JP3921488B2 - 粒状の排泄物処理材及び製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人用及びは動物用の粒状の排泄物処理材の製造方法に関し、特に水を含む吸水性樹脂を使用する人用、又は猫科及び犬科動物並びにその他愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材及びその製造方法に関する。また本発明は、衛生用品から湿式分級処理により回収された水を含みゲル状の含水吸水性樹脂を使用する人用及びは動物用の粒状の排泄物処理材の製造方法に関する。
家畜、愛玩動物等の動物用の粒状の排泄物処理材、特に屋内での粒状の排泄物処理材は、砂、ベントナイト、ゼオライト、製紙用パルプ、パルプスラッジなどを小塊状又は粒状に成形されている。
紙おむつ等の衛生材料には、綿状パルプに吸収された尿を速やかに吸収して、綿状パルプを乾いたものにし、再び外に出さないために、高吸水性樹脂が使用されている。紙おむつの製造時に発生する大量の紙おむつは、粉砕されて分級されて、主としてパルプを含む分級産物と主としてプラスチック材料を含む分級産物に分けられて回収され、主としてパルプを含む分級産物は、フラッフパルプとして再生され使用されるが、主としてプラスチック材料を含む分級産物は、その殆どが焼却処理されている。また、使用後の紙おむつ廃材は、何れも大量に発生するが、汚物を含んでおり、回収するには多くの手間及び費用が掛かるために、廃棄物として、焼却処されている。
しかし、紙おむつ廃材から個々の素材を分離する場合、紙おむつ廃材中に含まれる吸水性樹脂は水を含んでおり、乾燥されるが、吸水性樹脂としての使用は難しく問題とされている。また水を大量に吸収して膨潤した吸水性樹脂や水を大量に吸収してゲル化した吸水性樹脂は、再生処理が難しいために、吸水性樹脂を分離する分級処理は、乾式の方法によっており、プラスチック材料と高吸水性樹脂の分離精度が悪く、その上、多くの粉塵が発生するために問題とされている。また、粉塵の発生を抑えるために、湿式で分級する場合には、高吸水性樹脂は吸水により膨潤して粒径が大きくなり、又は溶解してゲル状となるために、粉状のパルプと分離し易くなるので好ましいが、吸水した吸水性樹脂からの水の分離が難しく、加熱乾燥により水が分離された吸水性樹脂は、吸水性が低下して、利用することが難しくなり問題である。
本発明は、湿式処理により吸水した吸水性樹脂の問題点を解消することを目的としている。
本発明は、水を吸収して膨潤又は溶解してゲル状となっている含水吸水性樹脂若しくは含水高吸水性樹脂又は吸水性樹脂及び高吸水性樹脂(以下、含水吸水性樹脂という)が、その粘着作用により造粒に使用でき、また乾燥後に吸水性樹脂としての機能を発揮することの発見に基づいている。
本発明は、含水吸水性樹脂を、其の侭、被造粒材料に加えて造粒しての際の水として使用して、被造粒材料を造粒することにより製造した粒状の排泄物処理材及びその製造方法を提供することを目的としている。
即ち、(1)本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
そしてまた、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料又は5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物並びに添加物質を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
そして、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にあり、また、本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料又は5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物並びに添加物質を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法にある。
そして、本発明において、被覆用混合物がさらに添加物質を含有する混合物とすることができ、また、混合される含水吸水性樹脂が、自重の300倍以上の水を含有して、ゲル状のものとすることができ、さらに、混合される含水吸水性樹脂が、自重の500倍以上の水を含有して、ゲル状のものとすることができる。本発明において、添加物質は、脱臭作用を有する物質、殺菌作用を有する物質、界面活性剤若しくは着色物質又はこれらの二以上の物質を包含するものとすることができ、また、殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤若しくは防腐剤又はこれら二以上の薬剤を含有するものとすることができる。
本発明は、粒状の排泄物処理材において、粉状プラスチック材料乾燥物及び該粉状プラスチック材料粉砕乾燥物に対し1重量%以下の量の吸水性樹脂を含有し、1ミリメートル以上の粒度の粒状物とするので、従来の粒状の排泄物処理材に比して、高価な吸水性樹脂の使用量を極端に減らものであり、廉価な粒状の排泄物処理材を提供することができる。また、本発明は、プラスチック材料廃材や有機質材料廃棄物を原料として粒状の排泄物処理材を製造するものであり、廃棄されるものの用途を開くものであり、廃材の回収等においてそのもたらす効果は大きい。本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有する含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とするので、従来、廃棄され焼却されていた含水した吸水性樹脂を、焼却処理しないで有効利用することができることとなる。
本発明において、粒状の排泄物処理材は、人又は動物用であり、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料を主として含有し、これに1重量%以下の吸水性樹脂を含有して1ミリメートル以上の粒度を有する乾燥造粒物に形成される。また、本発明においては、粒状の排泄物処理材の造粒に当たって添加される造粒に必要な水分は、自重の50倍以上の水を含有する含水吸水性樹脂を混合することにより供給される。このように自重の50倍以上の水を含有する含水吸水性樹脂を被造粒材料に供給する造粒用の水に代えて行なうと、自重の50倍以上の水を吸収した吸水性樹脂は、活性を失うことなく脱水されて、粒状の排泄物処理材に吸水性樹脂として使用することができるので好ましい。本発明において、水を含む吸水性樹脂として、自重の300倍以上、好ましくは、自重の500倍以上の水を含有する含水吸水性樹脂を使用することができる。吸水性樹脂が含有する水の量が多いと、液状に近いゲルとなるので、吸水性樹脂の混合時における水を含有する含水吸水性樹脂の供給が、液体と同様に行なうことができるので好ましい。
本発明において、造粒に当たって混合される液状の含水吸水性樹脂は、水を自重の50倍以上、好ましくは300倍以上、さらに好ましくは、500倍以上の量で水を含有する一種又は二種以上の含水吸水性樹脂であり、このように多量の水を吸収した含水吸水性樹脂は、ゲル状又は粘稠な液状を呈する。本発明において、造粒物中の吸水性樹脂の量は、造粒物に対して1重量%以下、好ましくは、0.1重量%以下、さらに好ましくは0.05重量%以下である。このように、吸水性樹脂の含有量が少ない粒状の排泄物処理材は、使用時に濡れて粒子相互が付着するが、この粒子相互の付着過程で膨潤が小さいために、安定した凝塊を形成することができるので好ましい。本発明において、一粒当たりの造粒物の保水能力及び吸水能力を大きくするために、パルプ等の繊維を含む有機質材料廃棄物を、混合することができる。
本発明において、前記一種又は二種以上の含水吸水性樹脂は、使用された廃材の含水吸水性樹脂又は該廃材から分級等により回収された含水吸水性樹脂であり、例えば、使用済み衛生用品から湿式処理により回収された含水吸水性樹脂である。このような使用済み含水吸水性樹脂、特に含水高吸水性樹脂は、自重の300倍以上、さらに500倍以上の水を吸収しており、再生処理が難しくその多くは廃棄されている。また加熱により再生するとしても、燃料費が高い上、加熱再生された含水吸水性樹脂は、吸水の性質が低下して、再度、使用することができない。しかし、このように吸水した含水吸水性樹脂を吸水した侭で、粉状プラスチック材料に混ぜて造粒が可能であり、しかも吸水性樹脂の吸水性能を損なわないで造粒物とすることができる。含水吸水性樹脂は、液状を呈するほどに、水を吸収している方が、混合し易いので好ましい。また含水吸水性樹脂を造粒に先立って被造粒材料に混合すると、被造粒材料を製造する混合時に、水を噴霧により混合する工程を省けるので好ましい。本発明において、造粒は、例えば、比較的高水分で造粒するスクリュー式押出し造粒装置又は比較的低水分で造粒するディスクペレッター等のロール式押出し造粒装置やラム式押出し造粒装置による造粒を行うことができる。
本発明において、粉状プラスチック材料は、一種又は二種以上のプラスチック材料を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。ここにおいて使用されるプラスチック材料としては、プラスチック材料に富む、即ち10重量%以上、好ましくは30重量%の含有率でプラスチックを含有する粉状プラスチック材料及びプラスチック廃材粉砕物をいい、例えば、廃プラスチック材料、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック材料に富む分級産物、紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、乳パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、汗パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、失禁パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、寝具用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、マスク廃材のプラスチック材料に富む分級産物、アイマスク廃材のプラスチック材料に富む分級産物、座席用ヘッドカバー廃材のプラスチック材料に富む分級産物、枕カバー廃材のプラスチック材料に富む分級産物若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物であるがある。
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水性及び保水性を、廉価な材料を使用して増加させるために、粉状プラスチック材料に、粉状の有機質材料廃棄物を混合して、造粒するのが好ましい。
本発明において、有機質材料廃棄物粉砕物は、一種又は二種以上の有機質材料廃棄物を5ミリメートル以下の粒度に粉砕したものである。ここにおいて使用される有機質材料廃棄物は、有機質材料の廃材であり、このような有機質材料廃棄物としては、例えば、動物用排泄物処理材の廃材若しくは動物用排泄物処理材の廃材のパルプに富む分級産物、寝具用シーツ廃材若しくは寝具用シーツ廃材のパルプに富む分級産物、マスク廃材若しくはマスク廃材のパルプに富む分級産物、アイマスク廃材若しくはアイマスク廃材のパルプに富む分級産物、座席用ヘッドカバー廃材若しくは座席用ヘッドカバー廃材のパルプに富む分級産物、枕カバー廃材若しくは枕カバー廃材のパルプに富む分級産物、紙おむつ廃材若しくは紙おむつ廃材のパルプに富む分級産物、生理用ナプキン廃材若しくは生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級産物、動物用紙おむつ廃材若しくは動物用紙おむつ廃材のパルプに富む分級産物、動物用生理用ナプキン廃材若しくは動物用生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級産物、乳パッド廃材若しくは乳パッド廃材のパルプに富む分級産物、汗パッド廃材若しくは汗パッド廃材のパルプに富む分級産物、失禁パッド廃材若しくは失禁パッド廃材のパルプに富む分級産物又は動物用シーツ廃材若しくは動物用シーツ廃材のパルプに富む分級産物、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞屑、雑誌屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、不織布屑、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、紙粉、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物があり、これらは何れも、例えば、5ミリメートル以下の粒度の粉状物に粉砕して使用される。
本発明において、前記野菜屑としては、葉菜屑、茎菜屑、果菜屑、花菜屑、香辛野菜屑、きのこ屑、山菜屑若しくは野草屑又はこれら二以上の屑を包含し、例えば、(1) 水耕栽培の工場からの不適格品、例えば、もやし、かいわれ大根等の不適格品、(2) 青果市場からの各種厨房の残り物、例えば、白菜、レタス、キャベツ、ほうれん草等の葉菜の表皮や、大根、人参、牛蒡、蕪等の根菜の葉の部分、(3) 給食センターや惣菜工場からのジャガイモの皮や果実の皮等の各種野菜の廃棄部分、(4) 生産農家からの各種野菜についての不適合品である廃棄野菜、(5) 市場の各種野菜についてのコスト調整の廃棄野菜、(6) ジュース工場からの人参などの野菜汁の絞り粕及び林檎やオレンジなどの果汁の絞り粕又は(7) スーパーマーケット等のカット野菜の加工工程で発生する各種野菜の切り屑や残り滓等、又はこれら二種以上の屑を含む。また、茶殻は、茶葉を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣を包含し、乾燥状態の茶殻及び含水する湿った状態の茶殻を包含する。焙煎コーヒー豆の抽出残渣は、焙煎されたコーヒー豆を水若しくは加熱された高温の水により浸出若しくは抽出された残渣を包含し、乾燥状態の抽出残渣及び含水する湿った状態の抽出残渣を包含する。
本発明において、粒状の排泄物処理材の吸水能力及び保水能力を大きくする場合には、含水吸水性樹脂の他に吸水性樹脂を配合することができる。また、本発明において、粒状の排泄物処理材が使用時に尿等で濡れた粒子同士を付着させて塊状とさせるために、造粒物の表面の少なくとも一部を覆って被覆層部を形成するのが好ましい。被覆層部は、従来の粒状の排泄物処理材において、表面層を形成する材料により形成することができる。このような表面層は、被覆材料に吸水性樹脂又は接着性を有する材料を混合した被覆組成物により形成することができる。本発明において、被覆材料は一種又は二種以上の被覆材料であり、ここで、被覆材料は、粉状プラスチック材料は、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物であり、何れも、0.5ミリメートル以下の粒度の粉状物に粉砕されて使用される。
本発明において、粒状の排泄物処理材に使用される有機質材料廃棄物の粉砕物が、臭気を有する場合には、有機質材料廃棄物による臭気等を緩和するために、また、衛生的に安全なものとし、また、触って、さらさらした感触を与え、さらに、黴や不快な臭いを発生させないために、造粒物は、水分が12重量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは、8重量%以下になるように乾燥される。この乾燥造粒物は、粉塵等を発生させないために、造粒物は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状物に形成されるのが好ましい。また、乾燥造粒物には、該乾燥造粒物が、有機質材料廃棄物の粉砕物の臭気及び色調が室内の環境を低下させることが無いように、また、衛生的に安全であるように、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、着色作用を有する物質若しくは接着作用を有する物質又はこれらの一種若しくは二種以上の物質を混合することができる。
本発明において、粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物は、1ミリメートル以上の粒度を有する粒状の排泄物処理材に形成するために、造粒し易い粒度、例えば5ミリメートル以下の粒度、好ましくは3ミリメートル以下の粒度に粉砕される。本発明において、粉砕は、乾式及び湿式で行なうことができる。粉状プラスチック材料が湿式の分級産物である場合には、水を含んだ状態であり、その侭湿式で粉砕される。また有機質材料廃棄物も放置されて水を含んだ状態である場合には、これら材料は湿式で粉砕される。湿式により粉砕する場合には、塵埃等の発生が無いので好ましい。したがって、水分含有率の少ないプラスチック材料や有機質材料廃棄物の場合にも、粉砕工程を湿式で行い、混合工程も水を含んだ状態で行なうことができる。また、これらのプラスチック材料粉砕物又はプラスチック材料及び有機質材料廃棄物の混合物と含水吸水性樹脂の混合は、例えば、スクリューフィーダーにより搬送される過程で行なうことができる。
本発明において、乾燥造粒物中の粉状プラスチック材料乾燥物の含有率は30重量%以上、好ましくは50重量%以上であり、粉状プラスチック材料乾燥物に混合される有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物は、粉状プラスチック材料乾燥物より少ない量で含有される。有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物の含有率は、有機質材料廃棄物の材料の種類に応じて決められる。吸水性及び保水性が大きい有機質材料廃棄物の場合には比較的多量に含有させることができる。しかし、吸水性及び保水性が小さい有機質材料廃棄物の場合には、粉状プラスチック材料の量を多くして、有機質材料廃棄物の量を、例えば30重量%以下、さらに10重量%以下と少なくすることができる。
有機質材料廃棄物粉砕物に使用される有機質材料廃棄物の中で、吸水能力が大きい有機質材料廃棄物としては、動物用排泄物処理材の廃材若しくは動物用排泄物処理材の廃材のパルプに富む分級産物、寝具用シーツ廃材若しくは寝具用シーツ廃材のパルプに富む分級産物、マスク廃材若しくはマスク廃材のパルプに富む分級産物、アイマスク廃材若しくはアイマスク廃材のパルプに富む分級産物、座席用ヘッドカバー廃材若しくは座席用ヘッドカバー廃材のパルプに富む分級産物、枕カバー廃材若しくは枕カバー廃材のパルプに富む分級産物、紙おむつ廃材若しくは紙おむつ廃材のパルプに富む分級産物、生理用ナプキン廃材若しくは生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級産物、動物用紙おむつ廃材若しくは動物用紙おむつ廃材のパルプに富む分級産物、動物用生理用ナプキン廃材若しくは動物用生理用ナプキン廃材のパルプに富む分級産物、乳パッド廃材若しくは乳パッド廃材のパルプに富む分級産物、汗パッド廃材若しくは汗パッド廃材のパルプに富む分級産物、失禁パッド廃材若しくは失禁パッド廃材のパルプに富む分級産物又は動物用シーツ廃材若しくは動物用シーツ廃材のパルプに富む分級産物、又はこれら二以上を含む混合物などがあるが、このような吸水能力が大きい有機質材料廃棄物の場合は、造粒物中への配合量を多くすることができる。
これに対して、有機質材料廃棄物粉砕物に使用される有機質材料廃棄物の中で、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、不織布屑、プラスチックフィルム廃材、プラスチックシート廃材、プラスチック材料製不織布廃材若しくは紙おむつ廃材粉砕物から分離されたプラスチック材料に富む分離産物、野菜屑、チタン紙廃材、使用済み切符、パンチ屑、合成樹脂繊維廃材若しくは家屋の解体材、又はこれら二以上を含む混合物などは、比較的吸水能力の低いが、保水能力があるので比較的少なく配合すると吸水性を失わずに保水性を保つことができる。
本発明において、粉状プラスチック材料乾燥物とするプラスチック材料は、未使用のプラスチック材料とすることができるが、プラスチック材料の廃棄物であつても、粉状とすることにより、吸水性及び保水性を高めることができるので、性能及び価格の上から好ましい。プラスチック材料の廃棄物は、パルプ製品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑、該不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの廃品の再生処理時に発生する廃品であって、前記製品の製造工程、並びに不良品及び廃品の再生工程において利用されないものである。例えば、乳パッド廃棄物、失禁パッド廃棄物、紙おむつ廃棄物や生理用ナプキン廃棄物等のプラスチック材料を含む廃棄物がある。特に、プラスチック材料廃棄物から回収されたフラッフパルプ及び含水吸水性樹脂は、粒状の排泄物処理材に使用して吸水性が良好であり、吸水性材料として使用可能である。
有機質材料廃棄物は、有機質材料製品の製造時に発生する規格外の不良品若しくは裁断屑、該不良品の再生処理時に発生する廃品及び使用済みの廃品の再生処理時に発生する廃品であって、前記製品の製造工程、並びに不良品及び廃品の再生工程において発生する処理物の中利用されないものである。例えば、ラミネート紙廃材には、ラミネート紙食器廃棄物などがあるが、製造時に発生する紙食器の不良品、例えばラミネート紙食器の不良品廃棄物の他に、食事に供された使用済みの使い捨て紙食器類の廃棄物をも包含する。これら廃棄物は、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材などのプラスチック材料を、フィルムなどの形態で含有するが、この他に、吸水性を有する材料のプラスチック材料や紙粉を含み、吸水性を有するので、プラスチック材料に混合して芯部の形成材料として使用することができる。この場合、これらの廃棄物は、5ミリメートル以下の粒度、好ましくは、3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは2ミリメートル以下の粒度に粉砕されて使用されるが、このような粒度に粉砕すると、前記廃棄物に含有されているプラスチックフィルムは、フィルム間に水分を保持し易くなって保水機能を発揮できるので、保水材として使用可能である。
本発明において、乾燥有機質材料廃棄物の粉砕乾燥物の吸水速度が、パルプに比して極端に小さい場合には、その吸水速度の劣る点を補うために、界面活性剤を使用することができる。界面活性剤は、造粒前に、被造粒材料に添加される。界面活性剤の添加量は、被造粒材料の5重量%以下、好ましくは1重量%以下とするのが好ましい。界面活性剤は、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤又はノニオン界面活性剤を使用することができる。この場合、界面活性剤は、水等の溶媒に溶解され溶液を希釈して又は希釈しないで使用される。乾燥造粒物は、界面活性剤溶液が添加された混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この形成された造粒物を乾燥して製造される。このように界面活性剤の添加は、造粒により得られた有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を水に対して濡れ易くさせ、有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の造粒物、即ち粒状の排泄物処理材についての水の吸収を速くすることができる。
本発明において、吸水性樹脂を含有させた有機質材料廃棄物の粉砕物の乾燥造粒物又は乾燥された被覆粒状物は、その侭、動物の排泄物処理材として使用することかできるが、この場合、粒状物の崩壊又は剥離等により粉塵となって飛散するのを避けるために、例えば、0.1ミリメートルより小さい粒径の細かい粉状部分を分離しておくのが好ましい。
本発明において粒状の排泄物処理材は、0.1ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物等の微細な粉塵の発生を極力避けるために、例えば1ミリメートル以上の粒径の造粒物に造粒されるのが好ましいが、3ミリメートル以上の粒径の粒子に造粒すると、例えば、トイレ用の箱から室内に散り難くなり、仮令散ったとしても、粒子を拾い集めるのが容易であり、室内の衛生を保つ上で好ましい。しかし、これらの場合、1ミリメートル以下の粒子の存在や、3ミリメートル以下の粒子の存在を完全に排斥するものではない。本発明において、造粒物及び被覆粒状物は、球状、柱状、粒状、顆粒状若しくはその他の形状又はこれらの混合物に形成することができる。
本発明において、人又は動物用の粒状の排泄物処理材には、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物及び5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物を含む造粒物の吸水機能及び保水機能を高めるために、またこの造粒物で形成される芯部の吸水機能及び保水機能を高めるために、被造粒材料に対し1重量%以下の吸水性樹脂を、前記粉状プラスチック材料乾燥物又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物を含む被造粒材料に含有させることができる。この場合、造粒前に、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料に、又は前記5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の混合物に、吸水性樹脂が1重量%以下となるように含水吸水性樹脂が混合される。この場合、混合された吸水性樹脂は、造粒物又は粒状芯部を造粒する造粒装置内において、潤滑材として機能するものである。
本発明において配合される水を吸収してゲル状を呈する含水吸水性樹脂は、衛生用品その他の吸水性樹脂含有製品の使用済みのものから湿式分級等により回収された既に水を含有する吸水性樹脂又は高吸水性樹脂であり、塩素酸ソーダ等の殺菌剤や、衛生用品の場合には、時には尿等の体液中の成分を、微量ながら含有する。本発明において、含水吸水性樹脂は、比較的吸水性能の小さい吸水性樹脂及び吸水性能の高い高吸水性樹脂で、水を自重の50倍以上の量で吸水しているものを意味する。しかし、この含水吸水性樹脂は、吸水性の高い高吸水性樹脂で、高倍率で水を吸収して、液状乃至ゲル状となっているものは、粉状プラスチック材料、又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物といった被造粒材料に、造粒前に混合するのに扱い易いので好ましく、また、多くの水を吸収しているので吸水性樹脂の使用量を少なくできて好ましい。このような含水吸水性樹脂は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料、又は5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物を含む被造粒材料に混合して、造粒装置で造粒するときの潤滑材として機能する。高吸水性樹脂の場合は、高吸水性樹脂の量が形成される粒状芯部の1重量%以下の量であっても、含水してゲル状又は溶液状となつているので、潤滑作用を発揮することができる。
本発明において、吸水性樹脂は、吸水性樹脂の他に高吸水性樹脂をも意味する。したがって、吸水性樹脂は、該樹脂の重量に対し重量で数十倍から二千倍程度の水を吸収でき、形を保持してゲル状となるか、又は溶液状となる樹脂であり、例えば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これら高級水性樹脂は、造粒に先立って、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料,又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物に、単独で又は2種以上の混合物の形で配合することができる。
本発明において、被造粒材料の粒子間の接着が容易となるように、例えば、接着機能を有する物質、即ち接着剤を、被造粒材料に配合することができる。このような接着剤としては、例えばα澱粉やポリアクリル酸ナトリウム等の吸水性樹脂がある。本発明において、このような接着剤は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料、又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物混合物に吸水性樹脂を混合した被造粒材料の粒子を互いに粘着又は接着して、安定した造粒物を形成するための添加物質として使用されるものであり、ポリビニルアルコール、小麦粉、コーンスターチ、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ゼラチン、高吸水性樹脂、ビニルエステル、ベントナイト、ポリビニルアルコール(PVA)(ポバール:商品名)、α−澱粉、コーンスターチ、アルギン酸ナトリウム、プルラン、カゼイン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用される。また、アルコール溶解性の接着剤としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或は(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して使用することができる。ゼラチン等のゲル化剤及びポリビニルアルコールは、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料の粒子の確りした造粒物を形成できるので好ましい。
本発明において、粒状の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を主として含有するので、造粒物の表面及び外観は、該5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料廃棄物の乾燥物や有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の本来有する色になっており、室内等において使用するのに、見た目が悪くなる場合があるので、素材の固有の色とは異なる色の着色物質により着色することができる。また、本発明において、被覆粒状物の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物又は粉状プラスチック材料乾燥物又は有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を含む造粒物表面が、被覆層部又は着色された被覆層部で覆われているので、粉状プラスチック材料及び/又は有機質材料廃棄物の粉砕物特有の薄茶等の色を隠すことができ、粒状の排泄物処理材の使用時における、例えば室内の調度との調和、衛生感、使用者の好み及び色彩雰囲気等に応じることが可能なり、また、粒状の排泄物処理材の多色化を可能にすることができる。
本発明において、白色の着色作用を有する物質を、造粒に先立って、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料、又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物に混合したり、或いは造粒物の表面にまぶしたりして、粒状の排泄物処理材における粉状プラスチック材料乾燥物や有機質材料廃棄物の粉砕物乾燥物の色調を、それら素材が本来有する色調と異なる色調に、例えば、略白色又は白色に近づかせるなどして、粒状の排泄物処理材の色を変化させることができる。着色作用を有する物質は、粒子又は粒状の排泄物処理材の色調が目的の色調となるように添加される。
本発明において、着色作用を有する物質、即ち着色物質は、例えば、着色剤であり、粒状の排泄物処理材又は素材粒子の色を隠したり、又は環境に適合する色調に変えるものである。この場合、着色された粉状プラスチック材料粒子又は着色された粉状プラスチック材料粒子及び有機質材料廃棄物の粉砕物粒子を含水吸水性樹脂と混合して造粒して、粉状プラスチック材料粒子や有機質材料廃棄物の粉砕物粒子の色が現れない着色した造粒物とすることができる。また、着色され又は着色されていない粒子の被造粒材料を造粒して得られた造粒物を着色することもできる。また、この他に、造粒物を着色して粒状の排泄物処理材とした場合、又は造粒物を被覆する被覆層部を着色物質により着色して粒状の排泄物処理材とした場合で、排泄に使用後に、排泄により粒状の排泄物処理材の濡れた部分が、透けて下の色が浮き出るようにすることができる。この場合、濡れている部分と濡れていない部分とは被覆層部の下の色が、浮き出ているか否かで見分けることができる。この場合、芯部を比較的見え易い色の着色剤で着色しておくと、粒状の排泄物処理材として使用したとき、排泄後に被覆層部が濡れて、内側の芯部が容易に透けて見え、濡れた粒子を見分けるのが簡単になるので好ましい。
本発明において、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物や有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物の色調を、紙粉又はプラスチック材料等により、例えば白色に揃えると、人又は動物用の診断用指示薬を配合して、排泄物についての検査用指示薬の発色の確認が容易となり、人又は動物の排泄物による検診を簡単に行うことができる。
本発明において使用される排泄物検査用指示薬としては、例えば、従来の人又は動物用の尿検査用指示薬、例えば、人の尿検査用指示薬、即ち尿pH指示薬、尿蛋白指示薬、尿糖指示薬、尿ヘモグロビン指示薬及びその他の人の尿検査用指示薬が使用することができる。
本発明において、このような指示薬、特にpH指示薬を配合する場合には、指示薬の発色を正確かつ容易に検出できるようにするために、造粒物の表面を紙粉又はプラスチック材料粉で被覆して、被覆層部を形成し、指示薬を配合するのが好ましい。pH指示薬以外の他の指示薬の場合には、被造粒材料又は被覆材料の粒子表面を白色の着色剤で着色し、これに指示薬を添加混合したものを被覆するのが好ましい。この場合、上記の白色の顔料及び染料に替えて、白色乃至略白色の5ミリメートル以下の粒度のプラスチック材料を着色物質として使用することができる。
本発明において、例えば上記の白色の着色物質以外に、例えば、ベントナイト、ゼオライト、炭酸カルシウム、チタン白又は石膏等の鉱物質の白色の着色物質、並びに小麦粉、紙粉又はCMC等の白色の接着作用を有する物質、製紙用プラスチック材料粉又は製紙スラッジ等の白色の有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物を、5ミリメートル以下の粒度の被造粒材料粉砕物乾燥物粒子の表面の着色物質として、使用することができる。
尿pH指示薬の場合は、使用される着色物質及び5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物はpHに影響を与えないものとされ、例えば、プラスチック材料粉や紙粉等が使用される。
本発明において、このような着色物質として、顔料及び染料を使用することができる。このような顔料及び染料には、白色のものとして、紙粉、炭酸カルシウム、酸化チタン及び合成パールがあり、黒色のものとしては、カーボン、エリオクロムブラックT、アミノブラック10B及びクロラゾルブラックBHがある。青色の顔料及び染料としては、シアニンブルー、アゾブルー及びパテントブルーがあり、緑色の顔料及び染料としては、シアニングリーン及びエメラルドグリーンがあり、黄色の顔料及び染料としては、アゾイエロー、アシッドイエロー及びハンサイエローがある。紙粉は、染料、顔料等により予め着色して、各種着色用の材料として使用することができる。
また、本発明において、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料、又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の含水吸水性樹脂を混合した混合物の乾燥造粒物は、それ自体脱臭能を有しているが、動物が排泄した尿等が分解して汚臭となるのを極力避けるために、本発明の粒状の排泄物処理材の素材の5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物に、又はこれらの素材を主として含有する造粒物に、補助脱臭剤として、10重量%以下の量で、又は5重量%以下の量で吸着能を有する白色粉状のベントナイト、ゼオライト等、又は例えば黒色のたばこ用のチャコールフイルターの屑といった活性炭入りプラスチック材料廃物などを配合することができる。これらは造粒物中に配合されるのが好ましい。
本発明において使用される脱臭作用又は消臭作用を有する物質、即ち、脱臭剤としては、活性炭、シリカゲル、木酢液、竹酢液、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、ゼオライト、ベントナイト、カテキン類、カルコン、フラバノン、フラボン、フラボノール、フラバノノール、フラバノール、イソフラボン、アントシアン類、スメルナーク(商品名:株式会社東海興産製)、ミヤラビ(商品名:発売元:海球倶楽部)パンシルBA−210−1(柿抽出液)(リリース科学工業株式会社製)、クリーンスカイ(株式会社興人製)若しくはヒバ油、又はこれらの二種以上の混合物がある。これらの脱臭剤又は消臭剤は、粒状の排泄物処理材を1時間室内に放置して、室内のアンモニアガス臭を除去できるように、粒状の排泄物処理材に添加される。
本発明において、排泄物処理材は、保存時の黴の発生を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の乾燥造粒物に、殺菌作用を有する物質を添加することができる。この場合、長期間、例えば、1年の間保存して黴が発生しないように、粒状の排泄物処理材に、例えば0.1重量%以下の量で添加される。本発明において、このような殺菌作用を有する物質は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を脱色しないように、脱色作用を有しないものであるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質は、例えば、食品の保存及び殺菌に使用される食品用の保存料及び殺菌料であるのが好ましい。このような殺菌作用を有する物質としては、例えば、有機酸、食塩、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール並びに安息香酸又はその塩などの殺菌剤、防腐剤及び防黴剤を使用することができ、この他に抗菌剤を使用することができる。本発明において、殺菌作用を有する物質としては、以上の他に、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、ヒノキチオール、次亜塩素酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、二酸化塩素若しくは食塩、又はこれら2種以上の混合物がある。
酸化により容易に脱色されない顔料を5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物や有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物の着色物質とする場合には、次亜塩素酸又はその塩、例えば次亜塩素酸ナトリウムや次亜塩素酸カルシウム、これらの他に二酸化塩素を使用することができる。ヒバ油の中の有効成分であるヒノキチオールの添加は、桧及びひば等のヒノキチオールを含有する木粉を添加して行なうことができる。このようなヒノキチオール含有の木粉を使用することは、製材工場の廃物を有効に利用することができるので好ましい。
本発明において、尿に触れて排泄物処理材粒子相互を接着させて、容易に塊を形成して、尿に触れた部分を容易に取り出し易くさせるようにしたり、使用時の粒状の排泄物処理材の粉化を避けるために、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物に、接着機能を有する5ミリメートル以下の粒度の廃棄物配合材料粉砕物を配合することができる。このような接着機能を有する物質としては、ポリビニルアルコール(PVA)、小麦粉、澱粉、デキストリン、澱粉アクリル酸ナトリウム、アクリルアミド、コーンスターチ、カルボキシメチルセルロース(CMC)、プルラン又はゼラチンなどがあり、これらは、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して混合物の形で使用される。また、アルコール溶解性の5ミリメートル以下の粒度の廃棄物配合材料粉砕物としては、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)又はポリビニルピロリドン或(PVP)などがあり、この場合も同様に、単独で使用されるか、又はこれら2種以上を混合して混合物の形で使用される。
本発明において、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料、又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物は、これに含水吸水性樹脂を混合して造粒装置により造粒される。造粒装置としては、従来周知の、スクリュー式、ラム式及びロール式等の押出し造粒装置を使用することができる。しかし、この他に、圧縮造粒装置、パン型造粒装置、ドラム型造粒装置及び流動層型造粒装置などの各種造粒装置を使用することができる。このようにして造粒された造粒物は、乾燥される。この乾燥造粒物は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料の乾燥物を50重量%以上の量で含有するものであり、また好ましくは、乾燥造粒物は、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を50重量%未満の量で含有するものであり、好ましくは、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を30重量%以下の量で含有するものであり、さらに好ましくは、乾燥造粒物が、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を10重量%以下の量で含有するものである。
これらの造粒装置において、成形された造粒物の表面への白色粉末の付着は、造粒物が形成されたところで、造粒物表面に、例えば白色粉末を直接付着させたり、又は白色粉末を溶液又は懸濁液に変えて、噴霧等により付着させることができる。
本発明において、粒状の排泄物処理材を、造粒物で形成される芯部と、該芯部の表面を被覆する被覆層部とで形成した乾燥被覆粒状物とすることができる。本発明においては、芯部には、吸水性樹脂が、1重量%以下の量で含有されるが、吸水性樹脂による接着性が十分でないときは、保存時に崩れ難く、また使用前に剥離が生じないように、接着剤の量は、10重量%以下、好ましくは、5重量%以下の量で添加することができる。着色され又は着色されない粉状プラスチック材料乾燥物の乾燥造粒物、又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物の粉砕物の乾燥造粒物には、その表面を覆って、被覆材料及び吸水性樹脂若しくは高吸水性樹脂で形成された被覆層部、又は被覆材料及び吸水性樹脂若しくは高吸水性樹脂及び接着剤で形成された被覆層部を設けることができる。被覆層部は、濡れて互いに接触する排泄物処理材粒子同士が接着して、凝集塊を形成することができるように、被覆材料としては、濡れて接着可能である材料を選ぶのが好ましい。
この場合、被覆層部は、造粒物を芯部とし、これを被覆材料で被覆して形成される。被覆材料は、被覆材料と吸水性樹脂の混合物に、さらに場合によっては添加物質を混合して調製することができる。被覆材料としては、紙粉を使用するのが好ましい。この場合、被覆層部を形成する紙粉の量は、被覆層部の50重量部以上であり、好ましくは60重量%であり、さらに好ましくは、紙粉55重量%である。また,被覆層部を形成する吸水性樹脂の量は、被覆層部に対して40重量%以下であり、好ましくは、35重量%である。被覆層部を形成する接着剤の量は、被覆層部に対して10重量%以下であり、好ましくは、7重量%以下である。この場合、例えば、粉状プラスチック材料の造粒物又は粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物の粉砕物の造粒物に、紙粉と吸水性樹脂の混合物を付着させ、その後乾燥することにより容易に剥落しないようにすることができる。しかし、この場合、接着剤を使用すると、被覆層部が芯部に対して強固に接着できるので好ましい。
本発明において、このような被覆材料としては、粉状パルプ材料を使用することができる。このような粉状パルプ材料としては、衛生用紙の製造工程から排出される規格外の廃材又は裁断屑などがある。このような被覆材料としては、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材又はバフ粉などがあり、これらの以外の被覆材料として使用できる廃材としては、不織布屑、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布、不織布廃材、吸水性樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物などがある。これらは何れも、0.5ミリメートル以下の粒度、好ましくは0.3ミリメートル以下の粒度、さらに好ましくは0.1ミリメートル以下の粒度に粉砕されて被覆層部の形成に使用される
本発明において、粒状の排泄物処理材は、粉状プラスチック材料乾燥物又は粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物乾燥粉砕物を含む造粒物表面を、被覆層部で覆って形成することができる。被覆層部で覆われた粒状の排泄物処理材において、被覆層部は、乾燥被覆粒状物の被覆層部の表面に排泄物を付着させて、排泄物を粒状の排泄物処理材により包み込むように、粒状の排泄物処理材の粒子は、濡れて相互に接着可能に形成される。粒状の排泄物処理材は、使用時に、排泄物をその周囲から包み込めるので、排泄物の汚臭等は、排泄物処理材に吸着されて周囲に汚臭が放散されることはない。
しかも、本発明においては、粒状の排泄物処理材は、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物の造粒物又は5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物の粉砕乾燥物の混合物の造粒物であり、5ミリメートル以下の粒度のプラスチック材料自体又は有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物自体が、吸収及び吸着能を有するものであるので、吸着物質を特に加えることなく、人又は動物の排泄した尿を吸収し、消臭性が良好である。さらに、本発明の粒状の排泄物処理材の表面を、特に着色物質で着色しておけば、尿検査用指示薬を配合しても、その発色を際立たせることが容易であり、人又は動物の排泄した尿の色を検査して、人又は動物の健康状態を監視することが容易となる。また、被覆層部は濡れた場合、下の層が透けて見えるようにすることができるので、濡れた部分を容易に区別することができる。
本発明において、ポリビニルアルコール及び/又は小麦粉が混合されている場合には、人又は動物の排泄物に付着して、排泄物を塊状に包み込むこととなり、後始末が簡単かつ容易である。また、動物の排泄処理材中に補助脱臭剤及び/又は高吸水性樹脂が混合されている場合には、排泄物処理材として更に優れた脱臭性並びに吸水性及び保水性を発揮する。
本発明において、5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物の乾燥物を含む造粒物の芯部の表面の一部を被覆して被覆層部が形成される。この被覆層部には、被覆層部が速やかに水を吸収でき、かつ粒子相互が尿に濡れて粘着又は接着できるように、吸水及び接着機能を有するプラスチック材料粉又は紙粉、及び吸水性樹脂が選ばれる。芯部の上に形成される被覆層部は、吸水及び接着機能を有するように、各種プラスチック材料粉又は紙粉の他に各種吸水性樹脂を配合して形成することができる。この場合、被覆層部は、例えば、プラスチック材料粉又は紙粉に加えて、吸水及び接着機能を有する吸水性樹脂、吸水量が比較的大きい高吸水性樹脂及び増粘剤として機能する吸水性樹脂を、実験的に求められた適当な比率で配合して形成することができる。
本発明において、粒状の排泄物処理材の素材である、粉状プラスチック材料乾燥物及び有機質材料廃棄物の粒度は、5ミリメートル以下とされ、好ましくは3ミリメートル以下とされる。殊に、素材の粒度が、5ミリメートル以下の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性が大きくなるので好ましい。素材の粒度が、3ミリメートル以下の粒度の場合には、得られる乾燥造粒物の保水性をさらに大きくできるので好ましい。本発明において、有機質材料廃棄物の粉砕物は、造粒に先立って、粉状プラスチック材料に40重量%以下の量で、好ましくは10重量%以下の量で混合することができる。
有機質材料廃棄物の粉砕物粒子が、造粒に先立って予め着色される場合には、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物と混合して、単一色又は混合色とすることができる。しかし、本発明において、5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料乾燥物の着色粒子の色調と5ミリメートル以下の粒度の有機質材料廃棄物粉砕物乾燥物の色調とを一致させると、斑模様を少なくできるので好ましい。
本発明は、従来、廃物とされて、その処理が問題とされていたプラスチック材料廃棄物及び有機質材料廃棄物を、含水吸水性樹脂と混合して、造粒して、粒状の排泄物処理材とするので、5ミリメートル以下の粒度の素材の粉砕物に、茶殻、活性炭入りプラスチック材料廃物等の可燃性の脱臭剤を混合して、1ミリメートル以上、好ましくは3ミリメートル以上の粒径の造粒物に形成して、人又は動物用の粒状の排泄物処理材とするものである。このように、本発明においては、人又は動物用の粒状の排泄物処理材は、主として可燃物で構成されており、動物の排泄した尿の吸収が良く、また保水性が良く、消臭性が顕著に良好であるので、焼却等廃棄処理が容易である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
図1において、プラスチック材料は、紙おむつ分級処理により回収される回収プラスチック材料であり、5mm以下の粒度に粉砕されて、回収プラスチック材料粉砕物供給用の計量ホッパー1に供給される。回収プラスチック材料粉砕物供給用ホッパー1は、ベルトコンベヤ装置2の搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ装置2に、回収プラスチック材料粉砕物を供給可能に設けられている。また、本例において、主として紙おむつ廃材粉砕物の供給用の計量ホッパー3は、ベルトコンベヤ装置4の搬送路上に位置して、ベルトコンベヤ装置4に紙おむつ廃材粉砕物を供給可能に設けられている。本例において、回収プラスチック材料粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置2の搬送出口5及び紙おむつ廃材粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置4の搬送出口6は、夫々、第一混合用ベルトコンベヤ装置7の導入口に位置して設けられている。ベルトコンベヤ装置2及びベルトコンベヤ装置4で第一混合用ベルトコンベヤ装置7に供給された回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物は、第一混合用ベルトコンベヤ装置7の搬送出口8から混合用ホッパー9に収容される。
混合用ホッパー9に入れられた回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物は、混合用ホッパー9の供給口10から第二混合用ベルトコンベヤ装置11に供給され、第二混合用ベルトコンベヤ装置11からスクリュー式押出し造粒装置12の混合装置13に供給される。混合装置13はスクリューを備えており、回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物はより均一に混合される。造粒される混合物の水分は、自重の500倍以上の水を含有する液状の含水高吸水性樹脂により供給される。本例において、混合装置13には、液状含水高吸水性樹脂供給装置131が設けられており、回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物に、液状含水高吸水性樹脂をノズル132から注入することにより供給する。液状含水高吸水性樹脂は、比較的粘稠な液体であり、攪拌翼及びスクリュー等の作用により、回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物に混合される。液状含水高吸水性樹脂が混合された回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物は、一様な又は略一様な含水状態となる。回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物に対する液状含水高吸水性樹脂の混合比率は、その混合物の水分が造粒に適した水分となるように予め求めておくのが好ましい。本例においては造粒装置にディスクペレッターが使用されるので、35重量%以下の含水率に調整される。しかし、造粒装置が、ミートチョッパー等のスクリュー押出し型造粒装置の場合には、35重量%以上の含水率に調製することが必要である。回収プラスチック材料粉砕物、紙おむつ廃材粉砕物及び液状含水高吸水性樹脂の混合物は、ディスクペレッター12に導入されて、ダイス14から、径が4mm長さが10mmの柱状の造粒物として押し出される。造粒装置12のダイス14の下方には、押し出された造粒物を、円形篩15に送るための造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16が設けられている。本例において、前記造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16の造粒物供給口17は、円形篩15上に位置している。前記円形篩15の目の開きは、粒子径の4mmより小さく、約3.5mmである。該円形篩15における篩上粒子は、篩上出口17から出て、該篩上出口18に接続する篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19に供給される。
篩上粒子の搬送用ベルトコンベヤ装置19の搬出端20は、振動型整粒機21上に位置し、振動型整粒機21に接続している。振動型整粒機21は、互いに付着する造粒物を、振動させることにより,付着し合った粒を一粒の粒子に解すものであり、使用時の粉化を極力少なくするために設けられている。篩上粒子は、搬送用ベルトコンベヤ装置19により、振動型整粒機21に供給され、個々の粒子に解される。
一方、円形篩16の篩下粒子は、篩下出口22に設けられている篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23に移され、該ベルトコンベヤ装置23の搬出端24から、造粒装置12への第二混合用ベルトコンベヤ装置11に戻される。
本例においては、振動型整粒機21の出口側には、目の開きが4mm以下の篩25が設けられている。前記篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19から振動型整粒機21に送られた造粒物は、振動型整粒機21の振動により一粒宛解されて、粒状の芯部となるものであり、該振動型整粒機21の出口側の篩25に送り出される。篩25の篩下出口(図示されていない)の下方には、搬出端26が混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11上に位置している篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27が設けられており、篩25の篩下粒子は、篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27により、造粒装置12に接続する第二混合用ベルトコンベヤ装置11に戻される。
振動型整粒機21において、4mm以上の粒度の粒子は、篩上出口28に送り出される。この篩上出口28に送り出された篩上粒子は、その表面を、0.3mmの粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物である被覆材料で被覆するために、篩上出口28に接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29から搬出される。該篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29の出口30は、振動篩型の第一造粒物被覆装置31の供給装置32の上に設けられている。本例において、前記第一造粒物被覆装置31には、0.3mmの粒度の例えば紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆材料供給ホッパー33が被覆材料供給路34を介して接続しており、該被覆材料は、被覆材料供給路34により、振動篩型の第一造粒物被覆装置31に供給される。
前記振動型整粒機21において解された4mm以上の粒度の粒子は、篩上出口25に接続する篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29から搬出され、該篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29に接続する第一造粒物被覆装置31の供篩装置32に供給される。芯部となる粒子は、供給装置32から第一造粒物被覆装置31に搬送されて、被覆材料供給路34により、0.3mmの粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物である被覆材料が散布されて、該被覆材料により表面が被覆される。
本例において使用される第一、第二及び第三の造粒物被覆装置31、35及び36は、共に同一タイプの振動型の造粒物被覆装置であり、本例においては、これら三基の造粒物被覆装置31、35及び36は直列に接続して設けられている。即ち、第一造粒物被覆装置31の排出路37は第二造粒物被覆装置35に接続し、第二の造粒物被覆装置35の排出路38は第三造粒物被覆装置36に接続している。第一、第二及び第三の造粒物被覆装置31、35及び36において、前記振動型整粒機21において解された4mm以上の粒度の粒子は、0.3mmの粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆材料が散布されて、芯部の表面上に被覆層部が形成される。
本例において、第三造粒物被覆装置36には、水の噴霧装置361が設けられており、被覆層部が形成された被覆粒子の被覆層部に、噴霧装置361から、水道水等の水が噴霧される。
第三造粒物被覆装置36において、被覆層部に水道水が噴霧された被覆粒子は、第三の造粒物被覆装置36の排出路39の出口40から、その下方に設けられている被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ装置41によって、該被覆造粒物搬送用ベルトコンベヤ装置41が接続する乾燥機42に送られる。
被覆材料で被覆された被覆造粒物は、乾燥機42、例えば熱風乾燥機に導入され、乾燥される。乾燥機42の乾燥物出口43の下方には、乾燥造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44が設けられている。この乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44の搬出端は、乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部46に設けられており、乾燥機42で乾燥された乾燥被覆造粒物は、乾燥機42の乾燥物出口43から、乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44に移り、この搬送用のベルトコンベヤ装置44により、乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部46に送られる。本例において、乾燥被覆造粒物収容タンク45は、廃塵除去装置(図示されていない)を排気部47に備えている。乾燥被覆造粒物は、乾燥被覆造粒物収容タンク45の出口(図示されていない)下方に設けられた乾燥被覆造粒物搬出用のシュート48により乾燥被覆造粒物搬出用ベルトコンベヤ装置49に取り出され、目開き例えば10mmの上段篩及び目開き4mmの下段篩を備える整粒用の円形振動篩装置50に送られて、比較的粗い粒子と比較的細かい粒子が分離除去されて、整粒される。整粒された被覆造粒物は粒状の排泄物処理材の製品である。円形振動篩装置50の中段出口(図示されていない)に接続する製品搬出用ベルトコンベヤ装置51は、自動包装装置52に接続しており、整粒された製品は、自動包装装置52に送られて、そこで自動包装される。自動包装装置52には、出荷用ベルトコンベヤ装置53が接続しており、包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置53から出荷される。
本例の装置は以上のように構成されているので、所定量の回収プラスチック材料粉砕物を計量ホッパー1に入れ、また所定量の紙おむつ廃材粉砕物を計量ホッパー3に入れる。
そこで、回収プラスチック材料粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置2及び紙おむつ廃材粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置4を作動させて、混合用ホッパー9に、夫々、所定量の回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物を供給する。これら所定量の回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物は、混合用ホッパー9で混合されて、その混合物は、混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に供給され、予備混合装置13に送られる。本例において、予備混合装置13において、回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物には液状含水高吸水性樹脂の供給装置131の供給ノズル132から、液状含水高吸水性樹脂が供給されて、一様な又は略一様な含水状態に混合され、回収プラスチック材料粉砕物及び紙おむつ廃材粉砕物の混合物に、含水高吸水性樹脂が、混合された造粒用の被造粒材料が形成される。造粒用の被造粒材料は、使用される造粒装置がディスクペレッター型の造粒装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以下に調製され、使用される造粒装置がミートチョッパー等のスクリュー押出し型造装置である場合には、水分含有率は概略30重量%以上に調製される。
本例において、造粒装置12は、スクリュー押出し型造粒装置であり、スクリューの回転によりダイス14の孔から押し出される。ダイス14の孔径に相当する断面を有し、チョッパーにより所定の長さに切断されて、柱状の造粒物、例えば、平均径が約4mmで、平均長さが10mmの柱状の造粒物粒子が得られる。
造粒装置12のダイス14から押し出される造粒物粒子は、造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置16により、円形篩15に送られて、篩分けされ、篩下の4mm以下の粒度の造粒物は、篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置23によって、混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に戻される。4mm以上の粒度の篩上粒子は、篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19によって、振動型整粒機21に送られ、一粒づつに解される。一粒づつに解されて、4mm以上の粒子は、振動型整粒機21の出口側篩25の篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29によって、第一の造粒物被覆装置31に送られ、そこで、紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆材料が造粒物に対し所定の比率で被覆される。被覆材料は、被覆材料供給ホッパー33で、被覆材料の紙粉及び吸水性樹脂の混合物は、所定の配合比に調製され、被覆材料供給路34により第一造粒物被覆装置31に送られる。
他方、振動型整粒機21で解されて4mm未満の粒度の粒子は、振動型整粒機21の出口側篩25の篩下出口から篩下搬送用ベルトコンベヤ装置27を介して混合物搬送用のベルトコンベヤ装置11に戻され、再度造粒処理される。
第一の造粒物被覆装置31で被覆材料で被覆された一次被覆造粒物粒子は、余剰の被覆材料と共に、第一造粒物被覆装置31の排出路33から、第二の造粒物被覆装置35に送られ、前記一次被覆造粒物粒子をさらに被覆される。第二造粒物被覆装置35でさらに被覆処理された二次被覆造粒物粒子は、余剰の被覆材料と共に、第二造粒物被覆装置35の排出路38から、第三の造粒物被覆装置36に送られて、水道水の噴霧下で余剰の被覆材料によりさらに被覆される。
第三造粒物被覆装置36で被覆材料で被覆された三次被覆造粒物粒子は、第三造粒物被覆装置36の排出路40から乾燥機42に送られて、熱風により乾燥される。熱風乾燥機の温度は100℃以上の温度に保たれる。乾燥された造粒物は、乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置44により、乾燥被覆造粒物収容タンク45に送られ、乾燥被覆造粒物は、乾燥被覆造粒物収容タンク45に収容される。乾燥被覆造粒物には、被覆工程及び乾燥工程で粒子同士が接着したり、又は粒子の一部が剥離して、一部不揃いの粒子となるので、乾燥被覆造粒物収容タンク45から出荷される乾燥被覆造粒物は、乾燥被覆造粒物搬出用のシュート48から乾燥被覆造粒物搬出用のベルトコンベヤ装置49を経て、目開きが例えば10mmの上段篩及び目開きが例えば4mmの下段篩を備える円形振動篩装置50に送られて整粒されて、粒状の排泄物処理材の製品とされる。円形振動篩装置50で整粒された粒状の排泄物処理材の製品は、製品搬出用ベルトコンベヤ装置51から自動包装装置52に送られて、自動包装される。自動包装装置52で包装された製品は、出荷用ベルトコンベヤ装置53から出荷される。
本例において、添加物質、即ち、殺菌作用を有する物質、脱臭作用を有する物質、接着作用を有する物質若しくは着色物質又はこれらの二以上の混合物は、水に混合して噴霧下に被覆造粒物粒子の被覆層部に混合される。着色物質が混合された被覆造粒物粒子の色は着色物質の色に応じて、白色、黄色、緑色又は青色等の色を呈する。
本例において、界面活性剤は、第三の造粒物被覆装置36において、水の噴霧装置39から被覆層部に噴霧することにより被覆層部に混合させることができる。
例1.
紙おむつ廃材の分級処理により回収された回収プラスチック材料を粉砕機(株式会社ホーライ製)で、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、回収プラスチック材料粉砕物を製造し、また、レーヨン系不織布廃材を粉砕機(株式会社ホーライ製)で、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕して、レーヨン不織布廃材粉砕物を製造した。このようにして製造された回収プラスチック材料粉砕物30重量部、及びレーヨン系不織布廃材粉砕物10重量部を混合し、その混合物を、スクリューフィーダーにより、ディスクペレッター(不二パウダル株式会社製)に送る。他方、紙おむつ廃材の湿式分級処理により回収された液状の含水高吸水性樹脂13重量部(高吸水性樹脂0.020重量部含有)を、スクリューフィーダーで搬送中のパルプ系不織布廃材及びレーヨン系不織布廃材粉砕物の混合物に加えて、スクリューフィーダー内で、攪拌混合して、パルプ系不織布廃材、レーヨン系不織布廃材粉砕物及び液状含水高吸水性樹脂の混合物を形成した。この混合物の水分含有率は24.5重量%であった。前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物は、前記ディスクペレッターで4mm孔径の厚さ25mmのダイスから押出され、チョッパーで裁断されて、造粒され、直径が4mm長さ10mmの柱状の造粒物を形成する。造粒装置で得られた造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10%以下になるまで乾燥された。乾燥後、乾燥粒子は、熱いうちに70倍の水に溶解して調製された界面活性剤溶液が噴霧された。界面活性剤が付着した乾燥粒子は、上段に8mm開口の篩、下段に3.8mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例2.
前記例1において造粒装置で得られた造粒物を芯部として、その表面に水が噴霧され、ベルトコンベヤ装置により第一円形コーティング機に送られ、水が噴霧された芯部表面に被覆材料を散布することによりコーティングした。第一円形コーティング機で被覆材料がコーティングされた芯部粒子は、第二円形コーティング機上でさらに振動により転動して被覆材料が表面に付着され、さらに第三コーティング機上で、芯部粒子を転動させながら、被覆材料の量が、芯部80重量部に対して20重量部となるように造粒物粒子に付着させた。このようにコーティングされた被覆造粒物は、上段に10mm開口の篩、下段に4mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、これらを分離した被覆造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10重量%以下になるまで乾燥し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
本例において、被覆材料は、(1) 粒度30μm以下の高吸水性樹脂HS−1100ハイモサブ(商品名:ハイモ株式会社製)40重量部、(2) 高吸水性樹脂AP900S(商品名:三菱化学株式会社製)35重量部、(3) T−α澱粉(商品名:松谷化学工業株式会社製)20重量部及び(4) アクリルアミド:ダイヤフロックK−201G(商品名:ダイヤフロック株式会社製)5重量部の混合物が使用された。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
また、この猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分が塊状に固まり廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例1及び例2においては、液状の含水高吸水性樹脂を使用して造粒するので、造粒物における高吸水性樹脂の使用量が、従来の粒状の排泄物処理材では1590乃至2650gであるのに対し、本例では20gと顕著に少ない量となった。
例3.
ラミネート紙廃材30重量部及びダンボール廃材10重量部を粉砕機(株式会社ホーライ製)で、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕し、ラミネート紙廃材粉砕物3に対しダンボール廃材粉砕物1の重量割合の混合物40重量部を混合機に入れる。この混合機に、紙おむつ廃材の湿式分級処理により回収された液状の含水高吸水性樹脂18重量部(高吸水性樹脂0.028重量部含有)と含水率65重量%の焙煎コーヒー豆抽出残渣20重量部を入れて、良く混合攪拌し、ラミネート紙廃材粉砕物、ダンボール廃材粉砕物、焙煎コーヒー豆抽出残渣及び液状含水高吸水性樹脂の混合物を作製した。この作製された混合物の水分含有率は約40重量%であった。前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物は、ベルトコンベヤ装置により、ミートチョッパー型造粒装置(株式会社平賀製作所製)に送り造粒する。この造粒は、前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物を、前記ミートチョッパーの4mm孔径の厚さ25mmのダイスから押出しチョッパーで裁断することにより行われて、これにより直径が4mm長さ10mmの柱状の造粒物を形成する。造粒装置で得られた造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10%以下になるまで乾燥された。乾燥後、乾燥粒子は、熱いうちに70倍の水に溶解して調整された界面活性剤溶液が噴霧された。界面活性剤が付着した乾燥粒子は、上段に8mm開口の篩、下段に3.8mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例4.
前記例3において造粒装置で得られた造粒物を芯部として、その表面に水が噴霧され、ベルトコンベヤ装置により第一円形コーティング機に送られ、水が噴霧された芯部表面に被覆材料を散布することによりコーティングした。第一円形コーティング機で被覆材料が、コーティングされた芯部粒子は、第二円形コーティング機上でさらに振動により転動して被覆材料が表面に付着され、さらに第三コーティング機上で、芯部粒子を転動させながら、被覆材料の量が、芯部80重量部に対して20重量部となるように造粒物粒子に付着させた。このようにコーティングされた被覆造粒物は、上段に10mm開口の篩、下段に4mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、これらを分離した被覆造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10重量%以下になるまで乾燥し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
本例において、被覆材料は、(1) 粒度30μm以下の高吸水性樹脂HS−1100ハイモサブ(商品名:ハイモ株式会社製)50重量部、(2) T−α澱粉(商品名:松谷化学工業株式会社製)35重量部、(3) アクリルアミド:ダイヤフロックK−201G(商品名:ダイヤフロック株式会社製)10重量部及び(4) 消臭抗菌剤のクリーンスカイ(商品名:株式会社興人製)5重量部の混合物が使用された。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分が塊状に固まり廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例3及び例4においては、液状の含水高吸水性樹脂を使用して造粒するので、造粒物における高吸水性樹脂の使用量が、従来の粒状の排泄物処理材では2340乃至3900gであるのに対し、本例では28gと顕著に少ない量となった。
例5.
紙おむつ廃材の分級処理により回収された回収プラスチック材料20重量部、ラミネート紙廃材20重量部及び印刷工場から排出される紙粉10重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)で、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕した。回収プラスチック材料、ラミネート紙廃材及び印刷工場から排出される紙粉の重量比が1:1:0.5の粉砕混合物を、混合機に入れる。この混合機に、紙おむつ廃材の湿式分級処理により回収された液状の含水高吸水性樹脂6重量部(高吸水性樹脂0.009重量部含有)及び含水率65重量%の抽出後のお茶残渣20重量部を入れて、良く混合攪拌し、回収プラスチック材料、ラミネート紙廃材及び印刷工場から排出される紙粉、抽出後のお茶残渣及び液状含水高吸水性樹脂の混合物を作製した。この作製された混合物の水分含有率は約25重量%であった。前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物は、ベルトコンベヤ装置により、ミートチョッパー型造粒装置(株式会社平賀製作所製)に送り造粒する。この造粒は、前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物を、前記ミートチョッパーの4mm孔径の厚さ25mmのダイスから押出しチョッパーで裁断することにより行われ、これにより直径が4mm長さ10mmの柱状の造粒物が形成される。造粒装置で得られた造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10%以下になるまで乾燥された。乾燥後、乾燥粒子は、熱いうちに70倍の水に溶解して調整された界面活性剤溶液が噴霧された。界面活性剤が付着した乾燥粒子は、上段に8mm開口の篩、下段に3.8mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例6.
例5で得られた造粒物を芯部として、その表面に水が噴霧され、ベルトコンベヤ装置により第一円形コーティング機に送られ、水が噴霧された芯部表面に被覆材料を散布することによりコーティングした。第一円形コーティング機で被覆材料がコーティングされた芯部粒子は、第二円形コーティング機上でさらに振動により転動して被覆材料が表面に付着され、さらに第三コーティング機上で、芯部粒子を転動させながら、被覆材料の量が、芯部80重量部に対して20重量部となるように造粒物粒子に付着させた。このようにコーティングされた被覆造粒物は、上段に10mm開口の篩、下段に4mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、これらを分離した被覆造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10重量%以下になるまで乾燥し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
本例において、被覆材料は、(1) 粒度30μm以下の高吸水性樹脂HS−1100ハイモサブ(商品名:ハイモ株式会社製)50重量部、(2) 高吸水性樹脂HPSアクアパル(商品名:三菱化学株式会社製)20重量部、(3) T−α澱粉(商品名:松谷化学工業株式会社製)20重量部及び(4) アペデックス(商品名:松谷化学工業株式会社製)5重量部(5) 消臭抗菌剤のクリーンスカイ(商品名:株式会社興人製)5重量部の混合物が使用された。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分が塊状に固まり廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例5及び例6においては、液状の含水高吸水性樹脂を使用して造粒するので、造粒物における高吸水性樹脂の使用量が、従来の粒状の排泄物処理材では2280乃至3900gであるのに対し、本例では9gと顕著に少ない量となった。
例7.
紙おむつ廃材の分級処理により回収された回収プラスチック材料50重量部を、粉砕機(株式会社ホーライ製)で、目開きが3mmのスクリーン目を通して粉砕し、粉砕された回収プラスチック材料の粉砕物を混合機に入れる。この混合機に、目開きが4mmのスクリーン目を通して粉砕された含水率80重量%の廃棄物のもやし20重量部、紙おむつ廃材の湿式分級処理により回収された液状の含水高吸水性樹脂20重量部(高吸水性樹脂0.030重量部含有)及びアクリルアミド1重量部を入れて、良く混合攪拌し、回収プラスチック材料、廃棄物のもやし、アクリルアミド及び液状含水高吸水性樹脂の混合物を作製した。この作製された液状含水高吸水性樹脂を含む混合物の水分含有率は約40重量%であった。前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物は、ベルトコンベヤ装置により、ミートチョッパー型造粒装置(株式会社平賀製作所製)に送り造粒する。この造粒は、前記液状の含水高吸水性樹脂が混合された混合物を、前記ミートチョッパーの4mm孔径の厚さ25mmのダイスから押出しチョッパーで裁断することにより行われ、これにより直径が4mm長さ10mmの柱状の造粒物が形成される。造粒装置で得られた造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10%以下になるまで乾燥された。乾燥後、乾燥粒子は、熱いうちに70倍希釈の界面活性剤溶液が噴霧された。界面活性剤が噴霧された乾燥粒子は、上段に8mm開口の篩、下段に3.8mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分を廃棄することは簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例8.
例7で得られた造粒物を芯部として、その表面に水が噴霧され、ベルトコンベヤ装置により第一円形コーティング機に送られ、水が噴霧された芯部表面に被覆材料を散布することによりコーティングした。第一円形コーティング機で被覆材料がコーティングされた芯部粒子は、第二円形コーティング機上でさらに振動により転動して被覆材料が表面に付着され、さらに第三コーティング機上で、芯部粒子を転動させながら、被覆材料の量が、芯部80重量部に対して20重量部となるように造粒物粒子に付着させた。このようにコーティングされた被覆造粒物は、上段に10mm開口の篩、下段に4mm開口の篩を備える円形振動篩装置で、比較的大きい粒子及び細かい粒子を篩分けて分離し、これらを分離した被覆造粒物は、80℃以上の温度の熱風乾燥機で水分が10重量%以下になるまで乾燥し、主として、直径4.2mm、長さ10mmのペレットを製造し、このペレットを集めて、猫のトイレ用の砂とした。
本例において、被覆材料は、(1) 粒度30μm以下の高吸水性樹脂HS−1100ハイモサブ(商品名:ハイモ株式会社製)50重量部、(2) 高吸水性樹脂HPSアクアパル(商品名:三菱化学株式会社製)20重量部、(3) T−α澱粉(商品名:松谷化学工業株式会社製)20重量部及び(4) アペデックス(商品名:松谷化学工業株式会社製)5重量部(5) 消臭抗菌剤のクリーンスカイ(商品名:株式会社興人製)5重量部の混合物が使用された。
室内において、本例で作製された猫のトイレ用の砂に35℃の温度の20倍に希釈したアンモニア水50mを加えたが、非常に吸水性及び脱臭性が良好であり、室内にアンモニア臭を感じなかった。
またこの猫のトイレ用の砂を市販の猫用トイレ(W430×D310×H135)に深さ7cmになるように敷き猫でテストしたが、猫は慣れるにつれて、問題なく排尿及び排便をするようになった。使用後は、尿で濡れた部分が塊状に固まり廃棄するのも簡単であり、部屋には尿の臭いが殆ど感じられなかった。
例7及び例8においては、液状の含水高吸水性樹脂を使用して造粒するので、造粒物における高吸水性樹脂の使用量が、従来の粒状の排泄物処理材では2700乃至4500gであるのに対し、本例では30gと顕著に少ない量となった。例7及び例8においては、アクリルアミドを1kg使用するので、造粒物は確りとした形状のものとなつた。しかし、被覆後においては、例2、4及び6と変わることはなかった。
例1、例3、例5及び例7において、乾燥粒子には、粒子の吸水性、即ち吸水機能を増加させるために、70倍に希釈された界面活性剤溶液が噴霧されているが、粒状の排泄物処理材への界面活性剤の添加は、被造粒材料の混合時に行われても良く、また乾燥前の造粒物に噴霧等により行なうことができる。粒状の排泄物処理材に添加される界面活性剤の量は1重量%以下であるのが好ましい。
本発明は、5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有する含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とするので、従来、廃棄され焼却されていた含水した吸水性樹脂を、焼却処理しないで有効利用することができることとなり、延いては二酸化炭素の削減に寄与する。また本発明においては、含水吸水性樹脂をその侭、粒状の排泄物処理材に再利用するものであり、廃棄物の有効利用をはかる点で、経済効果が大きい。
本発明の一実施例の粒状の排泄物処理材を製造する工程を示す概略の平面図である。
符号の説明
1 回収プラスチック材料粉砕物供給用の計量ホッパー
2、4 ベルトコンベヤ装置
3 紙おむつ廃材粉砕物供給用の計量ホッパー
5 回収プラスチック材料粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置2の搬送出口
6 紙おむつ廃材粉砕物供給用のベルトコンベヤ装置4の搬送出口
7 第一混合用ベルトコンベヤ装置
8 第一混合用ベルトコンベヤ装置7の搬送出口
9 混合用ホッパー
10 混合用ホッパー9の供給口
11 第二混合用ベルトコンベヤ装置
12 スクリュー押出し式造粒装置
13 造粒装置12の混合装置
131
液状含水高吸水性樹脂供給装置
132
液状含水高吸水性樹脂供給装置の供給ノズル
14 造粒装置12のダイス
15 円形篩
16 造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
17 造粒物供給口
18 篩上出口
19 篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
20 篩上粒子搬送用のベルトコンベヤ装置19の搬出端
21 振動型整粒機
22 篩下出口
23 篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置
24 篩下粒子搬送用のベルトコンベヤ装置の搬出端
25 目の開きが4mm以下の篩
26 搬出端
27 篩下搬送用ベルトコンベヤ装置
28 篩上出口
29 篩上搬送用のベルトコンベヤ装置
30 篩上搬送用のベルトコンベヤ装置29の出口
31 振動型の第一の造粒物被覆装置
32 第一の造粒物被覆装置31の供給装置
33 0.3mmの粒度の紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の被覆材料供給ホッパー
34 紙粉及び高吸水性樹脂の混合物の供給路
35 第二の造粒物被覆装置
36 第三の造粒物被覆装置
361
水の噴霧装置
37 第一の造粒物被覆装置31の排出路
38 第二の造粒物被覆装置35の排出路
39 第三の造粒物被覆装置36の排出路
40 第三の造粒物被覆装置36の排出路39の出口
41 被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
42 被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置37が接続する乾燥機
43 乾燥物出
44 乾燥被覆造粒物搬送用のベルトコンベヤ装置
45 乾燥被覆造粒物収容タンク
46 乾燥被覆造粒物収容タンク45の入り口部
47 排気部
48 乾燥被覆造粒物搬出用シュート
49 乾燥被覆造粒物搬出用ベルトコンベヤ装置
50 円形振動篩装置
51 製品搬出用のベルトコンベヤ装置
52 自動包装装置

Claims (14)

  1. 5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  2. 5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  3. 5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料又は5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物並びに添加物質を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  4. 5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料に自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  5. 5ミリメートル以下の粒度の粉状プラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  6. 5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料又は5ミリメートル以下の粒度の粉状のプラスチック材料及び有機質材料廃棄物粉砕物の混合物並びに添加物質を含有する混合物に、自重の50倍以上の水を含有して、ゲル状の含水吸水性樹脂を混合し、この混合物を造粒して、1ミリメートル以上の粒度の造粒物を形成し、この造粒物の表面の少なくとも一部を、被覆材料及び吸水性樹脂を含有する被覆用混合物により被覆して被覆粒状物とし、この被覆粒状物を乾燥して、水分含有率が12重量%以下の乾燥被覆粒状物とすることを特徴とする粒状の排泄物処理材の製造方法。
  7. 被覆用混合物がさらに添加物質を含有する混合物であることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  8. 混合される含水吸水性樹脂が、自重の300倍以上の水を含有して、膨潤するものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  9. 混合される含水吸水性樹脂が、自重の500倍以上の水を含有して、膨潤するものであることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  10. 造粒物に使用される粉状プラスチック材料を形成するプラスチック材料は、プラスチック材料、廃プラスチック材料、動物用排泄物処理材の廃材のプラスチック材料に富む分級産物、紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用紙おむつ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用生理用ナプキン廃材のプラスチック材料に富む分級産物、乳パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、汗パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、失禁パッド廃材のプラスチック材料に富む分級産物、動物用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、寝具用シーツ廃材のプラスチック材料に富む分級産物、マスク廃材のプラスチック材料に富む分級産物、アイマスク廃材のプラスチック材料に富む分級産物、座席用ヘッドカバー廃材のプラスチック材料に富む分級産物、枕カバー廃材のプラスチック材料に富む分級産物若しくは合成樹脂繊維廃材、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  11. 造粒物に使用される有機質材料廃棄物粉砕物は、薄葉紙廃材、衛生用紙廃材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、マスク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃材、枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃材、失禁パッド廃材、動物用シーツ廃材、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞屑、雑誌屑、製紙スラッジ、パルプスラッジ、不織布屑、合成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材、紙粉、チタン紙廃材、焙煎コーヒー豆の抽出残渣、茶殻、野菜屑、使用済み切符若しくはパンチ屑、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  12. 被覆材料が、粉状プラスチック材料は、薄葉紙、薄葉紙廃材、衛生用紙、衛生用紙廃材、トイレットペーパー用紙、トイレットペーパー廃材、ティッシュペーパー用紙、ティッシュペーパー廃材、化粧紙用紙、化粧紙廃材、ちり紙用紙、ちり紙廃材、紙綿、紙綿廃材、紙タオル、紙タオル廃材、便座シート廃材、新聞用紙、新聞紙屑、雑誌屑、バフ粉、機械パルプ、機械パルプ廃材、化学パルプ、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ、セミケミカルパルプ廃材、綿状パルプ、綿状パルプ廃材、木材パルプ、木材パルプ廃材、古紙パルプの粉砕物、紙粉、フラッフパルプ、吸水性繊維廃材、不織布、不織布廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉又はこれら二以上の粉砕物の混合物であり、0.5ミリメートル以下の粒度を有するものであることを特徴とする請求項4乃至7の何れか一項に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  13. 添加物質が、脱臭作用を有する物質、殺菌作用を有する物質、界面活性剤若しくは着色物質又はこれらの二以上の物質を包含することを特徴とする請求項7に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
  14. 殺菌作用を有する物質が、殺菌剤、防黴剤若しくは防腐剤又はこれら二以上の薬剤を含有することを特徴とする請求項13に記載の粒状の排泄物処理材の製造方法。
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