JP6330964B1 - 成形装置 - Google Patents

成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6330964B1
JP6330964B1 JP2017217533A JP2017217533A JP6330964B1 JP 6330964 B1 JP6330964 B1 JP 6330964B1 JP 2017217533 A JP2017217533 A JP 2017217533A JP 2017217533 A JP2017217533 A JP 2017217533A JP 6330964 B1 JP6330964 B1 JP 6330964B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plates
plate
fixed
locking
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017217533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019089206A (ja
Inventor
貴之 白石
貴之 白石
和彦 八尋
和彦 八尋
山根 秀樹
秀樹 山根
慶太 木下
慶太 木下
直基 岩下
直基 岩下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2017217533A priority Critical patent/JP6330964B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6330964B1 publication Critical patent/JP6330964B1/ja
Publication of JP2019089206A publication Critical patent/JP2019089206A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる成形装置を提供する。【解決手段】実施形態に係る成形装置は、成形用の複数のプレートと、固定部とを備える。複数のプレートは、互いの主面同士を重ねて積層される。固定部は、積層されたプレートの側面に取り付けられ、複数のプレート同士を固定する。【選択図】図2B

Description

開示の実施形態は、成形装置に関する。
従来、例えば、溶融した樹脂を金型へ射出し、樹脂が充填された金型を保圧して冷却することで、成形品を成形する成形装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。上記した金型などは、樹脂が充填されるキャビティ(空間)や樹脂の流路等が形成された複数のプレートを積層して構成される場合がある。かかる場合、従来技術にあっては、複数のプレートにボルトが挿通されて、複数のプレート同士が固定されていた。
特開2016−93930号公報
しかしながら、上記のように、プレート同士がボルトを用いて固定されると、ボルトの位置によっては、例えば、プレートの交換やメンテナンスを行う際において、金型の分解や組み立てを行う度に金型を成形装置から取り外す必要があり、金型の分解や組み立て作業に時間を要することがあった。また、成形装置や金型が大型化するほど、例えば金型の重量が増加し、成形装置から金型を取り外すための作業がより困難になり、その結果、金型の分解や組み立て作業にさらに時間を要するといったおそれもある。このように、従来技術には、成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性の向上という点で改善の余地があった。
実施形態の一態様は、成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる成形装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る成形装置は、互いの主面同士を重ねて積層される、成形用の複数のプレートと、積層された前記プレートの側面に取り付けられ、複数の前記プレート同士を固定する固定部とを備えることを特徴とする。
これにより、成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる。すなわち、固定部が、積層された複数のプレートの側面に取り付けられることで、例えば、複数のプレートが装置の台座に載置された状態や複数のプレートの一部が成形装置に取り付けられている状態で、複数のプレート同士を固定したり、固定された複数のプレートから固定部を取り外して金型を分解したりすることが可能となる。
そのため、金型の分解や組み立て作業を容易に行うことができるとともに、作業に要する時間を短縮でき、結果としてプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
また、前記プレートは、前記プレートの側面に形成され、前記固定部を収容する凹部を備えることを特徴とする。
これにより、固定部は、凹部に収容された状態で、複数のプレート同士を強固に固定することが可能となる。
また、前記プレートは、前記凹部によって形成される空間へ向けて突出する突出部を備え、前記固定部は、前記突出部と係止することで、複数の前記プレート同士を互いに押し付けつつ固定する係止部を備えることを特徴とする。
これにより、固定部は、複数のプレートをより強固に固定することができる。
また、前記係止部は、前記突出部と係止する係止面と、前記係止面とは反対側に位置する非係止面とを含み、前記固定部は、前記凹部に収容された状態のとき、前記係止部の前記非係止面と前記凹部との間に間隙が形成されるように構成されることを特徴とする。
これにより、例えば、成形時に、固定部が複数のプレート間の圧縮を妨げてしまうことを抑制することができる。
また、前記固定部は、前記プレートへの取付方向に対して傾斜するテーパ部を備えることを特徴とする。
これにより、固定部は、複数のプレートに対する位置決めを行いながら(案内されながら)取り付けることが可能となる。さらに、固定部にあっては、複数のプレートからの取り外しを容易に行うこともできる。
また、前記固定部は、前記テーパ部の傾斜面と対向する位置に、前記プレートへの取付方向に沿って形成された壁面を含むことを特徴とする。
これにより、固定部は、突出部をテーパ部と壁面とで挟み込むことが可能となり、よって複数のプレートをより一層強固に固定することができる。さらに、固定部は、壁面と突出部とを当接させることで、複数のプレートに対する位置決めを行いながら、取り付けることが可能となる。
また、前記固定部は、積層された複数の前記プレートのうち、積層方向において両端側に位置する前記プレートに締結部材を介して固定されることを特徴とする。これにより、固定部を、積層された複数のプレートに確実に固定することができる。
また、前記固定部は、前記プレートより高い硬度を有することを特徴とする。これにより、固定部は変形しにくくなることから、固定部の耐久性を向上させることができる。
実施形態の一態様によれば、成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
図1は、実施形態に係る成形装置を示す全体図である。 図2Aは、固定側金型の分解斜視図である。 図2Bは、固定側金型および固定部の分解斜視図である。 図3は、固定部を示す図である。 図4は、図3のIV−IV線断面図である。 図5は、固定部が取り付けられた第1、第2プレートを示す図である。 図6は、図5のVI−VI線断面図である。 図7は、固定部の第1、第2プレートへの取り付けを説明する図である。 図8は、図5のVIII−VIII線断面図である。 図9は、第1変形例に係る固定部が取り付けられた第1、第2プレートを示す図である。 図10は、第2変形例に係る固定部が取り付けられた第1、第2プレートを示す図である。 図11は、第3変形例に係る固定側金型を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する成形装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係る成形装置を示す全体図である。なお、図1や図2以降に示す図は、いずれも模式図である。従って、図1等に示される各構成要素の大きさや形状等は必ずしも正確ではない。また、各図では、理解の便宜のため、各構成要素を誇張して示す場合がある。
また、図1には、説明の便宜のために、互いに直交するX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。かかる3次元の直交座標系は、他の図面でも示される場合がある。なお、本明細書においては、「X軸方向」「Y軸方向」「Z軸方向」などの表現を用いるが、これはあくまでも説明の便宜のためであって、成形装置1の各構成要素の方向を限定するものではない。
図1に示すように、成形装置1は、例えば、溶融した熱可塑性の樹脂を金型20へ射出し、金型20で成形品Sを成形する、いわゆる射出成形装置である。なお、以下では、本実施形態に係る成形装置1を射出成形装置に適用する例を示すが、これに限定されるものではなく、例えば押し出し成形やブロー成形、圧縮成形などその他の成形手法を行う装置に適用することができる。
成形装置1は、射出ユニット10と、金型20と、型締めユニット50と、台座60とを備える。台座60には、射出ユニット10、金型20および型締めユニット50が設置される。
射出ユニット10は、ホッパ11と、シリンダ12と、ノズル13とを備える。ホッパ11には、成形品Sの材料である樹脂材が投入される。なお、樹脂材としては、例えばPPS(ポリフェニレンスルファイド)、POM(ポリアセタール)、PP(ポリプロピレン)などを用いることができるが、これらに限られない。
シリンダ12は、ホッパ11に接続される。シリンダ12には、図示しないヒータが内蔵され、ホッパ11から流入した樹脂材がヒータによって加熱されて溶融される。溶融した樹脂は、シリンダ12内の図示しないスクリュによって加圧されながら、シリンダ12内をY軸正方向へ向けて流れる。
ノズル13は、シリンダ12の先端に取り付けられ、シリンダ12内の溶融した樹脂を金型20内へ射出する(流し込む)。
金型20は、ノズル13から射出された樹脂で成形品Sを成形する金属製の型である。例えば、金型20は、固定側金型21と、可動側金型22とを備える。固定側金型21および可動側金型22を含む金型20は、内部にスプール、ランナ、ゲート、キャビティ等(いずれも図示せず)が形成される。なお、固定側金型21は、第1プレート21aおよび第2プレート21bを積層して構成されるが、これについては後述する。
型締めユニット50は、金型20が取り付けられ、金型20の開閉をY軸方向に沿って行うユニットである。例えば、型締めユニット50は、固定側取付プレート51と、可動側取付プレート52とを備える。固定側取付プレート51には、上記した固定側金型21が取り付けられる。
一方、可動側取付プレート52には、可動側金型22が取り付けられる。可動側取付プレート52には、図示しないモータなどの駆動源が接続され、よって型締めユニット50は、かかる駆動源を用いて可動側金型22をY軸方向に沿って移動させることができる。
そして、成形品Sが成形される際は、型締めユニット50は、可動側金型22を固定側金型21と接触するようにY軸負方向へ移動させ、型締めした状態で、ノズル13から溶融した樹脂が射出される。なお、図1では、固定側金型21と接触した状態の可動側金型22を想像線で示した。
射出された樹脂は、金型20のスプールやランナ、キャビティ内を流れ、金型20で保圧、冷却されることで固化する。その後、型締めユニット50は、可動側金型22を固定側金型21から離間させるようにY軸正方向へ移動させ、固化した樹脂が成形品Sとして取り出される。
なお、金型20の構造としては、例えば、コールドランナ方式、ホットランナ方式、ホットハーフ方式、セミホットランナ方式など種々の構造を用いることができるが、これらに限定されるものではない。
ところで、上記した金型20は、スプールなど樹脂の流路が形成されたプレートを複数積層して構成される場合がある。例えば、固定側金型21は、第1プレート21aと、第2プレート21bとがY軸方向に積層して構成される。なお、図1などに示すプレートの枚数や各プレートの形状は、あくまでも例示であって、限定されるものではない。
従来技術にあっては、上記のように、第1、第2プレート21a,21bが積層される場合、第1、第2プレート21a,21bにボルトがY軸方向に沿って挿通され、かかるボルトで第1、第2プレート21a,21b同士が固定されていた。
しかしながら、第1、第2プレート21a,21b同士がボルトを用いて固定されると、ボルトの位置によっては、例えば、第1、第2プレート21a,21bの交換やメンテナンスを行う際に、固定側金型21の分解や組み立て作業に時間を要することがあった。
すなわち、例えばボルトの位置によっては、固定側金型21が台座60から一旦降ろされた後にボルトが外されて、固定側金型21が分解される。そして、交換やメンテナンス等が終わると、第1、第2プレート21a,21bがボルトで固定され、固定側金型21が組み立てられた後、台座60へ戻されることとなり、固定側金型21の分解や組み立て作業に時間を要していた。
そこで、本実施形態に係る成形装置1にあっては、第1、第2プレート21a,21b同士を固定する固定部30を備え、かかる固定部30が、積層された第1、第2プレート21a,21bの側面25に取り付けられるようにした。
これにより、例えば、第1、第2プレート21a,21bが台座60に載置された状態で、かかる固定部30を用いて第1、第2プレート21a,21b同士を固定したり、固定された第1、第2プレート21a,21bから固定部30を取り外して固定側金型21を分解したりすることが可能となる。
そのため、固定側金型21の分解や組み立て作業を容易に行うことができるとともに、作業に要する時間を短縮でき、結果として第1、第2プレート21a,21bの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる。なお、第1、第2プレート21a,21bが台座60から降ろされた状態であっても、固定部30が側面に取り付けられることから、同様に、固定側金型21の分解や組み立て作業を容易に行うことができる。
以下、固定側金型21や固定部30などについて詳しく説明する。図2Aは、固定側金型21の分解斜視図である。また、図2Bは、固定側金型21および固定部30の分解斜視図である。
図2Aに示すように、固定側金型21を構成する第1プレート21aと、第2プレート21bとは、別体とされる。第1、第2プレート21a,21bはともに、例えば金属製であり、直方体または略直方体の平板状に形成される。
第1プレート21aは、互いに表裏をなす一対の主面24a1,24a2と、主面24a1,24a2と交差する4つの側面25aとを含む。同様に、第2プレート21bは、互いに表裏をなす一対の主面24b1,24b2と、4つの側面25bとを含む。なお、主面24a1,24a2,24b1,24b2には、樹脂の流路や位置決め用の凹凸部などが形成されるが、図の簡略化のため、図示を省略した。
第1、第2プレート21a,21bは、互いの主面24a1,24b1を対向配置させつつ、主面24a1,24b1同士を重ねて積層される。また、第1プレート21aの主面24a2には、固定側取付プレート51(図1参照)が取り付けられる。また、第2プレート21bの主面24b2は、成形時に可動側金型22(図1参照)が接触する面である。
上記した側面25a,25bはそれぞれ、主面24b1,24b2と交差する面である。側面25a,25bはそれぞれ、第1、第2プレート21a,21bの周面であるとも言え、また、第1、第2プレート21a,21bが積層されたときに露出する面であるとも言える。つまり、固定部30は、固定側取付プレート51および可動側取付プレート52が第1、第2プレート21a,21bに接触する面とは異なる面である、側面25a,25bに取り付けられる。
なお、図2Aでは、第1、第2プレート21a,21bはそれぞれ4つの側面25a,25bを含むようにしたが、これは例示であって限定されるものではない。すなわち、側面25a,25bの数や位置、形状などは、図示の例に限定されるものではない。
第1、第2プレート21a,21bの側面25a,25bには、凹部26が形成される。凹部26は、後述するように、固定部30を収容する穴である。詳しくは、凹部26は、第1凹部26aと、第2凹部26bとを備える。
第1凹部26aは、第1プレート21aの側面25aに形成される一方、第2凹部26bは、第2プレート21bの側面25bに形成される。そして、第1凹部26aおよび第2凹部26bは、図2Bに示すように、第1、第2プレート21a,21bが積層された状態のときに組み合わされて、固定部30を収容可能な形状となるように構成される。
なお、図2Bでは、凹部26が、X軸正側およびX軸負側の側面25a,25bにそれぞれ複数箇所(ここでは2箇所。図2BでX軸正側の凹部26は見えず)形成されるようにしたが、これに限られない。すなわち、凹部26は、4つの側面25a,25bのうち、1つまたは2つ以上の側面25a,25bに形成されるようにしてもよい。また、凹部26の数や位置などは任意に設定することができる。なお、凹部26の詳細については、図5を参照して後述する。
図2Bに示すように、固定部30は、積層された第1、第2プレート21a,21bに取り付けられる。以下では、理解の便宜のため、図2Bに示した2つの固定部30のうち、Z軸正側に位置するに固定部30を例にとって説明するが、以下の説明は、他の固定部30についても概ね妥当する。
図3は、固定部30を示す図である。なお、図3は、固定部30を第1、第2プレート21a,21bへの取付方向、すなわちX軸方向から見たときの図である。
図3に示すように、固定部30は、取付方向(X軸方向)から見たときに、略H字状となるように形成される。詳しくは、固定部30は、第1係止部31と、第2係止部32と、連結部33と、テーパ部34と、挿通孔35とを備える。
第1、第2係止部31,32は、固定部30の取付方向(X軸方向)、および、第1、第2プレート21a,21bの積層方向(Y軸方向)と直交する方向(Z軸方向)に沿って延在する長尺状の部位である。
第1、第2係止部31,32はともに、第1、第2プレート21a,21bの突出部28(図5参照)と係止することで、第1、第2プレート21a,21b同士を互いに押し付けつつ固定するが、これについては後述する。
なお、以下では、第1係止部31において、突出部28と係止する面を「係止面31a」とし、かかる係止面31aとは反対側に位置する面であって、突出部28と係止しない面を「非係止面31b」と記載する場合がある。同様に、第2係止部32において、突出部28と係止する面を「係止面32a」とし、かかる係止面32aとは反対側に位置する面であって、突出部28と係止しない面を「非係止面32b」と記載する場合がある。
連結部33は、第1係止部31と第2係止部32とを連結する。詳しくは、連結部33は、第1係止部31および第2係止部32の互いの中央部付近同士を連結する。連結部33は、第1、第2プレート21a,21bの積層方向たるY軸方向に沿って延在する長尺状の部位であり、第1、第2係止部31,32と一体に形成される。
図4は、図3のIV−IV線断面図である。図4に示すように、テーパ部34は、第1、第2プレート21a,21bへの取付方向たるX軸方向に対して傾斜するように形成される。
例えば、テーパ部34は、第1係止部31の係止面31aに形成される。また、テーパ部34は、固定部30を取り付ける向きであるX軸正方向へ行くにつれて幅狭となるように形成される。逆に言えば、テーパ部34は、固定部30を取り外す向きであるX軸負方向へ行くにつれて幅広となるように形成される。
他方、テーパ部34の傾斜面である第1係止部31の係止面31aと対向する位置の壁面、すなわち第2係止部32の係止面32aは、固定部30の取付方向に沿って形成される。詳しくは、テーパ部34の傾斜面と対向する位置の壁面(係止面32a)は、固定部30の取付方向に対して平行または略平行となるように形成される。
なお、上記では、テーパ部34が第1係止部31の係止面31aに、取付方向に対して平行または略平行な壁面が第2係止部32の係止面32aに形成されるようにしたが、これに限られない。すなわち、テーパ部34が第2係止部32の係止面32aに、上記した壁面が第1係止部31の係止面31aに形成されてもよい。
図3の説明に戻ると、挿通孔35は、固定部30を第1、第2プレート21a,21bへ固定するための締結部材70(図5参照)が挿通される孔である。例えば、挿通孔35は、第1係止部31および第2係止部32にそれぞれ穿設される。なお、挿通孔35に挿通される締結部材70については後述する。
上記のように構成された固定部30が、積層された第1、第2プレート21a,21bに取り付けられて、第1、第2プレート21a,21b同士を固定する。図5は、固定部30が取り付けられた第1、第2プレート21a,21bを示す図である。また、図6は、図5のVI−VI線断面図である。
図5および図6に示すように、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bの凹部26に収容される。これにより、固定部30は、凹部26に収容された状態で、第1、第2プレート21a,21b同士を強固に固定することが可能となる。
また、図5に示すように、第1、第2プレート21a,21bには、上記した突出部28が形成される。詳しくは、突出部28は、凹部26付近に形成される。より詳しくは、突出部28は、凹部26のZ軸正側および負側の壁面26cから、凹部26によって形成される空間26dへ向けて、Z軸方向に沿って突出する部位である。
具体的には、突出部28は、第1突出部28aと、第2突出部28bとを備える。第1突出部28aは、第1プレート21aに形成される一方、第2突出部28bは、第2プレート21bに形成される。そして、第1突出部28aおよび第2突出部28bは、第1、第2プレート21a,21bが積層された状態のときに組み合わされて、固定部30の第1係止部31および第2係止部32が係止可能な形状となるように構成される。
ここで、固定部30が第1、第2プレート21a,21bに取り付けられる際の、第1、第2係止部31,32と突出部28との係止について図7を参照して説明する。図7は、固定部30の第1、第2プレート21a,21bへの取り付けを説明する図である。
図7の上段図に示すように、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bの凹部26に対向配置された後、取付方向たるX軸正方向へ移動させられる。そして、図7の中段図に示すように、テーパ部34である第1係止部31の係止面31aが突出部28と当接するととともに、取付方向と平行な第2係止部32の係止面(壁面)32aが突出部28と当接する。
そして、固定部30は、取付方向へさらに移動させられることで、テーパ部34を有する第1係止部31と第2係止部32とが、突出部28を徐々に挟み込むようにして係止され、よって第1、第2プレート21a,21b同士を互いに押し付けつつ固定することとなる(図7の下段図参照)。これにより、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bをより強固に固定することができる。なお、図7では、上記した押し付ける力を矢印Fで示した。
また、固定部30は、テーパ部34を有する第1係止部31の係止面31aと、取付方向と平行な第2係止部32の係止面(壁面)32aとが突出部28に当接することから、第1、第2プレート21a,21bに対する位置決めを行いながら(案内されながら)取り付けることが可能となる。
また、固定部30は、上記したようなテーパ部34を備えることから、固定部30の第1、第2プレート21a,21bからの取り外しを容易に行うことができる。すなわち、第1、第2プレート21a,21bに取り付けられた固定部30を、取り外し方向たるX軸負方向へ移動させると、テーパ部34の傾斜により、第1係止部31と突出部28との係止が徐々に緩むこととなる。これにより、固定部30を第1、第2プレート21a,21bから容易に取り外すことができる。
図5の説明に戻ると、固定部30は、凹部26に収容された状態のとき、第1係止部31の非係止面31bと凹部26との間に間隙Aが形成されるように構成される。同様に、固定部30は、凹部26に収容された状態のとき、第2係止部32の非係止面32bと凹部26との間に間隙Aが形成されるように構成される。すなわち、第1、第2係止部31,32の非係止面31b,32bと凹部26との間に、遊びとして機能する間隙Aを持たせるようにした。
これにより、例えば、成形時に、固定部30が第1、第2プレート21a,21b間の圧縮を妨げてしまうことを抑制することができる。すなわち、成形時、第1、第2プレート21a,21bを備える固定側金型21は、型締めユニット50(図1参照)によって、積層方向(Y軸方向)に圧縮されて型締めされる。
かかる型締めの際、固定部30と凹部26との間に上記した間隙Aがないと、第1、第2プレート21a,21bの非係止面31b,32bと凹部26とが接触してしまい、積層方向への圧縮を妨げるおそれがある。
そこで、本実施形態では、遊びとして機能する間隙Aを持たせることで、型締めの際に、第1、第2プレート21a,21bの非係止面31b,32bと凹部26とが接触しにくくなり、よって固定部30が第1、第2プレート21a,21b間の圧縮を妨げてしまうことを抑制することができる。
また、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bより高い硬度を有するように構成される。これにより、固定部30は、型締めユニット50(図1参照)によって金型20(図1参照)の開閉が繰り返し行われる場合であっても、変形しにくくなることから、固定部30の耐久性を向上させることができる。
なお、固定部30の材質としては、例えば、S55C等の炭素鋼などを用いることができるが、これに限定されるものではない。
また、固定部30は、締結部材70によって第1、第2プレート21a,21bへ固定される。なお、締結部材70としては、ボルトを用いることができるが、これに限定されるものではなく、ピンなどその他の種類の締結部材であってもよい。
上記した締結部材70による固定について、図8を参照して詳しく説明する。図8は、図5のVIII−VIII線断面図である。図8に示すように、第1、第2プレート21a,21bにおいて、凹部26に収容された固定部30の挿通孔35に対応する位置には、ネジ孔29が形成される。そして、締結部材70が、固定部30の挿通孔35およびネジ孔29に挿通されて締められることで、固定部30が第1、第2プレート21a,21bへ固定される。
ここで、固定部30にあっては、積層された第1、第2プレート21a,21bのプレートのうち、積層方向において両端側に位置するプレート(ここでは第1、第2プレート21a,21b)に締結部材70を介して固定されるようにしてもよい。
すなわち、図示は省略するが、例えば、プレートが3枚以上積層される場合、固定部30は、複数のプレートのうち、積層方向において両端側に位置するプレートに締結部材70を介して固定されるようにしてもよい。従って、固定部30は、両端側に位置するプレートの間にあるプレートに対しては締結部材70で固定されてもよいし、固定されなくてもよい。
これにより、本実施形態にあっては、固定部30を、積層された複数のプレート(例えば第1、第2プレート21a,21b)に確実に固定することができる。
上述してきたように、第1の実施形態に係る成形装置1は、成形用の第1、第2プレート21a,21b(複数のプレートの一例)と、固定部30とを備える。第1、第2プレート21a,21bは、互いの主面24a1,24b1同士を重ねて積層される。固定部30は、積層された第1、第2プレート21a,21bの側面25a,25bに取り付けられ、第1、第2プレート21a,21b同士を固定する。これにより、成形用のプレートの交換作業性やメンテナンス性を向上させることができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
上記した実施形態にあっては、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bへの取付方向(X軸方向)から見たときに、略H字状となるように形成されるが、これに限定されるものではない。
図9は、第1変形例に係る固定部30が取り付けられた第1、第2プレート21a,21bを示す図である。図9に示すように、第1変形例にあっては、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bへの取付方向(X軸方向)から見たときに、略U字状、(正確には逆U字状)となるように形成される。
図10は、第2変形例に係る固定部30が取り付けられた第1、第2プレート21a,21bを示す図である。図10に示すように、第2変形例にあっては、固定部30は、第1、第2プレート21a,21bへの取付方向(X軸方向)から見たときに、クランク状に形成される。
第1、第2変形例のように構成した場合であっても、例えば、固定部30の第1、第2係止部31,32を突出部28に係止させることが可能であり、実施形態と同様な効果を得ることができる。なお、上記した固定部30の形状は、あくまでも例示であって、限定されるものではなく、例えばその他の種類の文字や記号など、種々の形状であってもよい。
図11は、第3変形例に係る固定側金型21を示す断面図である。なお、図11は、図6に対応する断面図である。また、図11にあっては、理解の便宜のため、固定部30を破線で示している。
図11に示すように、第3変形例に係る固定側金型21の第1プレート21aにあっては、テーパ部27を備えるようにした。例えば、テーパ部27は、第1プレート21aの第1突出部28aにおいて、固定部30が取り付けられる際に、固定部30の第1係止部31に設けられたテーパ部34と当接する面に形成される。
テーパ部27は、固定部30の第1、第2プレート21a,21bへの取付方向たるX軸方向に対して傾斜するように形成される。詳しくは、テーパ部27は、固定部30を取り付ける向きであるX軸正方向へ行くにつれて幅広となるように形成される。逆に言えば、テーパ部27は、固定部30を取り外す向きであるX軸負方向へ行くにつれて幅狭となるように形成される。
従って、固定部30が第1、第2プレート21a,21bへの取り付けられる際、第1係止部31がテーパ部27に当接し、固定部30はテーパ部27によってガイド(案内)されながら、第1、第2プレート21a,21bへ取り付けられることとなる。
このように、第3変形例にあっては、固定部30だけではなく、固定側金型21(ここでは第1プレート21a)にもテーパ部27を備えることで、固定部30をよりスムーズに固定側金型21に取り付けることができる。
なお、上記では、固定部30は、固定側金型21を構成する第1、第2プレート21a,21bを固定するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、可動側金型22が複数のプレートが積層されて構成される場合、固定部30は、かかる複数のプレートを固定するようにしてもよい。
また、例えば、固定部30は、固定側取付プレート51と固定側金型21とを固定してもよく、可動側取付プレート52と可動側金型22とを固定してもよい。また、射出ユニット10や型締めユニット50に、複数のプレートが積層される構成がある場合、固定部30は、かかる複数のプレートを固定するようにしてもよい。すなわち、固定部30によって固定されるプレートは、成形用のプレートであれば、どのような種類のプレートであってもよい。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 成形装置
21a 第1プレート
21b 第2プレート
26 凹部
28 突出部
30 固定部
31 第1係止部
31a,32a 係止面
31b,32b 非係止面
32 第2係止部
34 テーパ部
70 締結部材

Claims (7)

  1. 互いの主面同士を重ねて積層されて固定側金型および可動側金型のうちいずれかを構成する、成形用の複数のプレートと、
    積層された前記プレートの側面に取り付けられ、複数の前記プレート同士を固定する固定部と
    を備え
    前記プレートは、
    前記プレートの側面に形成され、前記固定部を収容する凹部
    を備え、
    前記固定部は、
    前記プレートに固定された状態のとき、前記プレートへの取付方向における後側の端面が、前記プレートの側面を含む平面と同一平面上に位置するように、前記凹部に収容されること
    を特徴とする成形装置。
  2. 前記プレートは、
    前記凹部によって形成される空間へ向けて突出する突出部
    を備え、
    前記固定部は、
    前記突出部と係止することで、複数の前記プレート同士を互いに押し付けつつ固定する係止部
    を備えることを特徴とする請求項に記載の成形装置。
  3. 前記係止部は、
    前記突出部と係止する係止面と、前記係止面とは反対側に位置する非係止面とを含み、
    前記固定部は、
    前記凹部に収容された状態のとき、前記係止部の前記非係止面と前記凹部との間に間隙が形成されるように構成されること
    を特徴とする請求項に記載の成形装置。
  4. 前記固定部は、
    前記プレートへの前記取付方向に対して傾斜するテーパ部
    を備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の成形装置。
  5. 前記固定部は、
    前記テーパ部の傾斜面と対向する位置に、前記プレートへの前記取付方向に沿って形成された壁面を含むこと
    を特徴とする請求項に記載の成形装置。
  6. 前記固定部は、
    積層された複数の前記プレートのうち、積層方向において両端側に位置する前記プレートに締結部材を介して固定されること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の成形装置。
  7. 前記固定部は、
    前記プレートより高い硬度を有すること
    を特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の成形装置。
JP2017217533A 2017-11-10 2017-11-10 成形装置 Active JP6330964B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217533A JP6330964B1 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017217533A JP6330964B1 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 成形装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6330964B1 true JP6330964B1 (ja) 2018-05-30
JP2019089206A JP2019089206A (ja) 2019-06-13

Family

ID=62236359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017217533A Active JP6330964B1 (ja) 2017-11-10 2017-11-10 成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6330964B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225514U (ja) * 1985-07-31 1987-02-17
JPH036906U (ja) * 1989-06-07 1991-01-23
JPH08267467A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Nippon Plast Co Ltd 金型装置および成形方法
JP2007216413A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Denso Corp インサート成形用金型

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225514U (ja) * 1985-07-31 1987-02-17
JPH036906U (ja) * 1989-06-07 1991-01-23
JPH08267467A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Nippon Plast Co Ltd 金型装置および成形方法
JP2007216413A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Denso Corp インサート成形用金型

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019089206A (ja) 2019-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2012165634A1 (ja) インサート成形用金型及びカラーのインサート成形方法
JP2008119917A (ja) 射出成形用金型
CA2557370C (en) Mold assembly
CN104827637A (zh) 注塑成型机的固定压板
JP6330964B1 (ja) 成形装置
JPWO2014175019A1 (ja) 鋳造用金型
JP3643324B2 (ja) 射出成形用金型及び射出成形用金型における型閉め方法
US20190126526A1 (en) Undercut Processing Mechanism, Molding Die Assembly and Molded Article
JP6330965B1 (ja) 成形装置
JP2018001455A (ja) 樹脂モールド成形方法
CN214821054U (zh) 嵌入式玻纤拉挤模具
JPH0322810B2 (ja)
CN210121938U (zh) 车辆部件、进气歧管、形成车辆部件的系统及模具
US20200171726A1 (en) Injection molding die
JP3626471B2 (ja) 樹脂成形用金型構造
JP2004001362A (ja) 機能性レンズの製造用治具、及び機能性レンズの製造方法
JP7348158B2 (ja) 射出成形金型
JPH0538892Y2 (ja)
JP2007237629A (ja) 射出成形装置及び射出成形方法
KR101714421B1 (ko) 처짐 및 편심 방지에 의한 정밀 조립구조를 갖는 몰드 베이스용 블럭 지그
JP6437830B2 (ja) 射出成形用金型
JP2007223072A (ja) 射出成形用金型
JP2007152619A (ja) 射出成形用金型及びレンズ鏡筒
JP2019064209A (ja) 積層成形品の製造装置
JP3309668B2 (ja) 樹脂シャッタの成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171110

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20171110

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6330964

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150