JPH0822648B2 - 操舵用キャスタを備えたキャスタシステム - Google Patents
操舵用キャスタを備えたキャスタシステムInfo
- Publication number
- JPH0822648B2 JPH0822648B2 JP5043045A JP4304593A JPH0822648B2 JP H0822648 B2 JPH0822648 B2 JP H0822648B2 JP 5043045 A JP5043045 A JP 5043045A JP 4304593 A JP4304593 A JP 4304593A JP H0822648 B2 JPH0822648 B2 JP H0822648B2
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- Japan
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- casters
- steering
- caster
- interlocking
- bed
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッド等や物品搬送カ
ート等に適用可能な操舵用キャスタを備えたキャスタシ
ステムに関するものである。
ート等に適用可能な操舵用キャスタを備えたキャスタシ
ステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ベッド等他、物品搬送用カートの台車に
おけるキャスタには、通常、ロック機構が設けられてお
り、目的箇所に搬送したら、前記ロック機構を作動して
キャスタをロックし、ベッド等を動かないように固定す
るようにしている。そのような台車におけるキャスタの
ロック機構は、一回の操作により、すべてロックする構
成とすると、操作上も容易であるので望ましい。
おけるキャスタには、通常、ロック機構が設けられてお
り、目的箇所に搬送したら、前記ロック機構を作動して
キャスタをロックし、ベッド等を動かないように固定す
るようにしている。そのような台車におけるキャスタの
ロック機構は、一回の操作により、すべてロックする構
成とすると、操作上も容易であるので望ましい。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ベッド等を目的箇所に介護者、特に看護婦一人で移動操
作するにあたり、大きな難点がある。それは、ベッドの
移動方向を転換する操作である。というのは、先ず、キ
ャスタのいわゆる首振り動作を拘束し、直進性を確保し
てベッド等を押していき、ベッドを方向転換する際に
は、一輪だけロック状態としておき、この一輪を方向転
換の際の回転中心として残りのキャスタを回転させて方
向転換させるためである。この場合、ベッドの端部を掴
んで動かすわけだが、固定側のキャスタを回転の中心
に、固定側のキャスタから操作するベッド等端部までの
距離を回転半径として回転するので、方向転換する力は
小さくて済むが、搬送者は大回りしなくてはならない
（図７参照）。逆に固定側のキャスタを動かそうとする
と、大きな力が必要である（図８参照）。そこで、本出
願人は、ベッド等の中央部（重心位置）に、回転中心と
なる手段を設ければ、回転半径も、方向転換のための力
もさほど必要とせず方向転換操作が可能となるであろう
という観点に至った（図９参照）。その際、全ての移動
用のキャスタを一つの操作手段によってロック／ロック
解除操作が可能な機構に、操作手数を増やすことなく、
必要に応じて回転中心となる手段を作用させるような機
構にすることが課題となった。本発明はかかる課題を基
に、ベッド等の台車中央部に、必要に応じて接地する方
向転換のためのキャスタを設けて、方向転換の際の労力
を軽減すると共に操作手数も増やすことなく、看護婦一
人でも、ベッド等の移動操作を容易に行えるようにする
ことを目的として提案されたものである。
ベッド等を目的箇所に介護者、特に看護婦一人で移動操
作するにあたり、大きな難点がある。それは、ベッドの
移動方向を転換する操作である。というのは、先ず、キ
ャスタのいわゆる首振り動作を拘束し、直進性を確保し
てベッド等を押していき、ベッドを方向転換する際に
は、一輪だけロック状態としておき、この一輪を方向転
換の際の回転中心として残りのキャスタを回転させて方
向転換させるためである。この場合、ベッドの端部を掴
んで動かすわけだが、固定側のキャスタを回転の中心
に、固定側のキャスタから操作するベッド等端部までの
距離を回転半径として回転するので、方向転換する力は
小さくて済むが、搬送者は大回りしなくてはならない
（図７参照）。逆に固定側のキャスタを動かそうとする
と、大きな力が必要である（図８参照）。そこで、本出
願人は、ベッド等の中央部（重心位置）に、回転中心と
なる手段を設ければ、回転半径も、方向転換のための力
もさほど必要とせず方向転換操作が可能となるであろう
という観点に至った（図９参照）。その際、全ての移動
用のキャスタを一つの操作手段によってロック／ロック
解除操作が可能な機構に、操作手数を増やすことなく、
必要に応じて回転中心となる手段を作用させるような機
構にすることが課題となった。本発明はかかる課題を基
に、ベッド等の台車中央部に、必要に応じて接地する方
向転換のためのキャスタを設けて、方向転換の際の労力
を軽減すると共に操作手数も増やすことなく、看護婦一
人でも、ベッド等の移動操作を容易に行えるようにする
ことを目的として提案されたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上述した課題を達成する
ために、本発明は、基部フレームとロック機構を備えた
キャスタとを有する台車において、キャスタを基部フレ
ームの長手側フレーム両端部に配設すると共に、基部フ
レームの短手方向に互いに対向するキャスタ間を、ロッ
ク操作連動杆によって連結してキャスタのロック機構を
連動可能とし、基部フレームの長手方向中心軸に沿って
連動管を回動可能に支持し、この連動管の中間点に操舵
用キャスタを取り付け、前記連動管両端部に、連動管を
回動させるための回動操作手段を設け、前記ロック操作
連動杆と連動管とを動力的に連結し、回動操作手段の操
作により、連動管を回動させて操舵用キャスタを床面か
ら離脱させた状態で、キャスタを連動ロックし、前記操
舵用キャスタを床面から離脱させた状態で、キャスタを
直進走行可能状態とし、キャスタを連動ロック解除する
と共に、操舵用キャスタを床面に接地させて台車を操舵
可能状態とすることを特徴とする。
ために、本発明は、基部フレームとロック機構を備えた
キャスタとを有する台車において、キャスタを基部フレ
ームの長手側フレーム両端部に配設すると共に、基部フ
レームの短手方向に互いに対向するキャスタ間を、ロッ
ク操作連動杆によって連結してキャスタのロック機構を
連動可能とし、基部フレームの長手方向中心軸に沿って
連動管を回動可能に支持し、この連動管の中間点に操舵
用キャスタを取り付け、前記連動管両端部に、連動管を
回動させるための回動操作手段を設け、前記ロック操作
連動杆と連動管とを動力的に連結し、回動操作手段の操
作により、連動管を回動させて操舵用キャスタを床面か
ら離脱させた状態で、キャスタを連動ロックし、前記操
舵用キャスタを床面から離脱させた状態で、キャスタを
直進走行可能状態とし、キャスタを連動ロック解除する
と共に、操舵用キャスタを床面に接地させて台車を操舵
可能状態とすることを特徴とする。
【０００５】
【作用】本発明にかかる台車を有するベッド等を保管位
置に置いておくときは、回動操作手段の操作により連動
管を回転させて、ロック操作連動杆を介しキャスタをロ
ック状態としておく。次に、ベッド等を目的箇所に移動
するときは、回動操作手段を操作して、連動管、ロック
操作連動杆を連動させ、キャスタのロックを解除する。
この際、操舵用キャスタは、床面から離脱しており、ベ
ッド等を自在に移動させることができる。さらにその
際、キャスタは、首振り動作を阻止して直進走行可能状
態となるので、ベッド等の直進走行性が確保され、搬送
しやすい。前記ベッド等の搬送中に、進行方向を転換し
なければならないところに至ったときは、回動操作手段
を操作して、連動管を連動回転させ、操舵用キャスタを
床面に接地した状態とする。この際、キャスタはロック
が解除され、フリーな状態にあるので、搬送者は、前記
操舵用キャスタを中心に操舵用キャスタからベッド等の
端部までの距離を回転半径として回転させ、方向転換を
容易に行うことができる。
置に置いておくときは、回動操作手段の操作により連動
管を回転させて、ロック操作連動杆を介しキャスタをロ
ック状態としておく。次に、ベッド等を目的箇所に移動
するときは、回動操作手段を操作して、連動管、ロック
操作連動杆を連動させ、キャスタのロックを解除する。
この際、操舵用キャスタは、床面から離脱しており、ベ
ッド等を自在に移動させることができる。さらにその
際、キャスタは、首振り動作を阻止して直進走行可能状
態となるので、ベッド等の直進走行性が確保され、搬送
しやすい。前記ベッド等の搬送中に、進行方向を転換し
なければならないところに至ったときは、回動操作手段
を操作して、連動管を連動回転させ、操舵用キャスタを
床面に接地した状態とする。この際、キャスタはロック
が解除され、フリーな状態にあるので、搬送者は、前記
操舵用キャスタを中心に操舵用キャスタからベッド等の
端部までの距離を回転半径として回転させ、方向転換を
容易に行うことができる。
【０００６】
【実施例】次に、本発明にかかる操舵用キャスタを備え
たキャスタシステムについて、一実施例を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下説明する。図１にベッド等の台
車１を示す。この台車１は、基部フレーム２とロック機
構（後述）を内蔵したキャスタ３とを有する。このキャ
スタ３は、基部フレーム２の長手側フレーム２L両端部
に配設され、基部フレーム２の短手方向に互いに対向す
るキャスタ３間をロック操作連動杆４によって連結し、
キャスタ３のロック機構を連動可能に構成している。
たキャスタシステムについて、一実施例を挙げ、添付の
図面を参照しながら以下説明する。図１にベッド等の台
車１を示す。この台車１は、基部フレーム２とロック機
構（後述）を内蔵したキャスタ３とを有する。このキャ
スタ３は、基部フレーム２の長手側フレーム２L両端部
に配設され、基部フレーム２の短手方向に互いに対向す
るキャスタ３間をロック操作連動杆４によって連結し、
キャスタ３のロック機構を連動可能に構成している。
【０００７】前記基部フレーム２の長手方向中心軸に沿
って連動管５が、基部フレーム２の短手側フレーム２S
に回動可能に支持されている。前記連動管５の中間点に
は、操舵用キャスタ６が取り付けられる。また、前記連
動管５両端部には、連動管５を回動させて前記操舵用キ
ャスタ６を接地させたり、引き込んだりするための回動
操作手段７が設けられる。この回動操作手段７は、前記
連動管５に対して直角状に中間部が接続された直線状の
操作腕８を有し、両端部にそれぞれ踏み込みステップ８
ａ、８ｂが設けられている。さらに、連動管５と前記ロ
ック操作連動杆４とが交叉する箇所において、連動管５
とロック操作連動杆４とを連動リンク９によって連結
し、回動操作手段７の操作により連動管５を回動させる
と共に、ロック操作連動杆４を軸回りに連動回動させる
ようにしている。
って連動管５が、基部フレーム２の短手側フレーム２S
に回動可能に支持されている。前記連動管５の中間点に
は、操舵用キャスタ６が取り付けられる。また、前記連
動管５両端部には、連動管５を回動させて前記操舵用キ
ャスタ６を接地させたり、引き込んだりするための回動
操作手段７が設けられる。この回動操作手段７は、前記
連動管５に対して直角状に中間部が接続された直線状の
操作腕８を有し、両端部にそれぞれ踏み込みステップ８
ａ、８ｂが設けられている。さらに、連動管５と前記ロ
ック操作連動杆４とが交叉する箇所において、連動管５
とロック操作連動杆４とを連動リンク９によって連結
し、回動操作手段７の操作により連動管５を回動させる
と共に、ロック操作連動杆４を軸回りに連動回動させる
ようにしている。
【０００８】次に、前記キャスタ３の構造と、ロック機
構について図２に一例を示し、説明する。キャスタ３
は、車輪１０を支持した車輪支持枠１１を支持軸１２の
下に旋回可能に固定し、前記車輪支持枠１１に先端を車
輪１０に当接させたブレーキ片１３を車輪１０から当接
離脱可能に取り付けると共に、前記支持軸１２内に上下
動自在に設けた作動棒１４の下端に前記ブレーキ片１３
の上側を押圧するロック部材１５を設けている。また、
作動棒１４はばね１６により常時上方に付勢され、作動
棒１４に当接してばね１６の弾発力に抗して下方に押し
込むためのカム１７を支持軸１２頂部に配置したもので
ある。このカム１７はキャスタ３の支持軸１２間を連結
するロック操作連動杆４に同軸的な回動軸１８を中心に
回動動作を行うものである。かかる構成により、キャス
タ３は、ロック操作連動杆４の回動により回動軸１８を
介してカム１７を回動させ、作動棒１４を下方に押し込
んでロック部材１５により、ブレーキ片１３を車輪１０
に押圧して車輪１０をロックする機能と、車輪１０の支
持軸１２に対する旋回を固定する機能と、車輪１０自体
の回転と、車輪１０の支持軸１２に対する旋回も可能と
する機能とを有するものである。
構について図２に一例を示し、説明する。キャスタ３
は、車輪１０を支持した車輪支持枠１１を支持軸１２の
下に旋回可能に固定し、前記車輪支持枠１１に先端を車
輪１０に当接させたブレーキ片１３を車輪１０から当接
離脱可能に取り付けると共に、前記支持軸１２内に上下
動自在に設けた作動棒１４の下端に前記ブレーキ片１３
の上側を押圧するロック部材１５を設けている。また、
作動棒１４はばね１６により常時上方に付勢され、作動
棒１４に当接してばね１６の弾発力に抗して下方に押し
込むためのカム１７を支持軸１２頂部に配置したもので
ある。このカム１７はキャスタ３の支持軸１２間を連結
するロック操作連動杆４に同軸的な回動軸１８を中心に
回動動作を行うものである。かかる構成により、キャス
タ３は、ロック操作連動杆４の回動により回動軸１８を
介してカム１７を回動させ、作動棒１４を下方に押し込
んでロック部材１５により、ブレーキ片１３を車輪１０
に押圧して車輪１０をロックする機能と、車輪１０の支
持軸１２に対する旋回を固定する機能と、車輪１０自体
の回転と、車輪１０の支持軸１２に対する旋回も可能と
する機能とを有するものである。
【０００９】前記操舵用キャスタ６は、基部フレーム２
の長手方向中心軸に沿う連動管５の中間点、すなわち、
重心位置に支持枠１９が固定され、この支持枠１９内の
ばね部材２０により、車輪２１を弾発的に支持する構成
としている（図５参照）。
の長手方向中心軸に沿う連動管５の中間点、すなわち、
重心位置に支持枠１９が固定され、この支持枠１９内の
ばね部材２０により、車輪２１を弾発的に支持する構成
としている（図５参照）。
【００１０】ここで、前記回動操作手段７の操作腕８
と、キャスタ３のロック機構の動作状態と、操舵用キャ
スタ６の保持位置との関係を説明すると、操作腕８が水
平状態にあるとき、キャスタ３はロック機構は解除され
て車輪１０自体の回転が可能で、車輪１０の支持軸１２
に対する旋回を固定した状態にあり、一方、操舵用キャ
スタ６は、床面から持ち上げられた位置にある。すなわ
ち、操作腕８が水平状態にあるとき台車１の挙動は直進
移動可能な状態にある（図１、図６参照）。前記操作腕
８の踏み込みステップ８ａを踏み込んで、操作腕８を図
中、反時計回りに回転変位させると、キャスタ３のロッ
ク機構が作動してロック状態となり、操舵用キャスタ６
は、水平状態に持ち上げられた状態になる。すなわち、
操作腕８が反時計回りに回転変位して傾斜しているとき
は、台車１はロック状態にある（図３、図５参照）。さ
らに、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込んで、
操作腕８を図中、時計回りに回転変位させると、操舵用
キャスタ６は、床面に接地した状態となり、キャスタ３
は、車輪１０自体の回転と、車輪１０の支持軸１２に対
する旋回も可能なフリー状態にある。すなわち、操作腕
８が時計回りに回転変位して傾斜しているときは、台車
１は操舵用キャスタ６を中心として方向転換操作が可能
な状態にある（図４、図７参照）。
と、キャスタ３のロック機構の動作状態と、操舵用キャ
スタ６の保持位置との関係を説明すると、操作腕８が水
平状態にあるとき、キャスタ３はロック機構は解除され
て車輪１０自体の回転が可能で、車輪１０の支持軸１２
に対する旋回を固定した状態にあり、一方、操舵用キャ
スタ６は、床面から持ち上げられた位置にある。すなわ
ち、操作腕８が水平状態にあるとき台車１の挙動は直進
移動可能な状態にある（図１、図６参照）。前記操作腕
８の踏み込みステップ８ａを踏み込んで、操作腕８を図
中、反時計回りに回転変位させると、キャスタ３のロッ
ク機構が作動してロック状態となり、操舵用キャスタ６
は、水平状態に持ち上げられた状態になる。すなわち、
操作腕８が反時計回りに回転変位して傾斜しているとき
は、台車１はロック状態にある（図３、図５参照）。さ
らに、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込んで、
操作腕８を図中、時計回りに回転変位させると、操舵用
キャスタ６は、床面に接地した状態となり、キャスタ３
は、車輪１０自体の回転と、車輪１０の支持軸１２に対
する旋回も可能なフリー状態にある。すなわち、操作腕
８が時計回りに回転変位して傾斜しているときは、台車
１は操舵用キャスタ６を中心として方向転換操作が可能
な状態にある（図４、図７参照）。
【００１１】本発明にかかる操舵用キャスタを備えたキ
ャスタシステムは以上のように構成されるものであり、
次に、その作用を説明する。前述のキャスタシステムを
備えた台車１を具備するベッドを保管位置に置いておく
ときは、操作腕８の踏み込みステップ８ａを踏み込ん
で、操作腕８を反時計回りに回転変位して傾斜させ、キ
ャスタ３をロック状態としておく（図３、図５参照）。
踏み込みステップ８ａを踏み込むことにより、連動管５
が回転して連動リンク９を下方へ引き込み、ロック操作
連動杆４を回転させて回動軸１８を介しカム１７を回転
させ、作動棒１４を下方に押し込んでロック部材１５に
より、ブレーキ片１３を車輪１０に押圧して車輪１０を
ロックすることができる。
ャスタシステムは以上のように構成されるものであり、
次に、その作用を説明する。前述のキャスタシステムを
備えた台車１を具備するベッドを保管位置に置いておく
ときは、操作腕８の踏み込みステップ８ａを踏み込ん
で、操作腕８を反時計回りに回転変位して傾斜させ、キ
ャスタ３をロック状態としておく（図３、図５参照）。
踏み込みステップ８ａを踏み込むことにより、連動管５
が回転して連動リンク９を下方へ引き込み、ロック操作
連動杆４を回転させて回動軸１８を介しカム１７を回転
させ、作動棒１４を下方に押し込んでロック部材１５に
より、ブレーキ片１３を車輪１０に押圧して車輪１０を
ロックすることができる。
【００１２】次に、ベッドを目的箇所に移動するとき
は、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込んで、操
作腕８を水平状態に戻す。連動管５が回転して連動リン
ク９を上方に押し込むのでロック操作連動杆４は回転
し、回動軸１８を介してカム１７を回転させ、作動棒１
４を解放してばね１６の弾発力により、作動棒１４を上
方に復帰させてロック部材１５から離脱させ、ブレーキ
片１３を車輪１０から解放して車輪１０のロックを解除
することができる。この際、キャスタ３は、車輪１０自
体が回転可能で、車輪１０の支持軸１２に対する旋回を
固定することができる。また、操舵用キャスタ６は、床
面から離脱しているので、ベッドを、直進性を確保しつ
つ移動させることができる（図１、図６参照）。
は、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込んで、操
作腕８を水平状態に戻す。連動管５が回転して連動リン
ク９を上方に押し込むのでロック操作連動杆４は回転
し、回動軸１８を介してカム１７を回転させ、作動棒１
４を解放してばね１６の弾発力により、作動棒１４を上
方に復帰させてロック部材１５から離脱させ、ブレーキ
片１３を車輪１０から解放して車輪１０のロックを解除
することができる。この際、キャスタ３は、車輪１０自
体が回転可能で、車輪１０の支持軸１２に対する旋回を
固定することができる。また、操舵用キャスタ６は、床
面から離脱しているので、ベッドを、直進性を確保しつ
つ移動させることができる（図１、図６参照）。
【００１３】前記ベッド等を搬送中に通路において、進
行方向を転換しなければならないところに至ったとき
は、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込む（図４
参照）。操作腕８は時計回りに回転変位して連動管５を
回転させて連動リンク９を上方に押し込むので、ロック
操作連動杆４は連動回転し、操舵用キャスタ６は、床面
に接地した状態となる。この際、床面に凹凸があって
も、操舵用キャスタ６の車輪２１をばね部材２０によ
り、床面に追従接地させることができる（図７参照）。
また、キャスタ３は、車輪１０自体の回転と、車輪１０
の支持軸１２に対する旋回も可能なフリー状態にあるの
で、搬送者は、ベッドを、操舵用キャスタ６を中心に操
舵用キャスタ６からベッド端部までの距離を回転半径と
して回転させ、方向転換を容易に行うことができる。
行方向を転換しなければならないところに至ったとき
は、操作腕８の踏み込みステップ８ｂを踏み込む（図４
参照）。操作腕８は時計回りに回転変位して連動管５を
回転させて連動リンク９を上方に押し込むので、ロック
操作連動杆４は連動回転し、操舵用キャスタ６は、床面
に接地した状態となる。この際、床面に凹凸があって
も、操舵用キャスタ６の車輪２１をばね部材２０によ
り、床面に追従接地させることができる（図７参照）。
また、キャスタ３は、車輪１０自体の回転と、車輪１０
の支持軸１２に対する旋回も可能なフリー状態にあるの
で、搬送者は、ベッドを、操舵用キャスタ６を中心に操
舵用キャスタ６からベッド端部までの距離を回転半径と
して回転させ、方向転換を容易に行うことができる。
【００１４】以上のように、回動操作手段７の操作腕８
を左右に踏み込むことにより、全てのキャスタ３のロッ
ク機構を連動させ、併せて操舵用キャスタ６の車輪２１
を接地させたり、離脱させたりすることができるので、
操作手数も増やすことなく、機構的にも簡潔に構成する
ことができ、操作性、使い勝手の点においても問題はな
い。
を左右に踏み込むことにより、全てのキャスタ３のロッ
ク機構を連動させ、併せて操舵用キャスタ６の車輪２１
を接地させたり、離脱させたりすることができるので、
操作手数も増やすことなく、機構的にも簡潔に構成する
ことができ、操作性、使い勝手の点においても問題はな
い。
【００１５】そして、ベッド等を目的箇所に搬入した
ら、搬送者は、操作腕８の踏み込みステップ８ａを踏み
込んで、操作腕８を反時計回りに回転変位して傾斜さ
せ、キャスタ３をロック状態とする。
ら、搬送者は、操作腕８の踏み込みステップ８ａを踏み
込んで、操作腕８を反時計回りに回転変位して傾斜さ
せ、キャスタ３をロック状態とする。
【００１６】
【発明の効果】以上の通り、ベッド等や物品搬送カート
等に適用可能な操舵用キャスタを備えたキャスタシステ
ムを有する台車によれば、操作手数を増やすことなく、
ロック状態、直進状態とし、さらには中央部の操舵用キ
ャスタにより、方向転換の際の回転半径も、方向転換の
ための力もさほど必要とせず方向転換操作が可能である
ので、操作性、使い勝手の点において大きな利点があ
る。
等に適用可能な操舵用キャスタを備えたキャスタシステ
ムを有する台車によれば、操作手数を増やすことなく、
ロック状態、直進状態とし、さらには中央部の操舵用キ
ャスタにより、方向転換の際の回転半径も、方向転換の
ための力もさほど必要とせず方向転換操作が可能である
ので、操作性、使い勝手の点において大きな利点があ
る。
【００１７】
【図１】本発明にかかる操舵用キャスタを備えたキャス
タシステムを適用した台車の一実施例を示す全体斜視図
である。
タシステムを適用した台車の一実施例を示す全体斜視図
である。
【図２】図１に示すキャスタの一例を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図３】図１に示す台車のキャスタをロック状態にした
ところを示す要部斜視説明図である。
ところを示す要部斜視説明図である。
【図４】図１に示す台車を方向転換するところを示す要
部斜視説明図である。
部斜視説明図である。
【図５】図３に示す台車において、Ｂ−Ｂ線から見た、
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
【図６】図１に示す台車において、Ａ−Ａ線から見た、
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
【図７】図４に示す台車において、Ｃ−Ｃ線から見た、
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
回動操作手段と操舵用キャスタとの位置関係を説明する
図である。
【図８】ベッドを方向転換する際の一態様を説明する図
である。
である。
【図９】ベッドを方向転換する際の一態様を説明する図
である。
である。
【図１０】本発明にかかるベッドを方向転換する際の概
念を説明する図である。
念を説明する図である。
１ 台車 ２ 基部フレーム ２L 長手側フレーム ２S 短手側フレーム ３ キャスタ ４ ロック操作連動杆 ５ 連動管 ６ 操舵用キャスタ ７ 回動操作手段 ８ 操作腕 ８ａ、８ｂ 踏み込みステップ ９ 連動リンク １０ 車輪 １１ 車輪支持枠 １２ 支持軸 １３ ブレーキ片 １４ 作動棒 １５ ロック部材 １６ ばね １７ カム １８ 回動軸 １９ 支持枠 ２０ ばね部材 ２１ 車輪
Claims (1)
- 【請求項１】 基部フレームとロック機構を備えたキ
ャスタとを有する台車において、キャスタを基部フレー
ムの長手側フレーム両端部に配設すると共に、基部フレ
ームの短手方向に互いに対向するキャスタ間を、ロック
操作連動杆によって連結してキャスタのロック機構を連
動可能とし、基部フレームの長手方向中心軸に沿って連
動管を回動可能に支持し、この連動管の中間点に操舵用
キャスタを取り付け、前記連動管両端部に、連動管を回
動させるための回動操作手段を設け、前記ロック操作連
動杆と連動管とを動力的に連結し、回動操作手段の操作
により、連動管を回動させて操舵用キャスタを床面から
離脱させた状態で、キャスタを連動ロックし、前記操舵
用キャスタを床面から離脱させた状態で、キャスタを直
進走行可能状態とし、キャスタを連動ロック解除すると
共に、操舵用キャスタを床面に接地させて台車を操舵可
能状態とすることを特徴とする操舵用キャスタを備えた
キャスタシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5043045A JPH0822648B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 操舵用キャスタを備えたキャスタシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5043045A JPH0822648B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 操舵用キャスタを備えたキャスタシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06255302A JPH06255302A (ja) | 1994-09-13 |
| JPH0822648B2 true JPH0822648B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=12652927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5043045A Expired - Lifetime JPH0822648B2 (ja) | 1993-03-03 | 1993-03-03 | 操舵用キャスタを備えたキャスタシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0822648B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2740834B2 (ja) * | 1995-02-07 | 1998-04-15 | パラマウントベッド株式会社 | ベッド等におけるキャスタシステム |
| KR101100545B1 (ko) * | 2008-11-20 | 2011-12-29 | 삼성메디슨 주식회사 | 캐스터장치 |
| JP7213052B2 (ja) * | 2018-10-01 | 2023-01-26 | パラマウントベッド株式会社 | 身体支持装置 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3338006A1 (de) | 1983-10-19 | 1985-05-02 | Keltronic Elektronische Systeme GmbH, 8039 Puchheim | Radfahrzeug, insbesondere fuer fahrerlose transportsysteme |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6058481U (ja) * | 1983-09-30 | 1985-04-23 | 株式会社東芝 | 特殊走行車両 |
| JPH0257403A (ja) * | 1988-08-19 | 1990-02-27 | Paramaunto Bed Kk | ベット等に於けるキャスターの操作機構 |
-
1993
- 1993-03-03 JP JP5043045A patent/JPH0822648B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3338006A1 (de) | 1983-10-19 | 1985-05-02 | Keltronic Elektronische Systeme GmbH, 8039 Puchheim | Radfahrzeug, insbesondere fuer fahrerlose transportsysteme |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06255302A (ja) | 1994-09-13 |
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Legal Events
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