JP3920987B2 - 外装材用出隅部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外装材用出隅部材に関し、詳しくは、外装材が施工された建物のコーナー部に取り付けられる出隅部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、従来の出隅部材は、基板1a、1bの端面を斜めに切断し、この切断端部18を留め接合して直角形状に構成される。この接合構造においては、基板1a、1bのバリ処理やはみ出した接着剤の除去、さらには2枚の基板1a、1bを突き合わせることによるズレ等を考慮して角部に面取部19を形成する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように面取部19を形成した構造では、この面取部19を塗装する必要がある。ところが、面取り処理によってセメント面が露出することになるため、塗装仕上げされた基板1a、1bの表面と同一色相に仕上げることは困難であり、略同一の色相に仕上げるしか方法がなかった。仮に、良好な塗装仕上げを行ったとしても、2枚の基板を突き合わせる構造であるため、接合部分において柄ズレを発生させやすい。しかも、塗装仕上がりが不備であると、基板の表面まで塗装がはみ出たり、色ズレを起こしたりすることもある。
【0004】
上記のような不都合を避けるためには、出隅部材を押出成形により製造することが考えられるが、押出成形では天然石調やタイル目地等の複雑な意匠のものを作成することは困難である。したがって、上述のような留め接合を採用せざるを得ず、そうすると上述のような不具合が生じる上、出隅部材の自体の形状についても、所定の開き角度をもって2平面が突き合わされた単純な形状しか作成できず、意匠面でも制約があった。
本発明は上述の点に着目してなされたもので、面取り処理を不要とし、外観、耐用年数等の品質の向上をはかった外装材用出隅部材を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、外装材の端部のコーナー部分に施工される該外装材と同質の出隅部材であって、所定の角度で配置される両側の基板と、該基板間の隅部に介在されて基板を接合する接合部材とからなることを特徴とする。
本発明の外装材用出隅部材の好ましい実施の形態は、前記基板間の隅部であって前記接合部材の表面側には凹部が形成されている。
【0006】
また、前記接合部材の表面側に凹凸模様を形成している。前記両側基板の角部稜線を突き合わせ、両側基板の端面で構成された入隅部に前記接合部材を配置したものである。前記基板が前記外装板の延長部分であり、該延長部分を前記接合部材で接合したものである。
【0007】
本発明によれば、左右の基板の間に接合部材を設けた構造の外装材用出隅部材としたので、出隅部の面取り処理が不要となり、前記した塗装上の不都合が解消されると共に、接合部材を使用することにより左右の基板の柄が隔離でき、基板柄ズレを目立ちにくくすることができと共に、接合部材として窯業系材料のほか、石材、金属材料、木材、樹脂材等も使用することにより特有の意匠性が発揮される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の外装材用出隅部材の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図8と同一部材または同一機能のものは同一符号で示している。
図1乃至図6において、本発明の外装材用出隅部材Aは、左右の基板1a、1bと中央の接合部材2の3部材で構成されるもので、以下にその実施の形態を例示的に説明する。なお、各図において、3は柱、4は外装板を示している。
【0009】
図1(a)乃至(c)は、四角柱の接合部材2を使用した例である。図1(a)は、基板1a、1bの接合面に部分的に45°の斜め切断部5を設け、この斜め切断部5、5間に四角柱の接合部材2を介在させて接着している。斜め切断部5以外の部分は直角の端面6となっており、この端面6と前記接合部材2の表面とで凹部(入隅部)8を構成している。
【0010】
図1(b)は、基板1a、1bの端部に直角の切欠部10を設け、この切欠10、10に接合部材2を嵌め込んで接合したものである。切欠部10以外の部分は直角の端面6となっており、この端部6と前記接合部材2の表面とでW型の凹部(入隅部)8を構成している。
図1(c)は、図1(a)における端部6を加工して丸み11を付けたものである。
【0011】
図2は、基板1a、1bと外装板4の接合部の構成であって、20は柱3との間に設けられた胴縁材、21は目地部に設けられたハット型ジョイナーであって、目地部にはシーリング22が施される。
図3(a)から(f)は接合部材2が四角柱以外の変形形状の例である。図3(a)は接合部材2が三角形状のもので、斜め切断部5の間にくさび状に介在させている。図3(b)は、接合部材2が台形状のもので、斜め切断部5の間にくさび状に介在させている。図3(c)は接合部材2が四角柱の一辺に三角状の山部2aが形成され、この山部2aを凹部8に露出させている。
【0012】
図3(d)は、接合部材2の一辺に丸みをもった山部2bが形成されたもので、その他は(c)と同じである。図3(e)は接合部材2が断面略扇形状のもので、切欠部12に嵌め込み、円形表面2cを凹部8に露出させている。図3(f)は接合部材2が円柱状のもので、基板1a、1bの円形切断部13に接合部材2を介在させたものである。
【0013】
図4(a)乃至(b)は前記斜め切断部5を設けることなく接合できるようにした例である。図4(a)は基板1a、1bの端部の稜線1cを重ねることなく突き合わせ、端部の入隅部に四角柱の接合部材2を配置して接合したもの、(b)は(a)のの四角柱に代えて三角柱の接合部材2を使用したもの、を各々示している。
【0014】
図5(a)は、接合部材2の表面に鋸刃状の模様14が形成され、図5(b)は半円形凸部状の模様14が形成されたもので、これによって多段出隅部材を構成している。
図6は外装板4の延長部分4aを基板1a、1bの代用として使用した例であって、(a)はこの延長部分4aの切欠段部16にL字形のコーナー部材からなる接合部材2を嵌め込んで接合したもの、(b)は延長部分4aの端部に斜め切断部17を形成し、この斜め切断部17に三角形状の接合部材2を貼り付けたものである。
【0015】
図7は、図1(b)、図3(c)または図4(b)の実施の形態における出隅部材Aを使用した外装板4の施工例であって、接合部材2の中央が凸部2aとなり、その両側が入隅の凹部8となった構造である。
以上の各実施の形態に示すように、左右の基板1a、1bの間に接合部材2を設けたことにより、出隅部の面取り処理が不要となり、前記した不都合が解消されると共に、以下のような種々の利点がある。
【0016】
すなわち、接合部材2を別部材として製造した場合は、接合部材2を無地柄とすることで、左右の基板1a、1bの柄が隔離でき(特に横目地の場合)、基板1a、1bの柄ズレを目立ちにくくすることができる。また、接合部材2は窯業系材料のほか、石材、金属材料、木材、樹脂材等も使用可能であり、各々に特有の意匠性が発揮される。
【0017】
さらにまた、接合部材2の表面側に凹部(入隅部)8が形成されるので、凹部8への塗装が行いやすくなり、特に補修塗装作業の場合均一塗装が可能となる。なお、凹部8の箇所に凸部が形成されていても(例えば図1(b)、図3(c)、(d)等)、凹部8と同一塗装ができるため、補修作業が容易になる。したがって、均一塗装の実現により外観が向上し、結果的には耐用年数の向上が図られる。
【0018】
また、段状の凹部8により、従来にない独特の陰影感や立体感が得られると共に、接合部材2の表面露出形状に変化を持たせることにより(例えば図5)、より独特の意匠性が発揮される。
さらにまた、必ず2箇所の接合部が形成されるため、十分な接着強度を確保することが可能となり、出隅部材としての形状安定性が向上する。
【0019】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明によれば、左右の基板の間に接合部材を設けた構造の外装材用出隅部材としたので、出隅部の面取り処理が不要となり、前記した塗装上の不都合が解消されると共に、接合部材を使用することにより左右の基板の柄が隔離でき、基板柄ズレを目立ちにくくすることができると共に、接合部材として窯業系材料のほか、石材、金属材料、木材、樹脂材等も使用することにより特有の意匠性が発揮される。
【0020】
さらにまた、接合部材の表面側に凹部が形成されるので、凹部への塗装が行いやすくなり、特に補修塗装作業の場合均一塗装が可能となり、均一塗装の実現により外観が向上し、結果的には耐用年数の向上が図られる。
さらにまた、必ず2箇所の接合部が形成されるため、十分な接着強度を確保することが可能となり、出隅部材としての形状安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は各々四角柱の接合部材による外装材用出隅部材の実施の形態を示す断面図である。
【図2】外装板と外装材用出隅部材との接合部分の断面図である。
【図3】(a)〜(f)は各々四角柱以外の各種形状の接合部材による外装材用出隅部材の実施の形態を示す断面図である。
【図4】(a)および(b)は各々基板に斜め切断部を設けることなく接合した実施の形態を示す断面図である。
【図5】(a)および(b)は模様付きの接合部材による外装材用出隅部材の実施の形態を示す断面図である。
【図6】(a)および(b)は外装板の延長部分を基板として代用した実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の外装材用出隅部材を使用した外装板の施工例である。
【図8】従来の外装材用出隅部材の端面図である。
【符号の説明】
1a,1b 基板
1c 稜線
2 接合部材
4 外装板
4a 延長部
8 凹部
14 凹凸模様
Claims (3)
- 外装材の端部のコーナー部分に施工される該外装材と同質の出隅部材であって、所定の角度で配置され一端が前記外装材の端部に接合される両側の基板と、該両側の基板の他端側の間の隅部に介在されて基板を接合する接合部材とからなり、前記基板間の隅部であって前記接合部材の表面側には入隅の凹部が形成されていることを特徴とする外装材用出隅部材。
- 前記接合部材の表面側に凹凸模様を形成したことを特徴とする請求項1記載の外装材用出隅部材。
- 前記両側基板の角部稜線を突き合わせ、両側基板の端面で構成された入隅部に前記接合部材を配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の外装材用出隅部材。
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