JP3917409B2 - ヘッドスライダ及びディスク装置 - Google Patents

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    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダに関する。
【0002】
近年の磁気ディスク装置用ヘッドスライダにおいては、記録密度の増加のために低浮上量化が進められている。また、アクセスの高速化のため、アクセス方向に大きな加速度がかけられるので、浮上安定性に優れたヘッドスライダが求められている。
【0003】
さらに、装置の小型化、機構の単純化のために、回転型ポジショナーが広く用いられ、ヨー角変化による浮上量変動の少ないヘッドスライダが望まれている。
【0004】
【従来の技術】
ヘッドスライダの浮上量を小さくするためには、磁気ディスク表面の表面粗さを小さくする必要がある。従来から現在に至るまで広く用いられているコンタクト・スタート・ストップ(CSS)方式では、磁気ディスクの回転停止時には磁気ヘッドスライダの浮上面と磁気ディスクが接触し、磁気ディスクの回転時には磁気ヘッドスライダは磁気ディスクの回転に伴って生じる空気流の作用で浮上する。
【0005】
このため、CSS方式の磁気ディスク装置では、磁気ディスクの表面粗さを小さくすると、磁気ディスクの回転停止時における磁気ヘッドスライダの浮上面(空気ベアリング表面)と磁気ディスク表面との間の接触面積が大きくなり、磁気ディスク装置の回転起動時に、磁気ヘッドスライダと磁気ディスク間の吸着(スティクション)障害を引き起こしてしまう危険性がある。
【0006】
CSS方式の磁気ディスク装置では、この吸着の問題を回避するために、磁気ディスクのCSSゾーンにレーザによりテクスチャ加工を施す技術やスライダ浮上面に複数個のパッド(突起)を設ける技術が提案されている。
【0007】
一方、ノートブックパソコン等の携帯用パソコンは、しばしば持ち運びされるため高い耐衝撃性が必要とされる。そのため、電源オフ時又はスリープモード時にヘッドスライダを磁気ディスク表面からアンロードし、使用時にヘッドスライダを磁気ディスク表面にロードするロード・アンロード方式の磁気ディスク装置が一般的に採用されている。
【0008】
ロード・アンロード方式の磁気ディスク装置は、コンピュータの電源オフ時又はスリープモード時にディスク媒体の外周部に設けられたランプ部材のランプ(傾斜部)にサスペンションの先端部に設けられた角部を乗り上げさせ、磁気ディスク上を微小間隙で浮上する磁気ヘッドスライダを磁気ディスク上から離脱させるものである。
【0009】
これにより、コンピュータに衝撃が加わったときに磁気ヘッドスライダが磁気ディスクを叩き、磁気ディスクを傷付けることを回避することができる。
【0010】
ロード・アンロード機構を有する磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダには、磁気ディスク上を磁気ヘッドスライダが浮上しているときだけでなく、磁気ヘッドスライダが磁気ディスク上にロードするときにも磁気ヘッドスライダが磁気ディスクに接触又は衝突しない高信頼性の磁気ヘッドスライダが要求されている。
【0011】
磁気ディスクに対する磁気ヘッドスライダの浮上間隙を小さくするために、最近の磁気ディスク装置には負圧磁気ヘッドスライダが多く用いられている。例えば、特開2000−173217号には、低浮上で、浮上変動が少なく剛性が高い負圧ヘッドスライダが開示されている。
【0012】
磁気ヘッドスライダの浮上量を小さくし、磁気スペーシングを低下させる従来技術として、特開2000−348321号には、従来技術として図1に示すような磁気ヘッドスライダの背面に圧電素子を埋め込んだ技術が開示されている。図2は図1に示した従来例の動作説明図である。
【0013】
図1に示すように、磁気ヘッドスライダ2は空気流入端2aと空気流出端2bを有しており、この空気流出端2b近傍に電磁トランスデューサ4が形成されている。
【0014】
磁気ヘッドスライダ2の背面2cの空気流出端側に積層型圧電アクチュエータ6が埋め込まれている。8は圧電アクチュエータ6の電極であり、隣接する電極8間に電圧Vが印加される。
【0015】
図2に示すように、隣接する電極8間に電圧Vを印加すると、圧電アクチュエータ6は矢印10方向に変位する。11は磁気スペーシング方向、12はトランスデューサ変位方向である。14は空気流出端側空気ベアリング表面(ABS)、16は記録媒体をそれぞれ示している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
この磁気ヘッドスライダ2では、図2に示すように、圧電アクチュエータ6の変位方向10は記録媒体16の回転方向であり、圧電アクチュエータ6の変位によりスライダ2を撓まして浮上量を調整するため、電磁トランスデューサ4の変位方向12は圧電アクチュエータ6の変位量により変化する。
【0017】
圧電アクチュエータ6を駆動すると、電磁トランスデューサ4が傾くことにより、電磁トランスデューサ4がスライダ2の最下点にならず浮上量を逆に大きくしてしまう問題や記録再生の時間変動(ジッター)が大きくなるという問題もある。
【0018】
また、圧電アクチュエータ6が伸びることで空気流出端側ABS14が撓み、記録媒体16に電磁トランスデューサ4が近づくが、空気流出端側ABS14が発生する正圧が大きくなり、浮上量はかえって大きくなってしまうという問題もある。
【0019】
これらの問題を解決するため、特開2000−348321号では、磁気ヘッドスライダをスライダ本体と、スライダ本体に固定された圧電素子と、圧電素子に固定された電磁トランスデューサを有するブロックとから構成した磁気ヘッドスライダを提案している。しかし、この磁気ヘッドスライダは構造が複雑なため、製造が困難であるという問題がある。
【0020】
よって、本発明の目的は、浮上量をある範囲内で任意に制御でき、記録再生特性を向上可能なヘッドスライダを提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面によると、ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有し、前記ディスクのトラックを横切る方向に移動するヘッドスライダであって、前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータと;を具備したことを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0022】
好ましくは、ヘッドスライダは、空気流出端近傍のディスク対向面に形成された、第2空気ベアリング表面を有するリアレールをさらに含んでいる。トランスデューサはリアレールの空気流出端部に形成されている。
【0023】
好ましくは、ヘッドスライダは、圧電アクチュエータを搭載した部分のヘッドスライダ背面に形成されたヘッドスライダ幅方向に伸長する切り欠きを有している。
【0024】
ヘッドスライダの重量を低減するために、圧電アクチュエータの表面がヘッドスライダ背面と同一平面となるように、圧電アクチュエータがヘッドスライダに埋め込まれていても良い。
【0025】
好ましくは、第1空気ベアリング表面は互いに離間した左側空気ベアリング表面と右側空気ベアリング表面を含んでいる。そして、圧電アクチュエータは左側空気ベアリング表面に背向して設けられた左側圧電アクチュエータと、右側空気ベアリング表面に背向して設けられた右側圧電アクチュエータとを含んでいる。
【0026】
本発明の他の側面によると、ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有し、前記ディスクのトラックを横切る方向に移動するヘッドスライダであって、前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータとを具備し;前記圧電アクチュエータの長手方向中心は、前記ヘッドスライダの長手方向中心よりも前記空気流入端側に位置することを特徴とするヘッドスライダが提供される。
【0027】
本発明の更に他の側面によると、ベースを有するハウジングと;複数のトラックを有するディスクに対してデータをリード/ライトするトランスデューサと、空気流入端と、空気流出端と、ディスク対向面を有する負圧ヘッドスライダと;前記負圧ヘッドスライダをディスクのトラックを横切って移動させるアクチュエータとを具備し;前記アクチュエータは、前記ベースに回転可能に取りつけられたアクチュエータアームと;前記アクチュエータアームの先端部にその基端部が固定されたサスペンションと;前記サスペンションの先端部に搭載された前記負圧ヘッドスライダとを含み;前記負圧ヘッドスライダは、前記空気流入端近傍の前記ディスク対向面に形成された、空気ベアリング表面を有するフロントレールと;前記空気流出端近傍に形成された前記トランスデューサと;前記フロントレールで一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させる溝と;空気流出方向に対するロール方向に前記ヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータとを具備し;前記圧電アクチュエータにより、空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダの姿勢を制御することを特徴とするディスク装置が提供される。
【0028】
【発明の実施の形態】
図3を参照すると、カバーを外した状態の磁気ディスク装置の平面図が示されている。ハウジング22はベース24とこのベース24に固定された図示しないカバーとから構成される。ベース24にはシャフト26が固定されており、このシャフト26回りにDCモータにより回転駆動される図示しないスピンドルハブが設けられている。
【0029】
スピンドルハブには磁気ディスク28とスペーサ(図示せず)が交互に挿入され、ディスククランプ30を複数のネジ32によりスピンドルハブに締結することにより、複数枚の磁気ディスク28が所定間隔離間してスピンドルハブに取りつけられる。
【0030】
符号34はアクチュエータアームアセンブリ36と磁気回路38とから構成されるロータリアクチュエータを示している。アクチュエータアームアセンブリ36は、ベース24に固定されたシャフト40回りに回転可能に取りつけられている。
【0031】
アクチュエータアームアセンブリ36は一対の軸受を介してシャフト40回りに回転可能に取りつけられたアクチュエータブロック42と、アクチュエータブロック42から一方向に伸長した複数のアクチュエータアーム44と、各アクチュエータアーム44の先端部に固定されたヘッドアセンブリ46とを含んでいる。
【0032】
各ヘッドアセンブリ46は磁気ディスク28にデータのライト/リードをする磁気ヘッド素子(トランスデューサ)を有するヘッドスライダ48と、先端部にヘッドスライダ48を支持しその基端部がアクチュエータアーム44に固定されたサスペンション(ロードビーム)50を含んでいる。
【0033】
シャフト40に対してアクチュエータアーム44と反対側にはコイル51が支持されており、コイル51が磁気回路38のギャップ中に挿入されて、ボイスコイルモータ(VCM)52が構成される。
【0034】
符号54はトランスデューサに書き込み信号を供給したり、トランスデューサからの読み取り信号を取り出すフレキシブルプリント配線板(FPC)を示しており、その一端がアクチュエータブロック42の側面に固定されている。
【0035】
磁気ディスク28の外周に隣接してランプ部材56がベース24に固定されている。ランプ部材56は図4(A)及び図4(B)に示すように、スライダの数に対応した複数のランプ(傾斜部)60とヘッドアセンブリ46の先端に形成された角部66が安定してパークする複数のパーキング部62を有している。
【0036】
ランプ部材56の側面にはアンロードされたヘッドスライダが互いに干渉するのを防止するための突起64が形成されている。符号58はアンロード状態のアクチュエータ34の突起部59をラッチするラッチ機構である。
【0037】
図示された状態はヘッドスライダ48が磁気ディスク28上からアンロードされたアンロード状態であり、ヘッドアセンブリ46の角部66がランプ部材56のパーキング部62にパークし、アクチュエータ34の突起部59がラッチ機構58によりラッチされている。
【0038】
この状態でコンピュータの電源が投入されるか又はスリープモードが解除されると、まずラッチ機構58が解除され、アクチュエータ34が反時計回り方向に回転されて、角部66がランプ60を滑り下りてヘッドスライダ48が磁気ディスク28上にロードされる。
【0039】
コンピュータの電源がオフにされるか又はスリープモードになると、図示しない磁気ディスク装置のメインプリント配線板上に搭載されたMPU等の制御手段が各ヘッドスライダ48が磁気ディスク28の外周を越えて回転するようにアクチュエータ34を制御する。
【0040】
これにより、ヘッドアセンブリ46の角部66がランプ部材56のランプ60を駆け登り、パーキング位置62にパークする。この状態でアクチュエータ34の突起部59がラッチ機構58によりラッチされる。
【0041】
図5を参照すると、本発明第1実施形態の負圧磁気ヘッドスライダ48の斜視図が示されている。図6は図5のVI−VI線断面図である。磁気ヘッドスライダ48は直方体形状をしており、空気流入端48a及び空気流出端48bを有している。磁気ヘッドスライダ48のサイズは、例えば1.25mm×1mm、厚さ0.3mmである。
【0042】
磁気ヘッドスライダ48の材料はAl23−TiCであり、ウエハーに多数の電磁変換素子(電磁トランスデューサ)を形成した後、ウエハーをバー形状に切断し、側面を加工してレール面を形成する。このレール面の形成にはフォトリソグラフィ技術を用いる。
【0043】
磁気ヘッドスライダ48は負圧磁気ヘッドスライダであり、空気流入端48a側に形成されたフロントレール70と、空気流出端48b側に形成されたリアセンターレール72を有している。
【0044】
フロントレール70の上面には空気ベアリング表面(ABS)74と、空気ベアリング表面74に対して所定の段差だけ低いステップ面76が形成されている。同様に、リアセンターレール72には空気ベアリング表面78と、空気ベアリング表面78に対して所定の段差だけ低いステップ面80が形成されている。リアセンターレール72の空気流出端部には電磁変換素子82が形成されている。
【0045】
フロントレール70のスライダ幅方向両側には、下流側に伸びる一対のサイドレール84,86が形成されている。サイドレール84,86の頂上面88,90はフロントレール70のステップ面76と同じ高さである。
【0046】
フロントレール70の下流側には溝92が形成されている。空気ベアリング表面74からの溝92の深さは約1.4μmであり、空気ベアリング表面74とステップ面76の段差は約0.2μmである。同様に、リアセンターレール72の空気ベアリング表面78とステップ面80の段差は約0.2μmである。
【0047】
空気流出端48b近傍を除くヘッドスライダの背面には圧電アクチュエータ94が搭載されている。圧電アクチュエータ94は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)から形成されている。
【0048】
PZTのグリーンシートを複数層積層し複数の電極96をグリーンシートの間に埋め込んで、加熱しながら加圧することによりグリーンシートを一体的に接着する。次いで、一体化された積層グリーンシートを焼成することにより、圧電アクチュエータ94が製造される。
【0049】
隣接する電極96の間に電圧Vを印加すると、圧電アクチュエータ94は駆動電界と直交した矢印95で示す方向に縮小する。隣接する電極96間に電圧−Vを印加すると、圧電アクチュエータ94は矢印95と反対方向に伸長する。
【0050】
圧電アクチュエータ94はバイモルフ型の圧電アクチュエータである。PZTに代えて、圧電アクチュエータ94をチタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸鉛(PbTiO3)等から形成することもできる。
【0051】
磁気ヘッドスライダ48は、その背面でサスペンション30に取りつけられている。磁気ディスクが回転し、ディスク面に沿って気流が発生すると、その気流が空気ベアリング表面74とステップ面76の間の段差及び空気ベアリング表面78とステップ面80の間の段差に衝突した後、空気ベアリング表面74,78に作用する。
【0052】
その結果、空気ベアリング表面74,78では、磁気ヘッドスライダ48をディスク面から浮上させる浮力が発生される。ステップ面76,80でも浮力が発生するがこれは大きいものではない。
【0053】
この磁気ヘッドスライダ48では、空気ベアリング表面74に大きな浮力が生成される結果、浮上時には磁気ヘッドスライダ48がピッチ角αの傾斜姿勢で維持される。ここで、ピッチ角αとは、気流の流れに沿った磁気ヘッドスライダ48の傾斜角を言う。
【0054】
フロントレール70の下流側に溝92が形成されているため、空気ベアリング表面74に沿って流れる気流はフロントレール70を通過すると同時に溝92部分でディスク面鉛直方向に広がり、その結果溝92部分で負圧が生成される。この負圧が前述した浮力(正圧)にバランスすることによって、磁気ヘッドスライダ48の浮上量が規定される。
【0055】
さらに、本実施形態の磁気ヘッドスライダ48では、磁気ヘッドスライダ48の背面に圧電アクチュエータ94が搭載されているため、圧電アクチュエータ94の隣接する電極96間に電圧Vを印加すると、圧電アクチュエータ94は図5で矢印95で示す方向に縮み、その結果磁気ヘッドスライダ48は図7で破線で示すように変形する。
【0056】
磁気ヘッドスライダ48がこのように変形すると、フロント側の空気ベアリング表面(フロントABS)74で発生する正圧が小さくなり、磁気ヘッドスライダ48の浮上量は小さくなる。よって、電磁変換素子82と記録媒体28との間の磁気スペーシングが小さくなるため、電磁変換素子82の再生出力を向上できる。
【0057】
圧電アクチュエータ94の隣接する電極96間に−Vの電圧を印加すると、圧電アクチュエータ94は矢印95と反対方向に伸び、その結果磁気ヘッドスライダ48は破線で示した撓み方向と反対方向、即ち記録媒体28側に撓むことになる。その結果、フロントABS74で発生する正圧が大きくなり、磁気ヘッドスライダ48の浮上量は大きくなる。
【0058】
このように、本実施形態の磁気ヘッドスライダ48では、主にフロントABS74で発生する正圧(スライダ48を記録媒体28から浮上させようとする圧力)を増減させることで磁気ヘッドスライダ48の浮上量をコントロールする。
【0059】
記録媒体(磁気ディスク)28の内周と外周とでは、外周の方が周速が早いため、磁気ヘッドスライダ48の浮上量は大きくなる。そこで、外周にいくに従って圧電アクチュエータ94によりフロントABS74を記録媒体28から離れる方向に変位させていけば、正圧の発生が小さくなり浮上量を下げることが可能であり、内周と外周での浮上量を一定に保つことができる。
【0060】
磁気ヘッドスライダ48の浮上量が一定の場合、記録密度を均一化できるため、ゾーンビットレコーディングが容易になり、記録密度を向上できる。
【0061】
また、電磁変換素子82の再生出力が低く、読み取りエラーを生じ易いときも、圧電アクチュエータ94を駆動することにより、磁気ヘッドスライダ48の浮上量を下げることで再生出力が高くなり、読み取りエラーを防止できる。
【0062】
図8は本発明第2実施形態の磁気ヘッドスライダ48Aの斜視図であり、図9は図8のIX−IX線断面図である。本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Aは、圧電アクチュエータ94を搭載した部分のヘッドスライダ背面にスライダ幅方向に伸長する切り欠き98を有している。
【0063】
本実施形態の他の構成は図5及び図6に示した第1実施形態と同様である。このように、スライダ背面に切り欠き98を形成することで、主に撓みを起こしたい部分の限定が可能となり、且つ撓み量を大きくすることができる。或いは、より小さな印加電圧で所望の撓み量を得ることができる。
【0064】
図10は本発明第3実施形態の磁気ヘッドスライダ48Bの斜視図であり、図11は図10のXI−XI線断面図である。本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Bでは、圧電アクチュエータ94の表面がヘッドスライダ背面と同一平面となるように、圧電アクチュエータ94がヘッドスライダ48Bに埋め込まれている。これにより、圧電アクチュエータ94を搭載することによる磁気ヘッドスライダ48Bの質量増加を抑えることができる。
【0065】
図12を参照すると、本発明第4実施形態の磁気ヘッドスライダ48Cの斜視図が示されている。図13は図12のXIII−XIII線断面図である。本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Cでは、スライダ背面に2個の圧電アクチュエータ94a,94bが搭載されている。
【0066】
左側圧電アクチュエータ94aは左側空気ベアリング表面74に対向して設けられており、右側圧電アクチュエータ94bは右側空気ベアリング表面74に対向して設けられている。
【0067】
上述した第1乃至第3実施形態と同様に、各圧電アクチュエータ94a,94bは複数の電極96を有しており、隣接する電極間に所定の電圧を印加することにより、圧電アクチュエータ94a,94bは駆動電界と直交した方向に伸縮する。
【0068】
個々のフロントABS74の背面に独立した圧電アクチュエータ94a,94bが配置されているため、個々のフロントABS74周辺部の撓み量に差を持たせることで、磁気ヘッドスライダ48Cのロール方向の制御も可能となり、浮上姿勢のより細かな制御が可能となる。
【0069】
図14は本発明第5実施形態の磁気ヘッドスライダ48Dの斜視図であり、図15は図14のXV−XV線断面図である。本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Dは、スライダ背面に形成されたスライダ幅方向に伸長する切り欠き98と、各空気ベアリング表面74のスライダ幅方向内側に形成された1対のスリット100を有している。
【0070】
各スリット100は空気流入端48aから所定の距離で、且つディスク対向面からその背面に渡り伸長している。本実施形態の他の構成は、図12及び図13に示した第4実施形態と同様である。
【0071】
本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Dは、切り欠き98及び一対のスリット100を有しているため、主に撓みを起こしたい部分の限定が可能であり、且つ撓み量を大きくすることができる。或いは、より小さい駆動電圧で所望とする撓みを得ることができる。
【0072】
図16は本発明第6実施形態の磁気ヘッドスライダ48Eの斜視図であり、図17は図16のXVII−XVII線断面図である。本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Eでは、図10及び図11に示した第3実施形態の磁気ヘッドスライダ48Bと同様に、各圧電アクチュエータ94a,94bの表面がヘッドスライダ背面と同一平面となるように、各圧電アクチュエータ94a,94bがヘッドスライダに埋め込まれている。
【0073】
このように各圧電アクチュエータ94a,94bをスライダに埋め込むことで、圧電アクチュエータ94a,94bを搭載することによる磁気ヘッドスライダ48Eの質量増加を抑えることができる。
【0074】
図18を参照すると、本発明第7実施形態の磁気ヘッドスライダ48Fの斜視図が示されている。図19は図18のXIX−XIX線断面図である。上述した第1乃至第6実施形態では、圧電アクチュエータ94が空気流出端48b近傍を除いたヘッドスライダの背面に搭載されている。
【0075】
本実施形態の磁気ヘッドスライダ48Fでは、圧電アクチュエータ102がスライダの背面全面に渡り搭載されている。圧電アクチュエータ102は複数の電極96が埋め込まれた活性部(変位部)102aと、電極なしの不活性部102bを有している。不活性部102bは空気流出端48bの近傍に配置されている。
【0076】
このように圧電アクチュエータ102をスライダの背面全面に搭載することにより、磁気ヘッドスライダ48Fとサスペンション50との接続が容易となる。本実施形態の作用は、上述した第1実施形態の磁気ヘッドスライダ48と同様である。
【0077】
上述した各実施形態では、圧電アクチュエータとしてバイモルフ型圧電アクチュエータを搭載した例について説明したが、モノモルフ型、又はユニモルフ型の圧電アクチュエータを搭載するようにしても良い。
【0078】
さらに、アクチュエータは圧電アクチュエータに限定されるものではなく、電歪アクチュエータ、磁歪アクチュエータ、水晶振動子等も用いることができる。
【0079】
本発明は以下の付記を含むものである。
【0080】
(付記1) ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有するヘッドスライダであって、
前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;
前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された圧電アクチュエータと;
を具備したことを特徴とするヘッドスライダ。
【0081】
(付記2) 前記空気流出端近傍の前記ディスク対向面に形成された、第2空気ベアリング表面を有するリアレールを更に具備し、
前記トランスデューサは前記リアレールの空気流出端部に形成されている付記1記載のヘッドスライダ。
【0082】
(付記3) 前記圧電アクチュエータを搭載した部分の前記ヘッドスライダ背面に形成されたヘッドスライダ幅方向に伸長する切り欠きをさらに具備した付記1記載のヘッドスライダ。
【0083】
(付記4) 前記圧電アクチュエータの表面が前記ヘッドスライダ背面と同一平面となるように、前記圧電アクチュエータが前記ヘッドスライダに埋め込まれている付記1記載のヘッドスライダ。
【0084】
(付記5) 前記第1空気ベアリング表面は互いに離間した左側空気ベアリング表面と右側空気ベアリング表面を含んでおり、
前記圧電アクチュエータは前記左側空気ベアリング表面に背向して設けられた左側圧電アクチュエータと、前記右側空気ベアリング表面に背向して設けられた右側圧電アクチュエータとを含んでいる付記1記載のヘッドスライダ。
【0085】
(付記6) 前記圧電アクチュエータを搭載した部分の前記ヘッドスライダ背面に形成されたヘッドスライダ幅方向に伸長する切り欠きをさらに具備した付記5記載のヘッドスライダ。
【0086】
(付記7) 前記左側空気ベアリング表面の幅方向内側の前記空気流入端から所定の長さで前記ディスク対向面から前記スライダ背面に渡り形成された第1スリットと、
前記右側空気ベアリング表面の幅方向内側の前記空気流入端から所定の長さで前記ディスク対向面から前記スライダ背面に渡り形成された第2スリットとを更に具備した付記6記載のヘッドスライダ。
【0087】
(付記8) 前記左側圧電アクチュエータの表面及び前記右側圧電アクチュエータの表面が前記スライダ背面と同一平面となるように、前記左右の圧電アクチュエータは前記ヘッドスライダに埋め込まれている付記5記載のヘッドスライダ。
【0088】
(付記9) 前記左側空気ベアリング表面の幅方向内側の前記空気流入端から所定の長さで前記ディスク対向面から前記スライダ背面に渡り形成された第1スリットと、
前記右側空気ベアリング表面の幅方向内側の前記空気流入端から所定の長さで前記ディスク対向面から前記スライダ背面に渡り形成された第2スリットとを更に具備した付記8記載のヘッドスライダ。
【0089】
(付記10) ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有するヘッドスライダであって、
前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;
前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面の全面に渡り搭載された圧電アクチュエータとを具備し;
前記圧電アクチュエータは前記空気流出端近傍に不活性部を有していることを特徴とするヘッドスライダ。
【0090】
(付記11) 前記空気流出端近傍の前記ディスク対向面に形成された、第2空気ベアリング表面を有するリアレールを更に具備し、
前記トランスデューサは前記リアレールの空気流出端部に形成されている付記10記載のヘッドスライダ。
【0091】
(付記12) ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有するヘッドスライダであって、
前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;
前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された圧電アクチュエータとを具備し;
前記圧電アクチュエータの長手方向中心は、前記ヘッドスライダの長手方向中心よりも前記空気流入端側に位置することを特徴とするヘッドスライダ。
【0092】
(付記13) 前記ヘッドスライダの長手方向中心から前記圧電アクチュエータの空気流入端部までの長さをL1、空気流出端部までの長さをL2とすると、L1>L2である付記12記載のヘッドスライダ。
【0093】
(付記14) ベースを有するハウジングと;
複数のトラックを有するディスクに対してデータをリード/ライトするトランスデューサと、空気流入端と、空気流出端と、ディスク対向面を有する負圧ヘッドスライダと;
前記負圧ヘッドスライダをディスクのトラックを横切って移動させるアクチュエータとを具備し;
前記アクチュエータは、前記ベースに回転可能に取りつけられたアクチュエータアームと;
前記アクチュエータアームの先端部にその基端部が固定されたサスペンションと;
前記サスペンションの先端部に搭載された前記負圧ヘッドスライダとを含み;
前記負圧ヘッドスライダは、前記空気流入端近傍の前記ディスク対向面に形成された、空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
前記空気流出端近傍に形成された前記トランスデューサと;
前記フロントレールで一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させる溝と;
前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された圧電アクチュエータとを具備し;
前記圧電アクチュエータにより、前記フロントレール及びその周辺部を記録媒体に近づく方向又は記録媒体から遠ざかる方向に変形し、前記空気ベアリング表面で発生する正圧を調整することで、ヘッドスライダの浮上量を調整可能にしたことを特徴とするディスク装置。
【0094】
【発明の効果】
本発明は以上詳述したように、圧電アクチュエータにより空気流入端側の空気ベアリング表面周辺部を変形することで、ヘッドスライダに働く正圧及び負圧のバランスを変更し、ヘッドスライダの浮上量を制御することができる。
【0095】
浮上量が小さくなるように制御することにより、電磁トランスデューサと記録媒体との間の電磁変換効率を向上することができる。これに伴い、電磁トランスデューサの再生出力が低く、読み取りエラーが生じ易いときにも、圧電アクチュエータを駆動することにより、ヘッドスライダの浮上量を低下させて、再生出力を向上し読み取りエラーを防止できる。
【0096】
また、記録媒体の内周と外周とでは、外周の方が周速が早いため、ヘッドスライダの浮上量は大きくなる。そこで、外周にいくに従って、圧電アクチュエータによりフロント側の空気ベアリング表面を記録媒体から離れる方向に変位させれば、正圧の発生が小さくなりヘッドスライダの浮上量を下げることが可能となり、記録媒体の内周と外周での浮上量を一定に保つことができる。
【0097】
ヘッドスライダの浮上量が一定の場合、記録密度を均一化できるため、ゾーンビットレコーディングが容易になり、記録密度を向上できる。
【0098】
空気ベアリング表面の加工ばらつきによるヘッドスライダの浮上量のばらつきを補正することができる。さらに、使用場所(高度差)によるヘッドスライダの浮上量変化を補正することができる。
【0099】
フロントレールの右側空気ベアリング表面と左側空気ベアリング表面を独立して変化させることで、ヘッドスライダのロール方向の補正も可能である。さらに、ヘッドスライダが磁気ディスクに吸着時に、圧電アクチュエータにより空気ベアリング表面を変化させることで吸着状態を解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例斜視図である。
【図2】従来例の動作説明図である。
【図3】カバーを取り外した状態の磁気ディスク装置の平面図である。
【図4】図4(A)はランプ部材の側面図、図4(B)はランプ部材の平面図である。
【図5】本発明第1実施形態の斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】第1実施形態の磁気ヘッドスライダの動作説明図である。
【図8】本発明第2実施形態の斜視図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】本発明第3実施形態の斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】本発明第4実施形態の斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】本発明第5実施形態の斜視図である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】本発明第6実施形態の斜視図である。
【図17】図16のXVII−XVII線断面図である。
【図18】本発明第7実施形態の斜視図である。
【図19】図18のXIX−XIX線断面図である。
【符号の説明】
48〜48F 磁気ヘッドスライダ
70 フロントレール
72 リアセンターレール
74 空気ベアリング表面(ABS)
76 ステップ面
82 電磁トランスデューサ
84,86 サイドレール
92 溝
94 圧電アクチュエータ
96 電極

Claims (6)

  1. ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有し、前記ディスクのトラックを横切る方向に移動するヘッドスライダであって、
    前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
    前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;
    空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータと;
    を具備したことを特徴とするヘッドスライダ。
  2. 前記空気流出端近傍の前記ディスク対向面に形成された、第2空気ベアリング表面を有するリアレールを更に具備し、
    前記トランスデューサは前記リアレールの空気流出端部に形成されている請求項1記載のヘッドスライダ。
  3. 前記第1空気ベアリング表面は互いに離間した左側空気ベアリング表面と右側空気ベアリング表面を含んでおり、
    前記圧電アクチュエータは前記左側空気ベアリング表面に背向して設けられた左側圧電アクチュエータと、前記右側空気ベアリング表面に背向して設けられた右側圧電アクチュエータとを含んでいる請求項1記載のヘッドスライダ。
  4. 前記圧電アクチュエータを搭載した部分の前記ヘッドスライダ背面に形成されたヘッドスライダ幅方向に伸長する切り欠きをさらに具備した請求項1記載のヘッドスライダ。
  5. ディスク対向面と空気流入端と空気流出端とを有し、前記ディスクのトラックを横切る方向に移動するヘッドスライダであって、
    前記空気流入端近傍のディスク対向面に形成された、第1空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
    前記空気流出端近傍に形成されたトランスデューサと;
    空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータとを具備し;
    前記圧電アクチュエータの長手方向中心は、前記ヘッドスライダの長手方向中心よりも前記空気流入端側に位置することを特徴とするヘッドスライダ。
  6. ベースを有するハウジングと;
    複数のトラックを有するディスクに対してデータをリード/ライトするトランスデューサと、空気流入端と、空気流出端と、ディスク対向面を有する負圧ヘッドスライダと;
    前記負圧ヘッドスライダをディスクのトラックを横切って移動させるアクチュエータとを具備し;
    前記アクチュエータは、前記ベースに回転可能に取りつけられたアクチュエータアームと;
    前記アクチュエータアームの先端部にその基端部が固定されたサスペンションと;
    前記サスペンションの先端部に搭載された前記負圧ヘッドスライダとを含み;
    前記負圧ヘッドスライダは、前記空気流入端近傍の前記ディスク対向面に形成された、空気ベアリング表面を有するフロントレールと;
    前記空気流出端近傍に形成された前記トランスデューサと;
    前記フロントレールで一旦圧縮された空気を膨張させて負圧を発生させる溝と;
    空気流出方向に対するロール方向に前記ヘッドスライダを制御可能なように、空気流出方向に対して対称的に、前記空気流出端近傍を除く前記ディスク対向面と反対側のヘッドスライダ背面に搭載された二つの圧電アクチュエータとを具備し;
    前記圧電アクチュエータにより、空気流出方向に対するロール方向にヘッドスライダの姿勢を制御することを特徴とするディスク装置。
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