JP2013197231A - マスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法 - Google Patents

マスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性が高く、ビア接続安定性に優れた回路基板の製造方法を提供する。
【解決手段】マスクフィルムの特徴である、融点を有しない熱硬化性樹脂により形成されたプラスチックフィルム層の表層の厚みを増加させることにより、マスクフィルムがレーザー照射熱により溶融状態になり、表面張力により縮退して、断面が通常部より厚くなることにより盛り上がり部が形成され、貫通穴径が制御が出来ることで、ビア接続信頼性が高い回路基板の製造方法を提供することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、回路基板の製造に用いるマスクフィルムおよび複数層の回路パターンを接続してなる回路基板の製造方法に関するものである。
近年、電子機器の小型化、高密度化に伴い、産業用にとどまらず民生用の分野においても回路基板の高機能化が進み、より複数層の微細な回路パターンや内層接続手段を用いて接続されており、その接続信頼性は重要となっている。
以下に従来の両面および多層の回路基板の製造方法について説明する。
まず、多層の回路基板のベースとなる両面の回路基板の製造方法を説明する。
図6は従来の両面回路基板の製造方法の工程断面図である。
まず、図6(a)に示す51は、ガラスクロスに熱硬化性のエポキシ樹脂を含浸させた基板材料であるプリプレグであり、縦、横、厚みのサイズが500mm×500mm×0.1mmである。
また、52は導電性ペースト充填時のマスクフィルムとなる厚さ約19μmのプラスチックフィルムであり、片面に樹脂層を形成し、その反対面にシリコンなどを塗布した離型層を有した構造のもので、その材質は例えばポリエチレンテレフタレート(以下PETシートと称する)が用いられる。
図6(b)に示す53は、PETシート52でプリプレグ51を挟持し、ラミネートなどの方法で加熱加圧することで得られるラミネート済みプリプレグである。PETシート52の離型層とプリプレグ51が接触するように張り付けることで、後の剥離する工程で容易にPETシート52を剥がすことが出来る。
そして、次に図6(c)は、炭酸ガスレーザーのハイパワーのビームを瞬時に照射することで、両面にPETシート52が接着されたラミネート済みプリプレグ53の所定の箇所に短時間に貫通穴54を形成した図である。
次に図6(d)に示すように、印刷機(図示せず)を用いて、印刷ステージ70上に敷き紙71を敷き、貫通穴54を有するプリプレグ51を設置し、スキージ55で印刷マスクの役割を果たしているPETシート52の表側から貫通穴54に導電性ペースト56を充填することにより、導通穴57を形成する。
次に図6(e)に示すように、プリプレグ51の両面からPETシート52を剥離することで導電性ペースト充填済みプリプレグ58が形成される。
この剥離する工程により、PETシート52に形成された穴に充填されていた導電性ペーストがPETシート52の厚みに相当する分だけ凸状の鋲の形態で残り、これにより後述する加熱加圧する工程において、圧縮効果をもたらし、導通穴の電気的接続の安定に寄与することになる。
次に図6(f)に示すように、導電性ペースト充填済みプリプレグ58の両面に、銅はく等の金属箔59を重ね、熱プレスで加熱加圧することにより、金属箔59が導電性ペースト充填済みプリプレグ58と接着し、図6(g)に示す両面の銅張積層板60が形成される。
両面の金属箔59は、所定位置に設けた導通穴57内の導電性ペーストにより電気的に接続されている。
そして図6(h)に示すように、両面の金属箔59を選択的にエッチングして、回路パターン61が形成されて両面回路基板62が得られる。
次に、図7を用いて従来の多層回路基板の製造方法を説明する。
図7は、従来の多層の回路基板の製造方法を示す工程断面図であり、4層基板を例として示したものである。
まず図7(a)に示すように、前述の図6(a)〜(h)によって製造された両面回路基板62と、図6(a)〜(e)で製造された貫通穴54に導電性ペースト56を充填し、導通穴57を形成した上積層用の導電性ペースト充填済みプリプレグ58aと、下積層用の導電性ペースト充填済みプリプレグ58bが準備される。
次に、図7(b)に示す工程は、積層ステージ(図示せず)上に金属箔59を乗せ、その上にプリプレグ58bを画像認識などで基準穴位置を認識し、位置決めした後に積層し、さらにその上に両面回路基板62を同様に認識し、位置決めした後に積層し、さらにその上にプリプレグ58aを同様に認識位置決めした後に積層し、さらにその上に金属箔59を積層するアライメント積層工程である。
次に図7(c)に示すように、金属箔59で挟持されたプリプレグ58a、58b、両面回路基板62を熱プレスで加熱加圧することで4層の銅張積層板63を得る。
上記の工程により、最外層の金属箔59は導通穴内の導電性ペーストを介して内層用の両面回路基板62の接続用の円形の回路パターン61によって電気的に接続される。
次に図7(d)に示すように、両面の金属箔59を選択的にエッチングして回路パターン61を形成することで4層の回路基板64が得られる。
ここでは4層の多層基板について説明したが、4層以上の多層基板、例えば6層基板については、製造方法で得られた4層回路基板を両面回路基板の代わりに用いて、多層基板の製造方法{図7(a)〜(d)}を繰り返せばよい。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献資料としては、例えば、特許文献1、2が知られている。
特開2000−332375号公報 特開2005−212428号公報
上記の多層基板の製造方法の場合において、PETシート52でプリプレグ51を挟持し、ラミネートなどの方法で加熱加圧することで得られるラミネート済みプリプレグ53にレーザービームを照射することで、所定の箇所に貫通穴54を形成し、貫通穴54に導電性ペースト56を充填することにより、導通穴57を形成する過程において、レーザー照射の熱により、PETシート52が溶融し、貫通穴径が大きくなることにより、隣接する配線と接触し、ショートや絶縁不良が発生し、信頼性に大きな影響を与えるなどの問題を有していた。
特に厚みの大きいプリプレグに接続に十分な貫通穴を開ける場合、レーザー出力を上げて加工すると、上述のように貫通穴の上穴径が大きくなり、ショートや絶縁不良が発生しやすいため加工が困難であった。
また、レーザー出力が不足すると、貫通穴の下穴径が確保されず、接続面積が狭くなるため、後の工程でプリプレグ51の両面からPETシート52を剥離することで、形成された穴に充填されていた導電性ペーストがPETシート52の厚みに相当する分だけ凸状の鋲の形態で残り、これにより後述する加熱加圧する工程において、圧縮効果をもたらし、導通穴の電気的接続の安定に寄与することになるのだが、貫通穴に対する導電性ペーストの充填量の不足により、導電性ペーストの銅粉同士の接触面積が変化し、接続抵抗値が安定しないという課題もあった。
上記の目的を達成するために、本発明のマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法は、プラスチックフィルム層の表層に融点を有しない熱硬化性樹脂を形成し、もう一方には離型層を形成させることを特徴としたマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法である。
また前記マスクフィルムを用いた回路基板の製造方法として、プリプレグの表裏に離型性とプラスチック層の表層の厚みを増加させた前記マスクフィルムを張り付ける工程と、前記プリプレグと前記マスクフィルムに、レーザー光を用いて貫通穴を設けるレーザー加工工程と、前記貫通穴に導電性ペーストを充填する工程と、前記マスクフィルムを前記プリプレグより剥離する工程とを備え、前記マスクフィルムの貫通穴の周囲は、前記マスクフィルムが前記レーザー光の加工熱により溶融し、縮退して盛り上がり部が形成され、前記盛り上がり部の厚みは前記マスクフィルム以上であることを特徴とする回路基板の製造方法である。
すなわち、本発明のマスクフィルムの特徴であるプラスチックフィルム層の表層の厚みを増加させることで、マスクフィルムの表層部分で樹脂の流れが制御され、縮退してできる盛り上がり部の厚みを貫通穴の上穴径を抑制しながら、形成させることができる。
また、前記マスクフィルムの表層部分に熱硬化性樹脂を用いることで、貫通穴の上穴径の部分の広がりが抑制され、盛り上がり部の厚みを増加させるという作用効果を有している。
さらに、プラスチック層の表層の厚みを増加させることで、前記貫通穴はレーザー照射熱によりマスクフィルムに開いた貫通穴の周囲の熱影響を受けてひける部分がプリプレグ表面まで到達しないため、貫通穴径を制御することができる。このことから、隣接したビアやパターンにショートする現象を抑制することができるという作用効果を有している。
特に、厚みの大きいプリプレグの場合でも、プラスチック層の表層の厚みを増加させることで、レーザー出力を上げて穴加工することができ、貫通穴の上穴径を抑制しながら、貫通穴の下穴径を大きくすることができるため、接続面積が大きく確保され、より優位な接続を可能と効果を有している。
これらの作用により、プリプレグに形成された貫通穴への導電性ペーストの充填量を安定させることができ、表層に回路を有する両面または多層の回路基板を、前記プリプレグを介して接続することができ、接続信頼性の高い多層の回路基板の製造方法を提供することができる。
本発明は、上記構成を有するマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法により、本発明のマスクフィルムの特徴であるプラスチックフィルムの表層に融点を有しない熱硬化性樹脂を形成し、前記プラスチックフィルムの表層の厚みを増加させることで、レーザー出力を上げて穴加工することが可能となるため、貫通穴の上穴径を抑制しながら、下穴径を大きくすることが可能となり、接続面積が確保されることにより、優位な接続を可能にするという作用効果を有する。
またレーザー出力を上げることに、より縮退してできる盛り上がり部の厚みを増加させることを可能にすることで、導電性ペーストの充填量も盛り上がり量によって増加するため、接続抵抗安定化に寄与するという作用効果を有する。
これらの作用効果により、導電性ペーストの貫通穴への充填量と接続面積を安定させることができ、層間の接続信頼性が高い回路基板を提供できるという効果を奏するものである。
本発明の実施の形態1における回路基板の製造方法を示す工程断面図 同実施の形態における多層基板の製造方法を示す断面図 同実施の形態における回路基板の製造方法の一過程の要部を示す断面図 同実施の形態における回路基板の製造に用いるマスクフィルムを示す断面図 同実施の形態における回路基板の製造に用いるマスクフィルムの熱硬化性樹脂の厚みと盛り上がり量の関係を示す図 従来の回路基板の製造方法を示す工程断面図 従来の回路基板の製造方法を示す工程断面図
(実施の形態1)
以下に本発明のマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法について説明する。
本実施の形態においては、両面および多層の回路基板について説明する。
図1は本発明の実施の形態1における回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図1(a)におけるプリプレグ1は、ガラスクロスに熱硬化性のエポキシ樹脂を含浸させた基板材料であり、縦、横、厚みのサイズが500mm×500mm×0.1mmである。
また、マスクフィルム2は、厚さ約19μmのプラスチックフィルム(以下PETシート2と称す)である。
次に、本発明の実施の形態におけるマスクフィルムとなるPETシート2の断面図を図4に示す。
前記PETシート2は、図4に示すように、プラスチックフィルム2bの表層に融点を有しない熱硬化性樹脂からなる厚さ約1.2μmの穴径制御層2a、その反対面であるプリプレグ1と接する面に、例えばシリコンなどを塗布した離型層2cを有した構造のものである。
なお、PETシート2の基材としては、例えばポリエチレンテレフタレートが用いられるが、PENやPPSなどを用いても問題ない。
この工程におけるPETシート2は、穴径制御層2aは熱硬化性樹脂で形成され、穴径制御層2aを厚くして回路基板を製造するという点にあり、この構成および製造方法の作用効果については後述する。
次に図1(b)に示すように、PETシート2でプリプレグ1を挟持し、ラミネートなどの方法で加熱加圧することにより、PETシート2をプリプレグ1の両面に張り付けることでラミネート済みプリプレグ3を形成する。
次に図1(c)に示すように、レーザー光によりラミネート済みプリプレグ3の所定の箇所に貫通穴4を形成するが、図3、図4、図5を用いて詳細な説明を行う。
図3に示すのは、本発明の貫通穴の貫通穴断面簡略図である。
レーザービームを照射されると、レーザービームの中心部は超高温なためPETシート2は瞬時に蒸発するが、ビームの外周では温度も下がり、融点を有するPETシート2は溶融状態になり表面張力により縮退(ひけとも言う)して、通常部より厚くなりPET盛り上がり部41が形成される。その際穴径制御層2aを厚くすることにより、穴径制御層2a部分のみPETシート2が縮退して断面が球状になる作用が働くので、貫通穴の上穴径を制御しつつ、PET盛り上がり部41が形成される。
また穴径制御層2aを熱硬化性樹脂で形成することにより、樹脂が流れにくくなるため、より貫通穴の上穴径が制御できるという効果を有する。
特に従来のPETシートの材料における穴径制御層2aの厚さでは、厚みの大きいプリプレグに接続に十分な貫通穴を開けるため、レーザー出力を上げると、瞬時に大きなパワーがかかるため、レーザー加工断面は鋭利にカットされたようになり、その衝撃でPETシート2がプリプレグ1から剥がれたりする場合がある。この状態で導電性ペーストを充填すると、導電性ペーストがPETシート2とプリプレグ1の隙間に漏れることが懸念され、レーザー出力を上げることは困難であった。
さらにレーザー出力を上げると、貫通穴の上穴径が大きくなり、ショートや絶縁不良が発生しやすくなるという問題が発生していた。
本発明の前記PETシートの構成において、図4に示すように穴径制御層2aの厚みを増加させることにより、加工時の貫通穴周囲のPETシートの盛り上がり量を増加させることができるものである。
本実施の形態においては、熱硬化性樹脂の厚みを変化させた際のPETシートの盛り上がり量を(表1)に示す。またその推移は、図5に示すようになる。
図5より、従来のレーザー出力量では、この盛り上がり量が3〜7μm程度しかなかったが、熱硬化性樹脂で形成された穴径制御層2aの厚みを増加させることにより、レーザー出力量を増加させることができ、PETの盛り上がり量が常に5μm〜15μmにすることが可能となり、盛り上がり量を増加することができた。
ここで穴径制御層2aの厚みを薄くしすぎた場合(穴径制御層の厚みが0.5μm以下)はPETシートが縮退して貫通穴の上穴径が大きくなりすぎてショートする危険があるため、実際には穴加工時のレーザー出力にもよるが、熱硬化性樹脂層の厚みは0.5μm以上必要である。
実施の形態としてはレーザー出力量を増加させた状態で、穴径制御層2aを1.2μmにした際に、PETシートの盛り上がり量は約10μmになり、貫通穴の下穴径を十分確保しつつ(最小90μm以上)、抵抗値が良化した。
このことから、熱硬化性樹脂で形成された穴径制御層の厚みを増加させることで、レーザー出力を増加させても、貫通穴の下穴径を十分確保しつつ、PETシートが縮退してできる盛り上がり量の大きさを確保することができる。
次に図1(d)に示すように、印刷機(図示せず)を用いて、スキージ5でPETシート2の上から貫通穴4に導電性ペースト6を充填し、導通穴7を形成する。20は印刷ステージ、21は敷き紙である。
この工程において、表側のPETシート2は印刷マスクの役割を果たしており、PETシートに穿設された貫通穴4の穴径が回路基板の層間の接続信頼性や多層積層工程における合致性に寄与する。
また、PET盛り上がり部41が形成されることで、プリプレグから突出したPETシート厚み分が増えるため、導電性ペースト6の充填量が増え、圧縮率が向上しビア接続抵抗値が安定するという作用効果がある。
次に図1(e)に示すように、プリプレグ1の両面からPETシート2を剥離すると導電性ペースト充填済みプリプレグ8が形成される。
次に図1(f)に示すように、プリプレグ8の両面に、銅はく等の金属箔9を重ね、熱プレスで加熱加圧することにより、図1(g)に示す両面の銅張積層板10が形成される。両面の金属箔9は、所定位置に設けた導通穴7の導電性ペーストを介して電気的に接続されている。
そして図1(h)に示すように、両面の金属箔9を選択的にエッチングして回路パターン11を形成して両面回路基板12を得る。
次に、図2を用いて本発明の多層の回路基板の製造方法を説明する。
図2は、本発明の多層の回路基板の製造方法を示す工程断面図であり、4層基板を例として示したものである。
まず図2(a)に示すように、前述の図1(a)〜(g)によって製造された両面回路基板12と、図1(a)〜(f)で製造された貫通穴4に導電性ペースト6を充填し、導通穴7を形成した上積層用の導電性ペースト充填済みプリプレグ8aと、下積層用の導電性ペースト充填済みプリプレグ8bが準備される。
次に図2(b)に示す工程は、積層ステージ(図示せず)上に金属箔9を乗せ、その上にプリプレグ8bを画像認識などで基準穴位置を認識位置決めした後に積層し、さらにその上に両面回路基板12を同様に認識位置決めした後に積層し、さらにその上にプリプレグ8aを同様に認識位置決めした後に積層し、さらにその上に金属箔9を積層するアライメント積層工程である。
次に図2(c)に示すように、金属箔9で挟持されたプリプレグ8a、8b、両面回路基板12を熱プレスで加熱加圧することで4層の銅張積層板13を得る。
上記の工程により、最外層の金属箔9は導通穴内の導電性ペーストを介して内層用の両面回路基板12の接続用の円形の回路パターン11によって電気的に接続される。
次に図2(d)に示すように、両面の金属箔9を選択的にエッチングして回路パターン11を形成することで4層の回路基板14が得られる。
なお、本実施の形態においては4層の多層基板について説明したが、4層以上の多層基板、例えば6層基板については製造方法で得られた4層回路基板を両面回路基板の代わりに用いて、多層基板の製造方法{図2(a)〜(d)}を繰り返せばよい。
なお、上記の説明において1枚の両面回路基板12と2枚のプリプレグ8a、8bとを交互に積層するとの表現を用いたが、この場合の交互とは回路基板とプリプレグとが互いに接する状態を示すものである。その状態であれば複数の両面回路基板12とそれ以上の複数のプリプレグとを互いに交互に積層し、最外層の金属箔にプリプレグが接するように積層することも可能であり、本発明の回路基板の製造用材料を用いれば容易に高多層の回路基板を実現することができる。
本発明のマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法により、両面または多層の回路基板を製造することにおける利点は、実施の形態1における層間の接続信頼性が高い回路基板を提供することに加えて、回路基板の製造過程における生産性の向上を図ることができる。
以上述べたように、本発明のマスクフィルムおよびそれを用いた回路基板の製造方法により、熱硬化性樹脂で形成されるマスクフィルムの表層の厚みを増加させることにより、レーザー出力を上げて穴加工することが可能となるため、貫通穴の上穴径を抑制しながら、貫通穴の下穴径を大きくすることができ、接続面積が増加するため、接続抵抗安定化し、ビア接続信頼性が高く、経済的な回路基板の製造方法を提供することができ、本発明の産業上の利用可能性は大であるといえる。
1、51 プリプレグ
2、52 PETシート
3、53 ラミネート済みプリプレグ
4、54 貫通穴
5、55 スキージ
6、56 導電性ペースト
7、57 導通穴
8、8a、8b、58、58a、58b 導電性ペースト充填済みプリプレグ
9、59 金属箔
10、60 両面の銅張積層板
11、61 回路パターン
12、62 両面回路基板
13、63 4層の銅張積層板
14、64 4層の回路基板
41 PET盛り上がり部

Claims (6)

  1. プラスチックフィルムの表層に穴径制御層と、その反対面に離型層を有し、前記穴径制御層は熱硬化性樹脂で形成されていることを特徴とするマスクフィルム。
  2. プラスチックフィルムの表層の穴径制御層の厚みを変化させることを特徴とした請求項1に記載のマスクフィルム。
  3. プラスチックフィルムの表層の厚みを0.5μm以上とすることを特徴とした請求項1に記載のマスクフィルム。
  4. プリプレグの表裏に請求項1に記載のマスクフィルムを張り付ける工程と、
    前記プリプレグと前記マスクフィルムにレーザー光を用いて貫通穴を設けるレーザー加工工程と、
    前記貫通穴に導電性ペーストを充填する工程と、
    前記マスクフィルムを前記プリプレグより剥離する工程とを備え、
    前記マスクフィルムの貫通穴の周囲は、前記レーザー光の加工熱により盛り上がり部が形成され、
    前記盛り上がり部の厚みは、前記マスクフィルムの穴径制御層の厚みを増加させることで厚くすることを特徴とする回路基板の製造方法。
  5. 前記盛り上がり部は、マスクフィルム表面より5〜20μm突出していることを特徴とする請求項4記載の回路基板の製造方法。
  6. 前記マスクフィルムを前記プリプレグより剥離する工程の後、
    導電性ペースト充填済みの前記プリプレグを金属箔で挟持し、熱プレスにて加熱加圧する工程と、
    金属箔をエッチングしてパターン形成する工程を備えることを特徴とする請求項4記載の回路基板の製造方法。
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