JP3921914B2 - 導電性ロール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機,プリンター,ファクシミリ等の電子写真装置に用いられる、現像ロール,帯電ロール,転写ロール,除電ロール,定着ロール等の導電性ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機等の電子写真装置に用いられる現像ロール等の導電性ロールは、軸体の外周面に導電性材料からなる導電層が形成された構成である。このような導電性ロールにおいては、近年の電子写真装置の高画質化、高速化、高耐久化に伴い、微少部分抵抗の均一化、電気抵抗の電圧依存性の向上等の良好な電気特性、低硬度、低へたり性が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の導電性ロールは、カーボンブラックのみを導電性媒体として用いているため、シリカ、マイカ等の充填剤を配合することにより、電気特性の向上を試みているが、充填剤を多量に配合すると硬度が高くなるとともに、へたり性も悪化する問題がある。そこで、低硬度化のため、充填剤を用いずカーボンブラックのみの配合とすると、電気的特性が劣るとともに強度が弱くなり、金型から取り出す際に割れや欠けが生じる等の問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性を備えた導電性ロールの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の導電性ロールは、軸体と、この軸体の外周面に形成される導電層とを備えた導電性ロールであって、上記導電層が、下記の(A)成分および(B)成分とともに(C)成分を含有する導電性組成物を用いて形成されているという構成をとる。
(A)液状ゴム。
(B)シリカ処理済みカーボンブラック。
(C)カーボンブラック。
【0006】
すなわち、本発明者らは、低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性を備えた導電性ロールを得るため、導電層の形成材料を中心に鋭意研究を重ねた。そして、カーボンブラックの表面にシリカを化学吸着等により固定してなるシリカ処理済みカーボンブラックを用いると、1次粒子径が小さく、比表面積も大きく、ストラクチャーも発達しているため、良好な電気特性が得られるとともに、カーボンブラックとシリカの2相体構造であるため、通常のカーボンブラックよりも強度に優れることを突き止めた。このように、シリカ処理済みカーボンブラックを用いると、シリカ、マイカ等の充填剤を配合することなく、良好な電気特性と、優れた強度を得ることができるが、低抵抗化のためシリカ処理済みカーボンブラックの配合量を増量すると、硬度が高くなり、へたり性も悪化するという問題が生じる。そこで、この問題の解決を図るべくさらに研究開発を続けた結果、上記シリカ処理済みカーボンブラックと、シリカ処理されていない通常のカーボンブラックとを併用すると、シリカ処理済みカーボンブラックがカーボンブラックの電気特性面の不足や強度不足による金型成形時の脱型割れや欠け等の不具合を解消するとともに、通常のカーボンブラックがロールを低抵抗とすることにより、低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性を備えた導電性ロールが得られることを見出し、本発明に到達した。
【0007】
なお、本発明において、カーボンブラック(C成分)とは、シリカ処理されていないものを意味する。
【0008】
そして、上記カーボンブラック(C成分)として、導電性カーボンブラックを用いると、少量の添加量で充分な導電性を得ることができる。
【0009】
また、上記導電性組成物がA〜C成分とともに軟化剤を含有するものである場合は、導電層の硬度をさらに下げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
本発明の導電性ロールの一例を図1に示す。この導電性ロールは、軸体1の外周面に沿って導電層2が形成され、上記導電層2の外周面に中間層3が形成され、さらに上記中間層3の外周面に表層4が形成されて構成されている。そして、本発明の導電性ロールは、上記導電層2が特殊な導電性組成物を用いて形成されていることが最大の特徴である。
【0012】
上記軸体1は特に制限するものではなく、例えば、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空にくり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、その材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッキを施したもの等があげられる。なお、必要に応じて、上記軸体1上に接着剤、プライマー等を塗布してもよく、また上記接着剤、プライマー等は必要に応じて導電化してもよい。
【0013】
上記軸体1の外周面に形成される導電層2は、特殊な導電性組成物を用いて形成されている。そして、この導電性組成物は、液状ゴム(A成分)と、シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)と、カーボンブラック(C成分)とを用いて得ることができる。
【0014】
上記液状ゴム(A成分)としては、特に限定はないが、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、ブタジエンおよびイソプレンの少なくとも一方から誘導され側鎖にアルケニル基をもつ構造単位(α)を分子中に有するもの、上記構造単位(α)とともにスチレンから誘導される構造単位(β)を分子中に有するもの、側鎖または両末端にアルケニル基を有する飽和炭化水素系ポリマー、ポリオキシアルキレン等が好適に用いられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、材料コストの点で、上記構造単位(α)を有するものが好ましい。
【0015】
上記分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンにおけるアルケニル基としては、例えば、ビニル基、イソプロペニル基等があげられる。そして、上記アルケニル基は、オルガノポリシロキサン中の両末端にあっても、分子鎖中のいずれにあってもよい。上記特定のオルガノポリシロキサンの具体例としては、両末端にビニル基を有するポリジメチルシロキサン(アヅマックス社製、DMS−V31)等があげられる。
【0016】
上記ブタジエンおよびイソプレンの少なくとも一方から誘導され、側鎖にアルケニル基をもつ構造単位(α)としては、特に限定はなく、例えば、下記の構造式(I)〜(III) で表される構造単位があげられる。そして、上記構造単位中の側鎖であるアルケニル基(ビニル基、イソプロペニル基)が架橋反応に供され3次元網目構造となり、ゴム状の弾性を示すようになる。
【0017】
【化1】
Figure 0003921914
【0018】
そして、分子中に上記構造単位(α)を有する液状ゴム(A成分)としては、具体的には、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、IR−BR共重合ゴム等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0019】
また、上記特定の構造単位(β)を誘導するスチレンは、置換基を有していてもよい。上記置換基としては、アルキル基が好ましく、特に好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等の炭素数1〜5のアルキル基である。
【0020】
そして、分子中に上記構造単位(α)とともに構造単位(β)を有する液状ゴム(A成分)としては、具体的には、IRとスチレン−ブタジエン共重合ゴム(SBR)との共重合体、BRとSBRとの共重合体、IRとBRとSBRとの共重合体等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。上記構造単位(α)とともに構造単位(β)を有する液状ゴム(A成分)のなかでも、下記の一般式(IV)で表わされる繰り返し単位を有するものが好適に用いられる。
【0021】
【化2】
Figure 0003921914
【0022】
上記構造単位(α)の含有割合は、液状ゴム(A成分)全体の0.5〜80重量%の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは1.5〜20重量%である。すなわち、上記構造単位(α)の含有割合が0.5重量%未満であると、架橋反応が不充分となって、得られる成形架橋体の安定性が悪くなるおそれがあり、逆に80重量%を超えると、架橋による網目構造が密になりすぎて、得られる成形架橋体が固くなったり脆くなったりするおそれがあるからである。
【0023】
また、上記構造単位(β)の含有割合は、液状ゴム(A成分)全体の5〜30重量%の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは10〜15重量%である。すなわち、構造単位(β)の含有割合が5重量%未満であると、スチレンの効果が充分に得られないおそれがあり、逆に30重量%を超えると、液状ゴムが高粘度化し、成形性が悪化したり、圧縮永久歪み特性が悪化するおそれがあるからである。
【0024】
そして、上記構造単位(α),構造単位(β)を有する液状ゴム(A成分)は、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、モノマー成分として、ブタジエンおよびイソプレンの少なくとも一方、および必要に応じてスチレンを準備する。ついで、上記モノマー成分を用い、適宜の触媒(例えば、リチウム系触媒やチグラー系触媒)の存在下、アニオン重合等の各種の方法によって、単独重合あるいは共重合させることにより得ることができる。
【0025】
上記液状ゴム(A成分)の数平均分子量(Mn)は、700〜200,000の範囲に設定されていることが好ましく、特に好ましくは2,000〜100,000である。上記液状ゴム(A成分)の数平均分子量(Mn)を上記範囲内に設定することにより、取り扱い性に優れ、架橋反応が良好に行えるようになる。なかでも、上記液状ゴム(A成分)が、構造単位(α)のみを有する場合、その数平均分子量(Mn)は、700〜60,000の範囲が好ましく、特に好ましくは2,000〜50,000である。また、上記液状ゴム(A成分)が、構造単位(α)および構造単位(β)を有する場合、その数平均分子量(Mn)は、1,000〜100,000の範囲が好ましく、特に好ましくは10,000〜80,000である。
【0026】
上記液状ゴム(A成分)の粘度は、100〜300万(cps/25℃)の範囲が好ましく、特に好ましくは1,000〜50万(cps/25℃)である。
【0027】
上記液状ゴム(A成分)とともに用いられるシリカ処理済みカーボンブラック(B成分)は、カーボンブラックの表面にシリカが化学吸着等により固定されたものをいう。このシリカ処理済みカーボンブラック(B成分)は、1次粒子径が小さく、比表面積も大きく、ストラクチャーも発達しているため、良好な電気特性が得られるとともに、カーボンブラックとシリカの2相体構造であるため、通常のカーボンブラック(C成分)よりも強度に優れる。
【0028】
そして、上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)は、WO 96/37547に示される気相中での方法により製造することができるが、例えば、つぎのようにして製造することもできる。すなわち、まず、カーボンブラックを水中に分散させ、分散剤(例えば、メタノール、各種界面活性剤)を添加して均一なスラリーとする。つぎに、このスラリーをpH6以上、好ましくは10〜11に調節し、温度70℃以上、好ましくは85〜95℃に保ちながら、けい酸ナトリウムを加水分解させ、カーボンブラック粒子表面上に無定形シリカを付着または沈着させることによって製造することができる。
【0029】
上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)中のシリカ(SiO2 )含有量は、B成分全体の1〜25重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは3〜10重量%である。すなわち、1重量%未満であると、シリカによる補強効果が小さくなり、逆に25重量%を超えると、カーボンブラックの有する導電性への効果が減少するからである。
【0030】
上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)の平均粒径は、0.01〜0.3μmの範囲が好ましく、特に好ましくは0.02〜0.1μmである。
【0031】
上記A成分およびB成分とともに用いられるカーボンブラック(C成分)としては、広義のカーボンブラックを意味し、ファーネス法や衝撃法によって製造される全てのものを含む趣旨であり、また、導電性カーボンブラックを含む意味である。上記カーボンブラック(C成分)としては、例えば、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ファーネスブラック、デンカブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、オイルブラック等があげられる。これらのなかでも、導電性に優れる点で、ケッチェンブラック、アセチレンブラック、サーマルブラックが好適に用いられる。
【0032】
上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)と、カーボンブラック(C成分)の配合比は、重合比で、B成分/C成分=5/5〜9/1の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくはB成分/C成分=6/4〜8/2である。すなわち、B成分の重量比が5未満であると、強度が弱く、充分な電気特性が得られないおそれがあり、逆にB成分の重量比が9を超えると、硬度が高くなり、ロール抵抗も高くなるおそれがあるからである。
【0033】
また、上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)およびカーボンブラック(C成分)の合計含有量は、上記液状ゴム(A成分)100重量部(以下「部」と略す)に対して、5〜30部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは8〜20部である。すなわち、5部未満であると、強度が弱く、金型等での成形が難しくなるおそれがあり、逆に30部を超えると、硬度が高くなり、へたりが生じるおそれがあるからである。
【0034】
なお、上記導電性組成物においては、前記A〜C成分とともにヒドロシリル架橋剤を用いることが好ましい。上記ヒドロシリル架橋剤としては、特に限定はなく、分子中にヒドロシリル基を有するものがあげられる。なお、上記ヒドロシリル基とは、珪素原子の4つの結合手のうち少なくとも1つに水素原子が結合したものをいう。
【0035】
上記ヒドロシリル架橋剤のなかでも、液状ゴム(A成分)への相溶性とシリカ処理済みカーボンブラック(B成分)の分散性が良好である点で、下記の一般式(1)〜(3)で表されるヒドロシリル化合物が好適に用いられる。なお、各繰り返し単位m,n,p,q部分は、ランダム重合、ブロック重合等のいかなる重合形態であってもよい。
【0036】
【化3】
Figure 0003921914
【0037】
【化4】
Figure 0003921914
【0038】
【化5】
Figure 0003921914
【0039】
そして、上記一般式(1)〜(3)で表されるヒドロシリル化合物は、例えば、下記の▲1▼〜▲4▼に示す方法によって製造することができる。上記方法のなかでも、比較的簡便に実施できる点で、▲3▼に示す方法が特に好適である。
【0040】
▲1▼ 分子構造中にクロロシリル基(SiCl)を有する炭化水素系化合物を、還元剤(LiAlH4 ,NaBH4 等)を用いて処理することにより、クロロシリル基をヒドロシリル基に還元して製造する方法。
【0041】
▲2▼ 官能基を有する炭化水素系化合物と、上記官能基と反応し得る官能基およびヒドロシリル基の双方を有する化合物とを反応させることにより製造する方法。
【0042】
▲3▼ アルケニル基を有する炭化水素系化合物と、ポリヒドロシラン化合物とを、得られる反応物の分子構造中にヒドロシリル基が残存するように反応させることにより製造する方法。
【0043】
▲4▼ ヒドロシリル基を有する環状シロキサンと、炭化水素基を有する環状シロキサンを反応させることにより製造する方法。
【0044】
このようにして得られるヒドロシリル化合物のなかでも、下記の構造式(4)〜(8)で表わされるものが特に好ましい。なお、各繰り返し単位は、ランダム重合、ブロック重合等のいかなる重合形態であってもよい。
【0045】
【化6】
Figure 0003921914
【0046】
【化7】
Figure 0003921914
【0047】
【化8】
Figure 0003921914
【0048】
【化9】
Figure 0003921914
【0049】
【化10】
Figure 0003921914
【0050】
そして、上記構造式(4)で表されるヒドロシリル化合物は、例えば、下記に示す反応によって製造することができる。
【0051】
【化11】
Figure 0003921914
【0052】
上記ヒドロシリル架橋剤の配合割合は、上記液状ゴム(A成分)100部に対して、1〜15部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは2〜8部である。すなわち、1部未満であると、架橋が充分に行われないため、強度や圧縮永久歪みが悪くなり、逆に15部を超えると、架橋が進みすぎ、硬くて脆くなったり、ポットライフが短くなるからである。
【0053】
また、上記導電性組成物においては、上記A〜C成分とともに、ヒドロシリル化触媒を用いることが好ましい。上記ヒドロシリル化触媒としては、架橋反応に対し触媒機能を発揮できるものであれば特に限定はなく、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール,アルデヒド,ケトン等との錯体、白金/ビニルシロキサン錯体、白金/オレフィン錯体、白金/ホスファイト錯体、白金,アルミナ,シリカ,カーボンブラック等の担体に固体白金を担持させたもの等があげられる。また、白金化合物以外の触媒としては、パラジウム化合物、ロジウム化合物、イリジウム化合物、ルテニウム等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0054】
さらに、上記導電性組成物には、軟化剤を配合させることが好ましく、導電層の硬度をさらに下げることができる。
【0055】
上記軟化剤としては、特に限定はなく、例えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、ポリマー系オイル、変性系シリコーンオイル等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0056】
上記軟化剤の配合割合は、前記液状ゴム(A成分)100部に対して、10〜200部の範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは30〜100部である。
【0057】
なお、上記導電性組成物には、上記各成分に加えて、可塑剤、充填剤、架橋促進剤、架橋遅延剤、老化防止剤、酸化亜鉛や酸化チタン等の着色剤等を適宜配合してもよい。
【0058】
上記導電性組成物は、例えば、つぎのようにして調製することができる。すなわち、まず、液状ゴム(A成分)およびシリカ処理済みカーボンブラック(B成分)、好ましくは上記A,B成分とともにヒドロシリル化触媒を適宜の割合で配合して液状主剤を調製するとともに、ヒドロシリル架橋剤を含む液状硬化剤を調製する。なお、必要に応じて、他の成分を、上記液状主剤中および液状硬化剤中にそれぞれ添加する。そして、使用に際し、液状主剤と液状硬化剤とを混合することにより調製することができる。このように上記導電性組成物は、貯蔵安定性の観点から、液状主剤と液状硬化剤を別々に保存し、使用の際に両液を混合して調製することが好ましい。
【0059】
また、上記導電層2の外周面に形成される中間層3の形成材料としては、特に限定はなく、例えば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ニトリルゴム)(以下「NBR」と略す)、ポリウレタン系エラストマー、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ヒドリンゴム(ECO,CO)、ポリアミド等があげられる。なかでも、接着性およびコーティング液の安定性の点から、NBRが好適に用いられる。
【0060】
なお、上記中間層3形成材料には、必要に応じて、導電剤、架橋剤、架橋促進剤、ステアリン酸、ZnO(亜鉛華)、軟化剤等を配合することも可能である。上記導電剤としては、カーボンブラック、グラファイト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c−ZnO、c−酸化インジウム、イオン導電剤(第四級アンモニウム塩、ホウ酸塩、界面活性剤等)等があげられる。なお、上記「c−」は、導電性を有するという意味である。
【0061】
さらに、上記中間層3の外周面に形成される表層4の形成材料としては、特に限定はなく、例えば、ポリウレタン系エラストマー、アクリルポリマー、ポリアミド等があげられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0062】
なお、上記表層4形成材料には、必要に応じて、導電剤、硬化剤等を配合することも可能である。
【0063】
そして、本発明の導電性ロールは、例えば、つぎのようにして作製することができる。すなわち、まず、前記導電層2形成材料となる導電性組成物(液状主剤および液状硬化剤)を、前記と同様の方法で調製する。また、前記中間層3形成材料用の各成分をロール等の混練機を用いて混練し、この混合物に有機溶剤を加えて混合、攪拌することにより、中間層3形成材料(コーティング液)を調製する。さらに、上記方法に従い、表層4形成材料(コーティング液)を調製する。
【0064】
ついで、軸体となる芯金をセットした射出成形用金型内に、上記導電層形成材料(導電性組成物)となる液状主剤および液状硬化剤を充填し、所定の条件で加熱架橋を行う。その後、脱型して、軸体の外周面に沿って導電層が形成されたベースロールを製造する。ついで、上記導電層の外周面に、上記中間層形成材料(コーティング液)を塗布して中間層を形成する。さらに、上記中間層の外周面に、上記表層形成材料(コーティング液)を塗布して表層を形成する。このようにして、導電層の外周面に中間層が形成され、さらにその外周面に表層が形成された3層構造の導電性ロール(図1参照)を作製することができる。
【0065】
なお、上記導電層2の成形方法は、射出成形法に限定されるものではなく、注型成形法やプレス成形後、研磨する方法により作製しても差し支えない。また、上記コーティング液の塗布方法は、特に制限するものではなく、従来公知のディッピング法、スプレーコーティング法、ロールコート法等があげられる。
【0066】
本発明の導電性ロールは、現像ロールに好適であるが、必ずしも現像ロールに限定するものではなく、転写ロール、帯電ロール、除電ロール、定着ロール等にも適用することができる。なお、本発明の導電性ロールは、3層構造に限定されるものではなく、適宜の数の層が形成される。ただし、必ず導電層が上記特殊な導電性組成物によって形成されていなければならない。
【0067】
本発明の導電性ロールにおいて、各層の厚みは、導電性ロールの用途に応じて適宜に決定される。例えば、現像ロールとして用いる場合、導電層の厚みは、0.5〜10mmの範囲に設定するのが好ましく、特に好ましくは3〜6mmである。また、中間層の厚みは、通常、1〜90μmの範囲に設定され、好ましくは3〜30μmであり、表層の厚みは、通常、3〜100μmの範囲に設定され、好ましくは5〜50μmである。
【0068】
本発明の導電性ロールの導電層2において、マイクロゴム高度計MD−1型(高分子計器社製)を用いて測定したMD−1硬度は40°以下が好ましく、特に好ましくは5°〜25°であり、また、アスカーC硬度計(高分子計器社製)を用いて測定したアスカーC硬度は、65°以下が好ましく、特に好ましくは25°〜50°である。
【0069】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0070】
【実施例1】
A成分として液状イソプレンゴム(クラレ社製、クラプレンLIR−310)100部と、B成分としてシリカ処理済みカーボンブラック(昭和キャボット社製、CRX2002、Si含有量3.5%)10部と、C成分として導電性カーボンブラック(ライオン・アクゾ社製、ケッチェンブラックEC)6部と、前記式(5)で表されるヒドロシリル架橋剤4部と、ヒドロシリル化触媒(塩化白金酸)30ppmとを用意した。そして、上記液状イソプレンゴムと、ヒドロシリル化触媒(塩化白金酸)と、シリカ処理済みカーボンブラックと、導電性カーボンブラックとを混合して液状主剤を調製するとともに、液状イソプレンゴムと、ヒドロシリル架橋剤と、シリカ処理済みカーボンブラックと、導電性カーボンブラックとを混合して液状架橋剤を調製した。ついで、軸体となる芯金(直径10mm、SUS304製)をセットした射出成形用金型内に、上記液状主剤と液状架橋剤を混合して充填した後、160℃×30分の条件で加熱架橋を行った。その後、脱型して、軸体の外周面に沿って導電層(厚み4mm)が形成されたロール(外径18mm)を製造した。
【0071】
【実施例2】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に各40部、合計80部をさらに配合した以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0072】
【実施例3】
シリカ処理済みカーボンブラックの配合割合を14部に増量する以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0073】
【実施例4】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に各40部、合計80部をさらに配合した以外は、実施例3と同様にしてロールを製造した。
【0074】
【実施例5】
導電性カーボンブラックの配合割合を10部に増量した以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0075】
【実施例6】
シリカ処理済みカーボンブラックの配合割合を18部に変更するとともに、導電性カーボンブラックの配合割合を2部に変更した以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0076】
【比較例1】
導電性カーボンブラックを配合しないとともに、シリカ処理済みカーボンブラックの配合割合を24部に増量する以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0077】
【比較例2】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例1と同様にしてロールを製造した。
【0078】
【比較例3】
シリカ処理済みカーボンブラックを配合しない以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0079】
【比較例4】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例3と同様にしてロールを製造した。
【0080】
【比較例5】
シリカ処理済みカーボンブラックおよび導電性カーボンブラックに代えて、カーボンブラック(電気化学工業社製、デンカブラック)12部を配合した以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0081】
【比較例6】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例5と同様にしてロールを製造した。
【0082】
【比較例7】
上記液状主剤中と液状架橋剤中に、充填剤(富士シリシア化学社製、サイロホービック200)を均等に各5部、合計10部をさらに配合した以外は、比較例3と同様にしてロールを製造した。
【0083】
このようにして得られた実施例品および比較例品のロールを用いて、下記の基準に従い、各特性の評価を行った。これらの結果を、後記の表1〜表3に併せて示した。
【0084】
〔MD−1硬度〕
マイクロゴム高度計MD−1型(高分子計器社製)を用いて、導電層の硬度を測定した。
【0085】
〔アスカーC硬度〕
アスカーC硬度計(高分子計器社製)を用いて、導電層の硬度を測定した。
【0086】
〔圧縮永久歪み〕
JIS K 6301に準じ、温度70℃、試験時間22時間、圧縮率25%の条件で、導電層の圧縮永久歪みを測定した。
【0087】
〔ロール抵抗〕
ロール抵抗は、図2に示すような装置を用いて、金属ロール電極法により測定した。すなわち、ステンレス製の金属ロール21上にロール22を接触させ、ロール22の両端を荷重1000gで押圧し、この状態でロール22の一端に100Vの電圧を印加して電気抵抗を測定した。
【0088】
〔金型取り出し性〕
ロール強度を金型取り出し性により評価した。すなわち、ロールを10個作製し、これを金型から取り出す際に1個でも割れが生じた場合を×、1個でも欠けが生じた場合を△、割れや欠けが生じたものが1個もなかった場合を○として評価した。
【0089】
【表1】
Figure 0003921914
【0090】
【表2】
Figure 0003921914
【0091】
【表3】
Figure 0003921914
【0092】
上記表1〜表3の結果から、すべての実施例品は、低硬度で、圧縮永久歪みが小さく、ロール抵抗も低く、金型取り出し性に優れていることがわかる。
【0093】
これに対して、比較例1,2品は、通常のカーボンブラックを配合しない代わりに、シリカ処理済みカーボンブラックを増量しているため、ロール抵抗が大きいことがわかる。さらに比較例2品は軟化剤を配合しているため、圧縮永久歪みも大きいことがわかる。比較例3〜6品は、シリカ処理済みカーボンブラックを配合していないため、強度が弱く、金型取り出し性に劣ることがわかる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、本発明の導電性ロールは、液状ゴム(A成分)を主成分とし、シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)とカーボンブラック(C成分)とを併用してなる導電性組成物を用いて導電層を形成している。そのため、シリカ、マイカ等の充填剤を用いなくても、上記シリカ処理済みカーボンブラック(B成分)が、カーボンブラック(C成分)の電気特性面の不足や強度不足による金型成形時の脱型割れや欠け等の不具合を解消するとともに、上記カーボンブラック(C成分)がロールを低抵抗とすることにより、低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性を備えるようになる。
【0095】
そして、上記カーボンブラック(C成分)として、導電性カーボンブラックを用いると、少量の添加量で充分な導電性を得ることができる。
【0096】
また、上記導電性組成物がA〜C成分とともに軟化剤を含有するものである場合は、導電層の硬度をさらに下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性ロールの一例を示す断面図である。
【図2】ロール抵抗の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸体
2 導電層
3 中間層
4 表層

Claims (5)

  1. 軸体と、この軸体の外周面に形成される導電層とを備えた導電性ロールであって、上記導電層が、下記の(A)成分および(B)成分とともに(C)成分を含有する導電性組成物を用いて形成されていることを特徴とする導電性ロール。
    (A)液状ゴム。
    (B)シリカ処理済みカーボンブラック。
    (C)カーボンブラック。
  2. (C)成分であるカーボンブラックが、導電性カーボンブラックである請求項1記載の導電性ロール。
  3. (B)成分であるシリカ処理済みカーボンブラックと、(C)成分であるカーボンブラックの配合比が、重量比で、(B)成分/(C)成分=5/5〜9/1の範囲に設定されている請求項1または2記載の導電性ロール。
  4. (B)成分と(C)成分の合計含有量が、(A)成分100重量部に対して5〜30重量部の範囲に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の導電性ロール。
  5. 導電性組成物が、(A)〜(C)成分に加えて軟化剤を含有するものである請求項1〜4のいずれか一項に記載の導電性ロール。
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