JP2003252263A - 搬送車両 - Google Patents

搬送車両

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JP2003252263A
JP2003252263A JP2002052012A JP2002052012A JP2003252263A JP 2003252263 A JP2003252263 A JP 2003252263A JP 2002052012 A JP2002052012 A JP 2002052012A JP 2002052012 A JP2002052012 A JP 2002052012A JP 2003252263 A JP2003252263 A JP 2003252263A
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JP2002052012A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Shimada
善則 島田
Korekimi Koashi
是王 小芦
Yoshitaka Inamasu
義隆 稲益
Takanori Ito
尊教 伊藤
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1台の格納台車に複数台の部品台車を格納し
て走行する搬送車両において、格納台車の走行軌道のず
れを抑える。 【解決手段】 曲線経路の走行時は、牽引車10に牽引
されている格納台車20の前端側が曲線経路の内側へ引
っ張られるため、格納台車20はその後部フレーム21
Rを略支点として姿勢を内側へ変えようとするが、前後
方向略中央に位置する仕切フレーム21Pの固定車輪3
2が格納台車20を直進させようとするので、格納台車
20はその仕切フレーム21Pを略支点として姿勢を変
えるようになる。よって、前部フレーム21Fの転向車
輪31と後部フレーム21Rの転向車輪31との間での
内輪差が低減され、格納台車20は正規の曲線経路から
大きく外れることなく走行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品を積載した車
輪付きの部品台車を、車輪付きの格納台車に格納した状
態で走行させるようにした搬送車両に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、部品を積載した車輪付きの部品台
車を、車輪付きの格納台車に格納した状態で走行させる
ようにした搬送車両としては、特開平10−29147
3号公報に開示されているものがある。格納台車は牽引
車に連結されており、この格納台車には、側方(走行方
向と直交する方向)に開口する格納空間が設けられてお
り、部品台車は、この開口部から格納空間に格納される
とともに格納空間から離脱されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
格納台車が平面視「コ」字形をなし、1台の格納台車に
格納空間が1つしか設けられていないため、一度に複数
台の部品台車を搬送する場合には、その台数分だけ格納
台車を牽引車に連結する必要がある。この場合、各格納
台車の間には、連結装置を配置するためのスペース、及
び曲線経路を走行する際の格納台車同士の干渉回避する
ためのスペースを確保しなければならないことから、搬
送車両の全長が上記スペースの分だけ長くなってしま
う。
【0004】そこで、部品台車を平面視「E」字形と
し、1台の格納台車に2台の部品台車を格納することが
考えられる。このようにすれば、格納台車の連結数を減
らし、ひいては格納台車間に確保すべきスペースの数も
減らすことができるので、搬送車両の全長を短くするこ
とができる。しかしながら、1台の格納台車に2台の部
品台車を格納するようにすると、格納台車の長さが長く
なるため、格納台車の前輪と後輪の間の距離も大きくな
る。したがって、搬送車両が曲線経路上を走行するとき
に格納台車の内輪差が大きくなり、格納台車の走行軌道
が正規の走行経路から大きくずれる虞がある。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、1
台の格納台車に複数台の部品台車を格納して走行する搬
送車両において、格納台車の走行軌道のずれを抑えるこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前部
フレーム、後部フレーム及びこの前後両フレーム間に配
した仕切フレームの左右いずれか一方の端部同士を側部
フレームで連結することにより、側方へ開口された形態
の複数の格納空間が走行方向に並ぶように設けられてい
る格納台車と、部品の積載を可能とされ、前記格納空間
に対しその側方の開口において出し入れされる部品台車
とを備えてなり、牽引車に牽引された前記格納台車と、
前記格納空間に格納された状態の前記部品台車とが一体
となって走行するようになっている搬送車両において、
前記前部フレーム及び前記後部フレームの左右両端部に
は、夫々、鉛直軸回りの転向を可能とされた転向車輪が
設けられ、前記仕切フレームには、鉛直軸回りの転向を
不能とされた固定車輪が設けられている構成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記仕切フレームには、2つの前記固定車輪が前記
仕切フレームの左右両端部に配されている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]格納台車が
曲線経路上を走行する際には、牽引車に牽引されている
格納台車の前端側が曲線経路の内側へ引っ張られるた
め、格納台車はその後端部を略支点として姿勢を内側へ
変えようとする。しかし、前部フレームと後部フレーム
との間に位置する仕切フレームの固定車輪が格納台車を
直進させようとするので、格納台車は、その後端部を支
点としてではなく、仕切フレームを略支点として姿勢を
変えるようになる。これにより、前部フレームの車輪と
後部フレームの車輪との間での内輪差が低減され、格納
台車は正規の曲線経路から大きく外れることなく走行す
ることができる。しかも、搬送車両が直線経路上を走行
するときには、仕切フレームの固定車輪が格納台車の直
進安定性を向上させるので、直線走行時における格納台
車の左右へのブレも防止される。
【0009】[請求項2の発明]仕切フレームは側部フ
レームから片持ち梁状に延出するが、その延出端は固定
車輪によって支承されることになるので、仕切フレーム
の上下方向へのガタ付きが防止される。また、固定車輪
は仕切フレームの左右両端部、即ち左右対称に配置され
ているので、曲線経路を走行する際の内輪差の低減程度
は、右カーブと左カーブとで均等となる。
【0010】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明す
る。
【0011】尚、以下の説明においては、便宜上、前後
方向については図1の右方を前方ということにする。し
たがって、左右方向については図1における下側が右側
となる。図1に示すように、工場内には組立ラインLが
前後方向に直線状に設けられ、この組立ラインLでは半
製品Gが前方(図1における右方)へ搬送される。組立
ラインLの右方には移送路60が設けられている。この
移送路60は、平面視「コ」字形をなしている。移送路
60の入口60Aに搬入された部品台車50は、油圧シ
リンダからなる複数のプッシャ61により移送路60内
を移動し、この間、作業者Mが部品台車50から部品を
取り出して組立ラインL上の半製品Gへの組付けを行
う。空になった部品台車50は、移送路60の出口60
Bから外部へ回収される。移送路60の入口60Aに
は、油圧シリンダによって搬送車両Vの移動方向と直交
する方向に進退駆動されるロック解除部材62が設けら
れている。また、移送路60の入口60Aと出口60B
には、夫々、油圧シリンダによって進退駆動される前止
まりバー63(出口60Bの前止まりバー63について
は図示を省略する)が設けられている。
【0012】本実施形態の搬送車両Vは、電動で自走す
る牽引車10と、この牽引車10に牽引されて走行する
格納台車20と、この格納台車20に格納された状態で
格納台車20と一体となって走行する部品台車50とを
備えて構成されている。この搬送車両Vは、移送路60
の入口60Aに対応する搬入位置64Aと出口60Bに
対応する回収位置64Bとを結ぶ経路及びここから離れ
た曲線経路を含む走行経路に沿って移動する。この走行
経路は、床面上に敷設した磁気テープ(図示せず)から
なり、牽引車10はこの磁気テープを検出しつつ走行す
る。走行過程において、搬送車両Vは、搬入位置64A
及び回収位置64Bにおいて、夫々、一旦停止し、搬入
位置64Aにおいては、部品Pが積載されている部品台
車50が格納台車20から離脱されて移送路60の入口
60Aへ搬入され、回収位置64Bにおいては、移送路
60の出口60Bで待機している空の部品台車50が格
納台車20内に格納されて回収される。
【0013】格納台車20は、平面視形状が「E」字形
をなしており、左右方向に延びる前部フレーム21F、
この前部フレーム21Fと平行な後部フレーム21R、
及びこの前後両フレーム21F,21Rと平行であって
両フレーム21F,21Rの中間に位置する仕切フレー
ム21Pと、これら3つのフレーム21F,21P,2
1Rの右端部同士を連結する前後方向の側部フレーム2
1Sとから構成されている。前部フレーム21Fと仕切
フレーム21Pとの間の空間、及び仕切フレーム21P
と後部フレーム21Rとの間の空間が、夫々、部品台車
50を格納するための格納空間22F,22Rとなって
いる。この前後方向(格納台車20の走行方向)に並ぶ
前後2つの格納空間22F,22Rは、その右方が側部
フレーム21Sによって閉塞されているのに対し、左方
は移送路60側に向かって開放された開口部23F,2
3Rとなっている。そして、格納台車20から移送路6
0への部品台車50の搬入、及び移送路60から格納台
車20への部品台車50の回収は、この開口部23F,
23Rにおいて行われる。
【0014】また、格納台車20における仕切フレーム
21P及び後部フレーム21Rの左端部には、夫々、ロ
ック部材24が、ロック位置とこのロック位置よりも後
方のロック解除位置との間で水平に回動変位し得るよう
になっている。このロック部材24には、格納空間22
F,22Rの開口部23F,23Rに向かって突出する
係止突起25と、この係止突起25とは反対側の縁部に
沿ったロック解除用当接部26とが形成されている。か
かるロック部材24は、図示しない復帰バネの付勢によ
り常にはロック位置に保持されている。ロック部材24
がロック位置にある状態では、図4に想像線で示すよう
に、係止突起25が格納空間22F,22Rの開口部2
3F,23R側へ進出して格納空間22F,22R内の
部品台車50の左後端部に係止することにより、部品台
車50の格納空間22F,22R外へ離脱が規制され
る。ロック部材24がロック解除位置に変位した状態で
は、図4に実線で示すように、係止突起25が格納空間
22F,22Rの開口部23F,23Rに対して後方へ
退避し、格納空間22F,22Rに対する部品台車50
の進入及び離脱を許容する。
【0015】また、格納台車20の前部フレーム21F
と仕切フレーム21Pには、夫々、複数の受けローラ2
7が格納空間22F,22Rの後端面に沿って左右方向
に並列して設けられている。仕切フレーム21Pと後部
フレーム21Rの右端側位置には、夫々、弾性保持部材
28が、略前後方向への揺動変位を可能に、且つ押圧バ
ネ29によって前方へ付勢された状態で設けられ、この
弾性保持部材28の前面(受けローラ27と対向する
面)には、夫々、複数の可動ローラ30が左右方向に並
列して設けられいている。このように前後各格納空間2
2F,22Rには、夫々、その前端位置と後端位置に受
けローラ27と可動ローラ30を有する弾性保持部材2
8とが配されている。格納空間22F,22Rに格納さ
れた部品台車50は、後方から弾性保持部材28によっ
て弾性的に受けローラ27に押圧されるので、発進時、
走行中の加速・減速時、停車時のいずれにおいても、部
品台車50が格納台車20に対して前後方向にガタ付き
を生じることはない。
【0016】また、前部フレーム21Fの下面における
左右両端及び後部フレーム21Rの下面における左右両
端部には、夫々、鉛直軸周りの転向(自在回転)を可能
とされた転向車輪31が取り付けられている。この4つ
の転向車輪31は格納台車20の四隅に配置され、ま
た、各フレーム21F,21Rにおいて2つの転向車輪
31は左右対称な配置となっている。さらに、仕切フレ
ーム21Pの下面における左右両端部には、夫々、鉛直
軸周りの回転を規制され、左右方向(格納台車20の走
行方向と直交する方向)の軸を中心とする回転のみを許
容された固定車輪32が固定されている。この2つの固
定車輪32も仕切フレーム21Pにおいて左右対称に配
置されている。
【0017】さらに、格納台車20の前部フレーム21
Fには、その前部フレーム21Fの左右方向における中
央位置から前方へ延出する平面視略三角形の連結バー3
3が、その後端部の左右方向軸を支点として上下方向へ
の揺動を可能に設けられている。この連結バー33の前
端部には、平面視円形をなす連結リング34が形成され
ている。一方、牽引車10の後端部及び格納台車20の
後部フレーム21Rの左右方向における中央位置には、
夫々、ブラケット35が固定され、このブラケット35
の後方へ突出する水平部36の上面には、軸線を上下方
向に向けた円柱形の連結ピン37が設けられている。こ
の連結ピン37は、ウレタンゴム等の弾性材料からな
り、ボルト38とナット39によって水平部36に固定
されている。また、水平部36の上面における連結ピン
37を取り囲む領域には、ウレタンゴム等の弾性を有す
るシート40が貼り付けられている。また、ブラケット
35には、連結ピン37よりも前方において左右方向軸
を支点として傾動可能な可動ストッパ41が設けられて
いる。可動ストッパ41は、常には、その可動ストッパ
41自身の重心バランスによりその上端部の摘み部42
を傾動規制部43に対して斜め上方後方から当接させる
斜めのロック姿勢(図6に実線で示すとともに、図7に
想像線で示す)を保つが、このロック姿勢から起立する
方向へ変位したロック解除姿勢(図6に想像線で示すと
ともに、図7に実線で示す)に傾動し得るようになって
いる。
【0018】牽引車10と格納台車20の連結及び格納
台車20同士の連結を行う際には、連結バー33の連結
リング34を連結ピン37に対して上から嵌めればよ
い。嵌める過程では、図7に実線で示すように、連結リ
ング34が可動ストッパ41の下端部に当接してその可
動ストッパ41をロック解除姿勢へ変位させる。そし
て、連結リング34が水平板36の上面に当接して正規
の連結状態になると、連結リング34が可動ストッパ4
1の下端部から解離するので、可動ストッパ41はロッ
ク姿勢に復動する。可動ストッパ41がロック姿勢に復
帰した状態では、可動ストッパ41の下端部が連結リン
グ34に対して上から対応するとともに、その可動スト
ッパ41の下端縁と連結ピン37の外周との隙間が、連
結リング34の線径よりも小さい寸法となる。したがっ
て、連結リング34を持ち上げたときには、連結リング
34が可動ストッパ41の下端縁に干渉してこの可動ス
トッパ41を前傾方向へ回動させようとするのである
が、この可動ストッパ41は傾動規制部43に当接して
それ以上の前傾変位を規制されているので、連結リング
34も上方への移動を規制され、ひいては、連結ピン3
7からの解離が規制される。このように連結リング34
を上から連結ピン37に嵌めるだけで、連結バー33と
ブラケット35とが連結状態にロックされる。
【0019】この状態から、連結を解除する際には、摘
み部42を摘んで可動ストッパ41を起立させてロック
解除姿勢へ変位させると、可動ストッパ41の下端が連
結リング34及び連結ピン37に対して前方へ退避する
ので、この状態を保ちつつ連結リング34を上方へ移動
させて連結ピン37から外せばよい。また、搬送車両V
の走行中(発進時、加速・減速時、停止時)は、牽引車
10や格納台車20の振動により、連結リング34が連
結ピン37の外周及び水平部36の上面に対して衝突す
るのであるが、この連結ピン37の外周及び水平部36
の上面はウレタンゴム等の弾性材によって連結リング3
4を受けているので、衝撃が緩和されるようになってい
る。
【0020】部品台車50は、方形をなすフレーム51
の四隅に鉛直軸周りの自由回転を可能とされた転向車輪
52を取付けるとともに、フレーム51の上方に複数の
部品収容空間53を設けた構成になり、各部品収容空間
53内には、夫々、半製品G(例えば、自動車のドアパ
ネル)に組み付けられる板状の部品P(例えば、ドアト
リム)が収容されている。収容された部品Pは部品収容
空間53の左方へ取り出されるようになっている。
【0021】格納台車20に対する部品台車50の離脱
(移送路60への搬入)と格納(移送路60からの回
収)は次のようにして行われる。搬送車両Vは、牽引車
10に複数台の格納台車20を連結するとともに、各格
納台車20の格納空間22F,22Rに部品Pが積載さ
れた状態の部品台車50を格納した状態で走行する。こ
の搬送車両Vが後方から移送路60に接近してその入口
60Aと対応する搬入位置64Aに到達すると、図4に
示すように、格納台車20の移動経路上へ進出している
前止まりバー63に格納台車20の前部フレーム21F
が当接して搬送車両Vが停止するとともに、仕切フレー
ム21Pのロック部材24が、そのロック解除用当接部
26をロック解除部材62に当接させることによってロ
ック解除位置へ変位する。この直後、移送路60のプッ
シャ61が、前側の格納空間22Fに格納されている部
品台車50を移送路60へ引き込む。
【0022】部品台車50が移送路60内に搬入される
と、ロック解除部材62が後退してロック解除用当接部
26から解離することにより、ロック部材24が復帰バ
ネの付勢に従ってロック位置に復帰し、前止まりバー6
3が後退して格納台車20から解離し、搬送車両Vの前
進が再開される。この後、一旦退避したロック解除部材
62と前止まりバー63は、後側の格納空間22Rが搬
入位置64Aに到達するより前に進出する。後側の格納
空間22Rが搬入位置64Aで停止すると、前側の格納
空間22Fと同様に後側の格納空間22Rに格納されて
いる部品台車50が移送路60へ搬入される。後側の格
納空間22R内からの部品台車50の離脱が済んだら、
ロック解除部材62と前止まりバー63が退避し、搬送
車両Vが前進移動を開始する。
【0023】この後、前側の格納空間22Fが回収位置
64Bに到達すると、移送路60の出口60Bの前止ま
りバー63に前部フレーム21Fが当接して搬送車両V
が停止し、プッシャ61が作動して移送路60の出口6
0Bで待機していた空の部品台車50を前側の格納空間
22F内に送り込む。このとき、部品台車50は、ロッ
ク部材24の三角形の係止突起25に当接してその傾斜
によりロック部材24をロック解除位置へ押動させつ
つ、格納空間22Fへ進入する。部品台車50が格納空
間22F内の所定の格納位置に到達すると、ロック部材
24が復帰バネの付勢にしたがってロック位置へ復動
し、格納空間22F内の部品台車50を離脱不能にロッ
クする。
【0024】前側の格納空間22F内に部品台車50が
格納された後は、前止まりバー63が後退して搬送車両
Vが前進を開始し、前部フレーム21Fの通過後に前止
まりバー63が再び進出する。そして、後側の格納空間
22Rが回収位置64Bに到達すると、上記と同様にし
て移送路60の出口60Bで待機している空の部品台車
50が格納空間22Rに格納される。以上により、1台
の格納台車における部品台車50の離脱と格納が完了す
る。
【0025】次に、本実施形態の作用及び効果について
説明する。搬送車両Vが曲線経路に沿って走行すると
き、先頭の牽引車10は曲線経路から外れることなく走
行する。一方、この牽引車10に牽引されて追従走行す
る格納台車20は、その前端側が曲線経路の内側へ引っ
張られるようになるため、この格納台車20はその後端
部(後部フレーム21R)を略支点として姿勢を内側へ
変えようとする。もし、このまま格納台車20がその後
端部を略支点として姿勢を変えると、後側の転向車輪3
1が正規の曲線経路よりも内側へ外れた軌道上を走行
し、前側の転向車輪31と後側の転向車輪31との間で
内輪差を生じることになる。
【0026】しかし本実施形態では、前部フレーム21
Fと後部フレーム21Rとの間(後側の転向車輪31よ
りも前方)に位置する仕切フレーム21Pに、鉛直軸回
りの転向を規制した固定車輪32を取り付けているの
で、この固定車輪32が格納台車20を直進させようと
して機能する。これにより、格納台車20は、その後部
フレーム21Rを支点としてではなく、仕切フレーム2
1Pを略支点として姿勢を変えるようになる。これによ
り、後部フレーム21Rの転向車輪31は正規の曲線経
路から内側へ外れることなく走行し、前部フレーム21
Fの転向車輪31と後部フレーム21Rの転向車輪31
との間での内輪差が低減され、格納台車20全体として
も正規の曲線経路から外れることなく走行することがで
きる。
【0027】しかも、搬送車両Vが直線経路上を走行す
るときには、仕切フレーム21Pの固定車輪32が格納
台車20の直進安定性を向上させるので、直線走行時に
格納台車20が左右へ蛇行することも防止される。ま
た、仕切フレーム21Pは側部フレーム21Sから片持
ち梁状に延出しているのであるが、その延出端は固定車
輪32によって支承されることになるので、仕切フレー
ム21Pの上下方向へのガタ付きが防止される。
【0028】また、固定車輪32は仕切フレーム21P
の左右両端部、即ち左右対称に配置されているので、曲
線経路を走行する際の内輪差の低減程度は、右カーブと
左カーブとで均等となる。 [他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0029】(1)上記実施形態では1台の格納台車に
2台の部品台車を格納するようにしたが、本発明によれ
ば、1台の格納台車に3台以上の部品台車を格納するよ
うにしてもよい。この場合、仕切フレームは2本以上設
けられることになるが、固定車輪はいずれか1つの仕切
フレームに設ければよい。 (2)上記実施形態では仕切フレームに2つの固定車輪
を設けたが、本発明によれば、仕切フレームに固定車輪
を1つだけ設けてもよい。この場合、固定車輪の位置
は、左右方向の中央位置でもよく、中央位置から左右い
ずれかに片寄った位置でもよい。
【0030】(3)上記実施形態では仕切フレームに2
つの固定車輪を設けたが、本発明によれば、仕切フレー
ムに3つの固定車輪を設けてもよい。この場合、固定車
輪の位置は、仕切フレームの左右両端部及び中央位置の
3カ所とすればよい。 (4)上記実施形態では2つの固定車輪を仕切フレーム
の左右対称となる位置に配置したが、本発明によれば、
2つの固定車輪を左右非対称となるように配置してもよ
い。 (5)上記実施例においては前後両フレーム及び仕切フ
レームの右端部同士を側部フレームで連結したが、本発
明によれば、これらのフレームの左端部同士を連結して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において搬送車両が部品台車の出し
入れを行う位置に接近した状態をあらわす平面図
【図2】格納台車の斜視図
【図3】搬送車両が曲線経路上を走行している状態、及
びそのときの各車輪の様子をあらわす平面図
【図4】格納台車から部品台車を離脱させる過程をあら
わす平面図
【図5】連結装置をあらわす斜視図
【図6】連結装置において連結動作をあらわす一部切欠
側面図
【図7】連結装置において連結解除動作をあらわす一部
切欠側面図
【符号の説明】
V…搬送車両 10…牽引車 20…格納台車 21F…前部フレーム 21P…仕切フレーム 21R…後部フレーム 21S…側部フレーム 22F,22R…格納空間 31…転向車輪 32…固定車輪 50…部品台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲益 義隆 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 (72)発明者 伊藤 尊教 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内 Fターム(参考) 3D114 AA11 BA08 BA16 CA09 DA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部フレーム、後部フレーム及びこの前
    後両フレーム間に配した仕切フレームの左右いずれか一
    方の端部同士を側部フレームで連結することにより、側
    方へ開口された形態の複数の格納空間が走行方向に並ぶ
    ように設けられている格納台車と、 部品の積載を可能とされ、前記格納空間に対しその側方
    の開口において出し入れされる部品台車とを備えてな
    り、 牽引車に牽引された前記格納台車と、前記格納空間に格
    納された状態の前記部品台車とが一体となって走行する
    ようになっている搬送車両において、 前記前部フレーム及び前記後部フレームの左右両端部に
    は、夫々、鉛直軸回りの転向を可能とされた転向車輪が
    設けられ、 前記仕切フレームには、鉛直軸回りの転向を不能とされ
    た固定車輪が設けられていることを特徴とする搬送車
    両。
  2. 【請求項2】 前記仕切フレームには、2つの前記固定
    車輪が前記仕切フレームの左右両端部に配されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の搬送車両。
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