JP3080783U

JP3080783U - 雨水浸透式舗装用の縁石付き側溝ブロック

Info

Publication number: JP3080783U
Application number: JP2001002828U
Authority: JP
Inventors: 敏男森田; 健松本
Original assignee: 三和コンクリート工業株式会社
Priority date: 2001-04-02
Filing date: 2001-04-02
Publication date: 2001-10-05
Anticipated expiration: 2007-04-02

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】道路に降った雨水などの集水効果を高め、雨水
浸透式舗装にも適合できる縁石付き側溝ブロックを提供
する。【解決手段】側溝ブロック１の上部厚部の上面を二分す
るように長手方向に縁石２を設け、縁石２により隔てら
れた、一方の上部厚部３の上面４を、他方の、上部厚部
５の上面６と上部厚部７の上面８よりも高くし、上部厚
部５と、上部厚部７は段差状にし、上部厚部５を、上部
厚部７よりも高くする。上部厚部３の一部に、雨水路９
に通じる１ヶ以上の集水口１０を設け、上部厚部５の一
部に、雨水路９に通じる１ヶ以上の集水口１１を設け、
上部厚部７の一部に、雨水路９に通じる１ヶ以上の集水
口１２を設ける。各上部厚部の上面を、各集水口に向け
た下り勾配にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、雨水などの集水効果を高める雨水浸透式舗装用の縁石付き側溝ブロックに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、市販されている縁石付き側溝ブロックは、道路に降った雨水などを、上部厚部の上面を二分するように配置した縁石（１３）に設けられた間口の狭い集水口（１４）で受け入れ、雨水路（１５）に落としている。また、上部厚部（１６）の上面（１７）も上部厚部（１８）の上面（１９）もともに水平である。さらに、縁石（１３）により隔てられた、一方の上部厚部（１６）の上面（１７）の高さと、他方の上部厚部（１８）の上面（１９）の高さが同じになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これでは、次のような欠点があった。（イ）降水量が多い時などは、間口の狭い集水口（１４）で受け入れることになるため水捌けが悪く、道路に溜まる雨水量が多くなりがちだった。（ロ）上部厚部（１６）の上面（１７）も上部厚部（１８）の上面（１９）もともに水平であるため、雨水などが集水口（１４）に流れにくくなって水捌けが悪くなり、道路に溜まる雨水量が多くなりがちだった。（ハ）集水口（１４）が縁石（１３）に設けられているため、雨水浸透式舗装には適合しにくい形状になっていた。（ニ）縁石（１３）により隔てられた、一方の上部厚部（１６）の上面（１７）の高さと、他方の上部厚部（１８）の上面（１９）の高さが同じになっているために、図３に示すように、歩道部（２０）を車道部（２１）よりも高くするという、道路構造にも適合しにくくなっていた。本考案は、これらの欠点を解決するためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

（イ）側溝ブロック（１）の上部厚部の上面を二分するように長手方向に縁石（２）を設ける。（ロ）縁石（２）により隔てられた、一方の上部厚部（３）の上面（４）を、他方の、上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くする。（ハ）上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）の上面（８）は段差状にし、上部厚部（５）の上面（６）を、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くする。（ニ）上部厚部（３）の上面（４）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１０）を設ける。（ホ）上部厚部（５）の上面（６）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１１）を設ける。（ヘ）上部厚部（７）の上面（８）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１２）を設ける。（ト）上部厚部（３）の上面（４）を、集水口（１０）に向けた下り勾配にする。（チ）上部厚部（５）の上面（６）を、集水口（１１）に向けた下り勾配にする。（リ）上部厚部（７）の上面（８）を、集水口（１２）に向けた下り勾配にする。本考案は、以上の構成によりなる雨水浸透式舗装用の縁石付き側溝ブロックである。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態を説明する。（イ）側溝ブロック（１）の上部厚部の上面を二分するように長手方向に縁石（２）を設ける。（ロ）縁石（２）により隔てられた、一方の上部厚部（３）の上面（４）を、他方の、上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くする。（ハ）上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）の上面（８）は段差状にし、上部厚部（５）の上面（６）を、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くする。（ニ）上部厚部（３）の上面（４）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１０）を設ける。（ホ）上部厚部（５）の上面（６）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１１）を設ける。（ヘ）上部厚部（７）の上面（８）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１２）を設ける。（ト）上部厚部（３）の上面（４）を、集水口（１０）に向けた下り勾配にする。（チ）上部厚部（５）の上面（６）を、集水口（１１）に向けた下り勾配にする。（リ）上部厚部（７）の上面（８）を、集水口（１２）に向けた下り勾配にする。本考案は、以上の構成からなっている。本考案を使用するときは、図３に示すように、上部厚部（３）を歩道部（２０）側に位置するようにし、上部厚部（７）を車道部（２１）側に位置するようにして、道路に埋め込む。次に、雨水浸透式舗装材（２３）が集水口（１０）と集水口（１２）から雨水路（９）に流れ込むのを防ぐために、集水口（１０）と集水口（１２）を金属製の網状の蓋（２２）で覆う。そうしてから、歩道部（２０）や車道部（２１）ばかりでなく、上部厚部（３）の上面（４）や上部厚部（７）の上面（８）も、雨水浸透式舗装を施す。歩道部（２０）の舗装は、集水口（１０）に向けた下り勾配にし、車道部（２１）の舗装は、集水口（１２）に向けた下り勾配にする。以上のようにして本考案を使用すると、道路に降った雨水などは、集水口（１０）や集水口（１１）や集水口（１２）に流れ込みやすくなり、雨水路（９）に落ちて排水される。

【０００６】なお、図４に示すように、次のような構成にしてもよい。（ヌ）図３で示したような、上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）の上面（８）の段差状をなくす。（ル）上部厚部（３）の上面（４）を、他方の上部厚部（５）の上面（６）よりも高くし、上部厚部（３）の上面（４）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１０）を設ける。（ヲ）上部厚部（５）の上面（６）の一部に、雨水路（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１１）を設ける。（ワ）上部厚部（３）の上面（４）を、集水口（１０）に向けた下り勾配にする。（カ）上部厚部（５）の上面（６）を、集水口（１１）に向けた下り勾配にする。以上の構成によりなる雨水浸透式舗装用の縁石付き側溝ブロックは、車道部が余り広くない道路において使用するとよい。

【０００７】

【考案の効果】

本考案を使用することによって、次のような効果を生む。（イ）集水口（１０）や集水口（１１）や集水口（１２）は、１ヶ以上設けられているので、雨水などの集水効果を高めることができる。とくに、車道部（２１）側には、集水口（１１）や集水口（１２）が設けられているため、車道部（２１）に降る雨水などの集水効果を高めることができる。（ロ）上部厚部（３）の上面（４）を集水口（１０）に向けた下り勾配に、上部厚部（５）の上面（６）を集水口（１１）に向けた下り勾配に、上部厚部（７）の上面（８）を集水口（１２）に向けた下り勾配にそれぞれしているため、雨水などが集水口に流れやすくなり、水捌けがよくなる。（ハ）集水口（１０）と集水口（１１）と集水口（１２）を、上部厚部（３）の上面（４）や上部厚部（５）の上面（６）や上部厚部（７）の上面（８）にそれぞれ設けているため、雨水浸透式舗装にも適合する形状になっている。（ニ）上部厚部（３）の上面（４）を、他方の、上部厚部（５）の上面（６）や上部厚部（７）の上面（８）よりも高くしてるため、歩道部（２０）を車道部（２１）よりも高くするという、道路構造にも適合できる。（ホ）雨水などの集水効果を高めた本考案を使用すれば、図３に示すように、歩道部（２０）の路肩部に設けられている側溝ブロック（２４）は省略することが可能になり、工費削減や工期短縮が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図

【図２】本考案の斜視図

【図３】本考案の使用状態を示す縦断面図

【図４】本考案の他の実施例を示す縦断面図

【図５】従来の縁石付き側溝ブロックの斜視図

【図６】従来の縁石付き側溝ブロックの使用状態を示す
縦断面図

【符号の説明】

１、２４側溝ブロック２、１３縁石３、５、７、１６、１８上部厚部４、６、８、１７、１９上面９、１５雨水路１０、１１、１２間口の広い集水口１４間口の狭い集水口２０歩道部２１車道部２２金属製の網状の蓋２３雨水浸透式舗装材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】（イ）側溝ブロック（１）の上部厚部の上
面を二分するように長手方向に縁石（２）を設ける。（ロ）縁石（２）により隔てられた、一方の上部厚部
（３）の上面（４）を、他方の、上部厚部（５）の上面
（６）と、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くす
る。（ハ）上部厚部（５）の上面（６）と、上部厚部（７）
の上面（８）は段差状にし、上部厚部（５）の上面
（６）を、上部厚部（７）の上面（８）よりも高くす
る。（ニ）上部厚部（３）の上面（４）の一部に、雨水路
（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１０）を設ける。（ホ）上部厚部（５）の上面（６）の一部に、雨水路
（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１１）を設ける。（ヘ）上部厚部（７）の上面（８）の一部に、雨水路
（９）に通じる１ヶ以上の集水口（１２）を設ける。（ト）上部厚部（３）の上面（４）を、集水口（１０）
に向けた下り勾配にする。（チ）上部厚部（５）の上面（６）を、集水口（１１）
に向けた下り勾配にする。（リ）上部厚部（７）の上面（８）を、集水口（１２）
に向けた下り勾配にする。以上の構成によりなる雨水浸透式舗装用の縁石付き側溝
ブロック。