JP3920134B2 - 射出成形機の金型交換装置 - Google Patents

射出成形機の金型交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3920134B2
JP3920134B2 JP2002124810A JP2002124810A JP3920134B2 JP 3920134 B2 JP3920134 B2 JP 3920134B2 JP 2002124810 A JP2002124810 A JP 2002124810A JP 2002124810 A JP2002124810 A JP 2002124810A JP 3920134 B2 JP3920134 B2 JP 3920134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
fixed
movable
pin
injection molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002124810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003311781A (ja
Inventor
一史 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Electronics Inc filed Critical Canon Electronics Inc
Priority to JP2002124810A priority Critical patent/JP3920134B2/ja
Publication of JP2003311781A publication Critical patent/JP2003311781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3920134B2 publication Critical patent/JP3920134B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の金型交換装置に関し、特に、カセット式金型を自動的に交換するのに適した射出成形機の金型交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、射出成形品目の多様化に伴い、射出成形用金型として成形に必要な主にキャビティを形成する構成要素で構成される、いわゆる、カセット式金型を用意し、この比較的小型で軽量なカセット式金型のみを交換することにより、作業の簡略化と交換時間の短縮化とが図られている。
【0003】
かかるカセット式金型の交換装置としては、例えば、特開平7−124952号公報に記載のものが知られている。これは、成形機の成形位置から被成形物をを取り出すための把持部を備えた被成形物取出ユニットと、被成形物取出ユニットを成形位置と成形機の外部位置との間で移動可能に搭載するユニット移動機構と、ユニット移動機構に成形位置と外部位置との間で移動可能に搭載され、成形金型を交換するための把持部を備えた金型交換ユニットとを設けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の金型交換装置においては、その金型交換時には、ユニット移動機構により金型交換ユニットを成形位置に移動させ、その把持部で成形金型を把持して引出した後、金型交換ユニットを外部位置まで移動させることにより、金型を外部位置まで搬出し、そして、新たな金型を金型交換ユニットの把持部に把持させた後、ユニット移動機構により金型を成形位置まで移送し、成形位置に金型をセットするようにしているので、その金型の最終的なセットのために、少なくとも、1〜2分の金型段取り時間が必要であるという問題があった。
【0005】
本発明は、かかる従来の問題を解消し、上記段取り時間をさらに短縮した時間内に金型の交換が可能な金型交換装置を提供することを目的としている。
【0006】
また、本発明の他の目的は、金型交換を迅速に行い得ると共に交換に伴う成形サイクル停止時間を短縮し得る金型交換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明に係る射出成形機の金型交換装置の一形態は、固定側金型を保持する固定側金型ホルダーと、可動側金型を保持する可動側金型ホルダーとを備え、該両金型ホルダーに対し金型を自動交換する射出成形機の金型交換装置であって、前記両金型ホルダーは、それぞれ、射出成形機の型締め方向と直交する少なくとも一側方向に開口部を有する金型収容部と、前記開口部から前記金型収容部へ前記金型を案内する案内部と、前記金型を前記金型収容部においてロックするロック手段とを有し、さらに、前記両金型ホルダーの前記開口部に対応する開口幅を有し、複数の金型を収納可能な金型ストッカと、該金型ストッカと前記両金型ホルダーの前記金型収容部との間で前記開口部を介して前記金型を移動可能な金型移動手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
また、前記金型は、固定側型板で構成される固定側金型と、成形キャビティが形成された可動側型板、該可動側型板を支持する受板、および前記成形キャビティから成形品を外すエジェクタ機構を備えて構成される可動側金型とから成り、前記固定側型板と前記可動側型板とがロケートピンを介して接離可能に連結されたカセット式金型であり、前記金型移動手段の金型着脱用ハンドと前記固定側型板および前記可動側型板のいずれか一方とにフックが取付けられ、前記金型ストッカの左右方向または上下方向のスライド動作により前記金型着脱用ハンドと前記金型とが連結または取外されるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
さらに、前記ロック手段は、前記固定側型板および前記可動側型板の側部に形成された溝と、頭部が該溝に嵌合可能に前記金型収容部に露出され、前記両金型ホルダーにそれぞれ摺動自在に設けられたピンと、前記両金型ホルダーの外側にそれぞれ設けられ、該ピンを引き込んで前記金型を前記金型収容部に側面を密着させて固定する引き込み機構とを備えることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記引き込み機構は、前記ピンを保持するスライドブロックに取付けられたクランプ装置を、前記金型ホルダーに固定された固定スペーサに移動可能に支持し、前記クランプ装置の動作時に前記固定スペーサの端面を押圧することにより、該押圧の反力によって、前記スライドブロックを、前記ピンの軸方向に沿って、前記ピンに対して前記金型が存在する方向と反対の方向に移動させて前記ピンを引き込むように構成されていることを特徴とする。
【0011】
さらに、前記金型ストッカは、金型の収納部に金型温度調節用ヒータを備えることを特徴とする。
【0012】
さらに、前記金型ストッカは、前記開口幅離間されて配置され、間に金型収納部を形成する2枚の側板を複数組備え、前記金型移動手段は、該金型ストッカの金型収納部と前記両金型ホルダーの前記金型収容部との間で金型を摺動させて移動させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明による射出成形機の自動金型交換装置の実施の一形態を示す斜視図であり、固定側金型を保持する固定側金型ホルダー10、可動側金型を保持する可動側金型ホルダー20、金型を複数個収納可能な金型ストッカ30、該金型ストッカ30と固定側金型ホルダー10および可動側金型ホルダー20との間で金型を移動可能な金型移動装置40、および金型を固定側金型ホルダー10および可動側金型ホルダー20にロックするロック装置50を備え、金型の自動交換が可能とされている。
【0015】
ここでまず、本実施の形態において用いるカセット式金型100について図4を参照して説明する。カセット式金型100は、固定側型板102で構成される固定側金型と、成形キャビティが形成された可動側型板104、該可動側型板104を支持する受板106、および成形キャビティから成形品を外すエジェクタ機構110を備えて構成される可動側金型とから成り、前記固定側型板102と可動側型板104とがロケートピン103(図2参照)を介して接離可能に連結されている。エジェクタ機構110は、型開き後成形品を突出すためのエジェクタピン112、該エジェクタピン112が固着されているエジェクタプレート114、エジェクタプレート114にエジェクタピン112と平行に立設されている案内用の連結ピン116および連結ピン116のいずれかの外周に設けられている戻しばね118を備えている。
【0016】
また、可動側型板104の前側、すなわち、可動側金型ホルダー20の開口側には、後述する金型移動手段の金型着脱用ハンドのフックと係合可能なフック120がボルト122により固設されている。さらに、固定側型板102および可動側型板104の一側面には、それぞれの後側に開口して、それぞれの中腹部にまで延在し、後述するロック手段の一部を構成する断面T字状の溝130aおよび130bが形成されている。
【0017】
固定側金型ホルダー10は、射出成形機の不図示の固定側プラテンに対し移動可能にタイバーTに案内されており、型締め方向と直交する少なくとも一側方向に開口部11を有する金型収容部12を有している。そして、開口部11から金型収容部12へ金型を案内する案内部としての段部13が金型収容部12の両側壁14に形成されている。さらに、固定側金型ホルダー10は、金型を金型収容部12においてロックするロック装置50(これについては可動側金型ホルダーとの関連で後でまとめて説明する)を有している。
【0018】
可動側金型ホルダー20は、射出成形機の不図示の可動側プラテンにより移動可能にタイバーTに案内されており、型締め方向と直交する少なくとも一側方向に開口部21を有する金型収容部22を有している。そして、開口部21から金型収容部22へ金型を案内する案内部としての段部23が金型収容部22の両側壁24に形成されている。なお、可動側金型ホルダー20には、後述するカセット式金型を収容するために段部23の下方に収容空間24が設けられている。可動側金型ホルダー20には、固定側金型ホルダー10と同様に、金型を金型収容部22においてロックするロック装置50を有している。
【0019】
そこで、ロック装置50につき説明するが、ロック装置50は、固定側金型ホルダー10および可動側金型ホルダー20において同一構造であり、単に、上下逆に配置されている点が異なるのみであるから、固定側金型ホルダー10用のロック装置50につき代表的に説明する。なお、両者を区別する必要があるときは、固定側金型ホルダー10用のロック装置については、符号に添字「a」を、可動側金型ホルダー20用のロック装置については、符号に添字「b」を付して用いる。
【0020】
ロック装置50は、図5に示すように、前述の固定側型板102の側部に形成された断面T字状の溝130と、断面略T字状の頭部が該溝130に嵌合可能に金型収容部12に露出され、固定側金型ホルダー10に摺動自在に設けられた引込ピン52と、固定側金型ホルダー10の外側に設けられ、該引込ピン52を引き込んで金型100の固定側型板102を金型収容部12に側面を密着させて固定する引き込み機構とを備えている。なお、溝130および引込ピン52頭部の断面形状は、ここに例示する略T字状に限られず、頭部が溝内に嵌合され、力が伝達されるのであればよい。例えば、あり溝形状等でもよい。
【0021】
引き込み機構は、底部に拡径部を有する引込ピン52が挿通される貫通孔を有する直方体のスライドブロック54、内臓されたエアシリンダにより作動爪が動作される空圧式クランプ装置55、およびスライドブロック54と空圧式クランプ装置55とを滑り移動可能に保持する固定スペーサ58から主に構成されている。より詳細には、図3および図5に示すように、引込ピン52が挿通されたスライドブロック54に対し空圧式クランプ装置55がねじ57止めされ、引込ピン52が固定側金型ホルダー10に挿し込まれた後に、固定スペーサ58が固定側金型ホルダー10にねじ59止めされる。かかる状態で、空圧式クランプ装置55が作動すると、空圧式クランプ装置55の作動爪56が固定スペーサ58の端面をクランプの支点としてスライドブロック54を空圧式クランプ装置55と共に外側に移動させて引込ピン52を引き込むように構成されている(図5参照)。
【0022】
ここで、金型のロック(クランプ)動作につき説明するに、図6の金型クランプ機構の拡大図に示すように、固定側型板102の溝130a(可動側型板104の溝130b)に引込ピン52aが嵌合した状態で空圧式クランプ装置55aが閉じ作動すると、作動爪56aが固定スペーサ58aの端面を押すことにより、スライドブロック54aおよびそれに固定された空圧式クランプ装置55aとスライドブロック54aに挿入された引込ピン52aとが、固定側金型ホルダー10(可動側金型ホルダー20)に対してクランプ代60だけ外側に引付られる。この際、引込ピン52の頭部と溝130の嵌合隙間はクランプ代60に対して小さく設定されているので、固定側型板102(可動側型板104)は固定側金型ホルダー10(可動側金型ホルダー20)の側面に空圧式クランプ装置55の反力により密着固定される。
【0023】
また、金型のアンロック(アンクランプ)動作は、空圧式クランプ装置55が開き作動することにより行われる。空圧式クランプ装置55が開き作動すると、作動爪56による固定スペーサ58端面の押圧が解除され、引込ピン52を外側に引付る反力が無くなるため、固定側型板102(可動側型板104)は固定側金型ホルダー10(可動側金型ホルダー20)から解放され、開口部を介して取外すことが出来ることになる。
【0024】
次に、金型を収納する金型ストッカ30につき説明する。本実施の形態における金型ストッカ30は、基盤32に対し、固定側金型ホルダー10の開口部11および可動側金型ホルダー20の開口部21に対応する開口幅を有して離間されて配置され、間に金型収納部34を形成する2枚の側板36,36の複数組(図2の実施の形態では2組)から構成されている。そして、側板36,36の内壁には、カセット式金型100の型閉じ状態をもたらす可動側金型ホルダー20の中間停止位置において、固定側金型ホルダー10の段部13および可動側金型ホルダー20の段部23とそれぞれ整列される位置に、固定側金型用段部37および可動側金型用段部38が形成されている。さらに、固定側金型用段部37の上方には固定側金型としての固定側型板102に隣接する形態で金型温度調節用の棒状のカートリッジ式ヒータ39が埋設されている。
【0025】
金型ストッカ30の基盤32は、金型移動手段の一部としてのエアスライド機構40のテーブル42に取付けられている。なお、図1および2に示す実施の形態では、金型ストッカ30は基盤32上に並列に2組設けられている。
【0026】
さらに、金型移動手段は、金型ストッカ30の金型収納部34と固定側金型ホルダー10の金型収容部12および可動側金型ホルダー20の金型収容部22との間で、カセット式金型100を摺動させて移動させるエアシリンダ機構44を有し、エアシリンダ機構44のピストンロッドの先端の金型着脱ハンド46には、前述の可動側型板104の前側に固設されたフック120と係合可能なフック48がボルト49により固設されている(図7参照)。
【0027】
上述の構成に成る本発明の実施の形態における金型の自動交換動作につき、不図示の制御装置により行われる制御手順を図11に示すフローチャートを用い、さらに図1,2,7,8を参照して説明する。
【0028】
ステップS1における成形サイクルが停止すると、可動側金型ホルダー20が不図示の型締め用シリンダによる可動側プラテンの下降動作により下降され、型開きが行われる。図2は、この成形完了後の停止位置すなわち可動側プラテンが下降された成形機原点位置を示す図である。この成形機原点位置において、不図示のシリンダ装置によりカセット式金型100のエジェクタ機構110が動作されて、成形品が成形キャビティから突出される。そこで、ステップS2において、不図示の成形品取り出しハンドが前進されて、製品が取出される。
【0029】
この成形品取り出しハンドの前進と同時に、ステップS3において、着脱ハンド46の前進が開始される。ステップS2とS3における成形品取出しと着脱ハンド46の前進が完了した後は、ステップS4において、可動側金型ホルダー20が不図示の型締め用シリンダによってカセット式金型100の型閉じ状態をもたらす中間停止位置にまで上昇して移動される。従って、可動側型板104が中間停止位置に移動することにより、着脱ハンド46の下向きのフック48と可動側型板104に取付けられた上向きのフック120とが噛み合わされる。
【0030】
そこで、ステップS5において、金型のアンクランプ動作が行われ、空圧式クランプ装置55が開き作動し、固定側型板102および可動側型板104と固定側金型ホルダー10および可動側金型ホルダー20との固定(ロック)が解除される。そして、ステップS6において、エアシリンダ機構44が作動され、着脱ハンド46が後退することにより、カセット式金型100は、固定側型板102と可動側型板104とが、それぞれ、固定側金型ホルダー10の段部13に整列されている固定側金型用段部37および可動側金型ホルダー20の段部23に整列されている可動側金型用段部38上を滑らかに摺動され、金型ストッカ30に収納される。この時、固定側型板102と可動側型板104とは型閉じ状態にあり、ロケートピン103が位置決め孔に嵌合しており、カセット式金型100は一体で別々に移動することは無い。
【0031】
次に、ステップS7において、金型の入換えが行われる。すなわち、エアスライド機構40が動作され、そのテーブル42と共に基盤32が図8のように横方向に移動される。このとき、着脱ハンド46のフック48は、交換前の可動側型板104のフック120との係合が外れ、交換用金型ストッカ30の可動側金型104のフック120に係合する。かかる状態で、ステップSにおいて、エアシリンダ機構44が作動されて着脱ハンド46が前進される。このとき、交換用金型ストッカ30内のカセット式金型100は、上述の着脱ハンド46の後退の場合とは逆に、固定側金型ホルダー10の段部13に整列されている固定側金型用段部37および可動側金型ホルダー20の段部23に整列されている可動側金型用段部38上を滑らかに摺動され、固定側金型ホルダー10および可動側金型ホルダー20の金型収容部12および22内に収容される。かかるカセット式金型100の金型収容部12および22へ向かう摺動の際に、固定側型板102および可動側型板104の側部の溝130aおよび130bに引込ピン52の頭部が嵌合すること上述の通りである。
【0032】
なお、上述の実施の形態では左右方向にスライド自在なエアスライド機構40を用いたが、他の形態として、図9に示すように、金型ストッカを上下2段に構成すると共に、上下方向に作動可能なエアシリンダ機構80を装備し金型交換を上下動作とすることも可能である。なお、この場合には、着脱ハンドのフックおよび金型側のフック120は、上述した両者の上下方向の相対移動により係合および係合解除がなされるように、横向きに開口を有するフックであるべきことは言うまでもない。ここで、エアスライド機構に替え、例えば、ACサーボモータとボールねじによるスライド機構、スライドカム機構、リニアモータによるスライド機構、ラックギヤとピニオンギヤによるスライド機構、油圧シリンダによるスライド機構であってもよい。
【0033】
次に、ステップS9において、上述の金型クランプ動作が行われる。すなわち、カセット式金型100の金型収容部12および22内への挿入完了確認後、空圧式クランプ装置55が閉じ動作されることにより、固定側型板102と可動側型板104が固定側金型ホルダー10と可動側金型ホルダー20に固定される。
【0034】
金型クランプ完了後は、ステップS10において、成形機の型締め用シリンダによる可動側プラテンの下降動作により、可動側金型ホルダー20およびこれに固定された可動側型板104が下死点位置まで後退する。この際、着脱ハンド46は、ステップS11における遅延タイマの作動により、着脱ハンド46のフック48と可動側型板104のフック120との噛み合いが解除された後、ステップS12において後退される。
【0035】
着脱ハンド46の後退完了により、ステップS13に進み、成形サイクルが開始される。すなわち、型締め用シリンダによる可動側プラテンの上昇により、成形機は型締め状態に至り、固定側型板102に連結された不図示の射出ノズルを介しての射出成形が行われる。なお、この時交換されたカセット式金型100は、金型ストッカ30のカートリッジヒータ39により昇温が完了しているので、型締め後に直ちに成形が開始できる。
【0036】
また、本発明に係る金型交換装置の金型ストッカの金型搭載数量は、図10に示すように、スペースに応じて複数組設置することにより多数の金型搭載が可能である。この図10に示す実施の形態では、金型ストッカ30の基盤32上に並列に4組の側板が設けられている。この形態によると、多数の種類の金型を金型ストッカに保持しておき、制御装置におけるプログラムに応じて、金型を自動的に交換しながら多品種の部品を所定の数量づつ自動成形することができる。
【0037】
本実施の形態によれば、金型と着脱ハンドとの連結およびその解除が、単に、左右方向および上下方向の両者の相対的スライド移動によってのみ達成されるので、着脱ハンドに金型に対する格別なクランプ・アンクランプ機構を装備する必要が無く、両者の連結およびその解除を短時間に行うことができ、交換に要する時間を著しく短縮できる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る金型交換装置を使用することにより、射出成形機の金型交換が従来に比べより短時間で行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る金型交換装置の概要を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る金型交換装置への金型装着例を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る金型交換装置の金型クランプ(ロック)機構の一例を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の金型交換装置に用いられるカセット式金型の一例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る金型交換装置の金型クランプ(ロック)機構の一例を示す断面図である。
【図6】図5の金型クランプ機構の拡大断面図である。
【図7】着脱用フックと金型のフックの噛み合いを説明する側面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る金型交換装置の金型交換動作を説明するための斜視図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る金型交換装置の概要を示す斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る金型交換装置の概要を示す斜視図である。
【図11】金型交換動作手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 固定側金型ホルダー
11 開口部
12 金型収容部
20 可動側金型ホルダー
21 開口部
22 金型収容部
30 金型ストッカ
32 基盤
34 金型収納部
36 側板
37 固定側金型用段部
38 可動側金型用段部
39 ヒータ
40 エアスライド機構
42 テーブル
44 エアシリンダ機構44
46 金型着脱用ハンド46
48 フック
50 ロック装置
52 引込ピン52
54 スライドブロック54
55 空圧式クランプ装置
58 固定スペーサ
100 カセット式金型100
102 固定側型板102
103 ロケートピン103
104 可動側型板
130(130a、130b) 溝

Claims (6)

  1. 固定側金型を保持する固定側金型ホルダーと、可動側金型を保持する可動側金型ホルダーとを備え、該両金型ホルダーに対し金型を自動交換する射出成形機の金型交換装置であって、
    前記両金型ホルダーは、それぞれ、射出成形機の型締め方向と直交する少なくとも一側方向に開口部を有する金型収容部と、前記開口部から前記金型収容部へ前記金型を案内する案内部と、前記金型を前記金型収容部においてロックするロック手段とを有し、さらに
    前記両金型ホルダーの前記開口部に対応する開口幅を有し、複数の金型を収納可能な金型ストッカと、
    該金型ストッカと前記両金型ホルダーの前記金型収容部との間で前記開口部を介して前記金型を移動可能な金型移動手段と
    を備えることを特徴とする射出成形機の金型交換装置。
  2. 前記金型は、固定側型板で構成される固定側金型と、成形キャビティが形成された可動側型板、該可動側型板を支持する受板、および前記成形キャビティから成形品を外すエジェクタ機構を備えて構成される可動側金型とから成り、前記固定側型板と前記可動側型板とがロケートピンを介して接離可能に連結されたカセット式金型であり、
    前記金型移動手段の金型着脱用ハンドと前記固定側型板および前記可動側型板のいずれか一方とにフックが取付けられ、
    前記金型ストッカの左右方向または上下方向のスライド動作により前記金型着脱用ハンドと前記金型とが連結または取外されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機の金型交換装置。
  3. 前記ロック手段は、
    前記固定側型板および前記可動側型板の側部に形成された溝と、
    頭部が該溝に嵌合可能に前記金型収容部に露出され、前記両金型ホルダーにそれぞれ摺動自在に設けられたピンと、
    前記両金型ホルダーの外側にそれぞれ設けられ、該ピンを引き込んで前記金型を前記金型収容部に側面を密着させて固定する引き込み機構と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の射出成形機の金型交換装置。
  4. 前記引き込み機構は、
    前記ピンを保持するスライドブロックに取付けられたクランプ装置を、前記金型ホルダーに固定された固定スペーサに移動可能に支持し、前記クランプ装置の動作時に前記固定スペーサの端面を押圧することにより、該押圧の反力によって、前記スライドブロックを、前記ピンの軸方向に沿って、前記ピンに対して前記金型が存在する方向と反対の方向に移動させて前記ピンを引き込むように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の射出成形機の金型交換装置。
  5. 前記金型ストッカは、金型の収納部に金型温度調節用ヒータを備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の射出成形機の金型交換装置。
  6. 前記金型ストッカは、前記開口幅離間されて配置され、間に金型収納部を形成する2枚の側板を複数組備え、前記金型移動手段は、該金型ストッカの金型収納部と前記両金型ホルダーの前記金型収容部との間で金型を摺動させて移動させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の射出成形機の金型交換装置。
JP2002124810A 2002-04-25 2002-04-25 射出成形機の金型交換装置 Expired - Fee Related JP3920134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124810A JP3920134B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 射出成形機の金型交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002124810A JP3920134B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 射出成形機の金型交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003311781A JP2003311781A (ja) 2003-11-05
JP3920134B2 true JP3920134B2 (ja) 2007-05-30

Family

ID=29539759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002124810A Expired - Fee Related JP3920134B2 (ja) 2002-04-25 2002-04-25 射出成形機の金型交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3920134B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6164715B1 (ja) * 2016-11-10 2017-07-19 株式会社ソディック カセット式金型装置
CN112589082B (zh) * 2020-10-26 2022-05-10 浙江江山福鑫工艺品有限公司 一种金属工艺品成型用快速换模装置
CN113843968A (zh) * 2021-08-17 2021-12-28 金发科技股份有限公司 一种自动更换模仁的方法及装置
CN113894989B (zh) * 2021-08-26 2023-12-22 金发科技股份有限公司 一种注塑成型设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003311781A (ja) 2003-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7332719B2 (ja) 金属シート曲げ機
JPH07136724A (ja) タレットパンチプレス
JP2007216413A (ja) インサート成形用金型
KR0137851B1 (ko) 트랜스퍼 성형 방법 및 트랜스퍼 성형 기계
JP3920134B2 (ja) 射出成形機の金型交換装置
JP4558852B2 (ja) 金型及び金型交換装置
CZ285084B6 (cs) Manipulační systém pro manipulaci s licími formami
JP7167474B2 (ja) チャックの部品交換装置
JPH0825210B2 (ja) カセット式金型装置及びカセット金型自動交換装置
JP3293919B2 (ja) 射出成形機用金型自動交換方式
JPH0825433A (ja) 射出成形機に於けるスプルーランナーの取出し装置
JPH07205184A (ja) 射出成形自動化システム
JPH06218775A (ja) 射出成形機用金型自動交換装置
JPH0356165B2 (ja)
KR20080054213A (ko) 다이캐스팅장치
JP2707462B2 (ja) 爪自動交換装置とマガジンストッカーとの間におけるマガジンの交換方法と装置
CN218860564U (zh) 多模穴镜片热压模具的夹具
JP3098023U (ja) 金属部品の連結装置
CN217290166U (zh) 一种航空航天用的新型模具加工装置
JPH0634820U (ja) 金型交換装置
CN213035170U (zh) 一种多模芯自动化上料成型的模具结构
RU2789292C1 (ru) Станок для гибки металлических листов
JP2971076B2 (ja) 工具交換装置の移送装置
WO2012131748A1 (ja) 無枠式鋳型造型機における金型交換装置および金型搬入装置
JPH0985747A (ja) カセット金型の保持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3920134

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100223

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110223

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120223

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130223

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140223

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees