JP2001263333A - 導電性ロール - Google Patents

導電性ロール

Info

Publication number
JP2001263333A
JP2001263333A JP2000078999A JP2000078999A JP2001263333A JP 2001263333 A JP2001263333 A JP 2001263333A JP 2000078999 A JP2000078999 A JP 2000078999A JP 2000078999 A JP2000078999 A JP 2000078999A JP 2001263333 A JP2001263333 A JP 2001263333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon black
component
conductive
roll
silica
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000078999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3921914B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Takeda
一広 武田
Sumio Oinuma
澄男 生沼
Naoki Yamaguchi
直樹 山口
Hiroomi Hiramatsu
弘臣 平松
Hitoshi Yoshikawa
均 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2000078999A priority Critical patent/JP3921914B2/ja
Publication of JP2001263333A publication Critical patent/JP2001263333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3921914B2 publication Critical patent/JP3921914B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性
を備えた導電性ロールを提供する。 【解決手段】軸体1と、この軸体1の外周面に形成され
る導電層2とを備えた導電性ロールである。そして、上
記導電層2が、下記の(A)成分および(B)成分とと
もに(C)成分を含有する導電性組成物を用いて形成さ
れている。 (A)液状ゴム。 (B)シリカ処理済みカーボンブラック。 (C)カーボンブラック。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
ー,ファクシミリ等の電子写真装置に用いられる、現像
ロール,帯電ロール,転写ロール,除電ロール,定着ロ
ール等の導電性ロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機等の電子写真装置に用い
られる現像ロール等の導電性ロールは、軸体の外周面に
導電性材料からなる導電層が形成された構成である。こ
のような導電性ロールにおいては、近年の電子写真装置
の高画質化、高速化、高耐久化に伴い、微少部分抵抗の
均一化、電気抵抗の電圧依存性の向上等の良好な電気特
性、低硬度、低へたり性が要求される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の導電性ロール
は、カーボンブラックのみを導電性媒体として用いてい
るため、シリカ、マイカ等の充填剤を配合することによ
り、電気特性の向上を試みているが、充填剤を多量に配
合すると硬度が高くなるとともに、へたり性も悪化する
問題がある。そこで、低硬度化のため、充填剤を用いず
カーボンブラックのみの配合とすると、電気的特性が劣
るとともに強度が弱くなり、金型から取り出す際に割れ
や欠けが生じる等の問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、低硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性
を備えた導電性ロールの提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の導電性ロールは、軸体と、この軸体の外周
面に形成される導電層とを備えた導電性ロールであっ
て、上記導電層が、下記の(A)成分および(B)成分
とともに(C)成分を含有する導電性組成物を用いて形
成されているという構成をとる。 (A)液状ゴム。 (B)シリカ処理済みカーボンブラック。 (C)カーボンブラック。
【0006】すなわち、本発明者らは、低硬度、低へた
り、高強度で、良好な電気特性を備えた導電性ロールを
得るため、導電層の形成材料を中心に鋭意研究を重ね
た。そして、カーボンブラックの表面にシリカを化学吸
着等により固定してなるシリカ処理済みカーボンブラッ
クを用いると、1次粒子径が小さく、比表面積も大き
く、ストラクチャーも発達しているため、良好な電気特
性が得られるとともに、カーボンブラックとシリカの2
相体構造であるため、通常のカーボンブラックよりも強
度に優れることを突き止めた。このように、シリカ処理
済みカーボンブラックを用いると、シリカ、マイカ等の
充填剤を配合することなく、良好な電気特性と、優れた
強度を得ることができるが、低抵抗化のためシリカ処理
済みカーボンブラックの配合量を増量すると、硬度が高
くなり、へたり性も悪化するという問題が生じる。そこ
で、この問題の解決を図るべくさらに研究開発を続けた
結果、上記シリカ処理済みカーボンブラックと、シリカ
処理されていない通常のカーボンブラックとを併用する
と、シリカ処理済みカーボンブラックがカーボンブラッ
クの電気特性面の不足や強度不足による金型成形時の脱
型割れや欠け等の不具合を解消するとともに、通常のカ
ーボンブラックがロールを低抵抗とすることにより、低
硬度、低へたり、高強度で、良好な電気特性を備えた導
電性ロールが得られることを見出し、本発明に到達し
た。
【0007】なお、本発明において、カーボンブラック
(C成分)とは、シリカ処理されていないものを意味す
る。
【0008】そして、上記カーボンブラック(C成分)
として、導電性カーボンブラックを用いると、少量の添
加量で充分な導電性を得ることができる。
【0009】また、上記導電性組成物がA〜C成分とと
もに軟化剤を含有するものである場合は、導電層の硬度
をさらに下げることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0011】本発明の導電性ロールの一例を図1に示
す。この導電性ロールは、軸体1の外周面に沿って導電
層2が形成され、上記導電層2の外周面に中間層3が形
成され、さらに上記中間層3の外周面に表層4が形成さ
れて構成されている。そして、本発明の導電性ロール
は、上記導電層2が特殊な導電性組成物を用いて形成さ
れていることが最大の特徴である。
【0012】上記軸体1は特に制限するものではなく、
例えば、金属製の中実体からなる芯金や、内部を中空に
くり抜いた金属製の円筒体等が用いられる。そして、そ
の材料としては、ステンレス、アルミニウム、鉄にメッ
キを施したもの等があげられる。なお、必要に応じて、
上記軸体1上に接着剤、プライマー等を塗布してもよ
く、また上記接着剤、プライマー等は必要に応じて導電
化してもよい。
【0013】上記軸体1の外周面に形成される導電層2
は、特殊な導電性組成物を用いて形成されている。そし
て、この導電性組成物は、液状ゴム(A成分)と、シリ
カ処理済みカーボンブラック(B成分)と、カーボンブ
ラック(C成分)とを用いて得ることができる。
【0014】上記液状ゴム(A成分)としては、特に限
定はないが、分子中に少なくとも2個のアルケニル基を
有するオルガノポリシロキサン、ブタジエンおよびイソ
プレンの少なくとも一方から誘導され側鎖にアルケニル
基をもつ構造単位(α)を分子中に有するもの、上記構
造単位(α)とともにスチレンから誘導される構造単位
(β)を分子中に有するもの、側鎖または両末端にアル
ケニル基を有する飽和炭化水素系ポリマー、ポリオキシ
アルキレン等が好適に用いられる。これらは単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。これらのなかでも、材
料コストの点で、上記構造単位(α)を有するものが好
ましい。
【0015】上記分子中に少なくとも2個のアルケニル
基を有するオルガノポリシロキサンにおけるアルケニル
基としては、例えば、ビニル基、イソプロペニル基等が
あげられる。そして、上記アルケニル基は、オルガノポ
リシロキサン中の両末端にあっても、分子鎖中のいずれ
にあってもよい。上記特定のオルガノポリシロキサンの
具体例としては、両末端にビニル基を有するポリジメチ
ルシロキサン(アヅマックス社製、DMS−V31)等
があげられる。
【0016】上記ブタジエンおよびイソプレンの少なく
とも一方から誘導され、側鎖にアルケニル基をもつ構造
単位(α)としては、特に限定はなく、例えば、下記の
構造式(I)〜(III) で表される構造単位があげられ
る。そして、上記構造単位中の側鎖であるアルケニル基
(ビニル基、イソプロペニル基)が架橋反応に供され3
次元網目構造となり、ゴム状の弾性を示すようになる。
【0017】
【化1】
【0018】そして、分子中に上記構造単位(α)を有
する液状ゴム(A成分)としては、具体的には、イソプ
レンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、IR−B
R共重合ゴム等があげられる。これらは単独でもしくは
2種以上併せて用いられる。
【0019】また、上記特定の構造単位(β)を誘導す
るスチレンは、置換基を有していてもよい。上記置換基
としては、アルキル基が好ましく、特に好ましくは、メ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基等の炭素数1〜5のアルキル基である。
【0020】そして、分子中に上記構造単位(α)とと
もに構造単位(β)を有する液状ゴム(A成分)として
は、具体的には、IRとスチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム(SBR)との共重合体、BRとSBRとの共重合
体、IRとBRとSBRとの共重合体等があげられる。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。上
記構造単位(α)とともに構造単位(β)を有する液状
ゴム(A成分)のなかでも、下記の一般式(IV)で表わ
される繰り返し単位を有するものが好適に用いられる。
【0021】
【化2】
【0022】上記構造単位(α)の含有割合は、液状ゴ
ム(A成分)全体の0.5〜80重量%の範囲に設定す
ることが好ましく、特に好ましくは1.5〜20重量%
である。すなわち、上記構造単位(α)の含有割合が
0.5重量%未満であると、架橋反応が不充分となっ
て、得られる成形架橋体の安定性が悪くなるおそれがあ
り、逆に80重量%を超えると、架橋による網目構造が
密になりすぎて、得られる成形架橋体が固くなったり脆
くなったりするおそれがあるからである。
【0023】また、上記構造単位(β)の含有割合は、
液状ゴム(A成分)全体の5〜30重量%の範囲に設定
することが好ましく、特に好ましくは10〜15重量%
である。すなわち、構造単位(β)の含有割合が5重量
%未満であると、スチレンの効果が充分に得られないお
それがあり、逆に30重量%を超えると、液状ゴムが高
粘度化し、成形性が悪化したり、圧縮永久歪み特性が悪
化するおそれがあるからである。
【0024】そして、上記構造単位(α),構造単位
(β)を有する液状ゴム(A成分)は、例えば、つぎの
ようにして作製することができる。すなわち、まず、モ
ノマー成分として、ブタジエンおよびイソプレンの少な
くとも一方、および必要に応じてスチレンを準備する。
ついで、上記モノマー成分を用い、適宜の触媒(例え
ば、リチウム系触媒やチグラー系触媒)の存在下、アニ
オン重合等の各種の方法によって、単独重合あるいは共
重合させることにより得ることができる。
【0025】上記液状ゴム(A成分)の数平均分子量
(Mn)は、700〜200,000の範囲に設定され
ていることが好ましく、特に好ましくは2,000〜1
00,000である。上記液状ゴム(A成分)の数平均
分子量(Mn)を上記範囲内に設定することにより、取
り扱い性に優れ、架橋反応が良好に行えるようになる。
なかでも、上記液状ゴム(A成分)が、構造単位(α)
のみを有する場合、その数平均分子量(Mn)は、70
0〜60,000の範囲が好ましく、特に好ましくは
2,000〜50,000である。また、上記液状ゴム
(A成分)が、構造単位(α)および構造単位(β)を
有する場合、その数平均分子量(Mn)は、1,000
〜100,000の範囲が好ましく、特に好ましくは1
0,000〜80,000である。
【0026】上記液状ゴム(A成分)の粘度は、100
〜300万(cps/25℃)の範囲が好ましく、特に
好ましくは1,000〜50万(cps/25℃)であ
る。
【0027】上記液状ゴム(A成分)とともに用いられ
るシリカ処理済みカーボンブラック(B成分)は、カー
ボンブラックの表面にシリカが化学吸着等により固定さ
れたものをいう。このシリカ処理済みカーボンブラック
(B成分)は、1次粒子径が小さく、比表面積も大き
く、ストラクチャーも発達しているため、良好な電気特
性が得られるとともに、カーボンブラックとシリカの2
相体構造であるため、通常のカーボンブラック(C成
分)よりも強度に優れる。
【0028】そして、上記シリカ処理済みカーボンブラ
ック(B成分)は、WO 96/37547に示される
気相中での方法により製造することができるが、例え
ば、つぎのようにして製造することもできる。すなわ
ち、まず、カーボンブラックを水中に分散させ、分散剤
(例えば、メタノール、各種界面活性剤)を添加して均
一なスラリーとする。つぎに、このスラリーをpH6以
上、好ましくは10〜11に調節し、温度70℃以上、
好ましくは85〜95℃に保ちながら、けい酸ナトリウ
ムを加水分解させ、カーボンブラック粒子表面上に無定
形シリカを付着または沈着させることによって製造する
ことができる。
【0029】上記シリカ処理済みカーボンブラック(B
成分)中のシリカ(SiO2 )含有量は、B成分全体の
1〜25重量%の範囲が好ましく、特に好ましくは3〜
10重量%である。すなわち、1重量%未満であると、
シリカによる補強効果が小さくなり、逆に25重量%を
超えると、カーボンブラックの有する導電性への効果が
減少するからである。
【0030】上記シリカ処理済みカーボンブラック(B
成分)の平均粒径は、0.01〜0.3μmの範囲が好
ましく、特に好ましくは0.02〜0.1μmである。
【0031】上記A成分およびB成分とともに用いられ
るカーボンブラック(C成分)としては、広義のカーボ
ンブラックを意味し、ファーネス法や衝撃法によって製
造される全てのものを含む趣旨であり、また、導電性カ
ーボンブラックを含む意味である。上記カーボンブラッ
ク(C成分)としては、例えば、ケッチェンブラック、
アセチレンブラック、サーマルブラック、ファーネスブ
ラック、デンカブラック、チャンネルブラック、ランプ
ブラック、オイルブラック等があげられる。これらのな
かでも、導電性に優れる点で、ケッチェンブラック、ア
セチレンブラック、サーマルブラックが好適に用いられ
る。
【0032】上記シリカ処理済みカーボンブラック(B
成分)と、カーボンブラック(C成分)の配合比は、重
合比で、B成分/C成分=5/5〜9/1の範囲に設定
することが好ましく、特に好ましくはB成分/C成分=
6/4〜8/2である。すなわち、B成分の重量比が5
未満であると、強度が弱く、充分な電気特性が得られな
いおそれがあり、逆にB成分の重量比が9を超えると、
硬度が高くなり、ロール抵抗も高くなるおそれがあるか
らである。
【0033】また、上記シリカ処理済みカーボンブラッ
ク(B成分)およびカーボンブラック(C成分)の合計
含有量は、上記液状ゴム(A成分)100重量部(以下
「部」と略す)に対して、5〜30部の範囲に設定する
ことが好ましく、特に好ましくは8〜20部である。す
なわち、5部未満であると、強度が弱く、金型等での成
形が難しくなるおそれがあり、逆に30部を超えると、
硬度が高くなり、へたりが生じるおそれがあるからであ
る。
【0034】なお、上記導電性組成物においては、前記
A〜C成分とともにヒドロシリル架橋剤を用いることが
好ましい。上記ヒドロシリル架橋剤としては、特に限定
はなく、分子中にヒドロシリル基を有するものがあげら
れる。なお、上記ヒドロシリル基とは、珪素原子の4つ
の結合手のうち少なくとも1つに水素原子が結合したも
のをいう。
【0035】上記ヒドロシリル架橋剤のなかでも、液状
ゴム(A成分)への相溶性とシリカ処理済みカーボンブ
ラック(B成分)の分散性が良好である点で、下記の一
般式(1)〜(3)で表されるヒドロシリル化合物が好
適に用いられる。なお、各繰り返し単位m,n,p,q
部分は、ランダム重合、ブロック重合等のいかなる重合
形態であってもよい。
【0036】
【化3】
【0037】
【化4】
【0038】
【化5】
【0039】そして、上記一般式(1)〜(3)で表さ
れるヒドロシリル化合物は、例えば、下記の〜に示
す方法によって製造することができる。上記方法のなか
でも、比較的簡便に実施できる点で、に示す方法が特
に好適である。
【0040】 分子構造中にクロロシリル基(SiC
l)を有する炭化水素系化合物を、還元剤(LiAlH
4 ,NaBH4 等)を用いて処理することにより、クロ
ロシリル基をヒドロシリル基に還元して製造する方法。
【0041】 官能基を有する炭化水素系化合物と、
上記官能基と反応し得る官能基およびヒドロシリル基の
双方を有する化合物とを反応させることにより製造する
方法。
【0042】 アルケニル基を有する炭化水素系化合
物と、ポリヒドロシラン化合物とを、得られる反応物の
分子構造中にヒドロシリル基が残存するように反応させ
ることにより製造する方法。
【0043】 ヒドロシリル基を有する環状シロキサ
ンと、炭化水素基を有する環状シロキサンを反応させる
ことにより製造する方法。
【0044】このようにして得られるヒドロシリル化合
物のなかでも、下記の構造式(4)〜(8)で表わされ
るものが特に好ましい。なお、各繰り返し単位は、ラン
ダム重合、ブロック重合等のいかなる重合形態であって
もよい。
【0045】
【化6】
【0046】
【化7】
【0047】
【化8】
【0048】
【化9】
【0049】
【化10】
【0050】そして、上記構造式(4)で表されるヒド
ロシリル化合物は、例えば、下記に示す反応によって製
造することができる。
【0051】
【化11】
【0052】上記ヒドロシリル架橋剤の配合割合は、上
記液状ゴム(A成分)100部に対して、1〜15部の
範囲に設定することが好ましく、特に好ましくは2〜8
部である。すなわち、1部未満であると、架橋が充分に
行われないため、強度や圧縮永久歪みが悪くなり、逆に
15部を超えると、架橋が進みすぎ、硬くて脆くなった
り、ポットライフが短くなるからである。
【0053】また、上記導電性組成物においては、上記
A〜C成分とともに、ヒドロシリル化触媒を用いること
が好ましい。上記ヒドロシリル化触媒としては、架橋反
応に対し触媒機能を発揮できるものであれば特に限定は
なく、例えば、塩化白金酸、塩化白金酸とアルコール,
アルデヒド,ケトン等との錯体、白金/ビニルシロキサ
ン錯体、白金/オレフィン錯体、白金/ホスファイト錯
体、白金,アルミナ,シリカ,カーボンブラック等の担
体に固体白金を担持させたもの等があげられる。また、
白金化合物以外の触媒としては、パラジウム化合物、ロ
ジウム化合物、イリジウム化合物、ルテニウム等があげ
られる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いら
れる。
【0054】さらに、上記導電性組成物には、軟化剤を
配合させることが好ましく、導電層の硬度をさらに下げ
ることができる。
【0055】上記軟化剤としては、特に限定はなく、例
えば、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、ポリマ
ー系オイル、変性系シリコーンオイル等があげられる。
これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられる。
【0056】上記軟化剤の配合割合は、前記液状ゴム
(A成分)100部に対して、10〜200部の範囲に
設定することが好ましく、特に好ましくは30〜100
部である。
【0057】なお、上記導電性組成物には、上記各成分
に加えて、可塑剤、充填剤、架橋促進剤、架橋遅延剤、
老化防止剤、酸化亜鉛や酸化チタン等の着色剤等を適宜
配合してもよい。
【0058】上記導電性組成物は、例えば、つぎのよう
にして調製することができる。すなわち、まず、液状ゴ
ム(A成分)およびシリカ処理済みカーボンブラック
(B成分)、好ましくは上記A,B成分とともにヒドロ
シリル化触媒を適宜の割合で配合して液状主剤を調製す
るとともに、ヒドロシリル架橋剤を含む液状硬化剤を調
製する。なお、必要に応じて、他の成分を、上記液状主
剤中および液状硬化剤中にそれぞれ添加する。そして、
使用に際し、液状主剤と液状硬化剤とを混合することに
より調製することができる。このように上記導電性組成
物は、貯蔵安定性の観点から、液状主剤と液状硬化剤を
別々に保存し、使用の際に両液を混合して調製すること
が好ましい。
【0059】また、上記導電層2の外周面に形成される
中間層3の形成材料としては、特に限定はなく、例え
ば、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(ニトリルゴ
ム)(以下「NBR」と略す)、ポリウレタン系エラス
トマー、クロロプレンゴム(CR)、天然ゴム、ブタジ
エンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ヒドリンゴ
ム(ECO,CO)、ポリアミド等があげられる。なか
でも、接着性およびコーティング液の安定性の点から、
NBRが好適に用いられる。
【0060】なお、上記中間層3形成材料には、必要に
応じて、導電剤、架橋剤、架橋促進剤、ステアリン酸、
ZnO(亜鉛華)、軟化剤等を配合することも可能であ
る。上記導電剤としては、カーボンブラック、グラファ
イト、チタン酸カリウム、酸化鉄、c−TiO2 、c−
ZnO、c−酸化インジウム、イオン導電剤(第四級ア
ンモニウム塩、ホウ酸塩、界面活性剤等)等があげられ
る。なお、上記「c−」は、導電性を有するという意味
である。
【0061】さらに、上記中間層3の外周面に形成され
る表層4の形成材料としては、特に限定はなく、例え
ば、ポリウレタン系エラストマー、アクリルポリマー、
ポリアミド等があげられる。これらは単独でもしくは2
種以上併せて用いられる。
【0062】なお、上記表層4形成材料には、必要に応
じて、導電剤、硬化剤等を配合することも可能である。
【0063】そして、本発明の導電性ロールは、例え
ば、つぎのようにして作製することができる。すなわ
ち、まず、前記導電層2形成材料となる導電性組成物
(液状主剤および液状硬化剤)を、前記と同様の方法で
調製する。また、前記中間層3形成材料用の各成分をロ
ール等の混練機を用いて混練し、この混合物に有機溶剤
を加えて混合、攪拌することにより、中間層3形成材料
(コーティング液)を調製する。さらに、上記方法に従
い、表層4形成材料(コーティング液)を調製する。
【0064】ついで、軸体となる芯金をセットした射出
成形用金型内に、上記導電層形成材料(導電性組成物)
となる液状主剤および液状硬化剤を充填し、所定の条件
で加熱架橋を行う。その後、脱型して、軸体の外周面に
沿って導電層が形成されたベースロールを製造する。つ
いで、上記導電層の外周面に、上記中間層形成材料(コ
ーティング液)を塗布して中間層を形成する。さらに、
上記中間層の外周面に、上記表層形成材料(コーティン
グ液)を塗布して表層を形成する。このようにして、導
電層の外周面に中間層が形成され、さらにその外周面に
表層が形成された3層構造の導電性ロール(図1参照)
を作製することができる。
【0065】なお、上記導電層2の成形方法は、射出成
形法に限定されるものではなく、注型成形法やプレス成
形後、研磨する方法により作製しても差し支えない。ま
た、上記コーティング液の塗布方法は、特に制限するも
のではなく、従来公知のディッピング法、スプレーコー
ティング法、ロールコート法等があげられる。
【0066】本発明の導電性ロールは、現像ロールに好
適であるが、必ずしも現像ロールに限定するものではな
く、転写ロール、帯電ロール、除電ロール、定着ロール
等にも適用することができる。なお、本発明の導電性ロ
ールは、3層構造に限定されるものではなく、適宜の数
の層が形成される。ただし、必ず導電層が上記特殊な導
電性組成物によって形成されていなければならない。
【0067】本発明の導電性ロールにおいて、各層の厚
みは、導電性ロールの用途に応じて適宜に決定される。
例えば、現像ロールとして用いる場合、導電層の厚み
は、0.5〜10mmの範囲に設定するのが好ましく、
特に好ましくは3〜6mmである。また、中間層の厚み
は、通常、1〜90μmの範囲に設定され、好ましくは
3〜30μmであり、表層の厚みは、通常、3〜100
μmの範囲に設定され、好ましくは5〜50μmであ
る。
【0068】本発明の導電性ロールの導電層2におい
て、マイクロゴム高度計MD−1型(高分子計器社製)
を用いて測定したMD−1硬度は40°以下が好まし
く、特に好ましくは5°〜25°であり、また、アスカ
ーC硬度計(高分子計器社製)を用いて測定したアスカ
ーC硬度は、65°以下が好ましく、特に好ましくは2
5°〜50°である。
【0069】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0070】
【実施例1】A成分として液状イソプレンゴム(クラレ
社製、クラプレンLIR−310)100部と、B成分
としてシリカ処理済みカーボンブラック(昭和キャボッ
ト社製、CRX2002、Si含有量3.5%)10部
と、C成分として導電性カーボンブラック(ライオン・
アクゾ社製、ケッチェンブラックEC)6部と、前記式
(5)で表されるヒドロシリル架橋剤4部と、ヒドロシ
リル化触媒(塩化白金酸)30ppmとを用意した。そ
して、上記液状イソプレンゴムと、ヒドロシリル化触媒
(塩化白金酸)と、シリカ処理済みカーボンブラック
と、導電性カーボンブラックとを混合して液状主剤を調
製するとともに、液状イソプレンゴムと、ヒドロシリル
架橋剤と、シリカ処理済みカーボンブラックと、導電性
カーボンブラックとを混合して液状架橋剤を調製した。
ついで、軸体となる芯金(直径10mm、SUS304
製)をセットした射出成形用金型内に、上記液状主剤と
液状架橋剤を混合して充填した後、160℃×30分の
条件で加熱架橋を行った。その後、脱型して、軸体の外
周面に沿って導電層(厚み4mm)が形成されたロール
(外径18mm)を製造した。
【0071】
【実施例2】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤
(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に
各40部、合計80部をさらに配合した以外は、実施例
1と同様にしてロールを製造した。
【0072】
【実施例3】シリカ処理済みカーボンブラックの配合割
合を14部に増量する以外は、実施例1と同様にしてロ
ールを製造した。
【0073】
【実施例4】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤
(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に
各40部、合計80部をさらに配合した以外は、実施例
3と同様にしてロールを製造した。
【0074】
【実施例5】導電性カーボンブラックの配合割合を10
部に増量した以外は、実施例1と同様にしてロールを製
造した。
【0075】
【実施例6】シリカ処理済みカーボンブラックの配合割
合を18部に変更するとともに、導電性カーボンブラッ
クの配合割合を2部に変更した以外は、実施例1と同様
にしてロールを製造した。
【0076】
【比較例1】導電性カーボンブラックを配合しないとと
もに、シリカ処理済みカーボンブラックの配合割合を2
4部に増量する以外は、実施例1と同様にしてロールを
製造した。
【0077】
【比較例2】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤
(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に
各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例
1と同様にしてロールを製造した。
【0078】
【比較例3】シリカ処理済みカーボンブラックを配合し
ない以外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0079】
【比較例4】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤
(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に
各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例
3と同様にしてロールを製造した。
【0080】
【比較例5】シリカ処理済みカーボンブラックおよび導
電性カーボンブラックに代えて、カーボンブラック(電
気化学工業社製、デンカブラック)12部を配合した以
外は、実施例1と同様にしてロールを製造した。
【0081】
【比較例6】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、軟化剤
(日本サン石油社製、サンセン410オイル)を均等に
各25部、合計50部をさらに配合した以外は、比較例
5と同様にしてロールを製造した。
【0082】
【比較例7】上記液状主剤中と液状架橋剤中に、充填剤
(富士シリシア化学社製、サイロホービック200)を
均等に各5部、合計10部をさらに配合した以外は、比
較例3と同様にしてロールを製造した。
【0083】このようにして得られた実施例品および比
較例品のロールを用いて、下記の基準に従い、各特性の
評価を行った。これらの結果を、後記の表1〜表3に併
せて示した。
【0084】〔MD−1硬度〕マイクロゴム高度計MD
−1型(高分子計器社製)を用いて、導電層の硬度を測
定した。
【0085】〔アスカーC硬度〕アスカーC硬度計(高
分子計器社製)を用いて、導電層の硬度を測定した。
【0086】〔圧縮永久歪み〕JIS K 6301に
準じ、温度70℃、試験時間22時間、圧縮率25%の
条件で、導電層の圧縮永久歪みを測定した。
【0087】〔ロール抵抗〕ロール抵抗は、図2に示す
ような装置を用いて、金属ロール電極法により測定し
た。すなわち、ステンレス製の金属ロール21上にロー
ル22を接触させ、ロール22の両端を荷重1000g
で押圧し、この状態でロール22の一端に100Vの電
圧を印加して電気抵抗を測定した。
【0088】〔金型取り出し性〕ロール強度を金型取り
出し性により評価した。すなわち、ロールを10個作製
し、これを金型から取り出す際に1個でも割れが生じた
場合を×、1個でも欠けが生じた場合を△、割れや欠け
が生じたものが1個もなかった場合を○として評価し
た。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】上記表1〜表3の結果から、すべての実施
例品は、低硬度で、圧縮永久歪みが小さく、ロール抵抗
も低く、金型取り出し性に優れていることがわかる。
【0093】これに対して、比較例1,2品は、通常の
カーボンブラックを配合しない代わりに、シリカ処理済
みカーボンブラックを増量しているため、ロール抵抗が
大きいことがわかる。さらに比較例2品は軟化剤を配合
しているため、圧縮永久歪みも大きいことがわかる。比
較例3〜6品は、シリカ処理済みカーボンブラックを配
合していないため、強度が弱く、金型取り出し性に劣る
ことがわかる。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明の導電性ロール
は、液状ゴム(A成分)を主成分とし、シリカ処理済み
カーボンブラック(B成分)とカーボンブラック(C成
分)とを併用してなる導電性組成物を用いて導電層を形
成している。そのため、シリカ、マイカ等の充填剤を用
いなくても、上記シリカ処理済みカーボンブラック(B
成分)が、カーボンブラック(C成分)の電気特性面の
不足や強度不足による金型成形時の脱型割れや欠け等の
不具合を解消するとともに、上記カーボンブラック(C
成分)がロールを低抵抗とすることにより、低硬度、低
へたり、高強度で、良好な電気特性を備えるようにな
る。
【0095】そして、上記カーボンブラック(C成分)
として、導電性カーボンブラックを用いると、少量の添
加量で充分な導電性を得ることができる。
【0096】また、上記導電性組成物がA〜C成分とと
もに軟化剤を含有するものである場合は、導電層の硬度
をさらに下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の導電性ロールの一例を示す断面図であ
る。
【図2】ロール抵抗の測定方法を示す説明図である。
【符号の説明】
1 軸体 2 導電層 3 中間層 4 表層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/07 C08L 83/07 3J103 G03G 15/02 101 G03G 15/02 101 4J002 15/08 501 15/08 501D 15/16 103 15/16 103 15/20 103 15/20 103 21/06 21/00 340 (72)発明者 山口 直樹 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 平松 弘臣 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 (72)発明者 吉川 均 愛知県小牧市東三丁目1番地 東海ゴム工 業株式会社内 Fターム(参考) 2H003 BB11 BB14 CC05 2H032 AA05 BA02 BA16 BA23 DA02 2H033 AA09 AA16 BB04 BB29 2H035 AA15 AZ09 2H077 AD06 FA13 FA22 FA27 3J103 AA02 AA15 AA23 FA30 GA02 GA52 GA57 GA58 GA60 GA66 GA74 HA03 HA20 HA53 4J002 AC021 CP121 DA036 DA037 DJ019 FB076 FD028 FD117 GQ00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸体と、この軸体の外周面に形成される
    導電層とを備えた導電性ロールであって、上記導電層
    が、下記の(A)成分および(B)成分とともに(C)
    成分を含有する導電性組成物を用いて形成されているこ
    とを特徴とする導電性ロール。 (A)液状ゴム。 (B)シリカ処理済みカーボンブラック。 (C)カーボンブラック。
  2. 【請求項2】 (C)成分であるカーボンブラックが、
    導電性カーボンブラックである請求項1記載の導電性ロ
    ール。
  3. 【請求項3】 (B)成分であるシリカ処理済みカーボ
    ンブラックと、(C)成分であるカーボンブラックの配
    合比が、重量比で、(B)成分/(C)成分=5/5〜
    9/1の範囲に設定されている請求項1または2記載の
    導電性ロール。
  4. 【請求項4】 (B)成分と(C)成分の合計含有量
    が、(A)成分100重量部に対して5〜30重量部の
    範囲に設定されている請求項1〜3のいずれか一項に記
    載の導電性ロール。
  5. 【請求項5】 導電性組成物が、(A)〜(C)成分に
    加えて軟化剤を含有するものである請求項1〜4のいず
    れか一項に記載の導電性ロール。
JP2000078999A 2000-03-21 2000-03-21 導電性ロール Expired - Fee Related JP3921914B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078999A JP3921914B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 導電性ロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000078999A JP3921914B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 導電性ロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001263333A true JP2001263333A (ja) 2001-09-26
JP3921914B2 JP3921914B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=18596322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000078999A Expired - Fee Related JP3921914B2 (ja) 2000-03-21 2000-03-21 導電性ロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3921914B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131665A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Bridgestone Corp ゴム架橋物
WO2011052614A1 (ja) 2009-10-28 2011-05-05 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 シリコーンゴム組成物
JP2016026251A (ja) * 2010-12-14 2016-02-12 キャボット コーポレイションCabot Corporation フィラー・ポリマー組成物における電気抵抗率を制御する方法、及びそれに関連する製品
US9790393B2 (en) 2013-03-13 2017-10-17 Cabot Corporation Coatings having filler-polymer compositions with combined low dielectric constant, high resistivity, and optical density properties and controlled electrical resistivity, devices made therewith, and methods for making same

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4184025A1 (en) * 2020-07-20 2023-05-24 NOK Corporation Conductive roller

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131665A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Bridgestone Corp ゴム架橋物
WO2011052614A1 (ja) 2009-10-28 2011-05-05 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社 シリコーンゴム組成物
JP2016026251A (ja) * 2010-12-14 2016-02-12 キャボット コーポレイションCabot Corporation フィラー・ポリマー組成物における電気抵抗率を制御する方法、及びそれに関連する製品
CN109251505A (zh) * 2010-12-14 2019-01-22 卡博特公司 控制填料-聚合物组合物中的电阻率的方法以及与其相关的产品
US9790393B2 (en) 2013-03-13 2017-10-17 Cabot Corporation Coatings having filler-polymer compositions with combined low dielectric constant, high resistivity, and optical density properties and controlled electrical resistivity, devices made therewith, and methods for making same
US9982158B2 (en) 2013-03-13 2018-05-29 Cabot Corporation Coatings having filler-polymer compositions with combined low dielectric constant, high resistivity, and optical density properties and controlled electrical resistivity, devices made therewith, and methods for making same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3921914B2 (ja) 2007-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4045726B2 (ja) Oa機器用ローラ
EP0234271A2 (en) Thermally conductive polyorganosiloxane elastomer composition
TWI586759B (zh) Antistatic silicone silicone rubber composition and method for suppressing antistatic polyoxometalates
TW200813137A (en) High-open cell-content silicone rubber sponge
JP3578510B2 (ja) 発泡弾性体層を有するローラーの製法
JP4693941B1 (ja) 帯電部材、電子写真装置およびプロセスカートリッジ
US6146320A (en) Conductive roll
JP2001263333A (ja) 導電性ロール
JP3797028B2 (ja) 電子写真装置用導電性組成物およびそれを用いた導電性ロール、並びにその製法
JPH07258548A (ja) 導電性シリコーンゴム組成物
JP4840560B2 (ja) 導電性ローラ及びそのシリコーンゴム弾性層と表層との接着性を向上する方法
JP3797027B2 (ja) 導電性ロール
JP7466266B2 (ja) 成形品
JP3465633B2 (ja) 液状ポリマー組成物
JP3988641B2 (ja) Oa機器部材用ゴム組成物およびそれを用いたoa機器部材
JP4200625B2 (ja) 半導電性ロールの製法
JPH0566589B2 (ja)
US6168867B1 (en) Outer layer for fuser member having an aryl silane crosslinking agent
JP3518895B2 (ja) 硬化性導電性組成物
JP3198847B2 (ja) 半導電性ロールの製造方法
JP2002055520A (ja) 電子写真機器用ロール部材
JP3527543B2 (ja) ローラー用発泡組成物およびそれからのローラー
JPH073161A (ja) シリコーンゴム組成物
JPH08262866A (ja) 導電性組成物およびそれからえられる現像ローラー
JPH09292768A (ja) 事務機用導電性シリコーンゴムロール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040127

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3921914

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110302

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120302

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130302

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140302

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees