JP3915022B2 - 移動体通信端末、移動体通信システム及び通信方法 - Google Patents

移動体通信端末、移動体通信システム及び通信方法 Download PDF

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    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、移動体通信端末、移動体通信システム及び通信方法に関するものであり、特に、複数の通信方式により通信可能な移動体通信端末、その移動体通信端末を含む移動体通信システム及びその移動体通信端末を用いた通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信分野は、急速に進歩しており、1980年頃にアナログ方式がサービスを開始し、そして、1990年代には、日本ではPDC(Personal Digital Cellular Telecommunications System)方式、ヨーロッパではGSM(Global System for Mobile communications)方式等がサービスを開始した。さらに、1つの端末で世界中のどこでも使用できる標準システムとして、IMT2000(International Mobile Telecommunication - 2000)方式が提案されている。このIMT2000方式では、無線部分にW−CDMA(Wide band - Code Division Multiplex Access)とCDMA2000が採用されている。
【0003】
このように複数の通信方式が運用されている状況においては、基本的に、複数のサービスを受けるためには、これらの通信方式に対応することができる専用の移動体通信端末を通信方式毎に持たなければならず、不便である。そこで、複数の通信方式で通信可能なマルチモード端末が提案されている。特に、2つの通信方式で通信可能な移動体通信端末はデュアル端末と呼ばれる。
【0004】
このようなマルチモード端末が通信可能な通信方式には、通常、端末における通信処理が複雑でなく消費電力が小さい通信方式と、その通信方式と比較して通信処理が複雑で消費電力が大きい通信方式が含まれる。例えば、PDCとW−CDMAのデュアル端末では、W−CDMAの方がPDCよりも受信処理に関して消費電力が極めて大きく、待受け時間が極端に短くなるという問題がある。
【0005】
他方、従来より、移動体通信端末における消費電力を削減し、待受け時間を長くする技術が種々提案されている。その一つが特開平5−167524号公報に開示されている。この公報においては、ポケットベル用無線で携帯電話機の呼び出しを受信し、この呼び出し情報に基づき電話部に電源を供給し、通話を行なう技術が開示されている。しかしながら、この公報に開示された携帯電話機は、それ自体通話に利用できないポケットベルの無線通信を利用したものであり、本発明が前提とする複数の通信方式により通話できる移動体通信端末とは、異なるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の、デュアルモード端末を始めとする複数の通信方式より通話可能な移動体通信端末では、複数の通信方式に対応した通信処理を行なう必要性や消費電力の大きい通信方式を処理する必要性により、全体として消費電力が大きくなり、待受け時間が短くなるという問題点があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、消費電力の削減を図ることができる移動体通信端末、移動体通信システム及び通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる移動体通信端末は、第1の通信方式による通信を処理する第1の通信処理部(例えば、本発明の実施の形態におけるPDC処理部102)と、第2の通信方式による通信を処理する第2の通信処理部(例えば、本発明の実施の形態におけるW−CDMA通信処理部101)とを備え、当該第1の通信方式及び当該第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末(例えば、本発明の実施の形態における携帯電話端末1)であって、初期段階において前記第1の通信処理部は起動状態とし、前記第2の通信処理部は停止状態とするとともに、前記第1の通信処理部は、前記第1の通信方式を実行する第1の基地局から送信された起動要求を受信する手段と、前記起動要求に応じて第2の通信処理部に対して起動要求を通知する手段とを有し、前記第2の通信処理部は、前記第1の通信処理部から通知された起動要求に応じて起動する手段を有し、前記第1の通信処理部は、前記第2の通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記第1の基地局との間で着信処理を実行するようにしたものである。このような構成により、起動要求を受信するまでは、第2通信処理部は停止状態にあるため、消費電力の削減を図ることができるうえ、さらに、通話を確実に行うことができる。
【0011】
他方、本発明にかかる他の移動体通信端末は、前記第2の通信処理部の停止状態が、位置登録完了後ページングチャネルのモニタリングを停止している状態でとするようにしてもよい。これにより第2の通信処理部の起動時間を短縮することができる。
【0012】
本発明にかかる移動体通信システムは、第1の通信方式及び第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末と、第1の通信方式により通信を行なう第1の基地局と、第2の通信方式により通信を行なう第2の基地局と、当該第1の基地局及び第2の基地局と接続された交換網とを備えた移動体通信システムであって、前記交換網は、前記移動体通信端末に対する第2の通信方式による着信要求があった場合に、前記第1の基地局に対して起動要求を送信し、前記第1の基地局は、前記起動要求を受信し、前記第1の通信方式によって前記移動体通信端末に対して起動要求を送信し、前記移動体通信端末は、第1の基地局から前記起動要求を受信し、初期段階において停止状態にある第2の通信方式による通信を処理する通信処理部を起動し、さらに、前記第2の通信方式により通信を処理する通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記移動体通信端末と前記第1の基地局との間で着信処理を実行するようにしたものである。このような構成により、起動要求を受信するまでは、第2通信処理部は停止状態にあるため、消費電力の削減を図ることができるうえ、さらに、通話を確実に行うことができる。
【0016】
本発明かかる移動体通信方法は、第1の通信方式及び第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末によって通信を行なう通信方法であって、前記移動体通信端末に対する第2の通信方式による着信要求があった場合に、網側から第1の通信方式によって前記移動体通信端末に対して起動要求を送信するステップと、前記移動体通信端末において、前記網側から前記起動要求を受信し、初期段階において停止状態にある第2の通信方式による通信を処理する通信処理部を起動するステップを備え、前記通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記第1の通信方式で着信処理を実行するステップを備えたものである。このような方法により、起動要求を受信するまでは、第2通信処理部は停止状態にあるため、消費電力の削減を図ることができるうえ、さらに、通話を確実に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態1にかかる移動体通信システムの構成について説明する。この移動体通信システムは、図1に示されるように、携帯電話端末1、PDC基地局2、W−CDMA基地局3及び携帯電話事業者交換網4を備えている。
【0023】
携帯電話端末1は、移動体通信端末の一例として例示したものであり、この例では、PDC方式及びW−CDMA方式の双方により通信可能なデュアル端末である。即ち、この携帯電話端末1は、PDC基地局2とPDC方式の無線インタフェースにより通信できる能力を備えるとともに、W−CDMA基地局3とW−CDMA方式の無線インタフェースにより通信できる能力を備えている。
【0024】
PDC基地局2は、PDC方式により、自局の無線エリア内の携帯電話端末1と通信を行なうことができる。また、PDC基地局2は、携帯電話事業者交換網4と通信回線で接続されている。
【0025】
W−CDMA基地局3は、W−CDMA方式により、自局の無線エリア内の携帯電話端末1と通信を行なうことができる。また、W−CDMA基地局3は、携帯電話事業者交換網4と通信回線で接続されている。
【0026】
携帯電話事業者交換網4は、通信の呼を交換する能力を有し、外部ネットワークからの着信も可能である。
【0027】
続いて、図2を用いて、携帯電話端末1の構成について説明する。この携帯電話端末1は、ユーザI/F制御部10、W−CDMA無線部11、W−CDMA制御部12、PDC無線部13、PDC制御部14、メモリ15、キーボード16、マイク17、スピーカ18及び表示装置19を備えている。
【0028】
ユーザI/F制御部10は、キーボード16、マイク17、スピーカ18、表示装置19を制御し、キーボード16及びマイク17によって入力される情報やスピーカ18及び表示装置19によって出力される情報を処理し、W−CDMA制御部12及びPDC制御部14との間の情報のやりとりを行なう。
【0029】
W−CDMA無線部11は、W−CDMA基地局3とW−CDMA方式に従った無線通信を行なう。W−CDMA制御部12は、主としてW−CDMA無線部11を制御する。
【0030】
PDC無線部13は、PDC基地局2とPDC方式に従った無線通信を行なう。PDC制御部14は、主としてPDC無線部13を制御する。ここで、W−CDMA制御部12とPDC制御部14は、互いに通信可能である。
【0031】
ここで、W−CDMA方式により通信を処理するW−CDMA制御部12及びW−CDMA無線部11をあわせてW−CDMA通信処理部101とする。また、PDC方式により通信を処理するPDC制御部14とPDC無線部13をあわせてPDC通信処理部102とする。
【0032】
メモリ15は、ユーザI/F制御部10、W−CDMA制御部12及びPDC制御部14によって使用される記憶手段であって、実装としては複数のモジュールに分けることもできる。
【0033】
キーボード16は、ユーザから電話番号等の入力を行なうものである。マイク17は、ユーザによって音声を入力し、送話信号等に変換するものである。スピーカ18は、受話信号等を変換し音声を出力する。表示装置19は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)素子等によって情報を視覚的に伝達するための装置である。
【0034】
続いて、図3のシーケンス図を用いて、本発明の実施の形態1にかかる移動体通信システムにおける処理について説明する。このシーケンス図は、携帯電話端末1に対してW−CDMAへの着信(Mobile Terminate Call)があった場合の処理を示している。また、初期状態において、携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101は停止した状態にあり、PDC通信処理部102は位置登録(Attach/Location Registration)が完了し、待受け(IDLE/PCH monitoring)状態にある。ここで、この発明の実施の形態1において、W−CDMA通信処理部101が停止した状態とは、W−CDMA無線部11の電源がオフ状態にあり、W−CDMA制御部12のみ電源がオン状態にあることをいう。
【0035】
まず、携帯電話事業者交換網4が、携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信を検出したとする。このとき、携帯電話事業者交換網4では、着信先の携帯電話端末1がいわゆるマルチモード端末の場合に本発明のような処理が実行される。マルチモード端末以外の場合には、その端末の通信可能な通信方式によって着信要求が実行される。ここで、着信先の携帯電話端末1がマルチモード端末であるか否かは、端末販売時又は事後的に携帯電話事業者交換網4に登録し、管理することが好ましい。また、携帯電話端末1がマルチモード端末である場合にも、どの通信方式を優先的に使用するかを特定する情報も携帯電話事業者交換網4において管理することが望まれる。但し、PDC方式とW−CDMA方式の場合のように、明らかにW−CDMA方式の方が通信音質が良く、ユーザが選択する可能性が高い場合には、W−CDMA方式をいわゆるデフォルトとして優先的に使用することとしてもよい。
【0036】
携帯電話事業者交換網4は、通信回線を介してPDC基地局2に対してW−CDMA通信処理部起動要求を送信する(S101)。PDC基地局2は、携帯電話事業者交換網4からW−CDMA通信処理部起動要求を受信する。そして、PDC基地局2は、携帯電話端末1に対してPDC方式によりW−CDMA通信処理部起動要求を含むページング信号を送信する(S102)。
【0037】
携帯電話端末1は、PDC通信処理部102によってこのページング信号を受信する。そして、当該ページング信号中に含まれるW−CDMA通信処理部起動要求に基づいて、PDC制御部14は、W−CDMA制御部12に対して起動要求を行なう(S103)。W−CDMA制御部12は、当該起動要求を受けてW−CDMA無線部11の電源をオン状態にし、W−CDMA通信処理部101を起動状態にする。そして、W−CDMA制御部12は、当該W−CDMA無線部11が正常に起動したことを確認して、起動確認をPDC制御部14に通知する(S104)。PDC制御部14は、この起動確認を受けて、PDC基地局2に対しW−CDMAにて着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S105)。PDC基地局2は、携帯電話端末1より当該着信無線状態報告を受信する。
【0038】
携帯電話端末1のW−CDMA制御部12は、起動要求に応じて起動した後、位置登録信号をW−CDMA基地局3に送信し、携帯電話端末1とW−CDMA基地局3間で位置登録処理を実行する(S106)。W−CDMA基地局3は、この位置登録処理が完了した場合には、その旨を示す位置登録完了通知を通信回線を介して携帯電話事業者交換網4に対して送信する(S107)。
【0039】
携帯電話事業者交換網4は、W−CDMA基地局3から位置登録完了通知を受信する。そして、携帯電話事業者交換網4は、通信回線を介してW−CDMA基地局3に対して当該携帯電話端末1への着信要求を送信する(S108)。
【0040】
W−CDMA基地局3は、携帯電話事業者交換網4から送信された着信要求を受信する。W−CDMA基地局3は、この着信要求に応じて、携帯電話端末1に対してページング信号を送信する(S109)。
【0041】
携帯電話端末1は、W−CDMA無線部11及びW−CDMA制御部12によってページング信号を受信する。その後、W−CDMA基地局3と携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101の間で着信処理を実行する(S110)。そして、携帯電話端末1は通話状態に移行する。
【0042】
このような一連の処理により、携帯電話端末1においてW−CDMA通信処理部101が停止状態にあったとしても、W−CDMA方式の着信処理を行うことができる。
【0043】
続いて、携帯電話端末1のPDC通信処理部102からW−CDMA通信処理部101に対して通知された起動要求(図3:S103)に応じてW−CDMA通信処理部101が正常に起動しなかった場合の処理について説明する。図4は、この処理を示すシーケンス図である。携帯電話端末1では、図3の場合と同様に、初期状態において、W−CDMA通信処理部101は停止した状態にあり、PDC通信処理部102は位置登録が完了し、待受け状態にある。
【0044】
携帯電話事業者交換網4は携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信を検出し、PDC基地局2に対してW−CDMA通信処理部起動要求を送信する(S201)。PDC基地局2は、当該W−CDMA通信処理部起動要求の受信に応じて、携帯電話端末1に対してPDC方式によりW−CDMA通信処理部起動要求を含むページング信号を送信する(S202)。携帯電話端末1は、PDC通信処理部102によってこのページング信号を受信し、当該ページング信号中に含まれるW−CDMA通信処理部起動要求に基づいて、PDC制御部14は、W−CDMA制御部12に対して起動要求を行なう(S203)。
【0045】
W−CDMA制御部12は、当該起動要求を受けてW−CDMA無線部11の電源をオン状態にする。このとき、W−CDMA制御部12は、当該W−CDMA無線部11が正常に起動しなかったことを検出したものとする。例えば、受信品質の測定の結果、通信を行うために必要な受信品質を有するチャネルを検出できなかったような場合である。このような場合に、W−CDMA制御部12は、PDC制御部14に対して起動エラー通知を行う(S204)。PDC制御部14は、この起動エラー通知を受けて、PDC基地局2に対してW−CDMA方式にて着信不可であり、PDC方式により着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S205)。
【0046】
PDC基地局2は、携帯電話端末1より当該着信無線状態報告を受信する。そして、PDC基地局2と携帯電話端末1のPDC通信処理部102との間で通常の着信処理を実行する(S206)。
【0047】
このように、W−CDMAにより通信できない状況にある場合でもPDC方式により着信を行うことができるため、PDCの無線エリアとW−CDMAの無線エリアとを意識することなく、より広い無線エリアにおいて通信可能になる。
【0048】
続いて、本発明の実施の形態1にかかる移動体通信システムにおける携帯電話事業者交換網4、PDC基地局2及び携帯電話端末1のそれぞれの処理フローを図5、図6及び図7を用いて説明する。尚、W−CDMA基地局3については、基本的に通常の処理と同じであるため、説明を省略する。
【0049】
最初に図5に示すフローチャートを用いて携帯電話事業者交換網4の処理フローを説明する。
【0050】
携帯電話事業者交換網4は、携帯電話端末1に対する着信を検出した場合(S301)、その着信がW−CDMA方式の利用を要求するものであるかどうかを判定する(S302)。携帯電話事業者交換網4が、着信はW−CDMA方式の利用を要求するものでないと判定した場合には、PDC方式による通信を行なう(S303)。
【0051】
他方、携帯電話事業者交換網4が、着信はW−CDMA方式の利用を要求するものであると判定した場合には、PDC基地局2に対してW−CDMA通信処理部起動要求を送信する(S304)。
【0052】
その後、PDC基地局2から着信不可通知を受信した場合(S305)には、着信失敗と判断し(S308)、その旨のメッセージを発呼者側に通知する。他方、PDC基地局2から着信不可通知を受信しない場合(S305)には、PDC基地局2から位置登録完了通知を受信したか否かを判定する(S306)。そして、携帯電話事業者交換網4がPDC基地局2から予め定められた時間内に当該位置登録完了通知を受信しなかった場合には、着信失敗と判断し(S308)、その旨のメッセージを発呼者側に通知する。
【0053】
他方、携帯電話事業者交換網4が、当該位置登録完了通知を受信した場合には、着信要求をW−CDMA基地局3に対して送信する(S307)。
【0054】
次に、図6に示すフローチャートを用いてPDC基地局2の処理フローについて説明する。
【0055】
まず、PDC基地局2は、携帯電話事業者交換網4からW−CDMA通信処理部起動要求通知を受信すると(S401)、携帯電話端末1に対してPDC方式によりW−CDMA通信処理部起動要求を含むページング信号を送信する(S402)。
【0056】
PDC基地局2は、その後、予め定められた時間内に携帯電話端末1から着信無線状態報告を受信したかどうかを判定する(S403)。PDC基地局2が予め定められた時間内に携帯電話端末1から着信無線状態報告を受信しない場合には、携帯電話事業者交換網4に対して着信不可通知を行なう(S404)。
【0057】
PDC基地局1が携帯電話端末1から着信無線状態報告を受信した場合には、その内容がW−CDMAにて着信可能であることを示すものであるか否かについて判定する(S405)。着信無線状態報告がW−CDMAにて着信可能であることを示すものでない場合、即ちPDCにて着信可能であることを示す場合には、PDC基地局2は、携帯電話端末1のPDC通信処理部102との間で通常の着信処理を実行する(S407)。また、着信無線状態報告がW−CDMAにて着信可能であること示すものである場合には、PDC基地局2は、処理完了とし特に今回の着信に関してはさらなる処理を行なわない(S406)。
【0058】
次に、図7に示すフローチャートを用いて携帯電話端末1の処理フローについて説明する。
【0059】
携帯電話端末1がPDC通信処理部102においてPDC基地局2からW−CDMA通信処理部起動要求を受信した場合(S501)には、PDC通信処理部102からW−CDMA通信処理部101に対してこの起動要求を通知する(S502)。W−CDMA制御部12は、当該起動要求を受けてW−CDMA無線部11の電源をオン状態にし、W−CDMA通信処理部101を起動状態にする(S503)。
【0060】
このとき、W−CDMA通信処理部101が正常に起動しなかった場合(S504)、即ち、PDC通信処理部102がW−CDMA通信処理部101から起動エラー通知を受けた場合には、PDC通信処理部102からPDC基地局2に対して、W−CDMAにて着信不可であり、PDCにて着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S506)。この場合には、PDC基地局2と携帯電話端末1のPDC通信処理部102との間で通常の着信処理を実行する(S510)。
【0061】
他方、W−CDMA通信処理部101が正常に起動した場合(S504)には、即ち、W−CDMA通信処理部101からPDC通信処理部102が起動確認を受けた場合には、PDC通信処理部102はPDC基地局2に対してW−CDMAにて着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S505)。
【0062】
そして、携帯電話端末1のW−CDMA制御部12は、W−CDMA無線部11によって、位置登録信号をW−CDMA基地局3に送信する(S507)。次に携帯電話端末1は、W−CDMA基地局3から送信されたページング信号をW−CDMA無線部11及びW−CDMA制御部12によって受信する(S508)。その後、携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101は、W−CDMA基地局3との間で着信処理を実行する(S509)。これに続いて、携帯電話端末1は通話状態に移行する。
【0063】
以上、説明したように、本発明の実施の形態1にかかる移動体通信端末では、W−CDMA無線部の電源を待受け時にオフ状態にすることができ、電力消費を削減することができる。
【0064】
また、待受け時には、W−CDMA無線部は停止状態にあり位置更新処理は行われないため、位置更新処理に伴うトラフィックを軽減でき、W−CDMA方式の無線リソースを軽減できるという効果もある。
【0065】
さらには、本発明の実施の形態1にかかる移動体通信システムでは、W−CDMA方式の無線ネットワークを変更することなく実現可能である。そのため、国際的な標準化仕様(3GPP仕様)を変更する必要がないため、導入が極めて容易である。
【0066】
発明の実施の形態2.
次に本発明の実施の形態2にかかる移動体通信システムについて図8に示すシーケンス図を用いて説明する。尚、この発明の実施の形態2にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0067】
図8に示すシーケンス図は、携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信があった場合の処理を示している。この発明の実施の形態2にかかる携帯電話端末1では、初期状態において、PDC通信処理部102は位置登録が完了し、待受け状態にある。他方、W−CDMA通信処理部101は、位置登録が完了し、待受け状態にあるが、ページングチャネル(PCH)のモニタリングは行なっていない状態にある。即ち、W−CDMA通信処理部101は、PCHモニタリングを行なっていない分、電源消費を削減している。
【0068】
まず、携帯電話事業者交換網4が、携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信を検出したとする。この場合、携帯電話事業者交換網4は、通信回線を介してW−CDMA基地局3に対して着信要求を送信する(S601)。
【0069】
W−CDMA基地局3は、携帯電話事業者交換網4から着信要求を受信する。そして、W−CDMA基地局3は、携帯電話端末1に対してW−CDMA方式によりページング信号を送信する(S602)。この例では、携帯電話端末1は、PCHモニタリングを行なっていないため、W−CDMA基地局3より送信されたページング信号を受信することができない。
【0070】
このため、携帯電話事業者交換網4は、PDC基地局2に対してW−CDMA通信処理部起動要求を通信回線を介して送信する(S603)。
【0071】
PDC基地局2は、携帯電話事業者交換網4からW−CDMA通信処理部起動要求を受信する。そして、PDC基地局2は、携帯電話端末1に対してPDC方式によりW−CDMA通信処理部起動要求を含むページング信号を送信する(S604)。
【0072】
携帯電話端末1は、PDC通信処理部102によってこのページング信号を受信する。そして、当該ページング信号中に含まれるW−CDMA通信処理部起動要求に基づいて、PDC制御部14は、W−CDMA制御部12に対して起動要求を行なう(S605)。W−CDMA制御部12は、当該起動要求を受けてW−CDMA無線部11によりPCHモニタリングを開始する。そして、W−CDMA制御部12は、当該W−CDMA無線部11が正常に起動し、ページング信号が受信できたことを確認して、起動確認をPDC制御部14に通知する(S606)。
【0073】
PDC制御部14は起動確認を受けて、PDC基地局2に対してW−CDMAにて着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S607)。PDC基地局2は、携帯電話端末1より当該着信無線状態報告を受信する。
【0074】
その後、W−CDMA基地局3と携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101の間で着信処理を実行する(S608)。これに続いて、携帯電話端末1は通話状態に移行する。
【0075】
このような一連の処理により、携帯電話端末1においてW−CDMA通信処理部101がPCHのモニタリングを停止した状態にあったとしても、W−CDMA方式の着信処理を行なうことができる。
【0076】
発明の実施の形態3.
次に本発明の実施の形態3にかかる移動体通信システムについて図9に示すシーケンス図を用いて説明する。尚、この発明の実施の形態3にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。この発明の実施の形態3では、PDC基地局が携帯電話端末1からW−CDMAにより着信可能であることを示す着信無線状態報告を受け、携帯電話事業者交換網4に対してその旨を通知し、当該携帯電話事業者交換網4から再度W−CDMA基地局3に対して着信要求を行なっている点に特徴を有する。
【0077】
図9に示すシーケンス図は、携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信があった場合の処理を示している。この発明の実施の形態3にかかる携帯電話端末1では、初期状態において、PDC通信処理部102は位置登録が完了し、待受け状態にある。また、W−CDMA通信処理部101は、停止しておらず、位置登録が完了し、待受け状態にあるが、PCHモニタリングは行なっていない状態にある。即ち、W−CDMA通信処理部101は、PCHモニタリングを行なっていない分、電源消費を削減している。
【0078】
まず、携帯電話事業者交換網4が、携帯電話端末1に対しW−CDMA方式よる通信を要求する着信を検出したとする。この場合、携帯電話事業者交換網4は、W−CDMA基地局3に対して着信要求を通信回線を介して送信する(S701)。
【0079】
W−CDMA基地局3は、携帯電話事業者交換網4から着信要求を受信する。そして、W−CDMA基地局3は、携帯電話端末1に対してW−CDMA方式によりページング信号を送信する(S702)。この例では、携帯電話端末1では、PCHモニタリングを行なっていないため、W−CDMA基地局3より送信されたページング信号を受信することができない。
【0080】
このため、携帯電話事業者交換網4は、PDC基地局2に対してW−CDMA通信処理部起動要求を通信回線を介して送信する(S703)。
【0081】
PDC基地局2は、携帯電話事業者交換網4からW−CDMA通信処理部起動要求を受信する。そして、PDC基地局2は、携帯電話端末1に対してPDC方式によりW−CDMA通信処理部起動要求を含むページング信号を送信する(S704)。
【0082】
携帯電話端末1は、PDC通信処理部102によってこのページング信号を受信する。そして、当該ページング信号中に含まれるW−CDMA通信処理部起動要求に基づいて、PDC制御部14は、W−CDMA制御部12に対して起動要求を行なう(S705)。W−CDMA制御部12は、当該起動要求を受けてW−CDMA無線部11によりPCHモニタリングを開始する。そして、W−CDMA制御部12は、当該W−CDMA無線部11が正常に起動し、ページング信号が受信できたことを確認して、起動確認をPDC制御部14に通知する(S706)。PDC制御部14は起動確認を受けて、PDC基地局2に対してW−CDMA方式にて着信可能であることを示す着信無線状態報告を送信する(S707)。
【0083】
PDC基地局2は、携帯電話端末1より当該着信無線状態報告を受信する。そして、このPDC基地局2は、当該着信無線状態報告の受信に応じて、携帯電話事業者交換網4に対して、W−CDMA通信処理部着信可能通知を送信する(S708)。
【0084】
携帯電話事業者交換網4は、このW−CDMA通信処理部着信可能通知を受信し、再度、W−CDMA基地局3に対して着信要求を通信回線を介して送信する(S709)。
【0085】
W−CDMA基地局3は、携帯電話事業者交換網4から着信要求を受信する。そして、W−CDMA基地局3は、携帯電話端末1に対してW−CDMA方式によりページング信号を送信する(S710)。携帯電話端末1は、W−CDMA通信処理部101によってこのページング信号を受信し、W−CDMA基地局3との間で通常の着信処理を実行する(S711)。これに続いて、携帯電話端末1は通話状態に移行する。
【0086】
このような一連の処理により、携帯電話端末1においてW−CDMA通信処理部101がPCHのモニタリングを停止した状態にあったとしても、W−CDMA方式の着信処理を行うことができる。
【0087】
発明の実施の形態4.
本発明の実施の形態4は、PDC通信処理部102が無線エリア外や弱電界を検出した場合の処理に特徴を有する。尚、この発明の実施の形態4にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0088】
図10のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態4にかかる携帯電話端末1の処理を説明する。この携帯電話端末1では、初期状態において、W−CDMA通信処理部101は停止した状態にあり、PDC通信処理部102は位置登録が完了し、待受け状態にある(S801)。このような状態において、PDC通信処理部102が無線エリア外や弱電界を検出した場合(S802)には、停止状態にあったW−CDMA通信処理部101を起動し、PCHのモニタリングを実行する(S803)。このとき、PDC通信処理部102は、起動状態を維持している。
【0089】
このように、PDC通信処理部102が無線エリア外や弱電界を検出した場合、即ち通信状態の劣化を検出した場合には、W−CDMA通信処理部101により着信できるような状態に移行しているため、着信の取り逃しを回避することができる。
【0090】
尚、PDC通信処理部102が通信状態の劣化を検出するには、受信信号の電界強度の他、BER(Bit Error Rate)やSNR(Signal to Noise Ratio)等により信号品質を評価するようにしてもよい。
【0091】
発明の実施の形態5.
本発明の実施の形態5は、PDCの報知情報(system information)中に、W−CDMA方式による通信のために必要なチャネルを捕捉するために必要なチャネル情報として周波数やスクランブリングコード(スクランブルコード)を含めたことを特徴とするものである。この発明の実施の形態5は、発明の実施の形態1乃至3にかかる処理シーケンスにおいて、携帯電話端末1のPDC通信処理部102からの起動通知を受けてW−CDMA通信処理部101が起動する場合の処理に関するものである。尚、この発明の実施の形態5にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0092】
図11のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態5にかかる携帯電話端末1の処理を説明する。まず、携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101は、PDC通信処理部102からの起動通知を受けて起動処理を開始する(S901)。このとき、PDCの報知情報より既にW−CDMAの周波数・スクランブリングコードを受信しているか否かが確認される(S902)。このPDCの報知情報は、PDC基地局2からPDC方式により特定のチャネル、例えばBCCHによって送信される。また、ここでいうW−CDMAの周波数は、携帯電話端末1が位置する領域においてW−CDMA方式により通信可能なチャネルの周波数の候補のことをいい、通常、2又は3の周波数が候補としてあげられる。また、スクランブリングコードも同様である。携帯電話端末1は、W−CDMAの周波数及びスクランブリングコードを受信していない場合には、通常のW−CDMA通信処理部101の起動処理を実行する(S904)。即ち、例えば300周波数のチャネルのスキャンを行なった上で、受信可能な周波数のチャネルを選択する。そのため、起動が開始してから完了するまでに1分以上の時間を要する場合もある。
【0093】
他方、携帯電話端末1が報知情報よりW−CDMAの周波数及びスクランブリングコードを受信していた場合には、受信した周波数及びスクランブリングコードを用いてW−CDMA通信処理部101の起動処理を実行する(S903)。この場合には、通常、2、3のチャネルのみスキャンすればよいため、起動が開始してから完了するまでの時間、即ち起動時間を大幅に短くすることができる。尚、この例では、チャネル情報として周波数とスクランブリングコードの双方を例示したが、いずれか一方でもよく、またその他の情報であってもよい。
【0094】
発明の実施の形態6.
本発明の実施の形態6は、発明の実施の形態5と同様に、PDCの報知情報中に、W−CDMA方式による通信のために必要なチャネルを捕捉するために必要なチャネル情報としてW−CDMAの周波数やスクランブリングコードを含めたことを特徴とするものである。特に、この発明の実施の形態6では、電源がオフ状態にある携帯電話端末1の電源をオン状態にした場合の処理に関するものである。尚、この発明の実施の形態6にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0095】
図12のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態6にかかる携帯電話端末1の処理を説明する。まず、携帯電話端末1の電源をオン状態にすると(S1001)、PDC通信処理部102及びW−CDMA通信処理部101ともに起動を開始する(S1002)。一般にPDC通信処理部102とW−CDMA通信処理部101とでは、W−CDMA通信処理部101の方がPDC通信処理部102よりも処理が複雑であるため、PDC通信処理部102の方が早く起動が完了する。
【0096】
起動が完了したPDC通信処理部102は、PDCの報知情報中に含まれるW−CDMAの周波数・スクランブリングコードを受信する(S1003)。そして、受信した周波数及びスクランブリングコードを用いてW−CDMA通信処理部101の起動処理を実行する(S1004)。この場合には、通常、2、3のチャネルのみスキャンすればよいため、起動が開始してから完了するまでの時間、即ち起動時間を大幅に短くすることができる。尚、この例では、チャネル情報として周波数とスクランブリングコードの双方を例示したが、いずれか一方でもよく、またその他の情報であってもよい。
【0097】
発明の実施の形態7.
本発明の実施の形態7は、着信時に、PDC方式及びW−CDMA方式のどちらの方式で応答するかをユーザに選択させるものである。尚、この発明の実施の形態7にかかる移動体通信システムの全体構成及び携帯電話端末の構成は、図1及び図2に示す構成と同様であり、説明を省略する。
【0098】
図13のフローチャートを用いて、本発明の実施の形態7にかかる携帯電話端末1の処理を説明する。携帯電話端末1では、初期状態において、W−CDMA通信処理部101は停止した状態にあり、PDC通信処理部102は位置登録が完了し、待受け状態にある。
【0099】
携帯電話端末1のW−CDMA通信処理部101が起動要求を受信すると(S1101)、その表示装置19に受信システムの選択を促すメッセージを表示する(S1102)。ユーザがこのメッセージに応じてキーボード16を操作し、受信方式の選択を入力する。ここで、ユーザがW−CDMA方式を選択した場合(S1103)には、W−CDMA通信処理部101を起動し、位置登録後、着信処理を行なう(S1104)。この場合には、W−CDMA方式により通話することになる。他方、ユーザがW−CDMA方式を選択しなかった場合には、PDC通信処理部102により着信処理を実行する(S1105)。この場合には、PDC方式により通話することになる。尚、この例では、受信方式の選択を促すメッセージを表示装置19に表示するようにしたが、これに限らず、音声により出力してもよい。また、受信方式の選択入力も音声により可能である。
【0100】
その他の発明の実施の形態.
尚、上述の例では、2つの通信方式にて通信を行なうことができるデュアル端末を例示し説明したが、これに限らず、3つ以上の通信方式にて通信を行なうことができるマルチモード端末であっても適用可能である。また、その通信方式もPDC方式、W−CDMA方式に限定されるものではなく、PHS方式、cdma2000方式等その他の通信方式であってもよい。
【0101】
また、上述の例では、特に受信処理に関して消費電力の違いが大きい2つの通信方式を例にあげたが、これに限らず、消費電力が同程度の通信方式であってもよい。この場合にも、一方の通信方式を処理する通信処理部を停止状態等にすることによって省電力化の効果を得ることができる。さらには、消費電力が少ない側の通信方式を処理する通信処理部を停止状態等にすることでも効果は少なくなるが、全体的な省電力化は達成可能である。
【0102】
W−CDMA方式による通信が終了した場合には、基本的に、W−CDMA通信処理部101は停止状態またはページングチャネルのモニタリング停止状態に移行する。これにより、さらに移動体通信端末の省電力化が図れる。
【0103】
上述の例で、携帯電話端末1は、W−CDMA方式により通話している間は、PDC通信処理部102を停止させるようにしてもよい。若しくは、この間は、PDC通信処理部102は、PCHのモニタリングを停止するようにしてもよい。
【0104】
【発明の効果】
本発明により、消費電力の削減を図ることができる移動体通信端末、移動体通信システム及び通信方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動体通信システムの構成図である。
【図2】本発明にかかる移動体通信端末の構成図である。
【図3】本発明にかかる移動体通信システムの処理を示すシーケンス図である。
【図4】本発明にかかる移動体通信システムの処理を示すシーケンス図である。
【図5】本発明にかかる携帯電話事業者交換網の処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明にかかるPDC基地局の処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明にかかる携帯電話端末の処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる移動体通信システムの処理を示すシーケンス図である。
【図9】本発明にかかる移動体通信システムの処理を示すシーケンス図である。
【図10】本発明にかかる移動体通信端末の処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明にかかる移動体通信端末の処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明にかかる移動体通信端末の処理を示すフローチャートである。
【図13】本発明にかかる移動体通信端末の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 携帯電話端末 2 PDC基地局 3 W−CDMA基地局
4 携帯電話事業者交換網 11 W−CDMA無線部
12 W−CDMA制御部 13 PDC無線部
14 PDC制御部 101 W−CDMA通信処理部
102 PDC通信処理部

Claims (4)

  1. 第1の通信方式による通信を処理する第1の通信処理部と、第2の通信方式による通信を処理する第2の通信処理部とを備え、当該第1の通信方式及び当該第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末であって、
    初期段階において前記第1の通信処理部は起動状態とし、前記第2の通信処理部は停止状態とするとともに、
    前記第1の通信処理部は、前記第1の通信方式を実行する第1の基地局から送信された起動要求を受信する手段と、前記起動要求に応じて第2の通信処理部に対して起動要求を通知する手段とを有し、
    前記第2の通信処理部は、前記第1の通信処理部から通知された起動要求に応じて起動する手段を有し、
    前記第1の通信処理部は、前記第2の通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記第1の基地局との間で着信処理を実行することを特徴とする移動体通信端末。
  2. 前記初期段階において、前記第1の通信処理部は起動状態とし、前記第2の通信処理部の停止状態が、位置登録完了後ページングチャネルのモニタリングを停止している状態とする、請求項1に記載の移動体通信端末。
  3. 第1の通信方式及び第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末と、第1の通信方式により通信を行なう第1の基地局と、第2の通信方式により通信を行なう第2の基地局と、当該第1の基地局及び第2の基地局と接続された交換網とを備えた移動体通信システムであって、
    前記交換網は、前記移動体通信端末に対する第2の通信方式による着信要求があった場合に、前記第1の基地局に対して起動要求を送信し、
    前記第1の基地局は、前記起動要求を受信し、前記第1の通信方式によって前記移動体通信端末に対して起動要求を送信し、
    前記移動体通信端末は、第1の基地局から前記起動要求を受信し、初期段階において停止状態にある第2の通信方式による通信を処理する通信処理部を起動し、
    さらに、前記第2の通信方式により通信を処理する通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記移動体通信端末と前記第1の基地局との間で着信処理を実行することを特徴とする移動体通信システム。
  4. 第1の通信方式及び第2の通信方式により通話可能な移動体通信端末によって通信を行なう通信方法であって、
    前記移動体通信端末に対する第2の通信方式による着信要求があった場合に、網側から第1の通信方式によって前記移動体通信端末に対して起動要求を送信するステップと、
    前記移動体通信端末において、前記網側から前記起動要求を受信し、初期段階において停止状態にある第2の通信方式による通信を処理する通信処理部を起動するステップを備え、
    前記通信処理部の起動にエラーが生じた場合には、前記第1の通信方式で着信処理を実行することを特徴とする通信方法。
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