の受信チャンネルを確立し、第1の受信チャンネルが第1の無線遠隔局から第1のデジタル通信信号を受信するために割り当てられ、第2の受信チャンネルが第2の無線遠隔局から第2のデジタル通信信号を受信するために割り当てられる、受信機と、
前記受信機と通信し、前記第1のデジタル信号を復号して第2の音声信号を形成し、前記第2のデジタル信号を復号して第3の音声信号を形成する第1の変換器と、
前記第1及び第2の音声信号を組み合わせて第1の複合音声信号を形成する第1の加算器と、
前記第1及び第3の音声信号を組み合わせて第2の複合音声信号を形成する第2の加算器と、
前記第2及び第3の音声信号を組み合わせて第3の複合音声信号を形成する第3の加算器と、
前記第1及び第2の加算器と通信し、第1の複合音声信号を符号化して第1の複合符号化済み信号を形成し、前記第2の複合音声信号を符号化して第2の複合符号化済み信号を形成する第2の変換器と、
複数の送信チャンネルを確立し、前記第1の複合符号化済み信号を前記第2の無線遠隔局に第1送信チャンネルで送信し、前記第2の複合符号化済み信号を前記第1の無線遠隔局に第2の送信チャンネルで送信する送信機と、を含み、
前記標準電話インターフェースハードウェアは、前記第3の加算器と前記PSTN線と通信し、前記PSTN線への送信のため、前記第3の複合音声信号を第2の通信信号に変換する、ことを特徴とする基地局。 - 前記受信機は時分割多重受信機であることを特徴とする請求項1記載の基地局。
- 前記受信機は時分割多元接続受信機であることを特徴とする請求項2記載の基地局。
- 前記送信機は時分割多重送信機であることを特徴とする請求項1記載の基地局。
- 前記送信機は時分割多元接続送信機であることを特徴とする請求項4に記載の基地局。
- 前記送信機及び受信機は送受信機として構成されることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
- 前記標準電話インターフェースハードウェアは標準4線/2線ハイブリッド装置であることを特徴とする請求項1に記載の基地局。
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