JP3916071B2 - 街渠接続ブロック - Google Patents

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  • Sewage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路の横断部において、排水の為に傾斜した街渠用側溝の天版と横断部における街渠用側溝の水平天版とを段差なく接続する為の接続ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路の路肩部分には、路面排水用のL型街渠が設置されていて、その表面勾配に合わせた街渠用側溝が路面排水の為に構築されている場合が多い。しかし、道路の横断部分等においては、歩道側の勾配と街渠部分との勾配の変化が大きく、身体障害者等の車椅子走行において支障を生じる場合がある。すなわち、車道面よりも高く成っているほぼ水平な歩道面から車道に設けている横断歩道を接続する場合、横断部では車道と同じ高さに成るようになだらかな傾斜しなくてはならないが、街渠側溝の天版が傾斜している為に車椅子に乗って横断歩道を渡り難くなる。
【0003】
近年のバリアフリー化の要望により、道路横断部における勾配の変化を緩和する為に横断部分の街渠側溝は天版上面部が水平に成っている側溝ブロックを使用する場合がある。このような場合、車道側端部の街渠部分には勾配の付いた街渠側溝ブロックと横断部の上面水平部の街渠側溝ブロックが連続して敷設されることになり、その接続部には段差が生じて車道側端部を走行するバイクや自転車に支障を来たすことになる。
【0004】
一方、横断部においても同じ傾斜した街渠側溝ブロックを配置するならば、この部分に雨水が溜まり横断歩道を渡り難くなる。又、該街渠側溝ブロックの天版に雨水が流れ落ちるように大きなメザラを配置するならば歩き難くなると同時に、雨水の流れを防止することは出来ない。その為に、横断部では水平な天版と成る街渠側溝ブロックを配置する方が好ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、車道に設ける横断部での街渠側溝ブロックの天版には上記のごとき問題がある。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であり、歩行者及び車椅子に乗った身体障害者が横断歩道を渡り易くすると共に、車道側端部をバイクや自転車が走行し易いようにした街渠接続ブロックを提供する。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は横断部での街渠側溝ブロックの天版を水平とし、その他の街渠側溝ブロックの天版は排水の為に傾斜している。そこで、本発明に係る接続用ブロックは一方側の傾斜天版と他方側の水平天版を接続して、段差が生じないようにしたものであり、該接続用ブロックの天版は水平面と傾斜面の2面にて構成され、互いに連続している。又は、滑らかな曲面にて形成することも出来る。
【0007】
水平面は横断部に配置している街渠側溝ブロックの天版上面と段差なく接続し、傾斜面はその他の車道側端に配置している街渠側溝ブロックの天版上面と段差なく接続することが出来る。従って、車道側端の街渠側溝ブロックの天版を自転車やバイクはスムーズに走行することが出来る。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
【実施例】
図1は本発明に係る接続用ブロックを示している実施例である。該接続ブロックは概略門型を成し、天版1と両脚2,2を有している。該接続ブロックは車道側端に配置される街渠側溝ブロックの断面とほぼ同じであり、街渠側溝ブロックの一部として配列される。
【0009】
該接続ブロックはその天版1の上面3が平坦な1面でなく、水平上面3aと傾斜上面3bの2面で構成され、その境界は対角線4にて区分されている。そして傾斜側の天版端面5bの一部には排水溝6が形成され、水平側の天版端面5aから脚端面にかけては繋ぎ溝7,7を設けている。上記排水溝6は車道に降った雨水を排水して側溝へ流し落とすことが出来、又繋ぎ溝7にはモルタルが詰められて隣り合う街渠側溝ブロックと接続することが出来る。
【0010】
図2は車道の側端部を示しているように側溝が設けられ、路面8に降った雨水は該側溝へ流れることが出来る。側溝を構成する街渠側溝ブロックは概略門型断面をなして、天版と両脚を備え、天版には側溝へ通じる穴が設けられ、該穴にはメザラ9が被覆されている。街渠側溝ブロックの天版10は歩道との境界ブロック11側へ傾斜している為に、雨水はメザラ9から側溝へ流れ落ちる。
【0011】
図3は街渠側溝ブロックが配列されている場合を示しているが、このように街渠側溝ブロックを所定の位置に設置した後で車道及び歩道の施工が行なわれる。車道は僅かに中央を高くして両側端部側へ傾斜している為に、雨水は両側へ流れて街渠側溝へ流れ落ちることになる。図4は街渠側溝ブロックAを示しているが、両脚によって支えられている天版10の上面12は僅かに傾斜している。
【0012】
そして、天版中央には大きな穴13が貫通し、該穴13にはメザラ9が被覆される。又両端面が一部切欠かれて排水溝14,14が形成され、雨水はメザラ9を通過して側溝へ流れ落ちると共に、隣の街渠側溝ブロックの天版10へ流れないように、排水溝14からも流れ落ちることが出来る。その為に、該排水溝14は境界ブロック側に設けている。
【0013】
ところで、図2に示すように、車道には横断歩道15が設けられ、歩道と横断歩道15を繋ぐ為に境界ブロック11の高さは低くなっている。そして、横断部における街渠側溝ブロックBの天版16は傾斜しておらず水平に成っている。従って、歩道面との繋がりに大きな段差を生じることなく、そして該天版16と歩道との間に凹状窪みを作ることがない為に、横断歩道を渡り易く、身体障害者が車椅子に乗って横断歩道を走行することも容易に出来る。
【0014】
このように、街渠側溝ブロックA,Bは2種類使用され、横断部では水平な天版16と成っていることから、傾斜した天版10とそのまま連結すれば必然的に段差が生じる。そこで、この両街渠側溝ブロックA,Bの間には本発明の接続ブロックが配置されて、この段差を無くすことが出来る。傾斜した天版10の街渠側溝ブロックAの側には傾斜上面3bが位置し、水平天版16の街渠側溝ブロックBの側には水平上面3aが位置することで、互いに段差を残すことなく接続することが出来る。そこで、傾斜上面3bは街渠側溝ブロックAの上面12と同一面を成し、水平上面3aは街渠側溝ブロックBの上面と同一面と成っている。
【0015】
ところで、街渠側溝ブロックA,Bの形態は必ずしも実施例で示した概略門型断面に限るものではない。概略U型断面の街渠側溝ブロックであっても、その天版の上面に段差を生じることなく本発明の接続ブロックを介して接続することが出来る。以上述べたように、本発明の接続ブロックは街渠側溝ブロックの一部を構成するものであり、その天版の上面一方側を水平面に、上面他方側を傾斜面として互いに連続させたものであり、次のような効果を得ることが出来る。
【0016】
【発明の効果】
本発明の接続ブロックは、横断部における街渠側溝ブロックの一部として配置され、傾斜した天版を有す街渠側溝ブロックと横断部での水平天版の街渠側溝ブロックを段差なく接続することが出来る。従って、街渠側溝ブロックの天版が水平である為に歩道と横断歩道の繋がりが良く、身体障害者が車椅子に乗って渡る際にも便利である。そして、道路側端部を走行するバイクや自転車は、街渠側溝ブロックの天版が段差なく繋がっている為に、容易に走行することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接続ブロックの実施例。
【図2】道路側端部。
【図3】街渠側溝ブロックが配列されている場合。
【図4】街渠側溝ブロック。
【符号の説明】
1 天版
2 脚
3 上面
4 対角線
5 端面
6 排水溝
7 繋ぎ溝
8 路面
9 メザラ
10 天版
11 境界ブロック
12 上面
13 穴
14 排水溝
15 横断歩道
16 天版

Claims (2)

  1. 車道に降った雨水を側溝に流し落とす為に傾斜した天版を有す街渠側溝ブロックと横断部に配置された水平天版を備えた街渠側溝ブロックとの間に据付けられる接続ブロックにおいて、一方の上面端は街渠側溝ブロックの傾斜天版と同一傾斜を成し、他方の上面端は歩道部に配置された街渠側溝ブロックの水平天版と同一面を成し、両端部上面を段差なく互いに接続して上面を形成したことを特徴とする街渠接続ブロック。
  2. 長方形上面は対角線を境として水平面と傾斜面にて形成した請求項1記載の街渠接続ブロック。
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