JP3924795B2 - 2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドの製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、一般式
【0002】
【化8】
【0003】
〔式中、Rは、水素、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基またはアリール基である。〕
の2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドを製造する新規な方法に関する。
【0004】
一般式Iの2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドは、低血圧症薬の製造〔アメリカ特許4,355,040〕または除草活性化合物の製造〔DE−A 2804435〕における重要な出発原料である。
【0005】
一般式Iに従う上記の化合物の製造に関し、いくつかの方法が知られている。
【0006】
アメリカ特許4,355,040は、2−アミノ−3,3−ジクロロアクリロニトリルをアルデヒドと反応させて対応するアゾメチン中間体を生成し、さらにハロゲン化炭化水素および水と反応させ、2−置換−5−ハロイミダゾール−4−カルブアルデヒドを生成する方法を述べている。 この特許明細書には、実験の詳細が欠けている。 この合成法の大きな不利は、初めに使用する2−アミノ−3,3−ジクロロアクリロニトリルを、ジクロロアセトニトリルから出発し、これとシアン酸/シアン化ナトリウムとの反応によって製造しなければならないことである。 これらの極度に毒性のある反応剤およびそれに伴う安全対策は、出発原料の製造に関しても必要であって、それが全工程を工業的実施にとって不適切なものにしている。
【0007】
アメリカ特許4,355,040は、さらに少々異なった三段階の工程を開示しており、その第一段階では、アミジンヒドロクロライドをジヒドロキシアセトンと高NH3 圧の下で閉環し、イミダゾールアルコールをハロゲン化し、最後に酸化してアルデヒドにする。 20バールを超える圧力が閉環反応に必要であることが示されている。 アルコールの酸化は、酸化クロムの存在において行なわれる。
【0008】
重金属酸化物を使用する酸化は、重金属が概して再利用できないことから、もはや現在のエコロジーの観点からの要求にこたえることができない。
【0009】
従って、上記のような不利をもたないプロセスを開発することが本発明の目的である。
【0010】
この目的は、請求項1に記載の新規な方法を用いて達成される。
【0011】
一般式IないしVIの中の置換基、すなわちR,R1,R2,R3,R4,R5およびR6の基に関する一般的な語は、以下の意味をもつ。
【0012】
「アルキル基」は、直鎖または分枝鎖の(C1〜C6)−アルキル基、とくにメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、sec.−ブチル、tert.−ブチル、ペンチルおよびその異性体、またはヘキシルおよびその異性体を意味すると理解すべきである。 Rにとって好ましいアルキル基はn−ブチル基である。 R1,R2,R3,R4,R5およびR6にとって好ましいアルキル基は、(C1〜C4)−アルキル基である。 「アルケニル基」は直鎖または分枝鎖の(C2〜C6)−アルケニル基で、たとえば、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、ペンテニルおよびその異性体、またはヘキセニルおよびその異性体を意味すると理解すべきである。 好ましいアルケニル基は2−または3−ブテニル基である。
【0013】
代表的なものとして挙げることのできる「シクロアルキル基」は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基である。
【0014】
「アリールアルキル基」は、好ましくは、フェニル−(C1〜C6)−アルキル基、好ましくはベンジル基を意味すると理解すべきである。 「アリール基」は、好ましくは、フェニルの意味をもつ。
【0015】
アリールアルキル基およびアリール基はともに、一または二以上の置換基、たとえば、アルキル、ハロゲン、ニトロまたはアミノなどを、それらの芳香族環上にもつことができる。
【0016】
「ハロゲン」は、塩素、臭素またはヨウ素、好ましくは塩素を意味すると理解すべきである。
【0017】
本発明の方法の第一段階においては、一般式
【0018】
【化9】
【0019】
〔式中、R1はアルキル基であり、Xはハロゲン原子である。〕
のグリシンエステルハロゲン化水素酸塩を、一般式
【0020】
【化10】
【0021】
〔式中、Rは前述した意味をもち、R2はアルキル基である。〕
のイミデートエステルと塩基の存在下に反応させ、一般式
【0022】
【化11】
【0023】
〔式中、Rは前述した意味をもつ。〕
の2−置換−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−オンを生成させる。
【0024】
一般式IIのグリシンエステルハロゲン化水素酸塩を、一般式III のイミデートエステルと、塩基の存在下に、好ましくはpH7〜12、より好ましくは9〜11で反応させる手順を採用する。 一般式IIのグリシンエステルハロゲン化水素酸塩は、市場でも入手可能な、安定な化合物である。 好適な塩基は、アルカリ金属ヒドロキシド、たとえば、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなど、またはアルカリ金属アルコキシド、たとえばナトリウムもしくはカリウムのメトキシド、エトキシドもしくは tert.−ブトキシドである。
【0025】
塩基は、適当な溶媒の中に溶解して存在させるのが有利である。 とくに適切な溶媒は、メタノールまたはエタノールなどの脂肪族アルコールである。 イミデートエステルも便宜上、不活性溶媒に溶解した状態で添加する。 概して、芳香族溶媒、たとえばトルエンまたはクロロベンゼン、または前述の脂肪族アルコールなどが、とくにすぐれてこの目的に適している。
【0026】
反応剤であるグリシンエステルハロゲン化水素酸塩、イミデートエステルおよび塩基の反応は、化学量論比1:1:1で起こる。
【0027】
反応温度は−20℃〜50℃の範囲にわたることができ、好ましくは0℃〜25℃である。
【0028】
2〜3時間の反応時間の後、対応する一般式IVの2−置換−3,5ジヒドロイミダゾール−4−オンを、適宜の方法、一般には単純な濾過によって、95%以上の収率で単離できる。
【0029】
しかしながら、上記した一般式IVのイミダゾリノンを単離せず、結果として生じた反応混合物に対し、第二段階の反応剤、一般式
【0030】
【化12】
【0031】
〔式中、R3およびR4は同一または異なるものであって、アルキル基またはアリールアルキル基であり、R5およびR6は同一または異なるものであって、アルキル基、アリールアルキル基またはアリール基である。〕
のN,N−置換ホルムアミドアセタールを直接添加するのが有利である。
【0032】
一般式VのN,N−置換ホルムアミドアセタールの適切なものは、N,N−ジメチルホルムアミドジアルキルアセタールである。 その中でも、R3,R4,R5およびR6がメチルであるN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールがとくに好ましい。
【0033】
第二段階の反応は、不活性溶媒、たとえば脂肪族アルコール、ハロゲン化炭化水素または芳香族の存在において実施することができる。 それゆえ、メタノール、メチレンクロライドまたはトルエンを使用して、よい結果を得ることが可能であった。 しかしながら、溶媒を加えずに、つまり、溶媒としてのアセタールの存在において実施することも可能である。 反応は、−50℃〜100℃の温度で好都合に進むが、好ましくは室温で行なう。
【0034】
反応生成物である一般式
【0035】
【化13】
【0036】
[式中、R,R5およびR6は前記した意味をもつ。波線は、この化合物が(E)−異性体および(Z)−異性体を包含することを意味する。]
のN,N−置換アミノメチレンイミダゾリノンは、文献未載の化合物で、本発明の合成法における重要な中間体として、本発明の一部をなす。
【0037】
前述のN,N−置換アミノメチレンイミダゾリノンは、E−またはZ−異性体として生成し得る。
【0038】
とくに好ましい一般式VIのイミダゾリノンは、R=n−ブチル、R5およびR6=メチルの(Z)−2−ブチル誘導体である。
【0039】
一般式VIのN,N−置換アミノメチレンイミダゾリノンは、技術的に常用の方法により、反応混合物から単離できる。
【0040】
しかしながら、この中間体を単離せずに、塩化フォスフォリルまたはホスゲンを用い、第三段階であり最終の段階で、塩素化を行なうこともまた可能である。
【0041】
この塩素化はここでは、塩化フォスフォリルそれ自体またはいわゆるフィルスマイアー試薬の存在において、塩化フォスフォリルおよびN,N−ジメチルホルムアミドまたはホスゲンおよびN,N−ジメチルホルムアミドの、好ましくはモル比1:1ないし4:1からなるものの存在において、実施することができる。
【0042】
上記の塩素化剤は過剰量を使用し、同時に溶媒としても役立たせることが好都合である。
【0043】
しかしながら、添加した不活性溶媒の存在下に操作することも可能である。
【0044】
この塩素化は、50℃〜150℃の温度で実施するのがよい。 反応時間0.5〜4時間後、対応する一般式Iの2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドを、高い収率および純度で、適宜の方法、好適には反応混合物の水を用いた処理および適当な溶媒を用いた抽出により、得ることができる。
【0045】
〔実施例1〕
2−ブチル−2−イミダソリン−5−オンIVからの(Z)−2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オンVIの製造
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(2.85g、含有量およそ92%、22ミリモル)をメタノール(20ml)中の2−ブチル−2−イミダゾリン−5−オン(2.80g、20ミリモル)の溶液に添加した(温度は18℃から26℃に上昇した)。 45分後、その溶液を濃縮し、高真空下で乾燥した。 2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン3.88gを、H−NMRによる含有量90%以上で得た。 これは、2−ブチル−2−イミダゾリン−5−オン基準で、およそ90%の収率に相当する。 この生成物をエチルアセテートから再結晶することが可能であった。
【0046】
融点:114−116.5℃
【0047】
〔実施例2〕
メチルペンタンイミデートIIIからの(Z)−2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オンの製造
グリシンメチルエステル塩酸塩(5.00g、39.42ミリモル)を、メタノール(13ml)中の水酸化ナトリウム溶液(1.59g、39.42ミリモル)に、0℃で一挙に添加したところ、温度は−10℃まで下がった。 その混合物を15分間撹拌すると、その間に温度は0℃までふたたび上昇した。 メチルペンタンイミデート(4.73g、39.42ミリモル)を添加し、その混合物を室温で3時間撹拌した。 続いて5分間かけて、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5.62g、43.39ミリモル)を添加し、その反応混合物をさらに3時間撹拌した。 その溶媒を回転蒸発機で除去し、残渣をCH2Cl2(40ml)および水(15ml)で処理した。 相分離した後、有機相を水(10ml)で洗浄し、一体にしたH2O相を20mlのCH2Cl2でそれぞれ二度洗浄した。 一体にした有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過し、回転蒸発機で濃縮して、高真空下で乾燥した。 2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン6.70gを、1H−NMRによる含有量およそ90%で得た。 これは、メチルペンタンイミデート基準で、およそ78%の収率に相当する。
【0048】
〔実施例3〕
(Z)−2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オンIVからの2−ブチル−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドIの製造
2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン(1.00g、5.12ミリモル)およびPOCl3(3.20g、20.48ミリモル)の混合物を100℃で45分間加熱した。 POCl31.76gを回転蒸発機で蒸留除去し、残渣をエチルアセテート(6ml)で処理した。 こうして生成した混合物を水(20ml)に加え、室温で5分間撹拌した。 30%濃度の水酸化ナトリウム溶液でpHを0.34〜7に調節し、その混合物を、エチルアセテートを10mlずつ用いて、二回抽出した。 一体にした有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。
【0049】
2−ブチル−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒド(H−NMRによる純度95%以上)0.89gを得た。 これは、2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン基準で、93%の収率に相当する。
【0050】
〔実施例4〕
2−ブチル−2−イミダゾリン−5−オンIVからの(Z)−2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オンVIの製造
メチレンクロライド(25ml)中の2−ブチル−2−イミダゾリン−5−オン(5.00g、35.67ミリモル)およびN,N−ジメチルホルムアミドジイソプロピルアセタール(7.02g、39.24ミリモル)の溶液を、室温で2.5時間撹拌した。 溶媒を回転蒸発機で除去し、その残渣をメチレンクロライド(40ml)で処理した。 こうして得た溶液を、10mlの水でそれぞれ二度洗浄し、乾燥(MgSO4)および濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン5.37gを、H−NMRによる含有量90%以上で得た。 これは、2−ブチル−2−イミダゾリン−5−オン基準で、およそ71%の収率に相当する。
【0051】
〔実施例5〕
メチルペンタンイミデートIIIからの(Z)−2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オンVIの製造
グリシンメチルエステル塩酸塩(5.00g、39.42ミリモル)を、メタノール(13ml)中の水酸化ナトリウム溶液(1.59g、39.42ミリモル)に、0℃で一挙に加えると、温度は−10℃まで下がった。 その混合物を15分間撹拌すると、その間に温度は0℃までふたたび上昇した。 メチルペンタンイミデート(4.73g、39.42ミリモル)を添加し、その混合物を、室温で3時間撹拌した。 続いて5分間かけて、N,N−ジメチルホルムアミドジブチルアセタール(9.00g、43.36ミリモル)を添加し、その反応混合物をさらに3時間撹拌した。 溶媒を回転蒸発機で除去し、その残渣をCH2Cl2(40ml)および水(15ml)で処理した。 相分離した後、有機相を水(10ml)で洗浄した。 有機相を乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。 2−ブチル−4−ジメチルアミノメチレン−2−イミダゾリン−5−オン6.92gを、H−NMRによる含有量およそ80%で得た。 これは、メチルペンタンイミデート基準で、およそ72%の収率に相当する。
【0052】
〔実施例6〕
メチルペンタンイミデートIIIからの2−ブチル−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドの製造
グリシンメチルエステル塩酸塩(31.72g、250ミリモル)を、メタノール(80ml)中の水酸化ナトリウム溶液(10.13g、250ミリモル)に、0℃で一挙に加えると、温度は−10℃まで下がった。 その混合物を10分間撹拌すると、この間に温度は0℃までふたたび上昇した。 メチルペンタンイミデート(トルエン中の濃度26.6%の溶液108.25g、250ミリモル)を添加し、その混合物を、室温で3時間撹拌した。 続いて5分間かけて、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(35.64g、濃度およそ92%、275ミリモル)を添加し、その反応混合物をさらに3時間撹拌した。トルエン(200ml)を添加し、メタノールおよび水をその混合物から真空下で蒸留により除去した。 残留物203.5gのうち、まず91.68g(メチルペンタンイミデート112ミリモルに対応)を室温で取り出し、POCl3(65.09g、416ミリモル)で処理した。 その混合物を100℃で1.5時間加熱し、続いて、POCl3/トルエン118.5gを蒸留除去し、その残渣をエチルアセテート(121ml)および水(408ml)で処理した。 30%濃度の水酸化ナトリウム溶液18mlを添加することによって、pHを1に調節し、相分離をした。 水相を200mlのエチルアセテートでそれぞれ2回抽出し、一体にした有機相を水200mlで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、濃縮して、その残渣を高真空下で乾燥した。 2−ブチル−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒド(HPLC含有量79.9%)14.07gを得た。 これは、メチルペンタンイミデート基準で、およそ56%の収率に相当する。
Claims (7)
- 一般式
の2−置換−5−クロロイミダゾール−4−カルブアルデヒドを製造する方法において、一般式
- 一般式IVおよびVIの中間体を、単離せずに実施することを特徴とする請求項1の方法。
- 第一段階において、塩基としてアルカリ金属ヒドロキシドまたはアルカリ金属アルコキシドを使用することを特徴とする請求項1または2の方法。
- 第一段階を、反応温度−20℃〜50℃の間で実施することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの方法。
- 第二段階の反応を、所望により不活性溶媒の存在において、−50℃〜100℃の間の温度で実施することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの方法。
- 塩化フォスフォリルを用いてする塩素化を、50℃〜150℃の間の温度で実施することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの方法。
- 塩素化を、塩化フォスフォリルおよびN,N−ジメチルホルムアミドを用いて、またはホスゲンおよびN,N−ジメチルホルムアミドを用いて、50℃〜150℃の間の温度で実施することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの方法。
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