JP3916103B2 - 台車の位置決め機構及びこれを備えたごみ容器投入システム - Google Patents

台車の位置決め機構及びこれを備えたごみ容器投入システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ごみ容器を搬送する台車を、ごみ投入装置に対して相対位置決めするための台車の位置決め機構、及びこれを備えたごみ容器投入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8及び9に高層ビル等におけるごみ容器投入システムの一例として、特開平8−175606号公報に記載されたものを示す。なお、図8は、ごみ投入装置の斜視図、また、図9は、台車によって搬送してきたごみ容器をごみ投入装置から垂直輸送管に投入する状態を示す斜視図である。また、これらの図に示すごみ投入装置は、本発明に係る台車の位置決め機構をほぼそのままの形で適用することができるものであるため少し詳しく説明する。
【0003】
図8、図9に示すごみ投入装置は、フレーム構造体20と、挿入管30とを備えている。フレーム構造体20は、上フレーム20a、20a、後部縦フレーム20b等を箱形に組んで構成したものであり、前部(同図の左方をいう。以下同じ。)には、前方に向けたガイド棒22、23が突設されている。ガイド棒22、23の先端は、台車12の受入れを容易にするため前方がハ字形に拡開されている。
【0004】
一方のガイド棒22には、台車12を位置決めするためのロック機構24が設けられ、フレーム構造体20の下部には、台車12が走行するフロア8よりも少し高い位置にフレームの床28が設けてある。このフレームの床28の高さは、台車12のベース板15の載置面15a(収容筒13が積載される面)と同じ高さに設定されている。前記フレーム構造体20の上フレーム20a、20aは、その内側がレールとなっている。
【0005】
挿入管30は、垂直輸送管1の一部を構成する進退可能な管材である。挿入管30の上部の方形のフランジ部31には、その4隅にブラケット32、32が固定されており、これらブラケット32、32の先端には、前記上フレーム20a、20aのレール上を転動する車輪33、33が回動自在に取り付けられている。このように、挿入管30は、上フレーム20a、20aに吊下された状態で前後方向に移動できるように構成されている。
【0006】
このフレーム構造体20の後部縦フレーム20bと、挿入管30の1個のブラケット32との間には、前者に基端部、また後者に先端部を連結させた投入シリンダ21が介装されている。
【0007】
前記のように、上フレーム20a、20aによって吊下された状態の挿入管30は、シリンダ21の短縮によって図中の右方に後退し、短縮後の伸張によって図中の左方に前進する。挿入管30は、ごみ容器6が投入されない通常時においては、これらの図に示す位置に配置されて垂直輸送管1の一部を構成する一方、ごみ容器6が投入される投入時には、後方に後退し、これに代わり収容筒13が挿入筒30があった位置に配置されるようになっている。
【0008】
図9の台車12(台車12Aは、位置決めされた状態の台車を示す)は、板状のベース板15を有し、その載置面15a上の左右にはそれぞれ弾性係合部材14、14(ただし一方のみを図示)が突設されている。内側にごみ容器6が収容された収容筒13を載置面に積載したときに、収容筒13の下部に突設されているピン17、17(ただし一方のみを図示)が前記弾性係合部材14、14に係合され、これにより、台車12に対する収容筒13の相対位置決めがなされる。収容筒13外周面における周方向の同じ位置には、上方から順に、上のフック掛け18、案内部材19、下のフック掛け18が取り付けられている。これらは、前記挿入管30の外周面に取り付けられている上のフック34、ガイド35、下のフック34に対応する高さに取り付けられている。
【0009】
次にこの構成のごみ投入システムの動作について説明する。
【0010】
空の台車12のベース板15の載置面15aに、ごみ容器6が収容された収容筒13を積載する。この際、台車12の載置面15a上の弾性係合部材17、17に収容筒13下部のピン14、14を係合させる。
【0011】
これにより、台車12に対する収容筒13の位置決めがなされる。台車12を押して、フレーム構造体20のガイド棒22、23の間に押し入れる。このとき、台車12は、ベース板15の左右の側面がガイド棒22、23の内側に倣って移動し、ベース板15の先端がフレームの床28に当接する。
【0012】
ここで、ロック機構を作動させて、フレーム構造体20に対する台車12の位置決めが完了する。つづいて、シリンダ(図示せず)を作動させて、上のフック34、ガイド35、及び下のフック34を上方に移動させる。
【0013】
これらは、それぞれ上のフック掛け18、案内部材19、下のフック掛け18に係合され、これにより、収容筒13A(収容筒13のうちの位置決めされた収容筒)が安定した姿勢で、少し持ち上げられる。
【0014】
この状態で、シリンダ21を短縮する。すると、挿入管30が後方に移動するのに伴って収容筒13Aも後方に移動し、それまで挿入管30があった場所に配置される。これと同時に、収容管13内のごみ容器6が垂直輸送管1内に投入され、落下して、例えば、地上に設けられた貯蔵槽に回収される。
【0015】
そしてごみ容器6の投入後、シリンダ21を伸張する。これにより、挿入管30が前進して元の位置に復帰し、同時に収容筒13が台車12の載置面15aの上方に移動される。
【0016】
シリンダを作動させてフック34等の係合を解除すると、収容筒13が下降してピン17、17が弾性係合部材14、14に係合し、収容筒13の台車12に対する積載が終了する。その後、ロック機構24を解除すれば、台車12を後方に引いて、ガイド棒22、23から外し、所定の位置に移動させることができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9に示す台車12にあっては、ベース板15の下面の前後左右の4箇所に、それぞれ車輪が取り付けられている。しかし、これらの車輪は、ベース板15に対して向きが変わらない車輪(以下「固定的な車輪」という)である。このため、走行中の台車12の向きの変更がむずかしく、特に、ごみ容器6が重い場合には、さらに困難なものとなる。
【0018】
これに対する対応策として、この固定的な車輪に代えて、キャスターを使用するのが一般的である。キャスターは、周知のように、ベース部材15の下面に、水平面内において回動自在な軸受けを取り付け、この軸受けによって車輪を回動自在に支持するものである(なお、本明細書中では、このようなものを「キャスター」と呼ぶ)。このキャスターにおいては、車輪と床面とが接触する部位すなわち「接触部」に対して、軸受けの回転中心を積極的にずらすことによって、台車12の向きを変更する際、台車12の進行方向に車輪が向くようにしている。これにより、たとえごみ容器が重い場合であっても、台車12の進行方向を簡単に変更することが可能となる。
【0019】
しかし、この反面、固定的な車輪では発生しなかった、次のような問題が新たに発生する。ごみ容器投下後の台車12を後退させて、ガイド棒22、23の間から引き抜く際に、円滑に引き抜くことができないという問題である。
【0020】
すなわち、台車12をガイド棒22、23に倣って、前進させるときには、支障なく前進させることができるものの、所定の位置に停止させて位置決めすると、各キャスターは、台車12を基準としたときの接触部と回転中心との位置関係が、前者の接触部が後方(図9の左方)に、また後者の回転中心が前方(図9の右方)に配置される。このため、ガイド棒22、23の間から、台車12を後方に引き抜こうとすると、各キャスターの回転中心が接触部を中心として、すなわち回転中心と接触部との平面上における距離半径Xの円弧運動を行おうとする。したがって台車12は、この円弧運動に起因して、ベース板15が左右方向に移動しようとし、ベース板15の一方の側面が、ガイド棒22、23のうちの一方に強く押し付けられる。このことが原因で、台車15の円滑な引き抜きが困難となるのである。
【0021】
なお、前記では、ごみ投入装置に対して位置決めした後に、台車を後退させて引き抜く際の問題を指摘しているが、この問題は、ごみ投入装置の場合に限ったものではなく、一般的な問題である。すなわち、ガイド部材に沿って位置決めしたキャスター付の台車を、ガイド部材に沿って後退させる際の一般的な問題としてとらえることができる。
【0022】
そこで、本発明の目的は、キャスターの付いた台車であっても、所定位置からの後方への引き抜きを円滑に行うことができるようにした台車の位置決め機構及びこれを備えたごみ投入システムを提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための、請求項1に係る本発明は、キャスターを有する台車側に取り付けられた第1のガイド部材と、前記台車を受入れる所定装置側に取り付けられた第2のガイド部材とを備え、該第2のガイド部材に対して前記第1のガイド部材を水平方向に係合させることで、前記所定装置に対する前記台車の位置決めを行う台車の位置決め機構において、前記台車の前進方向を前として前後左右の方向を決めたとすると、前記第1のガイド部材は、先端部から後方に向けて前後方向に形成された左のガイド面と該左のガイド面に平行な右のガイド面とを有するガイド溝と、前記左のガイド面の先端縁に連続するとともに左前方に向かって拡開する左の解放面と前記右のガイド面の先端縁に連続するとともに右前方に向かって拡開する右の解放面とを有する拡開部とを備え、前記第2のガイド部材は、前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材との係合状態において、前記左のガイド面と前記右のガイド面とにおける後端部分にそれぞれ当接する奥側当接部材と、前記左のガイド面と前記右のガイド面とにおける前記先端縁近傍にそれぞれ当接する入口側当接部材とを備える、ことを特徴とする。
【0024】
この請求項1の発明によると、第1のガイド部材と第2のガイド部材との係合状態においては、第1のガイド部材のガイド溝の左右のガイド面の後端部分に、第2のガイド部材の奥側当接部材が当接し、かつ左右のガイド面の先端縁近傍に、入口側当接部材が当接する。この係合状態から、台車をわずかに後退させると、入口側当接部材が左右のガイド面から外れて、拡開部に位置する。これにより、第1のガイド部材の先端部は、ほぼ奥側当接部材を中心として、左右方向に揺動することができるようになる。このため、台車を後退させると、直ちに、キャスターの接触部を中心にして、軸受けの回動中心が水平面内で180度回転して接触部に先行する。したがって、以後の後進は、前進の場合と同様に円滑な走行となる。
【0025】
請求項2に係る本発明は、前記奥側当接部材及び前記入口側当接部材が、前記左のガイド面及び右のガイド面に弾性的に当接することを特徴とし、この請求項2の発明によると位置決め精度が向上する。
【0026】
請求項3に係る本発明は、前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材とは、前記係合状態から前記台車が少し後退して前記左のガイド面及び右のガイド面から前記入口側の当接部材が前記拡開部側に外れたときに、水平面内における相互の相対回転を許容する形状の接触部を有する、ことを特徴とする。
【0027】
この請求項3の発明によると、入口側当接部材が左右のガイド面からはずれた後のキャスターの180度の回転に伴う第1のガイド部材の回転動作が円滑に行われる。
【0028】
請求項4に係る本発明は前記接触部が同一中心を有する円弧状に形成されていることを特徴とし、この請求項4の発明は、請求項3の作用をなすための具体的な形状を示すものである。
【0029】
請求項5に係る本発明は、前記接触部が前記第1の係合部材の前半部に形成されていることを特徴とし、この請求項5の発明も、請求項3の発明と同様に、請求項3の作用をなすためのさらに具体的な形状を示すものである。
【0030】
請求項6に係る本発明において、前記第2のガイド部材は、前記第1のガイド部材を所定の位置に位置決めした状態で保持するためのロック機構を有することを特徴とし、請求項6の発明によると、位置決め後の第1のガイド部材が不要に動くことを有効に防止することができる。
【0031】
請求項7に係る本発明は、建物の各フロアを上下方向に貫通するように配管され、管内に投入されたごみ容器を下方に導く垂直輸送管と、該垂直輸送管にごみ容器を投入するごみ投入装置と、ごみ容器を収容した収容筒を積載し搬送する台車とを備えたごみ容器投入システムにおいて、前記台車及び前記所定装置としてのごみ投入装置が、請求項1〜6に記載の前記台車位置決め機構を備えることを特徴とする。
【0032】
この請求項7の発明によると、ごみ投入装置の所定の位置に位置決めした台車を後退させる際に、円滑に後退させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図面に従って、本発明の実施の形態について説明する。
【0034】
本発明に係る台車の位置決め機構は、図1乃至3に示す台車50側に設けた第1のガイド部材53と、所定装置(図8、9のごみ投入装置に相当)側に設けた第2のガイド部材60(図5、6参照)とを備えている。
【0035】
まず、図1乃至3によって台車50について説明する。なお、図1は上面図、図2は背面図、図3は右側面図である。
【0036】
これらの図に示す台車50は、背面板51と、第1のガイド部材53としてのベース板(以下「ベース板53」というものとする。)と、4個のキャスター61、62、63、64とを備えている。なお、以下の説明では、台車50の進行方向である図1の上方を「前」とし、これを基準に、前後左右を決める。すなわち、図1の左方が「左」、右方が「右」、下方が「後」である。
【0037】
前記背面板51は、ベース板53の後端に立設された長方形状の部材であり、上部背面側には、把手51aが取り付けられている。
【0038】
ベース板53は、板状部材であり、下面の4隅には、各々キャスター61、62、63、64を取り付けるための固定板54a、54b、54c、54dが固着されている。また、ベース板53の下面の前部には、ガイド部55が形成されている。
【0039】
図4に、ベース板53の単体としての上面図を示す。なお、図4では、下面に形成されていて、本来、破線で示すべきガイド部55を実線で図示している。また、固定板54a等は省略してある。ガイド部55は、先端部から後方に向けて前後方向に形成された垂直な左のガイド面55aとこの左のガイド面に平行配置される右のガイド面55bと後方の後側面55cとを備えている。
【0040】
これら左のガイド面55a、右のガイド面55b、後側面55cによってガイド溝を構成している。ガイド部55は、左のガイド面55aの先端縁55fに連続するとともに左前方に向かって拡開する左の解放面55dと右のガイド面55bの先端縁55gに連続するとともに右前方に向かって拡開する右の解放面55eとを備えている。
【0041】
そして、これら左の解放面55d、右の解放面55eによって拡開部を構成している。すなわち、ガイド部55は、ガイド板53の下面中央に設けられ、入口側となる先端部に形成された各拡開部と、これに連続して後方に伸びるガイド溝とによって構成されている。
【0042】
このようなガイド部55を中央に有するベース板53は、その前半部の左側面と右側面とに、点Cを中心とする半径Rの円弧状の接触部57a、57bを有している。これら接触部57a、57bには、それぞれ左方、右方に開口する凹状の左の係合部56a、右の係合部56bが形成されている。
【0043】
これら係合部56a、56bには、後述のロック部材が係合される。ベース部材53の載置面(上面)53aには、図1及び図3に示すように、前後方向のほぼ中央の左右両端にそれぞれ左の係合部58a、右の係合部58bが突設されている。これら係合部58a、58bには、上部にV溝が形成されており、後述の収容筒52の下部のピン52a、52bが係合される。
【0044】
この台車50のベース板53の載置面53aには、収容筒52が積載される。
【0045】
収容筒52は円筒状に形成された部材であり、内部にはごみを収納したいわゆるごみ容器(図9参照)が収容される。収容筒52の外周面の下部の左右両端には、前述の係合部58a、58bに係合されるピン52a、52bが突設されている。また、収容筒52の外周面の前部には、上下にそれぞれフック掛け52c、52d(図9参照)が設けられている。
【0046】
ベース板53の下面に取り付けされるキャスター61、62、63、64は、図3のキャスター62に示すように、ベース部材53の下面に回動自在に取り付けされた軸受け62aとこの軸受け62aによって回動自在に支持された車輪62bとを有する。そして、車輪62bとフロアFとの接触部と、軸受け62の回転中心との間には、距離Xが設けられている。他のキャスター61、63、64についてもこのキャスター62と同様なのでこれらについての説明は省略する。
【0047】
つづいて図5、6によって第2のガイド部材60について説明する。なお、図5は上面図、図6は正面図(台車50側から見た図)である。また、前後左右の決め方については、前記と同様である。すなわち、図1における上下左右が、この順に実物の前後左右に相当する。
【0048】
第2のガイド部材60(以下「ベースガイド60」という)は、図1の上面視において、前記ガイド部材53の前半部に対応する門形に形成されている。左右方向の中央には、後方に向かって延びる保持部65が形成されている。この保持部65は、ベース部材53の係合時には、ガイド溝55に挿入されるものである。
【0049】
保持部65には、前端側の左右に入口側当接部材65a、65bが、また後端側の左右には奥側当接部材65c、65dが設けられている。これら当接部材65a〜65dは、本実施の形態では凹部に鋼球を嵌めてその一部を突出させて蓋をし、さらにこの鋼球をばねで外側に付勢するといった構成を採用している。
【0050】
したがって、これら当接部材65a〜65dは、前記のガイド部55の左右のガイド面55a、55bに対して弾性的に当接する。保持部65の左方と右方とには、前記のベース部材53の円弧状の接触部57a、57bと同形の円弧部67a、67bが形成されている。さらに、ベースガイド60の左右両側には、それぞれ伸縮自在なロッド66a、66bを有するシリンダ66c、66dが固定されている。
【0051】
これらロッド66a、66bは、左右方向に伸縮し、伸張状態において、前記ベース部材53の係合部56a、56bに係合する。シリンダ66c、66dの後方には、ベースガイド60を、例えば、ごみ投入装置に取り付けるための円柱状の取付け部68a、68bが上方に向けて突設されている。
【0052】
次に、図7によって、前記の構成の台車の位置決め機構の動作について説明する。なお、図7においては、台車50は省略してある。
【0053】
台車50のベース部材53の載置面53aに、ごみ容器を収納した収容筒52を積載する。このとき、載置面53a上の係合部58a、58bに、収容筒52のピン52a、52bを係合させて、ガイド部材53に対する収容筒52の位置決めを行い、そして台車50を押して移動させ、ベースガイド60の正面に停止させる。
【0054】
次に、台車をベースガイド60に向かって徐々に前進させていく。ベース部材53のガイド部55の拡開部には、左右の斜めの解放面55d、55eが形成されているので、台車の前進に伴って、ガイド溝55の左右のガイド面55a、55bの先端縁55f、55gが導かれるようにして、奥側当接部材65c、65dに当接する。
【0055】
さらに、台車50を前進させると、ベース部材53は左右のガイド面55a、55bが奥側当接部材65c、65dにガイドされて前進し、先端縁55f、55gが入口側当接部材65a、65bに当接し、さらに台車50を少し前進させると、ガイド部材53側の接触部57a、57bが、ベースガイド60側の接触部67a、67bに当接する。これにより、ベースガイド60に対するガイド部材53の係合が完了する。
【0056】
そして、左右のシリンダ66c、66dのロッド66a、66bをそれぞれ伸張し、係合部56a、56bに係合させて、ガイド部材53をロックする。これにより、ごみ投入装置に対する台車50の位置決めが終了する。
【0057】
このとき、奥側当接部材65c、65dは、それぞれ左右のガイド面55a、55bの後端側に当接し、また、入口側の当接部材65a、65bは、それぞれ左右のガイド面55a、55bにおける先端縁55f、55g近傍に当接する。この当接は、前記のように弾性的な当接であり、したがって、ガイド部材53を精度よく位置決めすることができる。
【0058】
位置決め後、図9において説明したのと同様の動作で、収容筒52内のごみ容器を垂直輸送管内に投入し、投入後、空の収容筒52を再び、ガイド部材53の載置面53a上に積載する。
【0059】
台車50の取り外しは次のようにして行う。
【0060】
台車50をわずかに後進させると、左右のガイド面55a、55bの先端縁55f、55gが図7に二点鎖線で示すように、入口側当接部材65a、65bから外れ、左右の解放面55d、55eを有する拡開部が入口側当接部材65a、65bに対応する位置にくる。これにより、ガイド部材53先端は、左右方向の移動が許容される。
【0061】
また、ガイド部材53全体としては、点C近傍を中心とした回転が可能となる。このため、キャスター62等が車輪62bの接触部と軸受け62aの回転中心との間に距離Xを有している場合であっても、回転中心が接触部を中心にして180度回転し、接触部に対する先端側から後端側へ移動することができる。したがって、台車50のその後の後進は、前進時と同様、円滑なものとすることができる。
【0062】
なお、前記説明では、台車50を、ごみ投入装置に対して位置決めするために、台車の位置決め機構を使用した例について説明したが、本発明に係る台車の位置決め機構は、ごみ投入装置に限らず、一般的な装置に対して台車50の位置決めを行う際にも、基本的な構成は変更することなくほぼそのまま適用することができる。
【0063】
なお、台車50側に設けるベース部材(第1のガイド部材)53と、ごみ投入装置側に設けるベースガイド(第2のガイド部材)60とを逆にして、台車50側にベースガイド(第2のガイド部材)60を設け、ごみ投入装置側にベース部材(第1のガイド部材)53を設けることも可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、第1のガイド部材のガイド溝の左右のガイド面の後端部分に、第2のガイド部材の奥側当接部材が当接し、かつ左右のガイド面の先端縁近傍に、入口側当接部材が当接している係合状態から、台車をわずかに後退させると、入口側当接部材が左右のガイド面から外れて、拡開部に位置するので、第1のガイド部材の先端部は、ほぼ奥側当接部材を中心として、左右方向に揺動することができるようになる。このため、台車を後退させると、直ちに、キャスターが水平面内で180度回転し、以後の台車の後進は、前進の場合と同様に円滑な走行となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態を説明する収容容器を積載した状態の台車の上面図である。
【図2】同じく、収容容器を積載した状態の台車の後面図である。
【図3】同じく、収容容器を積載した状態の台車の右側面である。
【図4】同じく、ベース部材の単品としての上面図である。
【図5】同じく、ベースガイドの上面図である。
【図6】同じく、ベースガイドの正面図である。
【図7】同じく、ベースガイドにベース部材を係合させた状態を示す上面図である。
【図8】同じく、ごみ投入装置の概略を示す斜視図である。
【図9】ごみ投入装置に対して台車の位置決めを行うようすを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 垂直輸送管
6 ごみ容器
50 台車
53 第1のガイド部材(ベース部材)
55 ガイド部
55a 左のガイド面
55b 右のガイド面
55d 左の解放面
55e 右の解放面
55f 先端縁
55g 先端縁
57a、57b、67a、67b 接触部
60 第2のガイド部材(ベースガイド)
61、62、63、64 キャスター
65a、65b 入口側当接部材
65c、65d 奥側当接部材

Claims (7)

  1. キャスターを有する台車側に取り付けられた第1のガイド部材と、前記台車を受入れる所定装置側に取り付けられた第2のガイド部材とを備え、該第2のガイド部材に対して前記第1のガイド部材を水平方向に係合させることで、前記所定装置に対する前記台車の位置決めを行う台車の位置決め機構において、
    前記台車の前進方向を前として前後左右の方向を決めたとすると、
    前記第1のガイド部材は、
    先端部から後方に向けて前後方向に形成された左のガイド面と該左のガイド面に平行な右のガイド面とを有するガイド溝と、
    前記左のガイド面の先端縁に連続するとともに左前方に向かって拡開する左の解放面と前記右のガイド面の先端縁に連続するとともに右前方に向かって拡開する右の解放面とを有する拡開部とを備え、
    前記第2のガイド部材は、
    前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材との係合状態において、前記左のガイド面と前記右のガイド面とにおける後端部分にそれぞれ当接する奥側当接部材と、前記左のガイド面と前記右のガイド面とにおける前記先端縁近傍にそれぞれ当接する入口側当接部材とを備える、
    ことを特徴とする台車の位置決め機構。
  2. 前記奥側当接部材及び前記入口側当接部材が、前記左のガイド面及び右のガイド面に弾性的に当接する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の台車の位置決め機構。
  3. 前記第1のガイド部材と前記第2のガイド部材とは、前記係合状態から前記台車が少し後退して前記左のガイド面及び右のガイド面から前記入口側の当接部材が前記拡開部側に外れたときに、水平面内における相互の相対回転を許容する形状の接触部を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の台車の位置決め機構。
  4. 前記接触部が、同一中心を有する円弧状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の台車の位置決め装置。
  5. 前記接触部が、前記第1の係合部材の前半部に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の台車の位置決め機構。
  6. 前記第2のガイド部材は、前記第1のガイド部材を所定の位置に位置決めした状態で保持するためのロック機構を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜5に記載の台車の位置決め装置。
  7. 建物の各フロアを上下方向に貫通するように配管され、管内に投入されたごみ容器を下方に導く垂直輸送管と、該垂直輸送管にごみ容器を投入するごみ投入装置と、ごみ容器を収容した収容筒を積載し搬送する台車とを備えたごみ容器投入システムにおいて、
    前記台車及び前記所定装置としてのごみ投入装置が、請求項1〜6に記載の前記台車位置決め機構を備える、
    ことを特徴とするごみ容器投入システム。
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