JP2521821B2 - キャスタ― - Google Patents

キャスタ―

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JP2521821B2
JP2521821B2 JP1302266A JP30226689A JP2521821B2 JP 2521821 B2 JP2521821 B2 JP 2521821B2 JP 1302266 A JP1302266 A JP 1302266A JP 30226689 A JP30226689 A JP 30226689A JP 2521821 B2 JP2521821 B2 JP 2521821B2
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yoke
caster
wheels
moving
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ポール・スタンレー・フランス
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NANSHIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、車輪を軸支したヨークを旋回自在に取り付
けたキャスターの旋回を簡単に拘束することができるよ
うにしたキャスターの構造に関する。
【従来の技術】
旋回キャスターは、それを取付けた車両や乗物、その
他の被取付物の移動方向を変更することができるよう
に、垂直旋回軸(その垂直軸が、車輪を軸支する水平車
軸を貫通しているか、或は水平車軸から離隔されている
かに拘らず)を支点としヨークと共に水平車軸を旋回さ
せることができる。 通常、一対以上の旋回キャスターを備えた上記被取付
物の一例としては、工場、倉庫、店舗及び事務所内にお
ける物品、商品及び機器の運搬、分配並びに貯蔵のため
の手押車、また病院の患者の移動のための手押車、スー
パーマーケットの手押車(ショッピングカート)とか、
空港及び鉄道の駅における荷物用の手押車(荷物カー
ト)などとして多く用いられており、その他種々の用途
に用いられている。 これら旋回キャスターの被取付物のうち後者は、多く
のものを一度に動かすことを可能にする(例えば、分散
した場所からそれらを集め、共通の収納と分配の位置に
戻すとき)と共に、それらが使用されないときには収納
スペースの経済性を生み出せるように複数のものが順次
前後に重ね合わされるような設計と構造のものとなって
いる。 しかしながら、順次前後に重ね合わされた多数の手押
車をまとめて動かすには、地面に接している全ての車輪
が自由に旋回できることが必要である。 従って、上記のことは、各手押車の4つの車輪の全て
が旋回可能なキャスタでなければならない。 或いは順次前後に重なり合った車両を操作する場合、
一組の旋回キャスタ以外の全ての車両が地面から持ち上
げられなければならない。
【発明が解決しょうとする課題】
一般に、スーパーマーケット用と荷物用の手押車に
は、4個のキャスター車輪が備えられている。 しかしながら、そのような構成は、キャスターの車輪
がどちらを向いていようと、手押車をどの方向にも移動
することができる。 これはキャスターが汚れやその他の異物により磨滅さ
れ汚されるようになったとき、当該車両の舵取りを、と
りわけ傾斜路、その他の平坦でないとか、または凸凹し
た地面における舵取り操作を非常に困難なものとするい
う明らかな欠点を有する。 この欠点を克服するため、ヨーロッパ特許出願第0023
432号(フィッシャー)において、後輪上で回り継手を
直進位置に係止し、その係止は手押車を順次前後に重ね
合せる行為によって自動的に解除されるという提案がな
された。 しかしながら、係止は重力作用の下でのみ行われるの
で、手押車を使用するときにキャスター動作を元に戻す
ための都合の良い手段はなく、舵取りのためには前方の
キャスター車輪に全面的に依存することが必要となる。 このことは、手押車を例えば、限られたスペースで操
縦する必要があるとき困難となる。 容易に係止可能であり同じ容易に解除可能であるキャ
スター回り継手を提供するという、その問題に対する幾
分大雑把で不十分な解決策が、米国特許第4,037,291号
(ヘンプナー等)において提案された。 そこに開示されたシステムにおいて、軸及び半径方向
に突出する離隔された一対のフィンガより成る係止・解
除部材はキャスター車輪によって担持されたカートに装
着され、その結果、フィンガは重力で落下して車輪の後
方位置で車輪の各周囲面に対して1つずつ配置されるこ
とになり、フィンガ表面は滑らかなカム作用を提供し
て、車輪の逆回転がフィンガを持ち上げてキャスター作
用を復元することを可能とする。 しかしながら、この係止・解除部材は、カートに装着
され、キャスター車輪組立体の一部ではない。 従って、カート製造業者は、カートの生産において追
加の製造段階を含めなければならないことになる。 また、フィンガが車輪の幅だけ離隔されなければなら
ないので、係止・解除部材は協動する車輪に適合するも
のでなければならず、交換車輪はおそらく適当な動作を
許容するものとはならない。 更に、係止・解除ユニットが故障したならば、それは
略確実に係止位置において発生するので、全てのキャス
ター作用を消失させることになる。 はるかに洗練された解決策が米国特許第4,494,272号
(モリタ)において開示されており、ここで車輪はメイ
ン車輪フォークに揺動可能に軸支されるサブフォーク内
に装着され、メインフォークが取付けられるベースの接
合部で係合されているサブフォークの突起によって車輪
が前方に回転しているとき、メイン車輪フォークはキャ
スター軸の廻りで旋回不能とされている。 車輪の回転が逆転されるとき、ブレーキが作動して車
輪を停止し、ブレーキが装着されるサブフォークは突起
を接合部から外すように揺動し、メインフォークはキャ
スター軸の廻りで自由に旋回する。 この構成は、開示された実施例の全てが非常に多くの
小さな作動部品を包含するという大きな欠点を有する。 従って、このことは、構成部品を製造して組立てるに
はコストが高くなることと、完成したキャスターは頑丈
さと、作動の信頼性がかなり低下することを意味する。 キャスターのコストがスーパーマーケット用又は荷物
用の手押車の製造に関わる全コストの中で非常に大きな
割合を占めるということに留意すると、キャスターが効
率良く且つ信頼性の高いサービスを提供し、それと矛盾
することなく、それらのキャスターのコストが最小限に
保たれることが必要である。 これらの問題点を、各種用途に使用される旋回の拘束
を可能としたキャスター全てについても同様である。 本発明は、上記問題点を解決するために創案されたも
のであり、内蔵されて製造・組立てに費用がかからず、
それが取付けられる車両に対して適合性を要求せず、作
動の効率が良く信頼性の高い係止可能且つ解除可能な旋
回作用を有するキャスターを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するために、 旋回軸に固定されて連動するキャスター板と、その下
方の旋回軸に旋回自在に取り付けられたヨークと、該ヨ
ークに軸支された車輪とからなって、車輪の一方向の回
転によってヨークの旋回を拘束し、車輪の反対方向の回
転によって上記ヨークの拘束を解除し該ヨークを旋回自
在とした係止手段を備えたキャスターにおいて、 第1の発明では、 係止手段が、 キャスター板と一体に形成され車輪の上部に延びる壁
面に形成された切欠または開口からなる受部と、 車輪上に載置されて、車輪の回転方向に応じて前方ま
たは後方に移動可能な移動部と、 前記ヨークの車輪上に延びる壁面に穿設されて上記移
動部を車輪に沿って前後に移動させ移動部と受部に係止
可能にガイドするガイド孔と、 上記移動部が上方へ抜けないように拘束する拘束手段
とを備えてなる、 という技術的手段を講じている。 また、第2の発明では、 係止手段が、 キャスター板と一体に形成され車輪上に延びる壁面に
形成された切欠または開口からなる受部と、 車輪の側面に衝合して、車輪の回転方向に応じて前方
または後方に移動可能な回転体からなる移動部と、 車軸に基端が枢着され、中途位置で移動部を回転可能
に支持し車輪側面へ押圧する拘束手段を有すると共に、
上端に前記受部へ係脱可能な突部を設けた補助ヨークと
を備えてなる、 という技術的手段を講じている。
【作用】
第1の発明においては、キャスターを進行させ車輪を
回転させると、該車輪上に載置された移動部が、車輪の
回転方向に応じて前方または後方に移動する。 移動体の移動は、ヨークの車輪上に延びる壁面に形成
されたガイド孔によってガイドされ、移動部をキャスタ
ー板に一連に形成された壁面の受部へ係止させる。 なお、移動体は、拘束手段により、車輪との接触が維
持される。 そして、車輪の同一方向への回転は上記係止状態を維
持するので、受部に係止された移動部はガイド孔を介し
てヨークの旋回を拘束し、キャスターの進行方向は直進
方向に規制される。 次に、キャスターの進行方向を逆方向に戻すと、車輪
の回転方向が逆になり、移動体が上記とは逆の方向に移
動する。 従って、移動体は受部から離れて係止状態が解除さ
れ、車輪の同一方向への回転は上記係止解除状態を維持
するので、ヨークの旋回が自由となり、キャスターの進
行方向を任意の方向へ変更することができる。 第2の発明においては、キャスターを進行させ車輪を
回転させると、該車輪の側面に衝合された回転体からな
る移動部が、車輪の回転方向に応じて前方または後方に
移動する。 移動体の移動は、これを支持する補助ヨークを枢動さ
せ、該補助ヨークの上端に設けられた突部をキャスター
板に一連に形成された壁面の受部へ係止させる。 なお、移動体は、拘束手段により、車輪との接触が維
持される。 そして、この場合も、車輪の同一方向への回転は上記
係止状態を維持するので、受部に係止された移動部は補
助ヨークを介してヨークの旋回を拘束し、キャスターの
進行方向は直進方向に規制される。 次に、キャスターの進行方向を逆方向に戻すと、車輪
の回転方向が逆になり、移動体が上記とは逆の方向に移
動する。 従って、補助ヨークを介して突部が受部から離れて係
止状態が解除され、車輪の同一方向への回転は上記係止
解除状態を維持するので、ヨークの旋回が自由となり、
キャスターの進行方向を任意の方向へ変更することがで
きる。
【実施例】
以下に、この発明のキャスターを被取付物の一例とし
て車輌に取り付けた場合の実施例について添付図面を参
照して説明する。 第1図から第6図の各図面を参照すると、各キャスタ
ー10は、車軸13に回転するように装着される硬質ゴムタ
イヤ12を備えた車輪11を有している。 この車軸13は、それ自体がヨーク14内に装着され、ナ
ット15によって保持される。 また、垂直旋回軸16には、これに対して共に連動して
回転するように固定されるドーム状に膨らんだキャスタ
ー板17が設けられており、該キャスター板17の下に収容
された軸受(図示しない)で、ヨーク14が上記旋回軸16
の廻りを旋回可能となるように取付けてある。 旋回軸16には、その用途に応じた締め金具(図示しな
い)等を備えても良く、それらによって手押車等の被取
付体に対して回転しないように取付けられる。 通常の使用において、キャスターの車輪11は、その車
軸13が旋回軸16に対してキャスターの進行方向の後方と
なるように偏心している。 図面に示された向きにおいてキャスターの移動方向が
矢印18によって示され、そのときの車輪11の回転方向は
矢印19によって示される。 ここで第1図及び第2図の第1実施例だけを参照する
と、ヨーク14の略水平部分の後部エッジには長穴状の開
口21を有して後方へ延出するフィンガ20が備えられ、該
フィンガ20は後方へ突出し前方へ折り返されるバネ腕22
となって、断面略U字状に形成されている。 前記開口21はガイド孔として用いられ、タイヤ12とバ
ネ腕22の間の箇所に保持される移動部の一例としての鋼
球体23を上記開口21内で前後に転動可能に収容する。 ドーム状に膨らんだキャスター板17には、鋼球体23を
略隙間無く収容する大きさに設定された切欠き25を備え
て、略水平のフランジの形をとった後方延長部24が一連
に形成される。 キャスターの取付に際しては、ドーム状に膨らんだキ
ャスター板17の切欠き25が、旋回軸16に対して、車両の
後方となるように配置される。 これにより、キャスターが取付けられた車両がいずれ
か一方へ直進するとき(矢印18によって示すように)、
ヨーク14は、車軸13が第1図及び第2図において図示し
た向きで旋回軸に追従するように、旋回軸16の廻りで旋
回することになる。 バネ腕22によってタイヤ12に衝合するように保持され
た鋼球体23は、車輪の回転によって前方(第1図中右方
向)へ向かって運ばれ、ドーム状に膨らんだキャスター
板17のフランジ24内の切欠き25へ突入し、車輪の連続的
な前方への回転によって上記突入位置に保持される。 この位置において鋼球体23は、ヨーク14が旋回軸16の
廻りで旋回することを妨げ、車輪11をいままで直進して
きた方向に保持する。 切欠き25内に保持された球体23によって生じる旋回係
止を解除するためには、先ず初めに車両が停止され、次
にその運動方向が僅かに逆転される。 車両の逆方向への移動は車輪11に反対方向の回転を生
じさせることになり、従って、これが鋼球体23を開口21
の中で退動させてフランジ24の切欠き25から外れ離反す
る方向へ退かせることになる。 切欠き25からの鋼球体23の離脱により、ヨーク14の旋
回の拘束が解除されると、車輪が車両の新しい進行方向
に対して適当な新しい向きを採るまで、車輪の逆の運動
がヨーク14を旋回軸の廻りで回動させることになる。 この新しい向きに於て、鋼球体23は、単にキャスター
板17のリムに当接するのみであり、係止機能を一切発揮
していないことになる。 しかしながら、車両が再び前方または後方へ直進する
と、車輪及びヨークは、鋼球体が再び切欠きに入ること
ができるように旋回軸の廻りで再び回動する。 車両の前方または後方への直進(左右の角度が数度ず
れてもよいが)方向における移動は、前述のように鋼球
体を切欠き内に入り込ませることになり、車輪を車両が
前後に直進する位置に設定させる。 本発明のキャスターの第2実施例を、第3図及び第4
図に示す。 この構成において、補助ヨーク30は、車輪11の頂部を
横断して配置され、車輪ナット15によって車軸13を支点
として枢動するように締め付けられる。 第3図および第4図において補助ヨーク30は、車輪ヨ
ーク14の外側に配置された形状が示されているが、車輪
ヨーク14の内側に配置されていてもよい。 車輪11の両側における、その長さの中間において、補
助ヨーク30に直立した筒体32によって囲まれた円形開口
31が備えられる。 開口31は、筒体32内に収容されて筒体32の外側を塞ぐ
閉鎖キャップ35に当接する小さな圧縮バネ34によって車
輪11の一側の表面に向かって付勢される鋼球体33を収容
するようになっている。 補助ヨーク30には、タイヤ12上を通過するその頂部
に、前方に突出するピン36が備えられる。 旋回軸16には、ドーム状に膨らんだ周壁面に前記ピン
36の自由端部を収容する大きさで配置され、前記ピン36
に対峙する開口部37を有するキャスター板17が一体に固
着されている。 そして、ピン36の自由端部は、補助ヨーク30の枢動で
上記開口部37に突入可能となっている。 図3において、キャスターが取付けられる車両の矢印
18の方向における動作は、車輪11を矢印19の方向に回転
させることなる。 そして、補助ヨーク30は車輪11の一側の表面に向かっ
て付勢される鋼球体33によって、ピン36の自由端部がキ
ャスター板17の周壁面に当接するまで車軸13を支点とし
て車輪上部と同じ方向に移動する。 車輪が、直進状態で車両が前方へ移動しているとき、
ピン36はキャスター板17の開口部37に向かって進入させ
て、補助ヨーク30を介してヨーク14の旋回方向の動きを
拘束することができる。 第1図及び第2図の第1実施例と同様に、車輪11の逆
回転がピン36を退動させて開口部37との係合を解き、旋
回軸16の解除をもたらして、ヨーク14の旋回を自由に行
わせることができる。 そして、再度、車両を前後方向に直進させることによ
り、車輪が直進位置に戻り、前述のように旋回係止が行
われる。 次に、第5図及び第6図には第3実施例が示されてい
る。 第5図及び第6図の第3実施例においては、ガイド孔
の一例として長手方向の幅が狭いスロット40が設けら
れ、該スロット40は、ヨーク14の後縁に近接した頂面に
形成される。 このスロット40は、移動部の一例として示す略逆マッ
シュルーム状の係止部材41の直立した脚部42を収容し、
脚部42はスロット40内で長手方向に沿って前後に自由に
スライド可能となっている。 逆マッシュルーム状の係止部材41のベース43は、概ね
半球状に膨らんだ外観を有し、その自重でタイヤ12上に
載置されており、ベース43とタイヤ12との間の摩擦係合
は、非常に小さいものであるが、それにも拘らず、車輪
の回転で係止部材41をスロット40の長手方向に沿って前
後に移動させるに十分なものである。このベース43は衝
合するタイヤ12の回転でタイヤ上を移動可能な形状であ
れば上記実施例の形状には限定されない。 この実施例においては、ドーム状に膨らんだキャスタ
ー板17に、係止部材41の脚部42を収容可能な大きさの切
欠き45を有するフランジの形をした後方延長部44が連設
されている。 キャスターの取付に際しては、ドーム状に膨らんだキ
ャスター板17の切欠き45が、旋回軸16に対して、車両の
後方となるように配置される。 これにより、車両がいずれか一方へ直進するとき(矢
印18によって示すように)、ヨーク14は、車軸13が第5
図及び第6図において図示した向きで旋回軸に追従する
ように、旋回軸16の廻りで旋回することになる。 車両が前後いずれか一方へ直進しつづけると、係止部
材41は車輪の回転によって前方(第5図中右側)に向か
って運ばれ、そのスロット40でガイドされた脚部42は、
キャスター板のフランジ44の切欠き45に突入し、車輪の
連続的な前方への回転によってその位置に保持される。 切欠き45内への脚部42の突入を容易にするために、切
欠き45の開放端部に近接するフランジは丸くなったエッ
ジを有する。 このことは、車輪が切欠き45に対して整合する位置に
接近するにつれて、脚部42を切欠きの中に導く助けとな
る。 また切欠き45は、非常に僅かな旋回作用、例えば、ヨ
ーク14が5度程度の旋回角度で旋回軸16の廻りを僅かに
旋回できるように、脚部42の幅よりも幾分大きな幅で形
成されてもよい。 この僅かな旋回を可能とすることによって、車両の走
行時に良好な制御を加えることができる。 当然ながら、この改良は前述の他の全ての実施例に適
用可能である。 切欠き45内に係止された脚部42によって生じる旋回の
拘束を解除するためには、先ず初めに車両が停止され、
次にその移動方向が僅かに逆転される。 車両の逆方向の移動は、車輪11に反対方向の回転を生
じさせ、これが係止部材41を後方に退動させることにな
り、脚部42はスロット40の中で退動しフランジ44の切欠
き45から抜け出る。 切欠き45から脚部42が抜け出た直ぐ後、旋回軸16を解
除してそのキャスター作用を回復する動作が続き、車輪
が車両の新しい進行方向に対して適宜な向きを採るま
で、車輪の逆の運転が旋回の拘束解除を維持するのでヨ
ーク14を旋回軸の廻りで旋回させることになる。 この新しい向きにおいて、脚部42は、単にキャスター
板17のリムに当接するのみであり、係止機能を一切発揮
しないことになる。 上述の第1図及び第2図に関連して説明した第1実施
例は、それが非常に単純であり製造コストがかからない
という利点がある。 しかしながら、その鋼球体は車輪のタイヤに接触する
ので、鋼球体の不断の回転とキャスター板の切欠きのエ
ッジの削り落とし作用とが自己清浄効果をもたらすにも
拘らず、係止機構はタイヤによって拾い上げられた汚れ
やその他の異物によって汚されるかも知れない。 第3図及び第4図に関連して上述された第2実施例に
は斯かる欠点がない。 それは又より複雑な作用を伴うものであるが、それに
も拘らずより頑丈な構造となっている。 第5図及び第6図に関連して上述された第3実施例
は、特に簡単なものであり製造コストがかからないとい
う格別の利点を有すると共に、構造及び作用の単純性に
も拘らず非常に頑丈で、且つ作動信頼性の高いことを証
明した。 上述の3つ全ての実施例に於て、旋回動作の係止又は
解除を実行するために、車両に対する制動作用は全くな
い。 全ての場合において、車両に当接する要素(球体23、
球体33及びベース43)は、係止又は解除が実行されると
きだけでなく、常に車輪11又はタイヤ12との接触が維持
される。 以上の説明から、本発明の技術的範囲から離れること
なく、キャスターに対して多くの修正や変更がなされる
得ることは明瞭であろう。 例えば、補助ヨークは車輪の一側面に当接する一つの
球体だけを保持するように作用させることもあり、上記
の鋼球体の代わりにゴムやプラスチックの球体が使用さ
れることもあり、球体の代わりにローラー又は平坦な摩
擦パッドが使用されることもある。 また係止手段は、車軸が車輪と共に回転するものであ
るとき、その車軸に当接するか、または車輪と共に回転
する車軸又は車輪に当接するように構成されることもあ
り、図示された円盤状の車輪は特に家具等の製造業者に
よって奨励される略円筒形又は球形タイプの車輪に取り
替えることも可能である。 また本発明がヨークに関連して説明され、図示した実
施例では、車軸の両端を支持するヨークを有している
が、2個の車輪が備えたキャスターにおける車軸の一端
だけの支持又は車軸の中央の支持を含むヨーク構成も同
様に本発明の適用が可能である。 上述の如く、本発明によるキャスターは、スーパーマ
ーケット用及び荷物用の手押車に取付けられると特に有
益であるが、産業用、商業用に使用され、その他様々な
乗り物や車両、家具等に対しても有効に用いることがで
きる。 一般に、キャスターは4輪車両の前輪として対で取付
けられることになり、その後輪は従来通りのキャスター
であるか、又は非キャスター構造のものである。 しかしながら、多くの状況において、対の前輪の一方
のみが本発明のキャスターによって形成されるときに
も、本発明の主要な恩恵に浴することができる。 例えば、病院での患者の運搬のための手押車または図
書館用の手押車等のように、どちらの方向にも移動され
るようになっているか、またはそのように要求される車
両において、手押車がどの方向に動かされるにしても、
手押車が真直ぐな位置で移動しているとき、片方又は両
方の前輪が係止されようとも、後輪が常に完璧なキャス
ター機能を有することを保証するように、対向する端部
に反対方向に装着されたキャスターを備えた4つの車輪
の全て(またはは選択的に前輪対及び後輪対の各々の一
方に)に対して本発明によるキャスターを使用すること
が特に有利である。 順次重ねられるように設計されるスーパーマーケット
用、荷物用の手押車の場合において、複数がに順次重ね
られた手押車は、本発明による前方のキャスターが解除
状態で作動するために、簡単に逆方向に移動することが
でき、且つ容易な操縦性が得られる。 なお、この発明では、キャスターを取付ける被取付物
の種類や用途は特に限定されるものではないこと勿論で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のキャスターの第1実施例の側断面
図。 第2図は、第1図の組立体の一部を切欠した平面図。 第3図は、本発明の第2実施例の部分断面側面図。 第4図は、第3図の組立体の4−4線に沿う一部切欠し
た平面図 第5図は、本発明の第3実施例の組立体の側断面図。 第6図は、第5図の平面図。
【符号の説明】
10……キャスター 11……車輪 12……タイヤ 13……車軸 14……ヨーク 15……ナット 16……旋回軸 17……キャスター板 20……フィンガ 21……開口 22……バネ腕 23……鋼球体 24……後方延長部 25……切欠き 30……補助ヨーク 31……開口 32……筒体 33……鋼球体 34……圧縮バネ 35……閉鎖キャップ 36……ピン 37……開口部 40……スロット 41……係止部材 42……脚部 43……ベース 44……フランジ 45……切欠き

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】旋回軸に固定されて連動するキャスター板
    と、その下方の旋回軸に旋回自在に取り付けられたヨー
    クと、該ヨークに軸支された車輪とからなって、車輪の
    一方向の回転によってヨークの旋回を拘束し、車輪の反
    対方向の回転によって上記ヨークの拘束を解除し該ヨー
    クを旋回自在とした係止手段を備えたキャスターにおい
    て、 係止手段が、 キャスター板と一体に形成され車輪の上部に延びる壁面
    に形成された切欠または開口からなる受部と、 車輪上に載置されて、車輪の回転方向に応じて前方また
    は後方に移動可能な移動部と、 前記ヨークの車輪上に延びる壁面に穿設されて上記移動
    部を車輪に沿って前後に移動させ移動部を受部に係止可
    能にガイドするガイド孔と、 上記移動部が上方へ抜けないように拘束する拘束手段と
    を備えてなることを特徴とするキャスター。
  2. 【請求項2】移動部が球体からなっており、拘束手段
    が、ヨークと連設されてガイド孔から突出する球体の上
    面を拘束するアームからなっていることを特徴とする請
    求項1に記載のキャスター。
  3. 【請求項3】移動部が、ガイド孔の横幅よりも大きく形
    成されて車輪上に載置されるベースと、該ベース上に立
    設されてガイド孔から突出する脚部とからなることを特
    徴とする請求項1に記載のキャスター。
  4. 【請求項4】旋回軸に固定されて連動するキャスター板
    と、その下方の旋回軸に旋回自在に取り付けられたヨー
    クと、該ヨークに軸支された車輪とからなって、車輪の
    一方向の回転によってヨークの旋回を拘束し、車輪の反
    対方向の回転によって上記ヨークの拘束を解除し該ヨー
    クを旋回自在とした係止手段を備えたキャスターにおい
    て、 係止手段が、 キャスター板と一体に形成され車輪上に延びる壁面に形
    成された切欠または開口からなる受部と、 車輪の側面に衝合して、車輪の回転方向により前後に移
    動可能な回転体からなる移動部と、 車軸に基端が枢着され、中途位置で移動部を回転可能に
    支持し車輪側面へ押圧する拘束手段を有すると共に、上
    端に前記受部へ係脱可能な突部を設けた補助ヨークとを
    備えてなることを特徴とするキャスター。
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