JP3926420B2 - 水性ボールペン - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はインクを中綿等に吸蔵させないで直接貯溜するインクタンクを有し、又インクタンク内の空気が温度上昇等の原因によって膨張した場合にインクタンクから押し出されるインクを筆先部や空気孔からボタ落ちさせないために一時的に保溜するインク保溜体を付設した筆記具のキャップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインク直接貯溜方式の筆記具のキャップは、キャップの脱着時にシール筒内の容積変化を起こさないようにシール筒を軸方向に移動可能にしシール筒の開口縁部を筆記具軸筒の口金の円錐面に適宜な押し圧力で当接させ密封している。
【0003】
また、いわゆる中綿方式と呼ばれる筆記具のキャップでは軸筒に被着しペン先と空気孔を密封するがシールを確実にするためキャップを軸筒に被着する時、被着が完了する直前より軸筒とキャップのシール部が密着嵌合し被着が完了する間にキャップの内部空間は縮小する。このためキャップ被着時はキャップ内が加圧される。又逆にキャップを脱着する時、シール部の密着嵌合部が外れる間はキャップ内は空間が拡大するため減圧する。しかし中綿方式の筆記具はキャップ内部と中綿が収納されている軸筒後半部とが軸筒の空気孔を介して空間としては連続しているため全体が加圧減圧されるのでインク貯溜部もペン先も圧力は同じになるため、キャップの着脱時にペン先や空気孔からインクが流出する作用が働かない。ところが直接貯溜方式の筆記具においてはキャップの着脱時にシール筒内の容積変化を起こさせないようにしているのは、キャップの着脱時にシール筒内が加圧減圧を起こすと、加圧された時にはシール筒内の空気が圧縮され、その分だけ空気孔からインク保溜体を通ってインクタンク内に気泡として浸入する。すると、その分だけインクがインク室から押し出されインク保溜体に保溜される。また逆に軸筒からキャップを外す場合、シール筒内の空気は上記の現象とは逆に減圧される事になり、そのためインクタンク内のインクが引き出され、やはりインク保溜体に保溜されたり、ペン先からインクを引き出す事になる。このようにキャップの着脱の度にインク保溜体にインクが保溜されていき最後には保溜能力を超過して空気孔からインクが流出したり、ペン先からインクが漏れ出したりする。そこで従来のインク直接貯溜方式の筆記具のキャップは、この現象を防ぐために下記のような構造を採用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の直接貯溜方式の筆記具のキャップは、キャップの脱着時にポリプロピレンやポリエチレンでできた比較的硬いシール筒内を加圧減圧させないでかつ密封するようにシール筒を軸方向に移動可能にして開口縁部を筆記具軸筒の口金の円錐面に押し圧し密着させる構造のため、構造が複雑になり部品点数も多くなり製品単価の上昇と組立の煩雑さからくる組立費の上昇の要因にもなっている。本発明の目的はかかる弊害を解決したキャップを提供可能とすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の水性ボールペンは、軸筒後部にインクを直に貯溜するタンクを有し、かつ軸筒前部にインク保溜体を有したインク直接貯溜方式の水性ボールペンにおいて、コップ状の後端にフランジ部を備えて弾性に富んだ樹脂又はゴムで出来たシール筒をキャップ内に設けた係止段部に前記フランジ部を当接係止して装着し、キャップを軸筒前方に被着する時、シール筒のコップ状の底に、まずボールペンのチップの先端部を当接密着し、チップのインク流出部を密封した後、先端にチップを備えたインク保溜体の先部の円錐面、又はインク保溜体の前端にチップを先端に備えたチップ支持体を設けてそのチップ支持体の円錐面、の途中からシール筒の内側開口縁を嵌合させ、又、前記円錐面の後部に口金が設けられて、口金とインク保溜体との内外面の間に空気溝が設けられ、又、空気溝と連通する開口部が口金の端部に開口し、キャップの被着が完了した時、口金の端部にシール筒のフランジ部端面が当接して押圧密着し、空気溝の開口部とペン先を密封するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】
図1は本発明の一実施例を示したもので、以下図面に基づき詳説する。筆記具本体はその軸筒1の後部をインク室2となし前方には外周面に多数の周溝3とその周溝3を連通させる縦溝4を有するインク保溜体5が装着され、そのインク保溜体5の中心部に軸方向に貫通する縦孔6が形成され、その縦孔6にはインク誘導芯7が貫装され、更にインク誘導芯7の先はボールペンのチップ8に接続されて、インクはインク室2よりインク誘導芯7を通りチップ8に供給されるようになっている。
【0007】
次にキャップ11は開口縁近傍内面に軸筒1の凸部13と係合するための係合突起12が形成され軸筒1の凸部13に係合すると共にキャップ11の開口端部が軸筒1の中程に設けられた段部15に当接し軸筒1に対し定位置に被着されるようになっている。更にキャップ11のリブ14に係止段部16が形成され、コップ状の弾性に富むゴム等で出来たシール筒17のフランジ部18が係止段部16に付き当てられリブ14に嵌合しキャップ11内の定位置に係止されている。 ここでキャップ11を被着する時、弾性に富むゴム等で出来たコップ状のシール筒17は、まずその底にチップ8の先端部を当接密着しチップ8のインク流出部を密封した後、シール筒17の内側開口縁20をインク保溜体5の先部の円錐面21の途中から嵌合させキャップ11の被着が完了した時、口金9の端部22にシール筒17の端面19が当接押し圧し密着すると共にシール筒17の内側開口縁20がインク保溜体5の円錐部21とすでに密着しているので空気溝10の開口部23は閉塞される。
【0008】
ここでシール筒17の開口縁20がインク保溜体5の円錐面21の途中から嵌合しシール筒17の開口部を半径方向に押し広げながら被着していくようにするが、これはシール筒17の軸心と軸筒1の軸心すなわち口金9の軸心がずれていてもキャップ被着完了時シール筒17の開口部が変形し確実にシール筒17の端面19と口金9の端部23及び保溜体5の円錐面21とシール筒17の内側開口縁20が全周にわたって密着するようにしたものであり、またシール筒17の内側開口縁20がインク保溜体5の円錐面21の途中から嵌合する前にシール筒17の底でチップ先端を当接密着させチップ8のインク流出部を密封するのは、シール筒17の内側開口縁20が保溜体5の円錐部21の途中から嵌合しキャップ11の被着完了までの間にシール筒17内が多少加圧されるが、加圧されてもチップ8先端のインク流出部から空気を流入させインクの流出を阻害し筆記に不都合を与えないようにするためである。
【0009】
更に、キャップ11の開口端部が軸筒1の段部に当接しキャップ11の被着が完了した時、口金9の端部23はシール筒17の端面19に0.05から0.5mm程度入り込み口金9の端部23とシール筒17の端面19が密着し空気溝10の開口部23が密封されるが、空気溝10へのシール筒17の端面19の押し込み量は極僅かであるので空気溝10内の気圧の上昇も僅かで、インク室2に空気が入りそれにより保溜体5へ保溜されるインク量も僅かなため、筆記によりインク室2内のインクを消費する事で保溜体5のインクはインク室2に戻り実使用上問題とならない。
【0010】
又、図4は他の実施例でボールペンのチップをチップ支持体28を介してインク保溜体25に付設されている場合で、この実施例の場合、シール筒34の内側開口縁35はチップ支持体28の円錐面36の途中から嵌合していく事になる。
【0011】
【作用】
以上の如く構成された筆記具に於て、筆記具本体にキャップ11を装着すると、弾性に富むゴム等で出来たコップ状のシール筒17は、まずその底にチップ8の先端部を当接密着しチップ8のインク流出部を密封した後、シール筒17の内側開口縁20をインク保溜体5の先部の円錐面21の途中から嵌合させキャップ11の被着が完了した時、口金9の端部22にシール筒17の端面19が当接押し圧し密着すると共にシール筒17の内側開口縁20がインク保溜体5の円錐部21とすでに密着しているので空気溝10の開口部23は閉塞される。よって、シール筒17内が多少加圧されてもチップ8のインク流出部から空気が入ることもなく又シール筒17の軸心と口金9の軸心がずれていてもシール筒17の内側開口縁部19は変形しながら円錐面21に嵌合していきキャップ11の被着完了時には全周にわたって密着すると共に、口金9の端部22とシール筒17の端面19も全周にわたって確実に密着するため空気溝10の開口部23も確実に閉塞される。
また、インク保留体5は筆記部を保持しうるように筆記先端部に延設されることにより部品点数の減少に役立つとともに空気溝10の確保を容易なものとしている。
【0012】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、従来の中キャップのようにキャップ内で押し圧力を作用させながら可動可能とする必要がないため、部品点数が少なくなり組み立ても簡単になる。このため安価で良好な品質を維持する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記具の縦断面図である。
【図2】図1のキャップを外した筆記具本体の先部の部分断面図である。
【図3】図1の筆記具本体を外したキャップの部分断面図である。
【図4】本発明の他の実施例である。
【図5】シール筒の底にボールペンチップの先端部が当接密着している状態を示す参考図である。
【符号の説明】
1 軸筒
2 インク室
3 周溝
4 縦溝
5 インク保溜体
6 縦孔
7 インク誘導芯
8 チップ
9 口金
10 空気溝
11 キャップ
12 係合突起
13 凸部
14 リブ
15 当接段部
16 係止段部
17 シール筒
18 フランジ部
19 端面
20 内側開口縁
21 円錐面
22 端部
23 開口部
24 軸筒
25 インク保溜体
26 口金
27 空気溝
28 チップ支持体
29 インク誘導芯
30 中継芯
31 チップ
32 キャップ
33 リブ
34 シール筒
35 内側開口縁
36 円錐面

Claims (1)

  1. 軸筒後部にインクを直に貯溜するタンクを有し、かつ軸筒前部にインク保溜体を有したインク直接貯溜方式の水性ボールペンにおいて、
    コップ状の後端にフランジ部を備えて弾性に富んだ樹脂又はゴムで出来たシール筒をキャップ内に設けた係止段部に前記フランジ部を当接係止して装着し、
    キャップを軸筒前方に被着する時、シール筒のコップ状の底に、まずボールペンのチップの先端部を当接密着し、チップのインク流出部を密封した後、先端にチップを備えたインク保溜体の先部の円錐面、又はインク保溜体の前端にチップを先端に備えたチップ支持体を設けてそのチップ支持体の円錐面、の途中からシール筒の内側開口縁を嵌合させ、又、前記円錐面の後部に口金が設けられて、口金とインク保溜体との内外面の間に空気溝が設けられ、又、空気溝と連通する開口部が口金の端部に開口し、キャップの被着が完了した時、口金の端部にシール筒のフランジ部端面が当接して押圧密着し、空気溝の開口部とペン先を密封するようにしたことを特徴とする水性ボールペン。
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