JP3925988B2 - 粉末化粧料用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、化粧料を収納する携帯用のコンパクト容器に係わり、特に、容器内に収納した白粉やファンデーション等の粉末状をした化粧料を網体で覆った粉末化粧料用の容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に使用されている粉末状をした化粧料を収容する容器は、化粧料が収容される容器本体とそれを密閉する蓋体とからなり、該容器本体に比較的浅くて、且つ、開口部が広く形成された凹所に嵌合して設けられた中皿に化粧料が収容されて、該中皿の開口部に張設した網目体により化粧料を覆って粉末化粧料の飛散を防止すると共に、使用時にパフ等の化粧具を網目体に押し当てて網目から浮き出た粉末を化粧具に付着させることにより、化粧具に粉末化粧料が付着し過ぎるを防ぐようにした構造をしている。
【0003】
しかし、単に上記のような構造をした化粧料容器では、パフへの粉末化粧料の付着量を自動的に適当な量に調節することができず、多量に付着した場合には、その都度パフを網目体の表面で擦って余剰の化粧料を払い落とさなければならず不便であった。
そこで、このような不便さをなくして、パフへの粉末化粧料の付着量を自動的に調整できるようにした粉末化粧料の容器としては、実公昭62−14973号や実開昭63−177407号公報等に見るように、化粧料が収容された中皿の開口部に張設しされた網目体が、パフによる押圧によって伸長しながら下方へ沈んで網目から粉末の化粧料が浮きでるようにして、また、パフの押圧が解除された時自己弾性力により元の平坦な状態に復帰するようにして、網目体に擦り付けられるパフへの化粧料の付着量が適量になるように調節できるようにした粉末化粧料容器が知られている。
【0004】
しかしながら、上記のような考案に於いては、粉末化粧料は網目体を介してパフにより中皿の底面に押圧されて付着されて、パフが網目体から離れた際には、網目体のみが元に復帰するだけであるから、中皿の底面に押圧された粉末化粧料は、何度も使用しているうちにそのまま押し固められて、網目体を通過できなくなってしまい、パフに対して適量の化粧料が均一に付着できなくなったり、また、容器の底部に残った化粧料を使い切ることが困難になる等の問題があった。
【0005】
このような問題点を解決したものとしては、図6に示すように、粉末化粧料pを充填したドラム(中皿)34を外容器32の凹所内に嵌合した化粧料容器に於いて、前記ドラム34を、弾性を有する合成樹脂を用いて底部が小さくて上部は大きな口径を有したお椀型状に形成して、その開口面には粉末化粧料が通過可能な網目体35を設けて形成したことにより、パフ等36により網目体35を介してドラム34が押圧された時には壁面が波打つように変形して、パフ等36が網目体35から離れた時にはドラム34は自己弾性力により元の形状に戻るようにしたことにより、ドラム34内の粉末化粧料pがほぐされるような構造にした粉末化粧料容器が、既に実公平7−11694号として提案されている。
【0006】
しかし、上記の構造にした化粧料容器では、ドラム34の形状がお椀型をしているから、底面部が狭くなり内容積が小さくて粉末化粧料pの収容量が少ないという難点があり、収容量を多くするにはドラムの形状を深くしたり、開口面積を広くしたりして、容器全体を大きくせざるを得ないという欠点があった。
そこで、このような欠点をなくすために、中皿の底面部を平坦状に形成して内容積を大きくした、小型で粉末化粧料の収容量が多くて、且つ、粉末化粧料も固化することもない化粧料容器として、特開平9−28456号公報に記載するような発明が提案されている。
【0007】
即ち、図5に示すように、可撓性を有する柔軟な合成樹脂材料を用いて成形した中皿24に粉末化粧料pを収容したものを、外容器22の凹所内に嵌合して設けた化粧料容器に於いて、前記中皿24の底壁部24aを平坦に形成すると共に、該底壁部から立設した側壁部24bを屈曲変形が可能に形成して、該中皿の開口部に網目体25を枠体25aを介して張設した中皿24が外容器22内に上下動可能に設けられた構造をしている。
そして、前記中皿24の底壁部24aと外容器22の底板22aとの間には押し上げ部材27を変形可能に設けて、パフ26による押圧作用により変形した中皿24の底壁部24aを前記押し上げ部材27の弾性力で押し上げて元の位置に戻すことにより、粉末化粧料pを強制的に流動化させるようにして化粧料容器を構成している。
【0008】
上記のような構造にした粉末化粧料用の容器は、図6に示すものに比べると、粉末化粧料pを収容する中皿24は底壁部24aを平坦にした分だけ内容積が大きくなるように形成されている。
しかし、中皿24の底壁部24aと外容器22の底板22aとの間には押し上げ部材27を設ける空間部が形成されていて、前記押し上げ部材27は中皿24の底壁部24aを押し上げる押圧部27aにヒンジ部27bを介して「く」の字状に形成した押し上げレバー27cが上下方向に変形するように設けられていて、前記空間部は少なくとも押し上げレバー27cが屈曲するだけの間隙を必要とするので、その分だけ余分な空間を外容器22内に設けなくてはならないし、また、前記押し上げ部材27は合成樹脂で形成されているので、押圧部に連接する押し上げレバー27cは、長期間使用する内に使用の度に頻繁に屈曲が繰り返されるヒンジ部分27bで折損する恐れがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、コンパクト等の小型の化粧料用の容器に於いて、粉末状の化粧料を収容する部分の容積をできるだけ大きく形成すると共に、化粧料を使用する度に中皿に収容された粉末化粧料が流動されて、パフによる押圧作用で中皿内の粉末化粧料が固化するのを防止し得るようにした、構造が簡単で且つ安価で、詰め替えが可能な粉末化粧料用容器を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
容器本体を構成する外容器の内側に形成した凹部に嵌合固定する内容器と、該内容器内に収容する粉末化粧料を充填する中皿と、前記容器本体の一端部に開閉可能に設けられた蓋体とからなる粉末化粧料用容器に於いて、前記中皿は可撓性を有する合成樹脂により底面が平坦で押圧変形が可能な壁面を有するように形成して、該底面には押圧変形が可能な薄い金属弾性体を接するように設けると共に、中皿の開口部には枠体を介して網目体を張設して、パフにより前記網目体面を押圧してパフ面に粉末化粧料を付着させる際に、中皿の壁面は屈曲変形して底面部分が前記弾性体により押し上げられて、パフを網目体面から離すと弾性体が元の形状に復帰して、中皿内の粉末化粧料が攪拌流動化されるように構成する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願発明の粉末化粧料用容器1は、何回も使用されているうちに中皿6に収容された粉末状の化粧料pが使用時の化粧具による押圧力により固化するのを防止するため、中皿6の胴部外面に薄い金属板等からなる押圧変形が可能な弾性体5を密着するように一体に設けると共に、該中皿の開口部に化粧料の飛散防止と適切な使用量分だけ浮き出るようにした網目体7を枠体7aにより張設したものを、容器本体2の外容器に嵌合する内容器4内に上下方向に伸縮可能に嵌合して設けたものに、蓋体3を開閉可能に設けて構成したものである。
【0012】
前記中皿6は、可撓性を有する合成樹脂等のフィルム体を用いて、化粧料用容器の内容器4の凹所に合致するように所定形状をした、底壁部6が平坦で胴壁部を変形が容易な薄肉に形成すると共に、開口周縁部に内容器の内面に沿って上下動する環状の鍔部6bを一体に設けて、且つ、中皿6の外側壁面に密着して設けた概略十字状をした金属等の弾性体5の端部片5dが前記鍔部6bの下面に支持されるように設けると共に、粉末化粧料pが透過可能な網目体7を張設する環状の枠体7aを、化粧料が充填された中皿6の開口面を覆うようにして鍔部6bの上面に固定して設けられている。
【0013】
前記のように構成された中皿6を、容器本体2の外容器に嵌合する内容器4の底面に形成した係合突起4bに、前記金属薄板等の弾性体5に設けられた係止孔5aを係合せしめて内容器に嵌合して容器本体2を構成する。
このようにして構成された本願発明の容器本体の中皿6は、使用時にパフ等の化粧具8により網目体7の表面が押圧されると、その押圧力により圧縮されて内容器内に降下して網目から浮き出た適当な量の化粧料が化粧具に付着される。
【0014】
この時、金属弾性体5の中央部分は周縁からの応力により上方へ浮き上がるように変形して、中皿6底壁部6aは押し上げられた状態となる。そして、化粧具が網目体7から離れて押圧力がなくなると、前記弾性体5が元の状態に復帰すると共に中皿6も元の位置に戻ることになるが、その際、中皿6内の粉末化粧料pを弾性体5及び中皿6の伸縮作用により流動化させて、化粧料が固化するのを防止する機能を有するものである。
【0015】
【実施例】
以下に、本願発明に係わる化粧料用の容器について、実施例に基づいて図面を参照しつつ説明する。
本願発明の粉末化粧料用容器の概要は、図1に示すように、化粧料や化粧具を収容する凹所を備えた容器本体2と鏡を備えた開閉可能な蓋体3とからなり、前記容器本体2の凹所には、中皿6を収容する内容器4と化粧料を流動化させる変形可能な弾性体5と粉末の化粧料pを収容する伸縮可能な中皿6と粉末化粧料が飛散するのを防止する網目体7とを嵌合して設けるように構成されている。
【0016】
前記内容器4は、図2及び図3に示すように、容器本体2の凹所に合致するように形成した平坦な底壁部4aと該底壁部4 aから立設した側壁4dとからなり、前記底壁4aの内面には中皿6の外壁面に設けられた化粧料を流動化させる弾性体5の係止孔5aに係止する係合突起4bが形成されて、該係合突起4bは、図1及び図3に示すように、先端部が少しの曲面をなした外向きの係止片を有しており、また、側壁4dの外周面には容器本体2の凹所内面に係合する係合凹部4cを形成すると共に、側壁の上端部には容器本体面に嵌合するフランジ部4eが形成されている。
【0017】
前記中皿6は、柔軟な合成樹脂等の箔膜体からなる平坦な底壁部6aを有する胴部に環状の鍔部6bを接合して一体化せしめて、概略十字状に形成した金属薄板等からなる弾性体5を該容器の胴部の外面に沿わせるように設けると共に、網目(メッシュ)7bを張設した網目体7の環状の枠体7aを中皿開口部の鍔部6bに超音波その他の周知の接合手段により接合して形成したものを、前記内容器4の底面に形成した係合突起4bに前記金属弾性体5の係合孔5aを係合せしめて、前記鍔部6b及び枠体7aが内容器4の側壁4dの内周面に沿って上下に摺動するように嵌合して設ける。
【0018】
前記弾性体5は、図4に示されるように、十字状その他の多岐状に形成した弾力性を有する薄い金属板からなるものが最適であり、これらは帯状金属板をスポット溶接したり、一枚の金属板を打ち抜き成形したり、その他の周知手段により成形されて、中皿の平坦な底壁部6aに接する中央部分5bは平坦状に形成すると共に、その端部5dは中皿の胴部側壁面に接し易いように上方へ屈曲せしめて形成して、平坦部の屈曲点寄りには使用時に弾性体5が不用意な方向へ移動するのを防止する係合孔5aが形成されたものである。
そして、前記係合孔5aは内容器の係合突起4bを係合して弾性端部片が放射方向へ少々移動可能なように若干余裕をもって開孔してあるので、中皿の外側面に接着されて一体化した弾性体5の端部が中皿6の鍔部6bの下面に摺動して弾性変形することにより中皿の形状を保つことが容易である。
【0019】
また、前記中皿6の開口部に張設した網目体7の枠体7aまたは鍔部6bの外周面に係合突起7cを設けると共に、前記内容器4の内周面開口端寄りに環状に突起した係止環4fを設けておくことにより、粉末化粧料pを充填した中皿6が内容器4から不用意に離脱するのを防止することが可能である。
【0020】
上記のような構造を有する本願発明の粉末化粧料用容器1は、以下のようにして組み立てられる。
中皿6の底壁部6aの外面に弾性体5の中央平坦部5bを接着剤その他の周知の手段により接着すると共に、必要に応じて中皿6の外側面に弾性体の端部片5d部分を接着して、伸縮変形可能に一体化した中皿6に所定量の粉末化粧料pを充填した後、該中皿の開口周縁の鍔部6bに網目(メッシュ)7bを張設した網目体7の枠体7aを圧入嵌合または接着手段によって固定して一体化して粉末化粧料入り中皿体を構成する。
【0021】
上記のように構成した中皿体を内容器4に嵌合して装着するに際して、前記中皿6の外側面に接して設けた弾性体5の係合孔5aが装着治具に固定された内容器4の底面に形成された係合突起4bに係合可能なように合致した位置で、前記中皿体を内容器4内に圧入することにより網目体7の枠体7aに形成した係合突起7cが内容器の係止環4fを乗り越えて嵌合されると共に、弾性体5が係合突起4bに係合されて、中皿体は内容器内に上下方向に伸縮可能に固定される。
【0022】
このようにして粉末化粧料pを充填した中皿体が嵌合された内容器4は、化粧料容器の蓋体3が開かれた状態にした容器本体2の化粧料を収納する凹所2a内に圧入して嵌合されて、内容器4の側壁面に形成した係合凹部4dに容器本体2の凹所2aの内壁面に形成した係合凸部2bが係合されると共に、内容器の上端のフランジ部4eが容器本体2の凹所2aの周縁係合部2cに係合されて、一体に固定された状態になり、図2に示すような粉末化粧料用容器1に形成される。
【0023】
しかして、上記のようにして構成された本願発明の粉末化粧料用容器1は、使用に際して、図2に示すように、密閉状態にあった蓋体3を上方へ開いてから、パフ8を取り出して指先に把持して、パフ8面を化粧料が収容された中皿の網目(メッシュ)部分7bに擦り付けることにより適量の粉末の化粧料pが網目から浮き出てパフ面に付着される。
それと同時に、パフ8による押圧力により網目体7が降下するのに伴って中皿6の胴部が圧縮されることになると共に、弾性体5の端部片5dは前記枠体7a及び鍔部6bにより押圧されて、図3(b)に示すように内容器の底部に接近するように変形して、その反発応力により弾性体5は内側寄りの力を受けて僅かに移動するので、弾性体5の中央部分5bが反り上がった状態になって中皿底壁部6aが押し上げられた形状になる。
【0024】
次いで、パフ8が網目体7から離されると、図3(a)に示すように、弾性体5は自己応力により元の状態に復帰すると共に、前記枠体7a及び鍔部6bは元の位置に戻って中皿6は元の形状に復する。
上記のように中皿及び弾性体が変形することから、図2及び図3に示すように、中皿がパフにより押圧された状態になった時には、中皿6内の中央部分にある粉末化粧料pは変形した弾性体により上方へ若干押し上げられて、余分な粉末化粧料は側方へ押しやられて、中皿がパフによる押圧力から開放された状態になるときには、変形した弾性体5の復元力により中皿の中央部分の粉末化粧料pは下方へ戻されて、側方へ押しやられていた粉末化粧料pは内側へ押し戻されることから、中皿6内にある粉末化粧料pは、使用される度毎に流動撹拌作用を受けることになり、パフ等の押圧力により中皿6内の粉末化粧料pが固化するのを防止される。
【0025】
上記の実施例で用いた弾性体5は、図4(a)に示すように、金属薄板を概略十字状に成形した各端部片5dを係合孔の外側で中皿の外側面に接するように屈曲したものであるが、本願発明の弾性体は、このような形状をしたものに限られるものではなくて、例えば、図4(b)に示すように、前記弾性体の十字状に交差した中央部に円形部52bを設けて形成した弾性体52は、中皿の平坦な底部6aに接する部分が広くなるので中皿6の形状を保ち易くなり、更に、図4(c)に示すように、前記弾性体52の中央部の円形部分に開口部53cを設けた形状の弾性体53に形成したものを用いることも可能である。
【0026】
また、上記のように屈曲した端部片を十字状に四肢だけ設けた弾性体に限ることなく、図4(d)に示すように、前記弾性体の十字状に設けられて係合孔5aを形成した各端部片54dの間に係合孔を有しない弾性片54eを設けて、多岐状に端部片を形成した弾性体54を用いることも可能である。
このような形状にした弾性体54は、中皿6の外面に接する面積が広くなるので、中皿の形状が好ましくない状態に変形することもないし、また、弾性体54の中央部分と端部片とにより中皿内の粉末化粧料pを流動させるので、満遍なく確実に流動攪拌させることができる。
【0027】
尚、上記した実施例に於いて、中皿6に充填された粉末化粧料pの飛散を防止するために中皿の開口面を網目(メッシュ)7bで覆うのに、網目(メッシュ)7bを張設した網目体7の環状の枠体7aを鍔部6bに超音波その他の周知の接着手段により接合して中皿6と網目体7とを一体化した中皿体にすると、使用して空になった容器本体2に化粧料を補充するには、中皿体ごと交換しなくてはならないが、中皿6と網目体7とをそのような接合手段によらず嵌合による接合とすれば、網目体7を取り外すことにより中皿6に粉末化粧料pを補充することが可能になる。
【0028】
【発明の効果】
本願発明の粉末化粧料用容器は、押圧により容易に変形される軟質合成樹脂を用いて形成した底壁部が平坦な中皿の外面に薄い金属板からなる弾性体を接着して一体に設けたものを、容器本体に嵌合する内容器の底面に接するようにして伸縮昇降が可能なように設けたものであるから、従来の容器に比べて内容器と中皿との間の無駄な空間を極力なくすことができて、中皿の内容積を内容器の凹部いっぱいに大きくすることができる。
【0029】
また、中皿の外面に弾性体が常時接した状態にあり、パフ等により網目体が押圧された時には、中皿の底壁部は弾性体の中央部分で上方へ押し上げられると共に中皿の側壁部は弾性体の端部片に抗して下方へ押し下げられた状態となり、パフ等が網目体から離れた時には、弾性体の復原力により中皿の側壁部が押し上げられると共に中皿の底壁部が引き下げられても元の形状に復帰した状態になり、中皿内の粉末化粧料は中皿の往復の変形時に撹拌流動されるので、従来のものに比して一層均一に流動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の粉末化粧料用容器を分解した状態を示す斜視図である。
【図2(a)】本願発明の粉末化粧料用容器の使用前の状態を示す断面図である。
【図2(b)】本願発明の粉末化粧料用容器の使用中の状態を示す断面図である。
【図3(a)】図2(a)に示す粉末化粧料用容器の一部を拡大した説明図である。
【図3(b)】図2(b)に示す粉末化粧料用容器の一部を拡大した説明図である。
【図4(a)】本願発明に用いる弾性体の第一実施例を示す斜視図である。
【図4(b)】本願発明に用いる弾性体の第二実施例を示す斜視図である。
【図4(c)】本願発明に用いる弾性体の第三実施例を示す斜視図である。
【図4(d)】本願発明に用いる弾性体の第四実施例を示す斜視図である。
【図5(a)】本願発明の先行例の使用前の状態を示す断面図である。
【図5(b)】図5(a)に示す容器の使用中の状態を示す断面図である。
【図5(c)】図5(a)に示す容器で用いた弾性体を示す斜視図である。
【図6(a)】本願発明の別の先行例の使用前の状態を示す断面図である。
【図6(b)】図6(a)に示す容器の使用中の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 粉末化粧料用容器
2 容器本体
2a 容器本体の凹所
2b 係合凸部
3 蓋体
4 内容器
4a 底壁
4b 係合突起
4c 係合凹部
4d 側壁
5 金属弾性体
5a 係止孔
5b 中央部
6 中皿
6a 底部
6b 鍔部
7 網目体
7a 枠体
7b 網目
7c 係合突起
8 化粧具
p 化粧料
22 外容器
22a 底板
24 中皿
24a 底壁部
25 網目体
25a 枠体
27 押し上げ部材
27a 押圧部
27b ヒンジ部
27c 押し上げレバー

Claims (5)

  1. 合成樹脂により成形された外容器の内側凹部に粉末化粧料を充填した中皿を収容する内容器を嵌合した容器本体と、該容器本体の一端部に開閉可能に設けた蓋体とからなる粉末化粧料用容器に於いて、
    前記中皿に、平坦な底壁部と、開口縁部に剛性を有する鍔部を備え、押圧変形を容易とするフィルム状の壁体にて形成された側壁部を設け、
    前記鍔部に、化粧料が充填された前記中皿の開口面に張設する網目体の枠体を配置して接合又は嵌合させ、
    前記中皿と内容器との間に、前記中皿の底壁部の外壁面に密着し、その端部片を鍔部に変形可能に支持する略十字状の薄い弾性体を配置してなり、
    該弾性体は、概略十字状に配した弾性片の中央部分が平坦状に形成され、端部片が上方へ屈曲されて鍔部下面に接するように形成されており、かつ、平坦部の屈曲点寄りに、内容器の底壁部に形成された係合突起に若干の余裕をもって係合し、前記網目体に作用する押圧力に応じて放射方向へ僅かに移動させて中央部分を反り上げて中皿の底壁部を含む壁面を伸縮変形させる係合孔を有することを特徴とする粉末化粧料用容器。
  2. 前記中皿の外壁面に密着して設けられた弾性体は、中皿の外壁面に密着した弾性片が十字状に交差する部分が円形状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載した粉末化粧料用容器。
  3. 前記中皿の外壁面に密着して設けられた弾性体は、中皿の外壁面に密着した弾性片が十字状に交差する部分が円形状に形成され、且つ、該円形状の中心部が開口されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載した粉末化粧料用容器。
  4. 前記中皿の外壁面に密着して設けられた弾性体は、中皿の外壁面に密着した弾性片が十字状に交差するように設けられた前記弾性片の間に、弾性片を放射状に多岐に設けると共に、その端部を上方へ屈曲して鍔部下面に接するように設けてなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載した粉末化粧料用容器。
  5. 前記弾性体は、薄い金属板を用いて形成されてなることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載した粉末化粧料用容器。
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