JP3222301B2 - フローリング構造 - Google Patents

フローリング構造

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JP3222301B2 JP35160993A JP35160993A JP3222301B2 JP 3222301 B2 JP3222301 B2 JP 3222301B2 JP 35160993 A JP35160993 A JP 35160993A JP 35160993 A JP35160993 A JP 35160993A JP 3222301 B2 JP3222301 B2 JP 3222301B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物における床部分
のフローリング構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の床部分は、例えば図2に示すよ
うに、床面7上に複数の板材8a,8bを接合させる状
態で張設してなるフローリング構造になっている。板材
8a,8bは、例えば、合板81の上面に化粧板82を
張設してなるものであり、床面7上に張設した状態にお
ける両側面に、凸型形状の雄実ね83と凹型形状の雌実
ね84を形成した構造になっている。そして、板材8a
は、例えばここでは図示しない壁面に形成された凸部
に、雌実ね84を嵌合させる状態で床面3に張設されて
いる。また、この板材8aの雄実ね83には、床面7に
対して釘9が打ち込まれている。さらに、もう一枚の板
材8bは、上記板材8aの雄実ね83にこの板材8bの
雌実ね84を実ね合わせる状態で配置されている。ま
た、この板材8bの雄実ね83には、床面7に対して釘
9が打ち込まれている。
【0003】上記のように構成されたフローリング構造
では、板材8a,8bの一端は、床面7に対して固定さ
れた状態の雄実ね83に雌実ね84を嵌合させることに
よって床面7に定着される。また、板材8a,8bのも
う一端は、雄実ね83に釘91打つことによって床面7
に定着される。そして、隣接する板材8a,8bを実ね
合わせて嵌合させているため、外観上釘9が見えずしか
も板材8a,8b間に隙間が形成されることとなく床面
7に対して板材8a,8bが張設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記フローリング構造
においては、施工の効率を良くするために、板材の一枚
の面積が大版化する傾向にある。例えば、隣接する板材
間で板材表面の化粧板を柄合わせする必要がある場合
や、各板材の張設面に接着材を塗布して板材と床面とを
接着させる場合には、一枚の板材を大版化することによ
って施工手間を大幅に省くことが可能になる。しかし、
上記板材は、合板あるいは樹脂からなるものであるため
に反りが発生し易い。このため、図3に示すように、板
材8cの面積を大版化すると、板材8cに発生する反り
が大きくなる。そして、上記のフローリング構造では、
板材8cは両側の実ね合わせ部分でのみ床面7に固定さ
れているため、板材8cに発生した反りを抑える部分が
この2か所に限定されてしまう。したがって、板材8c
の反りによって板材8cが床面7から浮き上がり、これ
が板材の大版化を妨げる要因になっていた。
【0005】そこで、本発明は上記の課題を解決するの
フローリング構造を提供することによって、板材の大版
化を実現しフローリング構造の施工効率を向上させるこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、複数の板材を接合させる状態で当該板材を
床面に張設してなるフローリング構造であり、第1の定
着部材と、第2の定着部材とを有している。第1の定着
は、板材の略中央に固設されるものであって、上記板材
を張設する際に当該板材を接合させる方向に向かう嵌合
部を有するものである。そして、第2の定着部材は、上
記板材を上記床面に張設した状態において上記第1の定
着部材と対応する位置の床面に固設されるものであっ
て、上記第1の定着部材と逆方向に向かう嵌合部を有
し、上記板材を上記床面に張設した状態において上記第
1の定着部材と嵌合するものである。
【0007】
【作用】上記のフローリング構造では、第1の定着部材
と第2の定着部材との嵌合によって板材の略中央部が床
面に定着されるため、床面から浮き上がる方向で当該板
材に反りが発生した場合、上記嵌合部分で板材の浮き上
がりが抑えられる。さらに、板材を接合させて床面に張
設する際には、第1の定着部材の嵌合部と第2の定着部
材の嵌合部とが向き合う状態になるため、第1の定着部
材と第2の定着部材との嵌合の際には、特別な動作を必
要とすることなく、板材を接合させる動作によって嵌合
される。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図1に基づいて説明する。
先ず、フローリング構造の各構成部材を説明する。実施
例のフローリング構造は、板材1と第1の定着部材2と
第2の定着部材3とで構成される。
【0009】上記板材1は、例えば大版化した合板11
と、この合板11の上面に張設された化粧板12とから
なるものである。そして、上記板材1は、隣接する板材
1a,1bとを、例えば実ね合わせよって接合させる状
態で床面4に張設されるものである。このため、板材1
は、床面4に張設した状態における両側部に、隣接する
板材1と実ね合わせ嵌合させるための凸型形状の雄実ね
13と凹型形状の雌実ね14とが形成されている。そし
て、例えば板材1aは、ここでは図示しない床面4から
続く壁面に形成された凸部にその雌実ねを嵌合させ、雄
実ね13に釘5を打ち込んで床面4に張設されている。
さらに、もう一枚の板材1bは、上記板材1aの雄実ね
13にこの板材1bの雌実ね14を実ね合わせる状態で
配置され、その雄実ね13に釘5を打ち込んで床面4に
張設されている。さらに、床面4と向かい合う板材1の
張設面15の略中央部には、上記第1の定着部材2の厚
みの分だけ張設面15を掘り込んだ部材取り付け溝16
が形成されている。また、化粧板12には、必要に応じ
て目地模様等が入れられている。
【0010】上記第1の定着部材2は、図1(2)に示
すように、板材1の部材取り付け溝16に固設されるも
のであり、例えば釘5を打ち込むことによって板材1に
固設される。また、この第1の定着部材2は、すでに床
面4に張設された板材1aに対して板材1bを実ね合わ
せて床面4に張設する際に、板材1bの接合方向に向か
う開口状の嵌合部21を有している。
【0011】上記第2の定着部材3は、板材1を床面4
に張設した状態において上記第1の定着部材2と対応す
る位置の床面4に固設されるものであって、例えば床面
4に釘5を打ち込むことによって固設される。また、こ
の第2の定着部材3は、板材1を床面4に張設した状態
において、前記第1の定着部材と逆方向に向かう嵌合部
31を有している。この嵌合部31は、床面4に固設さ
れた状態において、床面4に対して略平行を保って浮き
上がるように形成されている。そして、図1(1)に示
したように、板材1を床面4に張設した状態において
は、この嵌合部31が、上記第1の定着部材2の嵌合部
21に挿入され、これによって、第1の定着部材2と第
2の定着部材3とが嵌合するようになっている。
【0012】上記のフローリング構造では、第1の定着
部材2と第2の定着部材3との嵌合によって、板材1の
張設面15がその略中央部で床面4に定着される。この
ため、床面4から浮き上がる方向に板材1に反りが発生
した場合、板材1の浮き上りが抑えられる。また、第1
の定着部材2と第2の定着部材3とは、板材1が床面4
に張設された状態においては、板材1に形成した部材取
り付け溝16内に収められるため、板材1と床面4との
密着性が保たれる。さらに、板材1を床面4に張設する
際に、第1の定着部材2の嵌合部21に第2の定着部材
3の嵌合部31が挿入される。このため、第1の定着部
材2と第2の定着部材3との嵌合は板材1の張設動作に
伴って行われ、嵌合に際して特別な動作を行う必要はな
い。
【0013】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第1の定着部材と第2の定着部材との嵌合によって板材
の略中央部が床面に定着されるので、板材の反りによる
床面からの浮き上がりが防止されて板材の大版化が可能
になる。さらに、第1の定着部材と第2の定着部材との
嵌合は、板材を接合させる動作によってなされるため、
上記嵌合に際して特別な動作を行う必要はない。したが
って、フローリング構造の施工効率を向上させることが
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を説明する図である。
【図2】従来例を説明する図である。
【図3】従来の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 板材 2 第1の定着部材 3 第2の定着部材 4 床面 31 嵌合部 41 嵌合部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板材を接合させる状態で当該板材
    を床面に張設してなるフローリング構造において、 前記板材の張設面の略中央に固設されるものであって、
    前記板材を張設する際に当該板材を接合させる方向に向
    かう嵌合部を有する第1の定着部材と、 前記板材を前記床面に張設した状態において前記第1の
    定着部材と対応する位置の床面に固設されるものであっ
    て、前記第1の定着部材と逆方向に向かう嵌合部を有
    し、かつ前記板材を前記床面に張設した状態において前
    記第1の定着部材と嵌合する第2の定着部材とを有する
    ことを特徴とするフローリング構造。
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