JP2003301508A - 雨水枡蓋 - Google Patents

雨水枡蓋

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた雨水流入性およびスリップ防止機能を
備えた雨水枡蓋を提供する。 【解決手段】 雨水枡蓋1は、車道7と歩道6との境界
に沿って埋設されている側溝に間隔をおいて設置される
ものであり、当該雨水枡蓋1の外周の一部を形成する周
縁枠2で区画される領域を、設置時に歩道6側に位置す
る第一領域11と車道7側に位置する第二領域12とに
区画し、第一領域11には車道通行方向8と平行に複数
の第一グリッド部材9を間隔をおいて配列して複数の第
一流入口10を設け、第二領域12には車道通行方向8
と斜めに交差する方向に複数の第二グリッド部材13,
14を間隔をおいて配列して複数の第二流入口15を設
け、第一グリッド部材9および第二グリッド部材13,
14の上面に複数の突起16を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面上の雨水を雨
水枡および側溝に導くために道路の側部に設置される雨
水枡蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な車道においては、雨天時の雨水
等が速やかに車道から排出されるように、その中央部分
から歩道に向けて緩やかな下り勾配が付けられており、
図8に示すように、車道80と歩道81との境界に段差
を設けた境界ブロック82にはさらに勾配が付けられて
いる。また、このような境界ブロック82の下部には路
面上の雨水を排水するために側溝が設けられており、こ
の側溝には、路面から流れ込んだ土砂や小石等を堆積さ
せる枡や地中に雨水を浸透させる浸透枡等の雨水枡が所
定間隔をおいて設置されている。
【0003】これらの雨水枡の上方には、路面上の雨水
を流入させるための雨水枡蓋83が設置されているが、
このような雨水枡蓋83は、図9に示すように、長方形
をした周縁枠83aの内側を複数の格子部材83bで縦
横に区画することによって複数の貫通孔84を全面的に
配列した構造の金属製格子状蓋(グレーチング)が周知
となっている。
【0004】図9は、雨水枡蓋83を矢線85の方向に
下り勾配の道路に設置した場合における雨水の流入状態
を示す平面視説明図である。図9に示すように、歩道8
1寄りの場所を流れる雨水は車道80の下り勾配の影響
によって境界ブロック82に沿って高位側から低位側へ
向かう矢線86方向に流れ、また、歩道81から離れた
車道80寄りの場所を流れる雨水は、車道80の矢線8
5方向の下り勾配と、車道80の中央から歩道81に向
けての下り勾配との合成勾配の影響により、車道80の
進行方向と斜めに交差する矢線87方向に流れて雨水枡
蓋83の貫通孔84に流入する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8,
図9で示した雨水枡蓋83は、直交する格子部材83b
を縦横均等に全面的に配置しただけのものであり、雨水
の流れ方向や雨水の流入容易性等を考慮したものではな
いため、実際の道路に設置した場合、雨水枡内に流入し
ようとする雨水が格子部材83bに衝突することによ
り、雨水が流入し難く、雨水の集水能力が低いという問
題があった。
【0006】また、雨水枡蓋83の場合、格子部材83
bが車両等の進行方向に沿って直線状に配置されている
ため、歩行者が雨水枡蓋83の上に足を載せたときに滑
って転倒したり、走行中の自転車が雨水枡蓋83の上を
通過するとき、稀ではあるが、タイヤが貫通孔84に滑
り込んでバランスを崩したり、転倒したりするおそれが
あった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、優れた雨水流入性およびスリップ防止機能を備え
た雨水枡蓋を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の雨水枡蓋は、車道と歩道との境界に沿って
設置される雨水枡蓋であって、当該雨水枡蓋の外周の少
なくとも一部を形成する周縁枠で区画される領域を、設
置時に歩道側に位置する第一領域と車道側に位置する第
二領域とに区画し、前記第一領域には車道通行方向と平
行に複数の第一グリッド部材を間隔をおいて配列して複
数の第一流入口を設け、前記第二領域には車道通行方向
と斜めに交差する方向に複数の第二グリッド部材を間隔
をおいて配列して複数の第二流入口を設け、前記第一グ
リッド部材および前記第二グリッド部材の上面に複数の
突起を設けたことを特徴とする。ここで、車道通行方向
とは車道上を走行する一般車両の進行方向、すなわち道
路長手方向をいう。
【0009】このような構成としたことにより、歩道寄
りの場所を車道通行方向に沿って流れる雨水は、車道通
行方向と平行に配列された複数の第一グリッド部材間に
ある複数の第一流入口へ整然と流れ込み、また、歩道か
ら離れた車道寄りの場所を車道通行方向と斜めに交差し
た方向に流れる雨水は、車道通行方向と斜めに交差する
方向に配列された複数の第二グリッド部材間にある複数
の第二流入口へ整然と流れ込むため、雨水流入性が向上
する。
【0010】また、第一グリッド部材および第二グリッ
ド部材の上面にある複数の独立した突起は、靴底やタイ
ヤ等に対する滑り止め機能を発揮するため、当該雨水枡
蓋の上を通行する歩行者や自転車が滑ったり、転倒した
りすることがなくなり、優れたスリップ防止機能が得ら
れる。また、第一、第二グリッド部材上を通過する雨水
はこれらの突起に当接することによって流れが妨げら
れ、その流速が低下するため、第一、第二グリッド部材
上面からそれぞれ第一、第二流入口へ落下し易くなり、
雨水流入性の向上に有効に作用する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の雨水枡蓋にあっては、前
記周縁枠の少なくとも一部に、その外周側から内周側に
向って下り勾配の雨水案内面を設けることにより、雨水
を周縁枠内へ誘導する機能が高まるので、雨水をさらに
整然と第一流入口または第二流入口に流入させることが
できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の実施例である雨水枡蓋を受
枠に設置した状態を示す平面図、図2(a)は図1にお
けるA−A線断面図、(b)は図1におけるB−B線断
面図、図3は図1に示す雨水枡蓋を受枠に対し開放した
状態で示す正面斜視図、図4は図1に示す雨水枡蓋を受
枠に対し開放した状態で示す背面斜視図、図5は図1に
示す雨水枡蓋を道路に設置した状態を示す平面図であ
る。
【0013】図1〜図4に示すように、本実施例の雨水
枡蓋1は、地盤にアンカーボルト(図示せず)によって
固定される平面形状が長方形の受枠3に2つの蝶番部材
4を介して開閉可能に取り付けられ、図5に示すよう
に、車道7と歩道6との境界に沿って埋設されている側
溝(図示せず)に所定間隔ごとに設置される。
【0014】図1に示すように、雨水枡蓋1の外周の3
辺を形成する周縁枠2で囲まれた領域を、設置時に歩道
6側に位置する第一領域11と車道7側に位置する第二
領域12とに区画し、第一領域11には車道通行方向8
と平行に複数の第一グリッド部材9を間隔をおいて配列
することによって複数の第一流入口10を設け、第二領
域12には車道通行方向8と斜めに交差する方向に複数
の第二グリッド部材13,14を間隔をおいて配列する
ことによって複数の第二流入口15を設けている。第二
グリッド部材13,14は、雨水枡蓋1の車道横断方向
の中心線Lを中心にして線対称をなすように山形状に傾
斜配列されている。
【0015】第一グリッド部材9および第二グリッド部
材13,14の上面には、円錐台形状の突起16をそれ
ぞれの長手方向に沿って所定間隔ごとに複数配置してい
る。これらの突起16は第一グリッド部材9および第二
グリッド部材13,14と同材質で一体的に形成されて
いる。また、これらの第一グリッド部材9および第二グ
リッド部材13,14を補強するため、中心線Lと平行
な複数の補強部材17が所定間隔ごとに配置されてお
り、第一グリッド部材9および第二グリッド部材13,
14と補強部材17との交差部分は互いに一体的に接合
されている。
【0016】また、第一グリッド部材9、第二グリッド
部材13,14および補強部材17の端部と周縁枠2と
は一体的に接合されているが、周縁枠2の内周において
前記接合部分を除いた部分には、その外周側から内周側
に向って下り勾配の雨水案内面2aが設けられている。
【0017】図5に示すように、矢線18方向に下り勾
配の車道7と歩道6との境界に雨水枡蓋1を設置する
と、歩道6寄りの場所を車道通行方向8に沿って流れる
雨水R1は、車道通行方向8と平行に配列された複数の
第一グリッド部材9間にある複数の第一流入口10へ整
然と流れ込み、また、歩道6から離れた車道7寄りの場
所を車道通行方向8と斜めに交差した方向に流れる雨水
R2は、車道通行方向8と斜めに交差する方向に配列さ
れた複数の第二グリッド部材14間にある複数の第二流
入口15へ整然と流れ込むため、優れた雨水流入性を発
揮する。
【0018】なお、車道7が矢線19方向へ下り勾配で
ある場合は、歩道6寄りの場所を車道通行方向8に沿っ
て流れる雨水R3は、第一グリッド部材9間にある第一
流入口10へ整然と流れ込み、また、歩道6から離れた
車道7寄りの場所を車道通行方向8と斜めに交差した方
向に流れる雨水R4は、第二グリッド部材13間にある
第二流入口15へ整然と流れ込むため、このときも優れ
た雨水流入性が得られる。
【0019】このように、雨水枡蓋1は、第一グリット
9だけでなく、傾斜方向が中心線Lを中心に線対称とな
るように配列された第二グリット13,14を備えてい
るため、車道7の下り勾配が矢線18,19のいずれで
あっても優れた雨水流入性を得ることができ、施工現場
の勾配方向に左右されず設置できるので汎用性に優れて
いる。
【0020】また、雨水枡蓋1において、第一グリッド
部材9および第二グリッド部材13,14の上面に設け
られた複数の突起16は、靴底やタイヤ等に対する滑り
止めとして作用するため、当該雨水枡蓋1の上に歩行者
が足を載せたり、自転車のタイヤが触れたりしたときに
滑ったり、転倒したりすることがなく、優れたスリップ
防止機能が得られる。
【0021】また、第一グリッド部材9や第二グリッド
部材13,14上を通過する雨水はこれらの突起16に
当接することによって流れが妨げられ、その流速が低下
するため、第一グリッド部材9や第二グリッド部材1
3,14の上面からそれぞれ第一流入口10や第二流入
口15内へ落下し易くなり、雨水流入性の向上に寄与す
ることとなる。
【0022】次に、図6,図7を参照して、本発明の他
の実施例である雨水枡蓋20について説明する。なお、
雨水枡蓋20において、前述した雨水枡蓋1と同様の構
造、機能を有する部分については、図1〜図5と同じ符
号を付して説明を省略する。
【0023】図6,図7に示すように、本実施例の雨水
枡蓋20においては、設置時に歩道6側に位置する第一
領域21には車道通行方向と平行に複数の第一グリッド
部材9を間隔をおいて配列することによって複数の第一
流入口10を設け、設置時に車道7側に位置する第二領
域22には車道通行方向と斜めに交差する方向に複数の
第二グリッド部材23を間隔をおいて配列することによ
って複数の第二流入口25を設けている。
【0024】図7に示すように、矢線28方向に下り勾
配の車道7と歩道6との境界に雨水枡蓋20を設置する
と、雨水枡蓋1の場合と同様、歩道6寄りの場所を車道
通行方向8に沿って流れる雨水R5は、車道通行方向8
と平行に配列された複数の第一グリッド部材9間にある
複数の第一流入口10へ整然と流れ込み、また、歩道6
から離れた車道7寄りの場所を車道通行方向8と斜めに
交差した方向に流れる雨水R6は、車道通行方向8と斜
めに交差する方向に配列された複数の第二グリッド部材
23間にある複数の第二流入口25へ整然と流れ込む
が、第二領域22に配列された複数の第二グリッド部材
23が全て同じ方向に傾斜しているため、特に、雨水R
6が効率良く流入する。
【0025】したがって、雨水枡蓋20は、歩道6寄り
の場所を車道通行方向8に沿って流れる雨水R5に比
べ、歩道6から離れた車道7寄りの場所を車道通行方向
8と斜めに交差した方向に流れる雨水R6の量が多い場
所においても優れた雨水流入性を発揮する。その他の構
造、機能等は雨水枡蓋1と同様である。
【0026】なお、本実施例の雨水枡蓋1,20はいず
れも車道7が矢線18,19,28方向に下り勾配であ
る場所に設置しているが、本発明の雨水枡蓋の設置場所
はこれらの場所に限定するものではないので、勾配のな
い車道と歩道との境界等にも好適に設置することがで
き、このような場所においても優れた雨水流入性を発揮
する。
【0027】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏する。
【0028】(1)雨水枡蓋の外周の少なくとも一部を
形成する周縁枠で区画される領域を、設置時に歩道側に
位置する第一領域と車道側に位置する第二領域とに区画
し、前記第一領域には車道通行方向と平行に複数の第一
グリッド部材を間隔をおいて配列して複数の第一流入口
を設け、前記第二領域には車道通行方向と斜めに交差す
る方向に複数の第二グリッド部材を間隔をおいて配列し
て複数の第二流入口を設け、前記第一グリッド部材およ
び前記第二グリッド部材の上面に複数の突起を設けたこ
とにより、歩道寄りの場所を車道通行方向に沿って流れ
る雨水は第一グリッド部材間にある複数の第一流入口へ
整然と流れ込み、また、歩道から離れた車道寄りの場所
を車道通行方向と斜めに交差した方向に流れる雨水は第
二グリッド部材間にある複数の第二流入口へ整然と流れ
込むため、雨水流入性が向上する。
【0029】(2)第一グリッド部材および第二グリッ
ド部材の上面にある複数の独立した突起は、靴底やタイ
ヤ等に対する滑り止め機能を有しているため、当該雨水
枡蓋の上を通行する歩行者や自転車に対して優れたスリ
ップ防止機能を発揮し、また、第一、第二グリッド部材
上を通過する雨水はこれらの突起に当接することによっ
て流速が低下して、第一,第二グリッド部材上面からそ
れぞれ第一,第二流入口へ落下し易くなるため、雨水流
入性の向上に有効に作用する。
【0030】(3)前記周縁枠の少なくとも一部に、そ
の外周側から内周側に向って下り勾配の雨水案内面を設
けることにより、雨水を周縁枠内へ誘導する機能が高ま
るので、雨水をさらに整然と第一流入口または第二流入
口に流入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である雨水枡蓋を受枠に設置
した状態を示す平面図である。
【図2】 (a)は図1におけるA−A線断面図であ
り、(b)は図1におけるB−B線断面図である。
【図3】 図1に示す雨水枡蓋を受枠に対し開放した状
態で示す正面斜視図である。
【図4】 図1に示す雨水枡蓋を受枠に対し開放した状
態で示す背面斜視図である。
【図5】 図1に示す雨水枡蓋を道路に設置した状態を
示す平面図である。
【図6】 本発明の他の実施例である雨水枡蓋を示す平
面図である。
【図7】 図6に示す雨水枡蓋を道路に設置した状態を
示す平面図である。
【図8】 従来の雨水枡蓋を道路に設置した状態を示す
斜視図である。
【図9】 図8に示す雨水枡蓋への雨水流入状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1,20 雨水枡蓋 2 周縁枠 2a 雨水案内面 3 受枠 4 蝶番部材 6 歩道 7 車道 8 車道通行方向 9 第一グリッド部材 10 第一流入口 11,21 第一領域 12,22 第二領域 13,14,23 第二グリッド部材 15,25 第二流入口 16 突起 17 補強部材 18,19,28 矢線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車道と歩道との境界に沿って設置される
    雨水枡蓋であって、 当該雨水枡蓋の外周の少なくとも一部を形成する周縁枠
    で区画される領域を、設置時に歩道側に位置する第一領
    域と車道側に位置する第二領域とに区画し、 前記第一領域には車道通行方向と平行に複数の第一グリ
    ッド部材を間隔をおいて配列して複数の第一流入口を設
    け、 前記第二領域には車道通行方向と斜めに交差する方向に
    複数の第二グリッド部材を間隔をおいて配列して複数の
    第二流入口を設け、 前記第一グリッド部材および前記第二グリッド部材の上
    面に複数の突起を設けたことを特徴とする雨水枡蓋。
  2. 【請求項2】 当該周縁枠の少なくとも一部に、その外
    周側から内周側に向って下り勾配の雨水案内面を設けた
    請求項1記載の雨水枡蓋。
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