JP3922148B2 - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚の回路板をプリプレグを介して積層成形することによって行われる多層プリント配線板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
多層プリント配線板を製造するにあたっては、例えば図4に示すようにして行われている。すなわち、表面に回路形成をした内層用の回路板1を複数枚用い、図4(a)のように隣り合う回路板1間にプリプレグ2を挟んで複数枚の回路板1を重ねることによって回路板1とプリプレグ2からなる組み合わせ物3を作製し、さらに必要に応じてその外側にプリプレグ2を介して外層回路形成用の金属箔10を重ねる。そしてこの複数組の組み合わせ物3を成形プレート4を介して多段に積み重ね、これを図4(b)のように上下の熱盤5間に配置して、加熱加圧成形(二次成形)をすることによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成される絶縁層6で複数枚の回路板1や金属箔10が積層一体化された図4(c)のような多層プリント配線板を得ることができるものである。
【0003】
上記のようにして製造される多層プリント配線板において、複数枚の回路板1によって複数層の回路が形成されており、これらの各回路はスルーホールやバイヤホール等で導通接続されるようになっている。従って、プリプレグ2を介して複数枚の回路板1を重ねて組み合わせ物3を作製した後、加熱加圧成形を終了して積層一体化するまでの間に、回路板1が相互に位置ずれすると、回路の位置がずれて導通接続不良が発生するおそれがあるので、各回路板1が相互に位置ずれすることを防止して、それぞれの回路が相互に正確に位置合わせされた状態で積層一体化する必要がある。
【0004】
そこで、プリプレグ2を介して複数枚の回路板1を重ねた組み合わせ物3において、図6(a)に示すように、その対向する二辺の各辺を熱圧着ヘッド11で上下から局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂を局所的に回路板1に溶着させ、この溶着箇所によってプリプレグ2を介して各回路板1を結合することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。このように組み合わせ物3において各回路板1をプリプレグ2を介して結合しておくことによって、組み合わせ物3を多段に積み重ねて加熱加圧成形をする際に、各回路板1が相互に位置ずれすることを防止することができるものであり、組み合わせ物3内で各回路板1の回路を相互に正確に位置合わせした状態で加熱加圧成形して積層一体化することができるのである。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−216542号公報(段落番号[0027]、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
図5は従来の組み合わせ物3における溶着箇所a1〜a6を示すものであり、矩形に形成される組み合わせ物3の対向する二辺の各辺の端縁に沿った複数箇所で溶着を行うようにしてある。
【0007】
しかし、溶着には加熱加圧を伴うので、組み合わせ物3を局所的に加熱加圧するにしても、各溶着箇所a1〜a6を中心としてプリプレグ2の樹脂は周囲に広がり、組み合わせ物3の各辺の端縁から外部に染み出すようになる。特に、溶着箇所a1〜a6が図5のように組み合わせ物3の辺の端縁に沿った箇所であると、組み合わせ物3において溶着箇所a1〜a6の近傍の辺から樹脂7が染み出しやすくなるものである。そして、このような組み合わせ物3を多段に積み重ねるようとすると、染み出した樹脂7が剥がれ落ちて他の組み合わせ物3の表面に付着するおそれがある。そうすると、図4(b)のように加熱加圧成形をすることによって得られた多層プリント配線板において、組み合わせ物3の表面に付着していた樹脂が元で打痕などの外観不良が発生するものである。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、各回路板が相互に位置ずれすることを防止しつつ、打痕などの外観不良を低減することができる多層プリント配線板の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、複数枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、この回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の少なくとも一辺の端縁に複数箇所で局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に溶着させてプリプレグ2を介して回路板1を結合させ、この結合した回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3を多段に複数積み重ねると共にこれを加熱加圧して成形することによって、プリプレグ2による絶縁層6を介して複数枚の回路板1を積層一体化した多層プリント配線板を製造するにあたって、組み合わせ物3の上記溶着する辺においてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも4mm以上突出させ、回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の端縁を局所的に加熱加圧する際に染み出る樹脂7を組み合わせ物3の側面とプリプレグ2の突出する表面の両方に接触させることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
本発明において回路板1としては、内層用回路板などとして用いられている任意のものを使用することができるものである。すなわち、ガラスクロスなどの基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸して加熱乾燥することによってプリプレグを作製し、このプリプレグを複数枚重ねると共にその外側に銅箔などの金属箔を重ね、これを加熱加圧成形することによって金属箔張り積層板を作製し、そしてこの金属箔張り積層板の金属箔をエッチング加工などして回路形成をすることによって製造されたものを用いることができる。
【0012】
またプリプレグ2としては、多層成形用などとして用いられている任意のものを使用することができるものである。すなわち、ガラスクロスなどの基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂ワニスを含浸し、これを加熱乾燥して含浸した熱硬化性樹脂を半硬化状態にすることによって、製造されたものを用いることができる。
【0013】
ここで、通常、回路板1とプリプレグ2は共に矩形(正方形も含む)に形成されているが、回路板1とプリプレグ2を重ねたときにプリプレグ2の少なくとも一辺の端縁が回路板1の各辺の端縁よりも4mm以上(上限は20mm)突出するように、プリプレグ2を回路板1よりも大きなサイズで製造してある。
【0014】
そして、上記の複数枚の回路板1を内層材として用い、図1のようにプリプレグ2の対向する二辺の端縁がいずれも回路板1の対向する二辺の端縁よりも4mm以上(上限は20mm)突出するように、複数枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ねるようにしてある。なお、回路板1とプリプレグ2を重ねる形態としては、上記形態のほか、以下のような4種の形態を例示することができる。すなわち、回路板1とプリプレグ2の三辺の端縁を揃えると共に残りの一辺においてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも4mm以上突出して両者を重ねる形態、また回路板1とプリプレグ2の隣り合う二辺の端縁を揃えると共に残りの隣り合う二辺においてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも4mm以上突出して両者を重ねる形態、また回路板1とプリプレグ2の一辺の端縁のみを揃えると共に残りの三辺においてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも4mm以上突出して両者を重ねる形態、さらに四辺すべてにおいてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも4mm以上突出して両者を重ねる形態である。
【0015】
次に、上記の回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の対向する二辺の各辺を図2(a)のように熱圧着ヘッド11で上下から局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂を局所的に回路板1に溶着させ、プリプレグ2を介して各回路板1を結合した組み合わせ物3を得ることができる。ここで、矩形(正方形も含む)に形成される組み合わせ物3の対向する二辺の各辺にはそれぞれ端縁に沿った複数箇所で上記の溶着を行うものであり、図1の実施の形態では、組み合わせ物3の対向する二辺のいずれにも等間隔の三箇所に溶着箇所a1〜a6が設定してある。なお、回路板1とプリプレグ2を重ねる形態としては、既述のように全部で5種の形態を挙げることができるが、いずれの形態であっても溶着させる箇所は、組み合わせ物3においてプリプレグ2の端縁が回路板1の端縁よりも4mm以上突出している辺の端縁に沿った複数箇所である。
【0016】
上記のようにして得た組み合わせ物3にあっても、従来と同様に溶着箇所a1〜a6の近傍の辺から樹脂7が染み出るおそれがある。しかし、従来の場合には図6(b)に示すように染み出した樹脂7は組み合わせ物3の側面8のみと接触しているのに対し、本発明の場合には図2(b)に示すように染み出した樹脂7は組み合わせ物3の側面8のみならずこの側面8から突出しているプリプレグ2の表面とも接触している。従って、本発明においては、たとえ組み合わせ物3の側面8から樹脂7が染み出ていたとしても、この樹脂7は、組み合わせ物3の側面8とこの側面8から突出しているプリプレグ2の表面の両方の面に接触しており、剥がれ落ちにくくなっているものである。しかも、このように組み合わせ物3の側面8から染み出した樹脂7が剥がれ落ちにくくなっていると、この樹脂7がストッパーの役目を果たすこととなり、従来よりも各回路板1が相互に位置ずれすることを防止することができるものである。ただし、組み合わせ物3の溶着する辺において回路板1の端縁に対するプリプレグ2の端縁の突出寸法が4mm未満であると、染み出ている樹脂7が組み合わせ物3の側面8とこの側面8から突出しているプリプレグ2の表面の両方の面に接触していても、接触面積は不足しており、従来と同様に剥がれ落ちやすくなるものである。
【0017】
例えば図2においては、2枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、この回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の対向する二辺の端縁に複数箇所で局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に溶着させてプリプレグ2を介して回路板1を結合させている。この組み合わせ物3において外部に染み出した樹脂7は、突出しているプリプレグ2の両面に存在している。組み合わせ物3の厚み方向が鉛直方向となるように組み合わせ物3を配置すると、突出しているプリプレグ2の上面に存在する樹脂7はこのプリプレグ2によって下方から支えられているので剥がれ落ちないのはいうまでもないが、突出しているプリプレグ2の下面に存在する樹脂7であっても、従来よりも樹脂7が接触できる面が増加しているので剥がれ落ちにくくなっているものである。しかも、突出しているプリプレグ2の上面に存在する樹脂7はプリプレグ2の上面の回路板1が移動するのを防止するストッパーの役目を果たしており、また突出しているプリプレグ2の下面に存在する樹脂7はプリプレグ2の下面の回路板1が移動するのを防止するストッパーの役目を果たしている。従って、従来よりも各回路板1が相互に位置ずれすることを防止することができるものである。
【0018】
また図3においては、3枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ね、この回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の対向する二辺の端縁に複数箇所で局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2の樹脂を部分的に回路板1に溶着させてプリプレグ2を介して回路板1を結合させている。この組み合わせ物3において外部に染み出した樹脂7は、突出している2枚のプリプレグ2の両面にそれぞれ存在している。組み合わせ物3の厚み方向が鉛直方向となるように組み合わせ物3を配置すると、突出している各プリプレグ2の上面に存在する樹脂7は各プリプレグ2によって下方から支えられているので剥がれ落ちないのはいうまでもないが、突出しているプリプレグ2の下面に存在する樹脂7であっても、従来よりも樹脂7が接触できる面が増加しているので剥がれ落ちにくくなっているものである。しかも、突出している上方のプリプレグ2の上面に存在する樹脂7はこのプリプレグ2の上面の回路板1が移動するのを防止するストッパーの役目を果たしており、また突出している下方のプリプレグ2の下面に存在する樹脂7はこのプリプレグ2の下面の回路板1が移動するのを防止するストッパーの役目を果たしており、さらに突出している2枚のプリプレグ2の間に存在する樹脂7はこれらのプリプレグ2によって挟み込まれている回路板1が移動するのを防止するストッパーの役目を果たしている。従って、従来よりも各回路板1が相互に位置ずれすることを防止することができるものである。
【0019】
そして、上記のように回路板1とプリプレグ2を重ねて局所的に溶着結合した組み合わせ物3の外側に必要に応じて図4(a)のようにプリプレグ2を介して外層回路形成用の金属箔10を重ねた後、この組み合わせ物3を成形プレート4を介して多段に複数積み重ね、これを図4(b)のように上下の熱盤5間に配置して、加熱加圧成形(二次成形)をすることによって、プリプレグ2の樹脂が溶融硬化して形成される絶縁層6で複数枚の回路板1や金属箔10が積層一体化された図4(c)のような多層プリント配線板を得ることができるものである。
【0020】
ここで、本発明においては、組み合わせ物3を多段に積み重ねるようにしても、各組み合わせ物3の側面8から染み出ている樹脂7は、剥がれ落ちにくいので、他の組み合わせ物3の表面に付着しにくくなり、多層プリント配線板において打痕などの外観不良を低減することができるものである。
【0021】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
【0022】
回路板1として、矩形に形成された両面銅張積層板である松下電工(株)製「R−1766」(銅箔の厚みは18μm)を用いた。回路板1のサイズは510mm×340mm×厚み0.2mmである。
【0023】
またプリプレグ2として、矩形に形成された松下電工(株)製「R−1661GE」を用いた。プリプレグ2のサイズは表1に示すように、実施例にあっては512mm×350mm×厚み0.2mmであり、また比較例にあっては512mm×342mm×厚み0.2mmである。
【0024】
(実施例)
上記の2枚の回路板1を内層材として用い、図1のようにプリプレグ2の対向する二辺の端縁がいずれも回路板1の対向する二辺の端縁よりも5mm突出するように、2枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ねるようにした。なお、プリプレグ2の他の対向する二辺の端縁はいずれも回路板1の他の対向する二辺の端縁よりも1mm突出するようにした。
【0025】
そして、上記の回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の対向する二辺の各辺(組み合わせ物3においてプリプレグ2の端縁が回路板1の端縁よりも5mm突出している辺)を図2(a)のように熱圧着ヘッド11で上下から局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2を介して各回路板1を結合した組み合わせ物3を得た。
【0026】
次に、上記のように回路板1とプリプレグ2を重ねて局所的に溶着結合した組み合わせ物3の外側に図4(a)のようにプリプレグ2を介して外層回路形成用の銅箔(厚み18μm)を重ねた後、この組み合わせ物3を成形プレート4を介して多段に複数(100ボード)積み重ね、これを図4(b)のように上下の熱盤5間に配置して、加熱加圧成形をすることによって、図4(c)のような6層の多層プリント配線板を得た。これを1ロットとして最終的に5ロット(500ボード)の多層プリント配線板を得た。
【0027】
(比較例)
上記の2枚の回路板1を内層材として用い、図5のようにプリプレグ2の四辺の端縁がいずれも回路板1の四辺の端縁よりも1mm突出するように、2枚の回路板1をプリプレグ2を介して重ねるようにした。
【0028】
そして、上記の回路板1とプリプレグ2の組み合わせ物3の対向する二辺の各辺を図6(a)のように熱圧着ヘッド11で上下から局所的に加熱加圧することによって、プリプレグ2を介して各回路板1を結合した組み合わせ物3を得た。
【0029】
次に、上記のように回路板1とプリプレグ2を重ねて局所的に溶着結合した組み合わせ物3の外側に図4(a)のようにプリプレグ2を介して外層回路形成用の銅箔(厚み18μm)を重ねた後、この組み合わせ物3を成形プレート4を介して多段に複数(100ボード)積み重ね、これを図4(b)のように上下の熱盤5間に配置して、加熱加圧成形をすることによって、図4(c)のような6層の多層プリント配線板を得た。これを1ロットとして最終的に5ロット(500ボード)の多層プリント配線板を得た。
【0030】
(評価)
上記のようにして得た実施例及び比較例の多層プリント配線板の外観を目視により観察し、組み合わせ物3から染み出した樹脂7に起因する打痕の不良率を求めた。その結果を表1に示す。
【0031】
【表1】
Figure 0003922148
【0032】
表1にみられるように、組み合わせ物3の溶着する辺においてプリプレグ2の端縁を回路板1の端縁よりも5mm突出させることによって、打痕のない多層プリント配線板を製造できることが確認される。
【0033】
【発明の効果】
上記のように本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、複数枚の回路板をプリプレグを介して重ね、この回路板とプリプレグの組み合わせ物の少なくとも一辺の端縁に複数箇所で局所的に加熱加圧することによって、プリプレグの樹脂を部分的に回路板に溶着させてプリプレグを介して回路板を結合させ、この結合した回路板とプリプレグの組み合わせ物を多段に複数積み重ねると共にこれを加熱加圧して成形することによって、プリプレグによる絶縁層を介して複数枚の回路板を積層一体化した多層プリント配線板を製造するにあたって、組み合わせ物の上記溶着する辺においてプリプレグの端縁を回路板の端縁よりも4mm以上突出させるので、組み合わせ物の側面から染み出した樹脂は、突出しているプリプレグの両面において回路板が移動するのを防止するストッパーの役目を果たし、各回路板が相互に位置ずれすることを防止することができるものであり、また、組み合わせ物の側面から染み出した樹脂は、組み合わせ物の側面のみならずこの側面から突出しているプリプレグの表面とも接触していることによって、剥がれ落ちにくくなっており、他の組み合わせ物の表面に付着しにくくなり、打痕などの外観不良を低減することができるものである。また回路板とプリプレグの組み合わせ物の端縁を局所的に加熱加圧する際に染み出る樹脂を組み合わせ物の側面とプリプレグの突出する表面の両方に接触させるので、この樹脂がストッパーの役目を果たすこととなり、各回路板が相互に位置ずれすることを防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すものであり、組み合わせ物の平面図である。
【図2】同上の組み合わせ物を示すものであり、(a)は組み合わせ物を溶着する作業の正面図、(b)は組み合わせ物の側面から樹脂が染み出した状態を示す拡大した正面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、(a)は組み合わせ物を溶着する作業の正面図、(b)は組み合わせ物の側面から樹脂が染み出した状態を示す拡大した正面図である。
【図4】多層プリント配線板の製造方法の一例を示すものであり、(a)(b)(c)はそれぞれ正面図である。
【図5】従来の組み合わせ物を示す平面図である。
【図6】従来の組み合わせ物を示すものであり、(a)は組み合わせ物を溶着する作業の正面図、(b)は組み合わせ物の側面から樹脂が染み出した状態を示す拡大した正面図である。
【符号の説明】
1 回路板
2 プリプレグ
3 組み合わせ物
6 絶縁層

Claims (1)

  1. 複数枚の回路板をプリプレグを介して重ね、この回路板とプリプレグの組み合わせ物の少なくとも一辺の端縁に複数箇所で局所的に加熱加圧することによって、プリプレグの樹脂を部分的に回路板に溶着させてプリプレグを介して回路板を結合させ、この結合した回路板とプリプレグの組み合わせ物を多段に複数積み重ねると共にこれを加熱加圧して成形することによって、プリプレグによる絶縁層を介して複数枚の回路板を積層一体化した多層プリント配線板を製造するにあたって、組み合わせ物の上記溶着する辺においてプリプレグの端縁を回路板の端縁よりも4mm以上突出させ、回路板とプリプレグの組み合わせ物の端縁を局所的に加熱加圧する際に染み出る樹脂を組み合わせ物の側面とプリプレグの突出する表面の両方に接触させることを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
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