JP2007216413A - インサート成形用金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型における各部材の一連の動作をエジェクタロッドの上下動作のみで行うことによって、余分な動力源を必要としないインサート成形用金型を提供する。
【解決手段】インサート成形用金型Mは、下型1、上型2、スライドコア3、エジェクタピン4及びリリースピン5の外に、型閉じ時、上型と下型とのパーティング面Lが開かないように型締め保持すると共に、該型締め保持を維持・解除するクランプ/アンクランプ機構60と、スライドコアを進退させるスライドコア駆動機構30と、型開き時に上型を成形品から剥がす上型押上機構50とを備えていて、これら機構の各動作が、エジェクタピンを駆動するエジェクタロッド71の動作によって行われる。
【選択図】図2

Description

本発明は、インサート部品をインサート成形するためのインサート成形用金型に関し、特に数個の金型を各ステーションへ順次搬送し、成形作業を分割して行うトランスファー成形機に好適なものである。
一般にトランスファー成形機においては、図1に示すようにインサート部品のセット、型閉じ、射出、冷却、型開き、成形品取出し等の各作業を行う各々のステーションS1〜S10へ数個の金型Mを順次搬送することで、これらの成形作業を分割して行っている。そして、成形品取出しが行われた金型Mは、当初のインサート部品のセット作業ステーションS1へと戻される。このように成形作業を分割し閉サイクルとすることで、成形作業のサイクルタイムを短縮することができる。
このトランスファー成形機における金型に必要となる機能として、次の5つの機能を行う機構が必要である。即ち、
(1)上型(移動型)と下型(固定型)との合せ目であるパーティングライン(分離面)が開かないように保持するクランプ(型締め保持)機構。
トランスファー成形機では、射出ステーションで金型のキャビティ内に成形機から溶融樹脂が注入され、金型のゲートがシールされた直後に金型を射出ステーションから冷却ステーションへと搬送されるため、金型内の樹脂圧により金型が開かないようにするためクランプ機構が必要である。
(2)射出終了後の金型内の樹脂圧保持のアンクランプ(解除)機構。
これは、上記(1)の型締め保持を解除する機構である。
(3)型開き時に上型を成形品から剥がす機構。
型開きステーションには、射出ステーションに有るようなプラテンが無いため、上型を成形品から剥がす程のパワーがない。この型開きステーションは上型を持ち上げるパワーがあれば好都合である。
(4)スライドコアを前進後退させる機構。
従来技術として、スライドコアを駆動する方法としては、(a)空気圧シリンダや油圧シリンダのようなシリンダ機構を用いてスライドコアを駆動するシリンダ駆動方法、(b)アンギュラピンによってスライドコアを駆動するアンギュラピン駆動方法、(c)アンギュラカムによってスライドコアを駆動するアンギュラカム駆動方法の3つが知られている。しかしながら、(a)のシリンダ駆動方法では、金型を開閉させる開閉駆動機構とは別にスライドコアの駆動機構を設ける必要があり、余分な動力源を必要とする。また、(b),(c)の方法では、型開閉動作に連動してスライドコアを駆動しているので、余分な動力源を必要としないという利点はあるが、インサート部品の金型へのセット性を悪化したり、インサート部品の落下や位置ずれの確認をすることが難しいという問題がある。更にアンギュラカムを使用する(c)の方法では、金型の型開きストロークが長くなり、金型開閉時間のタイムロスという問題もある。
(5)成形品を離型するエジェクタ機構。
これは成形後に金型を開けて、エジェクタピンを下型から突出して成形品を型から離型し、成形品を取り出し易くするものである。
このように上記(1)〜(5)の5つの機能を行う機構が必要であり、これら5つの一連の動作を1つの駆動機構で行うことが要望されている。
ところで、従来技術として特許文献1により、ロータリー射出成形装置に使用される金型が知られている。この金型には、上記した型締め保持手段であるクランプ機構、アンクランプ機構、成形品の剥がし機構と思われる開閉ピン及び成形品を突き出す突き出しロッドを備えたものが示されている。しかしながら、この特許文献1の金型は、スライドコア及びその駆動機構を有していない。また、この特許文献1には、上記4つの機能を行う機構を駆動する機構が共通化されているかについては何ら示されていない。そのため余分な動力源を必要としたり、構造の複雑化を招いたりしている。
更に従来技術として特許文献2のロータリテーブル式射出成形機に使用される金型が知られている。この金型には、上記した成形品の剥がし機構と思われる昇降作動棒及び成形品を突き出すエジェクタピンを備えたものが示されている。しかしながら、特許文献2には、上記したクランプ機構及びアンクランプ機構やスライドコア及びその駆動機構を有しておらず、また、昇降作動棒とエジェクタピンとは別々の駆動機構によって駆動されている。この場合でも、余分な動力源を必要としたり、構造の複雑化を招いている。
このように従来においては、上記5つの機能を行う機構の動作を1つの駆動機構で行うことは未だ考えられていないものである。
特開平3−207619号公報 特開2003−170463号公報
本発明では、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記した5つの機能を行う機構の一連の動作をエジェクタロッドの上下動作のみで行うことによって、余分な動力源を必要とせず、かつその構造を簡素化することができるインサート成形用金型を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のインサート成形用金型を提供する。
請求項1に記載のインサート成形用金型は、下型1、上型2、スライドコア3、エジェクタピン4及びリリースピン5の外に、型閉じ時に、上型2と下型1とのパーティング面Lが開かないように型締め保持すると共に、この型締め保持を維持・解除するクランプ/アンクランプ機構60と、スライドコア3を前進・後退させるスライドコア駆動機構30と、型開き時に上型2を成形品から剥がす上型押上機構50とを備えていて、これらの機構の各動作が、エジェクタピン4を駆動するエジェクタロッド71によって行われるようにしたものであり、これにより、余分な動力源も必要とすることなく、各機構の各動作を行うことができ、省エネ化が図れる。
請求項2のインサート成形用金型は、クランプ/アンクランプ機構60が、下型1に固定されたクランプ本体61と、上型2に固定され、上型2の閉じ動作によってクランプ本体61の溝61a内に挿入されるクランプバー62と、クランプ本体61内を横方向に摺動可能で、かつ溝61a内に出没可能なクランプブロック63と、クランプブロック63に対して上下方向に移動可能で、この上下方向の動きに合わせてクランプブロック63を横方向に摺動させる解除バー64と、解除バー64に固定され、エジェクタロッド71の動作によって上下動する解除ピン65とから構成され、金型Mが閉じられたときに、クランプバー62とクランプブロック63とがロック状態となり、金型Mが開けられ、エジェクタロッド71の動作によって、クランプバー62とクランプブロック63とのロック状態が解除されるようになっている。このように、クランプ/アンクランプ機構60をエジェクタロッド71の上げ動作によって作動させることができる。
請求項3のインサート成形用金型は、上型押上機構50が、下型1に上下動可能に設けられたリリースピン5と、このリリースピン5に係合する位置と非係合する位置との間を回動可能に設けられたフックバー52と、このフックバー52を回動可能に取り付けているリンクプレート42とにより構成され、エジェクタロッド71の動作によって、リリースピン5がフックバー52との係合によって所定距離だけ持ち上げられて、上型2を成形品から剥がし、それ以上の持ち上げは、リリースピン5とフックバー52との係合が解除されることによって持ち上げが動作しないように拘束されるようにしている。このようにして、上型押上機構50をエジェクタロッド71の上げ動作によって行うことができる。
請求項4のインサート成形用金型は、スライドコア駆動機構30が、リンク機構30により構成されていて、エジェクタロッド71の動作に連動してスライドコア3が前進・後退するようにしている。このようにし、クランプ/アンクランプ機構60、上型押上機構50及びスライドコア駆動機構30の一連の各動作を、エジェクタピン4を駆動するエジェクタロッド71の動作によって行うことができるようにしている。
以下、図面に従って本発明の実施の形態のインサート成形用金型について説明する。図1は、本発明のインサート成形用金型を用いるトランスファー成形機の全体構成を説明する概念図である。例えば、図1に示すように2列に配置された10個のステーションS1〜S10が設けられていて、各ステーションS1〜S10間を金型Mが移動することで、インサート成形が行われる。即ち、ステーションS1で金型M内のキャビティにインサート部品が投入され、金型Mが閉じられる。このとき、後述するエジェクタ駆動機構とリンクしたスライドコア駆動機構により、スライドコアは金型M内の所定の位置に前進する。同時にクランプ/アンクランプ機構によって金型Mが型締め保持される。ステーションS2では、金型Mに成形機が接続され、キャビティ内への溶融樹脂の充填が行われる。ステーションS3,S4では充填樹脂の冷却が行われる。次いで、ステーションS5では、クランプ/アンクランプ機構による金型Mの型締めの解除が行われる。ステーションS6では、型開きが行われる。このとき、上型押上機構が動作し成形品を型から剥がす。同時にスライドコア駆動機構が動作してスライドドアを後退して元の位置に戻す。更にエジェクタ駆動機構によりエジェクタピンで成形品を型から突き出す。これら一連の機構の動作が、エジェクタ駆動機構によって行われる。ステーションS7では、成形品の取り出しが行われる、成形品が取り出された金型Mは、ステーションS8〜10を搬送され、当初のステーションS1に戻される。このようなサイクルが繰り返えされて成形が行われる。
図2は、本発明の実施の形態のインサート成形用金型を示しており、(a)は、型外部を示す図であり、(b)は型内部を示す図である。インサート成形用金型Mは、少なくとも下型1、上型2、スライドコア3とスライドコア駆動機構30、エジェクタピン4、リリースピン5と上型押上機構50及びクランプ/アンクランプ機構60等より構成されている。なお、エジェクタロッド71を上下動するエジェクタ駆動機構(図示せず)は、所定のステーションの金型Mが置かれる下部に設置されている。
下型(固定型)1は、キャビティを形成し、ベースとなる下型本体11と、下型1をレール8に移動可能に取り付ける下型取付部13と、下型本体11と下型取付部13とをつなぐスペーサブロック体12とから構成されている。したがって、下型1はレール8によって、ステーション間を移動できる。
同様に上型(移動型)2は、キャビティを形成し、ベースとなる上型本体21と、上型2を設備の可動部9に取り付ける上型取付部22とより構成されている。同様に上型2は可動部9によって上下方向に移動可能であると共に、可動部9によってステーション間を搬送される。
金型Mには、図2(a)に示されるように上型2と下型1のパーティング面Lが内部の樹脂圧によって開けられないように、金型Mを型締め保持するためのクランプ/アンクランプ機構60が、金型Mの周囲に、例えば4ヶ所に設けられている。クランプ/アンクランプ機構60の詳細は、後に図3,4を使用して説明する。
下型本体11に載置されるスライドコア3は、スライドコア駆動機構30によって下型本体11上を前進・後退する。スライドコア駆動機構30として、リンク機構30が採用されている。リンク機構30は、3つの剛性な第1〜第3連動部材31,32,33から構成されている。第1連動部材31は、その一端が下型のスペーサブロック体12に回動可能に取り付けられており、この取付点が第1連動部材31の回動支点Pとなっている。第2連動部材32は、その一端が第1連動部材31の略中間位置で第1連動部材61に回動可能に連結され、その他端がエジェクタロッド71の上下動の動きを仲介するリンクブロック43に回動可能に連結されている。したがってリンクブロック43の上下動に伴って、第2連動部材32が回動し、また第1連動部材31も回動支点Pを中心に回動する。また、第3連動部材33は、その一端が第1連動部材31の他端に同じく回動可能に連結され、その他端がスライドコア3に回動可能に連結されている。リンクブロック43の下面には、円筒部43aが設けられ、この円筒部43aがリンクプレート42に形成された穴内に緩く嵌合されている。
したがって、エジェクタ駆動機構(図示せず)のエジェクタロッド71の上下動に伴って、リンクプレート42及びリンクプレート42に緩く嵌合されたリンクブロック43が上下動し、この上下動の動きがリンク機構30の第2連動部材32に入力されて、第1連動部材31が回動してスライドコア3を下型本体11上で前進又は後退させる。即ち、エジェクタ機構のエジェクタロッド71の上下動作によって、スライドコア3を前進・後退させることができる。
下型1には、成形後に成形品を下型本体11から突き出して分離する複数のエジェクタピン4が設けられており、このエジェクタピン4は下型本体11を貫通して延在し、その下端が下型本体11の下に設けられているエジェクタプレート41に固定されている。
更に下型1には、上型2を成形品から剥がすために、上型を押し上げるリリースピン5と上型押上機構50とが設けられている。リリースピン5は、下型本体11を貫挿して延在し、その下端が下型取付部13に設けられたスプリングによって支持されている。リリースピン5は、例えば片側2本ずつの4本設けられていて、エジェクタ駆動機構のエジェクタロッド71の上げ動作によって、リリースピン5が下型本体11から突出し、上型2を押し上げるようになっている。この上型押上機構50については、図5,6を使用して後に説明する。
次に、クランプ/アンクランプ機構60について説明する。図3(a),(b)は、クランプ/アンクランプ機構60の正面図と側面図であり、図4は、クランプ/アンクランプ機構60のクランプ状態(a)とアンクランプ動作(b),(c),(d)を説明する図である。クランプ/アンクランプ機構60は、主にクランプ本体61、クランプバー62、クランプブロック63、解除バー64及び解除ピン65等から構成されている。下型本体11には、クランプ本体61が固定されており、上型本体21には、クランプバー62が固定されていて、下型1と上型2とが型閉じされると、クランプ本体61に上下方向に形成された溝61a内にクランプバー62が挿入されるようになっている。クランプ本体61内には、横方向に摺動可能にクランプブロック63が収納されており、クランプブロック63はスプリング66によって付勢され、横方向から溝61a内に突出するようになっている。また、クランプ本体61には、クランプブロック63の横方向の動きを規制する解除バー64が設けられている。解除バー64は、階段先細状であって、クランプ本体61及びクランプブロック63に形成された凹部63a内に上下動することによって、クランプブロック63の横方向の位置が規制される。解除バー64には解除ピン65が連結しており、下型取付部13に形成された穴(図示せず)内にまで延びている。
図4(a)のクランプ状態においては、型閉じが行われ、クランプバー62はクランプ本体61の溝61a内に挿入され、一方クランプブロック63はスプリング66によって付勢され前進し、溝61a内にその先端が突出し、クランプバー62に形成されている係合凹部62a内に突入することで、クランプブロック63がクランプバー62に係合し、上型2と下型1とがロックされる。これによって、キャビティ内に注入される樹脂圧によって、上型2と下型1のパーティング面Lが開くことはない。
クランプ/アンクランプ機構60のアンクランプ動作においては、金型Mの下に設置されたエジェクタ駆動機構によって行われる。この場合、エジェクタ駆動機構は、エジェクタロッド71と、このエジェクタロッド71の先端に固定されたリリースプレート72と、解除ピン65の対応する位置に設けられ、リリースプレート72に固定された突出棒73と、エジェクタロッド71を上下動させる駆動部(図示せず)とから構成されている。従って、エジェクタロッド71が上昇すると突出棒73が解除ピン65に当接してこれを押し上げ、図4(b)に示すように解除バー64を上げ操作する。この解除バー64の上げ操作によって、クランプブロック63はスプリング66の付勢力によって後退し、クランプ本体61の溝61a内から退く。これによって、クランプバー62とクランプブロック63の係合が解除される。
次いで型開きが行われると、図4(c)に示すようにクランプバー62はクランプ本体61の溝61a内から抜け出す。図4(d)に示す型閉じ中においては、クランプバー62がクランプ本体61の溝61a内に徐々に挿入される。この挿入に伴なって、溝61a内に突出していたクランプブロック63はスプリング66の付勢力に抗して徐々に後退し、その後、クランプバー62の係合凹部62aの位置が、クランプブロック63の先端の位置に一致した時点で、クランプブロック63はスプリング66の付勢力で前進し、その先端が係合凹部62a内に突入することで、図4(a)の下型1と上型2とがロックされ、型締め保持がなされる。
次に上型2を成形品から剥がす上型押上機構50について説明する。図5は、上型押上機構50を簡略的に示すと共に、その動作を説明する図である。下型本体11を貫通して延びているリリースピン5の下部には、フック部51が設けられている。また、下型取付部13の上部には、リンクプレート42が上下動可能に配置されている。リンクプレート42には、フックバー52が回動可能に取り付けられていて、フックバー52の先端は、フック部51に係合してリリースピン5を支持している。リリースピン5の先端は、型閉じ時においては下型本体11の上部面と同じ平面上に位置している。なお符号8は、レールであり、下型取付部13の側面に嵌合し、金型Mをステーション間で移送する。
成形完了後、上型2を成形品から剥がす時に、図5(b)に示すようにエジェクタ駆動機構のエジェクタロッド71が上昇してリンクプレート42を持ち上げる。これに伴なってフックバー52によってリリースピン5が持ち上げられ、これにより上型2が成形品から剥がされる。持ち上げられた上型2は、設備の可動部9に引っ掛けられて更に持ち上げられ、上型2の開きが行われる。エジェクタロッド71によりリンクプレート42が所定距離以上持ち上げられると、図5(c)に示すようにフックバー52が回動して、フック部51との係合が外れ、リリースピン5はそれ以上は上昇しない。
図6は、上型押上機構50の具体例であり、リリースピン5のフック部51よりも下方には、スプリング53が設けられ、リリースピン5を当初位置に戻るように付勢されている。フックバー52に代えて、L型フック部材54と棒状部材55とが用いられている。L型フック部材54の一端が回動自在にリンクプレート42に取り付けられており、その他端がフック部51に係合するようになっている。L型フック部材54の曲部が棒状部材55の一端に回動自在に連結されている。一対のL型フック部材54と棒状部材55同志が、棒状部材55の他端同志で回動自在に連結されている。したがって、エジェクタロッド71の上昇によってリンクプレート42が持ち上げられると、L型フック部材54とフック部51で係合しているリリースピン5が持ち上げられ、これにより上型2を成形品から剥がす。リリースピン5が持ち上がるにつれてL型フック部材54は回動し、フック部51との係合が外れる。こうして上型2はリリースピン5により下型1から所定距離だけ持ち上げられ、それ以降は設備の可動部9に引っ掛けられて、更に上昇し、型が開けられる。係合が外れたリリースピン5はスプリング53によって当初位置に戻される。
図7は、エジェクタロッド71の上下動作のみで行われる、上型押上機構50、スライドコア駆動機構30及びエジェクタピン4の作動の一連の動作を説明する図である。図7(a)は、ステーションS5でクランプ/アンクランプ機構60によって金型Mのクランプ状態が解除されて、金型MがステーションS6に搬送されてきた状態を示している。即ち、金型Mは型閉じ状態にあり、スライドコア3は前進位置に、エジェクタピン4及びリリースピン5は、下型本体11から突出していない状態にある。この状態で、ステーションS6の金型Mの下に配置されたエジェクタ駆動機構が駆動を始める。この場合のエジェクタ駆動機構は、エジェクタロッド71と図示されない駆動部とから構成されている。
エジェクタロッド71が上昇してリンクプレート42に当接すると、リンクプレート42を持ち上げる。リンクプレート42の持ち上げに伴ない、図5,6で説明した上型押上機構50が作動し、図7(b)に示すようにリリースピン5が押し上げられて、上型2を成形品から剥がす。リンクプレート42が上昇してリンクブロック43に当接するまで(所定距離)は、スライドコア駆動機構30は作動しない。リンクプレート42がリンクブロック43に当接するまで上昇したら、リリースピン5のフック部51におけるフックバー52(L型フック部材54)との係合が解除され、リリースピン5のこれ以上の上昇が阻止される。
エジェクタロッド71が更に上昇して、リンクブロック43及びリンクプレート42とを一緒に持ち上げると、図7(c)に示すようにスライドコア駆動機構(リンク機構)30が作動し、スライドコア3を後退させる。スライドコア駆動機構30の動作は、リンクプレート42がエジェクタプレート41に当接するまで行われる。
リンクプレート42とエジェクタプレート41とが当接後も、エジェクタロッド71の上昇が続き、図7(d)に示すようにリンクプレート42、リンクブロック43及びエジェクタプレート41は一緒になって上昇する。このとき、リンク機構30は機能せず、スライドコア3は後退位置の状態が保たれる。一方、エジェクタプレート41の上昇によって、エジェクタピン4は持ち上がり、下型本体11から突き出し、成形品を下型本体11から離型する。
このようにして、ステーションS6では、エジェクタ駆動機構のエジェクタロッド71の上昇動作によって、上型押上機構50によるリリースピン5の押し上げ、スライドコア駆動機構30によるスライドコア3の後退及びエジェクタピン4の突出し等の一連の動作が行われる。なお、クランプ/アンクランプ機構60のロック状態の解除動作は、ステーションS5でのエジェクタ駆動機構の動作によって行われる。また、エジェクタロッド71が下降すると、リリースピン5、スライドコア3及びエジェクタピン4等は、自重等によって当初の位置に戻るようになっている。
以上説明したように、本発明では、クランプ/アンクランプ機構、上型押上機構、スライドコア駆動機構及びエジェクタピンの駆動等の一連の動作を、エジェクタロッドの上下動作によって行えるようにしており、余分な動力を必要としないインサート成形用金型を提供することができる。
本発明のインサート成形用金型が使用されるトランスファー成形機の概念図である。 本発明の実施の形態のインサート成形用金型の、(a)型外部を示す外観図と、(b)型内部を示す断面図である。 本発明の実施の形態のインサート成形用金型の、(a)正面図と(b)側面図である。 本発明のインサート成形用金型に取り付けられたクランプ/アンクランプ機構のクランプ状態(a)とアンクランプ動作(b),(c),(d)を説明する図である。 本発明の上型押上機構の動作(a),(b),(c)を説明する図である。 上型押上機構の具体例を説明する図である。 本発明のインサート成形用金型における、リリースピンの上型押上機構、スライドコアの駆動機構及びエジェクタピンの駆動等の一連の動作(a),(b),(c),(d)を説明する図である。
符号の説明
1 下型(固定型)
2 上型(移動型)
3 スライドコア
30 スライドコア駆動機構(リンク機構)
4 エジェクタピン
41 エジェクタプレート
42 リンクプレート
43 リンクブロック
5 リリースピン
50 上型押上機構
51 フック部
52 フックバー
60 クランプ/アンクランプ機構
61 クランプ本体
61a 溝
62 クランプバー
63 クランプブロック
64 解除バー
71 エジェクタロッド
8 レール
9 設備の可動部
M 金型
L パーティング面
P 回動支点

Claims (4)

  1. 下型(1)と、前記下型に対して移動可能な上型(2)と、前記下型上にスライド可能に配置されたスライドコア(3)と、成形後の成形品を前記下型から突き出すためのエジェクタピン(4)と、前記上型を押し上げるリリースピン(5)とを備え、インサート部品をインサート成形するインサート成形用金型(M)において、
    型閉じ時に、前記上型(2)と前記下型(1)とのパーティング面(L)が開かないように型締め保持すると共に、この型締め保持を維持・解除するクランプ/アンクランプ機構(60)と、
    前記スライドコア(3)を前進・後退させるスライドコア駆動機構(30)と、
    型開き時に、前記上型(2)を成形品から剥がす上型押上機構(50)と、
    を備えていて、前記クランプ/アンクランプ機構(60)、前記スライドコア駆動機構(30)及び前記上型押上機構(50)が、前記エジェクタピン(4)を駆動するエジェクタロッド(71)によって行われることを特徴とするインサート成形用金型。
  2. 前記クランプ/アンクランプ機構(60)が、
    前記下型(1)に固定されたクランプ本体(61)と、
    前記上型(2)に固定され、前記上型(2)の閉じ動作によって前記クランプ本体(61)に形成された溝(61a)内に挿入されるクランプバー(62)と、
    前記クランプ本体(61)内を横方向に摺動可能で、かつ前記溝(61a)内に出没可能なクランプブロック(63)と、
    前記クランプブロック(63)に対して上下方向に移動可能で、この上下方向の動きに合わせて前記クランプブロック(63)を横方向に摺動させる解除バー(64)と、
    前記解除バー(64)に固定され、前記エジェクタロッド(71)の動作によって動する解除ピン(65)と、
    により構成され、金型(M)が閉じられたときに、前記クランプバー(62)と前記クランプブロック(63)とがロック状態となり、金型(M)が開けられ、前記エジェクタロッド(71)の動作によって、前記クランプバー(62)と前記クランプブロック(63)とのロック状態が解除されることを特徴とする請求項1に記載のインサート成形用金型。
  3. 前記上型押上機構(50)が、
    前記下型(1)に上下動可能に設けられたリリースピン(5)と、
    前記リリースピン(5)に係合する位置と非係合の位置との間を回動可能に設けられたフックバー(52)と、
    前記フックバー(52)を回動可能に取り付けているリンクプレート(42)と、
    により構成され、
    前記エジェクタロッド(71)の動作によって、前記リリースピン(5)が前記フックバー(52)との係合によって所定距離だけ持ち上げられて、前記上型(2)を成形品から剥がし、前記所定距離以上の持ち上げは、前記リリースピン(5)と前記フックバー(52)との係合が解除されることによって前記持ち上げが動作しないように拘束されることを特徴とする請求項1又は2に記載のインサート成形用金型。
  4. 前記スライドコア駆動機構(30)が、リンク機構(30)により構成されていて、前記エジェクタロッド(71)の動作に連動して、前記スライドコア(3)が前進・後退することを特徴とする請求項1,2又は3に記載のインサート成形用金型。
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