JPH08245591A - 2−アミノ−3−ニトロピリジン類の製造法 - Google Patents

2−アミノ−3−ニトロピリジン類の製造法

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JPH08245591A
JPH08245591A JP7070895A JP7070895A JPH08245591A JP H08245591 A JPH08245591 A JP H08245591A JP 7070895 A JP7070895 A JP 7070895A JP 7070895 A JP7070895 A JP 7070895A JP H08245591 A JPH08245591 A JP H08245591A
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JP
Japan
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amino
nitropyridines
reaction
dicarbonyl compound
nitro
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Application number
JP7070895A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Hirata
和正 平田
Hiroshi Kaai
博史 河相
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡略かつ高収率で2−アミノ−3−ニトロピ
リジン類を製造する方法を提供すること。 【構成】 ジアミノニトロエテンと1,3−ジカルボニ
ル化合物を反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業的に有用な2−アミ
ノ−3−ニトロピリジン類の製造法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】2−アミノ−3−ニトロピリジン類は医
薬農薬用原料として重要であり、例えば欧州特許EP4
00974号、欧州特許EP399731号及び欧州特
許EP420237号等に開示されているようなアンギ
オテンシンII受容体拮抗作用を有するイミダゾピリジン
系降圧薬や英国特許1208580号に開示されている
ような除草剤製造に有用に用いられる。
【0003】かかる2−アミノ−3−ニトロピリジン類
を得る方法として、下記化1で示されるように2−アミ
ノピリジン類をニトロ化する方法が従来より試みられて
いる。
【化1】 (但し式中R、R′は水素原子もしくは4位および6位
の少なくとも、一方に結合した低級アルキル基であ
る。) 又、2−アミノ−3−ニトロ−5−シアノピリジン類を
加水分解及び脱炭酸することにより2−アミノ−3−ニ
トロピリジン類を得る方法(特開平6−287176号
公報)も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者の方
法では、所望の3−ニトロ体の他に5−ニトロ体が大量
に副生して、分離精製が難しく、また原料となる2−ア
ミノピリジン類は高価であるため、生成した2−アミノ
−3−ニトロピリジン類が高価になってしまい、経済的
にも不利である。また後者の方法では、ニトロ化、脱炭
酸と工程数が多くなり、しかもニトロ化工程は低温に、
脱炭酸工程は高温にコントロールしなければならず、非
常に煩雑な作業を要する。そこで2−アミノ−3−ニト
ロピリジン類の高収率で安価な製造方法が望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、かかる事
情に鑑みて、2−アミノピリジン類のニトロ化において
は、3−ニトロ体のみならず、5−ニトロ体の副生が避
けられないことを考慮し、副生物が発生しないような反
応ルートを鋭意検討した結果、下記化2に示される如
く、1,3−ジカルボニル化合物とジアミノニトロエテ
ンを反応させることにより、一段の反応で、副生物が少
なく高収率で、2−アミノ−3−ニトロピリジン類を合
成できる事を見いだし本発明を完成するに至った。
【化2】 (但し式中R1、R2は水素原子もしくは低級アルキル基
である。)以下に本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明で用いられる1,3−ジカルボニル
化合物(I)としてはアセチルアセトンが挙げられ、本
発明では、4位および6位の置換基が同一の2−アミノ
−3−ニトロピリジン類(III)を合成するのに適して
いる。本発明で用いられるジアミノニトロエテン(II)
は、公知の方法で合成できる。例えばArch.Pha
rm.(Weinheim)324,73(1991)
に記載の方法により合成できる。
【0007】本発明の上記化2で示される合成に当たっ
ては、無溶媒で実施することも可能であるが、通常酸性
溶媒存在下で実施される。用いられる酸性溶媒として
は、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸が挙げ
られるが、好ましくは、ギ酸、酢酸、プロピオン酸であ
る。また酸性溶媒と中性溶媒を併用すると更に好まし
い。この際用いられる酸性溶媒は上記と同様であり、中
性溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、sec−ブタノー
ルが挙げられるが、好ましくは、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノールである。酸性溶媒
と中性溶媒を併用する場合その容量比率は1/0.01
〜1/100が好ましく、更に好ましくは、1/0.5
〜1/10である。又1,3−ジカルボニル化合物
(I)とジアミノニトロエテン(II)の仕込み方法とし
ては、1,3−ジカルボニル化合物(I)とジアミノニ
トロエテン(II)と溶媒を一括に仕込んでもよいし、ま
た1,3−ジカルボニル化合物(I)をジアミノニトロ
エテン(II)中に滴下仕込みしてもよい。1,3−ジカ
ルボニル化合物(I)の仕込み量はジアミノニトロエタ
ン(II)に対して基本的に等モルであるが、いずれかを
過剰に用いても問題はない。
【0008】合成時の反応温度及び反応時間は、特に制
限はないが、好ましくは50〜120℃、1〜10時間
である。反応温度が低いと反応が十分進まず、反応温度
が高いと副反応が起こり、収率が低下する傾向がある。
反応終了液には2−アミノ−3−ニトロピリジン類が析
出しているので、これを単離する方法としては濃縮乾
固、溶剤抽出、濾過等の方法が挙げられ、好ましくは濾
過の方法で単離される。また必要に応じ2−アミノ−3
−ニトロピリジン類を精製する方法としては、従来の再
結晶、活性炭吸着等の方法が挙げられ、中でも再結晶に
よる方法が好ましい。かかる方法で高純度の2−アミノ
−3−ニトロピリジン類を高収率で得ることができ、得
られた2−アミノ−3−ニトロピリジン類は医薬農薬用
原料として重要であり、例えばアンギオテンシンII受容
体拮抗作用を有するイミダゾピリジン系降圧薬や除草剤
製造に大変有用である。
【0009】
【作 用】本発明によれば、1,3−ジカルボニル化合
物とジアミノニトロエテンを反応させることにより、簡
略かつ高収率で2−アミノ−3−ニトロピリジン類を製
造することができる。
【0010】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。 実施例1 100mlの三つ口フラスコに1,1−ジアミノ−2−
ニトロエテン3.06g(0.029モル)、アセチル
アセトン4.6g(0.046モル)、エタノール40
ml、酢酸8mlを仕込み79℃で6時間反応させた。
冷却後、析出結晶を濾取し、3.91gの2−アミノ−
3−ニトロ−4,6−ジメチルピリジンを得た(収率7
9%)。HPLCによる純度は100%であり、得られ
た2−アミノ−3−ニトロ−4,6−ジメチルピリジン
の特性は以下の通りであった。 融点:170〜171℃ MS m/e 167、1H−NMR(d6−DMSO,pp
m):δ2.29(S,3H),6.47(S,1H),7.
0〜7.4(br 2H)
【0011】実施例2 実施例1において、エタノールの代わりに、メタノール
を同量用いて、67℃で6時間反応させた。同様の操作
により、収率72%で2−アミノ−3−ニトロ4,6−
ジメチルピリジンを得た。HPLCによる純度は100
%であり、得られた2−アミノ−3−ニトロ−4,6−
ジメチルピリジンの特性は実施例1と同一であった。
【0012】実施例3 実施例1において、エタノールの代わりに、イソプロピ
ルアルコールを同量用いて、85℃で6時間反応させ
た。同様の操作により、収率75%で2−アミノ−3−
ニトロ4,6−ジメチルピリジンを得た。HPLCによ
る純度は100%であり、得られた2−アミノ−3−ニ
トロ−4,6−ジメチルピリジンの特性は実施例1と同
一であった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、1,3−ジカルボニル
化合物とジアミノニトロエテンとを反応させることによ
り、簡略かつ高収率で2−アミノ−3−ニトロピリジン
類を製造することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,3−ジカルボニル化合物とジアミノ
    ニトロエテンとを反応させることを特徴とする2−アミ
    ノ−3−ニトロピリジン類の製造法。
  2. 【請求項2】 1,3−ジカルボニル化合物としてアセ
    チルアセトンを用いることを特徴とする請求項1記載の
    2−アミノ−3−ニトロピリジン類の製造法。
JP7070895A 1995-03-03 1995-03-03 2−アミノ−3−ニトロピリジン類の製造法 Pending JPH08245591A (ja)

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