JP4200625B2 - 半導電性ロールの製法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンター等の電子写真装置における現像ロール、帯電ロール、転写ロール等に用いられる半導電性ロールの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真複写機による複写はつぎのようにして行われる。すなわち、軸中心に回転する感光ドラムに原稿像を静電潜像として形成し、これにトナーを付着させてトナー像を形成する。ついで、このトナー像を複写紙に転写することにより複写が行われる。この場合、感光ドラム上の静電潜像を現像し、可視像を形成する現像方法としては、現像ロールを用いた方式(接触現像方式)が採られている。この方式は、現像ロール表面にトナーを付着させた後、現像ロールと感光ドラムとの摺接により、トナーを感光ドラム上の静電潜像に移行させて、静電潜像をトナー像として顕在化させるものである。
【0003】
上記接触現像方式を採用した電子写真装置に用いられる各種ロールは、その軸体の外周に、弾性層が被覆形成されている。上記弾性層には、硬度が高すぎず、圧縮歪み性が低く、さらに、その外周面において、表面粗さが均一で、かつ電気抵抗も均一であるものが求められる。そして、その形成材料として、例えばシリコーンゴムを主成分としたゴム組成物が多く用いられ、さらに、高画質化の流れから、導電剤を配合して、半導電性化させたものが賞用されている。
【0004】
そして、このようなゴム組成物からなる半導電性弾性層を構成するロールは、例えば、円筒状成形型の成形用空間内に軸体を配置し、さらに上記軸体の長手方向が略垂直となるような状態にし(図2参照)、ついで、上記軸体と成形用空間内周面との間に、先に述べたようなゴム組成物を注入し、上記成形型を加熱してゴム組成物を架橋形成させることにより得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先に述べたような方法で得られるロールの半導電性弾性層外周面が、成形型内周面により転写形成された面のままであると、電気抵抗の均一性が得られなかった。これは、ロール形成時に、成形型内周面(半導電性弾性層の外周部)と、軸体(半導電性弾性層の軸体周辺部)で、昇温に差が生じ、ゴムの形成スピードに差が生じるため、その際に導電剤が軸心方向に移動し、偏在することがあるからである。そのため、例えば、現像ロールといった電気抵抗の均一性を要求されるものは、成形型による形成後、円筒研削等の後加工によって、寸法精度を満足させるとともに電気抵抗を均一にする必要があるため、工程が余計にかかるといった問題がある。
【0006】
また、上記形成方法では、ゴム組成物が軸体に沿って下方向(重力方向)に注入射出成形されるため、例えば成形型を予備加熱してロールを形成する方法による場合、上記半導電性弾性層の形成材料として従来から汎用されるゴム組成物を用いると、そのゴム組成物中の導電剤が、自らの自重と注入圧とにより軸奥方向へ押しやられ、その結果、導電剤が軸奥方向に偏在したまま架橋形成されるため、材料注入口側の電気抵抗が高くなり、ロールの長手方向に抵抗ムラが起きてしまうといった問題がある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、全体の電気抵抗のばらつきが小さく、かつ、短時間の簡易な工程で高精度成形が可能な半導電性ロールの製法の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の半導電性ロールの製法は、軸体と、この軸体の外周に半導電性弾性層とを備えた半導電性ロールの製法であって、上記半導電性弾性層の成形型と、その内部にセットされた軸体とを、均一な温度に予備加熱し、上記成形型内部と軸体との間に、液状シリコーンゴムを主成分とし下記の(A)成分を含有する比重1.1〜1.4の付加反応型の液状シリコーンゴム組成物を注入し、成形型内周面の転写成形により、注型成形体そのままからなり、体積抵抗率(Rv1)が1×103 〜108 Ω・cmであるとともに、下記の式(α)の関係を満たす半導電性弾性層を形成するという構成をとる。
(A)DBP吸油量が120ml/100g以下のカーボンブラック。
【0009】
【数2】
Figure 0004200625
【0010】
すなわち、本発明者らは、全体の電気抵抗のばらつきが小さく、かつ、短時間の簡易な工程で高精度成形が可能な半導電性ロールを得るべく、鋭意研究を重ねた。その過程で、成形型と軸体とを予備加熱により均一な温度にしておくと、ゴム組成物の架橋速度が均一にできるため、導電剤が軸心方向に移動し偏在するといったことを防ぐことができるいう知見を得た。この製法によると、形成された半導電性弾性層の外周面は高精度に成形され、さらに、同一の成形型にて連続してロールを形成することができる。
【0011】
しかし、上記製法では、従来の半導電性弾性層用のゴム組成物を用いると、先に述べたように、軸体の長手方向に均一な電気抵抗を有する半導電性弾性層を形成することができないという知見を得た。
【0012】
そこで、本発明者らは、上記製法の利点を押さえつつも、導電剤の偏在を防止するため、上記製法に適合したゴム組成物によって半導電性弾性層を形成するべく、さらに研究を重ねた。その結果、上記特定のカーボンブラック(A成分)を含有する比重1.1〜1.4の付加反応型の液状シリコーンゴム組成物により半導電性弾性層を形成し、かつ上記半導電性弾性層が特定の要件を満たすようにすると、成形型内周面の転写形成のままで、その半導電性弾性層が所望の物性を備えるようになり、また、上記の製法によってロールを作製しても、カーボンブラックが、ロールの軸体の長手方向,軸心方向のいずれに対しても偏在することがなく、半導電性弾性層全体に分散され、所期の目的を達成できることを見出し、本発明に到達した。
【0013】
なお、本発明において「半導電性」とは、SRIS2304の方法に準じて測定される体積抵抗率が、102 〜108 Ω・cmの範囲のものをいう。
【0014】
すなわち、本発明の製法により得られる半導電性ロールは、上記製法の利点である高精度で短時間に半導電性弾性層を形成することが可能となり、さらに半導電性弾性層全体に導電剤が偏在することなく分散されているため、円筒研削等の後加工をしなくとも、成形型から取り出した状態で、寸法精度の満足と、電気抵抗の均一とが得られており、余計な工程を必要としない。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
【0016】
本発明の製法により得られる半導電性ロールの一例を図1に示す。この半導電性ロールは、軸体1の外周面に沿って半導電性弾性層2が形成されて構成されている。
【0017】
上記軸体1は特に制限するものではなく、例えば金属製の中実体からなる芯金、内部を中空にくり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、その材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッキを施したもの等があげられる。
【0018】
上記半導電性弾性層2は、特定のカーボンブラック(A成分)を含有する付加反応型の液状シリコーンゴム組成物により形成することができる。
【0019】
上記特定のカーボンブラック(A成分)は、そのDBP吸油量が120ml/100g以下の値を示す必要があり、特に、上記DBP吸油量が10〜80ml/100gの範囲を示すものが、より好ましい。すなわち、上記DBP吸油量が120ml/100gを超える場合、付加反応型の液状シリコーンゴム組成物中においてカーボンブラックの凝集がおこりやすくなるといった傾向がみられるからである。
【0020】
上記特定のカーボンブラック(A成分)としては、DBP吸油量が120ml/100g以下であれば特に限定されず、例えば、オイルブラック,サーマルブラック,チャンネルブラック,ファーネスブラック,ランプブラック等があげられる。これらは単独であるいは二種以上併せて用いられる。なお、DBP吸油量はつぎのようにして測定される。すなわち、150±1℃で1時間乾燥した測定試料(カーボンブラック)20.00g(α)をアブソープメーター(Brabender社製、スプリング張力2.68kg/cm)の混合室に投入し、予めリミットスイッチを所定の位置(リミットスイッチの設定は最大トルクの約70%の位置とする)に設定した混合室の回転機を回転する。同時に、自動ビューレットからDBP(ジブチルフタレート:比重1.045〜1.050)を4ml/分の割合で添加し始める。終点近くになるとトルクが急速に増加してリミットスイッチが切れる。それまでに添加したDBP量(βml)よりDBP吸油量(Dml/100g)を下記の数式により求める。
【0021】
【数3】
Figure 0004200625
【0022】
なお、上記カーボンブラックの平均粒径は20〜150μmの範囲であるものが好ましい。
【0023】
上記特定のカーボンブラック(A成分)の配合量は、半導電性弾性層2の体積抵抗率(Rv1)が1×103 〜108 Ω・cmの範囲になるよう調整される必要があり、特に、1×104 〜107 Ω・cmの範囲を示すものが、より好ましい。すなわち、上記体積抵抗率(Rv1)が1×103 Ω・cm未満の場合、バイアス保持が困難になる傾向がみられ、1×108 Ω・cmを超える場合、濃度が低下する傾向がみられるからである。なお、上記体積抵抗率(Rv1)が、先に述べた範囲に調整されているなら、A成分の配合量は、特に制限されない。
【0024】
上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物の主成分となる液状シリコーンゴムとしては、特に制限はなく、直鎖状や分岐状のものがあげられるが、一分子中にアルケニル基(ビニル基,アリル基,ブテニル基,ペンテニル基,ヘキセニル基等)を少なくとも2個有する直鎖状の液状シリコーンゴムが好適に用いられる。そして、上記液状シリコーンゴムは低粘度であっても使用することができるが、粘度(25℃)が0.1Pa・s以上のものが好ましい。
【0025】
上記液状シリコーンゴムを付加反応させる際に用いる架橋剤としては、珪素原子に結合した水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサンであれば特に限定されない。なお、架橋剤として有機過酸化物を併用することもできる。また、上記液状シリコーンゴムを付加反応させるに際して、微粒子状白金,白金黒,白金担持活性炭,白金担持シリカ,塩化白金酸,塩化白金酸のアルコール溶液,白金のオレフィン錯体,白金のアルケニルシロキサン錯体等の白金系触媒が用いられる。
【0026】
そして、珪素原子に結合した水素原子を1分子中に2個以上有するオルガノポリシロキサンを用いる場合、オルガノポリシロキサン中の水素原子量が、液状シリコーンゴム中のアルケニル基1モルに対して0.1〜20モルとなるような配合割合とするのが好ましく、さらに、白金系触媒の配合量は、その白金金属が液状シリコーンゴムに対して重量単位で0.1〜1,000ppmとなるような量であることが好ましい。
【0027】
なお、上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物には、ヒュームドシリカ,湿式シリカ,ヒュームド酸化チタン等の補強性充填剤、および、これらの補強性充填剤の表面をオルガノアルコキシシラン,オルガノハロシラン,オルガノシラザン,分子鎖両末端がシラノール基で封鎖されたジオルガノシロキサンオリゴマー、環状オルガノシロキサン等の有機珪素化合物により表面処理してなる補強性充填剤等を配合することができる。これらの補強性充填剤の表面を有機珪素化合物により処理する方法は特に限定されず、予めこれらの補強性充填剤を上記有機珪素化合物により処理したものであってもよく、また、これらの補強性充填剤を上記有機珪素化合物により処理したものであってもよく、また、これらの補強性充填剤を(A)成分に配合する際に、上記有機珪素化合物を共に配合して処理してもよい。また、このような補強性充填剤の粒子径および表面積は特に限定されないが、その粒子径は50μm以下であることが好ましく、その表面積は50m2 /g以上であることが好ましい。
【0028】
また、上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物には、界面活性剤を配合することが好ましい。上記界面活性剤としては、例えば、第一〜第三脂肪族アミン塩,アルキルトリメチルアンモニウム塩,ジアルキルジメチルアンモニウム塩,テトラアルキルアンモニウム塩,トリアルキルベンジルアンモニウム塩,アルキルピリジニウム塩,N.N’−ジアルキルモノホルホリニウム塩,ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン系界面活性剤、脂肪酸塩,アルキルベンゼンスルホン酸塩,アルキルナフタレンスルホン酸塩,アルキルスルホン酸塩,α−オレフィンスルホン酸塩,ジアルキルスルホコハク酸塩,α−スルホン化脂肪酸塩,N−アシル−N−メチルタウレート,アルキル硫酸塩,硫酸化油脂,ポリオキシエチレンスチレン化フェニルエーテル硫酸塩,アルキルリン酸塩,ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩,ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩,ナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒド縮合物等のアニオン系界面活性剤、N.N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムべタイン,N.N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸塩,N.N.N−トリアルキル−N−スルホアルキレンアンモニウムべタイン,N.N−ジアルキル−N.N−ビスポリオキシエチレンアンモニウム硫酸エステルべタイン,2−アルキル−1−カルボキシメチル−1−ヒドロキシエチルオミダゾリニウムべタイン等の両イオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル,ポリオキシエチレンアルケニルエーテル,ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル,ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコール,ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル,ソルビタン脂肪酸エステル,グリセリン脂肪酸エステル,デカグリセリン脂肪酸エステル,ポリグリセリン脂肪酸エステル,プロピレングリコール・ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル等のポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン化ヒマシ油、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン脂肪酸部分エステル、トリアルキルアミンオキサイド、ポリオキシアルキレン基含有オルガノポリシロキサン等の非イオン系界面活性剤等があげられる。これらは単独であるいは二種以上併せて用いられる。
【0029】
上記界面活性剤は、25℃において液状であることが好ましく、その粘度としては、0.005〜100Pa・sの範囲に設定すると、好ましい。
【0030】
なお、上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物には、本発明の目的を損なわない限り、石英微粉末,溶融シリカ,酸化チタン,酸化マグネシウム,酸化アルミニウム,珪酸アルミニウム,珪酸カルシウム,珪酸マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸マグネシウム,珪藻土,タルク,マイカ,クレイ,水酸化アルミニウム,窒化アルミニウム,窒化珪素,窒化ホウ素等の非補強性充填剤、酸化鉄,酸化セリウム,セリウム脂肪酸塩,セリウムシロキサネート等の耐熱剤、難燃剤、内部離型剤、シラノール基含有シロキサンオリゴマー等の可塑剤、ヒドロキノン,ポリフェノール等の酸化防止剤、分子鎖両末端シラノール基封鎖ジメチルシロキサンオリゴマー,分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルビニルシロキサンオリゴマー,分子鎖両末端シラノール基封鎖メチルフェニルシロキサンオリゴマー等の分子鎖両末端シラノール基封鎖ジオルガノシロキサンオリゴマー等を配合することができる。
【0031】
また、上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物には、架橋促進剤,架橋遅延剤,架橋助剤,スコーチ防止剤,老化防止剤,軟化剤,熱安定剤,難燃剤,難燃助剤,紫外線吸収剤,防錆剤等を配合しても差し支えない。
【0032】
上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物は、例えばつぎのようにして調製される。すなわち、上記特定のカーボンブラック(A成分)、液状シリコーンゴムおよび界面活性剤等の他の成分を、ヘンシェルミキサー,ロスミキサー,プラネタリーミキサー,ホバートミキサー,ニーダーミキサー,2軸連続混練押出機等を用いて混合し、ついで、架橋剤を添加し、さらにロール等で混練することにより、調製することができる。なお、上記調製方法において、架橋剤は最初の混練時に添加するようにしてもよい。
【0033】
上記付加反応型の液状シリコーンゴム組成物は、比重が1.1〜1.4の範囲になるように調整する必要があり、好ましくは1.2〜1.35の範囲である。すなわち、比重が1.1未満だと、カーボンブラック(A成分)の移動を妨げるものが少ないと考えられるため、ロール表面付近でのカーボンブラック(A成分)の含有量が、より疎となりやすく、カーボンブラック(A成分)が軸体付近に凝集しやすくなったり、反注入側(軸奥方向)に偏在しやすくなるからである。逆に比重が1.4を超えると、上記ゴム組成物によって形成された半導電性弾性層2は、例えば充填物が多いと考えられ、ボツボツともろくなり、亀裂が生じやすく圧縮歪み性も悪化するからである。
【0034】
本発明の半導電性ロールの製法は、例えばつぎのようにして行われる。まず、図2に示すように、必要に応じて接着剤,プライマー等を外周面に塗布した軸体1を、上蓋3,円筒型4,下蓋5からなる成形型6の内部(成形用空間)にセットし、さらに上記軸体1の長手方向が略垂直となるよう成形型6を配置し、これらすべてが均一な温度になるよう予備加熱しておく。なお、予備加熱の温度等の条件は特に限定はされないが、ゴム組成物注入後の成形温度と同等にするのが好ましい。また、上記成形型6は、一般的には金属製のものが用いられるが、特に限定されない。ついで、上記予備加熱後、上蓋3を取り外し、軸体1と成形用空間内周面との間に、先に述べたように調製された付加反応型の液状シリコーンゴム組成物を注入射出成形し、さらに、上蓋3を、元のとおり円筒型4に外嵌する。そして、上記成形型6を加熱することにより、上記ゴム組成物が架橋され、成形型6から軸体1を脱型することにより、目的とする半導電性ロール(上記ゴム組成物からなる半導電性弾性層2のみを被覆形成したロール)が得られる。
【0035】
なお、上記成形型6が予備加熱されているため、上記ゴム組成物は短時間で架橋される。さらに、上記ロール脱型後、別の軸体を成形型6内にセットして、先に述べた工程を繰り返すと、連続してロールが得られる。すなわち、上記成形型6を常に高温に設定しておけばよいため、成形型6の冷却工程を省略することができ、さらに、上記成形型6を用いて次のロールを形成するために要する加熱時間等を節約することもできる。
【0036】
このようにして得られた半導電性ロールにおいて、その半導電性弾性層2は、JIS A硬度が60以下で、かつ表面粗さ(Rz)が3μm以下である場合が好ましい。上記JIS A硬度は、より好ましくは10〜50の範囲である。すなわち、上記JIS A硬度が60を超えると、駆動トルクが大きくなり、表面粗さ(Rz)が3μmを超えると、ロール特性にムラが生じやすく、画像にムラが発生しやすいからである。
【0037】
また、上記半導電性ロールは、その半導電性弾性層2の外周面に、保護層が形成されていてもよく、さらに、上記半導電性弾性層2と保護層との間に、抵抗調整層等の他の層を設けてもよい。上記半導電性弾性層2の外周面に形成されるこれらの層の形成方法としては、特に限定はされるものではなく、例えば、ディッピング法、スプレーコーティング法、ロールコート法等の塗布方法や、従来公知の共押し出し法等があげられる。
【0038】
本発明の製法により得られる半導電性ロールは、現像ロールとして好適であるが、必ずしもこれに限定するものではなく、転写ロール、帯電ロール等にも適用することができる。
【0039】
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
【0040】
【実施例1】
〔ゴム組成物の調製〕
シリコーンゴムとして分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.14重量%、粘度10Pa・s)100重量部(以下、「部」と略す)と、架橋剤として分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体(Siに結合するH含有量0.75重量%、粘度0.005Pa・s)2.4部および白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体(白金含有量0.5重量%)0.35部と、乾式シリカ(比表面積200m2 /g、比重1.95)25部と、粉砕石英(平均粒径5μm、比重2.65)30部と、1−エチル−1−シクロヘキサノール(平均粒径5μm、比重2.65)0.08部と、界面活性剤〔分子鎖両末端アリル基封鎖ポリオキシエチレン(粘度0.5Pa・s、重量平均分子量2000)〕10部と、カーボンブラック(DBP吸油量75ml/100g、トーカブラック#3885、東海カーボン社製)16部とを配合し、ゴム組成物を調製(比重1.26)した。
【0041】
〔ロールの作製〕
軸体となる芯金(直径10mm、SUS304製)をセットした成形用金型を150℃に予備加熱した。そして、この金型を、芯金が垂直となるよう配置し、ついで、金型内に上記ゴム組成物を射出注入し、2分間加熱架橋後に脱型して、軸体の外周面に一層の半導電性弾性層が形成されているロールを得た。
【0042】
【実施例2】
カーボンブラックを、DBP吸油量60ml/100gのカーボンブラック(トーカブラック#3800、東海カーボン社製)20部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.27)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0043】
【実施例3】
カーボンブラックを、DBP吸油量120ml/100gのカーボンブラック(トーカブラック#3855、東海カーボン社製)10部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.25)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0044】
【実施例4】
シリコーンゴムを、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.3重量%)に変更し、さらに、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体を5部に、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体を0.73部に、乾式シリカを10部に、粉砕石英を8部に、カーボンブラックを10部にそれぞれ配合割合を変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.10)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0045】
【実施例5】
シリコーンゴムを、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.07重量%、粘度0.5Pa・s)に変更し、さらに、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体を1.2部に、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体を0.18部に、乾式シリカを55部に、粉砕石英を55部にそれぞれ配合割合を変更し、カーボンブラックを、DBP吸油量120ml/100gのカーボンブラック10部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.40)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0046】
【比較例1】
シリコーンゴムを、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.3重量%)に変更し、さらに、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体を5部に、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体を0.73部に、乾式シリカを10部に、粉砕石英を8部に、それぞれ配合割合を変更し、カーボンブラックを、DBP吸油量148ml/100gのカーボンブラック(バルカンSC、キャボット社製)8部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.09)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0047】
【比較例2】
カーボンブラックを、DBP吸油量148ml/100gのカーボンブラック10部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.25)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0048】
【比較例3】
実施例1で用いたゴム組成物と同様のものを用意し、かつ、予備加熱を行わず、加熱架橋する時間を15分間に変更する以外は、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0049】
【比較例4】
シリコーンゴムを、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン(ビニル基含有量0.07重量%、粘度0.5Pa・s)に変更し、さらに、分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン−メチルハイドロジェンシロキサン共重合体を1.2部に、白金の1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体を0.18部に、乾式シリカを60部に、粉砕石英を60部にそれぞれ配合割合を変更し、カーボンブラックを、DBP吸油量148ml/100gのカーボンブラック10部に変更する以外は、実施例1と同様にして、ゴム組成物を調製(比重1.43)した。そして、実施例1と同様の工程で1層構造のロールを作製した。
【0050】
このようにして得られた実施例品および比較例品のロールについて、下記の基準に従って得られた測定値等に関して、比較評価を行った。これらの結果を、後記の表1,表2に併せて示した。
【0051】
〔体積抵抗率〕
体積抵抗率(Rv1,Rv2)は、図3に示す形状の電極31を用いて、SRIS2304に準じて、印加電圧100Vで測定した。図において、31aは主電極、31bはガード電極である。
【0052】
〔硬度〕
JIS Aに準じて硬度を測定した。
【0053】
〔表面粗さ〕
サーフコム(東京精密社製)にて表面粗さを測定し、Rz=3μm以下を○、Rz=3μmを超える場合を×とした。
【0054】
〔電気抵抗のばらつき〕
図4に示すように、ロ−ル40の表面に針状のピン41を点接触させて電圧250Vを印加し、上記ロール40を軸体の長手方向に10mm間隔で電気抵抗を測定した。なお、図において、42は軸体である。そして、電気抵抗の最大値と最小値の桁数の差を表示した。
【0055】
〔寸法精度〕
得られたロールを周方向に回転させ、レーザー測定器にてロールの3ヶ所の振れを、ロール両軸部を基準として測定し、最大値0.06以下を○、0.06を超える場合を×とした。
【0056】
【表1】
Figure 0004200625
【0057】
【表2】
Figure 0004200625
【0058】
上記表1,表2の結果から、実施例品のロールは、半導電性を有し、電気抵抗のばらつきも低く抑えられ、低硬度で、かつ外径寸法が高精度に形成されていることがわかる。しかも、実施例品のロールはRz=3μm以下の平滑性の高さを有する。これに対して、比較例品の導電性ロールは、上記特性のうち、いずれかの特性が劣ることがわかる。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本発明の製法により得られる半導電性ロールは、その半導電性弾性層が、注型成形体そのままからなり、成形型内周面の転写により形成された層であり、液状シリコーンゴムを主成分としDBP吸油量120ml/100g以下のカーボンブラックを含有する特殊な液状ゴム組成物により形成されている。そして、上記半導電性弾性層は、体積抵抗率(Rv1)が特定範囲内であるとともに、100μm研磨後の半導電性弾性層の体積抵抗率(Rv2)との差も殆どない〔式(α)の関係を満たす〕ものである。すなわち、特に、成形型にあらかじめ予備加熱を加えるといったロールの製法を採用する際にみられる、液状ゴム組成物中の導電剤の、ロールの軸体の長手方向,軸心方向への偏在が生じることがなく、半導電性弾性層全体に分散されるため、上記製法の利点である短時間で高精度の形成が利用可能な、全体の電気抵抗のばらつきが小さい半導電性ロールとすることができる。したがって、円筒研削等の後加工をしなくとも、成形型から取り出した状態で、寸法精度の満足と、電気抵抗の均一とが得られ、余計な工程を必要としない。さらに、本発明の製では、ロールを形成する毎に成形型を冷却する必要がなく、冷却工程等の時間および再度成形型を加熱させるための光熱費等を節約することができる。また、加熱状態のままの成形型を、そのまま連続して使用することができるため、一つの成形型で得られるロールの生産数を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製法により得られる半導電性ロールの一例を示す断面図である。
【図2】 本発明の半導電性ロールの製法の一例を示す断面図である。
【図3】 体積抵抗率を測定する際に用いる電極の形状を示す説明図である。
【図4】 ロールの電気抵抗の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸体
2 半導電性弾性層

Claims (1)

  1. 軸体と、この軸体の外周に半導電性弾性層とを備えた半導電性ロールの製法であって、上記半導電性弾性層の成形型と、その内部にセットされた軸体とを、均一な温度に予備加熱し、上記成形型内部と軸体との間に、液状シリコーンゴムを主成分とし下記の(A)成分を含有する比重1.1〜1.4の付加反応型の液状シリコーンゴム組成物を注入し、成形型内周面の転写成形により、注型成形体そのままからなり、体積抵抗率(Rv1)が1×103 〜108 Ω・cmであるとともに、下記の式(α)の関係を満たす半導電性弾性層を形成することを特徴とする半導電性ロールの製法
    (A)DBP吸油量が120ml/100g以下のカーボンブラック。
    Figure 0004200625
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